フランシスコ・セルベーリ

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フランシスコ・セルベーリ
Francisco Cervelli
ピッツバーグ・パイレーツ #29
ヤンキース時代
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 カラボボ州バレンシア
生年月日 (1986-03-06) 1986年3月6日(38歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2003年 アマチュア・フリーエージェントとしてニューヨーク・ヤンキースと契約
初出場 2008年9月18日 シカゴ・ホワイトソックス
年俸 $515,350(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム イタリアの旗 イタリア
WBC 2009年

フランシスコ・セルベーリFrancisco Cervelli, 1986年3月6日 - )は、ベネズエラカラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。現在はMLBピッツバーグ・パイレーツに所属している。

経歴

プロ入り前

イタリア出身の父とベネズエラ人の母の下に生まれる。少年時代のポジションは遊撃手二塁投手であり、捕手としての経験は皆無だった。

プロ入りとヤンキース時代

セルベーリの体格と肩の強さに注目したヤンキースは、2003年に捕手転向を条件として契約オファーを提示。セルベーリはこれを承諾し、捕手としてプロ入りを果たした。それと同時に、スイッチヒッターをやめ、右打に専念するようになった[2]

2008年9月18日シカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。

2009年は開幕前に、父がイタリア出身であるため、両親の出生地で代表入りが可能な第2回WBCイタリア代表に選出された[3]。しかし、セルベーリ本人は一度もイタリアに行ったことがなく、イタリア語もほとんど話せないため、「次回はもちろんベネズエラ代表で出たい」と複雑な心境をのぞかせた[4][5]。シーズンでは、ホルヘ・ポサダホセ・モリーナに次ぐ3番手捕手として42試合に出場し、打率.298という好成績を残した。プレーオフでも2試合に出場した。

2010年は、前年の倍以上となる93試合に出場。打率は下降し(.271)、ホームランも1本も放てなかったが、3本の三塁打を放った。

2012年は、開幕直前にクリス・スチュワートが加入したため、そのあおりでマイナースタート[6]9月1日にようやく昇格した[7]

2013年第3回WBCのイタリア代表の候補に選ばれた[8]が、辞退している。シーズンでは、正捕手となった。4月26日トロント・ブルージェイズ戦で、打球を右手に受けて骨折した。開幕からコンビを組んでいた黒田博樹は「キャンプからずっと一緒だったので分かり合えていた。残念です」と、コメントしている[9]8月5日バイオジェネシス・スキャンダルによって禁止薬物購入が発覚し、50試合の出場停止処分を受けた[10]

2014年1月17日にヤンキースと70万ドルの1年契約に合意した[11]。開幕ロースター入りしたが、4月14日ボストン・レッドソックス戦で右太腿裏(ハムストリング)を痛め、4月15日に60日間の故障者リスト入りした[12]。その後はA+級タンパ・ヤンキース、AA級トレントン・サンダー、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで計10試合に出場。6月17日に故障者リストから外れ、メジャーへ復帰した[13]

パイレーツ時代

2014年11月12日ジャスティン・ウィルソンとのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍し[14]FAでチームを離れることが決定的だったラッセル・マーティンの穴埋めを期待された。2015年シーズンは正捕手として活躍し、自身初めて規定打席に到達した。打撃では打率.295、7本塁打、43打点出塁率.370(リーグ10位)などを記録し好調だったものの、守備では10捕逸(同3位)、51暴投(同1位)、盗塁阻止率はリーグ平均を下回る22%を記録するなど、平凡であった。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2008 NYY 3 5 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 .000 .000 .000 .000
2009 42 101 94 13 28 4 0 1 35 11 0 3 4 1 2 0 0 11 1 .298 .309 .372 .682
2010 93 317 266 27 72 11 3 0 89 38 1 1 8 4 33 1 6 42 7 .271 .359 .335 .694
2011 43 137 124 17 33 4 0 4 49 22 4 1 1 1 9 0 2 29 4 .266 .324 .395 .719
2012 3 2 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 .000 .500 .000 .500
2013 17 61 52 12 14 3 0 3 26 8 0 0 0 0 8 0 1 9 1 .269 .377 .500 .877
2014 49 162 146 18 44 11 1 2 63 13 1 0 0 0 11 0 5 41 5 .301 .370 .432 .802
2015 PIT 130 510 451 56 133 17 5 7 181 43 1 1 4 1 46 1 8 94 12 .295 .370 .401 .771
通算:8年 380 1295 1139 144 324 50 9 17 443 135 7 6 17 7 110 2 22 229 31 .284 .357 .389 .746
  • 2015年度シーズン終了時

背番号

  • 64 (2008年)
  • 29 (2009年 - 2011年、2013年 - )
  • 40 (2012年)

代表歴

脚注

  1. ^ Francisco Cervelli Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2013年8月30日閲覧。
  2. ^ Peter Abraham, The Cervelli backstory, The LoHud Yankees Blog(英語),2010年10月1日閲覧
  3. ^ 2009 Tournament Roster WBC公式サイト 英語 2015年3月19日閲覧
  4. ^ Tyler Kepner(2009-03-06), Italian Genes Count for Yanks’ Cervelli, New York Times(英語), 2010年10月1日閲覧
  5. ^ (2009-3-01), 辞退者続出…イタリアWBC代表大丈夫?, SANSPO.COM, 2010年10月1日閲覧
  6. ^ 村上雅則監修・友成那智編著『メジャーリーグ完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、46頁頁。ISBN 978-4331517116 
  7. ^ New York Yankees recalled C Francisco Cervelli from Scranton/Wilkes-Barre Yankees.
  8. ^ Teixeira, Cano, Cervelli named to Classic squads
  9. ^ “アストロズ戦に備える黒田”. MSN産経ニュース. (2013年4月28日). オリジナルの2013年4月28日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130428125041/http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130428/mlb13042814180001-n1.htm 
  10. ^ A-Rod gets ban through 2014; 12 get 50 games
  11. ^ Bryan Hoch (2014年1月17日). “Yankees, Cervelli agree on one-year contract”. MLB.com. 2014年1月26日閲覧。
  12. ^ Bryan Hoch (2014年4月15日). “Yanks call up reinforcements for day-night twin bill”. MLB.com. 2014年4月16日閲覧。
  13. ^ Jamal Collier, Jake Kring-Schreifels (2014年6月17日). “Cervelli rejoins Yanks; Murphy optioned to Triple-A”. MLB.com. 2014年7月3日閲覧。
  14. ^ Pirates acquire Cervelli from Yankees for Wilson

関連項目

外部リンク