古市憲寿

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古市 憲寿
ふるいち のりとし
人物情報
生誕 日本の旗 日本東京都
出身校 慶應義塾大学環境情報学部学士
学問
研究機関 東京大学大学院総合文化研究科
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古市 憲寿(ふるいち のりとし、1985年1月14日 - )は日本社会学者 [1]。現代日本の若者をテーマにした著作を発表している。賞歴として日本学術振興会「育志賞」受賞などがある。東京都出身。

略歴[編集]

主張[編集]

代表作『絶望の国の幸福な若者たち』で、世代間格差や就職難に苦しむ若者たちの生活満足度や幸福度が実は高いことを指摘した。同書の議論は、朝まで生テレビの主題にされたり(2012年2月25日)、各種メディアで取り上げられたり、大きな反響を呼んだ。同時に、「若者」という「世代論」の限界を指摘していて、それは1960年代から1970年代にかけて成立したものだと主張している[4]

1990年代以降の日本の起業家政策を分析するなかで、それが雇用創出などさまざまな役割が期待され、大企業との「格差是正」や「弱者保護」といった保護主義的、社会政策的な性格を保持していたかつての中小企業政策との変節を見いだした。第三次ベンチャーブームをふまえて、「「二重構造」の解消ではなく、むしろそれを是としながら、「起業」や「起業家」を保護の対象ではなくて、競争の主体として過剰な期待をした」と総括している[5]。若者の社会貢献志向、他者志向が強いことを肯定的に評価しながらも、彼らがコンサマトリーと呼ばれる世界のなかで生きていると主張する。その上で、社会を変えたいならば、「自己中」になることが時には必要だと提言した。「人権ってのはわがままのことなんです」という言葉を引用しながら、それを調整する政治の可能性を語る。そのうえで現代の若者にはむしろ「自己中」であることが必要だと示唆している[6]

神奈川県小田原市で、女子中学生2人が中学校の校舎内を水浸しにした事件に対して「正直、なんかロックっていうか、格好いいかな、とも思ってしまって」「ある種、尾崎豊みたいで格好いい」と述べ一部ネット上で批判された[7]田原総一朗は戦争に関する古市の言論に関して「絶対反対が前提でなく、戦争すべきか、すべきじゃないか、論理的に話すべきだと言うのである。新しい世代が誕生したな、と感じた。」と評価している[8]。また、戦争に関する言及においては、小林よしのりは、ナチスはユダヤ人と戦争したわけではないからユダヤ人迫害は戦争犯罪に分類されていないという基本事項を理解していないと古市を批判している[9]。それに対して古市は、ニュルンベルグ条例で「人道に対する罪」は「平和に対する罪」または「戦争犯罪」に関連して行われることが要件であり、「人道に対する罪」と「戦争犯罪」の峻別は困難であるとの見解を示した[10]

テレビ朝日朝まで生テレビ』が実施する視聴者アンケートの結果について、統計的に意味のない数字であると主張している[11]

著書[編集]

単著[編集]

共著[編集]


出演[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ NHK (2012年4月1日). “NEWS WEB24”. 2012年9月24日閲覧。 [リンク切れ]
  2. ^ 埼玉県立越谷北高等学校 (2011年10月20日). “日本史通信4 この本がすごい!。”. 2012年2月3日閲覧。
  3. ^ 内閣府 (2013年8月20日). “内閣府”. 2013年8月20日閲覧。 [リンク切れ]
  4. ^ 古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』講談社、2011年(平成24年)
  5. ^ hamacahnブログ (2013年2月12日). “古市憲寿「創られた『起業家』」@『社会学評論』”. 2013年8月20日閲覧。 [リンク切れ]
  6. ^ BLOGOS (2011年10月28日). “若者はもっと「自己中」になって社会を変えろ”. 2013年8月22日閲覧。
  7. ^ 学校荒らし事件報道 「格好いい」発言の古市憲寿氏、以前は「格好悪い」発言で話題にトピックニュース 2013年(平成26年)5月2日
  8. ^ [1]田原総一朗ツィート 2013年(平成26年)8月14日
  9. ^ 古市憲寿は戦争とは何かを知らないゴー宣道場 2013年(平成26年)8月15日
  10. ^ twilogTwilog 2013年(平成26年)8月22日
  11. ^ ガジェット通信 (2014年1月3日). “元旦のテレ朝『朝まで生テレビ』のアンケートで7割が安倍首相の靖国参拝支持 古市憲寿「統計学的に意味のない数字」”. ガジェット通信. http://getnews.jp/archives/486976 2014年1月5日閲覧。 

外部リンク[編集]