エンドアの戦い

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エンドアの戦い
戦争:銀河内乱
年月日:4ABY
場所エンドア
結果:反乱同盟軍の勝利、皇帝の死亡による帝国の崩壊
交戦勢力
反乱同盟軍イウォーク 銀河帝国
指導者・指揮官
ギアル・アクバー提督
クリックス・メイディン将軍
ハン・ソロ将軍
ランド・カルリジアン将軍
シーヴ・パルパティーン皇帝
ダース・ベイダー
ティアン=ジャジャーロッド総督
ファーマス・ピエット提督
戦力
モン・カラマリ・スタークルーザーホーム・ワン他多数の戦艦・戦闘機、特殊部隊、イウォークの戦士 第2デス・スタースーパー・スター・デストロイヤーエグゼキューター、インペリアル級スター・デストロイヤー他多数の戦艦・戦闘機、地上部隊1個大隊
損害
多数の戦艦、戦闘機など パルパティーン皇帝、ダース・ベイダー他上記の指揮官全員、第二デス・スター、エグゼキューターなど6隻のスター・デストロイヤーと多数の戦艦・戦闘機、多数の指揮官・兵士

エンドアの戦い(エンドアのたたかい、the Battle of Endor)とは、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で描かれた、反乱同盟軍帝国軍による架空上の戦いである。ヤヴィンの戦いの4年後に行われる。

背景[編集]

この戦闘は、同名の惑星の軌道上を周回する衛星エンドア軌道上に建造中の第2デス・スターに視察に訪れる、銀河帝国皇帝シーヴ・パルパティーン(シスの暗黒卿ダース・シディアス)を急襲、これを撃破することで帝国軍の弱体化を狙った反乱同盟軍の作戦であった。

しかしそれこそが、パルパティーン皇帝の目論見による策略で、ヤヴィンの戦い以降において次第に無視できない勢力となり、銀河帝国の体制に対して方々で大規模な攻撃を行っていた反乱同盟軍を結集させ、まとめて帝国軍の最大戦力で壊滅させる計画であった。

この戦闘に際して帝国軍は、「第2デス・スターは未完成で防衛力こそ強固だが、極大の破壊力を誇るデス・スターの巨大ビーム砲は未完成であり、また駐留部隊も比較的小規模である」とする偽りの情報を故意に流出させた。しかし実際には、エンドア後方に大量の増援部隊を隠していたほか、第2デス・スターは外見こそ建造中ではあったものの、主要な兵器はほぼ完成していた。

概要[編集]

帝国軍は、初代デス・スターを喪失するという手痛い敗北を被ったヤヴィンの戦いを教訓に、改良した第2デス・スターを建造中であった。ボサンの情報網によりその情報を入手した反乱同盟軍レイア・オーガナの発案したイエロー・ムーン作戦により帝国の監視を掻い潜って艦隊を集結させ、(レジェンズではルーク・スカイウォーカーがコスリスの戦いで設計図を奪い取ることに成功し、再び弱点をつかんだ事で)全面攻撃を仕掛けることとなる。

この作戦は、正面から第2デス・スターを攻める宇宙艦隊と、エンドア上に設置されたシールド発生基地を制圧してデス・スターの防衛力を奪う少数精鋭の地上部隊による隠密行動という2段構成である。

ハン・ソロ率いるエンドア地上部隊がシールド発生装置の破壊に向ったが帝国の精鋭部隊が待ち伏せしていたため少数のハンの部隊は侵入直後に難なく捕縛される。この中でルークは、かつて父アナキン・スカイウォーカーであったダース・ベイダーフォースのライトサイドに引き戻すため、単身で帝国軍に囚われる。

ベイダーはエンドアのシールド基地で息子であるルークと対面したが、その心は帝国に尽くすことに囚われており、息子も帝国軍に引き入れるため、銀河皇帝とルークを面会させる。そしてルークは皇帝から、自分達がまんまと罠にはめられたことを聞かされる。

それは「帝国側が意図的に第2デス・スター建設の情報を反乱軍に掴ませ、これを餌にして反乱軍による総攻撃を誘い、後方から大量の増援部隊で攻め立てると共に、秘密裏に完成していたデス・スターのスーパーレーザーで反乱同盟軍の艦隊を全滅させる」というものであった。そして、パルパティーンは自分自身を憎ませることで、ルークをダークサイドに引き入れようとしたのである。ルークは自分の仲間である反乱同盟軍の宇宙艦隊が、圧倒的な帝国軍宇宙艦隊の前に次々と撃墜されていくのを目の当たりにして、意を決してパルパティーンに打って掛かるがベイダーに阻まれ、ライトサイドとダークサイドの双方に引き裂かれた親子の決闘が始まる。

初めは父との戦いに迷い戸惑っていたルークだったが、戦いの最中にベイダーがフォースにより自身の娘の存在を知る。ベイダーから「お前がダークサイドに染まらぬのであれば、彼女をダークサイドに引き込もう」と挑発されたルークは、これに怒りを露にしてベイダーに打って掛かる。これこそがパルパティーンの真の目論みであり、かつて父アナキンをダークサイドに転向させたのと同じように、ベイダーをルークに討たせることでダークサイドへ導き、従順ではないベイダーに代わる弟子にしようとしたのである。

しかし、この時点で既にパルパティーンの誤算が生じはじめていた。エンドアの地表で反乱同盟軍と友好関係を結んだ原住民イーウォック族が、帝国軍への反撃を開始したのだ。帝国軍シールド発生基地の守備部隊は、少数の反乱同盟軍部隊が使用するレーザーやブラスター兵器に対しては十分な防御力・攻撃力と兵力を有していたが、イーウォック族の圧倒的な数、落とし穴・大質量(丸太)打撃トラップなど地の利を利用した戦術、何よりその存在と攻撃自体が想定外であったため対応しきれず、もろくも崩れ去った。

一方、反乱同盟艦隊もランド・カルリジアンが提案した「こちらから帝国艦隊に突入し、乱戦に持ち込むことで第2デス・スターの主砲を封じ、シールド停止まで持久する」策を容れ、決死の抵抗を続けていた。

その頃、デス・スター内部では、ルークが激しい打ち合いの中でベイダーを追い詰め、ベイダーの右手をライトセーバーもろとも切り飛ばし、怒りに任せて自分の父を討つかに見えた。しかし、右手を失い地に膝を突いたベイダーを前にルークは心の平静を取り戻し、「自分はジェダイである」と宣言、たとえダークサイドにあろうとも、己の父との戦いを拒絶した。それに失望と怒りを覚えたパルパティーンは、意に沿わぬルークを始末するため、指先から青いフォースの稲妻を発し、ルークを圧倒的な力で打ちのめす。この最中、息子に敗れて静かにその光景を傍観していたベイダーだったが、パルパティーンの雷撃に息も絶え絶えになったルークの、助けを求めるの声に応じるかのように、自分が傷つくのも厭わず突然パルパティーンを抱えあげるとデス・スター内部のシャフトに投げ落とし殺害する。

こうして、シスの暗黒卿ダース・ベイダーはライトサイドに帰還し、ジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーに戻った。

そしてついにソロ率いる地上部隊とイーウォック族はバンカー基地を制圧し、シールド発生装置の破壊に成功する。反乱同盟軍艦隊もシールドの消失を察知、ランド・カルリジアンの乗るミレニアム・ファルコンを筆頭に、ウェッジ・アンティリーズら高速戦闘機部隊(Xウィング2機、Yウィング1機、Aウィング2機)が第2デス・スター内部へと突入を図る。一方、本隊も総反撃を開始し、その攻撃目標となった帝国軍最大の戦艦であり旗艦でもあったスーパー・スター・デストロイヤーエグゼキューター」はシールドを失い、そこに制御不能となったAウィングがブリッジに激突する。ブリッジを失った「エグゼキューター」はデス・スターに激突し大爆発を起こし、指揮官を失った帝国軍は総崩れとなる。反乱同盟軍はおろか、他人すべてを甘く見たパルパティーンの慢心が仇となったのである。

かつて予見されたようにフォースにバランスをもたらしたアナキンだったが、パルパティーンの雷撃によって生命維持装置が破壊されており、彼の息子に看取られながら、パルパティーンの死と反乱同盟軍の攻撃により混乱し、崩壊し始めたデス・スターの連絡船プラットフォームで静かに息を引き取った。

一方、宇宙では激しい戦闘が行われる中、第2デススター内部に突入した部隊は、最後尾のXウィングが、追ってきた帝国軍に撃墜されたが、分岐点で各機を分散させ攻撃の手数を減らし、ウェッジとランドが中心部に向かう。中心部に到達したランドとウェッジがミサイルを中心部の主反応炉に命中させ反応炉を破壊。先に攻撃したウェッジがまず脱出し、ルークも父の亡骸を伴ってインペリアル・シャトルで脱出。最後に残されたミレニアム・ファルコン号も爆発の炎の中からきわどいタイミングで脱出。

直後の第2デス・スターの大爆発は、エンドアの地上からもはっきりと確認された。

こうして反乱同盟軍は辛勝を収める。この戦いの後、ルークは父・アナキンの遺体をエンドアにて荼毘に付し、無事だった仲間たちが待つ祝宴会場へと「帰還」する。その様を霊となったアナキン、ヨーダオビ=ワン・ケノービの三人が見守る中、旧三部作は幕を閉じる。

特別版ではエンドアの他にもコルサント、ナブー、タトゥイーン、ベスピンなどの銀河各地で祝宴が催されるシーンが追加され、その戦勝は後々まで語り継がれることとなる。なお、エンドア地上攻撃部隊に関しては「イウォーク#映画スター・ウォーズでの活躍」の項を参照。

その後[編集]

この戦いにより帝国そのものが消滅したわけではない。しかし多くの兵力・艦船・デス・スターを失い、さらに皇帝とダース・ベイダーという2人の傑出した指導者を失った帝国は、「その他大勢」のモフや大将軍たちのグループが互いに主導権を奪い合う内乱状態へと突入、急速に勢力は衰えていく。一方で反乱同盟軍は新共和国の樹立を目指し、帝国軍残党の掃討戦を開始することになる。

また、特別篇で追加されたシーンでは、首都惑星コルサントを含めた主要惑星で皇帝の像が破壊されたりと帝国の支配が及ばなくなったようで、勢力図がほぼ逆転したようである。

その後を描いたスピンオフ作品では帝国残党の置かれた状況を重く見た一部勢力が組織再編と上層部の意思統一を目的として、惑星アキヴァで帝国未来議会と呼ばれる秘密会議の招集を計画していたが、その動きを直前でウェッジ・アンティリーズに発見されたことで事態が新共和国に露見し、新共和国軍の攻撃によって多くの要人を失うという最悪の形で会議は失敗に終わった。そしてエンドアの戦いから1年後、ジャクーの戦いで再び帝国軍に対して大勝利を収めた新共和国は、帝国の残存勢力に対して莫大な賠償金と大幅な軍縮を課す銀河協定の締結に成功し、銀河内乱は一応の決着を迎える事となる。

上記の正史(カノン)とはパラレルワールドとなる非正史(レジェンズ)におけるエンドアの戦い以降を描いたスピンオフ作品においても、帝国軍残党(インペリアル・レムナント)は再三反攻を行い、時に優位に立つこともあったが結局は敗れ、ついに新共和国を打倒することはできぬまま講和を結び、その下風に甘んじることとなった。

ディズニーランドのエンドアを目的地とするアトラクション『スター・ツアーズ』では、反乱同盟軍による帝国残党の掃討戦を垣間見ることができる。