カーラ・ブラック

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カーラ・ブラック
Cara Black
カーラ・ブラック
基本情報
フルネーム Cara Cavell Black
国籍 ジンバブエの旗 ジンバブエ
出身地 同・ハラレ
生年月日 (1979-02-17) 1979年2月17日(45歳)
身長 167cm
体重 55kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1998年
ツアー通算 55勝
シングルス 1勝
ダブルス 54勝
生涯獲得賞金 7,730,801 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2000-02・04)
全仏 4回戦(2001)
全英 3回戦(1998・2003・05)
全米 2回戦(1998・2002・04)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2007)
全仏 準優勝(2005)
全英 優勝(2004・05・07)
全米 優勝(2008)
優勝回数 5(豪1・英3・米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 優勝(2010)
全仏 優勝(2002)
全英 優勝(2004・10)
全米 優勝(2008)
優勝回数 5(豪1・仏1・英2・米1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 31位(1999年3月15日)
ダブルス 1位(2005年10月17日)
2012年10月25日現在

カーラ・ブラックCara Black, 1979年2月17日 - )は、ジンバブエハラレ出身の女子プロテニス選手。2人の兄、バイロン・ブラックウェイン・ブラックもプロテニス選手で、カーラは3人兄弟の末っ子である。ウィンブルドンを最も得意とする選手で、女子ダブルス部門で3勝を挙げ、2004年ウィンブルドンでは女子ダブルス・混合ダブルスの2部門を制覇した。WTAツアーでシングルス1勝、ダブルス54勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス31位、ダブルス1位。身長167cm、体重55kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

来歴

ブラックの家族は、父親が1953年1956年ウィンブルドン男子シングルス3回戦に進出した名選手で、自宅のアボカド農園の裏庭に4面の芝生コートを建設した。3人の兄弟はその中でテニスを習得し、末っ子のカーラも父親の手ほどきを受けた。ジュニア選手時代は、4大大会の女子ジュニア部門で1997年ウィンブルドン全米オープンのシングルス優勝、全仏オープンとウィンブルドンのダブルス優勝があり、ウィンブルドンではジュニア部門の単複制覇を達成している。1998年1月にプロ入りし、この年の全仏オープンから4大大会の本戦に出場している。ブラックの4大大会シングルス自己最高成績は、2001年全仏オープンの4回戦進出である。この時はイタリアフランチェスカ・スキアボーネに 6-7, 1-6 で敗れた。

カーラ・ブラックのサービス

カーラ・ブラックのダブルス優勝記録は、2000年1月のニュージーランドオークランド大会から始まる。2001年9月の「トヨタ・プリンセス・カップ」では南アフリカリーゼル・フーバーとペアを組み、決勝で杉山愛キム・クライシュテルスの組を 6-1, 6-3 で破って優勝した。2002年全仏オープン混合ダブルス部門で、次兄のウェイン・ブラックと組んで初優勝。2004年は彼女のテニス経歴を通じて最も充実した年となり、女子テニスツアー大会のダブルスで年間7勝を記録した。この年のウィンブルドンで、カーラ・ブラックはオーストラリアレネ・スタブスとペアを組んだ女子ダブルスと、ウェインと組んだ混合ダブルスの2部門制覇を達成した。女子ダブルス決勝では、ブラック&スタブス組は杉山愛&リーゼル・フーバー組を 6-3, 7-6 で破って優勝している。2005年ウィンブルドンでは、カーラはフーバーとペアを組み、決勝でスベトラーナ・クズネツォワ&アメリ・モレスモ組を 6-2, 6-1 で破ってウィンブルドン女子ダブルス2連覇を達成した。

2007年全豪オープン女子ダブルスで、ブラックとフーバーは台湾ペアの詹詠然&荘佳容組を 6-4, 6-7, 6-1 で破って優勝した。ウィンブルドンの女子ダブルス決勝では杉山愛&カタリナ・スレボトニク組を 3-6, 6-3, 6-2 の逆転で破り、ブラックはウィンブルドンの女子ダブルスで2年ぶり3度目の優勝を成し遂げた。

2008年、ブラックとフーバーは全米オープンで女子ダブルス初優勝を達成した。全米女子ダブルス決勝は、8年前の2000年杉山愛&ジュリー・アラール=デキュジス組に敗れた準優勝以来の進出だった。8年ぶりの全米女子ダブルス決勝で、ブラックとフーバーはリサ・レイモンド&サマンサ・ストーサー組を 6-3, 7-6 で破った。ブラックは同大会の混合ダブルスでもリーンダー・パエスインド)と組んで優勝し、女子ダブルス・混合ダブルスの2冠を獲得した。パエスとのペアで2010年全豪オープン2010年ウィンブルドン選手権の混合ダブルスも制し、4大大会ダブルスでの通算優勝数は女子ダブルス5勝、混合ダブルス5勝の計10勝となった。

ブラックは2011年ウィンブルドン選手権を最後に公式試合出場から遠ざかり2012年4月に2005年に結婚した元オージーフットボール選手ブレット・スティーブンス英語版の間に長男を出産した。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 2回 (1勝1敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ティア I (0–0)
ティア II (0–0)
ティア III (0–0)
ティア IV & V (1–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2000年1月8日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード ルクセンブルクの旗 アンネ・クレマー 4–6, 4–6
優勝 1. 2002年9月15日 アメリカ合衆国の旗 ワイコロア ハード アメリカ合衆国の旗 リサ・レイモンド 7-6(1), 6-4

ダブルス: 95回 (54勝41敗)

4大大会ダブルス優勝

  • 全豪オープン 女子ダブルス:1勝(2007年)/混合ダブルス:1勝(2010年)
  • 全仏オープン 混合ダブルス:1勝(2002年) [女子ダブルス準優勝1度:2005年]
  • ウィンブルドン 女子ダブルス:3勝(2004年&2005年・2007年)/混合ダブルス:1勝(2004年&2010年)
  • 全米オープン 女子ダブルス:1勝(2008年)/混合ダブルス:1勝(2008年)

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 通算成績
全豪オープン LQ 1R 2R 2R 2R 1R 2R LQ 1R 4–7
全仏オープン 2R 1R 2R 4R 1R 2R 1R LQ A 6–7
ウィンブルドン 3R 1R 2R 1R 1R 3R 1R 3R 1R 7–9
全米オープン 2R 1R 1R 1R 2R 1R 2R LQ A 3–7

外部リンク