ゾイド (架空の生物)

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ゾイド(金属生命体)はゾイドシリーズに登場する架空の生命体。

ゾイドの定義[編集]

惑星Ziに存在する生命体を総称して金属生命体と呼ぶ。その中で、ゾイドコアを持つものをゾイドと呼ぶ。

金属生命体の発生[編集]

惑星Ziの海中で発生した好熱性の細菌達は巧みな化学合成によりエネルギーを得て様々な形質へと変化していった。体液はほぼZiの原子海水と同じ成分だが、周囲に金属を殻とするものが現れて、海底での生存の覇者となった。

遺伝によって金属を子孫へ伝えることは不可能であるが、体を構成する金属を後天的に取り込むシステムはさほど複雑ではなかった。そうして、Ziの生命体は金属生命体へと進化していった。

別惑星の生物でありながら、その形態や生態が地球の生物に酷似しているのは収斂進化によるものとされ、地球のそれぞれの場所に近い環境で生きていたゾイドもまた地球の生物によく似た姿へと変化を遂げたためである。

ゾイドコア[編集]

環境の激変はZiの生物にとって非常に厳しいものであった。そこで、これを乗り切るための手段としてゾイドコアが発達した。ゾイドコアの中には種としての基本生体(内臓等)が凝縮されており、生命体の核である。内部は高温高圧であるために真球状となっており、自ら重心移動して動く。このゾイドコアを持つ金属生命体がゾイドなのである。ゾイドはゾイドコアが生きている限り体が傷ついても再生することが出来る。ゾイドコアはいかに外環境が変化しても、かつて生命が生まれた「高温高圧の原子海水」を再現する命のゆりかごなのである。

外見は地球製の核分裂チャンバーに酷似とされ、地球製の機械では考えられない莫大な電力を生み出す。

昭和の第一期シリーズ(中央大陸戦争第一次大陸間戦争)時は「ゾイド生命体」と呼ばれていた。

ゾイドの繁殖[編集]

野生ゾイドは成長すると体内に自分のコアと同じ小さなゾイドコアをいくつか(ゾイドによって異なる)作り出す。成体ゾイドが死んだとき、その小さなコアは新たなる生命の卵となり、再び成長していく。ゾイドは無性生殖とも言える。

ゾイドの成長[編集]

発生した幼体は水中の金属原素を接収し、骨格や外皮を形成していく。やがて陸生型ゾイドは四肢を生やして陸に上がってから成長する。大型ゾイドの場合は成体になるまで50年以上はかかるとされる。

戦闘機獣の誕生[編集]

野生のゾイド[編集]

文明の初期、ゾイドは今のような戦闘機獣ではなく、捕獲した野生ゾイドを一部加工し、飼育されていた。狩猟時代、ゾイドは人々にとって狩りの対象でしかなかったという。

当初野生ゾイドについては余り語られず、たまに雑誌などに設定画が描かれる程度であったが、ライガーゼロ登場辺りから野生体が注目を浴び、ゾイドコレクションやゴジュラスギガセイスモサウルス等一部のキットにはパッケージ裏に野生態の図が記載されている。ZAC2099以降の惑星Ziにおいては、あの惑星Zi大異変の影響で殆どのゾイド原種が絶滅危惧状態に追いやられたとされているが、それでも生き残った野生体原種はいままでのゾイドのそれよりはるかに強靭な生命力を有していると言われている。ゲームの『ジェノブレイカー編』には数体野生体が登場し、多くはゾイドエッグから孵る。レアヘルツの影響で暴走こそしないが、戦闘ゾイドに改造しないと寿命が短くなるという事実も判明した。

家畜ゾイド[編集]

人々はゾイドを生活のために使い続けた。人々の手でゾイドコアからゾイドを育て、何世代にもかけてゾイドを家畜とした。ゾイドは運搬、作業、競技、戦闘に用いられた。

戦闘用ゾイド[編集]

文明が発達すると、ゾイドコアに直接命令が伝えられるようになった。コアに簡単な電気信号を送ることでゾイドをコントロール出来るようになった。

ゾイドの巨大化[編集]

野生ゾイドをコントロール出来るようになったが、高い運動性能をも求められるようになった。そこでサイバネティックスパーツと呼ばれる人工パーツで体の一部を置き換える事でそれを解決した。この頃のゾイドの戦闘は人がまたがって乗り、武器を持って直接戦うという地球で言えば騎兵としての役割でしかなかった。その後、どんどんと体は人工パーツに置き換え、最終的にはゾイドに直接武装を取り付け、そのスペース確保のためにより大きな動力を取り付け巨大化し、現在の戦闘機獣が誕生した。しかし、戦闘機獣と化したゾイドは繁殖能力を失ったために、人の手による人工的な養殖が必要不可欠となったが、後にオーガノイドシステムを利用して強制的に増殖させることも可能となる。さらに後には完全な人工ゾイドであるブロックスも開発される。

なお、ゾイドのボディを人工のものに置き換える場合には元の姿に近い姿にする必要があり、ゾイドコアを戦車の動力源にすると言う地球人の案は失敗となった。ただしこれはだいたい姿が似ていれば良いのであり、モチーフは同じであるが機体のサイズが違うゾイド(ジェノザウラーのゾイドコアをデスザウラーのボディに組み込んだブラッディデーモンが該当)等も存在し、また、ワイツタイガーの分離形態であるワイツウルフは、虎型のゾイドコアで狼型のボディを動かしている。しかし問題が無い訳ではなく、大型ゾイドのコアから無理やり超巨大ゾイド並みの出力を引き出すブラッディデーモンは戦闘中に溶解を始め、逆にワイツウルフは制御しきれない出力を抑えるために、わざと本来と違う姿に作られており、サビンガと合体して本来の姿(ワイツタイガー)になると、高すぎる出力から回路が焼き切れる。

余談だが、設定的にはゾイドの続編に当たる『装甲巨神Zナイト』では、地球に持ち込まれたゾイドコア(メタルハート)が人型兵器の動力源に利用されており、技術の進歩か、移民船と地球本星の技術力の差かは不明だが問題が解決したようである。

また、ゾイドコアはバイオテクノロジーにより、ある程度の巨大化が可能であり、野生体のモルガは3mほどだが戦闘ゾイドに改造されたモルガは12m近くあり、ガイサックも原種はわずか80cmの生物だったがこれも全長10mまで巨大化され、ディメトロドンゲーターダークスパイナースピノサパーアイアンコングハンマーロックなどもほぼ同じタイプの原種を利用しながらもサイズがふた周り違う。逆にケーニッヒウルフコマンドウルフは同じオオカミ型ゾイドではあるが、元となった野生体が異なる(西方大陸種は中央大陸種より大型とされる)。

生体兵器としてのゾイド[編集]

これらの改造によってゾイドは「メカ生体」と呼ばれる一種の生体兵器サイボーグ兵器)となり、通常の兵器よりも生物に近い自然かつ俊敏な動作が可能で、機種によっては爪や牙など元々動物として持っていた武器を機体の武装に反映させる事により、それを行使しての近接格闘戦にも対応できる。しかも装甲部は金属細胞と同じ働きを持っているため多少の損傷なら自己修復できる機能も有している。元となったゾイドが強靭な種であればあるほどその改造型も強大な兵器となるが、体の全てを機械化されても核に残る生物としての本能と性質が機体の動作性に影響を及ぼす事があり、元から気性が荒い種や個体をベースにした場合は戦闘時に凶暴化してスペック以上のパワーを発揮するものの操縦を受け付け辛くなったり、逆に大人し過ぎる種は操縦し易いが戦闘時には怯えて動きが鈍くなる等の傾向がある。さらに時にはパイロットとの相性や精神面での繋がりによってもゾイドの操縦性および戦闘能力が大きく左右される場合もある。この関係で公式ファンブックではアイアンコングディバイソンが「勇猛だが操縦もしやすい傑作」と評価されている。

惑星Zi大異変以降、野性ゾイドの激減に伴い戦闘ゾイドには家畜化されたゾイドを使用しているため、野性の本能を失い以前よりも性能が下がっているとされる。そのため、その後作られたゾイドには古代文明の技術であるオーガノイドシステムによるゾイドの生命力強化が図られる事になるが、副作用もあったためライガーゼロ開発以降はその純粋野生体本来の生命力と戦闘能力が着目され、再び野生体を利用するようになる。完全な人工ゾイドであるブロックスは野生の本能が無いため操縦し易く出力も安定しているが、小型ゾイドより出力の大きいゾイドコアはTB8を除いて未だ作られていない(複数による合体(チェンジマイズ)で出力を上げることも可能だが、暴走や溶解などの問題がある)。

野良ゾイド[編集]

戦闘で損傷し、ゾイドコアは生きているのに乗り捨てられたりして、何らかの形でパイロット不在の戦闘用ゾイドが再び野生化した物で、凶暴化している事が多いとされる。フューザーズでは野生ゾイドと呼称されて誤解を招いた。整備されていないので機体はガタガタだが、移動に関してはそれほど問題なく動いている(もっともゲーム中に登場する物は至って普通の機体である)。彼らもまた生存に必要なエネルギーや元素を確保すべく他のゾイドを襲撃、捕食する事があると言う。GBシリーズの『ジェノブレイカー編』や『白銀の獣機神』、『ZOIDS SAGA シリーズ』の敵はこれである事が多い。アニメでは『ZOIDS』のホワイトゴルドスや『フューザース』のファイヤーフェニックス、『ジェネシス』のエレファンダー、バトルストーリー内のデススティンガーなどが最たる例である。

武装の進化[編集]

初期は先ほどにも述べた通り、ゾイドに人がまたがって剣や盾を持ち武装し戦っていた。しかし次第にゾイド自体に手を加え、四肢を人工パーツに取り替え、コックピットを取り付け、人が扱えないほどの投石機やボウガンなどを装備するようになる。さらに進むと、ゾイドそのものが格闘を行ったり、コアから連動した武器が開発されるようになり、ゾイドそのものが兵器となるようになった。

ゾイドのエネルギー[編集]

初期[編集]

原始金属生命体は自分と同類の金属生命体を捕食し、それを自分のエネルギーとして活動していた。生態系の最下層に植物や小さな小さな虫が存在し、それを食べた者がさらに強い者に食べられるという食物連鎖が続いた。

中期[編集]

ゾイドコアを持ったゾイドへ金属生命体が進化すると、ゾイドコアを中心とした食物連鎖が成立していった。ゾイドコアにはゾイドにとって必要な要素が凝縮されており、それを捕食すれば一気にそれを補えた。

後期[編集]

戦闘機獣となったゾイドはコアを捕食する事が出来ない。そのため人の手によって整備、補給が不可欠となった。ゾイドコアを生存させるためには高温高圧の原始海水と同じ成分を一定期間で補充してやらなければならず、また人工の体を作動させるためにはサーボモーターのバッテリー、内部機関を動かす為のオイルが必要となった。

アニメにおいては『ゾイドジェネシス』ではレッゲルと呼ばれるゲル状の液体を燃料としている事が判明したが、それ以外のシリーズでは厳密なゾイドのエネルギーについては特に言及されていない。

地球人の漂着[編集]

ZAC2029年頃、太陽系第三惑星(地球)からの移民船、グローバリーIII世号が漂着した。ゾイド人はこの時、地球人と交流し、彼等の持つ高度な科学技術によって次々とゾイドの武装は進化していった。特に惑星Ziでは遅れていたエレクトロニクスの分野がもたらされ、それによってレーザー兵器や誘導するミサイル兵器が誕生し、またレーダーなどによって索敵、照準を合わせる装備が開発された。ヘリックとゼネバス、互いの国家に様々な兵器がもたらされ、初の新世代ゾイド同士の本格的な戦闘となったアルダンヌ会戦では、多くの兵士が自分たちの兵器に驚愕した(ただし、ガリウスやグライドラー、グランチュラなど地球人来訪前に作られたはずのゾイドも設定上はビーム砲やミサイルなど近代兵器をいくつか搭載しており、これ等も地球人によって後付で装備されたものと考えられるが、詳細は不明)。