1974 FIFAワールドカップ

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1974 FIFAワールドカップ
1974 FIFA World Cup
FIFA Fußball-Weltmeisterschaft 1974

優勝した西ドイツ代表。
大会概要
開催国 西ドイツの旗 西ドイツ
日程 1974年6月13日 - 7月7日
チーム数 16 (5連盟)
開催地数(9都市)
大会結果
優勝 西ドイツの旗 西ドイツ (2回目)
準優勝 オランダの旗 オランダ
3位 ポーランドの旗 ポーランド
4位 ブラジルの旗 ブラジル
大会統計
試合数 38試合
ゴール数 97点
(1試合平均 2.55点)
総入場者数 1,774,022人
(1試合平均 46,685人)
得点王 ポーランドの旗 グジェゴシ・ラトー(7点)
 < 19701978

1974 FIFAワールドカップ: 1974 FIFA World Cup )は、1974年6月13日から7月7日にかけて、西ドイツ(現・ドイツ)で開催された第10回目のFIFAワールドカップである。西ドイツが決勝でオランダを2対1で下し、スイス大会以来2度目の優勝を遂げる。

予選[編集]

出場国[編集]

出場選手は1974 FIFAワールドカップ参加チームを参照。

大陸連盟 出場
枠数
予選
予選順位
出場国・地域 出場回数 備考
UEFA 1+8.5 開催国 西ドイツの旗 西ドイツ 6大会連続8回目[1]
欧州予選 1組 1位 スウェーデンの旗 スウェーデン 2大会連続6回目
2組 1位 イタリアの旗 イタリア 4大会連続8回目
3組 1位 オランダの旗 オランダ 7大会ぶり3回目
4組 1位 東ドイツの旗 東ドイツ 初出場
5組 1位 ポーランドの旗 ポーランド 7大会ぶり2回目
6組 1位 ブルガリアの旗 ブルガリア 4大会連続4回目
7組 1位 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア 3大会ぶり6回目
8組 1位 スコットランドの旗 スコットランド 4大会ぶり3回目
CONMEBOL 1+2.5 前回優勝国 ブラジルの旗 ブラジル 10大会連続10回目
最終予選 1組 1位 ウルグアイの旗 ウルグアイ 4大会連続7回目
2組 1位 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 2大会ぶり6回目
3組 1位 チリの旗 チリ 2大会ぶり5回目 [注 1]
CONCACAF 1 最終予選 1位 ハイチの旗 ハイチ 初出場
CAF 1 最終予選 1位 ザイールの旗 ザイール 初出場
AFC/OFC 1 最終予選 1位 オーストラリアの旗 オーストラリア 初出場
  • 備考欄の「○」は大陸間プレーオフに勝利の上、出場が決定したチーム。

本大会[編集]

概要[編集]

この第10回記念大会で初めて、2022年現在でも使われているFIFAワールドカップトロフィーが優勝国に手渡された。それ以前に使われていたジュールリメ杯は、1970年大会でブラジルが3回目の優勝を遂げたため、ブラジルにて永久に保管されることとなっており、新しいトロフィーが今後の大会のために準備された。また、この大会から開幕戦は開催国ではなく、前回優勝国が出場することになった。これは2002年の日韓大会まで続いた。ドイツで2回目の開催となった2006年からは、前回優勝国の予選免除特権が無くなったため、再び開催国が開幕戦に出場することとなった。

この他、オーストラリアザイールハイチ東ドイツと4カ国の代表が本大会に初出場を果たし、しかもオーストラリア以外はこの1974年大会が2022年時点で唯一の出場となった[注 2]

試合会場には9都市でそれぞれ1つのスタジアムが選ばれ、第二次世界大戦ナチス・ドイツ敗北による東西分断前の最後の大会となった1936年ベルリンオリンピック大会のベルリン・オリンピアシュタディオンと、この大会の2年前に行われた1972年ミュンヘンオリンピックミュンヘン・オリンピアシュタディオンという2つのオリンピック大会メインスタジアムを使用した史上初のワールドカップとなった。特にベルリン開催については、ベルリンは法的には敗戦による連合国占領管理地のままで、オリンピアシュタディオンのある西ベルリンは西ドイツ(ドイツ連邦共和国)の一部ではないとする東ドイツ(ドイツ民主共和国)側は抗議したが、西ベルリンで行政権を持つ西ドイツはこれを突っぱねた。

大会の方式が1970年大会のものから変更され、初めて「2次リーグ制」が取り入れられた。16チームが地区予選を突破して招待され、1次リーグは4チームずつ4つのグループに分けられた。各グループの1位と2位チームが2次リーグに進出し、4チームずつ2グループに分けられた。各グループの1位同士が決勝戦を行い、各グループの2位同士が3位決定戦を行った。この方式が実施されたのは今大会と次回アルゼンチン大会のみである。

1次リーグでは、ハンブルクの試合会場で東ドイツ対西ドイツ戦が行われた。両国が同じ1組に入ることが決まった瞬間、組合せ抽選会場には大きなどよめきが起こったという。東西ドイツが対戦した史上唯一の国際Aマッチであり、大方の予想を覆してユルゲン・シュパールヴァッサーのシュートにより東ドイツが1対0で勝利した。また、これに先立ち東ドイツは同会場での開催に反対していたベルリン・オリンピアシュタディオンでチリと対戦し、1対1で引き分けた。同試合は東ドイツ代表が西ベルリンで試合を行った史上唯一の例となった。

前回優勝国のブラジルは、ペレトスタンジェルソンが代表引退した影響でチーム力が落ち、1次リーグも何とか通過する状態であった。2次リーグでもオランダに0対2で完敗し、3位決定戦でもポーランドに敗れ4位に終わったが、2次リーグでの東ドイツ戦でリベリーノがFKを決めた場面が唯一の見せ場だった。

一方、東西対決を制して1次リーグを首位で突破し、初出場国で唯一2次リーグに進んでいた東ドイツはブラジルとオランダに連敗して2次リーグ3位となり、史上唯一の本大会出場はベスト8で終わった。

2年前のミュンヘン・オリンピックで金メダルを獲得した実績を持ち、ヨーロッパ地区予選でイングランドに競り勝って出場したポーランドも話題となった。グジェゴシ・ラトーが通算7得点を挙げ大会得点王となったが、彼以外にもロベルト・ガドハアンジェイ・シャルマッフカジミエシュ・デイナらを揃えてスピード溢れる攻撃サッカーを披露、2次リーグ最終戦で西ドイツに敗れたが、3位決定戦でブラジルを下して3位の座を確保した。

ジャンニ・リベラサンドロ・マッツォーラらを擁して優勝候補にも挙げられていたイタリアだったが、名GKディノ・ゾフの持つ連続無失点記録を初出場で戦力に乏しいと見られていたハイチに止められたのがケチの付き始めとなった。ハイチ戦は3対1で勝利したものの、続くアルゼンチン戦を1対1の引分け、2次リーグ進出を懸けたポーランド戦を1対2で落すと、アルゼンチンに得失点差で1点及ばず、1次リーグ敗退に終わった。

この大会は既存のサッカー戦術に変革をもたらした大会であった。準優勝に終わったものの、今大会の台風の目となったオランダは、“フライング・ダッチマン”ヨハン・クライフを中心にヨハン・ニースケンスルート・クロルロブ・レンセンブリンクヨニー・レップアリー・ハーンウィレム・ファン・ハネヘムビム・ヤンセンらが従来のポジションに捉われず目まぐるしく動き回る全員攻撃・全員防御の「トータルフットボール」を展開し、サッカー界にセンセーションを巻き起こした。

一方、優勝した西ドイツもベッケンバウアーを中心としたリベロ・システムを披露した。オランダのトータルフットボールが全世界の注目を集めたため、それほど目立たなかったもののディフェンダーが戦術的に攻め上がるというシステムは画期的であった。西ドイツは円熟の境地を迎えた“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーを始めとして“爆撃機”の異名を誇ったFWゲルト・ミュラー、中盤で試合を組み立てた“左足の芸術家”ヴォルフガング・オヴェラート、クライフを密着マークし完封したDFベルティ・フォクツ、決勝で同点ゴールとなるPKを事も無げに決めた若き左サイドバックパウル・ブライトナー、GKゼップ・マイヤーといった今日でも語り継がれるスター選手を揃えていた。ミュラーは決勝戦で決勝点を挙げ、西ドイツ代表の優勝に貢献した。

会場一覧[編集]

競技場 都市
ベルリン・オリンピアシュタディオン ベルリン西ベルリン
ヴェストファーレン・シュタディオン ドルトムント
ラインシュタディオン デュッセルドルフ
ヴァルトシュタディオン フランクフルト
パルク・シュタディオン ゲルゼンキルヒェン
フォルクスパーク・シュタディオン ハンブルク
ニーダーザクセン・シュタディオン ハノーファー
ミュンヘン・オリンピアシュタディオン ミュンヘン
ネッカー・シュタディオン シュトゥットガルト

結果[編集]

1次リーグ[編集]

グループ 1[編集]


チーム







1 東ドイツの旗 東ドイツ 5 3 2 1 0 4 1 +3
2 西ドイツの旗 西ドイツ 4 3 2 0 1 4 1 +3
3 チリの旗 チリ 2 3 0 2 1 1 2 -1
4 オーストラリアの旗 オーストラリア 1 3 0 1 2 0 5 -5

西ドイツ 西ドイツの旗 1 - 0 チリの旗 チリ
ブライトナー 18分にゴール 18分 レポート
ベルリン・オリンピアシュタディオン西ベルリン
観客数: 83,168人
主審: トルコの旗 Dogan Babacan

東ドイツ 東ドイツの旗 2 - 0 オーストラリアの旗 オーストラリア
カーラン58分にゴール 58分 (OG)
シュトライヒ 72分にゴール 72分
レポート
フォルクスパーク・シュタディオンハンブルク
観客数: 10,000人
主審: セネガルの旗 Youssou N'Diaye

オーストラリア オーストラリアの旗 0 - 3 西ドイツの旗 西ドイツ
レポート オヴェラート 12分にゴール 12分
クルマン 34分にゴール 34分
ミュラー 53分にゴール 53分
フォルクスパーク・シュタディオンハンブルク
観客数: 35,000人
主審: エジプトの旗 Mahmoud Mustafa Kamel

チリ チリの旗 1 - 1 東ドイツの旗 東ドイツ
アフマーダ 69分にゴール 69分 レポート ホフマン 55分にゴール 55分
ベルリン・オリンピアシュタディオン西ベルリン
観客数: 20,000人
主審: イタリアの旗 Aurelio Angonese

オーストラリア オーストラリアの旗 0 - 0 チリの旗 チリ
レポート
ベルリン・オリンピアシュタディオン西ベルリン
観客数: 14,681人
主審: イランの旗 Jafar Namdar

東ドイツ 東ドイツの旗 1 - 0 西ドイツの旗 西ドイツ
シュパールヴァッサー 77分にゴール 77分 レポート
フォルクスパーク・シュタディオンハンブルク
観客数: 60,350人
主審: ウルグアイの旗 Ramon Barreto

グループ 2[編集]


チーム







1 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア 4 3 1 2 0 10 1 +9
2 ブラジルの旗 ブラジル 4 3 1 2 0 3 0 +3
3 スコットランドの旗 スコットランド 4 3 1 2 0 3 1 +2
4 ザイールの旗 ザイール 0 3 0 0 3 0 14 -14

ブラジル ブラジルの旗 0 - 0 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア
レポート
ヴァルトシュタディオンフランクフルト
観客数: 62,000人
主審: スイスの旗 Rudolf Scheurer

ザイール ザイールの旗 0 - 2 スコットランドの旗 スコットランド
レポート ロリマー 26分にゴール 26分
ジョーダン 34分にゴール 34分
ヴェストファーレン・シュタディオンドルトムント
観客数: 25,000人
主審: 西ドイツの旗 Gerhard Schulenburg

ユーゴスラビア ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 9 - 0 ザイールの旗 ザイール
バイェヴィッチ 8分にゴール 8分30分81分
ジャイッチ 14分にゴール 14分
シュリャク 18分にゴール 18分
カタリンスキ 22分にゴール 22分
ボギチェヴィッチ 35分にゴール 35分
オブラク 61分にゴール 61分
ペトコヴィッチ 65分にゴール 65分
レポート
パルク・シュタディオンゲルゼンキルヒェン
観客数: 20,000人
主審: コロンビアの旗 Omar Delgado Gomez

スコットランド スコットランドの旗 0 - 0 ブラジルの旗 ブラジル
レポート
ヴァルトシュタディオンフランクフルト
観客数: 50,000人
主審: オランダの旗 Arie van Gemert

スコットランド スコットランドの旗 1 - 1 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア
ジョーダン 88分にゴール 88分 レポート カラシ 81分にゴール 81分
ヴァルトシュタディオンフランクフルト
観客数: 60,000人
主審: メキシコの旗 Gonzalez Archundia

ザイール ザイールの旗 0 - 3 ブラジルの旗 ブラジル
レポート ジャイルジーニョ 12分にゴール 12分
リベリーノ 66分にゴール 66分
バウドミーロ 79分にゴール 79分
パルク・シュタディオンゲルゼンキルヒェン
観客数: 35,000人
主審: ルーマニアの旗 Nicolae Rainea

ブラジルが得失点差でスコットランドを上回り2次リーグ進出

グループ 3[編集]


チーム







1 オランダの旗 オランダ 5 3 2 1 0 6 1 +5
2 スウェーデンの旗 スウェーデン 4 3 1 2 0 3 0 +3
3 ブルガリアの旗 ブルガリア 2 3 0 2 1 2 5 -3
4 ウルグアイの旗 ウルグアイ 1 3 0 1 2 1 6 -5

ウルグアイ ウルグアイの旗 0 - 2 オランダの旗 オランダ
レポート レップ 16分にゴール 16分86分
ニーダーザクセン・シュタディオンハノーファー
観客数: 53,700人
主審: ハンガリーの旗 Karoly Palotai

スウェーデン スウェーデンの旗 0 - 0 ブルガリアの旗 ブルガリア
レポート
ラインシュタディオンデュッセルドルフ
観客数: 22,500人
主審: ペルーの旗 Edison Perez Nunez


オランダ オランダの旗 0 - 0 スウェーデンの旗 スウェーデン
レポート
ヴェストファーレン・シュタディオンドルトムント
観客数: 53,700人
主審: カナダの旗 Werner Winsemann

ブルガリア ブルガリアの旗 1 - 4 オランダの旗 オランダ
クロル78分にゴール 78分 (OG) レポート ニースケンス 5分にゴール 5分 (PK)44分 (PK)
レップ 71分にゴール 71分
デ・ヨンク 88分にゴール 88分
ヴェストファーレン・シュタディオンドルトムント
観客数: 52,100人
主審: オーストラリアの旗 Tony Boskovic

スウェーデン スウェーデンの旗 3 - 0 ウルグアイの旗 ウルグアイ
エドストレーム 46分にゴール 46分77分
サンドベリ 74分にゴール 74分
レポート
ラインシュタディオンデュッセルドルフ
観客数: 27,100人
主審: オーストリアの旗 Erich Linemayr

グループ 4[編集]


チーム







1 ポーランドの旗 ポーランド 6 3 3 0 0 12 3 +9
2 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 3 3 1 1 1 7 5 +2
3 イタリアの旗 イタリア 3 3 1 1 1 5 4 +1
4 ハイチの旗 ハイチ 0 3 0 0 3 2 14 -12

イタリア イタリアの旗 3 - 1 ハイチの旗 ハイチ
リベラ 52分にゴール 52分
ベネッティ 64分にゴール 64分
アナスターシ 78分にゴール 78分
レポート サノン 46分にゴール 46分
ミュンヘン・オリンピアシュタディオンミュンヘン
観客数: 51,100人
主審: ベネズエラの旗 Vicente Llobregat

ポーランド ポーランドの旗 3 - 2 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
ラトー 7分にゴール 7分62分
シャルマッフ 8分にゴール 8分
レポート エレディア 60分にゴール 60分
バビングトン 66分にゴール 66分
ネッカー・シュタディオンシュトゥットガルト
観客数: 31,500人
主審: ウェールズの旗 Clive Thomas

アルゼンチン アルゼンチンの旗 1 - 1 イタリアの旗 イタリア
オウセマン 20分にゴール 20分 レポート ペルフモ35分にゴール 35分 (OG)
ネッカー・シュタディオンシュトゥットガルト
観客数: 68,900人
主審: 東ドイツの旗 Rudi Glockner

ハイチ ハイチの旗 0 - 7 ポーランドの旗 ポーランド
レポート ラトー 17分にゴール 17分87分
デイナ 18分にゴール 18分
シャルマッフ 30分にゴール 30分34分50分
ゴルゴン 31分にゴール 31分
ミュンヘン・オリンピアシュタディオンミュンヘン
観客数: 23,400人
主審: シンガポールの旗 Govindasamay Suppiah

アルゼンチン アルゼンチンの旗 4 - 1 ハイチの旗 ハイチ
ヤサルデ 15分にゴール 15分68分
オウセマン 18分にゴール 18分
アジャラ 55分にゴール 55分
レポート サノン 63分にゴール 63分
ミュンヘン・オリンピアシュタディオンミュンヘン
観客数: 24,000人
主審: スペインの旗 Pablo Sanchez Ibanez

ポーランド ポーランドの旗 2 - 1 イタリアの旗 イタリア
シャルマッフ 38分にゴール 38分
デイナ 44分にゴール 44分
レポート カペッロ 85分にゴール 85分
ネッカー・シュタディオンシュトゥットガルト
観客数: 68,900人
主審: 西ドイツの旗 Hans-Joachim Weyland

アルゼンチンが得失点差でイタリアを上回り2次リーグ進出

2次リーグ[編集]

グループ A[編集]


チーム







1 オランダの旗 オランダ 6 3 3 0 0 8 0 +8
2 ブラジルの旗 ブラジル 4 3 2 0 1 3 3 0
3 東ドイツの旗 東ドイツ 1 3 0 1 2 1 4 -3
4 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 1 3 0 1 2 2 7 -5

オランダ オランダの旗 4 - 0 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
クライフ 11分にゴール 11分90分
クロル 25分にゴール 25分
レップ 73分にゴール 73分
レポート
パルク・シュタディオンゲルゼンキルヒェン
観客数: 55,348人
主審: スコットランドの旗 Bob Davidson

ブラジル ブラジルの旗 1 - 0 東ドイツの旗 東ドイツ
リベリーノ 60分にゴール 60分 レポート
ニーダーザクセン・シュタディオンハノーファー
観客数: 58,463人
主審: ウェールズの旗 Clive Thomas


東ドイツ 東ドイツの旗 0 - 2 オランダの旗 オランダ
レポート ニースケンス 7分にゴール 7分
レンセンブリンク 59分にゴール 59分
パルク・シュタディオンゲルゼンキルヒェン
観客数: 67,148人
主審: スイスの旗 Rudolf Scheurer


オランダ オランダの旗 2 - 0 ブラジルの旗 ブラジル
ニースケンス 50分にゴール 50分
クライフ 65分にゴール 65分
レポート
ヴェストファーレン・シュタディオンドルトムント
観客数: 52,500人
主審: 西ドイツの旗 Kurt Tschenscher

グループ B[編集]


チーム







1 西ドイツの旗 西ドイツ 6 3 3 0 0 7 2 +5
2 ポーランドの旗 ポーランド 4 3 2 0 1 3 2 +1
3 スウェーデンの旗 スウェーデン 2 3 1 0 2 4 6 -2
4 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア 0 3 0 0 3 2 6 -4

ユーゴスラビア ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 0 - 2 西ドイツの旗 西ドイツ
レポート ブライトナー 39分にゴール 39分
ミュラー 82分にゴール 82分
ラインシュタディオンデュッセルドルフ
観客数: 66,085人
主審: ブラジルの旗 Armando Marques

スウェーデン スウェーデンの旗 0 - 1 ポーランドの旗 ポーランド
レポート ラトー 43分にゴール 43分
ネッカー・シュタディオンシュトゥットガルト
観客数: 43,755人
主審: ウルグアイの旗 Ramon Barreto

ポーランド ポーランドの旗 2 - 1 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア
デイナ 24分にゴール 24分 (PK)
ラトー 62分にゴール 62分
レポート カラシ 43分にゴール 43分
ヴァルトシュタディオンフランクフルト
観客数: 55,000人
主審: 東ドイツの旗 Rudi Glockner

西ドイツ 西ドイツの旗 4 - 2 スウェーデンの旗 スウェーデン
オヴェラート 51分にゴール 51分
ボンホフ 52分にゴール 52分
グラボウスキ 76分にゴール 76分
ヘーネス 89分にゴール 89分 (PK)
レポート エドストレーム 24分にゴール 24分
サンドベリ 53分にゴール 53分
ラインシュタディオンデュッセルドルフ
観客数: 66,500人
主審: ルーマニアの旗 Nicolae Rainea

ポーランド ポーランドの旗 0 - 1 西ドイツの旗 西ドイツ
レポート ミュラー 76分にゴール 76分
ヴァルトシュタディオンフランクフルト
観客数: 59,000人
主審: オーストリアの旗 Erich Linemayr


3位決定戦[編集]


ブラジル ブラジルの旗 0 - 1 ポーランドの旗 ポーランド
レポート ラトー 76分にゴール 76分
ミュンヘン・オリンピアシュタディオンミュンヘン
観客数: 74,100人
主審: イタリアの旗 Aurelio Angonese

決勝[編集]


オランダ
西ドイツ
GK 8 ヤン・ヨングブルート
RB 20 ヴィム・シュルビア
CB 17 ヴィム・ライスベルヘン 69分に交代退場 69分
CB 2 アリー・ハーン
LB 12 ルート・クロル
DM 6 ビム・ヤンセン
CM 13 ヨハン・ニースケンス 40分に警告 40分
CM 3 ヴィレム・ファン・ハネヘム 23分に警告 23分
RW 16 ヨニー・レップ
LW 15 ロブ・レンセンブリンク 46分に交代退場 46分
CF 14 ヨハン・クライフ captain 45分に警告 45分
控え選手:
GK 18 ピート・スフライフェルス
DF 5 リヌス・イスラエル
MF 7 テオ・デ・ヨング 69分に交代出場 69分
MF 10 レネ・ファン・デ・ケルクホフ 46分に交代出場 46分
FW 9 ピート・カイザー
監督:
リヌス・ミケルス
GK 1 ゼップ・マイヤー
RB 2 ベルティ・フォクツ 4分に警告 4分
CB 5 フランツ・ベッケンバウアー captain
CB 4 ハンス=ゲオルク・シュヴァルツェンベック
LB 3 パウル・ブライトナー
CM 16 ライナー・ボンホフ
CM 12 ヴォルフガング・オヴェラート
AM 14 ウリ・ヘーネス
RW 9 ユルゲン・グラボウスキ
LW 17 ベルント・ヘルツェンバイン
CF 13 ゲルト・ミュラー
控え選手:
GK 21 ノルバート・ニグブル
DF 6 ホルスト=ディーター・ヘットゲス
MF 8 ベルンハルト・クルマン
MF 15 ハインツ・フローエ
FW 11 ユップ・ハインケス
監督:
ヘルムート・シェーン

優勝国[編集]

 1974 FIFAワールドカップ優勝国 

西ドイツ
5大会ぶり2回目

得点ランキング[編集]

順位 選手名 国籍 得点数
1 グジェゴシ・ラトー ポーランドの旗 ポーランド 7
2 アンジェイ・シャルマッフ ポーランドの旗 ポーランド 5
ヨハン・ニースケンス オランダの旗 オランダ
4 ゲルト・ミュラー 西ドイツの旗 西ドイツ 4
ヨニー・レップ オランダの旗 オランダ
ラルフ・エドストレーム スウェーデンの旗 スウェーデン
7 ヨハン・クライフ オランダの旗 オランダ 3
パウル・ブライトナー 西ドイツの旗 西ドイツ
リベリーノ ブラジルの旗 ブラジル
レネ・オウセマン アルゼンチンの旗 アルゼンチン
ドゥシャン・バイェヴィッチ ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア
カジミエシュ・デイナ ポーランドの旗 ポーランド

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ソビエト連邦の選手がクーデターが起こっているチリで行なわれる予定だった大陸間プレーオフ第2戦を棄権したため、チリの本大会出場が決まる。
  2. ^ 東ドイツ(ドイツ民主共和国)は1990年にドイツ再統一によって西ドイツ(ドイツ連邦共和国)へ編入統合されたため、この大会が正真正銘、最初で最後の本大会となった。ザイールは1997年の政変で国名を「コンゴ民主共和国」に変更したが、その前後でも2度目の本大会出場は実現していない。

出典[編集]

  1. ^ 旧ドイツ時代を含む。

外部リンク[編集]