2026 FIFAワールドカップ

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2026 FIFAワールドカップ
大会概要
日程 2026年
 < 20222030

2026 FIFAワールドカップ: 2026 FIFA World Cup)は、2026年に開催される予定の第23回目のFIFAワールドカップ。当大会より、本大会参加国数が2022年大会までの32か国から48か国に増加する。開催地については2020年5月に決定される予定[1]

出場国[編集]

出場国拡大構想[編集]

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長はこの大会から48ヵ国に出場国を拡大するという構想を持っている[2]。当初、インファンティーノ会長は出場国を40チームに増やすと、2016年2月に行われたFIFA会長選の公約に掲げていた[3]。具体的には各大陸予選で最高成績を挙げた16ヵ国がグループリーグからの登場となり、その上で、残りの32ヵ国は1試合のプレーオフを行う事を明らかにしているという[2]。その一方で、決勝トーナメント進出は16ヵ国という点では変わりない[4]

これについて、インファンティーノ会長は「現行の32チームが戦うワールドカップは継続するが、48チームがこの盛大なパーティーに参加できるということだ。私の案はサッカーを世界中に発展させるもので、ワールドカップは単なる競技会ではなく、社会的なイベントになる。来年(2017年)までにベストな選択をする」と話しており、2017年1月のFIFA理事会までに結論を得たい考えを示している[5]

しかし、サッカードイツ代表のヨアキム・レーウ監督は2016年10月2日にドイツ紙のインタビューで、「小さな国が大きな大会に出られるという恩恵は絶対的に理解している」としたが、サッカーの欧州選手権の出場国が16ヵ国から24ヵ国に広げたことを例に挙げて、「長期的に見て、質が低下していることをはっきりさせなければならない。やり過ぎてはいけない」と「否定的な見解」を示している[6]。また、一部の「サッカー関係者」からも「ワールドカップの価値を下げるおそれがある」として批判が上がっている[5]

その後、2016年12月23日にAP通信が伝えたところによれば、もし、FIFAワールドカップの参加国数を48に増やした場合、1次リーグを3チーム、それぞれ、16のリーグで競い合う形式が最も適しているという報告書をまとめたという[7]。しかし、現在の32チームによる1次リーグの方式でも、「競技の質を保つ上では最良」とこの報告書では述べている[7]

また、この報告書では、この方式が導入された場合2018 FIFAワールドカップの収入が、55億ドルから2割増え、利益も6億4千万ドル増えることが試算されているが、これまでの大会方式を「財政的な理由」として変えるべきではないとも指摘している[7]

この出場国拡大については2016年10月13日・14日に行われるFIFA理事会で議論されたが[4]、この理事会では決定せず[8][9]、2017年1月10日に、正式に、現在の32チームから48チームに出場国が拡大されることになった[1][10]。これは、この大会に参加する国や地域が増え、放送権料の収益が増えることが見込むことができるため、開催国の拡大を行うもので、1チーム当たりの試合の数に加え、日程については、およそ1カ月に及ぶ期間を延長しない見通しとなる[11]。今回の開催国の拡大案に関しては、反対するFIFAの理事もいたものの、FIFA側が、「出場枠の拡大によって収益が増えることなどのメリット」を説明したことで、FIFA理事会内の反対する意見は、ほぼ無くなっていった[12]。なお、大会方式は48のチームを、16のグループに分け、1グループ3チームで1次リーグを戦い、その後は、従来通り、決勝トーナメントという流れになる[12]

開催希望地の状況[編集]

2009年、国際サッカー連盟(FIFA)は、ワールドカップの開催立候補地について、これに先立つ2大会の開催地と同一の大陸連盟に所属する国は立候補できないという規定を制定した。2010年12月2日、FIFAは2018年大会欧州サッカー連盟(UEFA)所属のロシア2022年大会アジアサッカー連盟(AFC)所属のカタールで開催する事を決定したため、この両協会に所属するヨーロッパやアジア[13]での開催は不可能となった。

しかし、2015年にFIFAは2大会連続開催が禁止されていると発表したたことから、アジアサッカー連盟のみが招致の対象外となった[14]

2022年大会の開催地がカタールに決定する前は、中国が2026年大会の招致に意欲を見せ、2010年7月には中国サッカー協会が中国のスポーツ行政を管轄する国家体育総局に大会誘致の許可を申請する予定と報じられていたが[15]、2022年大会にはカタール以外にもAFC加盟協会から日本[16]韓国オーストラリアも招致活動を行い、正式な立候補書類を提出していたため、中国の意向はこれと競合していた。2010年10月、AFCのモハメド・ビン・ハマム会長は国家体育総局サッカー管理センターの韋迪主任(zh)の話として、中国が2026年大会の招致を断念したと語った[17]

その後、2016年10月14日に行われたFIFA理事会において、2026 FIFAワールドカップにおいて立候補できる大陸を原則アジアとヨーロッパ以外とすることを決定した[18]

立候補国[編集]

2016年現在、カナダとアメリカおよびメキシコの3か国が開催に立候補している。

カナダ開催構想[編集]

2012年になってから、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)所属のカナダは2026年大会の招致に関心を見せている事が明らかとなった。同年7月にカナダサッカー協会のヴィクトル・モンタリアーニ会長が、FIFAに対して口頭で、2026年大会の招致活動が始まった場合にはカナダがその立候補国の一つとなると伝えたと明かした[19]。カナダはワールドカップの開催経験はないが、2007年に2007 FIFA U-20ワールドカップを開催し、2015年には2015 FIFA女子ワールドカップを開催した。

メキシコ開催構想[編集]

カナダに引き続き同じ北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)所属のメキシコは2012年9月に、メキシコサッカー連盟のフスティノ・コンペアン会長が、メキシコが2026年大会の招致を目指すと述べた[20]。メキシコは1970年大会1986年大会の開催実績があり、2018年大会と2022年大会の招致にも意欲を見せていたため、どの国もまだ経験していない3度目のワールドカップ開催となってもすぐに準備できるとした。また、コンペアンはアメリカ合衆国が有力なライバルになるだろうとも述べたが、アメリカ合衆国サッカー連盟は2022年大会の開催地投票で最後にカタールに敗れた後、2026年大会についての公式な態度表明は行っていない。

その他[編集]

南米サッカー連盟(CONMEBOL)からはウルグアイアルゼンチンとの共催で2030年大会の招致を目指している[21]。しかし、コロンビアも立候補に興味を示しており、コロンビアで行われた2011 FIFA U-20ワールドカップを開催後、ワールドカップ招致の検討が始まった。コロンビアは1974年に1986 FIFAワールドカップの開催に選ばれていたが、直前で政情不安や財政難等の問題からメキシコに開催返上した経緯がある。2015年にホルヘ・エスピノーザ議員がフアン・マヌエル・サントス大統領に招致へ向けての協力を要請した[22]

脚注[編集]

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  1. ^ a b チューリヒ(スイス)時事 (2017年1月10日). “サッカーW杯、48チームに=26年大会から拡大”. 時事通信. http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011000792&g=scr 2017年1月10日閲覧。 
  2. ^ a b “W杯出場国を48チームに拡大する新方式を提案、FIFA会長”. AFPBB News. (2016年10月4日). http://www.afpbb.com/articles/-/3103110 2016年10月5日閲覧。 
  3. ^ “FIFA 14日まで理事会 焦点は本大会の出場チーム数”. 毎日新聞. (2016年10月13日). http://mainichi.jp/articles/20161013/k00/00e/050/271000c 2016年10月13日閲覧。 
  4. ^ a b 共同通信社 (2016年10月4日). “FIFA会長、W杯48チーム出場を提案 理事会で協議へ”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/soccer/news/20161004/sci16100411030001-n1.html 2016年10月5日閲覧。 
  5. ^ a b “FIFA会長 W杯出場を48チームに拡大提案へ”. NHK. (2016年10月4日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161004/k10010717811000.html 2016年10月5日閲覧。 
  6. ^ “サッカー=ドイツ代表監督、W杯出場枠拡大に否定的見解”. ロイター通信. (2016年10月3日). http://jp.reuters.com/article/loew-world-cup-expanison-idJPKCN12308O 2016年10月5日閲覧。 
  7. ^ a b c 共同通信 (2016年12月23日). “W杯48チームなら16組で FIFA報告書”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/soccer/news/20161223/sci16122323420004-n1.html 2016年12月29日閲覧。 
  8. ^ チューリヒ(スイス)共同 (2016年10月14日). “W杯、来年1月に出場数決定へ FIFA会長は拡大意向”. 中日新聞. http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016101401000611.html 2016年10月14日閲覧。 
  9. ^ チューリヒ=河野正樹 (2016年10月14日). “サッカーW杯、出場枠は40?48? 来年1月に結論”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASJBG0SGKJBFUHBI04C.html 2016年10月14日閲覧。 
  10. ^ “サッカーW杯、出場枠拡大 26年大会から48チームに”. 朝日新聞. (2017年1月10日). http://www.asahi.com/articles/ASK1B66BSK1BUTQP01T.html 2017年1月10日閲覧。 
  11. ^ 共同通信 (2017年1月10日). “FIFA、W杯出場チーム数を48に拡大 26年から”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/soccer/news/20170110/sci17011019520010-n1.html 2017年1月10日閲覧。 
  12. ^ a b “FIFA W杯出場枠を48チームに拡大”. NHK. (2017年1月4日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170110/k10010834701000.html 2017年1月10日閲覧。 
  13. ^ アジアにはAFC所属のオーストラリアも含まれる。
  14. ^ FIFA (2015年6月10日). “Current allocation of FIFA World Cup™ confederation slots maintained”. FIFA. http://www.fifa.com/worldcup/news/y=2015/m=5/news=current-allocation-of-fifa-world-cuptm-confederation-slots-maintained-2610611.html 2016年5月11日閲覧。 
  15. ^ ロイター通信日本語版、2010年7月11日付記事、「サッカー=中国、2026年のW杯開催に意欲」、2013年5月29日閲覧。
  16. ^ 同構想を参照。
  17. ^ 人民網2010年10月18日付、「中国、2026年W杯招致を断念」、2013年5月29日閲覧。
  18. ^ チューリヒ(スイス)=共同 (2016年10月14日). “26年W杯はアジアと欧州以外 FIFA、共催立候補も認める”. 日本経済新聞. http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK50985_U6A011C1000000/ 2016年10月14日閲覧。 
  19. ^ カナダ放送協会(CBC) Sport、2012年7月6日付、"Canadian Soccer Association to bid for 2026 World Cup"、2013年5月29日閲覧。
  20. ^ ESPNニュース、2012年9月21日付、"Mexico to bid for 2026 World Cup"、2013年5月29日閲覧。
  21. ^ ウルグアイは1930年に第1回大会となる1930 FIFAワールドカップを開催しており、2030年はそれから100年となる。
  22. ^ BN Americas (2015年6月10日). “Colombian senator calls on country to step up campaign for 2026 World Cup”. FIFA. http://www.bnamericas.com/news/infrastructure/colombian-senator-calls-on-country-to-step-up-campaign-for-2026-world-cup1 2016年5月11日閲覧。