「サンルーフ」の版間の差分
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*[[トヨタ・オーリス#2代目 E18#H型(2012年 - )|トヨタ・オーリス(2代目)]](2012年):「パノラマルーフ」 |
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*[[ホンダ・フィットシャトル|ホンダ・フィットシャトル、フィットシャトルハイブリッド]](2011年):「スカイルーフ」 |
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*[[トヨタ・ラクティス#2代目 CP120型(2010年 - )|トヨタ・ラクティス(2代目)]](2010年):「パノラマルーフ」 |
*[[トヨタ・ラクティス#2代目 CP120型(2010年 - )|トヨタ・ラクティス(2代目)]](2010年):「パノラマルーフ」 |
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*[[ホンダ・CR-Z]](2010年):「スカイルーフ」 |
*[[ホンダ・CR-Z]](2010年):「スカイルーフ」 |
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*[[ホンダ・ステップワゴン#4代目 RK1/2/3/4/5/6/7型(2009年- )|ホンダ・ステップワゴン(4代目)]](2009年):「スカイルーフ」 |
*[[ホンダ・ステップワゴン#4代目 RK1/2/3/4/5/6/7型(2009年- )|ホンダ・ステップワゴン(4代目)]](2009年):「スカイルーフ」 |
2012年9月6日 (木) 17:40時点における版
サンルーフ(Sunroof)とは、自動車の屋根に装備される開口部である。ガラスや透明なプラスチックの場合は天窓と呼ばれ、通常、その中で開閉式のものを指す。
解説
サンルーフは多様な構造と形態が考案されており、メーカーにより様々な呼称が用いられている。乗用車に装着されることが多いが、観光バスに装着される例もある。アメリカの高級車市場では、本革シートと並ぶ必須の装備であり、セダン・ワゴン・クーペ・SUV問わず全てのグレードでサンルーフが標準装備となる。冬季の日照が少ない欧州では、くる病予防の目的もあり、早くから大衆車にも広く普及している。一方で、重量増や室内高の減少、車両価格の上昇やトラブルによる出費の増加を嫌い、敬遠する向きもあり、特に日本国内ではサンルーフ付きの車種を敬遠する者が少なくない。
日本では1972年(昭和47年)に、マルエヌが米国のDAS社と共同開発した後着けタイプのサンルーフであるターポリン製の「オープントップ」を発表し、一般化した。日本車で初めてメーカー装着のサンルーフを装備した車種は、手動スライド式が1968年(昭和43年)6月のホンダ・N360(追加車種)、電動スライド式は1978年(昭和53年)発表の初代ホンダ・プレリュードである。
構造
動作
チルトアップサンルーフ
ヒンジで開閉するサンルーフ。採光と換気が主目的で開口面積は比較的小さく、開放時には後方が上部に張り出す。主として前席の頭上に装着される。
スライディングサンルーフ
天窓部を、屋根の上か屋根と天井の間にスライドさせることで開放するもの。前者では、上述のポップアップ構造を併せ持つ場合も多い。現在、サンルーフとしては最も一般的なものである。外板にガラスを用いたものはムーンルーフともいわれる。ミニバンなど、2つ以上のサンルーフが装着される車種の場合は二列目に採用される事が多い。
パノラマウインドウ
1950年代から観光バスで流行した、屋根肩部に設けられた窓。高さのある渓谷や建築物の観光に適している。
材質
外板共材
スチール、アルミ、FRPなど、車体外板と同じ材質のもの。閉めた状態での視界と採光は無い。
ターポリン/キャンバス
いわゆる防水布製のサンルーフで、キャンバストップなどと呼ばれ屋根全体が開閉できるものが多い。遮音の行き届かない大衆車ではエンジンのこもり(篭り = 車内の反響)音を低減する目的もある。欧州では手動のものが多いが、手の汚れを嫌う日本のユーザーのために電動式が開発された。
ガラス
ワンボックスカーやミニバンでは、サンルーフのバリエーションとして屋根の肩の部分をガラス張りにしたものも存在する。この場合はガラス部分にサンシェードが備わる。運転席のポップアップサンルーフと組み合わせることが多い。
- トヨタ・タウンエース:スカイライトルーフ
- 日産・ラルゴ:パノラマルーフ
- 三菱・デリカスペースギア:クリスタルライトルーフ
※3車種とも既に販売終了。
以下の車種はルーフの開閉機能は装備されていない。その代わりに開口部を大きく取った物が多い。
現行車種
- トヨタ・オーリス(2代目)(2012年):「パノラマルーフ」
- ホンダ・フィットシャトル、フィットシャトルハイブリッド(2011年):「スカイルーフ」
- トヨタ・ラクティス(2代目)(2010年):「パノラマルーフ」
- ホンダ・フリードスパイク(2010年):「スカイルーフ」
- ホンダ・CR-Z(2010年):「スカイルーフ」
- ホンダ・ステップワゴン(4代目)(2009年):「スカイルーフ」
- 日産・キューブ(3代目)(2008年):「スタイリッシュガラスルーフ」
- スバル・エクシーガ(2008年):「パノラミックガラスルーフ」
- ホンダ・フィット(2代目)(2007年)、ホンダ・フィットハイブリッド(2010年):「スカイルーフ」
- 日産・デュアリス(2007年):「スタイリッシュガラスルーフ」
- 日産・ラフェスタ(2004年):「パノラミックルーフ」
販売終了車種
- ホンダ・フリード(2008年):「スカイルーフ」 ※「FLEX」系のみ→2011年にグレード廃止
- トヨタ・ラクティス(初代)(2005年):「パノラマルーフ」
- ホンダ・ステップワゴン(3代目)(2005年):「トップライトルーフ」
- ホンダ・エアウェイブ(2005年):「スカイルーフ」
- プジョー・307SW(2002年):「パノラミックガラスルーフ」
- ホンダ・オデッセイ(初代)(1996年):「サンシャインルーフ」
- スズキ・セルボ(3代目)(1988年):「グラスルーフ」
- ホンダ・CR-X(2代目)(1987年):「グラストップ」
問題点
- 重量の増加
- 剛性の低下
- 開口部が形成されることで、ねじれ剛性が低下すると言われる場合がある。ただ、それ相応の補強がなされている場合もあり、一概には言えない。
- 室内高の減少
- アウタースライドではないスライディングサンルーフの場合、収納スペース(いわゆる戸袋部分)を設ける関係で、サンルーフを装備しない同一車種に比べて室内高が減少する。
- 雨漏り
- 品質の不良や経年劣化により、雨水が漏れてくる場合がある。
- 安全性
- 走行中にサンルーフから身体を出せば、危険である。
- 電動で開閉できる場合、手や指の挟み込みには注意を要する。現在のものは、障害物の感知により動作が停止か反転する安全機能が付いている。
- 快適性
- ガラス部分は通常のボディ部分に比べて断熱性能が劣るため、例えシェードを閉じたとしても室外の気温や日射の影響を受けやすくなる。
後付けサンルーフ
後付けサンルーフとは、新車生産時ではなく、車が市場に出た後で取り付けるためのサンルーフのことをいう。1995年(平成7年)の規制緩和により、サンルーフを後付けしても構造変更手続きが原則不要になった。日本ではベバスト社、イナルファサンルーフ社の後付けサンルーフキットがそれぞれ販売されている。