角川ビーンズ文庫

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角川ビーンズ文庫(かどかわビーンズぶんこ、Kadokawa Beans Bunko)は、KADOKAWA角川書店ブランド)による、少女向けのライトノベル(≒少女小説)を主に扱う文庫レーベル。

概要[編集]

─物語の扉、異世界への鍵―』をキャッチフレーズに、2001年に設立[1]。翌年には角川ビーンズ小説大賞を創設。主にファンタジー系の作品が多い。角川ティーンズルビー文庫(2001年に全84冊で休刊)が母体とも言われる。2017年に『教室から異世界まで――心ときめく物語!』が新たなキャッチフレーズになった[1]

まるマシリーズ』(今日からマ王!)のアニメ化や『少年陰陽師』、『彩雲国物語』の人気により注目される。他レーベルの人気作品だった『やさしい竜の殺し方』、『GOSICK -ゴシック-』等のシリーズの移籍先として新装版の刊行もなされている。2010年代ではボーカロイド小説に力を入れており、『告白予行練習』、『厨病激発ボーイ』等といった作品を出版した。

近年では、小説家になろうの作品も扱うようになったり、E★エブリスタカクヨムpixivで小説賞(「エブリスタ小説大賞2016-17 角川ビーンズ文庫 学園ストーリー大賞」、「エブリスタ×角川ビーンズ文庫「恋」短編コンテスト」、「カクヨムWeb小説コンテスト」、「異世界転生・転移マンガ原作コンテスト(第2回以降)」等)を開催したり、小説投稿サイトの出自が増加した。特にカクヨムでは角川ビーンズ小説大賞への投稿が可能である。

雑誌『ザ・ビーンズ』(休刊)が発刊され短編が掲載された。また、雑誌『ビーンズエース』(休刊)においてコミカライズ作品が掲載されていた。

作品一覧[編集]

フォーマット

  • シリーズタイトル(著者,原作者,編集者など/イラスト,デザインなど)

★は角川つばさ文庫版も発売されている。▲は角川文庫版も発売されている。

あ行[編集]

か行[編集]

さ行[編集]

た行[編集]

な行[編集]

は行[編集]

ま行[編集]

や行[編集]

  • やさしい竜の殺し方津守時生/加藤絵理子)
  • 闇の果て 光の宴〜フェラーラの熾天使〜(吉田縁/高星麻子)
  • 幽霊弁護士・桜沢結人の事件ファイル(望月もらん/さとい)
  • 揺らぐ世界の調律師(津守時生/やまねあやの
  • ユヴェール学園諜報科シリーズ(葵ゆう/樹要)※全3巻を予定していたが1作目・2作目で盗作が判明したため絶版・回収[4][5]
  • 妖狐禁猟区(河合ゆうみ/すがはら竜)

ら行[編集]

わ行[編集]

  • ワーズワースの秘薬(文野あかね/山田シロ)

映像化作品[編集]

アニメ化[編集]

テレビアニメ
作品 放送年 アニメーション制作 備考
まるマシリーズ 2004年-2005年(第1期) スタジオディーン OVAあり
2005年-2006年(第2期)
2008年-2009年(第3期)
彩雲国物語アニメ 2006年-2007年(第1期) マッドハウス
2007年-2008年(第2期)
少年陰陽師 2006年-2007年 スタジオディーン
GOSICK -ゴシック- 2011年 ボンズ
厨病激発ボーイ 2019年 スタジオディーン
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 2022年 MAHO FILM
シュガーアップル・フェアリーテイル 2023年 J.C.STAFF
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 2024年 J.C.STAFF

実写化[編集]

作品 放送年 備考
脳漿炸裂ガール 2015年

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]