キュウ

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キュウ
メンバー 清水誠
ぴろ
結成年 2013年
2015年(再結成)
事務所 SMA NEET Project
フリー
オフィス北野
→フリー
タイタン
活動時期 2013年5月 - 2014年11月
2015年5月 -
出身 NSC大阪校28期(清水)
旧コンビ名 コンビ
Q
清水
仔ライオン[1]
ペンタゴン
ぴろ
サニー
イエティ
現在の活動状況 ライブ、ラジオ
芸種 漫才
ネタ作成者 ぴろ[2]
過去の代表番組 キュウの実りのある放送
同期 清水
舘野忠臣(ネコニスズ
すゑひろがりず
ロングロングなど
ぴろ
ヒコロヒー
霜降り明星
ゆにばーすなど
公式サイト 公式プロフィール
受賞歴
2019年 Mr.ドーナツ伝説 咳暁夫のD-1グランプリ 優勝
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キュウ お笑いオフィシャルチャンネル
YouTube
チャンネル
活動期間 2017年 -
ジャンル コメディ
登録者数 4.3万人
総再生回数 約616万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年3月21日時点。
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キュウは、タイタンに所属する日本のお笑いコンビM-1グランプリ2022ファイナリスト。

メンバー[編集]

清水 誠(しみず まこと、1984年2月23日[3] - )(40歳)
ツッコミ担当、立ち位置は向かって右。
  • 愛知県岡崎市出身[4]近畿大学理工学部卒業[5]
  • 身長165cm、体重58kg[6]血液型B型[6]
  • 8個上と10個上の兄と姉が1人ずついる[7]
  • NSC大阪校28期出身[8]。オーディションに受からない日々が続いたことで、一旦は芸人を諦めて役者活動をするために上京する。しかし再びお笑いの道を進みたいと思い直し、大阪時代に知り合った新城長秀と「ペンタゴン」を結成する(2012年に解散)[9]
  • 特技は空手、瞬時に涙を流せること[3]
ぴろ(1986年5月4日[3] - )(37歳)
ボケ・ネタ作り担当、立ち位置は向かって左。
  • 愛知県尾張旭市出身[10]名古屋中学校・高等学校卒業[11]
  • 本名:林 正浩(はやし まさひろ)[12]
  • 身長174cm、体重64kg[6]。血液型B型[6]左利き[6]
  • 兵庫県三田市に住んだ後に、途中で愛知県尾張旭市に引っ越ししている。
  • 3つ上の姉が1人いる[7]
  • 元々漫画家を目指していたが、25歳の時に挫折して芸人を目指すようになる[5]
  • 以前は「サニー」(旧コンビ名:ポークハウス)として活動。2013年解散[要出典]
  • 特技はイラスト、ポテトチップスをいい音を立てて食べること[3]

略歴[編集]

元々は別のコンビで活動しており、先輩と後輩の関係だった。清水がぴろの自宅近くへ引っ越してきたことにより仲良くなる。

2012年にペンタゴン解散後、清水はピン芸人で活動。2013年にサニーは解散。2013年5月に「Q」を結成[13]。コンビ名の由来は、2人が共通で好きなMr.Childrenのアルバム「Q」から取った。ファンの間では最高傑作とも問題作とも称されるアルバムで、そういう賛否両論分かれる芸人になりたい思いから名付けた[14]。「Q」は2014年11月解散。その後の清水は再びピンとして活動し、ぴろは「イエティ」を結成するも2015年4月に解散。

2015年5月、「キュウ」として再結成[注 1]。表記を改めたのは「Q」だとエゴサーチがしづらかったから[15]。ペンタゴンとサニーの両コンビともSMA NEET Projectに所属していたが、2016年10月に退社。それまでは賞レース向けにネタを量産していたが、この頃から単独公演に力を入れるようになる[16]。以降はフリーとして活動。その後、オフィス北野主催「フライデーナイトライブ」のチャレンジコーナーに参加。所属審査会にて史上初の支持率100%を獲得し、2017年11月にはオフィス北野への所属が決まる[17]

オフィス北野の業務縮小報道を受けて2018年5月に退社、9月から現在のタイタン所属となる[18]。タイタンに所属が決まる経緯について、本人たちは「タイタンライブに出るためのネタ見せに行き、その際は選考に落ちたが、しばらくして河本太(ウエストランド)経由でタイタンのチーフマネージャーから連絡が来た」「会ってみたら、なぜかもう所属するテイで話が始まったので、僕らとしては理解ができなくて」と語っており、最初は「ドッキリかと思ってました」という[19]

エピソード[編集]

M-1グランプリ2022における「キュウの奇跡」
2022年M-1グランプリ2022で結成9年にして初の決勝進出を果たす。9番目に登場し、「全然違うもの」のネタを披露。午後99分にネタが終わり、最終順位は9位になるなど、コンビ名のキュウにまつわることが続き話題になった[20][21]
さらに同大会のエントリーナンバー「3402[22]」の各位の数字の和は9(3+4+0+2=9)になり、大会開催日の2022年12月18日の各位の数字をすべて足した上で十の位と一の位を足すと9(2+0+2+2+1+2+1+8=18、1+8=9)になる。また、M-1グランプリ2022の放送終了後に行われた「M-1打ち上げ」で、飲んでいた-196℃ ストロングゼロの度数が9%であることも話題になり、これによりM-1に関わる9が9個集まった[20][21]

出囃子[編集]

芸風[編集]

主に漫才で、スローテンポなしゃべくり漫才がメイン。

代表的なフレーズに「めっちゃええやん!」がある。ぴろが明らかに問題のある提案をして、清水が大きく目を見開きゆっくりした口調で「めっちゃええやん!」と肯定しながらツッコむ[18][14]。その他にもWボケのスタイルや、スタンダードに強く早口でツッコむスタイルをとることもある。清水が関西弁を用いるのは「めっちゃええやん!」のネタを演じる時のみである。

「めっちゃええやん!」は、全く羨ましくないことを肯定するネタであったが、当初の客からの反応は芳しくなかった。清水はその反応を受けてこのネタを嫌になったが、ぴろはむしろこのネタを継続したいと主張。作り直すことにした結果、「めっちゃええやん!」「全然知らんやん」というセリフが生まれ、最終的に「めっちゃええやん!」に落ち着くこととなった。それから3、4年は同じネタを作り続けたという[2]

賞レース成績[編集]

Mー1グランプリ[編集]

年度(回) 結果 No. 備考
2015年(第11回 3回戦進出[22] 269
2016年(第12回 3回戦進出[22] 221
2017年(第13回 3回戦進出[22] 2102
2018年(第14回 準々決勝進出[22] 2154
2019年(第15回 3回戦進出[22] 2506
2020年(第16回 準決勝進出[22] 307 敗者復活戦13位
2021年(第17回 準決勝進出[22] 4379 敗者復活戦16位
2022年(第18回 決勝9位[23] 3402 決勝キャッチフレーズ「ノーリアル
2023年(第19回 準々決勝進出[22] 4035

その他[編集]

出演[編集]

テレビ[編集]

テレビドラマ[編集]

ネットラジオ[編集]

ラジオ[編集]

ウェブテレビ[編集]

映画[編集]

CM[編集]

単独ライブ[編集]

  • 単独公演「キュウの新ことわざ辞典」(2018年4月27日、関交協ハーモニックホール)[39]
  • 第1回単独めっちゃええやん「キュウのめっちゃええやん×めっちゃええやん 〜めっちゃええやん〜」(2018年7月13日、しもきた空間リバティ)
  • 第2回単独公演「時空無きモノ」(2018年12月14日、関交協ハーモニックホール)[40]
  • 第3回単独公演「猫の噛む林檎は熟能く拭く」(2019年8月6日、座・高円寺2[41]
  • 第4回単独公演「猿の話〜風は吹かぬが桶屋も儲かる〜」(2019年12月23日、座・高円寺2)
  • 第5回単独公演「ヒーローは遅れて飛んでくる」(2020年8月31日[注 2]、座・高円寺2)( 街裏ぴんく漫談独演会 「救世主」との遠隔ツーマン[42])
  • 第6回単独公演「トルマキハトオ」(2021年5月12日・13日、座・高円寺2)
  • 第7回単独公演「最下位」(2022年8月17日・18日、座・高円寺2)[43]
  • 第8回単独公演「初期の告辞」(2023年9月7日・20日、座・高円寺2 14日、朝日生命館 15日、昭和文化小劇場)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ なお、M-1グランプリ2021の敗者復活戦でのネタ披露順の抽選がアルファベット順に決まった際は、旧表記を基にした「Q」扱いではなく「Kyu」扱いで呼ばれた。
  2. ^ 当初は7月7日に行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。

出典[編集]

  1. ^ ニュークレープって誰やねんってなった時用 | ナターシャ(ニュークレープ)”. note (2019年7月23日). 2022年12月1日閲覧。
  2. ^ a b キュウ『Notion attain sky』発売!インタビュー”. 2021年11月17日閲覧。
  3. ^ a b c d キュウ”. 2021年11月17日閲覧。
  4. ^ Q清水さん”. mixi. 2022年12月13日閲覧。
  5. ^ a b キュウ”. 学生新聞オンライン (2021年2月7日). 2022年12月1日閲覧。
  6. ^ a b c d e Q1.キュウとは”. キュウの実験的サロン | 研Q室. 2022年12月22日閲覧。
  7. ^ a b 若林理央「M-1決勝進出のキュウ、漫画家と俳優を諦めお笑いの道へ進んだコンビが考える「勝利の秘訣」」『fumufumu news』主婦と生活社、2023年3月29日。2024年2月1日閲覧。
  8. ^ キュウ 決勝進出を聞いて「タレントになった気分でした」【『ツギクル芸人グランプリ2021』出場芸人インタビュー】 - フジテレビュー!!”. 2021年11月17日閲覧。
  9. ^ キュウ”. Interview (2018年10月28日). 2022年12月19日閲覧。
  10. ^ 2023年2月21日(火)放送 街ブラ‐1グランプリ2023”. 相席食堂. 朝日放送テレビ. 2023年2月22日閲覧。
  11. ^ 【OBの活躍】「M-1グランプリ2022」ファイナリストで、お笑いコンビ「キュウ」として活躍中のぴろさん(名古屋中学・高校卒業)が「相席食堂」に出演しました。”. Facebook. 2023年2月22日閲覧。
  12. ^ 林 正浩”. Facebook. 2023年1月5日閲覧。
  13. ^ 「Q」 - キュウ清水のブログとは名ばかりのスケジュール
  14. ^ a b 「めっちゃええやん」芸人はどうやって観客を自分の世界に引き込むのか(てれびのスキマ) - 個人”. Yahoo!ニュース. 2021年7月24日閲覧。
  15. ^ 脳みそ夫、キュウ、まんじゅう大帝国、春とヒコーキ、〜2分59秒の人〜 月極現太 | あのコンビ名の由来を知りたい Vol.2”. お笑いナタリー (2020年9月29日). 2022年12月1日閲覧。
  16. ^ キュウぴろ「面倒なことは誰もやらない。でも、だから、僕らはやろう」”. 2021年11月17日閲覧。
  17. ^ 「11‣10ライブ終了&新所属芸人決定!!」
  18. ^ a b Inc., Natasha,. “キュウ、ダニエルズが2組同時にタイタン所属 - お笑いナタリー”. お笑いナタリー. 2018年10月28日閲覧。
  19. ^ M-1旋風を起こしたタイタン“太田光イズム”とは。所属6組中、2組が決勝 - 日刊SPA!・2023年1月7日
  20. ^ a b 【M-1】ウエストランド“阿佐ヶ谷の歓喜”のウラで…キュウの奇跡が起きていたでしょうー!「ある意味、優勝よりも難しい(笑)」”. ORICON NEWS (2022年12月19日). 2022年12月22日閲覧。
  21. ^ a b 「今年のM-1で一番ビビった」 キュウが9番手で9位、さらに...数字の珍事にSNS騒然「奇跡じゃん」: J-CAST ニュース【全文表示】”. 2023年1月11日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g h i キュウ コンビ情報詳細│M-1グランプリ 公式サイト”. 2023年12月17日閲覧。
  23. ^ M-1グランプリ2022”. M-1グランプリ 公式サイト. 2023年12月17日閲覧。
  24. ^ 大会日程 予選1回戦 7月25日(土)│キングオブコント2015 公式サイト”. 2022年3月21日閲覧。
  25. ^ (インタビュアー:東田俊介)「M-1決勝初進出のキュウが語る、充実した心境「太田さんは、客を見て漫才しろと」」『bizSPA!フレッシュ』、2022年12月17日https://bizspa.jp/post-719825/4/2022年12月29日閲覧 
  26. ^ a b c キュウ”. オフィス北野. 2018年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月13日閲覧。
  27. ^ めっちゃええでしょ〜!キュウが「オールナイトニッポンPODCAST」2月度担当”. お笑いナタリー. ナターシャ (2023年1月27日). 2023年2月3日閲覧。
  28. ^ 2018年03月09日放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  29. ^ 2018年12月7日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  30. ^ 2019年02月15日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  31. ^ 2019年04月12日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  32. ^ 2019年10月11日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  33. ^ 2020年01月24日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  34. ^ 2020年07月03日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  35. ^ 2020年10月23日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  36. ^ 2021年1月29日(金)放送”. マイナビ Laughter Night. 2022年12月13日閲覧。
  37. ^ 『キュウ空想の間』CBCラジオにてスタート!(10/4)”. タイタン (2023年9月18日). 2023年10月30日閲覧。
  38. ^ スピードワゴンの月曜The NIGHT#111〜ライブで輝く芸人集合SP〜 | 無料のインターネットテレビは【AbemaTV(アベマTV)】”. AbemaTV. 2018年10月28日閲覧。
  39. ^ Inc., Natasha,. “めっちゃええやん!キュウが単独公演を開催、予約特典にキーホルダー - お笑いナタリー”. お笑いナタリー. 2018年10月28日閲覧。
  40. ^ 不条理、不可解、不自然…キュウが第2回単独公演「時空無きモノ」開催 - お笑いナタリー”. お笑いナタリー. 2018年10月28日閲覧。
  41. ^ キュウの第3回単独公演、意味深なタイトルやフライヤーは仕掛けのヒント?(コメントあり)”. お笑いナタリー. 2019年7月25日閲覧。
  42. ^ 第五回キュウ単独公演 『ヒーローは遅れて飛んでくる』DVDがHMVオンラインで3/15発売決定”. タイタン (2021年3月4日). 2023年8月24日閲覧。
  43. ^ キュウ単独公演「最下位」が座・高円寺2で2日間、テーマは「ドラマ」”. お笑いナタリー (2022年6月3日). 2022年6月3日閲覧。

外部リンク[編集]