劉翔

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劉翔 Portal:陸上競技
Liu Xiang Doha 2010.jpg
2010年世界室内陸上競技選手権大会
選手情報
フルネーム 劉翔
愛称 アジアの昇り龍
国籍 中華人民共和国の旗 中国
種目 110m障害走
生年月日 1983年7月13日(31歳)
生誕地 中華人民共和国上海
身長 189cm
体重 83kg
コーチ 孫海平
公式サイト 劉翔全球个人官方网站
自己ベスト
110mハードル 12秒88(2006年)
 
獲得メダル
男子 陸上競技
オリンピック
2004 アテネ 110mH
世界選手権
2003 パリ 110mH
2005 ヘルシンキ 110mH
2007 大阪 110mH
2011 大邱 110mH
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劉 翔(りゅう しょう、ピンインLiú Xiáng1983年7月13日 - )は、中華人民共和国上海出身の陸上競技選手障害走)。

2004年アテネオリンピック男子110mハードル金メダリストであり、アジア人で唯一のオリンピックの陸上短距離種目における金メダリスト。世界選手権優勝、オリンピック金メダル、世界記録(当時)を達成した。

中国では「アジアの昇り龍」や「黄金の昇り龍」、「13億人の象徴」と称された。

経歴・人物[編集]

2002年ローザンヌグランプリの110メートルハードルで13秒12のアジア新記録を樹立。

2004年IAAFグランプリ大阪大会では、アレン・ジョンソンアメリカ合衆国)を破り、13秒06のアジア新記録を樹立した。同年8月のアテネオリンピック110メートルハードル決勝では、12秒91(速報タイムでは12秒94だった)の世界タイ記録で優勝し、金メダルを獲得した。

2005年5月、「ローレウス世界スポーツ賞 (The Laureus World Sports Awards)・年間最優秀成長選手」を受賞。

2006年7月11日ローザンヌ国際において12秒88の世界新記録を樹立した(この記録は2008年にキューバのダイロン・ロブレスに破られた。)。10代から世界レベルの記録を出し、以後も順調に成長を続けた早熟持続型の典型的な選手である。

2008年8月18日、自国開催となった北京オリンピック110メートルハードルに出場。連覇が期待されたものの、右足のアキレス腱の怪我の影響から一次予選で棄権した。1回はスタートラインに立ちスタートしたものの、このスタートがフライングでやり直しになり、2回目のスタート前に棄権した。1回目のスタート時点で右足を引きずっており、競技のできる状態ではなかった。この棄権により中国国民からのバッシングが相次ぐことになった。彼が多くの企業とタイアップ契約を結び巨額の報酬を得ていたことも背景にある。2006年の劉翔の収入はおよそ九億円強であった[1]

2012年8月7日ロンドンオリンピックで110メートルハードル予選に出場。1台目のハードルに左足をぶつけ転倒し、右足アキレス腱を断裂。途中棄権し北京オリンピックの雪辱を晴らす事は出来なかった。

名前の由来[編集]

劉翔は、最初、「劉吉」と名づけられる予定だった。当時、父のを姓とし、母の姓を名とするつけ方が流行っていたためである。しかし、この「劉吉」(Liuji: リウチ)という名は、北京語留年を意味する「留級」(Liuji)と発音が同じだったので、親戚から拒否された。その後、彼のおじは、丈夫な子に育つようにと願いを込め、「劉強」という名前を出してはみたものの、母親に反対された。当時、近所に「強強」という我侭な子どもがいたためである。最終的に、おじは「劉翔」という名前を出した。「翔」(xiang)と「強」(qiang)は北京語及び上海語で発音が似ており、「翔」という字は縁起が良く、飛翔の意味もあるので、彼の名前は「劉翔」に決まった。

主な成績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録
2000 世界ジュニア選手権 チリサンティアゴ・デ・チレ 110mハードル 4位 13秒74
2001 東アジア競技大会 大阪日本 110mハードル 1位 13秒42
2001 ユニバーシアード 北京中国 110mハードル 1位 13秒33
2002 ローザンヌ国際 ローザンヌスイス 110mハードル 2位 13秒12
2002 アジア陸上競技選手権 コロンボスリランカ 110mハードル 1位 13秒56
2002 アジア競技大会 釜山韓国 110mハードル 1位 13秒27
2003 世界室内陸上競技選手権 バーミンガムイギリス 60mハードル 3位 7秒52
2003 世界陸上選手権 パリフランス 110mハードル 3位 13秒23
2004 世界室内陸上競技選手権 ブダペストハンガリー 60mハードル 2位 7秒43
2004 オリンピック アテネギリシャ 110mハードル 1位 12秒91
2004 IAAFグランプリ大阪大会 大阪日本 110mハードル 1位 13秒06
2005 世界陸上選手権 ヘルシンキフィンランド 110mハードル 2位 13秒08
2005 IAAFグランプリ大阪大会 大阪日本 110mハードル 1位 13秒12
2006 ローザンヌ国際 ローザンヌスイス 110mハードル 1位 12秒88
2006 IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルトドイツ 110mハードル 1位 12秒93
2006 アジア競技大会 ドーハカタール 110mハードル 1位 13秒15
2007 ローザンヌ国際 ローザンヌスイス 110mハードル 1位 13秒01
2007 世界陸上選手権 大阪日本 110mハードル 1位 12秒95
2008 世界室内陸上競技選手権 バレンシアスペイン 60mハードル 1位 7秒46
2008 オリンピック 北京中国 110mハードル DNF -
2009 上海ゴールデン・グランプリ 上海中国 110mハードル 2位 13秒15
2009 アジア陸上競技選手権 広州中国 110mハードル 1位 13秒50
2009 東アジア競技大会 香港 110mハードル 1位 13秒66
2010 世界室内陸上競技選手権 ドーハカタール 60mハードル 7位 7秒65
2010 アジア競技大会 広州中国 110mハードル 1位 13秒09
2011 世界陸上選手権 大邱韓国 110mハードル 2位 13秒27
2012 オリンピック ロンドンイギリス 110mハードル DNF -

エピソード[編集]

  • 中国北京オリンピック委員会は、通常2日間で行われる競技をあえて4日間に渡って開催するという日程に変更した。しかし、110メートルハードル競技において足の故障により、スタート直前に棄権することとなった。
  • 日本での試合では相性が良く、3回参加して3回ともに優勝している(これは全て大阪の長居陸上競技場での成績である。)

脚注[編集]

  1. ^ 劉翔棄権、世論「許せぬ」 メディア・当局は火消し躍起 asahi.com 2008年8月20日

外部リンク[編集]

先代:
イギリスの旗 コリン・ジャクソン
110mハードル世界記録保持者
2004/8/27-2008/6/12
次代:
キューバの旗 ダイロン・ロブレス