小型ゾイド

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ゾイド > 小型ゾイド

小型ゾイド(こがたゾイド)は、玩具メーカー『トミー』(現タカラトミー)より販売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。主に小型のゼンマイ駆動キット、およびこれに類するサイズのものを指す。旧シリーズで発売されたキットは、RMZもしくはEMZの付く番号が割り振られていた。

アクアドン

アクアドン
AQUADON
番号 RMZ-05
所属 ヘリック共和国
分類 蛙型
全長 9.8m
全高 2.7m
全幅 5m
重量 5.9t
最高速度 水上43kt
水中32kt
最大潜水深度 12000m
乗員人数 1名
武装 ニコールフォノンメーザー(182型)
水中ミサイル×2
パイクラーエレショット
ホサセマイクロセンサー
高速ジェットフィン

ヘリック共和国軍が極めて初期に開発した初の水陸両用潜水艇[1]ゾイド。元々は調査用のメカであったが、偵察や軽攻撃などもこなす[2]フロレシオスと共に中央大陸戦争初期の共和国軍海軍兵力を担った。タンクは注排式で[1]水上移動のみならず水中に潜航する能力も持つ。

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は、姿が確認されなくなっている[3]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-05 アクアドン」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。地上では後ろ脚を動かしながら車輪走行するが、両舷の注排水タンク(バラストタンクのこと)に発泡スチロールを仕込み浮力を確保しており、後脚が水をかくギミックと併せ、実際に水に浮かべて泳がせることが出来る。
トイズドリームプロジェクトより「ヘリックメモリアルボックス 1983」の商品名でエレファンタスガリウスグライドラーグランチュラとの5体セットでキットが復刻。2006年07月28日頃、税込価格3990円で限定販売された。

イグアン

イグアン
IGUAN
番号 EMZ-22(ゼネバス帝国)
EZ-017(ガイロス帝国)
所属 ゼネバス帝国(旧)
ガイロス帝国
分類 恐竜型(旧)
イグアノドン型(新)
ロールアウト ZAC2034年
全長 10.4m
全高 8.2m
全幅 3.5m
重量 23.6t
最高速度 200km/h
乗員人数 1名
武装(旧) 小口径加速ビーム砲×2
連装対空砲
4連グレートランチャー(左手)
小口径電磁砲×2
機銃(コックピット下)×2
武装(新) 4連装インパクトガン(左手)
クラッシャーバイス(右手)
小口径対空レーザー機銃×2
小口径荷電粒子ビーム砲×2
2連装対ゾイドレーザー機銃
フレキシブルスラスターバインダー
武装(HMM) 4連装インパクトガン(左手)
クラッシャーバイス(右手)
レッグユニット×2(両脚)
小口径対空レーザー機銃×2
小口径荷電粒子ビーム砲×2
2連装対ゾイドレーザー機銃
フレキシブルスラスターバインダー
サブ・ジェネレーターポッド
レーザーサーチャー
主な搭乗者 ベッカー[4](ゼネバス帝国)
フロスト(ゼネバス帝国)
エディ・クレセント[5](ガイロス帝国)

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍がヘリック共和国軍のゴドスに対抗すべく開発したイグアノドン型汎用歩兵ゾイド。捕獲したゴドスを研究して作られたため、ゴドスとの共通点が多く見られる。左前脚に4連装インパクトガン、背部にマグネッサーシステムを利用した[6]フレキシブルスラスターバインダーなどを装備している。

スラスターバインダー搭載によって生まれる高機動性により、総合力でもゴドスを一歩上回り、この機体により帝国軍はゴドスに対抗する手段を得たが、これは同時にゴドスの優秀さ、ゴドスに対抗できるのは(当時の段階では)ゴドスだけという事を自ら証明するという皮肉な結果となった。

第二次大陸間戦争初期においては モルガ同様、ガイロス帝国軍の主力機として運用されたが、後継機のレブラプターに役目を譲っていった[7]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-22 イグアン」、「ZOIDS EZ-017 イグアン」、「HMM-039 EZ-017 イグアン」より

キット
タカラトミー
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(後肢は複数のパーツで構成されるが関節は無可動)。脚部など一部パーツにゴドスのものを流用。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。新旧ではカラーリングの他、オプションであった対空レーザー機銃を角のように頭部左右に装着したことが外観上の相違点。
アメリカのハズブロ社より発売された海外版での商品名は「#017 Iguanasaur」。
イベント『ワンダーフェスティバル2008[夏]』会場では、パーツの一部を蓄光素材で成型した「イグアン(暗黒軍仕様)」が税込価格1500円で限定販売された。
HMMシリーズ
発売シリーズ第39弾。2013年9月発売。先に発売されたゴドスやプテラスのパーツを流用し、さらにイグアン独自のパーツで構成されている。デカールはガイロス帝国仕様であるが、成形色及び組み立て説明書のカラーガイドはゼネバス帝国仕様となっている。キット自体は各関節部の可動ができるようになっており、前傾姿勢や蹴り上げたポーズを取る事が可能。背面にはフレキシブルスラスターの他、さらに首と尾に計三基の放熱ハッチが追加。また、バトルストーリーでしばしばレーザー機銃を装着している右腕の補助ハードポイントに代えて、指のように可動式となったクラッシャーバイスにグリップを握らせて武装を追加できる。設定面では、戦術兵器としてゼネバス軍におけるガリウスの運用実績に連なる独自の系譜のものとし、単なるゴドスのデッドコピーではない対等のライバルと印象付け、同時に兄弟国の因縁とも絡める脚色がなされている。HMM版ゴドスとプテラスの設計上の関連を持たせた設定も引き継がれており、イグアンは実際にはプテラスの設計データをゴドスの改良型と誤認したものが参考になっているとされる。このためゴドスより機体構造が軽量だが、そのぶんキックのインパクトで劣るため、蹴爪で補っている。また、生産施設の都合と使用部品に端を発する運用面の問題で第一次中央大陸戦争後期は増産を妨げられ、西方大陸戦争では素体となる野生ゾイドが西方大陸にいなかったため本格導入が見送られ、野生体が西方大陸に多数生息していたレブラプターに早々と取って代わられてしまう。このように設定面はタカラトミー版との相違が著しく、更に後々ネオゼネバス帝国に抜擢され、ようやく小型クラスの主力に返り咲いたことが示唆されている。
劇中での活躍
ZAC2034年ロールアウト。帝国小型ゾイドの中心戦力となっていき、ゴジュラス無敵時代をアイアンコングが終わらせたように、ゴドス最強時代にもイグアンがピリオドを打って帝国軍の期待に応えた。
ZAC2042年、中央大陸を追われたゼネバスが暗黒大陸から戻って共和国に大攻勢をかけた際、共和国と帝国の国境付近のアルメーヘンでは、共和国のバーナム川守備隊をフロスト中佐の指揮するプテラスに化けたイグアン空挺部隊が降下して襲いかかり、トビー・ダンカンのサイカーチスの援護も受けてゴドスの大部隊相手に獅子奮迅の活躍をし、最終的には共和国増援部隊のカノントータス部隊によって全滅するものの、帝国からの増援であるアイアンコングMk-II限定型が間に合うまで時間を稼ぎ、侵攻ルートを確保した。
ゼネバス帝国滅亡後はガイロス帝国に接収され、暗黒軍カラーに変更されたバリエーションも登場(「月刊ゾイドグラフィックス」)。新シリーズでは西方大陸戦争緒戦で開戦前から準備を整えていたガイロス帝国の実戦部隊として共和国軍を圧倒、西方大陸各地の街を制圧し、帝国重要拠点を次々と確保していった。しかし、オーガノイドシステムによる新型機レブラプター登場に加え、反攻に移った共和国軍のオーガノイドシステムが生み出した新型機の登場によって劣勢に陥り、第二次大陸間戦争終結時には第一線を退いた。

バリエーション

イグアン空挺部隊仕様
ゾイドバトルストーリー2巻収録のエピソード「舞い降りた赤いイグアン」に登場した空挺部隊用改造イグアン。肩幅を拡張し、大型化された銃を右前脚に装着している。降下用にプテラスの主翼を装備し、そのシルエットを利用して共和国軍を欺き奇襲を仕掛けた。部隊長のフロスト中佐搭乗機には赤いカラーリング、僚機のイグアンにはダークイエローとオリーブドラブ迷彩塗装が施されていた。部隊名の「カージナル」は赤いの意。
イグアンPB
パイルバンカーを装備したイグアンで、パイルバンカーによって格闘能力を向上させている。通常イグアンの武装も使用可能だが、キットではパイルバンカーの重さがネックになり、歩行させることは出来ない。
『ヘリック共和国VSガイロス帝国』では、この名称で呼ばれている。
重装仕様
RMZシリーズパッケージ裏に掲載されたバリエーション。大型エネルギーパック、スモークランチャー、大型ビーム砲、バルカン砲、ミサイルポッドを搭載し運動性の低下と引き換えに火力を増強したタイプ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ヘビーイグアン」の名前で登場。
対空仕様
RMZシリーズパッケージ裏に掲載されたバリエーション。
左右の手を対空砲に換装し、首部に対空レーダーを装備。腰部左右のインテークは弾倉に交換されたため、機動力はノーマルに比べ低下した。
捕獲用イグアン
PS用ゲームソフト『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』に登場。左腕に捕獲用ユニットを装備している。

エレファンタス

エレファンタス
ELEPANTUS
番号 RMZ-03
所属 ヘリック共和国
分類 象型
全長 8.3m
全高 4m
全幅 5.1m
重量 17.7t
最高速度 95km/h
乗員人数 1名
武装 マクサー35mmビーム×2
エルパミサイルポッド×2
対空ミサイルランチャー×1
3Dレーダー
広角聴音機

中央大陸戦争初期にヘリック共和国軍が開発した電子機器を多数装備した軽装甲の電子戦ゾイド。主に偵察機として使われた

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[3]


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-03 エレファンタス」より

キット
小型ゼンマイユニットを動力とする。四足歩行で、そのゼンマイと歩行はゴルゴドス、ハイドッカーにも流用される。
トイズドリームプロジェクトより「ヘリックメモリアルボックス 1983」の商品名でアクアドンガリウスグライドラーグランチュラとの5体セットでキットが復刻、2006年07月28日頃、税込価格3990円で限定販売された。
蛇足だがゾウ型という設定ながら長い鼻を持たない。大きな耳を持つことのみをゾウ型の所以とする。

ガイサック

ガイサック
GUYSACK
番号 RMZ-12(旧)
RZ-002(新)
所属 ヘリック共和国
ボーン一家(フューザーズ)
分類 サソリ型
ロールアウト ZAC2029年
全長 10.0m
全高 4.0m
全幅 6.2m
重量 22.0t
最高速度 120km/h
乗員人数 ノーマルタイプ 1名
重装甲タイプ 2名
(キットにフィギュアは2体付属)
武装(旧) ポイズンジェットスプレー
硫酸ジェットガン
ロングレンジガン
グレートランチャー
ビーム砲×2
ワイヤー射出器
武装(新) レーザークロー×2
レーザーファング
スモークディスチャージャー
対ゾイド30mmビームライフル
主な搭乗者 インディゴ・ランバート軍曹[5][8](新)
バドル・ディサイシブ[5](新)

中央大陸戦争初期にヘリック共和国軍が開発したサソリ型奇襲戦用ゾイド。蜘蛛型ゾイドのグランチュラをベースに[9]ゾイドコアをバイオ技術によって巨大化させたサソリ型野生体の物に変更[10]。レーザークロー(格闘戦用のハサミ)、スタビライザーとウエポンラック兼用の尾を装備した。砂の中に身を隠し待ち伏せする戦法を得意とする。ゴドス同様、通常タイプ、重装甲タイプと換装することができ、それぞれで武装が異なっている[11]。 ガイサックはベースとなった固体が元々、毒液発射能力を身に付けていたためポイズンジェットガンスプレーを右、硫酸ジェットガンを左の鋏脚から発射する事が可能となっている[12][13]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、共和国軍での運用が続けられた。西方大陸戦争では同じ奇襲用ゾイドであるステルスバイパーと共に砂漠での戦いに活躍。中でもインディゴ・ランバート軍曹は72時間砂の中に潜り続け、セイバータイガーを撃破した。古くからある機種だけに完全自動操縦機であるスリーパー仕様[14]などバリエーションも多い。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-12ガイサック」及び「ZOIDS RZ-002 ガイサック」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。鋏を左右に振りながら、グランチュラ同様に脚を左右4本(正確には二対)を揺り動かしながら歩行。
共和国側初期小型ゾイド共通のコクピットを使ったノーマルタイプとレーダーや新コクピットを装備した重装甲タイプとのコンパチキット。重装甲パーツはゴドスと共通である。新モデルでは重装甲タイプがガイサックの基本モードとしてパッケージに掲載されている。グランチュラに近い形状に組み立てる事も可能だが、脚部が若干異なる。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
旧モデル(RMZ-11)の成型色は大まかに脚部が濃い青灰色、尾部と重装甲パーツが紺青、キャノピーがクリアオレンジ。
新モデル(RZ-014)では全体的に砂漠に合わせた黄土色、キャノピーは蛍光色調のクリアレッドとなっている。
新モデルはアメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#002 Gusak」
旧モデルは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.6 ヘリック共和国 奇襲戦用戦闘機獣 ガイサック」の商品名で復刻、限定販売された。
旧モデルの中には、初期のミスプリント品なのか、商品パッケージの上面に「RMZ-002」と印刷されたものが存在する。偶然にも新モデルでの番号は「RZ-002」である。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2029年ロールアウト。共和国初の中型(当時は同機以前のガリウスやグランチュラなどを小型と呼んで区別していた。)ゾイドでもある。
砂漠戦、野戦、密林戦などで相手に奇襲をかけて倒すのがスタイルとなっていたが、後にゼネバス帝国が強力な中型=小型機を出してきた事で、ガイサックは苦戦を強いられていく。
ZAC2038年の共和国が帝国首都に乗り込んだ際、首都に潜んだ帝国兵掃討の任をゴドスと共に当たったが、いくつかは市街戦や、改造アイアンコングのブロンズコングにやられている。
ZAC2044年には第一線を退いたが、惑星Zi大異変にも生き延び、ZAC2099年に再配備された。しかし、アニメでの登場や活躍に比べ、新シリーズでは出番はあまり無い。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』本編第1話では青色の盗賊団仕様が砂漠で主人公のバンを追い回したことで、相棒のジークと出会うきっかけとなった。共和国軍は無人操縦のスリーパーゾイドを警備や防衛線構築に用いていた。第36話では両腕を探知機に交換した探索任務仕様が登場している。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第12話にて登場。バックドラフト団ビット・クラウドから強奪したライガーゼロに同組織所属のウォーリアーが搭乗して対戦したが、ライガーゼロがウォーリアーを自身の操縦席から強制射出してしまい、途中終了した。
ゾイドフューザーズ』第6話では、ジャンクゾーンを根城にする盗賊ボーン一家の緑色のガイサックが多数登場した。
漫画
機獣新世紀・ZOIDS』でアニメと同様に、バンとジークが出会うきっかけをつくった。

改造バリエーション

ガイサックスティンガースペシャル

アニメ『ゾイド -ZOIDS-』に登場した改造ガイサック。賞金稼ぎスティンガーの愛機である。ハサミを大型化し、尾にパラライズミスト弾を装備するなど各武装を強化。動力機関の出力も向上しているため、最高速度も三割増しとなっているらしい。カラーリングは紫がかった真紅。作例がゾイド公式ファンブック2巻に掲載されている。

全長10.0m、重量27.1t、最高速度120km/h[15]

ガイサックワーカー

アニメ『ゾイド -ZOIDS-』に登場した改造ガイサック。その名の通り主に土木作業用として改修された機体で、ブルドーザーのショベルが装備されたり、尻尾がクレーンになっているものが確認できる。行軍のための進路確保や地雷探査用など様々なバリエーションが存在。民間では一般工作重機として活躍している。

ヘルスパイダー

ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。砂漠での奇襲を得意とするノーマル機に対し、森林における待ち伏せを主な任務とする改造ガイサック。外観はクモ、というよりヒヨケムシに近い。機体が一回り大型化し、パワーが向上している。また、カスタマイズパーツCP-04 アタックユニットのロングレンジキャノンが装備され火力の増強も図られている。

ガイサック改

『HISTORY OF ZOIDS』に登場。尾部のロングレンジガンがオペレーター搭乗型の76ミリレーザー砲座へと換装されている。鋏のレーザーシザースも強化され、これによって敵装甲を破壊し、毒液発射によってパイロットを攻撃する戦法で猛威を振るったとされる。

モーリス少尉専用機

『HISTORY OF ZOIDS』に登場。尾部の主砲をニードル状の装備に換装し、機体色を砂漠専用のライトカーキに変更。パイロットであるモーリス少尉は特殊な探査能力を持っていたため、それに合わせ装備を最小限にして行動力を強化する改造が施されている。

カノントータス

カノントータス
CANNON TORTOISE
番号 RMZ-27(旧)
RZ-013(新)
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
ロールアウト ZAC2034年
全長 9.9m
全高 5.8m
全幅 6.3m
重量 33.6t
最高速度 100km/h
乗員人数 1名
武装(旧) 突撃砲
連装対空砲×2
対空レーダー
後部コンテナ
武装(新) 液冷式荷電粒子ビーム砲
液冷式2連装高速自動キャノン砲×2
複合センサーユニット
反動制御用スパイク
武装(HMM) 液冷式荷電粒子ビーム砲
液冷式2連装高速自動キャノン砲×2
複合センサーユニット
反動制御用スパイク
赤外線投光器
主な搭乗者 ロイ・ジー・トーマス(旧)
ボーデン(旧)[4]
バディター・ロウエン[5]

ヘリック共和国軍が中央大陸戦争時代に開発した砲撃戦に特化したカメリクガメ)型自走砲ゾイド。小型ながら強力な火力を持ち主砲は大型ゾイドをも撃破する威力を持つ。機動性は低いが、そのかわりに装甲が通常のゾイドより頑丈なものとなっている。ゾイドバトルストーリーの著者、ロイ・ジー・トーマスの陸軍時代の愛機である[16]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争でも共和国軍での運用が続けられた。

この時期にはRZ-014 ゴドスともども、荷電粒子砲を標準装備している。中央大陸戦争時[17]では海戦は不可能とされていたが、西方大陸戦争時[18]では能力は低いものの海戦が可能となっている。

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-27 カノントータス」、「ZOIDS RZ-013 カノントータス」、「HMM-011 RMZ-27カノントータス」より

キット
タカラトミー版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型(装甲を除く)の各四肢を駆動し、単純な四足歩行ギミックにより前進する。重量のある本体を前進させるため、歩行ギミックは歩幅が小さく負荷の軽いものとなっている。そのため、外見に反し、小型ゼンマイユニットを用いるゾイドの中では航続時間の長い部類に属する。連動ギミックは、頚部の伸縮。手動ギミックは、コックピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、機体後方コンテナハッチの開閉、および各火器の俯仰。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
HMMシリーズ
シリーズ第11弾。2009年3月発売。砲塔部の旋回や追加装甲の装着といった戦車を大きく意識したアレンジが施されている。また、オミットされた後部ハッチ展開ギミックに代わって胴体両側面のハッチ展開ギミックと機内キャビンが追加された他、口の開閉や頭部と四肢を胴体に引き込んだHMMオリジナルの形態(設定によれば水中潜行形態との事)をとる事が出来る。
HMM解説によると元は民間企業「ゾイド・ワーカーズ」が開発した作業用ゾイド「ワークトータス203」が原型であるとされている。第二次大戦時代に開発された荷電粒子砲搭載型のRZタイプはグローバリーIII世号の技術から得たエネルギーコントロールシステムの導入によって荷電粒子砲装備が実現したと言われる。

改造バリエーション

カノントータスBC
カノントータスビームキャノン。カスタマイズパーツCP-05 大口径ビームキャノンセット(大口径ビームキャノン×1、ショックアブソーバー×2)を装備したRZ-013 カノントータス。
大口径ビームキャノンは液冷式荷電粒子ビーム砲の上部に重ねる形で搭載される。大幅な重量増加によって機動力が極端に低下したが、火力がより一層向上している。
全長9.9m、重量38.3t、最高速度80km/h[15]
バスタートータス
バスタートータス
BUSTER TORTOISE
番号 RZ-013
所属 ヘリック共和国
分類 カメ型
全長 13.2m
全高 7.1m
重量 42.0t
最高速度 75km/h
乗員人数 1名
武装 対城塞720mmビームキャノン
対城塞780mm榴弾砲
ショックアブソーバー
武装
(HMM)
720mmロングレンジバスターキャノン
赤外線投光器
ショックアブソーバー
主な搭乗者 ロン・”バスター”・アイソップ

自走砲ゾイドとして絶大な信頼を持つRZ-013 カノントータスに大口径ビームキャノンを装備して火力と射程距離を強化した機体。カラーリングはブルーとグレー。ゾイド公式ファンブック4巻の暗黒大陸(ニクス大陸)における戦闘でその姿が確認できる。

初出はウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「親子ゲーム」。乾燥した空気という条件下であれば、その射程は約100kmと言われている。この記録を打ち立てたのは、バスタートータスの呼称の元となったヘリック共和国軍狙撃部隊の老エースパイロット、ロン・”バスター”・アイソップ少尉である。彼はこの機体でブレードライガーミラージュのパイロットである息子のピーター・アイソップ大尉とその仲間の危機を救ったが、その際にバスタートータスは失われている。その後、バスター・アイソップ少尉にはキャノニアーゴルドスが支給された。

成型色とシールを変更したカノントータス及びカスタマイズパーツCP-05大口径ビームキャノンセットを同梱したキットとして、2003年03月27日頃、ハピネット加盟店にて定価1200円で限定販売された。キットの形状はカノントータスBCと同一だが、『ZOIDS妄想戦記』作中においては大口径ビームキャノンは液冷式荷電粒子ビーム砲と交換する形で機体に設置されており、また大口径ビームキャノンそのものもキットに見るより長大な装置として描かれていた。

HMMシリーズでも第14弾として2009年11月発売。『ZOIDS妄想戦記』に登場したバスタートータスの設定に準じる形で立体化されており、大口径ビームキャノンを改良したロングレンジバスターキャノンを装備している。


※機体諸元は「HMM-014 RZ-013 バスタートータス」及び『ゾイド・コア・ボックス』付属「プロイツェンの反逆」より。武装は「バスタートータス」商品パッケージに準拠。

カノントータス スーパーキャノン仕様
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』に登場した改造カノントータス。ダブルトータススーパーキャノン(通称スーパーキャノン)とも呼称される。
スーパーキャノンは本来ゴジュラス用に開発されていた装備であるが、ゴジュラスの生産が追い付かなかったため、代替案として2体連結したカノントータスに搭載する事となった。固定砲台として後方からの支援砲撃を得意とする。元はカスタマイズパーツ没案の一つ。
カノントータスOS
カノントータス(オーピス仕様)とも記述される。GBA用ソフト『ZOIDS SAGA』にて登場した改造カノントータス。四天王オーピスの専用機で、装甲と武装が強化されている。
全長:9.9m 重量:40.3t 最高速度:100km/h
長砲身仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。突撃砲に代わり、42口径220mm砲を搭載。初速の大きい長砲身に換装したタイプ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「キャノントータス」の名称で登場。
給弾車仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。携行弾数が少ないカノントータスをサポートする為の仕様。給弾レールによって自動給弾が可能になり、長時間の射撃が可能となった。
ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』においては「サプリトータス」の名称で登場している。

ガリウス

ガリウス
GARIUS
番号 RMZ-01
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
全長 6.5m
全高 7.8m
全幅 3.5m
重量 12.5t
最高速度 270km/h
乗員人数 1名
武装 マクサー35mmビーム砲
エルパミサイルランチャー×2
パイクラーエレショット
主な搭乗者 グローグ・ベンソン[5]

ヘリック王国時代から使用されていたヘリック共和国軍の恐竜メガロサウルス[2])型汎用歩兵ゾイド。中央大陸戦争初期において活躍した。のちに後継機のRMZ-11 ゴドスが開発されたため第一線から退き、訓練機として使われた。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は、姿が確認されなくなっている[3]

機体は12.5tと軽く、最高速度は92.0tの重量を持つシールドライガーを上回る[19]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-01 ガリウス」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニットで、手を小さく上下させながら二足歩行。尾の部分はその場合の支えとなる。当時価格580円の本機〜フロレシオスまでの共和国小型ゾイド類は、その細身のシルエットと、胴体が剥き出しになったように見える空洞部が目立つフレームから、後に「骨ゾイド」という通称で呼ばれた。
トイズドリームプロジェクトより「ヘリックメモリアルボックス 1983」の商品名でアクアドンエレファンタスグライドラーグランチュラとの5体セットでキットが復刻、2006年07月28日頃、税込価格3990円で限定販売された。

ガンスナイパー

ガンスナイパー
GUN SNIPER
番号 RZ-030
所属 ヘリック共和国
配備台数 800機(ZAC2100年秋時点)[18]
分類 ベロキラプトル型
全長 11.9m
全高 7.2m
重量 25t
最高速度 200km/h
乗員人数 1名
武装 バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
武装(HMM) バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
肩部マルチパック×2
大腿部マルチパック×2
ルポルド・スコープセンサー
主な搭乗者 ドーセット ファントム(ゾイド-ZOIDS-
キヨミ カズミ(スラッシュゼロ

第二次大陸間戦争期、ヘリック共和国軍がブレードライガーに続いて開発したオーガノイドシステム搭載のベロキラプトル(ヴェロキラプトル)汎用小型ゾイド[18]

ブレードライガーのサポート機であり、ゴジュラスらとともに共和国軍機甲師団の強襲戦闘隊にも配備される[18]先にガイロス帝国で開発されたEZ-027 レブラプター同様にオーガノイドシステムを限定的に搭載し、従来の小型機を遥かに凌駕するほどの俊敏性と生命力を獲得しつつも一般兵にも扱える機体となっている[18]

レブラプターとは異なりオールラウンドに戦うことが可能で、全身に火器を装備し砲撃戦に対応するだけでなく、必要に応じて武装を強制排除する事でさらに身軽となり、高い格闘戦能力を発揮する事ができる[18]


※機体諸元は「ZOIDS RZ-030 ガンスナイパー」および「HMM-013 RZ-030 ガンスナイパー」より

キット
タカラトミー版
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは、前肢の上下動。歩行ギミックの特徴として、足の接地部分が横から見て概ね円弧状に配されている。これによって、自重で前方に転ぶ動きを前進のアシストに使うのだが、低品質のプラスチックで強度を得るために肉厚で重くなった本機を効率的に歩行させるための苦肉の策でもある。手動ギミックは、コクピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、前肢の爪の開閉、およびスプリングを用いた背部ミサイルポッドの開放。ゼンマイの竜頭が着脱式となっており、ディスプレイ時は背部にイオンチャージャーとして装着する。なお、アニメで見られた尾部スナイパーライフル射撃状態への姿勢変更は再現されていない。
初期に出荷されたものは、金型の質がシリーズ中群を抜いて低く、パーツの造形が甘いばかりか、金型のズレによるパーツの変形、ミサイルポッド(組み立て済みの状態で販売)の動作不良、果てはパーツが合わず組み立てがままならないなどの不良が多発していた。2003年生産分からは金型が改善され、造形が鮮明となった。
成型色は大まかに、頭部・胴体・尾部・四肢の爪がごく暗い紫みの青(藍鉄色に近い)、四肢が暗い紫みの青(プルシアンブルーに近いがさらに淡い)、ミサイルポッドがメタリック調のくすんだ青紫(紫苑色に近いがさらに淡い)、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップがやわらかい黄赤(赤香に近い)。
アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#030 Gun Sniper」。
HMMシリーズ
シリーズ第13弾。2009年10月発売。HMMシリーズ初の小型恐竜ゾイドである。設定によれば惑星大異変によって引き起こされた磁気嵐が収まったため不要となったHRZ-005 ドスゴドスの後継機として、亡命してきたガイロス帝国の技術者が持ち出したEZ-027 レブラプターの設計データを元にドスゴドスのコンセプトと部品を転用して開発した機体とされている。OSの使用は攻撃時や索敵時のみに機能する「VSBモード」なるシステムのみに限定されている。当初は「ガンラプター」なる名称が与えられていたが上層部の要望で今の名前になった。
小型ながら豊富な可動部分を備え、特に尾部は可動に加えて伸縮も可能。一直線に固定したAZ144mmスナイパーライフルの射撃形態を取る事も出来る。HMM版独自のギミックとして肩部と大腿部のマルチパックのハッチ開閉ギミックがある。タカラトミー版ではイオンチャージャーとされた背部の装備は射撃用照準機のルポルド・スコープセンサーとなり、背部のミサイルポッドとブースターはブースタースクラムポッドとしてユニット化されている。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2100年にブレードライガーをサポートする機体としてロールアウト。ガリル遺跡でのオーガノイドシステム攻防戦ではアーサー・ボーグマン機乗のブレードライガーと共にレブラプターを撃破し、ブレードライガーの進路を確保するが、オーガノイド争奪戦はリッツ・リンシュテッド機乗のジェノザウラーに持ち去られてしまう。
その後共和国軍新主力機として、西方大陸格戦線に派遣されたものの、レッドラスト砂漠では改造ジェノザウラーにやられたり、ニクシー基地攻略戦では起動したバーサークフューラーによってシールドライガーDCSと共に瞬殺され、やられ役となっていった。
暗黒大陸に上陸した後も登場したが、スナイプマスターの登場で姿を消した。
アニメ
ゾイド-ZOIDS-』の第36話より登場。主にヘリック共和国軍が運用しているが、劇中ではテロリストや暗殺者など悪役が使用する事も多かった。36話ではドーセット機が特殊徹甲弾の集中射撃でブレードライガーの、57話ではガンスナイパー部隊による攻撃でジェノブレイカーのEシールドを撃ち抜くという活躍もあった。53話に登場したファントム機は腰部に独自の改造が施され、光学迷彩も装備されていたが、やられ役扱いも多く、レイヴンのゴドスや、ヒルツに操られたトーマのディバイソンにも破壊されている。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では通常機のほかにガンスナイパーNSガンスナイパーLSといったバリエーションが登場している。
『ゾイドフューザーズ』の第4話、第10話にはガンスナイパーLSによく似た仕様のガンスナイパーが登場している。
なお、アニメではコクピット内でパイロットシートが変形してスナイパーモードに移行するというシステムが描かれているが、キットでは再現されていない。

改造バリエーション

ガンスナイパーW2
ガンスナイパーワイルドウィーゼル。より正確にはガンスナイパーW²。RZ-030 ガンスナイパーに、カスタマイズパーツCP-13 ワイルドウィーゼルユニットを装備した仕様。地上機ではあるが、ワイルド・ウィーゼルに類する任務を行うものと推察される。火器の増設による砲撃力向上に伴い、強化された射撃管制装置レーダー機能はEZ-022 ゲーターを超えるものとなっている[18]ガンスナイパーWWとも表記される。
全長11.9m、重量33.1t、最高速度185km/h[15]
ガンスナイパーNS
ガンスナイパーNS
GUN SNIPER NS
番号 RZ-030
所属 チーム・フリューゲル(スラッシュゼロ)
分類 ベロキラプトル型
全長 11.9m
全高 7.2m
重量 25t
最高速度 200km/h
乗員人数 1名
武装 バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
武装(HMM) バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル・カスタム
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
三連装ビームマシンガン×2
ブースタースクラムポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
肩部マルチパック×2
大腿部マルチパック×2
ルポルド・スコープセンサー
ショートビームガン×2
ワイルド・ウィーゼルユニット
(AZ144mm三連装パルスレーザーガトリングガン×2
AZ180mm二連装ビームガン×2
スモークディスチェージャー×2
レドームユニット)
主な搭乗者 ナオミ・フリューゲル(スラッシュゼロ)

ガンスナイパーナオミスペシャル。アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』にて、「紅き閃光」ことナオミ・フリューゲルの愛機として登場する赤いガンスナイパー。後にブレードライガーLSを駆るレオン・トロスとチームを組む。搭乗者のナオミが苦手とする接近戦を挑まれ、格闘装備の無いシンカーにすら窮地に立たされたこともあった。

「ガンスナイパー 限定 ナオミ・フリューゲル専用機」として2001年08月02日頃、定価600円で限定発売された。カラーリング以外の形状はシールも含め通常のガンスナイパーと同様。

劇中では単にガンスナイパーと呼称され、その後『ZOIDS SAGA』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』といったゲームでガンスナイパーNSの名称が登場した。

HMMでは2010年3月発売のシリーズ第18弾として登場。スナイパーライフルを劇中同様のものに変更したガンスナイパーNSと、形状が大幅にアレンジされたワイルド・ウィーゼルユニットのセットとなっている。本来、ワイルド・ウィーゼルユニットはナオミの戦闘スタイルとは合致しない装備であるが、ロイヤルカップ後に開催された個人バトルロワイヤル大会「サバイバルカップ」にて、一対多数の状況に対応するためにこの装備を用いたとされている。


※機体諸元は「ガンスナイパー 限定 ナオミ・フリューゲル専用機」商品パッケージおよび「HMM-018 RZ-030 ガンスナイパー ナオミ仕様 with ワイルド・ウィーゼルユニット」より

ガンスナイパーLS
ガンスナイパーLS
GUN SNIPER LS
番号 RZ-030
所属 チーム・ブリッツ(スラッシュゼロ
へリック共和国(HMM
分類 ベロキラプトル型
全長 11.9m
重量 50.0t
最高速度 140km/h
乗員人数 1名
武装 バイトファング
AZ80mmビームガン
AZ144mmスナイパーライフル
バイトクロー×2
ストライクアンカークロー×2
ビームマシンガン×2
8連装ミサイルポッド×2
マルチブレードアンテナ×2
3Dセンサー
オールレンジデュアルセンサー
イオンチャージャー
肩部マルチパック×2
大腿部マルチパック×2
ルポルド・スコープセンサー
ワイルドウィーゼルユニット
ビームガトリングガン×2
対ゾイド3連装リニアキャノン×2
8連ミサイルポッド×4
主な搭乗者 リノン・トロス(スラッシュゼロ

ガンスナイパーリノンスペシャル。アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』にて、ディバイソンを破壊されたリノン・トロス(チーム・ブリッツ所属)の新しい機体として登場したガンスナイパー。カスタマイズパーツCP-13 ワイルドウィーゼルユニット×1、カスタマイズパーツCP-03 ビームガトリングセットガトリング砲×2、レッドホーンの対ゾイド3連装リニアキャノン×2、ディバイソンの8連ミサイルポッド×4を装備する、設計思想と積載能力を無視した超重装備のガンスナイパーである(ナオミからは「邪道」と評されている)。

劇中では単にガンスナイパーと呼称され、その後、『ZOIDS SAGA』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』といったゲームでガンスナイパーLSの名称が登場した。

ZOIDS SAGAのデータベースでは、重量は60.0t、最高速度は120km/hと表記されている。

大型ゾイド用武装を惜しげもなく費やしたバブリーな作例として知られてきたが、HMMシリーズにおいて製品化され2011年3月発売。本シリーズにおける設定では正式名「ガンスナイパー・ワイルドウィーゼル・フルバーストカスタム」という名称でリノンオリジナルの仕様ではなく、第二次大陸間戦争期にすでに確立されたスタイルだったとされており、ワイルド・ウィーゼルユニットの「オクト・ウェポン・システム」を利用し、帝国軍の鹵獲兵器を大量装備した特別仕様機と言われている。キットに付属する武装は主砲となるビームガトリングガンおよび3連装キャノンは流用ではなく、新規金型が起こされガンスナイパーのサイズに合わせたものが用意されている。オプションとしてアニメ劇中に登場した買物カゴとその中の商品が付属している。


※機体諸元は「HMM-024 RZ-030 ガンスナイパーリノン仕様」より

ハイスナイパー

ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。RZ-030 ガンスナイパーを、砲撃力のみに特化した改造機。支援砲火において絶大な力を発揮するが、格闘能力は無きに等しいとされる。

トゲスナイパー

アニメ『ゾイド-ZOIDS-』第52話にて登場。ガンスナイパーW2にオーガノイド・アンビエントが合体しパワーアップした機体。その名称通り、関節部分が棘状に変形し、機体色も赤く変化している。名称はファンブック「ゾイドエンサイクロペディア」より。

シュナイダーイーグル

イベント冊子等で掲載された型の改造ゾイド。共和国軍がザバットを参考に開発した機体で、シュナイダーユニットを装備した事により格闘戦に秀でている。

作例はガンスナイパーをベースにザバット、シュナイダーユニットを使い製作されている。

ガンタイガー

キラードーム

グライドラー

グライドラー
GLIDOLER
番号 RMZ-02
所属 ヘリック共和国
分類 鳥型
全長 5.3m
全高 5.2m
全幅 6.2m
重量 3.9t
最高速度 M2.3
巡航速度 M1
航続距離 20000km
緊急飛行速度 M2.4
乗員人数 1名
武装 ビームバルカン×1
ブースターロケット×1
対空ミサイル×4(対地ミサイル混用可)

ヘリック王国時代から使用されていたヘリック共和国軍の鳥(水鳥[2])型飛行ゾイド。偵察や連絡用にも用いられた[20]ほか、民間でも使われた[2]。中央大陸戦争期には既に旧式化していた。ペガサロスはこのグライドラーの発展型である。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[3]


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-02 グライドラー」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。設定上ブースターロケットとされる、水上機のフロートのような巨大な足と不釣合いなほど小さな翼が特徴的で、脚と翼を上下させながら車輪走行し、フレームはペガサロスに流用される。
トイズドリームプロジェクトより「ヘリックメモリアルボックス 1983」の商品名でアクアドンエレファンタスガリウスグランチュラとの5体セットでキットが復刻。2006年07月28日頃、税込価格3990円で限定販売された。

改造バリエーション

オロチ型メカ
湿地専用に生み出されたバージョン。ハイドッカーの物と思わしき首パーツが多数接合されており、コクピットが複数存在するのが特徴。本機を紹介した小学館の学年誌には、このほか、名称もモチーフも不明な改造例が多数掲載された号が存在しており、本機もその一つである。

グランチャー

グランチュラ

グランチュラ
GURANTULA
番号 RMZ-04
所属 ヘリック共和国
分類 蜘蛛型
全長 6.0m
全高 4.8m
全幅 6.0m
重量 4.6t
最高速度 330km/h
乗員人数 1名
武装 マクサー35mmビーム砲×2
ワイヤー射出機×1
パイクラーエレショット×1
主な搭乗者 マーウ・ティン[5]

ヘリック共和国軍の蜘蛛型奇襲ゾイド。ワイヤー射出機を用いて敵機を捕縛する。中央大陸戦争初期において活躍し、ガイサックの原型にもなった。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後間もないZAC2057年には純粋な強化型としてエクスグランチュラが配備されていたが、第二次大陸間戦争期には姿を消している。[3]


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-04 グランチュラ」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。二対の脚を交互させる歩行ギミックは設定どおりガイサックに活かされる事となる。
トイズドリームプロジェクトより「ヘリックメモリアルボックス 1983」の商品名でアクアドンエレファンタスガリウスグライドラーとの5体セットでキットが復刻。2006年7月28日頃、定価3990円で限定販売された。
グランチュラは、二機種のみ発売されたZOIDS MZのひとつでもある。MZ版グランチュラの成型色は大まかにコックピットと胴体のフレームと武装が白、脚部が群青色、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップがグレー。シールは新規のものだが、ヘリック共和国の国章があしらわれている。

改造バリエーション

エリゴーン
コクピット部をゴドス(及びガイサック)の重装甲タイプに、そして後部に回転単装砲二門を装備したタイプ。
デンジャラス
後部にハリネズミのような刺状のミサイルを多数装備した改造機。
ムカデ型古代虫
「メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて」の改造案。グランチュラを連結し、その上に王蟲のようなカバーを被せている。

グレイヴクアマ

ゲーター

ゲーター
GATOR
番号 EMZ-02のちにEMZ-14(旧)
EZ-022(新)
所属 ゼネバス帝国(旧)
ガイロス帝国(新)
分類 恐竜型(旧)
ディメトロドン型(新)
ロールアウト ZAC2031年
全長 11.8m
全高 5.6m
全幅 4.4m
重量 19.9t
最高速度 200km/h
乗員人数 1名
武装(旧) ガトリングビーム砲
小口径レーザー×2
レーザーカッター
機銃(コックピット下)×2
MAD磁気探知機
全天候3Dレーダー
武装(新) 小口径ガトリングビーム砲
テイルカッター
GPS磁気探知機
主な搭乗者 ブリック・スパンツ軍曹[5][8](ガイロス帝国)

中央大陸戦争初期にゼネバス帝国軍が開発したディメトロドン型軽電子戦ゾイド。大きな背びれにレーダーを内蔵し、強行偵察等に従事する。マグネっサーシステムを導入し、すべるように移動することで最高速度200kmを叩きだす[14]。正面戦闘を想定した機体ではないが、小口径ガトリングビーム砲で歩兵陣地の制圧等に用いられた[14]。コックピットは単独での飛行が可能[21]。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争ではガイロス帝国軍において運用されている。後にネオゼネバスでも導入され、小規模のキメラブロックス運用のための司令機に使用されている[22]


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-02/EMZ-14 ゲーター」および「ZOIDS EZ-022 ゲーター」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型の各四肢を駆動し、単純な四足歩行ギミックにより前進する。ただし、他の四足歩行ゼンマイゾイドと異なり、脚同士のリンクは右前脚-左後脚、左前脚-右後脚の対角線関係となっており、各組の脚同士は完全に固定された関係にあるため、原始爬虫類らしい這うような運足が再現されている。手動ギミックは背部ガトリングビーム砲の回転、頭部の左右動、およびコックピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉。
カラーリングは旧モデル(EMZ-02/EMZ-14)は濃赤色と銀色、新モデル(EZ-022)は青紫色とガンメタルである。
新モデルはアメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#022 Gatordus」。
旧モデル(EMZ-02/EMZ-14)はタカラトミーより「ゼネバスメモリアルボックス 1984」の商品名でマーダモルガゲルダーザットンとの5体セットでキットが復刻。2006年11月下旬頃、税込価格3990円で限定販売された。
イベント『ワンダーフェスティバル2008[冬]』会場では、パーツの一部を蓄光素材で成型した「ゲーター(暗黒軍仕様)」が税込価格1500円で限定販売された。

改造バリエーション

ゲーターレドームスペシャル

ゾイド公式ファンブック2巻に掲載。敵地で長期間単独行動し情報収集する特別仕様のゲーター。小口径ガトリングビーム砲を3Dレーダードームに換装し、背びれはオーバーヒート防止のための放熱板となっている。砂漠や森林に潜むためブラウン系の迷彩塗装が施されている。

全長11.8m、重量21.5t、最高速度200km/h[15]

森林戦用仕様

旧シリーズのゲーターのパッケージ裏に掲載されたバリエーションの一つ。森林の多い国境付近での警戒、共和国領内に潜入しての情報収集にあたるため迷彩カラーとなっている。

早期警戒用ゲーター(レディー・ファントマ)

旧シリーズのゲーターのパッケージ裏に掲載されたバリエーションの一つ。背中の全天候3Dレーダーに代わり、より強力な360°回転式のレーダーを装備。全身にはダークシーグレーの電波吸収塗料を塗装し敵のレーダーに発見されず行動可能。

ECM、ECCM、早期警戒を得意としているが、量産効率と整備性の悪さから1〜2機のみの生産となっている。

ゲルダー

ゲルダー
GERUDER
番号 EMZ-04のちにEMZ-16
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
分類 恐竜型
全長 10.73m
全高 4.5m
重量 25.0t
最高速度 200km/h前後
乗員人数 1名
武装 連装電磁砲×2
3連衝撃レーザー×1
機銃(コックピット下)×2

中央大陸戦争初期にゼネバス帝国軍が開発した恐竜(トリケラトプス[2])型ゾイド。2本の角は砲になっている。格闘武器は無いが、攻防のバランスがとれており、レッドホーンと共に主力部隊を構成した。マグネッサーシステムでの高速移動が可能で、複数の兵士を運ぶこともできる[2]。コックピットは単独での飛行が可能[21]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残っていたが、骨董品扱いであった。しかし、第二次大陸間戦争ではマーダマルダーシーパンツァーと共にプロイツェンの苛烈な総攻撃命令により、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに投入された[23]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-04/EMZ-16 ゲルダー」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。パーツは一部ザットンに流用されている。

単純な四足歩行に加え、額から突き出た3連衝撃レーザーが歩行に合わせて前後するというギミックがある。手動ギミックはコクピット部の開閉のみ。

ゲルダーはタカラトミーより「ゼネバスメモリアルボックス 1984」の商品名でマーダ、ゲーターモルガザットンとの5体セットでキットが復刻。2006年11月下旬頃、税込価格3990円で限定販売された。

改造バリエーション

試作重装仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。背中に回転砲塔を装備、砲塔と本体の左右にはそれぞれミサイルポッドを搭載したタイプ。数機が試作されるとともに実戦投入テストが行われた。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ヘビーゲルダー」の名称で登場。
高速装甲戦闘ブルドーザ(HSACEM)
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。背中にクレーン、頭部にドーザー・ブレードを装備し、前線での作業に従事したタイプ。牽引・味方の回収、排土作業、障害物除去のほか、頭部に搭載された爆破砲でトーチカ破壊なども行う。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ゲルドーザ」の名称で登場。

ゴドス

ゴドス
GODOS
番号 RMZ-11(旧)
RZ-014(新)
所属 ヘリック共和国
チーム・マジカルステッパーズ(フューザーズ
分類 恐竜型
ロールアウト ZAC2030年
全長 8.6m
全高 8.2m
全幅 3.8m
重量 23t
最高速度 150km/h
乗員人数 ノーマルタイプ 1名
重装甲タイプ 2名
(キットにフィギュアは2体付属)
武装(旧) 2連バルカン砲×2
2連装対空砲
ビーム砲×2
レーザーサーチャー
武装(新) クラッシャークロー×2
小口径荷電粒子ビーム砲×2
2連装対空レーザー機銃
小口径対空レーザー機銃×2
スマッシュアップテイル
レーザーサーチャー
対ゾイド30mmビームライフル(重装甲タイプ)
武装(HMM) クラッシャークロー×2
小口径荷電粒子砲×2
AAR2連装対空レーザー機銃
AAR小口径対空レーザー機銃×2
スマッシュアップテイル
レーザーサーチャー
AZ30mmビームランチャー
マルチセンサー
レーザーサーチャー
アームユニット×2(両腕)
レッグユニット×2(両脚)
ボディユニット
重装甲型コックピットモジュール

中央大陸戦争時代、RMZ-01 ガリウスの後継機としてヘリック共和国軍が開発した恐竜(アロサウルス[2])型ゾイド。ベースとなった野生体は「恐竜の殺し屋」と呼ばれるほどの攻撃性を持っており、格闘戦を得意とする。特に強力なキック攻撃は、同クラスのゾイドなら簡単に蹴り飛ばし、装甲を簡単に貫通してしまう威力を持ち[14]、中央大陸初期には最強の小型ゾイドと謳われた[2])。まさに小型ゴジュラスと言うべき機体である[14]。バリエーションとして通常の機体に火器とレーダーを増設し、コックピットを交換した「重装甲タイプ」も存在する。これは主に指揮官専用機として運用されている[14]。後に、ゴドスを参考にしたゼネバス帝国軍のEMZ-22 イグアンが登場した。新旧シリーズともゴドスは共和国小型ゾイドの主力量産機となって活躍し、その配備数も共和国史上最多となるが、攻撃重視の設計である為、防御力が弱く、損耗率も高い[14]

後継機であるRHI-8 アロザウラーやRPZ-19 ゴッドカイザーが配備された頃に第一線から退くが、これらはZAC2056年の惑星Zi大異変で激減したため、多数生き残ったゴドスが再び実戦に復帰することになった。第二次大陸間戦争期には小型化に成功した荷電粒子砲を標準装備している。

大異変後間もないZAC2057年には、当時著しく強大化した磁気嵐に耐える新たなゾイドの一つとして、ゴドスの純粋な強化型後継機であるHRZ-005 ドスゴドスが配備されていたが、磁気嵐が予想以上に過早に収束したことで逆に環境に不適合となってしまい、第二次大陸間戦争期には姿を消している。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-11 ゴドス」、「ZOIDS RZ-014 ゴドス」、「HMM-028 EZ-014 ゴドス」より

キット
旧トミー版
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(後肢は複数のパーツで構成されるが関節は無可動)。
共和国側初期小型ゾイド共通のコクピットを使ったノーマルタイプと、レーダーや新コクピット、ビームライフルを装備した重装甲タイプとのコンパチキット。重装甲パーツはガイサックと共通である。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
旧モデル(RMZ-11)の成型色は大まかに、共和国共通コックピットが青灰色、装甲と標準装備火器が青灰色、胴体と尾部と四肢の爪が褐返し(ごく暗い青)、重装甲パーツが褐返し、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが黒。新モデル(RZ-014)では、装甲と標準装備火器がシルバーグレー、胴体と尾部が黒、重装甲パーツがシルバーグレーとなっている。
旧モデルは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.1 ヘリック共和国 戦闘機獣 ゴドス」の商品名で復刻、限定販売された。
HMMシリーズ
シリーズ第28弾。2011年11月発売。設定によるとグローバリーIII世号よりもたらされたオーバーテクノロジーを応用し、ガリウスをベースに同時期に開発していた小型飛行ゾイド(後のプテラス)と共通規格のパーツで一時的に改良を施した「ゴドウス」を前身としたゾイドであったとされる。ちなみにそのまま制式機もゴドウスとする予定だったが、前線ではボディ部のパッケージ表記「GOD.S」をもじったゴドスという名前が定着していたため、それが正式名称とされたとある。西方大陸戦争期にはコクピットを改装した重装甲型を標準仕様とし、さらにドスゴドスで培われたノウハウもフィードバックされて全体的な性能の強化が図られていた。
キットは解説にあるように先発のプテラスとボディフレームおよび大腿部までのパーツが共通。トミー版に比して下肢を中心に二回りほども大型化しており、キックが強烈な格闘型ゾイドとの印象を増している。各関節部の可動ができるようになっており、必殺技ゴドスキックの再現も可能。旧ゴドスや旧ガイサックに付属していた重装甲改造パーツにあたる部品(AZ30mmビームランチャー・エイミングレーダー・背面タンク)も付属しているため、いわゆる指揮官機仕様への変更も可能になっている。HMM版独自仕様として、追加パーツと本体背部のモジュールを組み合わせる事によって無人飛行艇を作る事もできる。
MSS
1/144スケールで、旧キット同様、一般機と指揮官機(重装甲)への変更仕様も可。ゴドスキックも出来るが、公式サイトの紹介ではブリッジも出来るとお遊びも交えて可動範囲をアピールしていた。
旧キット、HMM、そしてドスゴドスをそれぞれをミックスさせたような造型で、PSゲーム版やドスゴドスのようなポーズも採れる。
作中での活躍
バトルストーリー
バトルストーリーでは前述通り、ゴジュラスと同時期のZAC2030年にロールアウトし、小型ゴジュラスとして帝国軍小型ゾイドを圧倒し、初期には最強小型ゾイドとしての名をほしいままとした。
しかし、ZAC2034年に対抗機種のイグアンをはじめ、ヘルキャット、ハンマーロックなどといった強力小型ゾイドの登場によってゴドスは苦戦を余儀なくされる。そして戦いが更に激しさを増す中、ZAC2047年にロールアウトした後継機種のアロザウラーに役目を譲って第一線を退いた。
ZAC2099年には強化、後継機種のアロザウラーとゴッドカイザーが使用不可能になった事で、再び小型主力機にゴドスは選ばれ、西方大陸戦争に出動。しかし、緒戦では帝国との力の差に圧倒されていった。
新後継機種であるガンスナイパーとスナイプマスター、そして個体数が回復したアロザウラーの再登場によって、再び一線から退いた。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』ではレッドリバーの戦い等に参戦。両腕を大型キャノン砲に改造したゴドスキャノンも登場している。旧式化が目立つのかあまり活躍らしい活躍の場面は無かったが、唯一、レイヴンが搭乗した時には鬼神の如き強さを見せ、単機で基地一つを壊滅させてしまった。ただし、攻撃が直撃しても倒れないなど限度を超えた酷使をされており、レイヴンが降りると静かに崩れ落ちた。なおオーガノイド・シャドーは融合していない状態で戦っている。
第11話でガイロス帝国領の村が自警用として所有していたり、第53話でガイロス帝国伝統のシンカーレースではピット作業用のピットゴドスピットゴドスオフィサーが登場したりとガイロス帝国でも運用されている模様。
その他右腕をパイルバンカーに換装したパイルバンカーゴドスも存在し、近接戦闘を得意とするだけでなく民間では重機として破砕掘削作業等に従事。果敢にもデススティンガーに立ち向かった事もあった。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第4話ではガンスナイパーのような前傾姿勢をとって疾走するシーンがある。
ゾイドフューザーズ』では、第1話にてチーム・マジカルステッパーズが三機編成でゾイドバトルに出場。チーム・ブラックインパクトと対戦した。
ゾイドジェネシス』ではOPアバンにのみ、その姿を確認できる。
ゲーム
PSゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』と、続編の『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』ではイグアンよりも遙かに軽快な動きをしており、特に後者では格闘戦時にはガンスナイパーのように尾を振り上げた姿勢で疾走するという動きを披露している。
ちなみにRZ版以降のシリーズ(アニメも含め)に登場するゴドスのほとんどは頭部のみが重装甲タイプで武装は通常タイプという折衷的なデザインで描かれている(RZ版パッケージやPSゲーム版には通常タイプの姿も確認できる)。

改造バリエーション

ゴドスPB
PSゲーム『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』に登場するパイルバンカーを装備したゴドスで、パイルバンカーによって格闘能力を上げている。
本来は帝国側でイグアン用の装備であるパイルバンカーを、半姉妹機ともいえるゴドスにも装備可能だった事と、アニメでのパイルバンカーゴドスから生み出されたバージョンだと思われる。キットのゴドスもパイルバンカーの装備は可能だが、イグアン同様、重量関係で歩行は出来ない。
フェニックス
背部に翼を装備した飛行用ゴドス。対アイアンコング用改造ゴジュラスの一つ、アルバトロスと酷似したデザイン。
捕獲用ゴドス
PS用ソフト『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』に登場したゴドスのバリエーション。左腕にゾイド捕獲用ユニットを持つ。

ゴルゴドス

ゴルゴドス
GORGODOS
番号 RMZ-06
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
全長 12.2m
全高 5.2m
全幅 4.4m
重量 13.3t
最高速度 105km/h
乗員人数 1名
武装 マクサー20mmビーム砲×2
ミサイルランチャー×2
3Dレーダー

中央大陸戦争初期にヘリック共和国軍が開発した恐竜(ステゴサウルス[2])型電子戦ゾイド。性格はおとなしい[2]。背びれにレーダーおよび妨害電波発振器を内蔵し、強行偵察等に従事する。のちに輸送用ゾイドだったRBOZ-004 ゴルドスが電子戦機に改造されたため、第一線から退く。

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[3]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-06 ゴルゴドス」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。フレームはエレファンタス、ハイドッカーと共通し、動きもエレファンタスと同じ。
タカラトミーより「ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984」の商品名でハイドッカーペガサロススパイカーフロレシオスとの5体セットでキットが復刻。2007年02月22日頃、税込価格3990円で限定販売された。

※「II」は、ローマ数字の2である。

ゴルゴランチャー

サイカーチス

サイカーチス
SAICURTIS
番号 EMZ-23(ゼネバス帝国)
EZ-018(ガイロス帝国)
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
分類 ビートル型(旧)
カブトムシ型(新)
ロールアウト ZAC2034年
全長 11.9m
全高 3.7m
全幅 11.2m
重量 17.4t
最高速度 390km/h
乗員人数 1名
武装(旧) 長射程ビーム砲(二連)×1(頭角先端)
小口径加速ビーム砲×2(機体側面)
武装(新) 対ゾイド20mm2連装ビーム砲(頭角先端)
小口径荷電粒子ビーム砲×2(機体側面)
複合センサーユニット
フレキシブルスラスターバインダー×2(鞘翅)
主な搭乗者 ブロンコ一等兵[4](ゼネバス帝国)
トビー・ダンカン少尉[24](ゼネバス帝国)
ペール・ジョルドット少尉[5][8](ガイロス帝国)
三色電光隊(機獣新世紀ZOIDS)
ブラオ
ロート
ゲルプ 

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したカブトムシ型ゾイド。史上初の対地攻撃機ゾイドである。低空からの狙いすました機銃掃射は驚異的な命中率を記録した。そのため、ヘリック共和国軍は大型ゾイド以上にサイカーチスを恐れ、対抗機としてRMZ-30 ダブルソーダを開発したほどである。反面、空戦能力は極めて低くプテラスなど超音速戦闘機ゾイドに対して対抗手段が無い。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ガイロス帝国軍において運用が続けられた。ZAC2099年の第二次大陸間戦争開戦時にはダブルソーダへの対抗策として火力増強が図られ、小口径ながら荷電粒子砲が装備された。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-23 サイカーチス」および「ZOIDS EZ-018 サイカーチス」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型の六本肢のうち中肢は動かないダミーであり、前後肢のみを駆動する実質的な四足歩行ギミックにより前進する。前肢同士、後肢同士はそれぞれ固定された関係にあり、前肢は左右交互に前後するのみ、後肢は後退する側が下がりながら左右交互に前後(体軸に対して味噌すり運動)するという独特の歩行運動を行う。同様の歩行ギミックを有するのはダブルソーダのみで、一部パーツがそれに流用されている。
連動ギミックは鞘翅の羽ばたき。手動ギミックは頭角の上下動、機体側面の火器の旋回。コクピットは頭角と胸角の間に位置する。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
新シリーズ版のカラーリングは足以外の部品を赤から銀、銀から赤へと逆転させた上で、赤を暗くし銀をガンメタルに変更。クリアパーツも赤から緑に変更している。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2034年ロールアウト。「バトルストーリー」2巻での「国境の橋争奪戦」でトビー・ダンカンが使用し、渡河中のバリゲーター部隊を壊滅させる活躍を見せ、中央大陸戦争全般に渡って活躍した。
しかし、低速飛行ゾイド故の弱点を突かれ、ZAC2046年での中央大陸での共和国封じ込め作戦で、帝国軍に補給支援物資を届ける役目を受け持ったものの、重い物資によってスピードが低下したところをカノントータスに狙われ、次々と撃墜されていった。
ZAC2099年の西方大陸戦争で再ロールアウトし、戦争準備がままならない共和国軍を圧倒した。
また、厳密にはバトルストーリー(およびヒストリーオブゾイド)の記述ではないが、コロコロコミックなどに掲載された裏表紙の宣伝に、強力なレーダーで隠れているグスタフを容赦なく見つけ、撃破するグスタフキラーとして共和国軍に恐れられた機体だというストーリーが存在する。
漫画
機獣新世紀ZOIDS』2巻ではガイロス帝国軍「三色電光(ドライ・ブリッツ)隊」が三機編成で運用している。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』では劇中に登場こそしなかったが、第54話においてリーゼの古代昆虫を説明する際にダブルソーダととも言及されていた事から、存在はしているものと思われる。

改造バリエーション

試作仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。角部の主砲を試作超射程ビーム砲に換装し、コクピットに防弾板を追加。背部にも対空用ビーム砲を装備したタイプ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトカーチス」の名前で登場。
工作隊仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。角部がドーザーに変更されており、これを使って地面を掘り、地雷を埋設する事を主眼に置いたタイプ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「サイドーザー」の名前で登場。

ザットン

ザットン
ZATTON
番号 EMZ-05のちにEMZ-17
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
全長 10.1m
全高 8.7m
全幅 4.0m
重量 25.5t
最高速度 150〜180km/h
乗員人数 1名
武装 連装電磁砲×2
3連衝撃レーザー
機銃(コックピット下)×2

中央大陸戦争初期にゼネバス帝国軍が開発した恐竜(ブラキオサウルス[2])型小型ゾイド。戦闘能力は低く、偵察や輸送に使用されていた。コックピットは単独での飛行が可能。

早い段階でフェードアウトし、多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後も姿が確認されていない[25]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-05/EMZ-17 ザットン」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。パーツはボディ、四肢などかなりの部分をゲルダーから流用しているが、前後の脚を入れ替えるなどの工夫で印象を変えている。
ザットンはタカラトミーより「ゼネバスメモリアルボックス 1984」の商品名でマーダゲーターモルガゲルダーとの5体セットでキットが復刻。2006年11月下旬頃、税込価格3990円で限定販売された。
ザットンは二機種のみ発売されたZOIDS MZのひとつでもある。MZ版ザットンの成型色は大まかに頭部から尾部までが鮮やかな赤、四肢と電磁砲が黒、コックピットの風防がクリアレッド、関節キャップが青緑色。シールは新規のものだが、ゼネバス帝国の国章があしらわれている。

余談だが、ゾイドバトルストーリー掲載のジオラマ遠景でウルトラザウルスを再現するにあたり、本機やブラキオスのキットを改造したものが見受けられる。

改造バリエーション

補給隊仕様
「ザットン」キット箱裏に掲載されたバリエーション。給油、給水、修復などの部隊の補給をするために換装可能な背中ユニットを搭載する。前線部隊用のディープグリーンカラー機体、後方部隊用のオレンジ機体が存在する。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「クレーンザットン」の名前で登場。
対空砲仕様
「ザットン」キット箱裏に掲載されたバリエーション。背部ユニットを砲手搭乗可能の連装対空砲と赤外線サーチライトに換装し、対空レーダーや3Dレーダーを増設した防空援護タイプ。ノーマルにくらべ地上戦には不向きとなっている。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「対空ザットン」の名前で登場。

ザバット

ザバット
ZABAT
番号 EZ-044(ガイロス帝国)
GZ-006(ジェネシス)
所属 ガイロス帝国
バックドラフト団(スラッシュゼロ)
ソラシティ(ジェネシス)
分類 コウモリ型
全長 10.2m
全高 3.7m
重量 25.0t
最高速度 M2.8
乗員人数 無人または1名
武装
装備
145mmレーザーガン×2
ホーミングボム×1
ハイパーキラークロー×2
マグネッサーウイング×2
赤外線スコープ×3
ドップラーレーダー×2
主な搭乗者 ピアス(スラッシュゼロ

第二次大陸間戦争期、ガイロス帝国軍が開発したコウモリ急降下爆撃機ゾイド。ゾイド史上初の完全自動操縦によるUCAV(Unmanned Combat Air Vehicle)機という設定だが、厳密には自動操縦ではなく、母艦から無線操作される[26]

無人機ゆえにパイロットの安全面を考慮する必要が無く、犠牲を顧みない攻撃が可能であるため、爆撃命中率は有人機の2倍にもなる。そのため、ヘリック共和国軍将兵から「死神」と恐れられている。また、頭部の換装によって有人機として使用可能。こちらは伏臥式のコックピットとなっており、パイロットの安全面から、ステルス性を生かした偵察機として運用されたほか、換装装備としてバインドコンテナが用意されており、輸送機としても運用される。これを装備した仕様はザバットコンテナと呼称される。この友人タイプは後にネオゼネバスによって電子戦改造を施したキメラ司令機としての検討もなされた[27]

腹部に搭載したホーミングボムは、地表落着後に自走して標的を追尾する機能を持つ。そのため、標的に空中から直接着弾させることが出来なかった場合にも無駄となりにくい。

キット解説
本体は無動力だが、腹部に装着されたホーミングボムがゼンマイと車輪を使用したプルバック式走行ギミックを有する。手動ギミックは、レバー操作による主翼の羽ばたき、スイッチ操作によるホーミングボムの投下、頭部の俯仰、コックピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、外翼部の後退角変更。頭部(コックピット)は有人仕様と無人仕様の二種類が付属する。専用のディスプレイスタンドが同梱され、後肢の爪を引っ掛けて機体を懸吊することで、ホエールキング内での収容状態を再現できる。
通常販売された「EZ-044 ザバット」のほか、『ゾイドジェネシス』シリーズではカラーリングを変更した「GZ-006 ザバット」が発売された。
EZ版の成型色は大まかに、本体外装部が黒(ランプブラックに近い)、後肢の爪が銀色、目がクリアグリーン、ディスプレイスタンドが銀灰色、関節キャップが赤。
GZ版では、本体外装部が銀灰色と濃いガンメタル、目がクリアオレンジ、関節キャップが濃紺。2005年3月下旬頃、定価1050円で発売された。成型色とシールの変更以外、通常のザバットのキットと同一の形状。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2101年にガイロス帝国が暗黒大陸に撤退した後、共和国の暗黒大陸進出の前線基地となったニクシー基地に飛来、ホエールキングによって大量に投下され、空母に改装中のウルトラザウルスに襲いかかった。
無人機故の兵の損失が無い死を恐れぬ特攻同然の攻撃によってニクシー基地も、共和国軍も大きな被害を受けたが、どうにか一次攻撃を耐えきり、二次攻撃を敢行しようとしたが、サラマンダーSSの迎撃によって阻止され、作戦途中で後退に追い込まれたものの、基地施設および守備隊に大きな損害を与え、帝国軍の健在を知らしめた。
無人機攻撃は、後のネオゼネバス帝国のキメラブロックスの元になったといえる。
アニメ
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』ではバックドラフト団所属の無人仕様機が多数登場するほか、ピアスが駆る有人仕様機がジェミー・ヘメロスのレイノスと空中戦を繰り広げた。
『ゾイドジェネシス』ではソラシティの防衛を担う無人機として、機体色が灰色のザバット部隊が登場。主翼の砲はリーオの弾を発射するものらしく、バイオラプターグイを撃墜していたが、多勢に無勢で押し切られ、ソラシティは墜落してしまった事で、以降は出番無し。
因みにジェネシスでは無人機だが、頭部パーツは有人機の物だった。
漫画
WEBコミック『バックスVSマヤ編』ではホーミングボムに代わり、腹部に「アンチゾイドコアウェーブ」発生装置を装着した機体が登場。ゾイドコアの機能を抑制する音波を発しマッドサンダーの行軍を止め、ライガーゼロイクスとともにスラッシュライガーらを苦戦させた。


改造バリエーション

ザバットコンテナ

EZ-044 ザバットの有人仕様機に、カスタマイズパーツCP-19 バインドコンテナを装備した仕様。ホーミングボムと換装する形で腹部に設置される。輸送機としての運用が可能となり、ガイロス帝国戦略空軍輸送飛行隊に配備されている。

ザバットコンテナという名称は、ゾイド公式ファンブック3巻「ガイロス帝国軍団組織図」にて確認できる。

ジェノワイバーン

ゾイド公式ファンブック3巻掲載。空軍力で劣る帝国軍が開発した翼竜型実験機であり、テスト飛行ではマッハ3.3の機動力を叩き出し、レーザーガンの装備でレドラーを上回る攻撃力を持つ。

初出はコロコロコミック誌の改造アイデア読者公募で、ザバットとディロフォースを組み合わせて製作されている。

ブラックハート

ゾイドバトルカードゲームのプロモカードで登場したフクロウ型ゾイド。

元は「カードゲームフェスタ2001 3rd」カスタムゾイドコンテストの入賞作品。ルール上ザバットの改造機として扱われるが、ミキシングによってLクラス(巨大ゾイド)と化しており、その原型は留めていない。

カードとしてはフクロウがモチーフらしく、夜襲、隠密性、格闘力に重きを置いた機体となっている。

サンダーカノン

シーパンツァー

シーパンツァー
SEA PANTHER
番号 EMZ-31
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
分類 ヤドカリ型
全長 9.0m
全高 4.9m
全幅 5.4m
重量 28.5t
最高速度 地上 100km/h
水中 50kt
乗員人数 1名
武装
装備
高出力ビーム砲
3連装魚雷ポッド
12連装小型ミサイルランチャー

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したヤドカリ型水陸両用戦車ゾイド。強力な武装と重装甲に守られた機体は機甲戦および上陸作戦から沿岸防衛まで幅広い作戦に適応できる。小型ゾイドでありながら、中型ゾイドであるブラキオス以上の戦力を持つ強力な機体である。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ガイロス帝国軍でも運用された。第二次大陸間戦争ではEMZ-13 マーダ、EMZ-16 ゲルダー、EMZ-18 マルダー同様、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに投入された[23]。ただし、大異変の地殻変動によりヤドカリ型野生体が絶滅、新たに生産を行う事は不可能となっている[28]。ZAC2102年にはネオゼネバス帝国によって一部の機体がシンカー、マッカーチスとともに沿岸守備隊に配属されている[29]


キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。走行自体は腹部の車輪によるが、鋏肢を含めた六本の肢が連動し、ヤドカリが這う動きを再現している。手動ギミックとしてコクピットおよび背面のミサイル射出ハッチが開閉可能。重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。共通コクピットを採用した最後の機種である。
「月刊ゾイドグラフィックス VOL.7 ゼネバス帝国 水陸両用戦闘機獣 シーパンツァー」の商品名で復刻、限定販売された。
作中での活躍
バトルストーリー

ゼネバスの逆襲が始まったZAC2041年ロールアウト。強力な機体と設定されているものの、活躍は少ない。バトルストーリーではもっぱらやられ役に回っており、敵の基地を探る目的でわざと鹵獲されたが、作戦が失敗して共和国に持ち帰られてしまったり、ウオディックとともに港に停泊しているところを奇襲攻撃により全滅したりと、損な役回りが多かった。

改造バリエーション

試作仕様
旧シリーズパッケージ裏に掲載。海での作戦行動を補助するために製造されたタイプ。掘削と艦船の装甲破壊を可能とする小型ドリル(機体前部装備)と背部に超硬度大型ドリル(ハイドロジェットノズルの複合装備)を備える。また、眼部は熱線砲に換装、機体後部には安定盤も装備。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトパンツァー」の名前で登場。
重戦仕様
旧シリーズパッケージ裏に掲載。背部に大型回転砲塔を装備し陸上での攻撃力増強を図った派生。主砲は徹甲弾、対空弾など数種類の砲弾が用意されている。また、眼部はレーザーセンサーに換装、機体各部にもスモークランチャーゃレーザー機銃、バルカン砲、アンテナなどを増設。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ヘビーパンツァー」の名前で登場。

シュトルヒ

シュトルヒ
STORCH
番号 EMZ-29(ゼネバス帝国)
EZ-068(ネオゼネバス帝国)
所属 ゼネバス帝国/ゼネバス首都方面軍第3防空隊
ネオゼネバス帝国
分類 鳥型(旧)
アーケオプテリクス型(新)
全長 13.2m
全高 6.1m
全幅 12.8m
重量 19.2t
最高速度 M2.1
乗員人数 1名
武装(旧) ビーム砲×2
SAMバードミサイル
センサー
武装(新) AZ88mmビーム砲×2
SAMバードミサイル
3Dセンサー
エアブレーキ
マグネッサーウイング×2
マグネッサーテイルスタビライザー
主な搭乗者 トビー・ダンカン少尉[24](旧・ゼネバス帝国)
アクア・エリウス大尉(ネオゼネバス帝国)
サファイア・トリップ中尉[5](ネオゼネバス帝国)

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発した始祖鳥(アーケオプテリクス)型ゾイド。その野生体は中央大陸の火族が古くから移動手段や戦闘に用いてきたもの[30]。ヘリック共和国軍のRMZ-21 プテラスに対抗することを主眼としたゼネバス帝国初の本格的な戦闘機ゾイドであり、ZAC2039年のゼネバス帝国首都陥落時には、ゼネバス皇帝を乗せたトビー・ダンカン少尉機が脱出機にとなり、見事に大役を果たした。

その戦力評価は資料によってばらつきがあり、中央大陸戦争時は当初プテラスと互角[16]、後に旋回性能の差でプテラスに劣る[17]、または、中央大陸戦争当時からプテラスを遥かに上回る性能だった[7]ともされる。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、ネオゼネバス帝国建国後に第一線へ復帰。戦闘力はストームソーダーやレイノスといった共和国飛行ゾイドに劣るものの[31]、低空域での戦闘力と新型コンピュータの採用により誘導能力が向上し、レイノスをも撃墜する威力を持つSAMバードミサイル[7]を買われ、グレイヴクアマフライシザースと共にネオゼネバス帝国軍の貴重な航空戦力となる。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-29 シュトルヒ」および「ZOIDS EZ-068 シュトルヒ」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニットで、マーダとパーツの多くが共通している。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが関節は無可動)し、連動ギミックは主翼の羽ばたきのみ。手動ギミックはコクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、外翼の上反角変更、尾翼の上下動、エアブレーキの展開、および各火器の旋回。
旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。なお、新モデル(EZ-068)のシールには、なぜか型式番号や国章があしらわれていない。

改造バリエーション

シュトルヒアントラー
シュトルヒの一部パーツをディアントラーのものと換装した仕様。
外翼部がプラズマブレードアンテナとなり、無人飛行キメラブロックス(BZ-005 フライシザース)の指揮機としての役割を担う。コックピットは頭部ではなく、背部のバードミサイルを撤去し、そこへディアントラーのものを設置している。シュトルヒのキットに付属する公式ファンブックEXでは、アクア・エリウス大尉とサファイア・トリップ中尉が搭乗する2機がレイノスと交戦した。
シュトルヒアントラーという名称は『月刊コロコロコミック』2003年5月号で紹介された際のものであり、ゾイド公式ファンブック4巻や公式ファンブックEXでは単に改造シュトルヒとなっている。
小隊長機
旧シリーズパッケージ裏に掲載。レーダーと通信機を機体各部に増設し、出力もアップしている。背部ユニットとプロテクターも改変されているが、これは部隊により仕様が異なる。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「マークシュトルヒ」の名前で登場。
早期警戒用
旧シリーズパッケージ裏に掲載。背部のバードミサイルが撤去されレーダーが設置された。ブラックのカラーリングが特徴。帝国軍で初めて採用された空中早期警戒機
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ナイトシュトルヒ」の名前で登場。

ショットイーグル

シンカー

シンカー
SINKER
番号 EMZ-19(ゼネバス帝国)
EZ-032(ガイロス帝国)
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
ブルーシティ治安局(フューザーズ)
分類 エイ型
ロールアウト ZAC2031年
全長 10.8m
全高 3.0m
全幅 12.7m
重量 26.6t
最高速度 空中M0.9
水中60kt
乗員人数 1名
武装(旧) ホーミング魚雷×4
加速ビーム砲×2
機銃(コックピット下)×2
大型ブースター×2
武装(新) ARZ加速ビーム砲×2
ホーミング魚雷×4
ロケットブースター×2
主な搭乗者 ゴードン[4](ゼネバス帝国)
トビー・ダンカン[24](ゼネバス帝国)
オルディ・ディン[5][32](ガイロス帝国)
ムンベイ、ルドルフ・ゲアハルト・ツェペリン(ゾイド -ZOIDS-)
ロッソ・レオーネ、ヴィオーラ・モンターニュ(機獣新世紀ZOIDS)

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国が開発したエイイトマキエイ[2])型海空両用ゾイド。その野生体は中央大陸の海族が古くから家畜として用いてきた[30]。機体色はゼネバス帝国軍(EMZ-19)が銀色と濃赤色、ガイロス帝国軍(EZ-032)が紫紺色と薄い銀色である。

元々は水空両用の輸送、伝達機体として運用されていたが、改修が行われ戦闘用に配備された[12]。深海の水圧にも耐え得る堅固な装甲はそのまま機体の防御能力にも直結し、当時の共和国戦闘機だったペガサロスの火器を受け付けなかった程で、速度で勝るペガサロスに対し、厚い装甲と強力な火器を駆使してペガサロスを完全に圧倒、そして空中飛行出来る事で共和国の水上戦及び、陸戦ゾイドを掃討していった。コクピットは単独での飛行も可能[33]

海上戦以外にも奇襲や爆撃、水中戦などにも対応可能なこの機体によって、ゼネバス帝国は海上戦力と航空戦力を同時に手に入れた。ただし、空戦能力はさほど高くないため、プテラス等の戦闘機型ゾイドとの空中戦では不利。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争ではガイロス帝国軍によって運用されている。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-19 シンカー」および「ZOIDS EZ-032 シンカー」より

キット
トミー版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニットで車輪で走行する。動輪の車軸からさらにギアで後部のプロペラ(スクリュー)を駆動することにより実際に水に浮かべて泳がせることができる。浮力はロケットブースター内に収められた発泡スチロールにより確保される。連動ギミックは左右翼の羽ばたき(内外翼がフリーの関節で連結されているため、翼端は若干の位相差を生じる)。手動ギミックはコクピットブロックの前後動、コクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、尾部下面の舵の左右動。
MSS
MSS版では、旧キットの半分のサイズの1/144で発売。羽根(鰭)の動きの他、旧キットでは無可動だった尾も可動する。水上をイメージしたジオラマベースとディスプレイ台付きで、更に旧キットにはなかった着陸形態になれるランディングギアを持つ。
作中での活躍
バトルストーリー
中央大陸戦争時代のZAC2031年にロールアウト。フロレシオ海にて共和国軍のバリゲーターとフロレシオス艦隊を襲撃して初登場。以降もゼネバス帝国軍の主力戦闘機として活躍し、ゼネバス皇帝の暗黒大陸への亡命や共和国軍の防衛線であるハドリアンウォールの爆撃に使用された。
ZAC2100年以降はヘリック共和国が対抗機種として ハンマーヘッドを開発したことによって中央大陸戦争時代ほどの戦果は期待できなくなったが、未だ現役で運用されている。デルダロス海海戦では共和国軍の空船の計に欺かれ大敗を喫したが、アンダー海海戦においては友軍航空・水上部隊の奮戦が生んだ共和国艦隊の防空の隙を突いた一斉攻撃に成功、艦隊を壊滅状態に追い込んだ。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』ではヒルツ配下の物がウルトラザウルスとの海戦にて使用された他、レーシング仕様が登場。シンカーレースというガイロス帝国の伝統的イベントで使用され、『オズボーン』『キルミスター』『デッキンソン』『ボネット』『火の玉ムンベイ』『マスカレード』といった名だたる選手ごとのカスタマイズ機が存在している。アニメでは陸上もホバーのように移動できる。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第7話では暴走族サンドスティングレーが大量に使用していた。
ゾイドフューザーズ』にも登場。主にブルーシティ治安局が使用している。
漫画
機獣新世紀ZOIDS』3巻では海洋虹団(マーレ・アルコバレーノ)のロッソとヴィオーラが超音波砲(ソニックガン)を搭載したシンカーを使用している。

改造バリエーション

スペースシンカー
電撃ホビーマガジン2003年2月号に掲載された改造シンカー。その名の通り、宇宙空間への往還を目的とした改造機で、白色主体のカラーリングが施されている。大気圏脱出時は2段式ブースターロケットを装着し、電磁誘導式カタパルトに乗って飛び立つ。
ニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト『ゾイドVS.シリーズ』にも特殊実験型のシンカーとして同名、同カラーの機体が登場する。
シンカーPBS
アニメ『ゾイドフューザーズ』に登場。ブルーシティ治安局仕様のシンカー。カラーリングは青と白。背面に青いパトライトを二基装着している。第9話では、普段ゴルヘックスPBSを愛機とするディドが搭乗した。
ただし、フューザーズ劇中ではシンカーとさえ呼ばれていない。その後、ニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト『ゾイドVS.III』にてシンカーPBSの名称が登場した。
スティングレイ
機獣新世紀ZOIDSEX』に登場する空戦特化型。ロッソとヴィオーラが搭乗し、プロイツェン一派の襲撃を受けたシュバルツ達を救出した。
大型シンカー
『ゾイドバトルコミック』に登場する大型のシンカー。外見は通常のシンカーとさほど変わらないが、機体そのものが二回り以上大型化されており、背部には甲板が増設されている。輸送艦としての役割を持ち、数多くの人間を収容することができる。作中ではゼネバス皇帝と共にバレシア湾に集結した帝国軍兵士を暗黒大陸へ送り届けた。
高々度試験仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。サラマンダー迎撃用に開発されたタイプで、大型ブースター、大型サーチライト、大型対空ミサイルを増設している。「HISTORY OF ZOIDS」では「けんか屋」ゴートン愛機の改良型として登場する。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「高空シンカー」の名前で登場。
高速洋上仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーション、「HISTORY OF ZOIDS」にて登場。フロレシオス、アクアドンに対抗すべく改修されたタイプ。ブルーの2色迷彩が特徴的

ステルスバイパー

ステルスバイパー
STEALTH VIPER
番号 RZ-020
所属 ヘリック共和国
 チーム・チャンプ
 バックドラフト団
 チーム・バイパー(以上スラッシュゼロ
分類 ヘビ型
全長 20.8m
全高 3.0m
全幅 4.2m
重量 23.6t
最高速度 180km/h
乗員人数 1名
武装
装備
16mmバルカン砲
40mmヘビーマシンガン×2
小口径対空レーザー機銃×2
2連装ロケットランチャー×2
地対空連装ミサイル
主な搭乗者 アーバイン(機獣新世紀
ヒルツ配下(ゾイド -ZOIDS-
ベンジャミン(スラッシュゼロ)
ザンツ(ジェネシス)

ヘリック共和国軍が開発したヘビ型奇襲用ゾイド。中央大陸戦争時代はRMZ-25 スネークスと呼称されていた。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争ではステルスバイパーの名称で共和国軍での運用が続けられた。

森林地帯など狭い地形に沿って自在にボディをくねらせて進むことが出来る。また、格闘戦においては相手に纏わりついて締め付ける戦いを得意としている。対空用の武装も豊富で地対空ミサイルや機銃などを多数装備しているため、飛行ゾイドに対しても有利に戦える。コクピットは単独での飛行も可能[34]

頭部形状はコブラのフードを思わせるが、新シリーズの「バイパー」とはマムシクサリヘビ類の事を意味する。

キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。車輪により走行する。パワーユニットが内蔵される機体中央部には、垂直になった竜頭の軸の基部に設けられたカムによって本体前半および後半を左右に振る機構がある。本体は全体が多関節構成となっており、前後端に接地部分(頭部コクピット直下には車輪を有する)があるため、全体が中央部からの振動に対して適度な位相差をもって追随し、結果としてくねりながら前進する動きとなる。手動ギミックとしては、コクピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、各火器の旋回および頚部の持ち上げ(鎌首をもたげる)がある。ただし、鎌首をもたげた状態では、事実上走行できない。コクピット形状はプテラスと共通。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
カラーリングは、RMZ-25 スネークスでは緑と灰色、RZ-020 ステルスバイパーでは茶色と砂色である。
ステルスバイパーがアメリカのハズブロ社より発売された海外版での商品名は「#020 Venomous Viper」。
スネークスは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.4 ヘリック共和国 特殊工作任務用戦闘機獣 ゾイドスネークス」の商品名で復刻、限定販売された。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2034年にスネークスネームでロールアウト。砂漠や密林に於いて奇襲攻撃で活躍する事になり、砂中を進む能力で相手ゾイドを奇襲し、倒していった。
中央大陸戦争全般に渡って活躍した後、惑星Zi大異変にも生き延び、再ロールアウト。その際現在の名称となった。
西方大陸戦争初戦で苦戦する共和国軍の中で、密林でのゲリラ作戦で奮闘。デスザウラー復活計画を阻止した生き残りを運ぶダブルソーダを追跡してきたレドラーを密林からの奇襲で撃破して守った。
漫画
機獣新世紀ZOIDS』ではアーバインの愛機として登場、「トルナード」と名付けられていた。砂漠に生息していた野良ゾイドであったステルスバイパーに、アーバイン自身がコンバットシステムを登録し、彼の乗機となった。ムンベイの助言で特別な整備が施されており、同型機と比較して20%の出力アップを果たしている。作中では、ボディ全体をバネの要領で弾き飛ばす蛇流竜巻(スネークツイスター)と、相手に巻き付き拘束する蛇流縄縛(スネークワインダー)といった技を披露した。
このトルナードは、3巻における改造ハンマーヘッド・ヴァイキング捕獲戦において大きく損傷し、4巻にてステルスドラゴンへとモデルチェンジしている。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』では、第35話にてヒルツ配下の男が操縦する機体が登場。オーガノイド・アンビエントの力により一機で基地を壊滅させるだけの性能を誇った。全長が大きく延長され、キットにはない口とその奥の赤外線センサー、ジャミングミストと呼ばれるスモークディスチャージャーが装備されており、煙幕を利用した攻撃でブレードライガーを追い詰めるが、その利点を逆用され敗れた。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では、チーム・チャンプのベンジャミンの乗機として登場。ベンジャミン機にはワイルドウィーゼルユニットとビームキャノンユニットが装備されている。また第6話では、チーム・バイパーが3機編成で使用していたが、突如現れたエレファンダーの攻撃により戦闘不能に陥った。第20話ではホログラム機能を備えた機体が、シャドーフォックスを奪ったバラッドの前に現れた。
ゾイドジェネシス』の第4話では、盗賊団が運用する機体が登場。緑を基調としたカラーリングが特徴。こちらも通常より長めのサイズでレインボージャークを締め付けにかかったが、ムラサメライガーに撃破される。

改造バリエーション

バウトバイパー
ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。RZ-020 ステルスバイパーに、折り畳み式の大型アームを二基装着した改造機。格闘能力が飛躍的に向上している。
ステルスドラゴン
漫画『機獣新世紀ZOIDS』4巻以降に登場する型ゾイド。アーバインの愛機であるステルスバイパー「トルナード」のゾイドコアを、わずか10歳の天才女性科学者メリッサ・スーが新造した機体に移植したもの。機体色は黒。三本爪のマニピュレーターを二基装備している。「神龍太極鏡ドラゴンリフレクター」と呼ばれる高出力のEシールドは、デススティンガーの荷電粒子砲さえ反射させることが可能。口腔内の二連装機関砲と思しき火器のほかには武器らしいものは見受けられない。5巻では飛行ユニットを装着した姿が確認できる。
シェイグーン
コロコロコミック誌2002年3月号に掲載された型の共和国改造ゾイド。読者アイデアが元となっており、ステルスバイパーをベースにグランチャー、各種プラ材でデコレーション、ボールジョイントで可動化し東洋の竜に見立てている。
ステルスバイパー電撃奇襲型
学年誌ムック『ゾイドバトルワールド』に掲載された改造ステルスバイパー。体長が4倍以上に延長され、砂漠迷彩塗装が施されている。
学年誌『小学二年生』2000年5月号にも掲載され、同誌掲載漫画「ゾイドバトルストーリー」では軍事基地を建設しようとする帝国軍に立ち向かう原住民の乗機として登場する。
ステルスコブラ
コロコロコミック2000年6月号付録に掲載された改造ステルスバイパー。頭部にインテーク状のパーツが設けられ、ミサイルポッドを2基増設。ボディはステルスバイパー5体分のパーツで延長されている。

スナイプマスター

スナイプマスター
SNIPE MASTER
番号 RZ-057
DLZ-004(恐竜博2005)
所属 ヘリック共和国
分類 ベロキラプトル型
全長 12.0m
全高 7.2m
重量 22.0t
最高速度 195.0km/h
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1
ザンスマッシャー×2(前肢)
デュアルアンカー×2(後肢)
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
ブレードアンテナ×1[35](頭頂部)
スナイパーズシート
精密射撃用スナイプスコープ[36]
対物センサー×2(背部)
マルチウエポンラック×19
主な搭乗者 ガン・エバンス[5]

第二次大陸間戦争期、RZ-030 ガンスナイパーの後継機として開発された、ヘリック共和国軍のベロキラプトル(ヴェロキラプトル)型汎用歩兵ゾイド。武装を整理し機体そのものも軽量化することで、運動性能と格闘能力が向上している。また、射撃性能を更に高めるためスナイパーズシートとスコープを採用。ガンスナイパーでは一人で担っていた操縦と狙撃をスナイプマスターでは分担することでパイロットの負担を半減させ、より高度な狙撃精度と射程距離を実現させた。また、パイロンとして機能する「マルチウエポンラック」が多数設けられ、拡張性にも優れる。標準の状態での簡素な装備を補うため、スナイプマスターには二種類のカスタマイズパーツが用意されている。フレキシブルブースターユニットを装備した仕様はスナイプマスターFB、アクティブシールドユニットを装備した仕様はスナイプマスターASと呼称される。

ガンスナイパーにはオーガノイドシステムが組み込まれていたが、スナイプマスターも同様か、あるいはライガーゼロのような強靭な野生種ゾイドから造り上げたという資料はこれまでのところ確認されていない。

キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは、前肢の上下動。手動ギミックは、コクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、スナイパーズシートハッチ(背部・後ヒンジ)の開閉、上下両顎の開閉、後肢アンカーの起倒、ライフル砲身の伸縮、ライフルマガジンの着脱、ライフルバイポッドの起倒。設定どおり、パイロンとなる接続ピンを多数備えていることも特徴。ゼンマイの竜頭が着脱式となっており、ディスプレイ時は背部のスナイパーズシート上にスコープとして装着する。

尾部のライフルは取り外し、他のゾイドのパーツとして使用することも想定している[37]

通常版(RZ-057)の成型色は大まかに、胴体が青みを帯びた灰色(フォグブルーに近い)、四肢がわずかに黄みを帯びた白(胡粉色に近い)、四肢の爪と尾が黒、目がクリアオレンジ。関節キャップは赤と青の二種類が同梱され、どちらを使用するかユーザー自身で選択可能。シールは一シートだが、関節キャップの色と揃えられるよう、一部のマークは赤と青の二種類があしらわれている。スナイプマスターREDの項も参照のこと。
それまでのゼンマイゾイドの内部フレームは、2つのパーツで左右または上下からゼンマイを挟み込むという構造だったが、本作では分厚い1パーツにゼンマイを横から差し込むという形になっている。同様の形式はその後のドスゴドスにも採用された。また、従来の肉食恐竜型ゾイドの脚はヒトと同様の関節構造になっているが、本作は恐竜本来のそれに近いデザインに改められている。
イベント『恐竜博2005 〜恐竜から鳥への進化〜』会場では、「DLZ-004 スナイプマスター」のキットが税込価格900円で限定販売された。こちらのバージョンの成型色は全体的に化石を想起させるものとなっており、胴体と四肢がベージュ、四肢の爪と尾が濃いガンメタル、目がクリアオレンジ。関節キャップはマホガニーの一色のみ。シール類は付属しない。このバージョンはあくまで恐竜博とのタイアップ商品であり、ゾイドバトルストーリーやアニメと繋がる設定は特に存在していない。このイベントでは同様に「DLZ-001 ジェノザウラー」、「DLZ-002 レッドホーン」、「DLZ-003 レイノス」が限定販売された。
作中での活躍
ゾイドバトルストーリー
開発後間も無いZAC2101年12月には鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)の中央大陸侵攻が開始され、前線に行き渡っていなかったスナイプマスターは専ら本土防衛に当たり、鉄竜騎兵団と交戦した。
鉄竜騎兵団相手に奮戦したものの、ダークスパイナーのジャミングウェーブによってある機体は操られ、またある機体は敵機や、操られた同機によって撃破され、奮闘空しく防衛線は突破されていった。
ゲーム
ZOIDS VS.』シリーズを通して登場。「スナイパーライフルSP」という超必殺技が設定されている。第一作『ZOIDS VS.』では、ミッションモードの共和国ストーリー主人公であるザン・フェールの最初の乗機がスナイプマスターBUであり、作中で単にスナイプマスターと言えばこの仕様を指す。通常機は、セッティングで再現可能。
第二作『ZOIDS VS.II』からは、作中でスナイプマスターと言えば通常機を指すようになった。スナイプマスターBUは、バリエーションとして入手可能。スナイプマスターRED、スナイプマスターFB、スナイプマスターAS、スナイプマスターMUは、第一作ではセッティングで再現可能だが、呼称は特に定められていなかった。これらの仕様は、第二作以降はバリエーションとして、それぞれの名称で入手可能。
『ゾイドタクティクス』では通常機のほか、スナイプマスターFB、スナイプマスターAS、スナイプマスターMU、スナイプマスターBUが登場。
漫画
「ZOIDS web comic バックスVSマヤ編」に登場。味方部隊を攻撃するザバットを撃墜した。


改造バリエーション

スナイプマスターRED

RZ-057 スナイプマスターの試作型とされる。通常機の青い関節キャップに対し、こちらは赤い関節キャップを使用しているが、その他に外見的な差異は見受けられない。

キットでの当仕様の再現は、RZ-057 スナイプマスター以外必要としないため極めて容易と言える(キット解説参照)。なお、呼称や前述の設定は、キットが発売された当時は定められておらず、ニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト『ZOIDS VS.』シリーズにて付加されたものである。

スナイプマスターFB

RZ-057 スナイプマスターに、カスタマイズパーツCP-24 フレキシブルブースターユニットを装備した仕様。全身に配されたパイロン「マルチウエポンラック」に分散して設置される。機動力と砲撃能力が向上している。

スナイプマスターやフレキシブルブースターユニットのキットが発売された当時、呼称は定められていなかった。その後、『ZOIDS VS.』シリーズ、『ゾイドタクティクス』といったゲームでスナイプマスターFBの名称が登場した。

スナイプマスターAS

RZ-057 スナイプマスターに、カスタマイズパーツCP-25 アクティブシールドユニットを装備した仕様。全身に配されたパイロン「マルチウエポンラック」に分散して設置される。防御力と格闘能力が向上している。

スナイプマスターやアクティブシールドユニットのキットが発売された当時、呼称は定められていなかった。その後、『ZOIDS VS.』シリーズ、『ゾイドタクティクス』といったゲームでスナイプマスターASの名称が登場した。

スナイプマスターMU

RZ-057 スナイプマスターに、カスタマイズパーツCP-26 全方位ミサイルユニットを装備した仕様。全身に配されたパイロン「マルチウエポンラック」に分散して設置される。火力が大幅に向上している。

ZOIDS VS.』シリーズ、『ゾイドタクティクス』といったゲームに登場。全方位ミサイルユニットは本来、ネオゼネバス帝国側の機体であるEZ-056 ハンマーロックへの装着が想定されるが、これらのゲームにハンマーロックは未登場である。代わりにスナイプマスターのバリエーションとして当仕様が設定された模様。

スナイプマスター ボーグ

電撃ホビーマガジン2003年1月号に掲載された改造作例。戦闘によってゾイドコアに致命傷を負ったスナイプマスターをゾイドブロックス技術を導入し再生させた機体。その名称はサイボーグに由来する。

全身がブロックスの規格となっているため、チェンジマイズによって砲撃形態「ボーグ ヘビィガンナー」や格闘形態「ボーグ ガーデナー」をとることができる。

スナイプマスターBU
スナイプマスターBU
番号 なし
所属 ヘリック共和国/ブルーユニコン隊
分類 ベロキラプトル
全長 12.0m
全高 7.2m
重量 22.0t
最高速度 195.0km/h
乗員人数 2名
武装
装備
バイトファング×1
ザンスマッシャー×2(前肢)
デュアルアンカー×2(後肢)
M&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフル
ブレードアンテナ×1(頭頂部)
スナイパーズシート
精密射撃用スナイプスコープ
対物センサー×2(背部)
マルチウエポンラック×19
主な搭乗者 ザン・フェール

スナイプマスター・ブルーユニコン小隊機。ヘリック共和国軍「試作機戦闘試験小隊ブルーユニコン」に配備されたスナイプマスター。白とオレンジという、テスト機として識別しやすいカラーリングが施されている。

初出はニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト『ZOIDS VS.』シリーズ。第一作では単にスナイプマスターと呼称され、第二作からスナイプマスターBUの名称が登場した。PlayStation 2用ゲームソフト『ゾイドタクティクス』にもスナイプマスターBUとして登場。

キットは、『ZOIDS VS.』の初回生産特典として数量限定配布された。成型色は大まかに、胴体が白、四肢が鮮やかなオレンジ、四肢の爪と尾が黒、目がクリアレッド。関節キャップはオレンジと紺の二種類が同梱される。シールは新規のもので、ヘリック共和国の国章は無いが、ブルーユニコン隊のエンブレムに加え、さらには敵役であるロットティガー隊やテラガイストのエンブレムまであしらわれている。カラーリング以外の形状は通常のスナイプマスターと同様。

※機体諸元は「ZOIDS VS. 初回生産特典 スナイプマスター」パッケージに準拠。

スネークス

スネークス
SNAKES
番号 RMZ-25
所属 ヘリック共和国
分類 ヘビ型
ロールアウト ZAC2034年
全長 20.8m
全高 3m
全幅 4.2m
重量 23.6t
最高速度 陸上 180km/h
水上 45kt
乗員人数 1名
武装 ガトリング砲×2
ロケット弾ポッド×2
ビーム砲×2
2連装ミサイル×1
主な搭乗者 マックス伍長[4]
まだステルスという単語と意味が一般に知られていなかったということもあり、ステルス能力に関する描写はない。そのため、ステルスバイパーとは作中の活躍に違いが見られる。
ステルスバイパーと異なり、水上での戦いを得意としたという記述がある。実際にファミコンゲームに登場したスネークスは、水上での戦闘がバリゲーター以上に得意な機体とされていた。また、公式ファンブックのジオラマには、ヘルキャットに巻き付いて撃破している姿が見られる。

バリエーション

地上支援仕様
RMZシリーズパッケージ裏に掲載。ロケットランチャーや風速測定機を搭載し味方の援護を目的としたタイプ。
カラーリングはホワイト、グレー、カーキグリーン基調
試験部隊仕様
RMZシリーズパッケージ裏に掲載。無人機や標的機、飛行メカの発射実験用キャリアを背に装備したタイプ。レーダーやアンテナも増設。
機体カラーはサンディブラウンに塗りなおされている。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトスネークス」の名前で登場。


スパイカー

スパイカー
SPIKER
番号 RMZ-09
所属 ヘリック共和国
分類 カマキリ型
全長 9m
全高 6m
全幅 4.2m
重量 6.4t
最高速度 220km/h
乗員人数 1名
武装 30mm連装対空砲
20mm機関砲
ハイパーサーベル
主な搭乗者 フレイ・ムードラ[5]

中央大陸戦争初期に登場したヘリック共和国軍のカマキリ型奇襲ゾイド。密林や草原における格闘戦に優れ、小型機ながら鎌状の前肢「ハイパーサーベル」は強力で、野生体はこれを用いて他のメカ生体を捕食する狂暴な性質を持つ。

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[3]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-09 スパイカー」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。両腕のハイパーサーベルは回転可動で、歩行は中脚と後ろ脚の基部にある上下する突起を用いてであり、実質脚は飾り同然だが、こういったギミックは後のサイカーチス、ダブルソーダといった昆虫型機と、本機と同モチーフのドントレスにも受け継がれる。
タカラトミーより「ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984」の商品名でゴルゴドスハイドッカーペガサロスフロレシオスとの5体セットでキットが復刻。2007年02月22日頃、税込価格3990円で限定販売された。

スピノサパー

スピノサパー
SPINOSAPPER
番号 RZ-043
所属 ヘリック共和国
分類 スピノサウルス型
全長 11.5m
全高 6.8m
重量 23.0t
最高速度 105.0km/h
乗員人数 1名
武装
装備
ストライククロー×2(前肢)
88mmパルスレーザーガン×2(口腔内)
115mmマシンガン(二連)×1(腹部)
180mmマルチプルランチャー×1(尾部)
マルチオペレーションアーム×2(背部)
(以下選択式)
レーザーチェーンソー×2
レーザーエクスカベイター
主な搭乗者 ゾート・ラスト軍曹[5][32]

第二次大陸間戦争期、ヘリック共和国軍が開発したスピノサウルス型ゾイド。西方大陸戦争末期に実戦投入が開始された[38])。暗黒大陸(ニクス大陸)のような険峻な地形への対応を主眼に置いた、史上初の戦闘工兵ゾイド。CASの設計思想を引き継いだ換装機構を持ち、レーザーチェーンソーやレーザーエクスカベイター(シールド型ドリル)といった背部のマルチオペレーションアーム用装備を自在に交換できることが最大の特徴である。武装も決して貧弱ではなく、同クラス機との戦闘であれば後れを取ることはない。ベースとなった野生体はダークスパイナーと同一のゾイドを用いているが、工兵用機体として戦闘力に上限を低めに設定しているため、必ずしも野生体のような特別な固体は必要としない[38])。

カスタマイズパーツとして4連装インパクトカノンセットが用意されており、これを装備した仕様はスピノサパー4連キャノンと呼称される。
※機体諸元は「RZ-043 スピノサパー」商品パッケージ、およびゾイド公式ファンブック3巻に準拠。

キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な二足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが関節は無可動)。連動ギミックは、前肢の上下動。手動ギミックは、コックピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、下顎の開閉、前肢の爪の開閉、頚部の前後動、および背面のマルチオペレーションアームの展開(前方へ伸展可能)。
マルチオペレーションアーム用の機材としてレーザーチェーンソーとレーザーエクスカベイターを換装可能であり、アームを屈曲した状態ではモチーフであるスピノサウルスの背びれとして再現される。ゼンマイの竜頭が着脱式となっており、ディスプレイ時は尾部に180mmマルチプルランチャーとして装着する。
アメリカのハズブロ社より発売された海外版での商品名は「#043 Spinosnapper」。
作中での活躍
ゾイドバトルストーリー
ZAC2101年1月、西方大陸(北エウロペ大陸)ニクシー基地がガイロス帝国軍による空爆を受けた際、スピノサパー4連キャノンがEZ-044 ザバット撃墜に奮闘した。
アニメ
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第14話にて登場。ゾイドパーツ強盗団が使用。「ノコギリ男」の都市伝説を利用し複数体で行動することで、あたかも神出鬼没なノコギリ魔を装っていた。リノンを付け狙いトロスファームゾイドを襲撃した所を返り討ちに合う。ナオミのガンスナイパーの一撃に耐える優れた防御性能を誇る。
ゲーム

ZOIDS SAGA』シリーズの第一作『ZOIDS SAGA』にのみ登場。なお、登場するのはレーザーチェーンソー装備型のみである。

改造バリエーション

スピノサパー4連キャノン
RZ-043 スピノサパーに、カスタマイズパーツCP-18 4連装インパクトカノンセットを装備した仕様。マルチオペレーションアームと換装する形で背部に設置される。自走式対空砲としての運用が可能となり、ヘリック共和国機動陸軍防空戦隊に配備されている。
スピノサパー4連キャノンという名称は、ゾイド公式ファンブック3巻「ヘリック共和国軍団組織図」にて確認できる。

セイバリオン

ゾリオン

ダブルソーダ

ダブルソーダ
DOUBLE SWORDER
番号 RMZ-30(旧)
RZ-019(新)
所属 ヘリック共和国
テロリスト(フューザーズ)
分類 昆虫型(旧)
クワガタ型(新)
ロールアウト ZAC2044年
全長 11.6m
全高 3.96m
全幅 9.72m
重量 19.7t
最高速度 415km/h
乗員人数 2名
武装
装備
(旧)
4連対空砲×1
対空ビーム砲×2
レーザー照準器×2(触角
武装
装備
(新)
ブレイクソード×2(1組)
4連装マシンガン
対ゾイド小口径2連装ビーム砲
レーザーセンサー×2(触角)
フレキシブルスラスターバインダー×2(鞘翅)
ウイングスタビライザー×2(後翅)
主な搭乗者 マナ・ポーン[5](新)
リーゼ(ゾイド -ZOIDS-)
ジェイ(フューザーズ)
カンピオ(ジェネシス)

中央大陸戦争時代、ヘリック共和国軍が開発したクワガタ型対地攻撃機ゾイド。その野生体は中央大陸の虫族が古くから家畜として共生してきたもの[30]。「空の掃除屋」とも渾名される。全体のフォルムからノコギリクワガタに近い形状。ゼネバス帝国軍のEMZ-23 サイカーチスに対抗することを主眼に置いており、後発たるダブルソーダの方が武装、スピード共に上。さらに上空からの偵察にも対応できるよう、複座式のコックピットを採用している。格闘戦には大アゴ「ブレイクソード」で対応し、ウイングスタビライザーを用いて敵機を切り裂くことも可能[14]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争でも共和国軍での運用が続けられた。

キット解説
サイカーチスのパーツを一部流用。動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。それぞれ一体成型の六本肢のうち中肢は動かないダミーであり、前後肢のみを駆動する実質的な四足歩行ギミックにより前進する。前肢同士、後肢同士はそれぞれ固定された関係にあり、前肢は左右交互に前後するのみ、後肢は後退する側が下がりながら左右交互に前後(体軸に対して味噌すり運動)するという独特の歩行運動を行う。
同様の歩行ギミックを有するのはサイカーチスのみ。連動ギミックは大顎の開閉。手動ギミックは、機体背面の火器の俯仰、鞘翅・後翅の開閉。コックピットは頭部から胸部にかけての背面に位置する。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
作中での活躍
ゾイドバトルストーリー
中央大陸戦争中期、ゼネバスの逆襲が始まったZAC2041年にロールアウト。アタックゾイドを操る共和国コマンド部隊ブルーパイレーツを援護する為に登場。シーパンツァーを強奪され、それを取り戻す為に派遣されたレッドホーンをブルーパイレーツと一緒に返り討ちにした。その後はデスザウラー接近と脅威を共和国軍本部に伝えたり、占領された首都からチェスター教授を乗せたアロザウラー頭部の脱出カプセルを回収するなどの活躍をし、中央大陸戦争末期まで戦い続けた。
第二次大陸間戦争の緒戦となった西方大陸戦争では、オリンポス山の戦いの前後において活躍。帝国軍の動きを強行偵察して高速部隊に報告し、そしてオリンポス山古代遺跡消滅後、コマンドウルフのコックピットを回収し、乗っていた唯一の生存者トミー・パリス中尉を救出。そのコックピットに収められたデータがその後の共和国軍の戦局に大きく貢献する事になる。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』ではリーゼの乗機。ただし、ブレードライガー以上の巨大ゾイドとして描かれ、さらにオーガノイド・スペキュラーとの合体によって異常な変化を遂げている。人間の精神を操る超小型のものも登場しているが、前者はブレードに脚と顎を切断されて行動不能になり、撃墜されたりしている。
ゾイドフューザーズ』の第17話に登場。こちらでも設定より巨大に描かれている。ホエールキング型遊覧船ブルー号をハイジャックしたギャングの一人が搭乗。普段はパーツごとに小分けされていたが、自動的に組みあがって完成するという機能が追加されている。
ゾイドジェネシス』には第4話に登場。こちらも前二作と同じく設定よりも巨大で、ハラヤード付近を縄張りにしていたならず者の一人が搭乗。
なお、キットではコクピットはオープントップ式だが、アニメに登場したものはすべてキャノピーに覆われている。

改造バリエーション

ダブルソーダS
ゲームボーイカラー用ゲームソフト『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』に登場した改造ダブルソーダ。
ブレイクソード先端にノコギリが装着されており、森林でのゲリラ戦に適している。
元は学年誌のムック「ゾイドバトルワールド」に掲載されたダブルソーダ森林戦闘改造型である。
学年誌「小学二年生」2000年5月号においては帝国軍に立ち向かう原住民の機体として登場する。
レーダー強化仕様
旧シリーズパッケージ裏掲載。小型の短距離用レーダーとレーザー照準機を増設し、射撃コントロールを強化したタイプ。
試作仕様
旧シリーズパッケージ裏掲載。背部に目標捜索用レーダーを持ち、主砲をレーダーコントロール式の自動砲としている。コクピット周囲には装甲を持たない。


タランドス

ツインホーン

ツインホーン
TWINHORN
番号 EMZ-28
所属 ゼネバス帝国/ゼネバス首都方面軍第1重機甲部隊
分類 マンモス型
全長 10.1m
全高 8.7m
全幅 4m
重量 25.5t
最高速度 180km/h
乗員人数 1名
武装
装備
火炎放射器×1
ヒート牙×2
ミサイルポッド×1
加速ビーム砲×2
スモークランチャー×1

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したマンモス型ゾイド。当時、射撃戦中心から白兵戦重視へシフトしつつあった戦術思想を受け、頑強な機体に格闘戦用の長大な牙とノーズ先端の火炎放射器を装備。帝国親衛隊に配備され、帝国首都および王宮内を防衛する戦闘に投入された。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は、姿が確認されなくなっている[25]

それまでの帝国小型ゾイドとはコクピット形状が異なり、より周囲の装甲が厚い設計となっている。
※機体詳細はEMZ-28ツインホーンより。

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。鼻は手動回転し、脚パーツはゲルダー、ザットンからの流用で、頭部を前後に振りながら四足歩行。
「月刊ゾイドグラフィックス VOL.5 ゼネバス帝国 親衛隊用戦闘機獣 ツインホーン」の商品名で復刻、限定販売された。
イベント『ワンダーフェスティバル2008[夏]』会場では、パーツの一部を蓄光素材で成型した「ツインホーン(暗黒軍仕様)」が税込価格1500円で限定販売された。

改造バリエーション

試作機 T-EZ-01-U
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。ツインホーン開発の折に製作された試作1号機で、背部に電磁砲、頭部にビーム砲を装備する。機体カラーはホワイト。
他に「02-M」「03-S」「04-K」が作られ、4機の長所を盛り込んだ制式型が導入された。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「プロトホーン」の名前で登場。
中隊機
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。頭部にアンテナを増設し、背部にはレーダーを設置したタイプ。

ディマンティス

ディロフォース

ドスゴドス

ハイドッカー

ハイドッカー
HIDOCKER
番号 RMZ-07
所属 ヘリック共和国
分類 恐竜型
全長 14.2m
全高 6.8m
全幅 4.2m
重量 7.9t
最高速度 195km/h
乗員人数 1名
武装
装備
ステルン12.7mmビーム銃×2
ホギス20mm機銃×1
バランサー
エルパサイクロン多用途ミサイルランチャー

中央大陸戦争初期に登場したヘリック共和国軍の恐竜(ブロントサウルス[2])型小型ゾイド。装甲、武装とも貧弱だが再生能力が高く、設定では尾が千切れても、トカゲのように再生してしまうという。

その特性から10名を運べる兵員輸送車として用いられた[2]。多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は、姿が確認されなくなっている[25]

キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。パーツはゴルゴドス、エレファンタスのものを一部流用し、基本フレームが同じため、動きも二種と変わらない。
タカラトミーより「ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984」の商品名でゴルゴドスペガサロススパイカーフロレシオスとの5体セットでキットが復刻、2007年02月22日頃、税込価格3990円で限定販売された。

バリゲーター

バリゲーター
BARIGATOR
番号 RMZ-20(旧)
RZ-003(新)
所属 ヘリック共和国
分類 ワニ型
ロールアウト ZAC2031年
全長 14.5m
全高 4.4m
全幅 4m
重量 24.3t
最高速度 陸上150km/h
水上35kt
乗員人数 1名
武装(旧) ビーム砲×2
誘導ミサイル×2
武装(新) バイトファング
AMD20mmビーム砲×2
地対空4連装ミサイル
スマッシュアップテイル
主な搭乗者 アルファー中尉(旧)[4]

中央大陸戦争時代に開発された、ヘリック共和国軍のワニ型水陸両用ゾイド。ZAC2031年のフロレシオ海海戦にて初登場。同時期に開発された海空両用ゾイドEMZ-19 シンカーには後れを取ったものの、旧式化したアクアドンフロレシオスに替わって共和国海軍兵力の一翼を担った。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、その後もウルトラザウルスハンマーヘッドが登場するまで共和国軍唯一の海軍兵力だった。

バイトファングの威力は凄まじく、噛み付いて河川に引きずりこむ戦法を得意としている。帝国の主力海軍戦力であるブラキオスとは中央大陸戦争時代は互角とされたが、ブラキオスが強化された西方大陸戦争以降は不利とされる。

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-20 バリゲーター」および「ZOIDS RZ-003 バリゲーター」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な四足歩行ギミックにより前進する(足先は別パーツだが関節は無可動)。連動ギミックは後肢付け根のピンを介した尾の左右スイング。この尾は多関節構成であり、関節は摩擦抵抗を極力低減するよう作られ、各節の重量バランスも絶妙に設定されているため、滑らかで生物的な動きを見せる。手動ギミックはコックピットキャノピー(頭部・後ヒンジ)の開閉、上顎の開閉、および各火器の旋回。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。シビアな設計だったためか、新モデルのキットでは各部ジョイントや上下の顎が噛み合わないなど品質の低下が目立った。
カラーリングは旧モデル(RMZ-20)がプテラスと同じ濃紺色と白、新モデル(RZ-003)が濃緑色と灰色である。
新モデルはアメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#003 Barigator」。

改造バリエーション

バリゲーターTS
バリゲーターTS
BARIGATOR TS
番号 HRZ-08
所属 ヘリック共和国
分類 ワニ型
全長 14.5m
全高 4.8m
全幅 4m
重量 24.3t
最高速度 陸上150km/h
水上60kt
乗員人数 1名
武装
装備
バイトファング
地対空4連装ミサイル
AMD20mmビーム砲×2
スマッシュアップテイル
スラスターシステム
主な搭乗者 ログ・バイス

ZAC2056年に発生した大異変の影響で戦闘能力が著しく低下した バリゲーターであったが、ガイロス帝国との戦いが再燃したZAC2057年には鹵獲したガイロス帝国のゾイドを参考にして装甲材質に強化を施し、さらに異変後に強勢化した磁気嵐にも対応させるためスラスターシステムと言う新機構を搭載したバリゲーターTSとなって再配備されてエクスグランチュラと共にドスゴドスの援護や敵地への上陸作戦などで活躍した。劇中ではドスゴドスの尾部に噛み付き、振り回してもらう事でバリゲーター自体を質量武器とする連携戦法ターボアクセレイション・ハンマーアタックを披露している。

08年に発売されたZRCシリーズのキットでは劇中ではスラスターシステムと呼称されるボタン電池で動くモーター(バッテリーボックスは背中に装備され、コードでキット内のモーターに電気を送る仕組み)を搭載する事でゼンマイ駆動型から電動駆動型となっている。ゼンマイモーターは付属していないためノーマル仕様だと稼動しない。


キャリーゲーター
ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。RZ-003 バリゲーターの奇襲攻撃用改造機。背部に装備した6基のアームに小型雷撃艇(ZBCGではマリンシェルと呼称)を1隻ずつ、計6隻搭載する。潜水能力も強化されている。
モササウルス
コロコロコミック誌に掲載されたモササウルス型海戦用ゾイド。バリゲーターにヘルディガンナーアクティブシールドフレキシブルブースターでミキシング製作されている。
設定上の言及は無いが、共和国軍のラベルが貼られている。
工作隊仕様
旧シリーズパッケージ裏に掲載。機体上部に戦車橋を装備したタイプ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「クラフトゲーター」の名称で登場する。
川岸部隊仕様(MAIN-LAYER)
旧シリーズパッケージ裏に掲載。水中戦闘を得意とした派生で、機雷散布ポッドや水中用ミサイルポッド(ゲーム解説では魚雷)を装備。頭部後方には潜望鏡も持つ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「マインレイヤー」の名前で登場。

ハンマーロック

ハンマーロック
HAMMER ROCK
番号 EMZ-26(ゼネバス帝国)
EZ-056(ネオゼネバス帝国)
所属 ゼネバス帝国
ネオゼネバス帝国
分類 ゴリラ型
全長 5.6m
全高 6.7m
全幅 5.9m
重量 26.8t
最高速度 180.0km/h
乗員人数 1名
武装(旧) 誘導対空ミサイル×4
機銃(コックピット下)×2
連装ビーム砲
バルカン砲パック×1
武装(新) ハンマーナックル×2
誘導対空ミサイル×4
連装ビーム砲×1
バルカン砲パック×1
主な搭乗者 コマンド・エコー(バトルストーリー)
ソリッド(妄想戦記

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したゴリラ型汎用歩兵ゾイド。アイアンコングの小型版と言うべきゾイドであり、格闘能力ではゴドスどころか、後年のレブラプターでさえ上回る。コクピットは単独での飛行が可能[39]

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争ではガイロス帝国軍の機体として第一線に復帰することとなった。小改修のみで新鋭機にも劣らない性能を発揮する高いポテンシャルを示したが、ハンマーロックの能力の高さに目を付けた帝国摂政ギュンター・プロイツェン元帥の策謀によってガイロス帝国の正規軍である国防軍には回されず、彼の私兵集団であるプロイツェン騎士団(通称PK師団)にのみ配備された[40]。ネオゼネバス帝国成立後は強襲戦闘隊に配備され、主力ゾイドの一つとして使用されている。

現行機にはカスタマイズパーツとして全方位ミサイルユニットが用意されており、これを装備することで空陸を問わない攻撃が可能となる。この仕様の呼称は特に定められていない。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-26 ハンマーロック」および「ZOIDS EZ-056 ハンマーロック」より。

劇中の活躍
ZAC2034年ロールアウト。格闘性能では両軍小型ゾイドの中で最強ともいえる力を発揮した他、ゴリラ型の特性を活かし、急な傾斜の崖や地形でのゲリラ戦や隠密行動に於いても活躍した。
ゼネバス帝国のスパイコマンド・エコー中佐がウルトラザウルスを奪取する作戦で使用したエピソードが有名。しかし、ゴドスを超えるアロザウラーの前には歯が立たず、共和国軍のかまどとツバメ作戦では、ルイス大尉操縦のアロザウラーの派手な立ち回りに複数で翻弄されてしまった。
ZAC2101年のプロイツェンの反乱時、ガイロス帝国首都ヴァルハラでPK師団の一部として決起。首都防衛予備隊を壊滅させたが、その後に殺到したヘリック・ガイロス連合軍の前に勝ち目のない戦いだったにも関わらずに果敢に応戦。中にはサイズとスペック上、勝ち目の無いジェノザウラー相手に肉弾戦を挑んだ機体もあり、本機を含めたクーデター実行部隊は全員壮烈な玉砕を遂げた。
ネオゼネバス帝国が中央大陸に渡った時、ダークスパイナーのジャミングウェーブの援護によって共和国軍を攻撃した。
キット
トミー版
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。モナカ構造の前肢とそれぞれ一体成型の後肢の各四肢を駆動し、単純な四足歩行ギミックにより前進する。手動ギミックは、頭部装甲(後ヒンジ)およびその下のコクピットハッチ(後ヒンジ)の開閉、各火器の旋回、胸部ハッチの開閉。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
カラーリングはゼネバス帝国仕様(EMZ-26)が臙脂色と銀色、PK師団およびネオゼネバス帝国仕様(EZ-056)が黒と灰色(ダブグレーに近い)である。新モデルのシールにガイロス帝国の国章とPK師団とハンマーロックのパーソナルエンブレムがあしらわれている一方、ネオゼネバス帝国の国章が見られておらず、キャノピーカラーもガイロスの緑のまま。
カスタマイズパーツとしてCP-26 全方位ミサイルユニットが同時期に発売され、多連装ミサイルポッドと対空ミサイルランチャーに、赤外線暗視ゴーグルを装備するようになる。
旧モデルは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.9 ゼネバス帝国駆逐格闘戦用戦闘機獣 ゾイドハンマーロック」の商品名で復刻販売された。
MSS
MSSシリーズでMZ002 ゾイド EMZ-26 ハンマーロックが2013年発売。
MSS初の帝国ゾイドとなり、旧キットと同様のカラーリングに若干アレンジを加えた可動モデルという形になった。旧キットにはない腕の自由可動と、旧キットにもあった腹部展開ギミックがある。

改造バリエーション

Mk-III仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。右肩に大型ビーム砲、背部にブースターを装備し、各部プロテクターも増加されたタイプ。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「ハンマーロック3(ハンマーロック マーク3)」の名称で登場。
指揮官仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。中隊指揮官用に頭部通信アンテナを装備したタイプ。装甲色はゴールドとなっている。
飛猿

ゾイドジェネレイションズ』に登場するハンマーロックの改造機。トビザルと読む。ナカトの忍、ツカモトの乗機で、本体のコアに3つのブロックスコアを連動させて胸部のマグネッサーシステムにエネルギーを供給し、高出力・高機動を実現している。主な武装はメタルZi製の忍者刀「シエン」と背部に装備した特注の複合センサー「心眼システム」。他にもダートガン、格闘用クロー、スモークディスチャージャー、ロケットアンカーなどの装備を持つ。サポートブロックスゾイド・鋭華と合体すると中型ゾイドを超えるパワーを発揮する。合体機構は後から追加されたもので、この際心眼システムの小型化や展開式キャノンへの換装が行われている。


プテラス

プテラス
PUTERASU(旧)
PTERAS(新)
番号 RMZ-21(旧)
RZ-010(新)
所属 ヘリック共和国
分類 翼竜型
ロールアウト ZAC2034年
全長 10.3m
全高 8.2m
全幅 3.7m
重量 21.6t
最高速度 M2
乗員人数 1名
武装(旧) 20mmバルカン砲×2
空対空ミサイル×2
機関砲
武装(新) 16mmバルカン砲
空対空2連装自動追尾ミサイル
空対地2連装ミサイルポッド×2
主な搭乗者 ロブ・ハーマン『ゾイド-ZOIDS-
オコーネル『ゾイド-ZOIDS-』
クルーガー『ゾイド-ZOIDS-』
フィーネ『ゾイド-ZOIDS-』
ビーチ・ウィンドゥ[5](新)

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍の シンカーに手を焼いたヘリック共和国軍がペガサロスの後継機として開発した翼竜型戦闘機ゾイド。小型サラマンダーとでも言うべき機体であり、量産が追いつかないサラマンダーの穴を埋める役目も担う。

マグネッサーシステムによるVTOL(Vertical Take-Off and Landing : 垂直離着陸)機能を持っているため、長大な滑走路を必要とせず、いかなる場所でも離着陸と長時間のホバーリングが可能である。後継機のレイノスが登場するまで長い間、共和国軍の主力戦闘機を務めた。コクピット形状はスネークスステルスバイパー)と共通し、脱出ポッドとして単独飛行が可能[41]

第一次大陸間戦争では既にレイノスに変わって第一線を退いていたが、マッドフライの艦載機として登場している。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争でも共和国軍での運用が続けられた。

現行機にはカスタマイズパーツとしてCP-06 ボマーユニットが用意されており、これを装備した仕様はプテラスボマーと呼称される。


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-21 プテラス」および「ZOIDS RZ-010 プテラス」より

キット
タカラトミー版
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。二足歩行と翅の羽ばたきの二つのアクションで前進する(後肢は複数のパーツで構成されるが関節は無可動)。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
旧モデル(RMZ-21)の成型色は大まかに装甲と主翼が濃紺色、フレームが僅かにアイボリーがかった白、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが黒。バリゲーターと同様の配色である。
新モデル(RZ-010)では装甲と主翼が青、フレームがライトグレー、キャノピーがクリアオレンジ、関節キャップが黒。
旧モデルは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.8 ヘリック共和国 空戦用戦闘機獣 プテラス」の商品名で復刻販売された。
新モデルはアメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#010 Ptera Striker」。
HMMキット
先に登場したライガーゼロやコマンドウルフACBS、そしてガンスナイパーLSに合わせて「プテラスボマー・ジェミー仕様」として発売された。シリーズ初の飛行ゾイドでアニメと同じくCP-06ボマーユニットに当たる装備が付属している。通常型のプテラスの形態も再現可能。デザイン面では、プテラス本体のアレンジは控えめだが、主翼前縁がサラマンダーの切断翼の設定を思わせる鋭いエッジに改められており、鋭角な印象となった。武装に関してはHMMの常として大幅なアレンジが加わっており、大型化とミサイルの増加とブースターの追加により強化型との印象を強めている。
解説ではベースにした野生体ゾイドがゴドスと同系統の種族であるとされ、その事から機体パーツの一部がゴドスのものと共通しており、それにより陸戦ゾイド並の剛性を実現するとともに、生産ラインもゴドスと共有する事で量産性も向上したとある。後に製品化されたゴドスのキットにもボディおよび脚フレームのパーツが流用された。また、旧モデルカラーリングをイメージした外装パーツがコトブキヤショップ限定で発売されている。なお、同社で販売されているメカニカルベース フライング3と互換性があり、飛行したポーズをとって飾ることも可能。
劇中での活躍
バトルストーリー
ゴジュラス、アイアンコングの誕生によって両軍ゾイド開発テクノロジーの競争が激しくなったZAC2034年ロールアウト。サラマンダー量産が追い付かない事情から実質的にヘリック共和国の主力量産飛行ゾイドとなった。また、シンカ―を超える音速で水中へ逃げる前に撃墜に成功、性能を証明した。
偵察機として、様々な偵察任務や、ウルトラザウルスの弾着観測も行ったり、そのウルトラザウルス搭載艦載機としても使われた。デスザウラーの初の犠牲者として荷電粒子砲で溶かされたり、レドラーに切り裂かれたり、デスバード相手にはサラマンダー程超高度に耐えられる造りでなかった事から武器が凍りついて使用出来ぬまま撃ち落とされたりもしたが、中央大陸戦争全期に渡って、共和国主力航空戦力として活躍した。
ZAC2099年に再ロールアウトしたが、空戦能力で遥かに勝るレドラーをガイロス帝国が持っていたので、西方大陸戦争初期には制空権が取れなかった為、もっぱら爆撃機扱いであり、デスザウラー復活計画を進めていたオリンポス山への突破口を開く為に、メリクリウス湖空爆を行った。
その後も爆撃機として使用され、帝国補給線空爆に貢献し、西方大陸戦争終結後はアンダ―海海戦にも参加するが、ストームソーダーと個体数が回復したレイノスの登場によって旧式化し、前線から退いた。
アニメ
ゾイド-ZOIDS-』ではロブ・ハーマンやその他の乗機として何度も登場。ヘリック共和国軍の主力ゾイドだが、ガイロス帝国の特殊工作に用いられたりもしている。ニューヘリックシティ攻撃に出る帝国軍に対し、クルーガー大佐の作戦でマウントオッサ火山に爆撃を行って爆発させ、帝国軍の鋏撃ちを断念させる活躍もした。しかし、やられ役扱いで、ロブ・ハーマンやオコーネル搭乗機体を含めて、殆ど敵ゾイドに撃ち落とされるシーンが多く、オーガノイドのシャドーの特攻攻撃にも撃墜されたり、ブレードライガーのシミュレーション戦闘でも撃ち落とされている。
後半ではガーディアンフォースも使用し、ガトリング装備型「シルバープテラス」や偵察型の「偵察用レドーム仕様」などバリエーションも活躍している。

改造バリエーション

プテラスボマー
プテラスボマー
PUTERAS BOMBER
番号 RZ-010
所属 へリック共和国
チーム・ブリッツ(スラッシュゼロ)
分類 翼竜型
全長 10.3m
全高 8.2m
重量 21.6t
最高速度 M2
乗員人数 1名
武装 16mmバルカン砲
空対空ミサイルZAAM-011アロー×2
空対地ミサイルZAGM-065ランス×12
レーザー誘導式ミサイルユニット×2
20mmダブルバルカンポッド×2
拡張ウェポンベイ(ミサイル×5)×2
主な搭乗者 ジェミー・ヘメロス

プテラスに、カスタマイズパーツCP-06 ボマーユニットを装備した仕様。第二次大陸間戦争期においては戦闘機としての旧式化が目立つプテラスだが、爆撃能力と索敵能力の充実によって戦闘爆撃機への転換が図られている。

アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』ではチームブリッツ所属機として登場。ジェミー・ヘメロスの愛機だったが、トロス博士がレイノス購入の資金繰りのため勝手に売り飛ばしてしまった。また第18話では、チームチャンプの対戦チームが使用していた。

※機体諸元は「HMM-025 RZ-010 プテラスボマージェミー仕様」より

ステラス

ゾイドバトルストーリー4巻に登場。RMZ-21 プテラスの超高高度偵察機仕様改造機。マッハ4の速度で4万mの超高空を飛行可能。ステルス機能を有し、スパイカメラを搭載している。

当時、共和国軍基地をおびやかしていた爆撃機仕様改造デスザウラーデスバード」を追跡。基地を発見し、空撮写真を撮影した。この情報を元にロバーツ大佐によるデスバード基地奇襲作戦が発動されたが、逆に待ち伏せの罠に嵌って部隊は全滅し、作戦は失敗に終わった。

プテラスレドームスペシャル

RZ-010 プテラスの背部に、カスタマイズパーツCP-13 ワイルドウィーゼルユニットレドームを搭載した偵察機仕様。共和国軍デストロイヤー兵団に配備され、ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーに正確な砲撃目標を位置を伝える。

全長10.3m、重量23.4t、最高速度マッハ2.1[15]

プテラス・ジェミニイ

漫画『機獣新世紀ZOIDS』2巻に登場。プテラスを横列に二体つなげた情報戦略機。背面に大型のレドームを一基装備している。

夜間爆撃仕様

旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。量産が間に合わないサラマンダーに代わり改装されたプテラスの爆撃仕様で、夜間用レーダーやレーザー測距器、ロケット弾パックを増設。腹部には多目的ウェポンベイを持つ。

複座型仕様

旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。コクピットをパイロット養成用にタンデムシートとしたタイプ。ボディのバルカンは対地用の大口径バルカンに換装され、脚部にバーニア追加、尾翼が2枚に変更したことで低空性能が向上。対地攻撃用として運用された。

フロレシオス

フロレシオス
FUROLESIOS
番号 RMZ-10
所属 ヘリック共和国
分類 海竜型
全長 13m
全高 7.1m
全幅 9m
重量 8.85t
最高速度 水上40kt
水中45kt
乗員人数 1名
武装 20mm対空機関砲×2
ホーミング魚雷×2
ホサセマイクロソナー
煙幕噴出口

中央大陸戦争初期に登場したヘリック共和国軍の海竜(プレシオサウルス[2])型水雷艇(高性能駆逐艦ともいわれる)ゾイド。アクアドンと共に中央大陸戦争初期の共和国軍海軍兵力を担った。

元々はその長い首でコクピットから海の監視と生物の生態観察を行う事に適した機体で、海における生活のためのゾイドであった。この一部の改造タイプでは水陸両用型も存在したものの、基本的には水上専用タイプが主流であった。帝国、共和国に分裂した際に戦闘メカへと転用され、対空機関砲や魚雷、レーダーを搭載し、すべてが水陸両用に改造された。海上からの上陸作戦、物資の輸送等の支援活動に加え、元来持っていた観察に適した作りを生かし、沿岸警備でも活躍した[12]

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[25]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-10 フロレシオス」より

キット

動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。アクアドンと同じく車輪走行だが、前鰭が前後に動くギミックを追加。アクアドンと同じく実際に水に浮かべて泳がせることが出来る。

タカラトミーより「ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984」の商品名でゴルゴドスハイドッカーペガサロススパイカーとの5体セットでキットが復刻。2007年02月22日頃、税込価格3990円で限定販売された。

ペガサロス

ペガサロス
PEGASUROS
番号 RMZ-08
所属 ヘリック共和国
分類 鳥型
全長 10m
全高 8m
全幅 3.2m
翼長 13m
重量 4.7t
最高速度 M2.5
ブースターロケット使用時M3.4
乗員人数 1名
武装 30mmビームバルカン×1
20mmパルスビーム砲×2
パルスビーム砲×2
対空ミサイル(対地ミサイルに換装可)×1
ブースターロケット

ヘリック共和国軍がグライドラーの後継機として開発した鳥(猛禽類[2])型戦闘爆撃機ゾイド。非常に獰猛な性質で、猛禽類型に相応しく他のメカ生体を急降下して襲う性質を持つ。

中央大陸戦争初期においてゼネバス帝国は飛行ゾイドを保有していなかったため、対地攻撃で活躍した(ヒストリーオブゾイドのイラスト・漫画のみの登場でキット化されてはいないが翼竜型の飛行ゾイドを保有していたらしい)。ところがゼネバス帝国軍がシンカーを投入し、たちまち劣勢に陥ったため、後継機としてプテラスが開発されることになる。

多くのゾイドが絶滅したZAC2056年の惑星Zi大異変後は姿が確認されなくなっている[25]


※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RMZ-08 ペガサロス」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。グライドラーのパーツを流用し、翅をはばたかせながら車輪で走行。
タカラトミーより「ヘリックメモリアルボックスII 1983-1984」の商品名でゴルゴドスハイドッカースパイカーフロレシオスとの5体セットでキットが復刻、2007年02月22日頃、税込価格3990円で限定販売された。

ヘルキャット

ヘルキャット
HELCAT
番号 EMZ-24(ゼネバス帝国)
EZ-023(ガイロス帝国)
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
分類 ヒョウ型
ロールアウト ZAC2034年
全長 13.2m
全高 5m
全幅 3.8m
重量 24.0t
最高速度 190km/h
乗員人数 1名
武装
装備
(旧)
2連装加速ビーム砲(胸部)
2連高速キャノン砲(背部)
武装
装備
(新)
小口径2連装レーザー機銃(胸部)
対ゾイド20mm2連装ビーム砲(背部)
複合センサーユニット(背部前方)
3Dレーダーアンテナ(尾部)
主な搭乗者 ヨハン・Hホルスト・シュタウフィン軍曹[5][32](新・ガイロス帝国/鉄竜騎兵団)
ドク(フューザーズ

中央大陸戦争中期、ゼネバス帝国軍が開発したヒョウ型(ジャガー型と呼ぶ場合もあった)高速戦闘ゾイド。ヘリック共和国軍のガイサックに多大な損害を受け、奇襲戦の重要性を学んだことから誕生した。コクピットは単独の飛行が可能[42]

元祖ステルスゾイドであると同時に、高速機の草分けでもある。砂漠戦を得意とするガイサックに対し、ヘルキャットは森林山岳での奇襲戦を想定して設計された。特に脚部に施された消音機能とぎりぎりまで熱放射を抑えた排気システムは秀逸で、これにより敵に気付かれず接近できるため「密林の暗殺者」という異名を持つ。この技術は後にサーベルタイガーに活用された。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争ではガイロス帝国軍によって運用が続けられた。光学迷彩を導入した機体も存在したとされる[7]


※機体諸元は「EMZ-24及びEZ-023ヘルキャット」より

作中の活躍
バトルストーリー
ZAC2034年にロールアウト。サーベルタイガー登場以前から奇襲やゲリラ戦で共和国軍を苦しめた。そして2年後にサーベルタイガーが誕生した後、サーベルベルタイガーと共に史上初の高速ゾイド部隊を編成した。
そうした2体の連携による帝国高速部隊は共和国軍に大きな損害を与えたが、ZAC2044年に共和国が対抗機種のコマンドウルフを生みだし、武装、速度とも全てに於いて勝るコマンドウルフには歯が立たずに第一線を退く。
ZAC2099年に再び戦線復帰し、強化されたサーベルタイガーのセイバータイガーとペアを組み高速部隊の主力となったが、基本設計の古さが目立ち、旧大戦同様コマンドウルフにまったく太刀打ちできないため、ライトニングサイクスが開発されることとなった。
ゾイドバトルストーリー内においては、ゾイド公式ファンブック4巻でのEZ-054 ライガーゼロイクスと比較する記述で、初めて光学迷彩機能を持つことが明確にされた。
アニメ
ゾイド -ZOIDS-』第二部で登場。光学迷彩機能を用いて、ブレードライガーディバイソンTSを手こずらせた。光学迷彩を持つとする描写は、アニメ『ゾイド -ZOIDS-』が初出である。また、リーゼの死んだ友人ニコルが愛機としていた。
ゾイドフューザーズ』ではドクの専用機として登場。ファイアーフェニックスを失って傷心のRDのミスで傷ついてしまったが、後半でリヒタースケールを打倒する為のZiファイター連合軍に参加した。
キット
動力源は、小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な四足歩行ギミックにより前進する(爪先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは無し。手動ギミックも頭部コクピットハッチの開閉および背部ビーム砲の旋回のみとして、本体の滑らかなラインを崩さないよう配慮されている。旧シリーズでは重装甲スペシャルの一つとしてラインナップされていた。
新モデルはアメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#023 Atak Kat」。
旧モデルは「月刊ゾイドグラフィックス VOL.2 ゼネバス帝国 戦闘機獣 ヘルキャット」の商品名で復刻、限定販売された。


改造バリエーション

ヘルキャットノワール
ヘルキャットノワール
所属 ガイロス帝国/ロットティガー隊
分類 ヒョウ
全長 13.2m
全高 5.0m
重量 24.0t
最高速度 190km/h
乗員人数 1名
武装 小口径2連装レーザー機銃(胸部)
対ゾイド20mm2連装ビーム砲(背部)
複合センサーユニット(背部前方)
3Dレーダーアンテナ(尾部)
主な搭乗者 コウキ・デモン

ヘルキャットの強行偵察用改造機。敵基地への侵入を想定し、装甲および攻撃力が強化されている。

初出はニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフト『ZOIDS VS.II』。ミッションモードにおいて、帝国ストーリー主人公であるコウキ・デモンが、ガイロス帝国軍ロットティガー隊に合流して最初に搭乗する機体である。

キットは『ゾイドVS.II』の初回生産特典として数量限定配布された(この通常版のほか、さらにデザートライガーのキットも付属する『ゾイドVS.II初回版デザートライガーセット』も定価8800円で数量限定販売された)。成型色は大まかに本体が暗緑色と黒、帝国共通コクピットが銀色、コクピットの風防がクリアグリーン、関節キャップが赤。シールは新規のものでガイロス帝国の国章のほか、ロットティガー隊のエンブレム、さらには敵役であるブルーユニコン隊やテラガイストのエンブレムまであしらわれている。カラーリング以外の形状は通常のヘルキャットと同様。

アニメ『ゾイドフューザーズ』第15話にはよく似たカラーリングのヘルキャットが登場している。


※機体諸元は「ZOIDS VS.II 初回生産特典 ヘルキャットノワール」パッケージに準拠。

指揮官仕様
旧シリーズパッケージ裏に掲載。指揮官用にレーダーや通信機の強化を図ったタイプで、スモークランチャーも設置されている。カラーリングはレッドブラウンベース。
強行偵察仕様
旧シリーズパッケージ裏に掲載。機動力向上のため武器を小口径ビーム砲1門のみとし、出力・足回り・排気口を強化している。頭部と前足にはカメラ、背部にはレーダーも設置。カラーリングはマットブラックベース。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「アウェアキャット」の名称で登場。


マーダ

マーダ
MERDA
番号 EMZ-01のちにEMZ-13
所属 ゼネバス帝国
分類 恐竜型
全長 12.2m
全高 6.8m
重量 17.5t
最高速度 450〜500km/h
乗員人数 1名
武装 中口径電磁砲または自己誘導ミサイルポッド(選択式)
小口径レーザー
機銃×2(コックピット側面)
主な搭乗者 ライン・ホーク[5]

ゼネバス帝国軍初期の恐竜(オルニソレステス[2])型軽戦闘ゾイド。地上ゾイドとしては非常に速く、マグネッサーシステムによるホバー走行[2]は最高速度500km/hに達する(飛行ゾイドであるダブルソーダより速くエナジーライガーが登場するまで最速の地上ゾイドであった)[19]。コックピットは単独での飛行が可能。

ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残るが骨董品扱いである。しかし、プロイツェンの苛烈な総攻撃命令により、第二次大陸間戦争ではゲルダーマルダーシーパンツァー同様、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに投入された[23]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-01/EMZ-13 マーダ」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。尾が支えになっているガリウスを除けば、事実上ゾイドで初めて二足歩行を実現した記念すべき機体でもある。
マーダはタカラトミーより「ゼネバスメモリアルボックス 1984」の商品名でゲーターモルガゲルダーザットンとの5体セットでキットが復刻。2006年11月下旬頃、税込価格3990円で限定販売された。

改造バリエーション

マーダTS
ガイロス帝国が滅びたゼネバス帝国から接収し、特殊物質ディオハリコンを組み込んで強化したマーダの暗黒軍仕様型。旧機種ながら元ゼネバス将兵の士気を維持するための採用であったが、惑星Zi大異変の磁気異常によってマグネッサーVTOLノズルが使用不可となった事で、その有用価値を大きく減らす事になり廃棄寸前となっていた。そこで撃破した共和国ゾイドの残骸から磁気嵐の下でも活動できるようにする新技術スラスターシステムを回収および再現して試験的に搭載。それにより、完全には行かずともその高速性を取り戻し戦線復帰を果たした。と言う設定になっている。
『トイホビーマーケット』の通販限定発売。パーツの一部が蓄光素材となっており、ゼンマイモーターの代わりにボタン型電池内蔵の電動モーターで駆動するようになっている。ベース機では換装式だったミサイルポッドと電磁砲は、電池ボックスに設けられたパイロンによって両方装備可能。
グライマーダ
学年誌掲載の改造タイプ。飛行可能にした白いマーダ。後部に主翼を持っているが、ネーミングからグライダーのような形状をしている。
『ゾイドバトルストーリー』1巻においてはゴジュラス飛行タイプとの交戦が確認できる
サンドガウォーク
左右に二つのファンを装備して低空飛行するモデル。後のワイルドウィーゼル装備のガンスナイパーを思わせるデザイン。
特殊工作隊仕様
キットパッケージ裏に掲載。共和国領内に侵入するためのカラーバリエーションで、金属質の森林地帯での行動を考慮しグリーンとブラウンの二色迷彩が施されている。
砂漠戦用仕様
キットパッケージ裏に掲載。帝国領の砂漠地帯での行動を目的としたカラーバリエーション。デザートカラーが施されているが、強い熱射の影響でボディ下部の下地色は露出している。

マッカーチス

マディオス

マルダー

マルダー
MALDER
番号 EMZ-18
所属 ゼネバス帝国
ガイロス帝国
分類 カタツムリ型
全長 8.5m
全高 6.5m
全幅 4.3m
重量 34.6t
最高速度 100〜120km/h
乗員人数 2名
武装 自己誘導ミサイルランチャー
加速ビーム砲
中口径電磁砲
レーザーセンサー×2
機銃(コックピット下)×2

中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍が開発したカタツムリ型自走砲ゾイド。当時の小型ゾイドの中でも特に機体重量があり、移動速度が制限されるため、後方からの火力支援や移動トーチカとして運用された。火器を豊富に搭載し、砲撃戦、対空防御に威力を発揮する。

カノントータスのライバルとも言われたが、機動性の不足から早い時期に表舞台から退いた。しかしZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残っておりガイロス帝国軍でも運用された。第二次大陸間戦争ではマーダゲルダーシーパンツァー同様、ZAC2101年の暗黒大陸(ニクス大陸)での戦いに投入された[23]。 また、同種の大型化した野生体に着目した共和国が、これをベースとして輸送ゾイド超巨大ゾイド#ホバーカーゴを開発している[43]

※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EMZ-18 マルダー」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。下面の車輪による走行と連動して右側面の砲身の上下とボディが伸び縮みするギミックを有し、これはホバーカーゴにも手動走行時のギミックとして継承された。手動ギミックはコクピット開閉、左側面銃座のスライド展開、前部ミサイルランチャーの展開およびバネによるミサイル射出と充実している。
「月刊ゾイドグラフィックス VOL.3 ゼネバス帝国 支援砲撃用ゾイド マルダー」の商品名で復刻、限定販売された。ただし、こちらのバージョンではパイロットフィギュアが一体のみとなっている。
イベント『東京おもちゃショー2008』会場では、パーツの一部を蓄光素材で成型した「マルダー(暗黒軍仕様)」が税込価格1500円で限定販売された。

改造バリエーション

森林戦仕様
中のミサイル銃座を撤去し、兵員の乗車スペースを設けた装甲兵員輸送車。機体カラーは三色迷彩が施されている。
対空自走仕様
旧シリーズパッケージ裏バリエーションにて登場。対空用に大型加速ビーム砲と対空ミサイルを装備したタイプ。多弾頭ミサイルポッドも持ち、対地支援も可能としている。
GBソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「対空マルダー」の名前で登場。

メガレオン

モルガ

レブラプター

レブラプター
REV RAPTER
番号 EZ-027
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
全長 11.4m
全高 7.56m
重量 23.5t
最高速度 210km/h
乗員人数 1名
武装 キラーファング
ハイパークロー×2(前脚)
ストライクハーケンクロー×2(後脚)
カウンターサイズ×2
イオンチャージャー
主な搭乗者 キルシェ・ハルトリーゲル[5][8]

第二次大陸間戦争期、ジェノザウラーと並行して開発されたガイロス帝国軍のベロキラプトル(ヴェロキラプトル)型汎用歩兵ゾイド。オーガノイドシステムを搭載しているが、安全性を考慮し、低めに抑えられている。それでも戦闘能力は小型ゾイドの範疇を超え、中型ゾイド並みとされる。単機でもゴドスを数機纏めて破壊できるだけでなく、集団でかかればゴジュラス級の巨大ゾイドをも撃破することも可能[18]

牙や四肢の爪の他、背部にも状の刃「カウンターサイズ」を2基装備し、格闘武器が充実した機体である。その一方で機動力と凶暴性を最大限に発揮するため、標準では火器を搭載していない[44]。ただし、前脚肘部にハードポイントが存在するため装備追加は可能となっており、各種媒体ではこの部分[45][18]や背部カウンターサイズ上[45][46]にAEZ20mmビームガン(レッドホーンセイバータイガーが装備している)と思しき武装が施された機体も見受けられた。

カスタマイズパーツとしてパイルバンカーユニットが用意されており、これを装備した仕様はレブラプターPBと呼称される。


※機体諸元は「ZOIDS EZ-027 レブラプター」より

キット
動力源は小型のゼンマイであるパワーユニット。単純な2足歩行ギミックにより前進する(爪先は別パーツだが無可動)。連動ギミックは前脚の上下動、背部カウンターサイズの小さな前後動。手動ギミックはコクピットハッチ(頭部・後ヒンジ)の開閉、下顎の開閉、および前肢の爪の開閉。小型ゾイドとしてはゼンマイの竜頭が着脱式となった初めてのキットであり、ディスプレイ時は背部にイオンチャージャーとして装着する。
成型色は大まかに頭部・胴体・前肢が暗い紫みの赤(葡萄色に近い)、後肢・尾部が黒、胴体のフレーム・イオンチャージャーがグレー、四肢の爪・カウンターサイズがガンメタル、目がクリアグリーン、関節キャップが青。コクピットハッチにはメタリックブラックの部分塗装が施されている。
アメリカのハズブロ社より海外版としても発売され、こちらでの商品名は「#027 Rev Raptor」。日本版とは綴りが一部異なる。
作中での活躍
バトルストーリー
西方大陸戦争中盤の南エウロパ大陸のエルガイル海岸上陸作戦にジェノザウラーと共に参加。集団でジェノザウラーの荷電粒子砲を受けて傷ついたゴジュラスをバラバラにする等、戦闘力の高さが認められ、それまでの主力量産機だったモルガやイグアンを押しのけて、その座に就いた。
しかし、ブレードライガーと射撃能力で勝るガンスナイパーには不覚をとり、第二次全面会戦でも共和国ロブ基地を強襲したが、慢性の補給不足に陥っていた事で共和国の逆襲によって後退を余儀なくされた。
その後はウルトラザウルスのウルトラキャノンに吹き飛ばされたり、鉄竜騎兵団の攻撃を受けたり、プロイツェンの反乱ではハンマーロックに破壊されたりと、やられ役となっていった。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』では20話で初登場。スリーパー(無人操縦機)や投光器を付けた機体も登場した。設定にあるような強力な戦闘力はあまり見られなかったものの、主人公バン・フライハイトは本機に搭乗した際にその性能を褒めていた。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では、名称不明のチームが多く使用しており、バックドラフト団も大量に所有する等、作中での出番は多い。
ゲーム
『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場出来なかったゾイドの一つだったが、『ゾイドVS.III』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』には登場している。
『ゾイドインフィニティフューザーズ』ではOPでゴジュラスギガにやられる役で登場するが。ゲーム内には登場しない。
漫画
機獣新世紀ZOIDS』に登場。コミックス版では口腔内に機銃が搭載されている。

改造バリエーション

レブラプターPB

レブラプターパイルバンカー。EZ-027 レブラプターに、カスタマイズパーツCP-08 パイルバンカーユニットを装備した仕様。格闘性能がさらに向上した。ガイロス帝国機動陸軍装甲師団強襲戦闘隊に配備されている[47]

全長11.4m、重量26.8t、最高速度205km/h[15]

レブハーケン

ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。EZ-027 レブラプターの格闘性能をさらに強化した改造機。前肢の爪をカウンターサイズを束ねた物に変更し、カウンターサイズをレーザーソードに換装。レーザーソードは可動アームでリーチと自由度が確保されている模様。オリーブドラブとレッドブラウンの迷彩塗装で奇襲効果を高めてある。前頭部には髑髏を模したレリーフが施されている。

レブラプターWPB

レブラプターダブルパイルバンカー。EZ-027 レブラプターにカスタマイズパーツCP-08 パイルバンカーユニットを二基装備した仕様。

レブラプターWPBという名称は、『ゾイドVS.III』、『ゾイドタクティクス』、『ゾイドカードコロシアム』といったゲームで登場した。

レブハンター

ゲーム『ゾイドサーガ2』に登場。追撃能力に優れた改造機。前脚ハイパークローが新型となり、カウンターサイズの代わりにキラーランスと呼ばれる、変形する鋏型の武器を装備。

全長12.0m 重量24.0t 最高速度210km/h

レヴラプター空挺改造

学年誌「ゾイドバトルワールド」に掲載された改造レヴラプター。背中にレドラーの羽根を装着し、ジェットエンジンではない事を生かし音を立てず敵地に忍び込む事を得意とする。 小学二年生掲載漫画「ゾイドバトルストーリー」では帝国軍の機体として登場するが、電撃奇襲型ステルスバイパーに撃破されている。

レブラプター夜警仕様

レブラプタージェノザウラーと同様の黒と紫のカラーリングを施し、パイルバンカーユニットを装備した仕様。

キットは、小学館発行の学年誌(いわゆる小学○年生)2000年09月号誌上通販にて定価980円で限定販売されたほか、2001年春の次世代ワールドホビーフェアにて少量限定販売された。内容はカラーリングを変更したレブラプターおよびカスタマイズパーツCP-08 パイルバンカーユニットを同梱した商品となっている。成型色は大まかに頭部・胴体・前肢が紫、後肢・尾部が黒、胴体のフレーム・イオンチャージャーがグレー、四肢の爪・カウンターサイズがガンメタル、目がクリアグリーン、関節キャップがごく暗い赤(ボルドーに近い)。カラーリング以外の形状は、シールも含めレブラプターPBと同様。

レイヴェンラプター
レイヴェンラプター
RAVEN RAPTOR
番号 08
所属 ガイロス帝国
分類 ベロキラプトル型
全長 15.3m
全高 10.3m
重量 26.0t
最高速度 200km/h
乗員人数 1名
武装 キラーファング
ハイパークロー×2(前肢)
ストライクハーケンクロー×2(後肢)
カウンターサイズ×2
イオンチャージャー
パイルバンカーユニット
主な搭乗者 ハインケル・サーベラー

ガイロス帝国の「黒騎士」ハインケル・サーベラー中佐が駆る漆黒のレブラプター。パイルバンカーユニットを装備することで中型ゾイドに対する格闘性能を向上させている。ゾイド公式ファンブック4巻の暗黒大陸(ニクス大陸)における戦闘でその姿が確認できる。

初出はウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「紅の未来・黒き過去」。パイルバンカーユニットによって重量が増加しているが、俊敏性を高めてあるため運動性能はノーマル機以上とされる。パイロットの腕と相まって、シュトゥルムテュランと単機で互角に渡り合った。

キットは、カラーリングを変更したレブラプターおよびカスタマイズパーツCP-08 パイルバンカーユニットを同梱した商品となっている。シールは新規のもの。カラーリング以外の形状は、レブラプターPBと同様。


※機体諸元は『ゾイド・コア・ボックス』付属「プロイツェンの反逆」より。武装は「レイヴェンラプター」商品パッケージに準拠。

脚注

  1. ^ a b トミー「メカ生体ZOIDS RMZ-05 アクアドン」パッケージ解説より。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて』より。
  3. ^ a b c d e f g ただし『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』や『ゾイドバトルカードゲーム』には登場
  4. ^ a b c d e f ゾイドバトルストーリー1巻「ゾイドクループロフィール」より。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r ゾイドバトルカードゲームより。
  6. ^ トミー『EMZ-22 イグアン』パッケージ解説より
  7. ^ a b c d 小学館「ゾイド公式ファンブック4」より
  8. ^ a b c d ゾイド公式ファンブック2巻「エースパイロット名鑑」より。
  9. ^ トミー「RMZ-12 ガイサック」パッケージ解説より
  10. ^ トミー「RZ-002 ガイサック」パッケージ解説より
  11. ^ キットではノーマルタイプ、重装タイプのいずれかに換装可能だが、ゲームではノーマルタイプ、コマンダータイプになっていた
  12. ^ a b c HISTORY OF ZOIDSより
  13. ^ 実際のサソリのような尾にではなく、鋏脚に毒を持つのはカニムシ的である
  14. ^ a b c d e f g h 小学館「ゾイド公式ファンブック」
  15. ^ a b c d e f 機体諸元は『ZOIDS SAGA攻略本『ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社刊 ISBN 978-4-575-16293-6 より。
  16. ^ a b 小学館「ゾイドバトルストーリー」より
  17. ^ a b 小学館「ゾイドバトルストリー3」より
  18. ^ a b c d e f g h i 小学館「ゾイド公式ファンブック2」より
  19. ^ a b ゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』では機動性(回避力)はそれほど高くない。
  20. ^ トミー「RMZ-02 グライドラー」パッケージ解説
  21. ^ a b トミー「ゼネバスメモリアル」パッケージ解説より
  22. ^ 電撃ホビーマガジン2003年2月号「SMACK ZOIDS」。
  23. ^ a b c d 『ゾイド・コア・ボックス』付属の「プロイツェンの反逆」より。機体解説が変更され新商品宣伝が加わっただけで物語に関しては同じである公式ファンブック4巻にも登場はしているが、「骨董品までもが」戦闘に狩り出されたとの表記はない。
  24. ^ a b c ゾイドバトルストーリー2巻参照。
  25. ^ a b c d e ただし『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』には登場
  26. ^ 小学館「ゾイド公式ファンブック3」
  27. ^ 電撃ホビーマガジン2002年9月号より
  28. ^ 月刊ゾイドグラフィックス VOL.7
  29. ^ 電撃ホビーマガジン2003年6月号SMACK ZOIDSより
  30. ^ a b c ゾイドコアボックス付属「Ziヒストリーファイル」より
  31. ^ トミー「EZ-026 シュトルヒ」付属オフィシャルファンブックEX vol.5より
  32. ^ a b c ゾイド公式ファンブック3巻「エースパイロット名鑑」より。
  33. ^ トミー「EMZ-19 シンカー」パッケージ解説
  34. ^ トミー「RMZ-25 スネークス」パッケージ解説より
  35. ^ 「RZ-057 スナイプマスター」商品パッケージには記載されているが、ゾイド公式ファンブック3巻の武装図解では省略されているため注意。
  36. ^ 「RZ-057 スナイプマスター」商品パッケージでは精密射撃用スナイ「プ」スコープ、ゾイド公式ファンブック3巻の武装図解では精密射撃用スナイ「パー」スコープとなっている。
  37. ^ 月刊コロコロコミック2001年12月号より
  38. ^ a b 電撃ホビーマガジン2002年7月号「SMACK ZOIDS」Bパートより
  39. ^ 「メカ生体ZOIDS EMZ-26 ハンマーロック」パッケージ解説より
  40. ^ 但し、「EZ-004レッドホーン」のパッケージや、「公式ファンブック」ではゼネバス帝国時のカラー機体が映っている。
  41. ^ 「メカ生体ZOIDS RMZ-21 プテラス」パッケージ解説より
  42. ^ 「EMZ-24 ヘルキャット」パッケージ解説
  43. ^ タカラトミー「ゾイドグラフィックス vol.3 マルダー」付属冊子より
  44. ^ 月刊コロコロコミック誌2000年2月号より
  45. ^ a b アニメ『ゾイド -ZOIDS-』および『ゾイド新世紀スラッシュゼロ
  46. ^ ゲーム『ゾイドバトルカードゲーム 西方大陸戦記
  47. ^ ゾイド公式ファンブック2巻および3巻「ガイロス帝国軍団組織図」より。