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浮世根問

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

浮世根問(うきよねどい)は古典落語上方落語)の演目。別題に無学者(むがくしゃ)、無学者論(むがくしゃろん)[1]。原話は、安永5年に刊行された江戸板『鳥の町』の一遍である「根問」。類話に薬缶がある。

主な演者には、4代目柳家小さんやその弟子である5代目柳家小さんなどがいる。サゲは、かつて仏壇のロウソク立てには鶴亀の意匠のものがポピュラーであったことを踏まえたものであるが、現代では馴染みがないため、サゲの前で切り上げられることが多い[1]

あらすじ

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薬缶と同様に知ったかぶりをするご隠居を懲らしめようと八五郎は質問攻めにする。この噺では、「嫁入り」という語は本来は「娘入り」が正しいのではないかという問いから始まって、やがて慶事の象徴である鶴亀は死んだらどこに行くのか、という展開になる。隠居は極楽に行くと答えるが、八五郎は今度は極楽はどこにあるのかと問い返す。最終的に隠居は極楽はここにあると言って、自宅の仏壇を指差す。ここで八五郎は話を戻して「では鶴や亀は仏となってここに来るのですか?」と聞くと、隠居は「いや、鳥畜類は仏になれない」と答える。八五郎が「ではどうやってここに来るんですか?」と聞き返すと、隠居は答える。

「ろうそく立てになる」

脚注

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出典

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  1. ^ a b 『落語事典 増補』 1994, pp. 73–74, 「浮世根問」.

参考文献

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  • 東大落語会 編『落語事典 増補』(増補 改訂新版)青蛙房、1994年9月(原著1969年)。ISBN 4-7905-0576-6