自由が丘産能短期大学
自由が丘産能短期大学 | |
---|---|
自由が丘産能短期大学自由が丘キャンパス | |
大学設置 | 1950年 |
創立 | 1942年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人産業能率大学 |
本部所在地 | 東京都世田谷区等々力6-39-15 |
キャンパス |
自由が丘キャンパス 代官山キャンパス |
学部 |
能率科 第一部[1] 第二部[1] 通信教育部 |
ウェブサイト | http://www.sanno.ac.jp/tandai/ |
自由が丘産能短期大学(じゆうがおかさんのうたんきだいがく、英語: Jiyugaoka Sanno College)は、東京都世田谷区等々力6-39-15に本部を置く日本の私立大学。1942年創立、1950年大学設置。大学の略称は産能短大。自由が丘(目黒区)からは比較的近いが、キャンパスの現住所ではない。
概観
大学全体
建学の精神(校訓・理念・学是)
- 自由が丘産能短期大学における建学の精神は「マネジメントの思想と理念をきわめ、これを実践の場に移しうる能力を涵養し、もって全人類に幸福と繁栄をもたらす人材を育成することにある」となっている。
教育および研究
- 自由が丘産能短期大学は全国でも唯一の能率科が設置されているところに特色があり、経営・ビジネスに関する専門科目が多いのも特徴となっている。I部では、「ビジネスマネジメント」・「秘書」・「観光・国際」・「医療・情報サービス」・「メディアデザイン」・「経営情報」の各コースが設置されている。II部では、「ベーシックマネジメント」・「ビジネススキルアップ」・「キャリア・コミュニケーション」・「パソコンスキルアップ」の各コース、通信教育課程では「行政書士コース」(4年制大学の法律学科に匹敵したカリキュラム)や「ファイナンシャル・プランナーコース」がある。
また、学位を目的としない科目別履修生や(15歳以上で高校卒業していない者や旧大検・現在の高卒認定試験合格していない者を対象とした)入学資格取得生いうコースも設置されている。
学風および特色
- 自由が丘産能短期大学は、開学当初よりビジネス教育にとりわけ力をいれている。
- 開学当初から勤労学生に向けた夜間課程があり、在籍者の年齢層も幅広い。
- 2006年度、財団法人短期大学基準協会における第三者評価の結果、「適格」認定を受けている。
- 通信教育部が設置されている。通学課程と同様、能率科のみだが多彩なコースが用意されている。卒業到達率が最も高い短大通信教育課程だといわれており、毎年3,000人前後の卒業生が輩出されている[2]。
- 他の大学・短大・高専及び専門士称号付与校等の一定基準を満たす専門学校卒業者は2年次編入学することにより、最短1年で短期大学士(能率)の学位が得られるシステムとなっており、それを利用する学生も毎年少なからずいる。
- また、各地の専門学校と数多く提携しており、これらの学校には入学と同時に本学通信教育課程に入学し、専門学校等卒業と同時に短期大学士の学位を得る「併修コース」が設けられている。こうした「併修生」は、自分の所属する専門学校等から短大通信教育についてのサポートも受けられることや、自分の所属する専門学校等で取得した単位も短大卒業に必要な単位として算入できるなど、一般の通信教育学生に比べて恵まれた環境にある。
- 他の大学の通信教育課程にも同様な制度を持つものもあるが、本学は特定の学校グループに属さず幅広く提携を受け入れていることから、「併修生」が多いことも本学通信教育課程の特徴であり、卒業到達率が高いとされる大きな要因となっている。
- スクーリングは、本学以外にも様々な場所での地方スクーリングも実施されている。
沿革
- 1925年 上野陽一、日本産業能率研究所を創立
- 1942年 日本産業能率研究所を母体とし、財団法人日本能率学校を設立
- 1950年
- 学校法人産業能率短期大学を設立
- 産業能率短期大学(さんぎょうのうりつたんきだいがく)を設立
- 能率科第二部
- 事務能率専攻
- 生産能率専攻
- 1962年
- 能率科第二部の修業年限を2年制から3年制へと変更する
- 能率科第二部に販売能率専攻を増設
- 1963年 能率科通信教育課程を開設
- 1965年 能率科に第一部を設置:在学者数は86(うち女子7)[3]
- 能率科第一部
- 経営能率専攻
- 能率科第一部
- 1968年 能率科第一部、能率科第二部に経営機械化専攻を増設
- 1973年 能率科第一部、第二部の経営機械化専攻を経営情報処理専攻に変更
- 1982年 能率科第一部に秘書専攻を設置
- 1983年 能率科第二部の修業年限を2年に変更
- 1985年 能率科第二部の販売能率専攻を学生募集停止
- 1986年 能率科第二部の専攻課程を全面的に改組
- 能率科第二部
- 生産能率専攻→経営能率専攻
- 事務能率専攻→経営情報処理専攻
- 販売能率専攻→経営情報専攻)
- 能率科第二部
- 1989年
- 法人名称を学校法人産能大学に改称
- 短期大学名称を産能短期大学(さんのうたんきだいがく)に改称
- 1999年
- 能率科第二部の専攻制を廃止し、コース制を導入
- 一定基準を満たす専修学校専門課程を修了し、且つ1年以上の社会経験者に対する2年次編入学制度を導入
- 2000年
- 法人名称を学校法人産業能率大学に改称
- 能率科第一部入学生対象の専攻を改組する(従来の経営能率専攻・経営情報処理専攻・秘書専攻を経営情報専攻・ビジネス専攻に改組)
- 2001年4月入学生より、専修学校専門課程修了後でもすぐに2年次編入学できるように変更される
- 2003年 代官山キャンパスが設置される
- 2006年
- 短期大学名称を自由が丘産能短期大学に改称
- 能率科第一部の専攻制を廃止し、コース制を導入
- 2012年 本年度以降の能率科第二部の学生募集を停止
- 2014年 産業能率大学への発展的統合をもって本年度以降の能率科第一部の学生募集を停止(通信教育課程のみとなる)
基礎データ
所在地
象徴
- 自由が丘産能短期大学のカレッジマークは、アメリカハナミズキをモチーフとされている。
教育および研究
組織
学科
- 能率科
- 第一部(2014年度以降学生募集停止):現在は、ビジネスマネジメント、秘書、観光・国際、医療・情報サービス、メディアデザイン、経営情報の各コース制となっているが、かつては以下の専攻課程が設置されていた。
- 第二部:(2012年度以降学生募集停止):2005年度にはキャリア・コミュニケーション、ビジネススキル、情報スキルの、2011年度は、ベーシックマネジメント、ビジネススキルアップ、キャリア・コミュニケーション、パソコンスキルアップの各コースからなっていたが、かつては以下の専攻課程が設置されていた。(1985年度入学生まではA、1986年度~1998年度までの入学生はBとなる)
- 生産能率専攻A
- 事務能率専攻A
- 販売能率専攻A
- 経営情報処理専攻A・B
- 経営能率専攻B
- 経営情報専攻B
- 通信教育課程(2005年度にはショップビジネス、自己表現の心理、キャリアデザイン、経営管理、ビジネス実務、FP&DCプランナー、英文会計実務、税理士、社会保険労務士、消費生活・福祉、情報、ビジネス・コミュニケーション、ビジネス教養、福祉と心理の14コース、2013年度には実務・能力開発系(経営管理コース、国際コミュニケーション、ビジネスセンスアップ、ビジネス教養、旅と観光、現代教養、自己表現の心理、ビジネス・コミュニケーション、福祉と心理コース)と資格系(社会保険労務士、税理士コース)の2系11コースがあったが、過去には以下の専攻課程が設けられていた[6])
- 生産能率専攻
- 事務能率専攻
- 販売能率専攻
専攻科
- なし・・・継続教育を希望する場合、併設の産業能率大学への編入学が多い
別科
- なし
取得資格について
- 第一部と第二部(通学課程)のみ、司書資格が取得できる課程が設置されていた
附属機関
- 総合研究所
研究
- 『自由が丘産能短期大学紀要』がある。
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 自由が丘産能短期大学のクラブ活動
- 通信教育課程の学生は産業能率大学・自由が丘産能短期大学の公認部・公認サークルの参加は認められない(非公認サークル等本学非関与のサークルに入るのは当然に関知しない)。但し、数は少ないが都道府県単位の学生会があり、科目習得試験終了後の懇親会・年に一度程度の教員を招いた学習会を設けている。
学園祭
- 自由が丘産能短期大学の学園祭は「自由ヶ丘産能祭」と呼ばれる。
スポーツ
- ラクロス部が秋季リーグで優勝したことがある。
- バスケットボール部が、短大大会でベスト8の記録を残したことがある。
- 野球部は大学野球(第一回全日本大学女子野球選手権大会・「女子大生の軟式野球全国大会」)で優勝したことがある。
大学関係者と組織
大学関係者組織
- 「自由が丘産能短期大学校友会」がある。
大学関係者一覧
大学関係者
出身者
- 奥平充男:競輪選手
- 関綾乃:モデル
- やなせなつみ:声優
- 大垣隆:栃木県下野市長
- 宮谷内留雄:北海道磯谷郡蘭越町長
- 森川絹枝:神奈川県愛甲郡愛川町長
- 井田朱音:フリーアナウンサー
- 小林奈々絵:ラジオパーソナリティ
- 師玉祐一:バスケットボール選手
施設
キャンパス
自由が丘キャンパス
- 使用学科:能率科
- 使用専攻科:なし
- 交通アクセス:東急東横線・大井町線自由が丘駅で下車するのが最も便利であるが、徒歩で15分程度かかる道程がある。
- 設備:1号館・2号館・3号館・5号館・6号館・7号館・9号館・図書館(所蔵資料数はおよそ200,000冊)がある。1号館の前には「サンクンガーデン」と呼ばれるカフェテラスがある。7号館には短大の通信教育部事務局がある。春になると、短大のシンボルとされるアメリカハナミズキが咲く。
代官山キャンパス
- 使用学科:能率科
- 使用専攻科:なし
湘南キャンパス
- 使用学科:能率科
- 使用専攻科:なし
対外関係
他大学との協定
アメリカ
カナダ
日本
- 東京都私立短期大学協会コンソーシアム加盟の各短期大学
なお、2005年度には、通学課程(第一部、第二部とも)と通信教育課程の間での単位互換ならびに、以下の大学、短期大学と単位互換制度があった
系列校
- 産業能率大学
社会との関わり
- 公開講座が行われている。
- 大学と同様、湘南ベルマーレのオフィシャルスポンサーとなっている。
卒業後の進路について
就職について
- これまでの実績では、東京電力・第一生命情報システム・三菱東京UFJ銀行・ディーエムエス・菱食・東京ベイホテルズ・ネヴァーストップ・NTTグループ・フランドル・トヨタ自動車・パイオニア・オリンパス・ミズノ・ミリアルリゾートホテルズ・東海旅客鉄道・みずほ銀行・ジェイティービー・ソニーファシリティマネジメント・キヤノンシステムアンドサポートなどがある[7]。
編入学・進学実績
- 系列の産業能率大学以外では以下の実績がある。
参考文献
- 『全国学校総覧』昭和30年度版 -
- 日本私立大學協會 日本私立短期大學協會共編『全国私立大學・短期大學入学案内』(昭和27年度用)
- 『全国短期大学一覧』1950年度版 - 1985年度版[9]
- 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)93頁
- 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(財団法人文教協会)昭和49年度版 -
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)1970年度版 - 1996年度版
- 『全国短期大学案内』(教学社)発行初年度版 -
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)昭和40年度版 -
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)1971年度用 -
- 『自由が丘産能短期大学』入学案内小冊子:I部・II部とも別に発行されている。
- 『自由が丘産能短期大学通信教育課程』入学案内
脚注
- ^ a b 専攻課程については、学科を参照。
- ^ 但しこれは簡単に卒業できるという事では無く、学生の大多数を占める社会人学生にとって親和性の高いカリキュラムが組まれ、かつ卒業到達のネックとなるスクーリングについても、そのほとんどが週末や3連休など仕事と両立しやすい時期に行われるという学生に配慮されたプログラムが寄与している。
- ^ 昭和41年度版『全国学校総覧』29頁より
- ^ a b 2000年度に経営情報専攻となる。
- ^ 2000年度のビジネス専攻秘書コースへの改組を経て、現在の能率科秘書コースとなる。
- ^ 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)93頁より。
- ^ a b 2000年度用入学案内冊子より一部抜粋。
- ^ 2004年度用入学案内冊子より一部抜粋。
- ^ 1979年度版以前は『短期大学一覧』
関連項目
外部リンク
この項目は、ウィキプロジェクト 大学のテンプレートを使用しています。