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藪入り (落語)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藪入り』(やぶいり)は、古典落語の演目。主に東京落語で広く演じられる。別題に『お釜様』(おかまさま)、『鼠の懸賞』(ねずみのけんしょう)[1]

商家に丁稚奉公に出ている少年が藪入りで帰省したときに持っていた金の出所をめぐる内容。

もとは『お釜様』と題して、奉公先の番頭から男色の相手にされた謝金だったことから「これもお釜様(藪入りの異称)のおかげだ」という落ちの艶笑噺(バレ噺)だったが、明治期にネズミに懸賞をかけていたことに材を得て改作された[1]6代目三遊亭圓生は、『お釜様(さま)』の落ち(サゲ)は、話を聞いた少年の父親が「おッかあ、お釜さまへお燈明を上げろ」というものだったと対談で述べている[2]。6代目圓生は、内容を改めたのは初代三遊亭圓左だったとしている[2]

本演目を得意とした落語家に3代目三遊亭金馬がいるが[1]、『三遊亭金馬集』掲載の演目リストでは『懸賞鼠』(別題として『お釜様』『藪入り』)と記されている[3]

あらすじ

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※以下、東大落語会編『落語事典 増補』掲載の内容に準拠する[1]

年季奉公に出ている息子・亀吉の帰宅を待ちわびていた両親が、帰って来た亀吉を銭湯に出してから持っていた紙入れ(財布)を見ると、5円札3枚もの大金が入っていた。身分不相応な金が悪事によるものと思った父親は、帰って来た亀吉を殴打する。殴られて泣く亀吉をなだめた母親が話を聞くと、捕まえた鼠を交番に持参したところ、懸賞に当たり、その金を奉公先の主人から帰省に合わせて渡されたという。安心した両親は「これからも主人を大切にな。これもチュウ(忠との地口)のおかげだ」と話した。

脚注

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  1. 1 2 3 4 東大落語会 1973, pp. 440–441.
  2. 1 2 三遊亭円生「対談 刀屋(飯島友治との対談)」『円生全集 新版』 第5巻上、青蛙房、1967年、269-272頁。NDLJP:1668203/1/142
  3. 吉田章一 著「金馬について」、東大落語会 編『三遊亭金馬集』青蛙房、1970年、366-376頁。NDLJP:12551534/1/189

参考文献

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