望星丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Tokai University, Research and Training Vessel BOSEI MARU.jpg
開国博Y150で横浜港に寄港中の本船
基本情報
船種 海洋調査船
船籍 日本の旗 日本
所有者 東海大学
運用者 東海大学
建造所 三保造船所
母港 清水港
航行区域 遠洋国際
船級 JG(第一種船)
信号符字 JGAW
IMO番号 9057989
MMSI番号 431587000
経歴
竣工 1993年10月[1]
現況 就航中
要目
総トン数 1,777 トン
2,174 トン(国際)
全長 87.98 m
12.80 m
深さ 8.10 m
満載喫水 4.80 m
機関方式 ディーゼル
主機関 ヤンマーディーゼル 4サイクル過給器付 2基
推進器 4翼可変ピッチプロペラ(直径3m) 1基
出力 5,000 PS
航海速力 16.0ノット(両舷機運転)
14.0ノット(片舷機運転)
航続距離 7,500海里(両舷機運転)
搭載人員 教員・調査員17名、実習・研修学生120名、練習学生20名
乗組員 33名
テンプレートを表示
東海大学の海洋調査船・研修船望星丸の煙突マーク 20120716に横浜港で撮影

望星丸(ぼうせいまる[2])は、東海大学海洋学部が、海洋実習および観測に用いる海洋調査研修船である[1]。本項目では、1993年に就航した3代目を取り扱う。

概要[編集]

東海大学は海洋調査船として、東海大学丸(1962年就航)の代船として就航した東海大学丸二世(1968年就航・建学25周年記念事業)、そして望星丸 (初代)(1971年就航・建学30周年記念事業)の代船として就航した望星丸二世(1978年就航)の2隻を運用していたが、これらの後継船として1993年三保造船所で建造されたのが本船(建学50周年記念事業)である。

船舶安全法施行規則に基づく第一種船であり、旅客船として遠洋国際航海を行う資格を有する。本船は海洋調査船として各種調査研究に従事するほか、海洋実習船として海洋学部の教育活動の場となっており、必修科目である「海洋実習」のほか、各専攻に合わせた「専門航海実習」が本船で開講されており、年間3,500名を超える学生が乗船する。

設計[編集]

船体は上部からコンパス甲板、航海船橋甲板、短艇甲板、上甲板、第二甲板、下甲板の5層構造で、8つの水密区画に分割されており、機関室と主発電機室は分離されている。水密扉は操舵室から遠隔操作が可能で、損傷時復原性を考慮した設計となっている。また、冬季北方海域の航海を想定して日本海事協会のID級耐氷構造を有する。

機関構成は2機1軸で、遠洋航海のための巡航能力と、研究調査のための微速航行能力を両立するため、主機および減速機、可変ピッチプロペラの操作により、高速巡航(両舷運転・高速ギア)、経済巡航(片舷運転・高速ギア)、超微速連続航行(片舷運転・低速ギア)の各モードでの運航が可能である。船内居室の快適性の向上と研究機器への影響を避けるため、主機関、減速機、主発電機は弾性支持となっており、船内の騒音・振動および水中放射雑音を低減している。

設備[編集]

搭載した各種観測機器により、大気、海水、波浪などの基本的な海洋観測、海底音響探査、海洋水産資源調査などを行う。観測機器の運用のため、船尾の作業甲板には各種ウィンチ、Aフレームクレーン、中折れクレーンなどが装備されている。採取した試料の分析のため、船内にはウェットラボ・ドライラボが設置されており、ワークステーションを使用した情報処理まで船上で一貫した作業が可能である。

  • 精密音響測深機(PDR)
  • 高精度塩分計
  • 科学計量魚探
  • 超音波流速計(ADCP)
  • 大気・海水二酸化炭素測定装置
  • サーモサリノグラフ
  • 電機伝導度水温水深計
  • CTDOV
  • 衛星画像受画解析装置
  • 自動気象観測装置
  • 波浪計測装置
  • 地層探査機(SBP)
  • エアーガンシステム
  • 磁力探査装置
  • オートアナライザー

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 海洋調査研修船 望星丸”. 東海大学 (2011年6月13日). 2011年6月13日閲覧。
  2. ^ 東海大学学園史資料センター編『東海大学学園史資料センター写真展』パンフレット 11頁 発行日2008年10月28日

外部リンク[編集]

画像[編集]