園田駅
園田駅 | |
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北出口 | |
そのだ Sonoda | |
◄神崎川 (3.1 km) (3.0 km) 塚口► | |
所在地 | 兵庫県尼崎市東園田町 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■神戸本線 |
キロ程 | 7.2 km(梅田起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 3面4線* |
乗降人員 -統計年度- |
35,154人/日 -2010年- |
開業年月日 | 1936年(昭和11年)10月20日[1] |
備考 | * うち1面は臨時降車ホーム |
園田駅(そのだえき)は、兵庫県尼崎市東園田町にある、阪急電鉄神戸本線の駅。
駅構造
各方向ごとの列車の待避が可能な島式ホーム2面4線と、上り待避線外側にある単式ホーム1面の計3面4線を有する高架駅である。通常は島式ホームのみを使用しており、単式のホームは主に園田競馬の開催時などに使用されていた降車専用の「臨時ホーム」とされている(番号は割り振られていない)。
梅田側の本線上には渡り線が設置されており、当駅で三宮方面に折り返す列車は上り本線上で入換をし、下り線ホームに転線する。また、その先の本線南側には留置線(電留線)があるが、レールが錆びているため、長年にわたって使用されていないとみられる。かつてはさらに数本の留置線があった。
改札とコンコースは2階、ホームは3階にあり、改札口は2階の1か所のみ。エレベーターと上り専用のエスカレーターが各方面ホーム毎に1機ずつ設置されているが、エレベーターについては利用に制限がある(詳しくは後述)。
のりば
1・2 | ■神戸本線(下り) | 神戸(三宮)・西宮北口・新開地・宝塚方面 |
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3・4 | ■神戸本線(上り) | 大阪(梅田)・十三・京都・北千里・箕面方面 |
内側2線(2号線と3号線)が主本線、外側2線(1号線と4号線)が待避線であり、平日・休日ともにほとんどの列車は主本線の2号線と3号線に入線する。待避線の1号線と4号線は、平日のラッシュ時(特に朝)に優等列車の通過待ちを行う列車のみが使用する。
4号線の反対側には、単式の臨時降車ホームが設置されており(線路は4号線と共有)、かつては園田競馬開催時に降車用ホームとして使われていたが、現在ではホームへ上る階段の前に待合室が設置されたため、ホームは実質的に廃止状態である。
また、1号線は両方向に出発信号機があり、梅田方面への折り返し運転も可能である。ただし通常のダイヤでは、三宮方面を含め当駅で折り返す列車は設定されていない。
利用状況
2010年の1日平均乗降人員(平日)は35,154人である[2]。
駅周辺
駅舎の1階と2階は駅ビルの『園田阪急プラザ』として整備されている。
園田阪急プラザ
その他
- 園田競馬場 - レース開催日や馬券の場外発売日には駅前(北口側)からシャトルバスが運行され、来場客で混雑する。付近の道路でも部分的に一方通行が実施される。
- 尼崎市園田地区会館
- 尼崎市立図書館出張所
- 尼崎市消防局 北消防署園田分署
- 尼崎園田郵便局
- 尼崎東園田八郵便局
- 聖トマス大学
- 百合学院中学校・高校
- 市立園田東中学校
- 市立園和小学校 - 園田駅に近いことから、新聞の折り込み広告に掲載される略地図などにはまれに「園田小学校」と誤表記されることがある。実際の園田小学校は園田駅から北西へ2km離れたところにある。
- TSUTAYA
- ブックオフ
- イオン尼崎店 - 南に徒歩20分、尼崎市営バス・24系統で「小園」停留所下車。
- コストコ 尼崎倉庫店 - イオン尼崎店に隣接。
- 田能遺跡 - 尼崎市営バス・20系統「田能」停留所下車。
- 藻川 - 当駅の西側を南北に流れている。
- 猪名川 - 当駅の東側を南北に流れている。
バス路線
阪急バス(北口発)
- 1番のりば
- 2番のりば
- 11系統(阪北線)梅田 行(上津島・日出町(阪急バス本社前)・十三経由)
- 24系統(阪北線)江坂駅前 行(上津島・日出町・庄内駅前経由)
- 24系統(阪北線)庄内出張所 止(上津島経由)
- 臨時のりば
- 園田競馬場 行(開催日のみ運行。尼崎市営バスと共同運行)
1番から3番のりばが南口、4番と5番のりばが北口に設けられている。
- 1番のりば(南口)
- 2番のりば(南口)
- 11番 阪神尼崎 行(聖トマス大学・若王寺・JR尼崎(北)・工業高校・西長州本通2丁目経由)
- 3番のりば(南口)
- 23・21-2番 戸ノ内 行(戸ノ内橋経由)
- 4番のりば(北口)
- 5番のりば(北口)
- 20番 東園田 行
歴史
- 1936年(昭和11年)10月20日[1] - 阪神急行電鉄(当時の社名)の神崎川駅 - 塚口駅間に新設開業。開業時は田園地帯の中に駅が存在したが、当初から2面4線の配線であった。
- 1979年(昭和54年)7月1日 - 高架化完成[3]。
- 1980年(昭和55年)4月5日 - 高架駅舎供用開始。
高架化工事について
地上駅時代もホームの構成は現在と全く同じで、臨時ホームも有していた。また改札内でも地下道を介して各ホーム間を行き来することができ、構内の地下道と平行して南北を結ぶ自由通路があり、線路下付近には双方の地下道間を結ぶ改札口も存在した。
1975年より順次高架化工事を開始したが、工事期間中は単式のホーム2線と通過線2線からなる仮設のホームが設置された(現行の六甲駅と同様の構成)。下り仮線のホーム部分については、阪急の所有する敷地だけでは用地が不足していたため、南側に面した道路の一部を尼崎市より借用してホームを建設した。この間、尼崎市営バスの「阪急園田南口」バス停は、駅から200メートル以上離れた公園の一角に、仮設のバス停と転回場を設けていた。
梅田側には留置線が1線存在することは前記したが、地上駅時代は数編成分が収容可能だった。これは、猪名川付近の経路を変更した際に、新たに橋梁架設工事を行ったために廃線となった本線部分を流用したもので、収容能力が限界に達していた当時の西宮車庫を補う形で使用されていたが、車庫の拡張工事が完成して以降は使用されなくなり、高架工事の際には仮設線路の用地として活用された。また、三宮側の上り線に接する形でもう一本留置線があったが、こちらも高架化工事用地とされ撤去された。
高架化完成後には専門店街の『園田阪急プラザ』が整備され、また高架下の区画にはレンタサイクルや、駐輪場、貸し倉庫などがある。『園田阪急プラザ』は2006年に改装を行い、看板が一新されたほか、1階にスーパーマーケットのKOHYOなどが出店した(主要な店舗は駅周辺を参照のこと)。
その他
- 東隣の神崎川駅の西側には神崎川を渡る橋梁があるが、台風の接近による高潮や、地震発生後の津波等への対策として、防潮扉が閉鎖される場合がある。その場合は梅田駅 - 当駅間は運休となり、当駅にある折り返し設備を用いて、三宮方面行きのみの運転となる。
- ホーム内にあるエレベーターの乗降口にはボタンがなく、利用する際は付近にあるインターホンで駅員に申告する。また、利用者は乗車券類を提示(購入)する必要があるため、エレベーターは必ず2階で停止するようになっている。このようなシステムになっているのは、3階の乗降口がホーム内部にあるのに対し、2階と1階の乗降口は改札外に面しており、不正乗車の問題が生じるためである。
- 2階の改札内には、南側に向いた団体客専用の有人改札口が設けられているが、通常は改札口に面した出口にシャッターが降ろされ、使用されていない。
隣の駅
脚注
- ^ a b 阪急沿線 ちょい駅散歩-園田駅(webTOKK 2008年7月1日号)では9月12日、『尼崎市史 第十三巻』(1988年)p.181では『京阪神急行電鉄 五十年史』を典拠として10月5日としている。
- ^ 阪急電鉄 鉄道情報ホームページ 駅別乗降人員(上位50位)
- ^ 『尼崎市史 第十三巻』(1988年)pp.230-231