ジョジョの奇妙な冒険

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ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル アクション・アドベンチャー青年漫画
漫画
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
ウルトラジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1987年1・2号 - 2004年47号
(週刊少年ジャンプ)
2005年4月号 - 連載中
(ウルトラジャンプ)
巻数 既刊116巻(2016年3月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ジョジョの奇妙な冒険』(ジョジョのきみょうなぼうけん、Part1 - 4, 6 - 8: JOJO'S BIZARRE ADVENTURE, Parte5[注 1]: LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO)は、荒木飛呂彦による日本漫画作品。略称は「ジョジョ」。

作品解説

集英社少年向け漫画雑誌週刊少年ジャンプ』に1986年から2004年まで、集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に2005年からと長期にわたって連載されている。シリーズの単行本は100巻を越え、累計発行部数は2014年9月時点で9500万部超[1][2]2006年文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位に選ばれた[3]

作品全体のテーマは「人間讃歌」。仲間たちとの絆・強敵との死闘など少年漫画の基本を押さえながらも、個性的な表現方法とホラーサスペンス的な不気味さで独自の世界観を築き上げており、その作風は「王道を行きながら実験的」と評されている[4][5]。少年誌にして「大人向け」といえる作風であり、荒木自身「子ども向けに描いてはいない」と発言している。

メディア展開は概ね各部毎に行われており、アニメ化やゲーム化、小説化などが行われている。

外伝作品も複数発表されており、Part4のサブキャラクターを主人公に据えた『デッドマンズQ』『岸辺露伴は動かない』の2本は短編集『死刑執行中脱獄進行中』に収録されている。『岸辺露伴は動かない』はシリーズ化し、『ジャンプスクエア』と『週刊少年ジャンプ』、PC・スマートフォン用アプリ『少年ジャンプ+』に掲載され(『ジャンプスクエア』では2作目『岸辺露伴は動かない -六壁坂-』、『週刊少年ジャンプ』では3作目『岸辺露伴は動かない 〜エピソード5:富豪村〜』、4作目『岸辺露伴は動かない 〜エピソード6:密漁海岸〜』が掲載され、『少年ジャンプ+』では5作目『望月家のお月見 岸辺露伴は動かない エピソード4』が公開。)、2013年11月に単行本として発売された。2010年には『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(全123ページ)がウルトラジャンプに連載され(2010年4月号 - 6月号)、2011年5月に単行本として発売された。さらに2011年8月にはファッションブランド『GUCCI』のブランド設立90周年と自身の執筆30周年を記念してファッション雑誌『SPUR』に『岸辺露伴 グッチへ行く』が掲載された。その他に、Part3に登場したオインゴとボインゴ兄弟の番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』(文庫本・全1巻)もあるが、現在は絶版になっている。

ストーリー

ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者達が、2世紀以上に渡って繰り広げる戦いを描く大河群像劇である。

現在までにPart1からPart8までの8部(Part8は2015年現在連載中)が発表されている。各部にはPart6(第6部)執筆時以降に副題が与えられており、以下の通りに構成されている。

Part
(Parte)
副題(日本語) 副題(英語)
(Parte5のみイタリア語)
連載時のサブタイトル 作品ごとのテーマ 単行本収録巻
Part1 ファントムブラッド Phantom Blood 第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春― ホラー・アドベンチャー 第1巻 - 第5巻
Part2 戦闘潮流 Battle Tendency 第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統 バトル・アドベンチャー 第5巻 - 第12巻
Part3 スターダストクルセイダース Stardust Crusaders 第三部 空条承太郎 ―未来への遺産― アクション・アドベンチャー 第12巻 - 第28巻
Part4 ダイヤモンドは砕けない Diamond is Unbreakable 第4部 東方仗助 サスペンス・ホラー 第29巻 - 第47巻
Parte5 黄金の風 VENTO AUREO
(英語圏:Golden Wind)
第5部 ジョルノ・ジョバァーナ 【黄金なる遺産】 バトル・アドベンチャー 第47巻 - 第63巻
Part6 ストーンオーシャン Stone Ocean 第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン) アクション・アドベンチャー Stone Ocean 第1巻 - 第17巻 (通算第64巻 - 第80巻)
Part7 スティール・ボール・ラン STEEL BALL RUN なし ホラー・アドベンチャー STEEL BALL RUN 第1巻 - 第24巻(通算第81巻 - 第104巻)
Part8 ジョジョリオン JoJolion なし サスペンス・ホラー ジョジョリオン 第1巻 - 第12巻(連載中・通算第105巻 - 第116巻)
Part1『ファントムブラッド
舞台は19世紀末のイギリス。英国の青年貴族である主人公ジョナサン・ジョースターと、下層階級の出身ながら類稀なカリスマ性と野望の持ち主ディオ・ブランドーの抗争劇。「石仮面」や「波紋」を背景に、2人の成長や対立が描かれている。
Part2『戦闘潮流
舞台は1938年のアメリカ。再び世界大戦の足音が聞こえ始めた中で、ジョナサンの孫のジョセフ・ジョースターもジョナサンと同じく「波紋」を身に付けていた。そんな中、人類を遥かに凌駕する知的生物「柱の男」達が発掘される。人類の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、ジョセフ達は各地を奔走する。
Part3『スターダストクルセイダース
舞台は1987(88年説あり)年の日本。100年の時を経て、ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIO(ディオ)が復活した。それと共鳴するかのようにジョセフの孫の空条承太郎に、幽波紋(スタンド)という能力が発現する。DIOの影響によって危篤に陥った母の空条ホリィを救うため、承太郎はジョセフらと共にDIOの潜むエジプトを目指す。
Part4『ダイヤモンドは砕けない
舞台は1999年の日本。ジョセフの隠し子の東方仗助の住む杜王町では、スタンド使いが増え続けていた。その原因を調べて杜王町を守るため、仗助と仲間達は町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げていく。
Parte5『黄金の風
舞台は2001年のイタリア。DIOの息子のジョルノ・ジョバァーナ(汐華 初流乃)は、街を救うギャングスターになるため、ギャング組織「パッショーネ」の内部抗争に身を投じていく。
Part6『ストーンオーシャン
舞台は2011年のアメリカ。承太郎の娘の空条徐倫は、罠にはめられて刑務所へ収監されてしまう。そこで徐倫は、来襲するスタンド使い達を退けつつ、この悪夢を仕掛けた見えざる敵への戦いを挑む。
Part7『スティール・ボール・ラン[注 2]
舞台は1890年のアメリカ・サンディエゴビーチ。この地で世紀の大レースが開催される。謎の鉄球を操る男のジャイロ・ツェペリと、下半身不随の元騎手のジョニィ・ジョースターは、それぞれの目的のためにゴールのニューヨークを目指す。
Part8『ジョジョリオン
舞台は日本・S市杜王町。大震災を機に隆起した断層「壁の目」で、広瀬康穂は記憶を失った謎の青年を発見する。

副題

現在使用されている副題は先述の通りPart6の執筆時に後から付けられたものであり、それまでは日本語で第何部と表記し、主人公名と副題が付けられていた。作者はPart3の執筆時から副題を付けるつもりであったが、既存のジャンプ・コミックスとの整合性が取れなくなるという理由で編集部から却下された[6]

これと同様に、単行本収録の際の各話の副題でも、Part1・2は雑誌掲載時のものがそのまま使われたが、Part3以降は副題を付け直し、『○○ その (1) 』のように1つの副題を何話かに分ける方式をとった。後にこの方式は、Part3以降との整合性からPart1・2の文庫版収録時にも採用され、各話の副題が付け直された。

英語表記の「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE」も連載開始時から用意されており、たびたび使用されているが、Parte5(第5部)でのみイタリア語表記の「LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO」が代わりに使用され、ジョジョの綴りが「JOJO」から「GIOGIO」に変更されている[注 3]

なお、『週刊少年ジャンプ』掲載時は「ロマンホラー!-深紅の秘伝説-」という編集部の考案した[7]キャッチコピーが添えられていたが、単行本収録時やPart6以降は削除されている。

世界観

主人公はいずれも「ジョジョ」 (JoJo, GioGio) という愛称を持つ。ただし劇中でジョジョの愛称がよく用いられていたのはPart3初期までである。

Part1およびPart2は、波紋(はもん)と呼ばれる特殊能力を身につけた人間たちが吸血鬼や「柱の男」という人間よりもはるかに長命で強力な生物に立ち向かうという作品で、格闘戦が主体であった。

Part3以降は、スタンド(幽波紋)と呼ばれる精神エネルギーを具現化した能力を使う人間同士の戦いとなり、様々な能力があるスタンドの攻防が作品の骨子となる。最後の敵は時間に関する能力を持つ傾向があり、作者は「時間を支配できる奴がいたら無敵だろうな、どうやって主人公は勝つだろう、と思う」と答えている[8]

荒木作品の特徴としてよく「擬音」と「ポーズ」が挙げられる。擬音はヘヴィメタルホラー映画などから思いつき[9][10]、擬音によって「引き込まれる感じが違う」と答えている[11]。コミックスの表紙などで見られる「ジョジョ立ち」と呼ばれるポーズに関しては、20代の頃に初めて行ったイタリア旅行においてミケランジェロの作品に強い衝撃を受けたことをきっかけに、彫刻のように肉体を捻るポーズを自分なりに漫画の中に取り入れたかったと語っている[11]

ジョースター家・家系図

Part1 - 6



 
 
 
 
 
 
メアリー
 
 
 
ジョージ・ジョースター(1世)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
?
(不明)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エリナ・ペンドルトン
 
ジョナサン1
 
?
 
ディオ・ブランドー
(養子)
 
?
(不明)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
?
(不明)
 
 
 
 
 
 
 
ジョージ 2世
 
リサリサ(エリザベス)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スージー・Q
(妻)
 
 
 
ジョセフ2
 
東方 朋子
(愛人)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
空条 貞夫
 
ホリィ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
?
 
空条 承太郎3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(養女)
 
東方 仗助4
(隠し子)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジョルノ・ジョバァーナ5
(汐華 初流乃)
 
 
 
 
 
 
 
空条 徐倫6
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウンガロ
リキエル
ヴェルサス
 
 
 
 
 
 


Part7 - 8

 
 
グレゴリオ・ツェペリ
 
 
 
ジョージ・ジョースター
 
 
 
ダリオ・ブランドー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジャイロ・ツェペリ7
 
 
ジョニィ・ジョースター7
 
 
 
ノリスケ・ヒガシカタ
初代 東方 憲助)
 
 
ディエゴ・ブランドー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
理那
 
東方憲助
(二代目)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジョージ・ジョースター
(III世)
 
エリザベス
 
 
 
 
 
東方 憲助
(三代目)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジョセフ・ジョースター
 
スージーQ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ホリー・ジョースター
 
吉良 吉輝
 
 
東方 憲助
(四代目)
 
花都
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(虹村 京)
 
吉影
 
東方 定助8
(養子)
 
 
常敏
 
 
 
蜜葉
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
常秀
 
つるぎ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大弥
 
 
 
 
 

ジョースター家の血統者に共通する特徴として、首の後ろや左肩の辺りに星形のアザがある(ただし、仗助のみ作中ではアザが確認できない)。ジョルノ(Parte5・主人公)とヴェルサス他2名(Part6・敵)はジョナサンの身体を奪ったディオの息子であるためにジョースター家の血を引き、星形のアザを受け継いでいる。

ジョースター家の男性はほとんどが高身長かつ頑健な肩幅など、恵まれた体格を持つ。イギリス貴族のジョージI世やニューヨークで不動産王になったジョセフ、マフィアのボスまで登りつめたジョルノなど、社会的に誰からも信頼されてトップ水準の地位を得るが、家族関係は薄幸。性格は好奇心旺盛で、旅行好きである。また、ジョースター家の男子には「生涯1人の女性しか愛さない」「代々短命である」というジンクスがあるが、ジョセフのみは唯一両方のジンクスを破っている。東方仗助ジョセフの隠し子であるため、承太郎から見た仗助は「年下の叔父」となり、年齢は一回り離れている。しかし作中では、年齢による常識的な関係が描かれている(仗助は、承太郎を尊敬すべき年上の親族として敬っている)。

作風

キャラクターの名前
登場人物およびスタンドの名前の多くは洋楽のミュージシャンやグループ名などから引用したものである。例えば各部の主人公達の通称である「ジョジョ」の 由来は、ビートルズの楽曲『ゲット・バック』の歌詞に登場する人名「ジョジョ」から引用されている[12]。荒木はこれについて「ロック大好き。ロック少年だったから。で、バンドから名前を借りたんだけど、ルールがある。バンド名とキャラ(名前や設定、能力など)がマッチしていないとダメなんだ。だから、敵だったり味方だったりというのは、そこに理由がある」[13]と説明しており、Part3Part4のようにコラムで公表されたり、先述のジョジョや吉良吉影岸辺露伴のように、対談の中で荒木が回答している例もある(詳細は各項目を参照)。
作中のファッションも海外のバンドなどを参考にしている。Part6ではキャラクター名としてファッション関連のデザイナーやブランドの名前に因んだ命名も散見される。また「スタンド」という呼び方はベン・E・キングジョン・レノンで知られるミディアムバラード曲「スタンド・バイ・ミー」から取られたことが筆者本人から明かされている。
ジャンプでの掲載
『ジャンプ』掲載時の掲載順は、看板作品のように常に前の方ではなく、良くても中間、時には最後尾になる時もあった。巻頭カラーになることが少なかったが、単行本の売り上げは順調であったため打ち切りにならなかった。敵キャラクターや悪役について、作者は「本当に強い人っていうのは悪い事はしない」「弱い人間がその弱さを攻撃に向けたときが一番怖い」と述べている[14]。Part3(28巻)までは椛島良介(現新書編集長)編集者が担当し、28巻の巻末で荒木がコメントを寄せている。
編集部からは『ジョジョ』以外の作品を描くことを薦められているが、作者は「何を描いても『ジョジョ』になってしまう」[15]「もう『ジョジョ』しか描かないし、『ジョジョ』しか描けない」[16]と発言している。また、雑誌のインタビューで、2004年の時点でPart9(第9部)までの構想があるとも語っている[17]
初代編集者の影響
『ジョジョ』という作品は、初代編集者の意見と影響があまりにも大きく、違う編集者に会っていれば、『ジョジョ』は違う作品になっていたであろうとまで単行本79巻で語っている。本シリーズにはOVAやアニメ映画化された作品 (Part1、Part3) があるが、テレビアニメ化には荒木は対談の中で「たぶん、子供に見せるマンガじゃあないんで、(それは)ないと思いますけど」と答えている[9]
※2012年以降に順次テレビアニメ化されている。
作中での矛盾
作中で度々大きな矛盾が生まれたり、設定がいつの間にかなくなっていたりする。特にシーザー・アントニオ・ツェペリの存在自体に関わる重大なミスに対しては、単行本4巻でそのミスを修正するとともにあとがきにて「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」と謝罪している (Part1 - Part2)。

書誌情報

すべて集英社刊。

雑誌連載

Part6までの通算:『週刊少年ジャンプ』1987年1・2号 - 2003年19号(Part1 - 5:全63巻、Part6:全17巻)

  • Part1 ファントムブラッド
    • 『週刊少年ジャンプ』 1987年1・2号 - 46号(44話:1 - 5巻)
  • Part2 戦闘潮流
    • 『週刊少年ジャンプ』 1987年47号 - 1989年15号(69話:5 - 12巻)
  • Part3 スターダストクルセイダース
    • 『週刊少年ジャンプ』 1989年16号 - 1992年19号(152話:12 - 28巻)
  • Part4 ダイヤモンドは砕けない
    • 『週刊少年ジャンプ』 1992年20号 - 1995年51号(174話:29 - 47巻)
  • Parte5 黄金の風
    • 『週刊少年ジャンプ』 1995年52号 - 1999年17号(154話:47 - 63巻)
  • Part6 ストーンオーシャン
    • 『週刊少年ジャンプ』 2000年1号 - 2003年19号(158話:1(64) - 17(80)巻)
  • Part7 スティール・ボール・ラン
    • 『週刊少年ジャンプ』 2004年8号 - 2004年17号(11話:1 - 2巻)
    • 『週刊少年ジャンプ増刊 青マルジャンプ』(1話:2巻)
    • 『週刊少年ジャンプ』 2004年29号 - 2004年39号(10話:3 - 4巻)
    • 『週刊少年ジャンプ』 2004年46号 - 2004年47号(2話:4巻)
    • 『ウルトラジャンプ』 2005年4月号 - 2011年5月号(46話:5巻 - 24巻)
  • Part8 ジョジョリオン
    • 『ウルトラジャンプ』 2011年6月号 - (1巻 - )

単行本

  • 新書版〈ジャンプ・コミックス
    • 『ジョジョの奇妙な冒険』 全63巻(1 - 63巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』 全17巻(64 - 80巻)
    • 『スティール・ボール・ラン』全24巻 (81 - 104巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』既刊12巻 (105巻 - )
  • 文庫版〈集英社文庫コミック版〉 既刊50巻+番外編1巻
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』 全3巻(1 - 3巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』 全4巻(4 - 7巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』 全10巻(8 - 17巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』 全12巻(18 - 29巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』 全10巻(30 - 39巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』全11巻(40 - 50巻)
    • 番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』 全1巻
  • 函装版 〈愛蔵版コミックス〉A5判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』 全3巻(1 - 3巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』 全4巻(4 - 7巻)
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』 全10巻(8 - 17巻)
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全11巻(1 - 11巻)※一部抜粋収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全17巻(12 - 28巻)※一部抜粋収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全2巻(29 - 30巻)※全話収録
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉ワイド版 B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartII 戦闘潮流』 全3巻(31 - 33巻)※全話収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全10巻(34 - 43巻)※全話収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全10巻(44 - 53巻)※全話収録
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartV 黄金の風』 全10巻(54 - 63巻)※全話収録
  • 雑誌版〈『ウルトラジャンプ』2007年3月増刊〉B5判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド 究極総集編 OVER DRIVE(オーバードライブ)』全1巻 ※全話収録 雑誌連載時カラー・2色カラー完全再現
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉新ワイド版 B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全1巻(64巻)※全話収録
  • 廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判
    • 『ジョジョの奇妙な冒険 PartVI ストーンオーシャン』(1 - 10巻)※全話収録

画集

JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]
Part4連載中に発売された画集で、幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。また、Part3の舞台設定が1989年から1987年に変更されているが、Part6連載時には1989年に戻されている。
JOJO A-GO!GO!
Part6連載前に発売された画集で、幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。また、新しいサブタイトルの仮名称も発表されている。
JOJOVELLER
Part8連載中に発売された画集で、幾人かのスタンド名はここで設定されている。

メディアミックス作品

OVA

原作の途中のエピソードから映像化する形が取られている。ストーリーは一部が改変されている。

  • 『ジョジョの奇妙な冒険』 (1993年 - 1994年、全6話) - Part3の後半部のアニメ化作品。イギーの加入からエジプトでの戦いを描く。
  • 『ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE』 (2000年 - 2002年、全7話) - Part3の前半部のアニメ化作品。ジョセフとアヴドゥルの来日から対エンヤ戦までを描く。後半部OVAとほぼ同じスタッフにより制作されている。

2007年5月25日に、上記のアニメ作品を全て収録したDVD-BOXとして『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース DVD-BOX』が発売された。

劇場アニメ

ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2007年2月17日全国公開)は、Part1のアニメ化作品で、OVAとほぼ同じスタッフにより制作されている。ストーリーがかなり簡略化されており、スピードワゴンなど多くの主要人物も登場しない。

テレビアニメ

原作のPart1『ファントムブラッド』とPart2『戦闘潮流』を描いた1st Seasonは、「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」の記者発表会が2012年7月5日に行われた際に製作が発表され[18]、2012年10月5日から2013年4月5日まで、TOKYO MXMBSCBC東北放送RKB毎日放送BS11にて放送された。全26話(第1部9話+第2部17話)[19]

原作のPart3『スターダストクルセイダース』を描いた2nd Season『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』は、2013年10月18日にテレビアニメ版公式サイトなど各メディアにおいて製作が発表され[20]、分割4クールで[21][22]、前半2クールが2014年4月から9月まで、後半2クール「エジプト編」が2015年1月から6月まで放送された。

原作のPart4『ダイヤモンドは砕けない』を描いた3rd Season『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』は、2015年10月24日に2nd Seasonのスペシャルイベント『THE LAST CRUSADERS』にて製作が発表され[23]、2016年4月より放送中。

小説

CDカセットブック

1992年から1993年にかけて全3巻で発売された。

  • 『ジョジョの奇妙な冒険第1巻 空条承太郎見参の巻』
  • 『ジョジョの奇妙な冒険第2巻 アヴドゥル死すの巻』
  • 『ジョジョの奇妙な冒険第3巻 DIOの世界の巻』

ゲーム

ファミコンジャンプ 英雄列伝
ファミリーコンピュータ。1989年、バンダイ
16人のヒーローの1人としてPart2時代のジョセフ・ジョースター、敵キャラクターとして「柱の男」のサンタナとエシディシが登場する。原作での「柱の男は太陽の光に弱い」という設定がゲーム中でも反映されており、孫悟空の太陽拳でエシディシの弱点を突くことができる。
ファミコンジャンプII 最強の7人
ファミリーコンピュータ。1991年、バンダイ。
7人の主人公の内の1人として空条承太郎が登場。Part3が舞台となっており、承太郎の他にジョセフ、アヴドゥル、ポルナレフ、花京院が登場する。本作のオリジナルキャラクターとして、対象を石化させる能力を持つスタンド使いが敵として立ちはだかる。
ジョジョの奇妙な冒険
スーパーファミコン。1993年、コブラチーム。
Part3のロールプレイングゲーム。承太郎が住む街の中で不良や吸血鬼、スタンド使いなどと戦う、原作に登場するキャラクターでも登場する場所やスタンドの様子が違うなど、原作とはかなりかけ離れた内容となっている。承太郎は「ときのガクボウ」を装備することにより、時間停止能力を手に入れることになっている。
Part3の格闘ゲーム作品
ジョジョの奇妙な冒険
アーケードゲームPlayStation。1998年 - 1999年、カプコン
アーケード版を発売するに当たり、原作でたった1コマしか本体を表さなかった「ミドラー」を荒木飛呂彦が新たに描き下ろすなど、登場人物を増やした2D対戦型格闘ゲームである。ゲーム内でもスタンドを出して戦い、スタンドゲージというゲージが無くなるとスタンドが一時消えるというシステムである。隠しキャラクターとして、Part2の若きジョセフも登場する。
PlayStation版は後述の『未来への遺産』の登場キャラクターが追加されているものの、ハードスペック上の問題から、大幅にアレンジされている。新たに「スーパーストーリーモード」が作られ、原作のうち、格闘ゲームに向かない部分をミニゲームで補っている。これを通してポイントを貯めることで、新たなコーナーやキャラクターの選択が可能となる。原作に準拠したプレイを行うことで高得点を得られる。PocketStationとも連動している。
ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産
アーケードゲーム、ドリームキャスト。1999年、カプコン。
上記のアッパーバージョン。ドリームキャスト版は『ジョジョの奇妙な冒険』『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』の両方を収録している。アーケード版の内容をほぼ完全に移植しているが、上記のPlayStation版のスーパーストーリーモードは収録していない。
ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HDVer.
Xbox 360PlayStation 3。2012年、カプコン。
『未来への遺産』をHD画面出力に最適化してグラフィックを精緻化した移植版。ダウンロード販売専用タイトル。
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風
PlayStation 2。2002年7月25日、カプコン。
Parte5の3Dアクションゲーム。一部シーンの削除、「キング・クリムゾン」や「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」といったスタンドの能力がゲーム向けに修正されているなどの改変がある。
ジャンプスーパースターズ
ニンテンドーDS。2005年8月8日、任天堂
『週刊少年ジャンプ』のオールスターによる対戦アクションゲーム。Part3から承太郎、DIOがバトルキャラクターとして、Part7からジャイロがサポートキャラクター、ジョニィがヘルプキャラクターとして登場している。
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
PlayStation 2。2006年10月26日、バンダイ。
Part1の3Dアクションゲーム。
ジャンプアルティメットスターズ
ニンテンドーDS。2006年11月23日、任天堂。
『ジャンプスーパースターズ』の続編。Part1 - 7の歴代キャラクターがバトルまたはサポートキャラクター、ヘルプキャラクターとして登場する。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
PlayStation 3。2013年8月29日、バンダイナムコゲームス。
Part1からPart8の歴代主要キャラクターたちが登場する対戦型格闘ゲーム。
ジェイスターズ ビクトリーバーサス
PlayStation 3、PlayStation Vita。2014年3月19日、バンダイナムコゲームス。
プレイヤーキャラクターとして、ジョナサンとジョセフが参戦している。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
スマートフォンAndroid端末2014年3月10日・iPhone端末2014年3月13日、バンダイナムコゲームス。
ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン
PlayStation 4、PlayStation 3。2015年12月17日、バンダイナムコエンターテインメント。

アパレル

2002年FIFAワールドカップに向けたアディダスの企画、『adidas MANGA FEVER』(雑誌)に参加。アディダスとのコラボレーションTシャツ発表(2002年7月) デザインはジョルノ。

ビームスとのコラボレーションTシャツ発表(2003年8月)。ジョルノと徐倫が描かれている。

ユニクロの『UNIQLO CREATIVE AWARD 2006』に荒木飛呂彦が審査員として参加し、自らもデザインを手がけたコラボレーションTシャツを発表(2006年4月)。Part4に登場した吉良吉影のスタンド「キラークイーン」からスピンオフしたキャラクター「キラー・タイガー・クイーン」、「キラー・ダンシング・クイーン」の2種の絵柄。

ultra-violenceからParte5に登場したブローノ・ブチャラティ仕様のカットソー「Sticky Fingers Buccellati」(2007年)。荒木飛呂彦の原画とコラボレーションした『ultra-violence×ジョジョの奇妙な冒険 コラボTシャツ』。第2弾まで各弾4種類ずつと限定モデル1種と石仮面モデル1種が発売されており全10種(2008年)。

トレーディングカードゲーム

バンダイより『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card』の名で発売。同社のトレーディングカードゲームの特徴を色濃く引き継いでいる。

第1弾
2007年3月9日発売
  • スターターボックス
  • ブースターパック
  • 拡張シート
第2弾
2007年7月20日発売
  • 構築済みスターターボックス オラオラデッキ
  • 構築済みスターターボックス 無駄無駄デッキ
  • ブースターパック 〜そこにシビれる! あこがれるゥ!〜
第3弾
2007年11月9日発売
  • スターターボックス DIO & 9栄神スターター
  • ブースターパック 〜魂をかけよう!〜
タロットカードエディション
2008年2月14日発売
第4弾
2008年3月27日発売
  • 構築済みスターターボックス 癒しのオレンジデッキ
  • 構築済みスターターボックス 静けさのブルーデッキ
  • ブースターパック 〜コッチヲ見ロッ!〜
第5弾
2008年7月10日発売
  • スターターセット ジョースター家の血族デッキ
  • スターターセット ジョースター家の血統デッキ
  • ブースターパック 〜バイツァ・ダスト〜
第6弾
2008年11月29日発売
  • スターターセット 黄金の風
  • ブースターパック 〜黄金なる遺産〜
第7弾
2009年3月14日発売
  • ブースターパック 〜鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる〜
第8弾
2009年6月13日発売
  • ブースターパック 〜時は一巡した〜

フィギュア

ヘビーゲイジより『スターダストクルセイダース』の登場人物およびスタンドを題材としたガレージキット、「フィギュアコレクション」が1997年に発売。全10種。『戦闘潮流』『黄金の風』を題材とするフィギュアの発売も予定されていたが、発売中止となっている。

コトブキヤ ARTFXより『スターダストクルセイダース』と『黄金の風』を題材にしたシリーズが2000年に発売。それぞれスタンドと本体の2体セットとなっている。

超造形魂よりファントムブラッドを題材にしたフィギュア『ジョジョの奇妙な冒険 1』が2006年8月に発売。全10種。

HGIFシリーズより『ファントムブラッド』と『戦闘潮流』を題材にしたガチャポン『HGIFシリーズ ジョジョの奇妙な冒険』が2006年9月に発売。全5種。

超像革命メディコス・エンタテインメントよりジョナサン・ジョースターをモデルにしたフィギュア『超像Artコレクション ジョジョの奇妙な冒険 ジョナサン・ジョースター』が2007年10月に発売。2008年には空条承太郎モデルも発売された。どちらも全2種。また、2009年1月より可動フィギュア「超像可動」が発売される。

マスクコレクションシリーズより、第5部に登場するスタンドの頭部を立体化した『ジョジョの奇妙な冒険スタンドコレクション』が2009年10月に発売。

菓子

2012年3月21日、グリコから『ジョジョの奇妙な冒険』オリジナルパッケージがセブンイレブンで先行発売。さらに対象商品を2個買うと先着20名に「オリジナルカレンダー」《全2種》1コがもらえる[24]。パッケージ商品は下記のとおり。

  • ジョジョ 細切りプリッツ トマト&チーズ
  • ジョジョ かるじゃが うましお味
  • ジョジョ パキッツ チョコレート
  • ジョジョ パキッツ ストロベリー&チョコ

スマートフォン

LGエレクトロニクス製の「Optimus Vu L-06D」をベースにした端末で、「L-06D JOJO」として1万5000台限定で2012年8月30日に発売。

その他

漫画家

  • 大亜門 - 『太臓もて王サーガ』では、作品全体に『ジョジョ』のパロディが溢れている。『赤マルジャンプ』にて荒木とのコラボが実現。『太臓もて王サーガ』5巻に収録されている。
  • CLAMP - 過去に『ジョジョ』の同人誌を発行している。1994年の「CLAMP IN WONDERLAND」で配布したこともある。
  • 高橋和希 - 『週刊少年ジャンプ』30周年企画の「すごいジャン!!!」にて、「ジョジョがすごく好きでした。ジャンプというと、僕の作品ははっきり言って『ジョジョの奇妙な冒険』に影響を受けています」と語り、オススメジャンプマンガとして『ジョジョの奇妙な冒険』を挙げている。

小説家

  • 乙一 - 本作のファンであることをきっかけに第4部のノベライズ本を執筆。『ウルトラジャンプ』2007年12月号で荒木と対談も行っている。
  • 上遠野浩平 - 本作および荒木のファンとして、自身でも「荒木先生のパクリのような小説を長年書いている」と語った。「VS JOJO」の企画において第一弾作品を担当し、第5部のノベライズを行っている。
  • 西尾維新 - 本作のファンとして、荒木との対談が実現した際には「全人類に読んで欲しい漫画」として『ジョジョ』を挙げた。「VS JOJO」の企画において第二弾作品を担当し、DIOを主人公としたノベライズを行っている。

テレビ

2010年に放映されたテレビドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』は、時を止める能力者ニノマエジュウイチ(一十一)が登場するなど『ジョジョの奇妙な冒険』へのオマージュとして話題になっていた。その後、2012年に公開された劇場版『劇場版 SPEC〜天〜』では、上映開始前に同作の公式ツイッターへ「ちなみに『SPEC 天』には『ジョジョの奇妙な冒険』が出演します。ちゃんと許諾をいただきました」とのコメントが出され、劇中に『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本が小道具として使用されている。

バラエティ番組『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』では、ジョジョ好き芸人たちによる『ジョジョの奇妙な芸人』が放送されている。

日本国外での反響

日本国外では、イタリアで "Le bizzarre avventure di Jojo"、台湾では『JOJO冒険野郎』のタイトルで知られる。イタリア語版の本作品のタイトルも「JOJO」である。柔道がjudoであるように、外来語としては J の字もあり得るため、オリジナル準拠の表記とされている。ただし、Parte5が開始している70巻(日本語版とは巻数が異なる)の表紙はGioGioと表記されている。2005年9月からはPart3のみアメリカ合衆国でも発売されている。アメリカ版では権利関係の問題を回避するため「エンヤ婆」が"Enyaba Geil"に、「呪いのデーボ」が"Soul Sacrifice"になっているなど、アーティスト由来の人物名が変更されている。アーティストに由来する名称だが、一般に見られる姓名であるポルナレフやアヴドゥルはそのままとなっている。

OVA『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure6 報復の霧』の中でディオ・ブランドーがアラビア語の書物を読みながら主人公一行の殺害を部下に命じるシーンがあり、この書物の文章がコーランのものであった。鑑賞した一部の人間が、これを「イスラム教に対する侮辱で受け入れられない」として反発。原因は制作会社が雰囲気を出すためにアラビア文字の資料を探したところ、コーランをそれと知らずに転写してしまったため(原作ではコーランは描かれていない)。集英社と制作会社は「心よりおわび申し上げます。イスラームとその文化についての理解を一層深めるべく、努力する所存です」とコメントし、該当DVDの出荷を停止。また原作にもモスクの描写に不適切な表現があったとして、第3部の単行本・文庫版に加え、画集2冊の計29冊について出荷停止の措置がとられたが[25][26]、その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開されている[27]

NBCで放送されたドラマ『HEROES』に登場する日本人キャラクターヒロ・ナカムラ(演:マシ・オカ)の有する特殊能力「Time Manipulation(時空間コントロール)」はヒロが憧れているマンガキャラの一人、空条承太郎(およびディオ・ブランドー)の時を止めるスタンド能力に由来するものであり、ヒロ自身のブログのHNも「Jotaro Kujo(空条承太郎)」にしている。なお、「ジョジョの奇妙な冒険」へのオマージュとして『HEROES』の2、3シーズンでは複数のエピソードで「無駄無駄無駄無駄無駄」という台詞が使用されている(英語版ページより)[出典無効]

脚注

注釈

  1. ^ Parteはイタリア語におけるPart。「パルテ」と読む。
  2. ^ 『スティール・ボール・ラン』は当初、『ジョジョの奇妙な冒険』とは無関係な新作として扱われていた。2005年に掲載誌を『ウルトラジャンプ』に移してからは、正式にPart7として扱われている。
  3. ^ 「ジョジョ」という音をイタリア語風に綴ったもの。イタリア語では、"J"は濁音でなく半母音で、外来語にしか使われない。なお、本作品のイタリア語版の表記は外来語由来の為「JOJO」が使用されている。

出典

  1. ^ 森山未來「ジョジョ」荒木飛呂彦氏作品が初の舞台化で心躍らせ中!”. スポーツ報知 (2015年5月17日). 2016年2月20日閲覧。
  2. ^ MEDIA GUIDE 2013集英社AD NAVI
  3. ^ 日本のメディア芸術100選
  4. ^ 斎藤環「書き続ける勇気 荒木飛呂彦インタビュー」『ユリイカ』1997年4月号、135頁-143頁
  5. ^ 『QuickJapan』Vol.75、巻頭ページ(文・吉田大助)
  6. ^ 文庫版第1巻のあとがきより。
  7. ^ コラム「気分はJOJO 最終回SPECIAL!!〜5部Q&A〜」(『週刊少年ジャンプ』、1998年9号)
  8. ^ 愛知県名古屋市東海中学校・高等学校 サタデープログラム 2006年6月24日講演
  9. ^ a b 週刊少年「」 2003年4月15日放送
  10. ^ 『週刊ファミ通』2007年3月2日号
  11. ^ a b NHK BS マンガノゲンバ 2006年7月4日放送
  12. ^ ジャンプノベル』1993年4月1日号「オーケン&飛呂彦の奇妙な世界〜大槻ケンヂ対談〜」
  13. ^ 荒木飛呂彦が設定秘話を明かす!『ジョジョ』発表会レポート
  14. ^ 単行本第46巻のカバー折り返しより。
  15. ^ 『荒木飛呂彦先生 (後編)』その2 - 2007年7月30日
  16. ^ 『JOJOmenon』2012年10月5日発売
  17. ^ 週刊少年ジャンプ増刊 青マルジャンプ 「スティール・ボール・ラン」 荒木飛呂彦ロングインタビュー 2004年2月26日発売
  18. ^ 「ジョジョの奇妙な冒険 THE ANIMATION」テレビアニメ化決定 本年10月スタート”. アニメ!アニメ! (2012年7月6日). 2016年2月20日閲覧。
  19. ^ ジョジョアニメは第2部突入、杉田智和のジョセフが動くッ!”. コミックナタリー. 2012年11月19日閲覧。
  20. ^ 待望の『ジョジョの奇妙な冒険』第3部が、テレビアニメ化決定!”. アニメイトTV (2013年10月18日). 2016年2月20日閲覧。
  21. ^ 4クール(1年間)放送が発表された「ジョジョの奇妙な冒険」プレミア上映会レポート”. GIGAZINE. 2014年6月25日閲覧。
  22. ^ 「ジョジョの奇妙な冒険」は分割4クール・9月で区切り、第2回プレミア上映会レポート”. GIGAZINE. 2014年7月31日閲覧。
  23. ^ 4部もアニメ化! 小野大輔さんら出演ジョジョSCイベントレポ”. アニメイトTV (2015年10月24日). 2016年2月20日閲覧。
  24. ^ glicoから『ジョジョの奇妙な冒険』オリジナルパッケージ商品が2012年3月21日(水)に発売!!(JOJO.com)
  25. ^ アニメーション「ジョジョの奇妙な冒険」における表現について
  26. ^ ジョジョ画集『JOJO A-GO!GO!』、『JOJO 6251 荒木飛呂彦の世界』についても出荷を一時停止中
  27. ^ 「ジョジョの奇妙な冒険」第3部販売開始のお知らせ

外部リンク