コンテンツにスキップ

安部友裕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
安部 友裕
広島東洋カープ時代
2018年7月28日 マツダスタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県北九州市小倉北区
生年月日 (1989-06-24) 1989年6月24日(37歳)
身長
体重
181 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 内野手
プロ入り 2007年 高校生ドラフト1巡目
初出場 2011年6月6日
最終出場 2021年10月9日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
安部 友裕
YouTube
チャンネル
活動期間 2024年 -
登録者数 3,840人
総再生回数 12.8万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年10月23日時点。
テンプレートを表示

安部 友裕(あべ ともひろ、1989年6月24日 - )は、福岡県北九州市出身の元プロ野球選手内野手)。右投左打。野球解説者スポーツ指導者。株式会社HAKI pro 代表取締役。

2023年6月7日より山陽高校女子硬式野球部特任コーチ、2023年8月より小学生の軟式野球チーム「カープジュニア」8代目監督を務める。

来歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

小学校2年から野球を始め、北九州市立板櫃中学校では小倉バディーズに所属し、2年の時に俊足を活かすため、右打ちから左打ちに転向した。

福岡工大城東高に進学すると、2年時にレギュラーを獲得するも夏の甲子園では怪我でベンチ入りに留まった。3年の夏の県大会は足の故障で1回戦はベースコーチを務め、2回戦から不慣れな外野を守るもその2回戦でチームは敗れた(安部の1学年後輩に笠原将生、2学年後輩に梅野隆太郎がいた)。全国的には無名ながら高校屈指の内野手として評価され、12球団すべてのチームから調査書が届いた。

2007年10月3日の高校生ドラフト会議で、唐川侑己の抽選に外れた広島東洋カープに1巡目指名を受けた。11月11日に契約金7000万円、年俸600万円(推定)で仮契約。背番号は60

広島時代

[編集]

2008年は、二軍で49試合に出場。打撃は打率2割とやや苦戦したが盗塁9個、犠打10個を記録した。守備も二軍内野守備・走塁コーチだった岡義朗からの指導と練習で成長を見せ、フェニックス・リーグでは全試合スタメン、秋季キャンプでも主力選手中心の日南組に抜擢された。

2011年6月6日、代打として一軍初出場。同年は二軍で盗塁王を獲得した[1]

2013年は自身初となる開幕一軍入り[2]。6月28日の阪神タイガース戦で逆転負けに繋がる適時失策を犯すとその後は精彩を欠いたプレーが目立つようになり9月に二軍へ降格した[3]

2014年は一軍では3試合に出場、2度目となる二軍での盗塁王を獲得し「1度目の受賞は嬉しかったが、今回は悔しい気持ちが大きい。自分がまだ二軍にいるということなので」と述べた。この年、一般女性と結婚。

2015年は4月7日に同シーズン初めて出場選手登録され、同月9日(対読売ジャイアンツ戦)に2013年8月11日以来606日ぶりの先発出場を果たした[2]。26試合に出場し打率.243、終盤は三塁手としても出場。

2016年はオープン戦から好調だった[3]。レギュラーシーズン当初は打率0割台と不振に喘いだものの徐々に調子を上げ、5月8日に猛打賞を記録し3割に乗せた。エクトル・ルナの離脱を機に[3]、主に相手チームの先発投手が右投手の場合に三塁手としてスタメン出場するようになり、スタメンを外れた試合でも代打や守備固めからの出場機会を得た。最終的に自己最多の115試合出場、6本塁打、33打点、企図数は7ながら盗塁成功率100%を記録し、飛躍のシーズンになると同時にチームのリーグ優勝に貢献した。

打席での安部(2017年6月15日 MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島にて)

2017年は、123試合に出場し、自身初の規定打席に到達[4]。9月5日の阪神との首位攻防戦でラファエル・ドリスから値千金の逆転サヨナラ2点本塁打を放ったことによってチームのマジック再点灯に貢献した[5]。打率.310(リーグ4位)、4本塁打、49打点、17盗塁を記録し、チームのセ・リーグ連覇に貢献した[4]。近年は三塁手としての出場が多かったが、同年はチーム状況に応じて一塁手や二塁手も守った[6]。11月22日に背番号が6に変更されることが発表された[7]。また、推定年俸4600万円(2500万円増)で契約を更改した[4]

2018年は、三塁手のレギュラーとして開幕を迎えたが、6月14日の時点で打率.179と深刻な打撃不振に陥り出場選手登録を抹消された[8]。その後一軍に復帰したものの、8月5日の対横浜DeNAベイスターズ戦で守備捕球の際に右手中指を骨折、8月7日に再び登録を抹消された[9]福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズでは全試合に先発出場し[10]、第3戦(10月30日・福岡ヤフオク!ドーム)で鈴木誠也とともに2本塁打を記録。1試合で2選手が2発を放つのは日本シリーズ史上初の快挙であった[11]

2019年は、レギュラー確保には至らなかったものの、年間を通して他選手と併用で主に三塁手として起用された。打撃面では、開幕戦の決勝本塁打や7月23日中日戦でのサヨナラ本塁打を放つなど要所で活躍し、シーズン通算では自己最多の8本塁打・打率.254の成績を残した[12]

2020年は、年間通して状態が上がらずその間に三塁のレギュラーに堂林翔太、一軍の守備固めのポジションも三好匠が台頭し一軍出場26試合と激減。二軍でもわずか18試合に終わり、契約更改では野球協約が定める減額制限(1億円以下は25%)に迫る1050万円減の年俸3250万円でサインをした[13]

2021年は、85試合に出場し打率.252、1本塁打、12打点を記録した。

2022年は二軍では打率.368、出塁率.437の好成績をマークしたものの坂倉将吾小園海斗といった若手の台頭もあり、2010年以来12年ぶりに一軍出場無しに終わった。10月22日に2023年シーズンの契約を結ばないことを球団より発表された[14]

11月8日開催の12球団合同トライアウトでは1安打を放ち、九州アジアリーグ福岡北九州フェニックスからオファーを受けるも同月14日、現役引退を発表した[15]

現役引退後

[編集]

引退後はフリーの野球指導者となるほか、J SPORTS他に出演のフリーの野球解説者、テレビ出演も受けていく予定[16]

2022年12月8日よりテレビ新広島TSSライク!木曜放送分の地元取材コーナーにレギュラー出演。

2023年3月24日、株式会社HAKI proを設立し、代表取締役に就任。教育・健康分野での新事業展開を目指す[17]

2023年6月7日付で、広島県広島市西区の私立山陽高等学校女子硬式野球部特任コーチに就任した事が、同校より発表された [18]

2023年7月5日、広島県パラスポーツ協会より、インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2023の公式サポーターに任命された[19]

2023年8月、広島東洋カープジュニアチーム(NPB12球団ジュニアトーナメント)監督就任[20] [21]

選手としての特徴・人物

[編集]

走攻守三拍子揃った内野手。高校通算39本塁打、遠投110m、50m5秒8。高校時代の監督からは真面目で素直な性格と評されている[22]

同級生である東京ヤクルトスワローズ投手の木谷良平とは小倉バディーズ時代のチームメイトであり[23]、互いの出身中学も学区が隣同士であった。

広島で同僚の野村祐輔とは全く同じ生年月日であり、しかも同じ病院で出生していて安部の方が野村よりも30分早く生まれている[24]

カープ内野陣の先輩である梵英心(現阪神タイガース 二軍打撃コーチ)を慕っており、自主トレを共にするなどしていた。梵の退団後、背番号6(梵の元背番号)を引き継ぐ運びとなった際、真っ先に梵本人に報告した[25]

2014年7月22日に、1年半の交際期間を経て福岡県出身の7歳年上の一般女性と結婚した[26]

自身のキャッチフレーズである『覇気』は、本人曰くONE PIECEからの引用ではないとの事[27]。二軍出場が主であった時期、当時選手兼コーチであった東出輝裕から度々「覇気が無い」と叱咤された事から、自分なりに強固な意志を持つ為の言葉と捉え、ブレイク後にヒーローインタビュー等でこの言葉を印象的に発し続けたところ、球団公式グッズにも採用され、以後『覇気』は安部の代名詞となった[28]

2026年のM-1グランプリに、同じく元広島東洋カープの中田廉と出場。コンビ名は「アベレン」であり、広島予選1回戦を通過した。[29]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2011 広島 820203300030000000060.150.150.150.300
2012 5313511915303013625290700211.252.294.303.596
2013 75142123132740134852611200311.220.287.276.563
2014 3330100010000000000.333.333.333.667
2015 267470617000172123010061.243.254.243.504
2016 115292259237312461113370751921643.282.327.429.756
2017 123455413631281744165491751212712943.310.354.400.754
2018 7225222032521144832471722132601.236.306.377.683
2019 114295264236712081032852612301609.254.315.390.705
2020 264438673001020120400171.184.262.263.525
2021 85170151838501461221121521472.252.320.305.624
通算:11年 70018821680192443671225609160491653121298740622.264.317.363.679

年度別守備成績

[編集]
内野守備


一塁二塁三塁遊撃
















































2011 広島 --20210.66756910.938
2012 -357982214.988-201001.000
2013 -851112.94170210.667372965412.959
2015 --221833021.000-
2016 260001.000537001.000936611266.967-
2017 2716316117.9947101412.960914616885.964-
2018 1989723.980545021.00057408969.956-
2019 37746061.000211001.00074371061013.935-
2020 191011.000751111.941242011.000-
2021 2871519.98710132315.97324162721.956-
通算 11441235436.99179120154626.9793722275413437.958443575512.957
外野守備


外野












2012 広島 330001.000
2013 210001.000
2016 120001.000
2021 10000----
通算 760001.000

表彰

[編集]

記録

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 60(2008年 - 2017年)
  • 6(2018年 - 2022年)

登場曲

[編集]

関連情報

[編集]

出演

[編集]
テレビ
  • 広島テレビ元気丸』コメンテーター(随時交替出演)
  • 広島ホームテレビ『フロントドア』リポーター
  • 広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年 - )
    • 毎週火曜コメンテーター
    • 毎週火曜コーナー「アベレン」(2023年10月 - )カープ後輩中田廉とコンビで出演
      • ピタニュー新春SP アベレン〜カープOBトッティーに会いに行こう!世羅満喫の旅〜(2024年1月6日)
  • ひろしま県議会ダイジェスト(2023年7月16日 - 、広島テレビ)森﨑浩司出演の回あり
過去の出演
  • 覇気よとどけ~元カープ安部友裕が描く夢~(2022年12月29日、テレビ新広島)
  • コネクトスペシャル「みんなのカープ県民大会議 開幕直前SP!」第2部(2023年3月17日、NHK広島)
  • テレビ新広島TSSライク!』(2022年 - 2025年3月27日)木曜コメンテーター
    • 木曜コーナー「覇気!安部友裕のツイセキ」(2022年12月8日 - 2025年3月27日)

講演会

[編集]
  • 広島広告協会(2023年11月15日、中国新聞ホール)
  • 公益社団法人 広島県薬剤師会 演題「覇気の正体」(2023年11月25日 広島県薬剤師会館2Fホール)
  • 広島県里親制度推進フォーラム「広げよう、子どもの居場所~広島東洋カープOB安部友裕さんとトークショー~」(2023年12月17日、合人社ウェンディひと・まちプラザ)

脚注

[編集]
  1. ウエスタン全日程終了 小斉が2年連続で打点王”. スポニチ Sponichi Annex 野球. 株式会社スポーツニッポン新聞社 (2022年9月29日). 2022年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月22日閲覧。
  2. 1 2 広島・安部友裕「“楽しく”でなく“ギラギラ”と」 | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE. 2023年1月12日閲覧。
  3. 1 2 3 広島“キクマル世代”の隠れスター。安部友裕「人生、一度きり」の逆襲。(前原淳)”. Number Web - ナンバー. 2023年1月12日閲覧。
  4. 1 2 3 広島・安部 2500万円増 10年目の大ブレーク「全試合に出たい」”. スポニチ Sponichi Annex 野球. 株式会社スポーツニッポン新聞社 (2017年12月15日). 2022年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月22日閲覧。
  5. 広島マジック「12」再点灯、安部のサヨナラ逆転2ランで4連勝/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2023年1月12日閲覧。
  6. suga. 広島・安部友裕をブレイクに導いた「言葉の力」”. 文春オンライン. 2023年1月12日閲覧。
  7. 来季の背番号変更選手 および 新入団選手背番号のお知らせ”. 広島東洋カープ公式サイト (2017年11月22日). 2017年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月18日閲覧。
  8. “広島安部3カ月ぶり2号、いばらの道乗り越えた”. 日刊スポーツ. 2018年7月21日. 2018年11月7日閲覧.
  9. “広島安部が右手骨折で登録抹消 三塁守備で痛める”. 日刊スポーツ. 2018年8月7日. 2018年11月7日閲覧.
  10. 一般社団法人日本野球機構. “SMBC日本シリーズ2018”. 日本野球機構. 2018年11月7日閲覧.
  11. “広島・誠也&安部が日本シリーズ史上初2発共演!セ敵地13連敗も光”. SANSPO.COM(サンスポ). 2018年10月31日. 2018年11月7日閲覧.
  12. “広島安部200万増更改「一言で言うと不完全燃焼」”. 日刊スポーツ. 2019年12月10日. 2020年8月31日閲覧.
  13. “広島・安部が減額制限に迫る約24%ダウンで契約更改「自分の責任」”. サンケイスポーツ. 2020年12月1日. 2021年3月8日閲覧.
  14. “カープ、安部友裕に戦力外通告 本人は現役続行を希望”. 中国新聞デジタル. 2022年10月22日. 2022年11月14日閲覧.
  15. 【独自】カープ一筋15年 トライアウトに挑戦した安部友裕選手が下した決断とは…”. テレビ新広島 (2022年11月14日). 2022年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月14日閲覧。
  16. 畑中祐司 (2023年1月1日). “【去る人広島編】安部友裕さん、フリー野球指導者で再出発…収入「相当厳しい」けど「決めたからには挑戦」”. スポーツ報知. 2023年1月2日閲覧.
  17. クレジオ・パートナーズ インタビューコラム (2023年4月3日). “プロ野球選手からビジネスへの新たな挑戦、M&Aも活用し、地域経営者と共に成長を目指す”. クレジオ・パートナーズHP. 2023年8月10日閲覧.
  18. 山陽高等学校HP (2023年6月8日). “元カープ安部選手、女子硬式野球部特任コーチに!”. 山陽高等学校HP. 2023年6月16日閲覧.
  19. 広島ホームテレビ (2023年7月5日). “パラスポーツ魅力発信のサポーターにカープOB安部友裕さん就任”. 広島ホームテレビ. 2023年7月15日閲覧.
  20. 安部 友裕”. Instagram (2023年8月1日). 2023年8月10日閲覧。
  21. テレビ新広島 (2023年8月10日). “安部友裕さん 軟式野球「カープジュニア」の監督に就任 「失敗しても色んな道を通ってたどり着こう」”. テレビ新広島. 2023年8月10日閲覧.
  22. 安部友裕内野手 - ルーキーの挑戦”. 中国新聞 (2008年1月15日). 2013年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月30日閲覧。
  23. 「お前は絶対プロに行ける!」恩師との出会いが野球人・安部友裕の基礎をつくった【プロジェクトC 〜追憶されるカープOBの野球人生〜中編】|carp|編集部コラム|アスリートマガジンWEB”. アスリートマガジンWEB (2023年8月30日). 2023年8月30日閲覧。
  24. “安部と野村“30分差の同級生”奮闘実らず”. 東京スポーツ. 2013年6月26日. 2021年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2017年5月2日閲覧.
  25. デイリー (2017年11月24日). “安部、梵の「6」価値高める 尊敬する先輩の背番号に誓った!”. デイリー. 2023年6月17日閲覧.
  26. デイリー (2014年10月31日). “安部&上本が結婚!家族のため飛躍だ”. デイリー. 2023年6月17日閲覧.
  27. 広島FM「MONDAY CARP STUDIO “M”」2016年8月15日放送分より. {{cite news}}: |title=は必須です。 (説明)CS1メンテナンス: 数字を含む名前/author (カテゴリ)
  28. 週刊ベースボールONLINE (2017年9月19日). “広島・安部友裕の信念「覇気あるところに道は通ず」”. 週刊ベースボール. 2023年6月17日閲覧.
  29. “Xユーザーの中田 廉 | STAFF & 本人(@nakataren2634)さん”. X (formerly Twitter). 2026年8月9日. 2026年8月9日閲覧.

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]