JR九州キハ125形気動車
| JR九州キハ125形気動車 | |
|---|---|
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| 基本情報 | |
| 運用者 | 九州旅客鉄道 |
| 製造所 | 新潟鐵工所 |
| 製造年 | 1993年 |
| 製造数 | 25両 |
| 主要諸元 | |
| 軌間 |
1,067 mm (狭軌) |
| 最高速度 | 95 km/h |
| 自重 | 29.5 t |
| 車両定員 |
0番台:座席59+立席64=123 400番台:座席30+立席21=51 |
| 全長 | 18,500 mm |
| 全幅 | 2,828 mm |
| 全高 | 4,000 mm |
| 台車 |
インダイレクトマウント空気ばね台車 動力台車:DT601K 付随台車:TR601K |
| 動力伝達方式 | 液体式 |
| 機関 | DMF13HZ |
| 機関出力 | 330 PS/2,000 rpm×1基 |
| 変速機 | DW600KまたはTACN-22-1606 |
| 変速段 | 変速1段・直結2段 |
| 制動装置 |
自動空気ブレーキ (機関ブレーキ・排気ブレーキ併用) 直通予備ブレーキ |
| 保安装置 | ATS-SK 、ATS-DK、 EB装置、防護無線 |
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0番台のデータ | |
キハ125形気動車(キハ125がたきどうしゃ)は、九州旅客鉄道(JR九州)の一般形気動車。ローカル線で使用していたキハ45系やキハ52系の置き換えおよびワンマン運転を実施する目的で製造された。
新潟鐵工所(現新潟トランシス)が製作した地方鉄道向け車両である「NDCシリーズ」の一つであり、東海旅客鉄道(JR東海)キハ11形、島原鉄道キハ2500形、ひたちなか海浜鉄道キハ3710形、松浦鉄道MR-400形気動車、水島臨海鉄道MRT300形など兄弟形式が多い。
車両概説
[編集]車体
[編集]NDCシリーズの標準的な18 m級普通鋼製車体である。ワンマン運転に対応するため両端部に幅910mmの片開き扉を配置し、乗務員室ドアは省略されている。窓は開閉可能なユニット窓(上段下降下段上昇窓)となっている。2両運転時でもワンマン運転を可能とするため、前面中央部に貫通扉を設けている。
塗装は水戸岡鋭治率いるドーンデザイン研究所のデザインによる。車体外部を明るい黄色一色で塗装し、部分的にロゴ(JRマーク・Y-DC125ロゴ)を配している。Y-DCは、"YELLOW ONE MAN DIESEL CAR"の省略形で、車体側部にこの文字が記載されている。
1次車と2次車では若干の相違があり、冷房送風口および通風口のパーツの色が1次車では白で、2次車では黒であること、貫通扉の車内側の塗装が1次車では灰色で、2次車では朱色であること、さらには運転室の運賃箱上部の扉の形態が違うこと、エンジンから車内を通って屋根へと達する排煙ダクトのカバーが車内において1次車では角張っているのに対し、2次車では丸まっていることなどが挙げられる。
車内
[編集]座席は車端部をロングシート、他をクロスシートとしたセミクロスシートである。内装は灰色を基調としており、床材はグレー地にひょうたん模様、壁面やカーテンもグレー地に白い水玉模様、モケットは紺地に豹柄である。
主要機器
[編集]台車は空気ばね台車のDT601K(動力台車)、TR601K(付随台車)が採用されている。機関はNDCシリーズ標準のDMF13HZエンジン (330 ps / 2,000 rpm) を1基搭載する。変速機は変速1段、直結2段式を採用し変速から直結1速への変速は手動で行うが直結2速への変速は自動で行う。冷房は機関直結式冷房装置で31,000 kcalのものを2基搭載し暖房は31,800 kcalの温水温風式を採用している。
ブレーキシステムは、キハ40形など在来車との併結も可能なDE1A自動空気ブレーキが採用されている。また抑速ブレーキとして排気ブレーキも装備されている。
- 台車
(2011年6月24日) - 運転席
(2018年5月3日) - 室内
(2007年2月4日)
400番台(特急仕様車)
[編集]| 400番台 | |
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| 基本情報 | |
| 製造所 | 新潟トランシス |
| 種車 | 高千穂鉄道TR-400形 |
| 製造年 | 2003年 |
| 改造年 | 2009年 |
| 改造数 | 2両 |
| 運用開始 | 2009年10月10日 |
| 投入先 | 日豊本線・日南線 |
2009年(平成21年)10月10日より日南線の観光特急「海幸山幸」に使用される特急仕様車である。2008年(平成20年)12月28日に廃止となった第三セクター鉄道高千穂鉄道から購入したトロッコ風気動車TR-400形気動車が改造されたもの。本形式の400番台に区分される。2009年9月30日付で車籍編入された。
民鉄・第三セクター鉄道に在籍していた車両がJR車籍に編入されるのは、2004年に東京臨海高速鉄道から東日本旅客鉄道(JR東日本)に移籍した209系3100番台電車以来2例目となり[注 1]、気動車では初となる。
新旧の車両番号対照は次のとおり。
- TR401・402 → キハ125-401・402
- キハ125-401
(2010年6月26日 青島駅) - キハ125-402
(2010年6月26日 青島駅) - キハ125-401車内
(2010年6月26日)
改造工事
[編集]製造後から現在に至るまでの改造点としては、1次車の運転室後部の仕切窓が開閉式とされたこと(2次車は製造時から開閉式)、運賃箱に付属する両替器が新五百円硬貨対応とされたこと、非常用機関停止装置が装備(後に撤去)されたことなどである。また、運転室後部仕切窓に運転士または車掌の氏名を掲出する粘着式名札入れも取り付けられた。
- 開閉可能な窓や名札入れ(2次車)
(2015年1月24日)
100番台
[編集]2014年(平成26年)7月に、13が小倉工場で車両番号の変更を伴う改造(→キハ125-113)を受けた際に生まれた新番台。優先席部分のロングシートが撤去されている。その後、11・14・22も改造を受け、111・114・122となった。
- キハ125-11・13・14・22→キハ125-111・113・114・122(元番号+100)
- 100番台(122)
(2016年9月13日 大分駅) - 車内の差異(上:0番台、下:100番台)
(2019年8月1日)
トイレ設置工事
[編集]トイレは製造当初は設置されていなかったが、2003年(平成15年)より小倉工場にてユニバーサルデザインの一環として車椅子にも対応したトイレの設置工事が行われるようになった。2005年(平成17年)には全車完了した。その際にトイレ設置部の窓は埋められ、トイレ入口の向かい側の窓は開閉できないようにされた。
- 追加設置されたトイレ
(2006年7月29日) - ホーム検知装置
(2018年5月3日)
「かんぱち・いちろく」向け改造
[編集]
(2024年9月2日 別府駅)
2024年(令和6年)4月22日付で、24がD&S列車「かんぱち・いちろく」のフリースペース車として小倉総合車両センターで改造され、同列車に用いられるキハ47形とともに2R形に形式が改められた[1][2][3][4]。
車内からは座席が撤去されて一枚板のテーブルが置かれたほか、客用扉が1か所のみに改造された(通常は係員専用)[2][5][6]。
その他
[編集]2002年(平成14年)には大分スポーツ公園総合競技場がFIFAワールドカップの開催会場の一つとされたのに際して、18・19の車体にワールドカップの広告が貼付された。また、20は同年に試験的にUVカットフィルムを窓に貼付したが、乗客の悪戯により剥がされたりしたため、現在では一部の窓にしかフィルムがない状態である。
2005年(平成17年)1月に、24が御井駅手前の御井踏切でトラックと衝突、一部損傷し修繕を受けた。この際車両番号の表記位置が従来とは逆のトイレ側に移された。
2007年(平成19年)11月ごろには一部の列車において、ワンマン扉選択・扉開閉スイッチが、速度計などの上部に移され、扉開閉スイッチにはふたが取り付けられた。
2016年(平成28年)3月から、大分車両センター所属車の運賃表がLEDから、キハ200系や817系0番台で順次交換されている、レシップ社のOBCビジョンに更新された。
2018年(平成30年)頃よりホーム検知装置が設置されるようになった。
製造・運用
[編集]0番台・100番台
[編集]2025年(令和7年)4月1日現在、佐賀鉄道事業部唐津車両センターに0番台7両(2 - 8)、大分鉄道事業部大分車両センターに0番台13両(1・9・10・12・15 - 21・23・25)と100番台4両(111・113・114・122)の合計17両が配置されている[7][8]。
1993年(平成5年)1月に1次車の11両(1 - 11)が製造された。1 - 6が唐津鉄道事業部唐津運輸センター(現:佐賀鉄道事業部唐津車両センター)に、7 - 11が大分運転所(現:大分鉄道事業部大分車両センター)に配置された。続いて同年12月に、2次車の14両(12 - 25)が製造され、全車が大分に配置された。
その後、双方の配置区相互間での転配が何度か行われており、2006年(平成18年)には7 - 9が大分から唐津に転属、2015年(平成27年)3月には1が唐津から大分に転属、2022年(令和4年)9月には9が再度唐津から大分に転属している[9]。
唐津配置車は唐津線(全線)、筑肥線(山本駅 - 伊万里駅間)、長崎本線(佐賀駅 - 久保田駅間)で運用されている。また、唐津配置車については2022年(令和4年)に佐賀県が実施する「ロマンシングサガ2022」の一環として、サガシリーズのキャラクターと沿線の観光地をデザインしたラッピングが施されている[10]。
大分配置車は久大本線(日田駅- 大分駅間)、豊肥本線(肥後大津駅 - 宮地駅 - 大分駅間)で運用される。2025年(令和7年)3月のダイヤ改正までは、夜に1本のみ豊肥本線豊後竹田駅 - 熊本駅間でも運用されていた[11]。また、過去には大分配置車が合間運用として筑豊本線(飯塚駅 - 原田駅間)、日田彦山線(田川後藤寺駅 - 夜明駅間)で運用されたこともあった。
2026年(令和8年)現在では本形式のみ1 - 4両による組成以外にも、キハ40系列との併結が可能であり、唐津線ではキハ47形と併結して運用されることも多い。また、車両点検時の代走などにも充当される。
400番台
[編集]2025年(令和7年)4月1日現在、宮崎車両センターに2両(401・402)が配置されている[12][13]。
2009年(平成21年)10月10日に臨時特急「海幸山幸」として運転開始[14]。401が『山幸』として南郷方、402が『海幸』として宮崎方として常時連結している。編入時は鹿児島総合車両所(現:鹿児島車両センター)所属(日南運用・南宮崎駅常備)だったが、2011年(平成23年)に宮崎車両センター所属になっている。
通常は日南線(南宮崎駅 - 南郷駅間)、日豊本線(宮崎駅 - 南宮崎駅間)、宮崎空港線(全線)で運用されている[15][16]。また、列車運用のない平日に限り、宮崎県の平日チャーター補助下で貸切専用列車としても運用される[17]。この貸し切り運用では吉都線、肥薩線などで運転実績がある[18]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ その後北越急行から西日本旅客鉄道(JR西日本)に移籍した681系2000番台と683系8000番台、東京臨海高速鉄道からJR九州に譲渡された70-000形(JR九州307系)の事例が出たため、現在はこれを含めて4例となっている。
出典
[編集]- ↑ ~ゆふ高原線の風土を感じる新たなD&S列車~列車名決定!特急「かんぱち・いちろく」 (PDF) - 九州旅客鉄道(2023年10月26日)
- 1 2 ~ゆふ高原線の風土をあじわう新たなD&S列車~特急「かんぱち・いちろく」外観・内装・車両レイアウト・ロゴマークについて (PDF) - 九州旅客鉄道(2024年2月19日)
- 1 2 「2R形「かんぱち・いちろく」が出場〜大分駅では見学会も開催〜」-『railf.jp(鉄道ニュース)』、交友社(2024年4月23日)
- 1 2 「別冊付録 JR旅客会社の車両配置表/車両のデータバンク」-『鉄道ファン』2025年7月号、P.39
- ↑ 「JR九州「かんぱち・いちろく」公開、車両形式「2R形」 - 写真76枚」-『マイナビニュース』、マイナビ(2024年4月19日)
- ↑ かんぱち・いちろくとは - 九州旅客鉄道(2026年4月8日閲覧)
- ↑ 「別冊付録 JR旅客会社の車両配置表/車両のデータバンク」-『鉄道ファン』2025年7月号、P.30
- ↑ 『JR電車編成表2025夏』、PP.249・250
- ↑ 『JR電車編成表2023冬』、P.361
- ↑ 「唐津線・筑肥線で「ロマンシング佐賀列車」の運転開始」-『railf.jp(鉄道ニュース)』、交友社(2022年8月26日)
- ↑ 「キハ125形の熊本行き普通列車運用が終了」-『railf.jp(鉄道ニュース)』、交友社(2025年3月15日)
- ↑ 「別冊付録 JR旅客会社の車両配置表/車両のデータバンク」-『鉄道ファン』2025年7月号、P.31
- ↑ 『JR電車編成表2025夏』、P.252
- ↑ 「観光特急“海幸山幸”が営業運転を開始」-『railf.jp(鉄道ニュース)』、交友社(2009年10月11日)
- ↑ 運行情報:特急海幸山幸 - 九州旅客鉄道(2026年4月8日閲覧)
- ↑ 2026年春ダイヤ改正について (PDF) - 九州旅客鉄道(2025年12月12日)
- ↑ 平日チャーター補助制度:ぽっぽやみやざき - 宮崎県鉄道整備促進期成同盟会事務局(2019年11月3日閲覧)
- ↑ 「「海幸山幸」が肥薩・吉都線を走行」-『railf.jp(鉄道ニュース)』、交友社(2010年10月28日)
参考文献
[編集]- 『鉄道ファン』2025年7月号(No.771)、交友社
- ジェー・アール・アール『JR電車編成表』、交通新聞社
- 2023冬(2022年11月21日、ISBN 978-4-330-06722-3)
- 2025夏(2025年5月23日、ISBN 978-4-330-03225-2)