占冠村
しむかっぷむら 占冠村 | |
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国 | 日本 |
地方 | 北海道地方 |
都道府県 | 北海道(上川総合振興局) |
郡 | 勇払郡 |
市町村コード | 01463-0 |
法人番号 | 2000020014630 |
面積 |
571.41km2 |
総人口 |
1,496人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年3月31日) |
人口密度 | 2.62人/km2 |
隣接自治体 |
上川総合振興局 空知郡:南富良野町 空知総合振興局 夕張市 日高振興局 沙流郡:平取町、日高町 胆振総合振興局 勇払郡:むかわ町 |
村の木 | カエデ |
村の花 | ツツジ |
占冠村役場 | |
村長 | 田中正治 |
所在地 |
〒079-2201 北海道勇払郡占冠村字中央 |
外部リンク | 占冠村 |
ウィキプロジェクト |
占冠村(しむかっぷむら)は、北海道上川地方最南部に位置する村。
地理
上川総合振興局管内の最南部に位置する。四方を山に囲まれており、村面積の94%は森林。村内を東西に国道274号、JR石勝線が通る。道東自動車道占冠ICが開通し、帯広方面とつながった。2011年10月29日に夕張IC-占冠IC間が開通し、札幌方面ともつながった。
- 山: トマム(苫鵡)山 (1,239m) 、ピヤシリ山 (987m)
- 河川: 鵡川
- 湖沼:
人口
占冠村(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
気候
占冠村 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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盆地にある為、夏と冬、昼と夜の寒暖の差が大きい。また、冬は日本国内でも極めて寒冷な気候で、特に12月から2月にかけての厳寒期には、-20〜-30℃になる日も多く、2001年1月には、2000年代以降では最も低い気温となる、-35.8℃を観測した。風が弱く快晴の日の早朝には、放射冷却現象によって、強烈な冷込みになる事があり、北海道はおろか、全国のテレビやラジオ等の「今冬一番の寒さ」のニュースで当村の事が取り上げられることが多く、全国の最低気温で1位となる事がある。寒冷な気候であるのに加えて、降雪量も非常に多く、年間8〜10m程度の降雪量が観測され、国に特別豪雪地帯の適用を受けている。これは日常生活を営む上では、非常に大きな支障をきたす事も少なくないが、観光資源として貢献されているのも事実である。一方で夏は暑くなり、最も暑い時期に30℃を超える日も、北海道の気候としては比較的多い分類にあるが、晴天の日が多い上に、梅雨がないため湿度が低く乾燥しているため、過ごしやすいといえる。
占冠(1979年-2000年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 6.6 (43.9) |
12.4 (54.3) |
15.8 (60.4) |
24.2 (75.6) |
29.0 (84.2) |
29.9 (85.8) |
32.5 (90.5) |
33.8 (92.8) |
28.3 (82.9) |
22.9 (73.2) |
17.9 (64.2) |
10.9 (51.6) |
33.8 (92.8) |
平均最高気温 °C (°F) | −4.0 (24.8) |
−3.2 (26.2) |
0.8 (33.4) |
8.4 (47.1) |
15.4 (59.7) |
19.9 (67.8) |
23.3 (73.9) |
24.0 (75.2) |
19.4 (66.9) |
13.0 (55.4) |
4.9 (40.8) |
−1.3 (29.7) |
10.1 (50.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −18.2 (−0.8) |
−18.3 (−0.9) |
−11.8 (10.8) |
−3.0 (26.6) |
2.6 (36.7) |
8.6 (47.5) |
13.9 (57) |
14.9 (58.8) |
9.3 (48.7) |
1.7 (35.1) |
−4.3 (24.3) |
−12.0 (10.4) |
−1.4 (29.5) |
最低気温記録 °C (°F) | −35.8 (−32.4) |
−35.4 (−31.7) |
−32.1 (−25.8) |
−21.1 (−6) |
−5.3 (22.5) |
−1.5 (29.3) |
4.1 (39.4) |
3.8 (38.8) |
−0.3 (31.5) |
−8.4 (16.9) |
−20.3 (−4.5) |
−29.3 (−20.7) |
−35.8 (−32.4) |
降水量 mm (inch) | 51.7 (2.035) |
35.3 (1.39) |
64.8 (2.551) |
81.7 (3.217) |
100.4 (3.953) |
67.1 (2.642) |
120.9 (4.76) |
194.6 (7.661) |
169.6 (6.677) |
129.6 (5.102) |
124.2 (4.89) |
74.9 (2.949) |
1,214.7 (47.823) |
降雪量 cm (inch) | 218 (85.8) |
180 (70.9) |
169 (66.5) |
58 (22.8) |
2 (0.8) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.4) |
81 (31.9) |
203 (79.9) |
903 (355.5) |
出典1:気象庁[1] 2010-3-20 | |||||||||||||
出典2:気象庁[2] 2010-3-20 |
隣接している自治体
沿革
かつては農林業、酪農を基幹産業とする山あいの小さな村だった。1952年に村のほぼ全てが水没する巨大ダム・赤岩ダム建設計画が持ち上がったが住民全てが反対し、1961年に中止となった。その当時のダム事業中止は全国的に極めて珍しい例であった。
1981年に村を東西に横断する国鉄石勝線が開業、占冠駅、石勝高原駅(現トマム駅)の2駅に特急が停車するようになった。鉄道交通の利便性の良さから、トマム駅周辺はリゾート地として開発された。
2009年5月22日・5月23日には、16の国や地域の首脳と日本の首相が集う第5回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議(「太平洋・島サミット」)が当村トマムで開催された。
- 1905年(明治38年) 辺富内(へとない)村(現在のむかわ町の一部)から占冠村が分村。
- 1906年(明治39年) 室蘭支庁(現・胆振支庁)から上川支庁へ管轄変更。
- 1919年(大正8年) 二級町村制を施行し、南富良野村 ・占冠村組合役場を設置する。
- 1932年(昭和7年) 南富良野村 ・占冠村組合役場を解く。
- 1952年(昭和27年) 北海道開発局、鵡川・赤岩青巌峡一番淵付近に多目的ダム計画を発表(赤岩ダム計画)。ニニウ・トマム(苫鵡)以外全て水没対象となり、村全体で反対運動が発生する。
- 1961年(昭和36年) 北海道開発局、赤岩ダム計画の白紙撤回を発表。
- 1981年(昭和56年) 国鉄石勝線が開業。関兵精麦グループと占冠村の第三セクター「シムカップ・リゾート開発公社」により、中苫鵡地区のスキー場を中心としたリゾート開発に着手。
- 1983年(昭和58年) アルファリゾート・トマム開業。
- 1989年(平成元年) 総合保養地域整備法(リゾート法)による重点整備地区に指定される(北海道内初)。
- 1992年(平成4年) アルファリゾート・トマムの発展による繁忙期の水不足から「トマムダム」の建設が計画されたが、客足の衰退により中止。
- 1998年(平成10年)5月 アルファリゾートトマムの施設の4割を所有し、運営主体であるアルファ・コーポレーション(北海道札幌市・関兵の子会社)が自己破産、負債額は1061億円。これにより同社運営の施設が休業。関兵は既に加森観光へ運営委託を要請しており、関兵所有分の残り6割は営業を続けたが、客足は落ち込んだ。
- 1998年(平成10年)12月 加森観光が占冠村に5億円を寄付。寄付金で村が施設を買い取り、加森観光に無償貸与、営業を再開。
- 2003年(平成15年)6月 アルファリゾート・トマムの開発を手がけた関兵精麦(宮城県仙台市)が民事再生法を適用する。
- 2004年(平成16年)4月 関兵が星野リゾート(長野県北佐久郡軽井沢町)へトマムの自社所有施設を譲渡する。星野リゾートが譲受区画の運営を自ら手がけることとなり、加森観光所有のトマムと分断した運営が行われる(2005年に星野へ一本化)。その際、老朽化した施設修繕費用が村に請求される。
- 2004年(平成16年)6月8日 当時の村長、原淳二が任期を残して辞職。
- 2007年(平成19年)10月21日 道東自動車道トマムIC-十勝清水IC(上川郡清水町)間開通。
- 2009年(平成21年)5月22日・5月23日 トマムにて、第5回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議(「太平洋・島サミット」)開催。
- 2009年(平成21年)10月24日 道東自動車道占冠IC-トマムIC間開通。
- 2011年(平成21年)10月29日 道東自動車道夕張IC-占冠IC間開通。
行政
- 村長(1932年 - 現在に至る)
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経済
基幹産業は農業、酪農、林業。山菜も採れ、名物となっている。石勝線開業後はトマムリゾートなどの観光産業が発展したが、バブル崩壊・運営会社の倒産などがあり、バブル時の最盛期と比べると客数は減少している。
農業協同組合
- ふらの農業協同組合(JAふらの)占冠出張所
郵便局
- 占冠郵便局(日本郵便富良野支店占冠集配センター併設)
- 胆振苫鵡簡易郵便局
宅配便
公共機関
警察
- 富良野警察署占冠駐在所
姉妹都市・提携都市
教育
- 中学校
- 占冠
- 小学校
- 占冠中央
- 小中学校
- トマム(苫鵡)
交通
道路
鉄道
日本で特急列車停車駅が2つある村は、当村が唯一である。ちなみに両駅が特急列車のみ運行される当該区間にあるため、特急列車しか止まらないJRの駅が2つある自治体としても唯一である。
バス
空港
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 星野リゾート・トマム
- ニニウ自然の国
- 赤岩青巌峡(あかいわせいがんきょう)ラフティングが盛ん。
- ホロカトマム山林 国連の「2010年 国際生物多様性年」に設立された占冠村ホロカトマムにある新しい生物多様性・自然保護区。
関連項目
脚注
- ^ “平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2010年3月20日閲覧。
- ^ “観測史上1-10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2010年3月20日閲覧。