81プロデュース

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株式会社エイティワンプロデュース
81 Produce Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 81
本社所在地 日本の旗 日本
151-0063
東京都渋谷区富ヶ谷1丁目3番4号
BOF2代々木公園
設立 1981年(昭和56年)2月3日
業種 サービス業
法人番号 6011001003415
事業内容 声優のマネージメント 他
代表者 代表取締役 南沢道義
資本金 1,050万円
主要子会社 HALF H・P STUDIO
Sewedi SP
81Actor's Studio(81プロデュース付属俳優養成所)
関係する人物 中尾隆聖
なかのとおる
西名武
外部リンク www.81produce.co.jp
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株式会社エイティワンプロデュース(81プロデュース)[注 1]は、日本声優事務所である。

概要

1970年代後半、声優という言葉が確立してきた頃だったが、そう呼ばれることに反発し、「自分は役者であり、歌ったりイベント出演することはせず今まで通りであるべきである」とする者と「時代の変化に対応するべき」とする富山敬やスタッフなどで大手事務所の青二プロダクションが二分することになる[5]

1976年に青二プロダクションへ入社した南沢道義(みなみさわ みちよし、1952年[6] - )は28歳にして先頭を切る旗印のようになり、19812月、ぷろだくしょんバオバブの企画制作部門のスタッフらと独立して81プロデュースを設立した[7][5]。社名は設立年に由来する。南沢は社長を目指していたわけではないが、声優のマネジメントや番組プロデュースがしたいため、自由な環境で若い素材をのびのびとやらせてあげたいと飛び出した[5]

ミュージカル飛べ!京浜ドラキュラ』などの声優が出演する演劇制作を業務の中心とするプロダクションとしてスタートし[8]、1983年より俳優部門を備え声優事務所としての活動を開始する[9]

1990年東京放送劇団が解散したことに伴い、白坂道子関根信昭八木光生などの同劇団出身のベテランが複数所属している。

ドキュメンタリー番組学校放送番組等のNHKエデュケーショナル制作の番組に所属声優が出演することが多く[注 2]、実写(顔出し)で出演した学校放送番組もある[注 3]。また、関連会社である音響制作会社のHALF H・P STUDIONHKで放送される外国テレビドラマの日本語吹替やアニメの音響の制作を数多く担当し、一話5分~10分程度の作品では81プロデュースの所属声優を中心にキャスティングすることが多い[注 4]。また、小学館集英社プロダクション製作のアニメの大半の作品でキャスティング協力を手がけている。青二プロダクションほどではないものの、東映アニメーションとの結び付きも強い。エイベックス・グループとの結び付きも強く、協業活動をしている[注 5][10]

2015年に「声優ミュージアム」及び、「81ライブサロン」を、同事務所の声優養成機関「81ACTOR'S STUDIO」の所在する社屋に開設している。

所属声優

男性

女性

かつて所属していた声優

在籍中に死去した人物は公式サイトの俳優一覧に「メモリアル」枠で名前が掲載されている(一部を除く)。

男性

女性

81プロデュースから独立した声優事務所

81オーディション

2007年から毎年8月1日に一般公開オーディションを実施。優秀賞がグランプリ、特別賞が準グランプリ。2010年からは協賛企業や関係者からも賞が贈られる。

開催年 受賞者
第1回 2007年 優秀賞:江口拓也森優子[11]
第2回 2008年 優秀賞:齊藤壮馬原紗友里[12]
第3回 2009年 優秀賞:大久保瑠美
特別賞:寺本和泉、西山宏太朗、吉谷彰彦[13]
第4回 2010年 優秀賞:長谷美希(小学館賞も同時受賞)
特別賞:地蔵堂武大、平山寛子[14]
第5回 2011年 優秀賞:駒田航(文化放送賞・エクシング賞も同時受賞)
特別賞:石渕菜々美(小学館賞も同時受賞)、
上田麗奈(小学館賞も同時受賞)、
髙橋李依(日本BS放送賞も同時受賞)[15]
第6回 2012年 優秀賞:圡田玲央(小学館賞・BS11賞・文化放送賞も同時受賞)、
三上由理恵(エクシング賞・長崎音響監督も同時受賞)
特別賞:橋本晃太朗(BS11賞・文化放送賞も同時受賞)、
稗田寧々(小学館賞も同時受賞)、
渡辺保渚美(バンダイチャンネル賞・サミー賞も同時受賞)[16]
第7回 2013年 優秀賞:南早紀(サミー賞・BS11賞も同時受賞)、
長谷徳人(エクシング賞も同時受賞)
特別賞:小林祐太(文化放送賞も同時受賞)、
永田優美(文化放送賞・小学館賞も同時受賞)[17]
第8回 2014年 優秀賞:上西哲平(小学館賞・NOTTV賞も同時受賞)、
渡部由梨奈(サミー賞・NOTTV賞も同時受賞)
特別賞:白石兼斗(文化放送賞・サミー賞・スタジオディーン賞も同時受賞)、森岡健太郎(文化放送賞・エクシング賞も同時受賞)、
吉野るな(小学館賞・エクシング賞も同時受賞)[18]
第9回 2015年 優秀賞:江田拓寛(文化放送賞・小学館賞・長崎音響監督賞も同時受賞)、新津実稀奈(文化放送賞・スタジオディーン賞・長崎音響監督賞も同時受賞)
特別賞:松井梨央奈(サミー賞も同時受賞)、
宮城一貴(JOYSOUND賞も同時受賞)、
向井莉生(サミー賞・MiMi賞も同時受賞)[19]
第10回 2016年 特別賞:大岡エリサ、鈴江祐里奈、宮原颯希(スタジオディーン賞・文化放送賞・小学館賞も同時受賞)[20]
第11回 2017年 優秀賞:折原秋良(サミー賞も同時受賞)、
合田葵(サミー賞も同時受賞)
特別賞:後藤彩佐(文化放送賞も同時受賞)、
齋藤峻(JOYSOUND賞・スタジオディーン・文化放送賞も同時受賞)、
柴田真璃奈(JOYSOUND賞も同時受賞)、鈴木花[21]
第12回 2018年 優秀賞:藤縄郁花(文化放送賞も同時受賞)、
山一茉希(長崎音響監督賞も同時受賞)
特別賞:國須奈緒(サミー賞も同時受賞)、
延次莉衣奈(JOYSOUND賞・文化放送賞も同時受賞)、林寛太郎[22]
第13回 2019年 優秀賞:土池悠介(文化放送賞・小学館賞も同時受賞)、
山本真綺(シンエイ動画賞も同時受賞)
特別賞:高畑廉太(文化放送賞・小学館賞も同時受賞)、
田中しおり(プロダクション・アイジー賞・サミー賞も同時受賞)、
松本大輝(文化放送賞も同時受賞)[23]

主な舞台製作作品

  • 「ともだち Do It Yourself!!」(1981年/作:仲倉重朗、演出:山田悦司、出演:水島裕、玄田哲章、吉田理保子、山田俊司、伊藤真奈美)
  • ミュージカル「飛べ!京浜ドラキュラ」(1982年/作:滝沢ふじお、演出:野沢那智) ※提携:シアターアプル劇団薔薇座 共同公演
  • 真夏の夜の仮面祭「ポセイドンの伝説」(1983年/作:辻邦生、演出:木島恭、出演:水島裕、中尾隆聖、内田直哉、井上和彦、玄田哲章、鈴置洋孝、弘中くみ子、冨永みーな、吉田理保子、辻村真人、山形ユキオ、関俊彦、津久井教生)
  • サイクリングミュージカル「ハッピーライド」(1984年/渋谷ジァン・ジァン/作・演出:青井陽治、振付:宮本亮次、出演:水島裕、中尾隆聖、井上和彦、弘中くみこ、吉田理保子、内田直哉、山形ユキオ)
  • ラブ・ミュージカル「ハッピーライド2」(1984年/銀座博品館劇場/作・演出:青井陽治、中尾隆聖、出演:井上和彦、中尾隆聖、水島裕) ※提携:銀座博品館劇場
  • 「A TASTE OF HONEY 蜜の味」(1985年/銀座博品館劇場/作:シーラ・デレニー、演出:壺井正、出演:水島裕、藤田淑子、佐久間レイ、弘中くみ子、中尾隆聖、山形ユキオ、内田直哉) ※提携:銀座博品館劇場
  • ミュージカル「BACKERS AUDITION」(1986年/銀座博品館劇場/作:横山由和、演出:坂上道之助、出演:水島裕、中尾隆聖、玄田哲章、冨永みーな、佐久間レイ、弘中くみ子、内田直哉、辻村真人、山形ユキオ、吉田理保子、鵜飼るみ子、片岡富江、林アキラ、おぼたけし、関俊彦、津久井教生、中村ひろみ 他) ※提携:銀座博品館劇場
  • COME BLOW YOUR HORN (1986年/作:ニール・サイモン、訳:酒井洋子、演出:壷井正、出演:水島裕、玄田哲章、中尾隆盛、浅井淑子、鵜飼るみ子、片岡富枝、佐久間レイ、関俊彦、高田由美、弘中くみ子)
  • 「ローマで起った奇妙な出来事」(Theater V Akasaka/作:バート・シェベローブ、ラリー・ゲルバート、音楽・作詞:スティーヴン・ソンドハイム、演出:鈴木清信、出演:中尾隆聖、関俊彦、三木眞一郎 他)

脚注

注釈

  1. ^ 法人名はカタカナ表記の「株式会社エイティワンプロデュース」である[1]。報道などでは81プロデュースと表記される[2][3][4]
  2. ^ 青二プロダクション、ぷろだくしょんバオバブ、テアトル・エコーなど、他の事務所の所属声優も数多く出演している。
  3. ^ 例としては『はてな・サイエンス』『しらべてサイエンス』の加藤優子、『わかる算数4年生』の豊口めぐみなどがあるが、『くらし発見』の小野坂昌也中尾みち雄、『あいうえお』の緒方賢一郷里大輔、『マホマホだいぼうけん』の田中真弓など、他の事務所の所属声優の実写での出演も珍しくない。
  4. ^ 例としては『天才てれびくん』枠内のアニメや『おばけのホーリー』、『ぜんまいざむらい』など。
  5. ^ 例としては声優ユニット『i☆Ris』『Wake Up, Girls!』など。
  6. ^ 音楽グループTWO-MIXのメンバー・永野椎菜と同一人物。1992年ごろに声優活動を行っていた。

出典

  1. ^ 株式会社エイティワンプロデュースの情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 国税庁. 2020年1月3日閲覧。
  2. ^ “言葉の壁越え交流深化 日韓俳優、字幕駆使して共演”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年7月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASIH30H02_Q5A630C1AA1P00/ 2020年1月4日閲覧。 
  3. ^ “芹澤優「テンプレート的な芝居しか考えていなかった」 デビューから数年続いた苦悩”. 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム) (朝日新聞社). (2018年12月4日). https://www.asahi.com/and_M/20181204/201601/ 2020年1月4日閲覧。 
  4. ^ “難病を紹介する動画 人気声優が拡散に一役”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2019年3月11日). https://mainichi.jp/articles/20190311/k00/00m/040/251000c 2020年1月4日閲覧。 
  5. ^ a b c メディア業界ナビ 3芸能プロダクション64の仕事 68ページ メディア業界ナビ編集室 理論社 2007年
  6. ^ メディア業界ナビ 3芸能プロダクション 67ページ
  7. ^ アニメージュ』1982年2月号、p.37
  8. ^ 『アニメージュ』1984年8月号、p.133
  9. ^ 『アニメージュ』1983年4月号、p.153
  10. ^ エイベックス・81プロデュース合同でアニソンヴォーカリスト募集”. Excite Japan. 2015年4月10日閲覧。
  11. ^ 1st81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  12. ^ 2nd81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  13. ^ 3rd81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  14. ^ 4th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  15. ^ 5th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  16. ^ 6th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  17. ^ 7th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  18. ^ 8th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  19. ^ 9th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  20. ^ 10th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  21. ^ 11th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年4月2日閲覧。
  22. ^ 12th81Audition Report”. 81プロデュース. 2018年8月1日閲覧。
  23. ^ 13th81Audition Report”. 81プロデュース. 2019年8月1日閲覧。

外部リンク