ビーフステーキ

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淡路ビーフのテンダーロインステーキ

ビーフステーキ英語: Beefsteak)とは、牛肉ステーキ料理である。牛肉を厚切りにし、それをフライパン鉄板、あるいは金網を使用して直火焼きにした牛肉を指す。

語源[編集]

steak」の語源は、「串で刺した」を意味する古ノルド語steik」である。「串焼きにする」を意味する「steikja」と、「炙り焼きにした」を意味する「stikna」に関連する[1]

呼称[編集]

日本では「ビステキ」と呼ばれていた時期があり、正岡子規夏目漱石和辻哲郎山田風太郎、宮沢賢治らの作品に記されている。フランス語での呼び名「ビフテック」(bifteck)から「ビフテキ[2][要ページ番号]と呼ばれることもある。

焼き加減[編集]

肉の種類や好みによって、焼き加減が異なる。

部位[編集]

Tボーン・ステーキ
牛肉の部位名称(アメリカ式)
牛肉の部位名称(イギリス式)

使用する肉の部位によって区別される。の解体方法や枝肉の切り分け方は国によって異なり、同じ名称であっても指す部位が異なる場合がある。

  • サーロイン
    • イギリスにおいて「ヘンリー8世食事にロイン(の部分)を出したところ、それを食べたヘンリー8世があまりのうまさに「Sir」の称号を与えて、サーロインと呼ばれるようになった」という伝説があるが、これは民間語源説であり、「sir」は「sur」、つまり「上」の意味で腰の上部の肉という意味から来ているという[3]
  • トップ・サーロイン
  • テンダーロイン(「フィレ」・「ヒレ」)
    • 脂肪が少なく、牛肉の部位の中では最も柔らかい。
    • シャトーブリアン
      • フィレの中央部
    • フィレ・ミニョン
  • ストリップロイン
    • ショートロイン部の肉
    • ティーボーン
      • ストリップロインとテンダーロインにT型の骨が付いたもの
  • リブ
  • ランプ/ラウンド
    • 下腰部の肉。イギリスやオーストラリア、および日本では「ランプ」と呼び、アメリカでは「ラウンド」と呼ぶ。脂肪が少なく、柔らかい。

上記の部位名称とは異なる呼び方として、日本では下記の呼称も使用される。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ steak”. lexico.com. Oxford University Press. 2021年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月7日閲覧。
  2. ^ 北岡敬『そこが知りたい【事始め】の物語』雄鶏社
  3. ^ 加島祥造『英語の辞書の話』講談社 1976年 、145-146頁。

関連項目[編集]