古市駅 (大阪府)
古市駅 | |
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古市駅舎(2007年3月) | |
ふるいち Furuichi | |
所在地 | 大阪府羽曳野市古市一丁目1-22 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
電報略号 | フル |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
20,995人/日 -2010年11月9日- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)3月24日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | F 南大阪線 |
駅番号 | F16 |
キロ程 | 18.3 km(大阪阿部野橋起点) |
◄F15 道明寺 (2.0 km) (1.7 km) 駒ヶ谷 F17► | |
所属路線 | O 長野線 |
駅番号 | O16 |
キロ程 | 0.0 km(古市起点) |
◄(*道明寺) (- km) (3.4 km) 喜志 O17► | |
備考 | * 南大阪線大阪阿部野橋方面へ直通 |
古市駅(ふるいちえき)は、大阪府羽曳野市古市一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の駅。駅長配置駅である。羽曳野市の代表駅である。
柏原駅や道明寺駅と並び、現在の近鉄に属する駅では最古の歴史を有する[1]。
利用可能な鉄道路線
歴史
- 1898年(明治31年)
- 1899年(明治32年)5月11日 - 河陽鉄道の路線を河南鉄道が承継、同社の駅となる[1]。
- 1919年(大正8年)3月8日 - 社名変更により大阪鉄道の駅となる[1]。
- 1929年(昭和4年)3月29日 - 当駅から久米寺駅(現在の橿原神宮前駅)が開業し分岐駅となる[1]。
- 1943年(昭和18年)2月1日 - 関西急行鉄道が大阪鉄道を合併、関西急行鉄道の駅となる[1]。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併、近畿日本鉄道の駅となる[1]。
- 1969年(昭和44年)10月 - 大阪阿部野橋駅方に0.2キロメートル移設[2](現在の古市1号踏切南側から北側に移設)。同時に橋上駅舎化する。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始[3]。
- 2012年(平成24年)3月20日 - 一部の特急が停車するようになる。
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、南大阪線と長野線が方向別にホームを共有する構成。ホーム有効長は8両分で、ホームの河内長野寄りに橋上駅舎が存在する。
改札口は1か所のみ。自動改札機はオムロン製が設置されている。赤い自動改札機(U-PG)は、出場時2枚一括処理、PiTaPa・ICOCA対応。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・2 | F 南大阪線 | 下り | 橿原神宮前・吉野方面 |
O 長野線 | - | 富田林・河内長野方面 | |
3・4 | F 南大阪線 | 上り | 大阪阿部野橋行き |
奇数番線(1番線と3番線)には主に橿原神宮前方面発着の列車が、偶数番線(2番線と4番線)には主に長野線方面発着の列車が入線する。この他、4番線から長野方面へ発車することが可能で、一部回送列車や臨時列車などが使用している。
特徴
長野線の分岐駅であり、南大阪線の列車の大半がここで車両編成の増結・切り離しを行なう。河内長野方面行きの準急は橿原神宮前・吉野方面行きと相互接続を行う(昼間時は吉野行き急行、あるいは当駅始発橿原神宮前行き普通に接続)。また、橿原神宮前方面行き準急の設定本数が少ないため、それを補うべく当駅始発の橿原神宮前行き普通がほぼ終日運転される。
当駅南方では、富田林へ向かう支線の長野線(ただし乗客流動では南大阪線よりも多い)がまっすぐ南下する一方、奈良県方面へ向かう本線の南大阪線は東へ大きくカーブしているが、これはもともと柏原駅 - 道明寺駅 - 当駅 - 富田林駅間が先に開通し、後になって奈良県方面への区間が付け足されることで線名が変わったためである。当駅北隣の道明寺駅も同様である[注 1]。
2012年3月のダイヤ改正でラッシュ時に一部の特急が停車するようになった[4]。それ以前も正月の終夜運転の時に限り、特急が臨時停車しており、その際にはホーム上に特急券臨時販売ブースがホーム上に運び込まれていた。
当駅を境に、列車の運行本数および沿線風景が一変する。大阪阿部野橋側は住宅が多いが、河内長野、橿原神宮前側は田園の広がるのどかな景色になる。また、当駅より橿原神宮前側の駅はその多くが構内踏切で各ホーム間を連絡する形態の駅となっている。
駅長が置かれ、南大阪線の当駅と上ノ太子駅間と長野線の各駅を管理している[5]。
利用状況
近年における1日乗降人員は以下の通り。
- 2005年11月8日:23,386人
- 2008年11月18日:21,725人
- 2010年11月9日:20,995人[6]
2010年11月9日の調査結果によると、1日の乗降人員は20,995人。
- 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、31位。
- 南大阪線・吉野線の駅(43駅、他線接続駅含む)の中では、4位。
- 長野線の駅(8駅、他線接続駅含む)の中では最多。
- 大阪府内の近鉄の駅(61駅)の中では、15位。
駅周辺
- 近鉄古市検車区古市車庫
- 羽曳野市役所
- 羽曳野市市民会館
- 羽曳野市立古市図書館(休館中)
- 羽曳野警察署
- 誉田八幡宮
- 日本武尊陵
- 白鳥神社
- 古市古墳群
- 近商ストア(近鉄プラザ古市店)
- イズミヤ
- 羽曳野古市郵便局
- 羽曳野白鳥郵便局
- 羽曳野市立古市小学校
- 羽曳野市立古市南小学校
- 羽曳野市立白鳥小学校
- 羽曳野市立誉田中学校
- 羽曳野市立峰塚中学校
- 大阪府立西浦支援学校(旧大阪府立西浦高等学校跡地)
バス路線
- 1番のりば
- 64番 軽里・野々上経由 藤井寺駅前 行
- 74番 軽里・野中・藤ヶ丘経由 藤井寺駅前 行
- 77番 羽曳野市役所前・藤ヶ丘経由 藤井寺駅前 行
- 87番 軽里・羽曳山住宅前経由 府立大学羽曳野キャンパス 行
- 府立大学へは81・82番で府立医療センター下車も可。
- 2番のりば
羽曳野市公共施設循環バス(市の自家用バス) 古市駅筋(国道170号沿い)を経由する。
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- F 南大阪線
- □特急一部停車駅(朝のラッシュ時の上りと夜間の下りの列車が停車)
- O 長野線(線内は全列車各駅に停車)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、26-27頁。ISBN 978-4-02-340133-4。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、683頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ "平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります" (pdf) (Press release). 近畿日本鉄道. 30 January 2007. 2016年3月4日閲覧。
- ^ 平成24年のダイヤ変更について (PDF) - 近畿日本鉄道プレスリリース 2012年1月20日
- ^ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
- ^ 駅別乗降人員 近鉄南大阪線 - 近畿日本鉄道