東筑摩郡

日本 > 長野県 > 東筑摩郡

東筑摩郡（ひがしちくまぐん）は、長野県の郡。大韓民国の春川市と姉妹都市として交流している。

人口20,013人、面積268.5km²、人口密度74.5人/km²。（2024年4月1日、推計人口）

地元での略称は東筑（とうちく）。松本市、塩尻市、安曇野市を挟んで南北で分断されており、平野部に位置する朝日村、山形村を筑南（ちくなん）、山間部に位置する生坂村、麻績村、筑北村を筑北（ちくほく）と呼んで区別することが多い。人口動態では筑南では微増、筑北では減少の傾向にある。

以下の5村を含む。

• 山形村（やまがたむら）
• 朝日村（あさひむら）
• 生坂村（いくさかむら）
• 麻績村（おみむら）
• 筑北村（ちくほくむら）

沿革

• 1879年1月14日 - 郡区町村編制法に基づき、長野県筑摩郡を東筑摩郡と西筑摩郡（1968年5月1日、木曽郡に改称）に分割した事で発足。郡役所は松本町に置かれた。初代郡長は稲垣重為。
• 1879年7月1日 - (+)南安曇郡島内村は東筑摩郡に郡籍変更。
• 1889年4月1日 - 市町村制施行に伴い、以下の1町37村が置かれる
  • 松本町・里山辺村・入山辺村・本郷村・岡田村・島内村・錦部村・会田村・五常村・中川村・島立村・和田村・神林村・新村・今井村・笹賀村・寿村・中山村・芳川村・松本村・洗馬村・宗賀村・塩尻村・筑摩地村・片丘村・広丘村・東川手村・中川手村・上川手村・麻績村・日向村・本城村・坂北村・坂井村・生坂村・波多村・山形村・朝日村
• 1907年5月1日 - (-)松本町が市制施行し、松本市となり郡より離脱。（37村）
• 1925年2月1日 - (-)松本村が松本市に編入。（36村）
• 1927年4月1日 - 塩尻村が町制施行し塩尻町となる。 （1町35村）
• 1933年2月16日 - 波多村を波田村に改称。
• 1943年4月1日 - (-)中山村の神田地区が松本市へ編入（境界線変更）。
• 1952年4月1日 - 中川村の河鹿沢区が本城村へ編入（境界線変更）。
• 1954年4月1日 - (-)中山村、島立村、島内村が松本市に編入。（1町32村）
• 1954年8月1日 - (-)笹賀村、今井村、神林村、和田村、新村、芳川村、寿村、里山辺村、入山辺村、岡田村が松本市に編入。（1町22村）
• 1955年1月15日 - (-)上川手村が分割し北部（旧光村の中条・北村・白牧・矢の沢地区）は中川手村に編入、南部（旧田沢村・旧光村の蛼・野田・南村地区）は南安曇郡豊科町、南穂高村、高家村と新設合併し南安曇郡豊科町となる。 （1町21村）
• 1955年4月1日 - 錦部村、中川村、五常村、会田村が新設合併し四賀村が発足。（1町18村）
• 1955年4月1日 - 中川手村と東川手村が新設合併し町制施行。明科町が発足。 （2町16村）
• 1955年9月25日 - (-) 四賀村の高萩区が南安曇郡豊科町へ編入（境界線変更）。
• 1956年9月30日 - (+)明科町と北安曇郡七貴村が新設合併し東筑摩郡明科町が発足。
• 1956年9月30日 - 麻績村と日向村が新設合併し、麻績村が発足。 （2町15村）
• 1957年3月31日 - (-)明科町の中之郷・鵜山地区が北安曇郡池田町へ（境界線変更）。
  (+)北安曇郡陸郷村が分割し北部（日岐・草尾地区）が生坂村に、中部（中村・金井沢・小泉地区）が明科町に編入。
• 1958年3月31日 - (+)北安曇郡広津村が分割し東部（古坂・宇留賀・中山・中央地区）と生坂村が新設合併し東筑摩郡生坂村が発足。
• 1959年4月1日 - (-)塩尻町、片丘村、広丘村、宗賀村、筑摩地村が合併し、塩尻市が発足、郡より離脱。（1町11村）
• 1961年6月28日 - 洗馬村が塩尻市に編入。（1町10村）
• 1973年4月1日 - 波田村が町制施行し波田町となる。（2町9村）
• 1974年5月1日 - 本郷村が松本市に編入。（2町8村）
• 2005年4月1日 - 四賀村が南安曇郡奈川村・梓川村・安曇村とともに松本市へ編入。（2町7村）
• 2005年10月1日 - (-)明科町が南安曇郡豊科町、穂高町、三郷村、堀金村と新設合併し安曇野市となる。（1町7村）
• 2005年10月11日 - 本城村、坂北村、坂井村が新設合併し筑北村が発足。 （1町5村）
• 2010年3月31日 - (-)波田町が松本市に編入。（5村）

明治22年以前	明治22年4月1日	明治22年 - 明治45年	大正1年 - 昭和19年	昭和20年 - 昭和29年	昭和30年 - 昭和64年		平成1年 - 現在	現在
	松本町	明治40年5月1日 市制 松本市	松本市	松本市	松本市		松本市	松本市
	松本村	松本村	大正14年2月1日 松本市に編入
	中山村	中山村	中山村	昭和29年4月1日 松本市に編入
	島立村	島立村	島立村
	島内村	島内村	島内村
	笹賀村	笹賀村	笹賀村	昭和29年8月1日 松本市に編入
	今井村	今井村	今井村
	神林村	神林村	神林村
	和田村	和田村	和田村
	新村	新村	新村
	芳川村	芳川村	芳川村
	寿村	寿村	寿村
	里山辺村	里山辺村	里山辺村
	入山辺村	入山辺村	入山辺村
	岡田村	岡田村	岡田村
	本郷村	本郷村	本郷村	本郷村	昭和49年5月1日 松本市に編入
	錦部村	錦部村	錦部村	錦部村	昭和30年4月1日 四賀村		平成17年4月1日 松本市に編入
	中川村	中川村	中川村	中川村
	五常村	五常村	五常村	五常村
	会田村	会田村	会田村	会田村
	波多村	波多村	昭和8年2月16日 改称 波田村	波田村	昭和48年4月1日 町制 波田町		平成22年3月31日 松本市に編入
	塩尻村	塩尻村	昭和2年4月1日 町制 塩尻町	塩尻町	昭和34年4月1日 塩尻市		塩尻市	塩尻市
	片丘村	片丘村	片丘村	片丘村
	広丘村	広丘村	広丘村	広丘村
	宗賀村	宗賀村	宗賀村	宗賀村
	筑摩地村	筑摩地村	筑摩地村	筑摩地村
	洗馬村	洗馬村	洗馬村	洗馬村	昭和36年4月1日 塩尻市に編入
	山形村	山形村	山形村	山形村	山形村		山形村	山形村
	朝日村	朝日村	朝日村	朝日村	朝日村		朝日村	朝日村
	麻績村	麻績村	麻績村	麻績村	昭和31年9月30日 麻績村		麻績村	麻績村
	日向村	日向村	日向村	日向村
	本城村	本城村	本城村	本城村	本城村		平成17年10月11日 筑北村	筑北村
	坂北村	坂北村	坂北村	坂北村	坂北村
	坂井村	坂井村	坂井村	坂井村	坂井村
	生坂村	生坂村	生坂村	生坂村	生坂村		生坂村	生坂村
	東川手村	東川手村	東川手村	東川手村	東川手村	昭和30年4月1日 明科町	平成17年10月1日 安曇野市の一部	安曇野市
	中川手村	中川手村	中川手村	中川手村	中川手村
	上川手村	上川手村	上川手村	上川手村	昭和30年1月15日 中川手村に編入
					昭和30年1月15日 南安曇郡 豊科町の一部

凡例

(+) … 東筑摩郡の範囲が拡大した変動
(-) … 東筑摩郡の範囲が縮小した変動