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ユーノー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユーノー
結婚の女神
ユーノー・ソスピタ像
ヴァチカン美術館のオリジナルに基づく複製
配偶神 ユーピテル
サートゥルヌス, オプス
兄弟 ネプトゥーヌス, プルートー, ケレース, ユーピテル, ウェスタ
子供 マールス, ウゥルカーヌス, ベローナ, ユウェンタース
ギリシア神話 ヘーラー
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ユーノー[1]ラテン語: Juno, Iuno)は、ローマ神話女性の生活と結婚守護する女神[2]。また、女性の守護神であるため月とも関係がある[1]主神ユーピテルであり、ローマ最大の女神である[1]。聖鳥は鵞鳥[2]ギリシア神話ヘーラーと同一視される[2]

英語ではジューノウ (Juno)[3]フランス語ではジュノン (Junon) 。日本語ではユノ[4]ユノー[5]ジュノー[3]などともカナ表記する。

ユーピテル、ミネルウァと共に3柱1組でカピトーリウムの丘の神殿で崇拝されている[2]

6月はユーノーの月であり[2]、ヨーロッパの言語で6月を表す Giugno, Juin, June などはユーノーに由来する。また、「6月の花嫁(ジューン・ブライド)」は、6月に結婚することで花嫁にユーノーの加護を期待する風習である。

神話

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サートゥルヌスの娘で、ユーピテルとの間にウゥルカーヌスユウェンタースを産んだ。花の女神フローラからもらった魔法の花に触れて妊娠し戦いの神マールスを単独で産んだ。

ウェルギリウスによる叙事詩アエネーイス』(Aeneid) ではトロイア人を憎み、ウェヌスの息子アイネイアースローマ建国を阻むため、アネモイ(風神)の主であるアイオロスに頼んでアイネイアースの船隊を沈没させようとした。その返礼に自らの配下のニュンペーで最も美しいデーイオペーアをアイオロスに与えると言った。第七巻ではユーノーがアレークトーを呼んでアマータを操って、トゥルヌスとアイネイアースの戦争を扇動させた。二人の開戦前にはユーノーが、ラティーヌス王の代わりに、戦いを始める際に開けることになっているヤーヌス神殿の門を開け放った。

添え名

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ユーノーは様々な添え名と側面を持ち、崇拝されている。

ユーノー・モネータ (Juno Moneta)
忠告のユーノー。ガリア人のローマ侵入を神殿で飼われていたガチョウが告げたため「忠告する」という名を付された。紀元前345年に建設されたユーノー・モネータの神殿では後に貨幣の鋳造が行われた。
ユーノー・ルーキーナ (Juno Lucina)
出産のユーノー。ルーキーナと同じく、ローマ人では「子どもを光明の中へ出す女神」とも称される。
ユーノー・レーギーナ (Juno Regina)
女王のユーノー。ユーピテルの妻にして、通常「神々の女王」とも呼ばれる。
ユーノー・フォルトゥーナ (Juno Fortuna)
運命のユーノー。
ユーノー・カプローティーナ (Juno Caprotina)
豊穣・多産のユーノー。
ユーノー・ソスピタ (Juno Sospita)
救済・守護のユーノー。
ユーノー・ナーターリス (Juno Natalis)
誕生日のユーノー。
ユーノー・ユガ (Juno Juga)
結びのユーノー。

脚注

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  1. ^ a b c 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年、293頁。
  2. ^ a b c d e 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年、1298頁。
  3. ^ a b 「juno」の意味・使い方・表現”. eow.alc.co.jp. アルク. 2025年10月7日閲覧。
  4. ^ 水谷智洋、平凡社、改訂新版 世界大百科事典『ユノ』 - コトバンク
  5. ^ オウィディウス 著、大西英文 訳『変身物語 上』講談社〈講談社学術文庫〉、2023年。ISBN 9784065332856 7頁。

関連項目

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