祝融

祝融（しゅくゆう）は、中国神話の火の神。

概説

炎帝の子孫とされ火を司る。そのため火災にあう事を「祝融に遇う」と喩える場合がある。女媧が破損した天を補修し、地上に平和をもたらしたあと、江水に降って来たとされる。

『山海経』の「海外南経」によると、祝融は南の神であり、その姿は獣面人身であるという。

『史記』の「三皇本紀」によると、祝融は共工と戦ってこれに勝ったが、その際に共工は不周山に頭を激突させたという。

『墨子』の「非攻（下）」によると、天帝の命令を受けた祝融が、商の成湯が夏を滅ぼす際に夏の都城に火を降らせたという。

また、『山海経』の「海内経」によると、天帝に許可を得ずに洪水を防いだ鯀を、天帝の命令を受けた祝融が殺したという。

その他の文献にみられる祝融

『史記』では五帝時代の官名とされる。

また、『三国志演義』の登場人物、 祝融夫人、帯来洞主は、祝融の末裔とされている。

参考文献

• 袁珂『中国神話・伝説大事典』鈴木博訳、大修館書店、1999年、ISBN 978-4-469-01261-3。

関連項目

• 共工
• 祝融夫人
• 朱雀

外部リンク

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