プジョー・307

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プジョー・307
T50/51/52/53/56/60/61/62/63/66型[1]
ハッチバック
クーペカブリオレ
概要
販売期間 2001年 - 2008年
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
3ドア・5ドア ハッチバック
5ドア ステーションワゴン
2ドア クーペカブリオレ(CC)
セダンと3ドアハッチバックは日本で正規販売なし
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン 1.3L、1.6L(108ps)、2.0L(140ps)ガソリンエンジン
1.6L、2.0Lディーゼルエンジン
1.3Lモデルとディーゼルは日本で正規販売なし
最高出力 137PS/6,000rpm
最大トルク 19.40kgfm/4,100rpm
変速機 4速AT・5速MT
ストラット(前)
トレーリングアーム(後)
ストラット(前)
トレーリングアーム(後)
車両寸法
全長 セダン:4,470mm
ハッチバック:4,210mm
CC:4,380mm
全幅 1,730mm
全高 1,510mm
CCのみ1,420mm
系譜
先代 プジョー・306
後継 プジョー・308
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プジョー・307Peugeot 307 )は、フランスの自動車メーカー、プジョーが2001年から2008年まで生産していた乗用車である。

日本における概要[編集]

同社の乗用車306の後継車であり、安全性の確保等の理由によりボディは大型化された。最終的にはハッチバック307フェリーヌ、3列7人乗りミニバン307SWクーペカブリオレ(電動格納屋根のオープンカー)の307CCの3種類が存在。

エンジンは1.6Lと2.0Lが搭載されたがCCは2.0Lのみ。CC及びフェリーヌにはチューンアップした2.0Lエンジンを搭載したSportというグレードが存在。いずれもマニュアル設定のみだが、CCではハンドルの左右が選べた。SWには後席頭上までガラスが広がるパノラミックガラスルーフを装備。2列目以降のシートは1席単位で取り外し可能。一時ラインナップされていた307ブレークはSWと同じボディでシートが2列5人乗りのステーションワゴンで、パノラミックガラスルーフは未設定だった。

WRC[編集]

307 WRC

2000~2002年までマニュファクチャラーズタイトル3連覇を達成していたプジョー・スポールは、販売戦略上の都合もあり、2004年から206 WRCから307CCをベースとしたWRカーの『307 WRC』にスイッチ。

206 WRCと同様、様々な技術的困難を乗り越えて2年間で3勝を挙げるがタイトルには手が届かず、グループPSAの経営戦略の転換もあってプジョーはWRCから撤退した。

歴史[編集]

  • 2001年春 - 欧州で発売
    • 9月 - 日本で3ドア/5ドアハッチバックを発売
  • 2002年10月 - 日本で307ブレーク/SWを発売
  • 2003年10月 - 東京モーターショーでCCを参考出品
  • 2004年 - 世界ラリー選手権に「307WRC(CCベース)」で出場
    • 3月 - 日本で307CC発売開始
  • 2005年6月 - 欧州でマイナーチェンジ。407のような顔つきになる。
    • 10月 - 日本でもマイナーチェンジされる。同時にグレード展開も変更。3ドアハッチバックとブレークが廃止され、新たにハッチバックにはフェリーヌの名が付いた。
  • 2006年5月 - SWに1.6Lモデルを追加。
    • 10月 - フェリーヌの特別仕様車Oxygoを発売。黒120台、赤50台、青80台の限定計250台。
  • 2008年 - 後継車である308の発売により、307シリーズは販売は終了した。但し、中国ブラジル等の新興国市場ではセダンを中心に現地生産・販売を継続。
  • 2011年 - 南米仕様車の現地生産が終了。
  • 2014年 - 中国仕様車の現地生産も終了。

脚注[編集]

注釈[編集]

参考文献[編集]

  • シャープ, マーティン「2004ワークスマシン徹底研究」『WRC Plus』第1巻、三栄書房、2004年3月、22-29頁。 
  • ウィリアムズ, デイビッド「一体プジョーに何が起こったのか?」『WRC Plus』第2巻、三栄書房、2004年6月、P56-59。 
  • ソルベルグ, ペター「ペター・ソルベルグのNEVER GIVE UP!」『WRC Plus』第6巻、三栄書房、2009年6月、P42-43。