和歌山大学
| 和歌山大学 | |
|---|---|
 システム工学部（A棟） | |
| 大学設置 | 1949年 |
| 創立 | 1922年 |
| 学校種別 | 国立 |
| 設置者 | 国立大学法人和歌山大学 |
| 本部所在地 | 和歌山県和歌山市栄谷930 |
| キャンパス | 栄谷キャンパス |
| 学部 |
教育学部 経済学部 システム工学部 観光学部 |
| 研究科 |
教育学研究科 経済学研究科 システム工学研究科 観光学研究科 |
| ウェブサイト | http://www.wakayama-u.ac.jp/ |
和歌山大学（わかやまだいがく、英語: Wakayama University）は、和歌山県和歌山市栄谷930に本部を置く日本の国立大学。1922年創立、1949年大学設置。大学の略称は和大（わだい）。
概観
大学全体
教育学部・経済学部・システム工学部・観光学部の全学部を栄谷キャンパスに有する。
敷地面積は41.46ha、学生数は学部生：4,079名、大学院生：574名、計：4,653名（2011年7月1日現在）[1]。
教育および研究
長期的な視野に立ち「和歌山大学21世紀グランドデザイン」を定めている。基本目標は、－《個性輝く存在感のある学問の府》を目指して－ 自主・自立の精神で、個性的な教育研究を推進し、大胆かつ着実な成果をあげることによって、社会から高い信頼と評価を得ることのできる学問の府を志向する。
学風および特色
1922年（大正11年）設立の官立和歌山高等商業学校および1943年（昭和18年）設立の官立和歌山師範学校を源流とし、戦前より多くの経済人および教員を送り出している大学である。1995年（平成7年）にシステム工学部、2008年（平成20年）に観光学部が設置され、幅広い人材の教育を担う大学へと発展している。特に観光学部は国立大学法人として初めて設置された。
沿革
略歴
1949年（昭和24年）に和歌山師範学校、和歌山青年師範学校、和歌山経済専門学校（創立当初は和歌山高等商業学校）を包括して新制和歌山大学が設置された。現在、4学部4研究科から構成される。
年表
- 1949年（昭和24年） - 吹上地区と高松地区に新制和歌山大学設置。（学芸学部、経済学部の二学部）
- 1951年（昭和26年） - 附属小学校及び附属中学校を設置。
- 1954年（昭和29年） - 和歌山大学経済短期大学部開設。
- 1965年（昭和40年） - 経済学部に産業工学科を設置。（後のシステム工学部の母体、1999年廃止）
- 1966年（昭和41年） - 学芸学部を教育学部に改称。
- 1976年（昭和51年） - 附属養護学校を設置。
- 1985年（昭和60年） - 和歌山大学消費生活協同組合設立。
- 1986年（昭和61年） - キャンパスを栄谷地区に移転統合。
- 1995年（平成7年） - システム工学部開設。
- 1996年（平成8年） - 経済短期大学部廃止。
- 2001年（平成13年） - 学生自主創造科学センター開設。
- 2004年（平成16年） - 国立大学法人法の規定により国立大学法人発足。
- 2005年（平成17年） - 南紀熊野サテライトを設置。
- 2006年（平成18年） - 岸和田サテライトを設置。
- 2007年（平成19年） - 経済学部観光学科開設。経済学部夜間主の募集停止。
- 2008年（平成20年） - 観光学部開設。まちかどサテライトを設置。
- 2011年（平成23年） - 観光学研究科（修士課程）開設。
歴代学長
- 初代:糸魚川祐三郎（1949年5月 - 1955年3月）
- 第2代:岩崎真澄（1955年3月 - 1961年3月）
- 第3代:後藤清（1961年3月 - 1964年3月）
- 第4代:齋藤利三郎（1964年3月 - 1969年4月）
- 第5代:廣橋次郎（1969年4月 - 1972年4月）
- 第6代:香山時彦（1972年4月 - 1975年4月）
- 第7代:角山栄（1975年4月 - 1975年7月）
- 第8代:神野璋一郎（1975年8月 - 1978年7月）
- 第9代:筒井信定（1978年8月 - 1981年7月）
- 第10代:池田芳次（1981年8月 - 1987年7月）
- 第11代:小野朝男（1987年8月 - 1993年7月）
- 第12代:浅野敞（1993年8月 - 1996年7月）
- 第13代:守屋駿二（1996年8月 - 2002年7月）
- 第14代:小田章（2002年8月 - 2009年7月）
- 第15代:山本健慈（2009年8月 - 現在）
基礎データ
所在地
- 栄谷キャンパス（和歌山県和歌山市栄谷930、北緯34度15分56.5秒 東経135度9分5.5秒）
象徴
- 校章
- 黒字に「學」の文字。横に白波の波頭をあしらっている。
- シンボルマーク
- 2004年（平成16年）度に国立大学法人となったことに伴い、シンボルマークが制定された。
- スクールカラーのオレンジを基調としたものとなっている。購買店ではシンボルマークを主張させたデザインのオリジナルグッズを多数販売している。
- 学歌
- 作詞：岩崎真澄、作曲：片山頴太郎
- ほか第二学歌『ぼくらのWADAI CAMPUS』・学生歌・逍遥歌『花の霞に』・寮歌
教育および研究
組織
学部・学科
- 教育学部
教育学部（自然棟・講義棟） - 学校教育教員養成課程
- 教育科学コース
- 教科教育コース
- 児童教育コース
- 総合教育課程
- 学校教育教員養成課程
- 経済学部
経済学部（本館） - システム工学部
- 情報通信システム学科
- 情報通信サイエンスコース
- 情報通信エンジニアリングコース
- 光メカトロニクス学科
- 精密物質学科
- 環境システム学科
- デザイン情報学科
- 情報通信システム学科
大学院
- 教育学研究科（修士課程）
- 学校教育専攻
- 教科教育専攻
- 経済学研究科（修士課程）
- 経済学専攻
- 経営学専攻
- 市場環境学専攻
- システム工学研究科（博士前期課程・博士後期課程）
- システム工学専攻
- 観光学研究科（修士課程）
- 観光学専攻
附属機関
- 附属図書館
1949年（昭和24年）に大学創立に伴い発足、1987年（昭和62年）、栄谷に新統合図書館として開館した。地上3階建の各階に計637席の閲覧席を設け自主学習の場を提供するほか、Web of Scienceの導入、リファレンスコーナーの設置など幅広く利用者のニーズに応えている。「地域の誰もが、いつでも利用できる図書館」を目指し、和歌山県の図書館の蔵書情報と県下全域に貸出・配送するサービス「地域コンソーシアム図書館」や「館外カウンター」を設置している。 - システム情報学センター
1997年（平成9年）に発足、全学ネットワークを管理している。学内各棟の廊下や屋上、主要な教室などにアクセスポイントを設置し、広範囲で無線LAN接続が可能となっている。特にシステム工学部では、24時間使用可能な演習室を設けている。 - 保健管理センター
メンタルサポートに力を入れ、ひきこもり支援などを目的とした自助グループ（アミーゴの会）の育成も行っている。 - 紀州経済史文化史研究所
- 学生自主創造科学センター
通称はクリエ。学生の自主的・創造的科学活動を促進すべく設備、指導者、資金などの支援を行う日本初のセンターである。- 宇宙教育研究所
- 防災研究教育センター
- 国際教育研究センター
- 産学連携・研究支援センター
地域創造支援機構
キャリア教育
全学学生対象に就職支援を行う全学キャリアオフィスに加え、各学部に就職支援オフィスを設けている。
- 教育学部 - 教職・キャリア支援室
- 経済学部 - キャリアデザインオフィス
- システム工学部 - キャリアサポート室
- 観光学部 - キャリアオフィス
学生生活
市街地隣接型のキャンパスと異なり、郊外の高台に位置するため、昼休みや空き時間もキャンパス内で過ごす学生が多い。 南海本線和歌山大学前駅の開業に伴い、特に大阪方面からの通学利便性が向上している。なお自動車通学については幾つかの条件が揃った3回生以上についてのみ許可される。
課外活動（クラブ・サークル活動）
有意義な大学生活を送るための課外活動も盛んであり、大学の承認を受けた学生団体によって自発的に活動している。学生団体は、文化系クラブが所属する文化部連合会、体育系クラブが所属する体育会、サークル、その他の4つに分類され、多くの団体が存在する。
学園祭
大学祭は和大祭（わだいさい）と呼ばれ、7月の「なつまつり」に始まり、10月には「こどもまつり」11月に「和大祭・本祭」などが開催されている。
大学関係者と組織
同窓会
- 教育学部および旧制和歌山師範学校卒業生 - 紀学同窓会
- 経済学部および旧制和歌山高等商業学校卒業生 - 柑芦会（こうろかい）
- システム工学部卒業生 - システム工学部同窓会
大学関係者一覧
- 詳細は「和歌山大学の人物一覧」を参照
施設
キャンパス
栄谷キャンパスは、和歌山県と大阪府との府県境孝子峠付近に位置する。海抜60m以上の高台に立地するため、和歌山市街はもとより大阪湾・紀伊水道、天候に恵まれた日には遠く淡路島や四国までも望むことができる。また、シンボルストリートには原則、自動車や自転車が入れないため、歩行者に安全で静かな環境である。
- 入構経路が限られている。
| 入口 | 通行可能種別 | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|
| 自動車・原付 | 自転車 | 徒歩 | ||
| 正門 | ○ | ○ | ○ | 国道26号和歌山大学入口交差点より進入し右折。バス路線が設定されている。 |
| 南口 | × | × | ○ | 裏坂と通称される。紀ノ川駅側のふもとから学生寮前へ通じる歩行者専用通路。坂下に駐輪場がある。 |
| 北口 | × | ○ | ○ | 和歌山大学前駅からシステム工学部裏へ至る経路。住宅地ふじと台を通り抜ける道路はキャンパスロードとして整備されている。 |
学生食堂
共済組合によるレストラン・フルールの他は大学生協が運営している。また、食堂の混雑解消のためCampus DELI3の名称でテイクアウト丼を販売している。
- 大学会館内
- 第1食堂
- Cafe' Restaurant（旧 第2食堂）
- 焼き立てパン工房（旧 喫茶）
- ふれあい会館内
- GENKI食堂
- フルール
大学会館
クラブボックスや生協購買店、ATM、食堂などが入居している。
寮
キャンパス内にある。学生自治により自主的に運営されており、寮祭など独自行事が盛んである。留学生寮は国際交流会館（和歌山市西高松）にある。
対外関係
他大学との協定
高等教育機関コンソーシアム和歌山
和歌山県内の高等教育機関が連携・協力し、単位互換などを行っている。
- 和歌山大学
- 和歌山県立医科大学
- 近畿大学生物理工学部
- 和歌山県立医科大学保健看護学部
- 和歌山信愛女子短期大学
- 和歌山工業高等専門学校
- 放送大学和歌山学習センター
南大阪地域大学コンソーシアム
南大阪地域に立地する大学が、教育・学術研究をはじめ、産学共同研究、生涯学習環境の充実など広範な分野で連携を進め、地域全体の教育・学術研究機能の向上を図るとともに、地域社会の発展に貢献することを目的として、2002年に設立。
- 大阪府立大学
- 大阪大谷大学
- 桃山学院大学
- 和歌山大学
- プール学院大学
- プール学院大学短期大学部
- 大阪芸術大学
- 帝塚山学院大学
- 羽衣国際大学
- 大阪女子短期大学
- 大阪夕陽丘学園短期大学
- 清風情報工科学院
- 近畿大学生物理工学部
交流協定大学
韓国
- 慶北大学校人文大学
中国
- 東北財経大学
- 首都師範大学
- 浙江師範大学
- 山東師範大学
- 電子科技大学
- 山東大学
- 吉林大学
タイ
- 41ラジャパット・インスティチュート（地域総合大学）を代表するタイ国教育省ラジャパット
ドイツ
- ハインリッヒ・ハイネ・デュッセルドルフ大学
- ゲッティンゲン・ゲオルグ・アウグスト大学
フランス
- トロワ工科大学
- コンピエーニュ工科大学
- ベルフォール・モンベリヤール工科大学
スペイン
- サラゴッサ大学
アメリカ合衆国
- アリゾナ州立大学
- 西フロリダ大学
- ウィスコンシン大学ミルウォーキー校
- 東コネチカット州立大学
- オークランド大学
- ブリッジウォーター州立大学
オーストラリア
- カーティン工科大学
- カーティン・ビジネス・スクール
- カーティン言語・異文化教育スクール
- デイキン大学
グアテマラ
- サンカルロス大学
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附属学校
- 和歌山大学教育学部附属小学校
- 和歌山大学教育学部附属中学校
- 和歌山大学教育学部附属特別支援学校（和歌山市西小二里）
出典
- ^ [基礎データ:和歌山大学 http://www.wakayama-u.ac.jp/data.html]
Wiki関係他プロジェクトリンク
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公式サイト
座標: 北緯34度15分56.5秒 東経135度9分5.5秒 / 北緯34.265694度 東経135.151528度