貴公俊剛

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貴公俊 剛 Sumo pictogram.svg
基礎情報
四股名 貴公俊
本名 上山 剛
愛称 ツヨシ[1]
生年月日 (1997-05-13) 1997年5月13日(21歳)
出身 栃木県小山市
身長 185cm
体重 143kg
BMI 41.8
所属部屋 貴乃花部屋
得意技 右四つ、寄り[1]
成績
現在の番付 西幕下9枚目
最高位 東十両14枚目
生涯戦歴 120勝92敗13休(32場所)
データ
初土俵 2013年3月場所
趣味 トレーニング、音楽[1]
備考
元・初切担当力士
2018年5月25日現在

貴公俊 剛(たかよしとし つよし、1997年5月13日 - )は、栃木県小山市出身[1][2]で、貴乃花部屋所属の現役大相撲力士[2]。本名は上山 剛(かみやま つよし)[2][3]。身長186cm、体重126kg[2]。最高位は東十両14枚目(2018年3月場所)[1]

同じ貴乃花部屋の貴源治は双子の弟であり[2]、2016年の夏巡業から2017年春巡業まで、兄弟で初切を担当していた[4][5]。2018年3月場所にて自身が新十両に昇進したため、先に関取となっていた貴源治と合わせて、史上19組目の兄弟関取となった。その中で、双子は初の事例である[6][7]

好物は食べ物全般、嫌いなものは皮蛋ホルモン焼き。締め込みは深緑色[1]。四股名の由来は大阪場所宿舎である龍神総宮社の祭主の名前(辻本公俊)から。血液型はO型[1]

来歴[編集]

父が日本人、母がフィリピン人という家庭に一卵性双生児の兄として生まれ、茨城県猿島郡境町で育った。大相撲入門後に公称出身地を茨城県から栃木県へ変更したのは『小山市は父親の出身地であり、また自らの出生地でもある』という理由だった[8]。境町立境第一中学校時代にはバスケットボールの茨城県中学選抜に選出され全国3位に入賞した経歴を持つ[3]境町立境小学校2年から3年までサッカーを行い、4年生から5年生まで空手を、中学2年生から3年生までキックボクシングを経験するなど、様々なスポーツをかじった[1][6]

中学3年生の時、父親に勧められて弟と一緒に貴乃花部屋へ体験入門を行ったことがきっかけ[1]で、2013年(平成25年)に貴乃花部屋に入門し、同年3月場所で初土俵を踏み[2]前相撲デビューを果たした[3]。入門に関しては「相撲は未経験でも体格がよかったので、おもしろいかなという期待感はありました」と貴乃花が貴公俊の新十両昇進時に振り返っている[6]2015年3月場所で新幕下に昇進して以降は幕下に定着。師匠の貴乃花の勧めで、2016年の夏巡業から弟の貴源治と共に初切を務めたが[9]、貴源治が新十両を決定させた2017年の春巡業を最後に降板した[10]

一時期は攻め込まれると足腰の動きがバラバラになる悪癖があったが、四股、鉄砲、すり足などの基本動作を繰り返して徐々に克服[6]

2017年3月場所では全勝すれば関取昇進の可能性が出てくる幕下15枚目以内の番付に初めて昇格したが2勝5敗で負け越し、しかも貴源治は幕下筆頭で勝ち越したことで場所後の番付編成会議で5月場所での新十両昇進が決まったため、嬉しさと同時に先を越されたことの悔しさもあることを露わにした[1][11]

しかし翌場所から4場所連続で勝ち越しを決め、2018年1月場所を自己最高位の東幕下7枚目で5勝2敗と5場所連続の勝ち越し、過去の例では大半が幕下筆頭~3枚目に留められる成績だったが、当場所の十両に幕下陥落相当の成績に終わった力士が多かったこともあり、場所後の番付編成会議(2018年1月31日)で、3月場所での新十両昇進が決定した。これで、弟の貴源治と合わせて、史上初めての双子関取となった[7]

新十両昇進会見は師匠の貴乃花親方同席で行われた。弟が一足先に2017年5月場所で新十両に昇進したため、「うれしさと悔しさがあった」と貴公俊は語ったが、貴乃花は「未経験でよく5年で上がれた。悔しい思いもあったろうが、腐らずよくやってきた」と褒めた[12]

新十両の3月場所8日目取組後、付き人に対して連絡ミスに激怒、暴行を働いたことにより、師匠より謹慎を言い渡されて、9日目より休場となった[13]。関係者らによると、殴ったのは5、6発で、付け人は顔が腫れ、口の中を切って顔からだらだら血が流れており、その血を支度部屋のトイレで吐いていたという[14]が、その力士はこの場所は皆勤した。当時部屋の関取4人に対して取的が6人しかおらず、一門の他の部屋から付き人を借りておらずギリギリのスケジュールで付け人を使っていた中、綻びが生まれて貴公俊の怒りが爆発したという[15]。場所後の3月29日に開かれた理事会により、この問題に関して1場所の出場停止処分を受けた[16]。3月下旬の時点ではまだ十両に在位していたが、貴乃花はちゃんこ番や雑用などの幕下以下の仕事を課して出直しを図らせた[17]

エピソード[編集]

十両昇進時のプロフィール[編集]

  • 十両昇進に際して、化粧廻しは龍神総宮社、小山市出身力士を応援する会、後援会の会社から各1本を贈呈されている。その内、小山市出身力士を応援する会が贈呈した化粧廻しは、貴源治のもとの合わせると1枚の絵になるデザインとなっている[1]
  • 目標の力士は師匠の貴乃花。「自然体でどっしり構え、どんな力士が来ても負けない相撲を目指したい」というのが本人の弁[1]
  • 好きな歌手はケツメイシ[1]
  • 好きな番組はダウンタウンとんねるず司会を務める番組、しゃべくり007[1]
  • 好きな色は、系統[1]

主な成績[編集]

2018年5月場所終了現在

通算成績[編集]

  • 通算成績:120勝92敗13休(32場所)

場所別成績[編集]

貴公俊 剛
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2013年
(平成25年)
x (前相撲) 西 序ノ口 #13
5–2 
東 序二段 #61
5–2 
東 序二段 #25
3–4 
東 序二段 #46
5–2 
2014年
(平成26年)
西 序二段 #9
3–4 
西 序二段 #26
5–2 
西 三段目 #92
3–4 
東 序二段 #9
5–2 
東 三段目 #74
6–1 
東 三段目 #19
4–3 
2015年
(平成27年)
西 三段目 #6
5–2 
西 幕下 #42
4–3 
東 幕下 #37
2–5 
東 幕下 #57
4–3 
東 幕下 #47
5–2 
東 幕下 #28
1–6 
2016年
(平成28年)
西 幕下 #53
6–1 
西 幕下 #38
3–4 
西 幕下 #45
3–4 
西 幕下 #53
6–1 
西 幕下 #24
2–5 
東 幕下 #39
4–3 
2017年
(平成29年)
西 幕下 #30
6–1 
東 幕下 #11
2–5 
東 幕下 #25
4–3 
東 幕下 #21
4–3 
西 幕下 #15
4–3 
西 幕下 #11
4–3 
2018年
(平成30年)
東 幕下 #7
5–2 
東 十両 #14
3–6–6[18] 
西 幕下 #9
出場停止
0–0–7
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴[編集]

  • 貴公俊 剛(たかよしとし つよし)2013年3月場所 -

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『相撲』2018年3月号 p.20-21
  2. ^ a b c d e f 貴乃花部屋紹介┃貴乃花部屋 TAKANOHANA BEYA”. 貴乃花部屋. 2017年7月13日閲覧。
  3. ^ a b c “貴乃花部屋ツインズが白星発進 親方は「まだまだ努力が必要」”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2013年3月13日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2013/03/13/kiji/K20130313005381720.html 2017年7月13日閲覧。 
  4. ^ “貴公俊&貴源治が双子「初っ切り」デビュー”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2016年8月14日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1694622.html 2017年7月13日閲覧。 
  5. ^ “貴乃花部屋、双子力士が初っ切りデビュー 大相撲夏巡業”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年8月14日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/08/14/kiji/K20160814013163900.html 2017年7月13日閲覧。 
  6. ^ a b c d 『大相撲ジャーナル』2018年3月号 p10
  7. ^ a b “初の双子関取貴公俊、炎鵬は最速出世/春場所新番付”. 日刊スポーツ. (2018年2月26日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201802250000957.html 2018年2月26日閲覧。 
  8. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2015年6月号(夏場所総決算号) 98頁
  9. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2016年9月号(秋場所展望号) 78頁
  10. ^ “双子力士の貴公俊&貴源治、最後の初っ切り披露”. 日刊スポーツ. (2017年4月30日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1815904.html 2017年7月19日閲覧。 
  11. ^ “貴源治の双子の兄・貴公俊、弟の昇進に「涙出る程悔しい」”. スポーツ報知. (2017年3月30日). http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20170329-OHT1T50270.html 2017年7月19日閲覧。 
  12. ^ 終始にっこり貴乃花親方 双子の同時関取に 毎日新聞2018年1月31日 19時28分(毎日新聞社、2018年2月26日閲覧)
  13. ^ 新十両貴公俊が付け人暴行、貴乃花親方は立場一変
  14. ^ 貴乃花部屋の貴公俊が付け人を殴打 顔腫れ、血だらだら 朝日新聞 DIGITAL 2018年3月18日18時39分
  15. ^ 貴乃花部屋は一門から借りず人手不足/付け人事情 日刊スポーツ 2018年3月19日8時21分(日刊スポーツ新聞社、2018年4月10日閲覧)
  16. ^ “貴乃花親方2階級降格で年寄に 3カ月で月給半額”. 日刊スポーツ. (2018年3月29日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201803290000508.html 2018年3月29日閲覧。 
  17. ^ 貴乃花親方「私の行動で負担」貴公俊はちゃんこ番に 日刊スポーツ 2018年3月21日9時28分(日刊スポーツ、2018年4月12日閲覧)
  18. ^ 暴行問題の謹慎のため、9日目から途中休場

関連項目[編集]

外部リンク[編集]