NACAダクト

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フェラーリ・F40のドアのNACAダクト
NACAダクトの利用例

NACAダクトとは空気の取り入れのためにアメリカ航空諮問委員会(NACA)で開発されたエアインテーク

概要[編集]

上から見ると三角形で奧に行くにつれて横幅が増える形状で入口は長方形。NACAフラッシュインレット(: flush inlet)、NACAスクープ(: scoop)などとも呼ばれる。NACAはアメリカ航空諮問委員会の略、NASAの前身で翼型などについて多くの基礎的・網羅的研究を行った組織である。

黎明期のジェット機でいくつかの利用例があるものの、導入部での境界層の移動が遅く、圧力回復が弱いため、現在では飛行機の推進装置に見られることは希で[1]、NACAダクトが適している亜音速では、ピトー型の圧力回復が実質的に100%であるのに対して、適切に設計されたNACAダクトは90%であるが、エンジンが胴体内に搭載される場合にはNACAダクトは機体の湿潤面積と重量を減らすことができる[1]。 近年ではNACAダクトは、冷却用の空気導入やガスタービン式APUのように圧力回復があまり重要ではない用途で利用される[1]

現在ではレーシングカー等に使用される。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Raymer, Daniel P. (1999) (English). Aircraft Design: A Conceptual Approach, 3rd ed.. Reston, Verginia: American Institute of Aeronautics and Astronautics, Inc.. pp. pp.236-256. ISBN 1-56347-281-3.