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初台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 渋谷区 > 初台
初台
町丁
初台商盛会ショッピングロード(2010年10月)
地図北緯35度40分44秒 東経139度41分04秒 / 北緯35.678947度 東経139.684392度 / 35.678947; 139.684392
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京
特別区 渋谷区
地域 代々幡地域
地区 代々木地区
人口情報2023年(令和5年)1月1日現在[1]
 人口 8,709 人
 世帯数 5,101 世帯
面積[2]
  0.352396286 km²
人口密度 24713.65 人/km²
郵便番号 151-0061[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 品川
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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初台(はつだい)は、東京都渋谷区北部にある町名

概要

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現行行政区画名は初台一丁目および初台二丁目[* 1][* 2]住居表示実施済み区域である。

初台は代々幡地域代々木地区に属する。これはかつて初台が代々木村の一部であったことに由来し、代々木村が幡ヶ谷村と合併し代々幡村となった後は村役場や代々幡警察署代々幡郵便局が当地に置かれるなど、代々幡地域の中心として位置づけられていた。渋谷区になった後も「代々木初台町」として代々木地区の一角を占めていたが、1961年の町名地番整理によって初台一丁目・初台二丁目に地名を変えて現在に至る。

北部の甲州街道周辺は、隣接する西新宿と一体の中心業務地区となっており高層ビルが立ち並ぶ。しかし、北部を除けば大半が閑静な住宅街であり、初台駅前には商店街が存在する。新宿が徒歩圏内であり、複数の鉄道路線(京王線小田急小田原線東京メトロ千代田線)が利用できる好立地であること、近隣に代々木公園玉川上水緑道など自然が多いことから人気の住宅街となっており、マンションや一戸建てが多い。

初台駅北側にある東京オペラシティ新国立劇場は初台界隈のランドマークであるが、東京オペラシティ新宿区西新宿に、新国立劇場渋谷区本町にあり当地には所在しない。初台駅周辺は再開発が計画されており、今後景観が変わることが予想される。

地理

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隣接地域

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町域北端の一部は新宿区西新宿)との区境に当たる。町域の北部は甲州街道を境に渋谷区本町に、東部は山手通りを境に渋谷区代々木に接している。町域の西から南西にかけては渋谷区西原に接し、南端は渋谷区元代々木町に接する。

地形

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全域が武蔵野台地上にあるが、南西側(西原側)及び南東側(代々木側)は浅い谷になっている。これは宇田川の支流(初台川および河骨川)が流れていたものであるが、現在では川は暗渠化されている。

地価

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住宅地の地価は、2023年令和5年)1月1日公示地価によれば、初台2-8-6の地点で98万6000円/m2となっている[5]

文化

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初台阿波踊り大会/2010年(平成22年)の様子。
  • 初台阿波踊り大会
1970年(昭和45年)9月22~23日に初めて催された初台の阿波踊り[6]cf. 阿波踊り#各地の阿波踊り)。以来、毎年同日に開催されている。2020年(※予定:令和2年)の50周年大会を間近に控える。

地域ゆかりの著名人

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世帯数と人口

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2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
初台一丁目 2,848世帯 4,638人
初台二丁目 2,253世帯 4,071人
5,101世帯 8,709人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[7]
5,817
2000年(平成12年)[8]
6,145
2005年(平成17年)[9]
7,104
2010年(平成22年)[10]
7,863
2015年(平成27年)[11]
8,290
2020年(令和2年)[12]
9,036

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[7]
3,115
2000年(平成12年)[8]
3,391
2005年(平成17年)[9]
4,038
2010年(平成22年)[10]
4,685
2015年(平成27年)[11]
4,908
2020年(令和2年)[12]
5,265

学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年3月時点)[13]

丁目 番地 小学校 中学校
初台一丁目 全域 渋谷区立幡代小学校 渋谷区立代々木中学校
初台二丁目 全域

歴史

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概要

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前述の通り初台は代々木地区に属するため、詳細な歴史は代々木の歴史を参照されたい。

ここでは、地名の由来及び初台に関する事項をまとめた年表のみ記す。

地名の由来

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室町時代後期の太田道灌が、武蔵国豊島郡の代々木村(cf. 藩政村としての代々木村〈武州御料他 代々木村〉および近代行政村としての代々木村東京府南豊島郡代々木村〉の前身に当たる自然村・代々木村)に築いた8か所ののうち、一の砦(狼煙台)のあった場所が「初台」と呼ばれるようになったとの説がある[14]。また、安土桃山時代の末、土井利勝の弟・土井昌勝の妻で徳川秀忠乳母でもある初台局(はつだいのつぼね)が天正19年(1591年)に下賜された代々木村内の200所領にゆかりがあるとの説もある[15][14]。天正18年(1590年)徳川家康が江戸城に入ってからも、この辺は江戸の郊外の農村であったとされる。

明治時代、玉川上水のうち、初台を貫流する水域・水路が暗渠化される。これも時期は未確認ながら、暗渠化後の跡地は「初台緑道」として再整備され、現在に到る。

年表

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交通

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鉄道

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かつては初台駅の西側に幡代駅と幡代小学校前駅が存在したが、いずれも終戦前までに廃止されている。

この他、小田急小田原線参宮橋駅代々木八幡駅東京メトロ千代田線代々木公園駅が近隣にある。

事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]

丁目 事業所数 従業員数
初台一丁目 399事業所 7,311人
初台二丁目 91事業所 1,144人
490事業所 8,455人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[17]
460
2021年(令和3年)[16]
490

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[17]
6,732
2021年(令和3年)[16]
8,455

主な施設

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公共施設

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正式名称は玉川上水旧水路初台緑道。初台駅から幡ヶ谷駅までの間を流れていた玉川上水旧水路の上を整備した遊歩道。全長18キロメートル。緑道沿いには桜並木がある。初台駅寄りの一部は区立公園になっている。

商業施設

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その他

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警察・消防

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本町に所在する代々木警察署および神南に所在する渋谷消防署の管轄下にある。

日本郵便

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脚注

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注釈

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  1. ^ 初台一丁目(地図 - Google マップ…※該当地域は赤い線で囲い表示される)
  2. ^ 初台二丁目(地図 - Google マップ…※該当地域は赤い線で囲い表示される)

出典

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  1. ^ a b 住民基本台帳による東京都の世帯と人口(町丁別・年齢別)  令和5年1月” (CSV). 東京都 (2023年4月6日). 2023年12月17日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月14日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 初台の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査”. 国土交通省. 2023年12月29日閲覧。
  6. ^ a b c 初台阿波踊り”. 公式ウェブサイト. 初台商盛会. 2019年4月26日閲覧。
  7. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  13. ^ 住所別通学区域一覧”. 渋谷区. 2024年1月20日閲覧。
  14. ^ a b 初台の歴史”. 公式ウェブサイト. 初台商盛会. 2019年4月26日閲覧。
  15. ^ 地名の由来 渋谷区
  16. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  17. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

外部リンク

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