ブラッド・オースマス

ブラッド・オースマス
*Brad Ausmus*
デトロイト・タイガース監督 #7
	2014年
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	コネチカット州ニューヘイブン
生年月日	1969年4月14日（55歳）
身長; 体重	5' 11" ＝約180.3 cm; 190 lb ＝約86.2 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	捕手
プロ入り	1987年ドラフト48巡目でニューヨーク・ヤンキースから指名
初出場	1993年7月28日
最終出場	2010年10月3日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	選手歴チェシャ高等学校; ダートマス大学; サンディエゴ・パドレス (1993 - 1996); デトロイト・タイガース (1996); ヒューストン・アストロズ (1997 - 1998); デトロイト・タイガース (1999 - 2000); ヒューストン・アストロズ (2001 - 2008); ロサンゼルス・ドジャース (2009 - 2010); 監督歴デトロイト・タイガース (2014 - );
	この表について

ブラッド・オースマス（Bradley David "Brad" Ausmus、1969年 4月14日 - ）は、アメリカ合衆国・コネチカット州ニューヘイブン出身の元プロ野球選手（捕手）。右投右打。現在は、MLBのデトロイト・タイガースで監督を務める。

経歴

プロ入りとマイナー時代

1987年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから48巡目で指名を受ける。元々ドラフト前にアイビー・リーグ所属のダートマス大学への進学を表明しており、交渉当初も契約拒否の意向だったが、マイナーリーグに所属しつつ大学に通うという条件で契約し入団。後に同大学卒業まで果たした。

1992年 11月17日、2チームの新球団創設に伴うエクスパンション・ドラフト54巡目でコロラド・ロッキーズに指名され、移籍。

タイガース復帰

1999年 1月14日に、ポール・バコら5選手とのトレードで、クリストファー・ニコースキーと共に古巣タイガースへ移籍（バコ以外の4選手は、ブライアン・パウエル、ディーン・クロウ、マーク・パーセイルス、カルロス・ヴィッラロボス）。同年、オールスター初出場。

アストロズ復帰

2000年 11月11日に、ロジャー・セデーニョおよびクリス・ホルト、ミッチ・メルスキーとのトレードで、他2選手と共に古巣アストロズへ移籍（他2選手とは、ネルソン・クルーズ、ダグ・ブロケイル）。復帰初年度の2001年のスプリングトレーニングでは若手投手陣からThe Messiah（救世主）とからかい半分でニックネームを付けられたが、前年崩壊した投手陣を建て直してポストシーズン進出につなげるなど本当に救世主となった^[1]。また、そのリードとリーグ2位の盗塁阻止率47.7%を記録したことが評価され、初のゴールドグラブ賞に輝いた。

2005年は、失策を前年の5つの半数以下となる1つに抑え、盗塁阻止率も前年の26.4%から31.6%に戻すなど、持ち前の好守と地肩の強さを披露。本職の捕手以外にも、メジャー昇格後初となる二塁手・遊撃手としても各1イニングずつプレーし、器用さもうかがわせた。ちなみに、遊撃手では併殺にからむなど、2度の打球処理の機会があったものの、二塁手では1度も打球処理の機会がなかった。また、打撃面でも2000年のタイガース在籍時以来、5年ぶりとなる出塁率.350以上・50四球以上をマークし、攻守ともにチームを支えた。

2006年は、5月11日時点でナ・リーグ2位の打率.341と出だしは好調であった。しかし、6月下旬 - 7月初旬にかけて、40打席連続無安打という不名誉なチーム記録を樹立するなど、大不振に陥ってしまった。また盗塁阻止率も22.1%と低調な数字に終わった。

ドジャース時代

2009年 1月26日、ロサンゼルス・ドジャースと100万ドル+出来高35万ドルで1年契約。

2010年 10月3日、シーズン最終戦で引退した^[2]。

引退後

2012年には、第3回WBC予選のイスラエル代表の監督に就任する事が決まった。

監督時代

2013年 11月3日に、勇退したジム・リーランドの後任としてタイガースの監督に就任する事が発表された^[3]。

選手としての特徴

ゴールドグラブ賞を3回受賞している。捕手以外に、一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手でのプレー経験もある。

詳細情報

年度別打撃成績

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
1993	SD	49	166	160	18	41	8	1	5	66	12	2	0	0	0	6	0	0	28	2	.256	.283	.413	.696
1994		101	366	327	45	82	12	1	7	117	24	5	1	6	2	30	12	1	63	8	.251	.314	.358	.672
1995		103	369	328	44	96	16	4	5	135	34	16	5	4	4	31	3	2	56	6	.293	.353	.412	.765
1996		50	166	149	16	27	4	0	1	34	13	1	4	1	0	13	0	3	27	4	.181	.261	.228	.489
1996	DET	75	261	226	30	56	12	0	4	80	22	3	4	5	2	26	1	2	45	4	.248	.328	.354	.682
'96計	DET	125	427	375	46	83	16	0	5	114	35	4	8	6	2	39	1	5	72	8	.221	.302	.304	.606
1997	HOU	130	478	425	45	113	25	1	4	152	44	14	6	6	6	38	4	3	78	8	.266	.326	.358	.684
1998	HOU	128	472	412	62	111	10	4	6	147	45	10	3	3	1	53	11	3	60	18	.269	.356	.357	.713
1999	DET	127	527	458	62	126	25	6	9	190	54	12	9	3	1	51	0	14	71	11	.275	.365	.415	.780
2000	DET	150	604	523	75	139	25	3	7	191	51	11	5	4	2	69	0	6	79	19	.266	.357	.365	.722
2001	HOU	128	461	422	45	98	23	4	5	144	34	4	1	6	2	30	6	1	64	13	.232	.284	.341	.625
2002		130	496	447	57	115	19	3	6	158	50	2	3	2	3	38	3	6	71	30	.257	.322	.353	.675
2003		143	509	450	43	103	12	2	4	131	47	5	3	4	5	46	1	4	66	8	.229	.303	.291	.594
2004		129	448	403	38	100	14	1	5	131	31	2	2	7	3	33	11	2	56	13	.248	.306	.325	.631
2005		134	451	387	35	100	19	0	3	128	47	5	3	7	1	51	8	5	48	17	.258	.351	.331	.682
2006		139	502	439	37	101	16	1	2	125	39	3	1	9	3	45	2	6	71	21	.230	.308	.285	.593
2007		117	397	349	38	82	16	3	3	113	25	6	1	4	1	37	3	6	74	11	.235	.318	.324	.642
2008		81	250	216	15	47	8	0	3	64	24	0	2	6	1	25	3	2	41	4	.218	.303	.296	.599
2009	LAD	36	107	95	9	28	4	0	1	35	9	1	0	5	0	5	0	2	21	1	.295	.343	.368	.712
2010	LAD	21	71	63	4	14	2	0	0	16	2	0	0	0	0	7	1	1	15	3	.222	.310	.254	.564
通算：18年		1971	7101	6279	718	1579	270	34	80	2157	607	102	53	82	37	634	69	69	1034	201	.251	.325	.344	.669

各年度の太字はリーグ最高

年度別監督成績

年度	球団	地区	試合	勝利	敗戦	勝率	順位/チーム数	備考	ポストシーズン勝敗	年齢
2014	DET	AL 中	162	90	72	.556	1 / 5	ALDS敗退	0勝3敗	45歳
2015	DET	AL 中	161	74	87	.460	5 / 5			46歳
通算	2年		323	164	159	.508			0勝3敗

脚注

^ 「30球団マンスリー・リポートヒューストン・アストロズ」『月刊メジャー・リーグ』 2002年1月号ベースボール・マガジン社 61頁
^ “Dodger catcher Brad Ausmus retires after 18 seasons” (英語). examiner.com. 2010年10月10日閲覧。
^ Reports: Ausmus to be named next Tigers manager

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

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[1] 「30球団マンスリー・リポートヒューストン・アストロズ」『月刊メジャー・リーグ』 2002年1月号ベースボール・マガジン社 61頁

[2] “Dodger catcher Brad Ausmus retires after 18 seasons” (英語). examiner.com. 2010年10月10日閲覧。

[3] Reports: Ausmus to be named next Tigers manager

[1]

[2]

[3]

表話編歴デトロイト・タイガースロースター
投手	-- タイ・アドコック（英語版） 4 ボー・ブリスキー 17 アンドリュー・チェイフィン 53 メイソン・イングラート（英語版） 49 アレックス・ファエド 9 ジャック・フラハーティ 59 ウィルマー・フローレス 68 ジェイソン・フォーリー 66 ソーヤー・ギプソン＝ロング（英語版）（故障者リスト） 87 タイラー・ホルトン 55 アレックス・ラング 18 前田健太 25 マット・マニング 7 シェルビー・ミラー 12 ケイシー・マイズ 54 ケイダー・モンテロ（英語版） 45 リース・オルソン（英語版） 29 タリック・スクーバル 19 ウィル・ベスト 43 ジョーイ・ウェンツ 52 ブレンダン・ホワイト（英語版）
捕手	38 ディロン・ディングラー 15 カーソン・ケリー 34 ジェイク・ロジャース
内野手	28 ハビアー・バエズ 77 アンディ・イバニェス 33 コルト・キース 40 バディ・ケネディ（英語版） 32 ライアン・クレイドラー（英語版） 51 エディース・レナード（英語版） 20 スペンサー・トーケルソン 13 ジオ・ウルシェラ（故障者リスト） 8 マット・ビアリング
外野手	60 アキル・バドゥー 21 マーク・カナ 30 ケリー・カーペンター 31 ライリー・グリーン 39 ザック・マッキンストリー 22 パーカー・メドウズ 46 ウェンシール・ペレス（英語版） 50 ライアン・ビラーデ
監督・コーチ	14 A.J.ヒンチ（監督） 26 ジョージ・ロンバード（英語版）（ベンチコーチ） 37 キース・ボーリガード（英語版）（打撃コーチ） 40 マイケル・バーダー（英語版）（打撃コーチ） 91 ランス・ザワツキ（英語版）（打撃コーチ補佐） 41 クリス・フェッター（投手コーチ） 63 ロビン・ランド（英語版）（投手コーチ補佐） 61 フアン・ニエベス（投手コーチ補佐） 99 アンソニー・アイアポース（英語版）（一塁コーチ） 56 ジョーイ・コーラ（三塁コーチ） 44 ゲイリー・ジョーンズ（コーチ） 83 ライアン・シエンコ（捕手コーチ）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年5月7日更新

表話編歴ナショナルリーグゴールドグラブ賞（捕手）
1950年代	58 デル・クランドール 59 デル・クランドール
1960年代	60 デル・クランドール 61 ジョン・ローズボロ 62 デル・クランドール 63 ジョニー・エドワーズ（英語版） 64 ジョニー・エドワーズ（英語版） 65 ジョー・トーリ 66 ジョン・ローズボロ 67 ランディ・ハンドリー（英語版） 68 ジョニー・ベンチ 69 ジョニー・ベンチ
1970年代	70 ジョニー・ベンチ 71 ジョニー・ベンチ 72 ジョニー・ベンチ 73 ジョニー・ベンチ 74 ジョニー・ベンチ 75 ジョニー・ベンチ 76 ジョニー・ベンチ 77 ジョニー・ベンチ 78 ボブ・ブーン 79 ボブ・ブーン
1980年代	80 ゲイリー・カーター 81 ゲイリー・カーター 82 ゲイリー・カーター 83 トニー・ペーニャ 84 トニー・ペーニャ 85 トニー・ペーニャ 86 ジョディ・デービス 87 マイク・ラバリエール（英語版） 88 ベニート・サンティアゴ 89 ベニート・サンティアゴ
1990年代	90 ベニート・サンティアゴ 91 トム・パグノッツィ 92 トム・パグノッツィ 93 カート・マンウォーリング（英語版） 94 トム・パグノッツィ 95 チャールズ・ジョンソン 96 チャールズ・ジョンソン 97 チャールズ・ジョンソン 98 チャールズ・ジョンソン 99 マイク・リーバーサル
2000年代	00 マイク・マシーニー 01 ブラッド・オースマス 02 ブラッド・オースマス 03 マイク・マシーニー 04 マイク・マシーニー 05 マイク・マシーニー 06 ブラッド・オースマス 07 ラッセル・マーティン 08 ヤディアー・モリーナ 09 ヤディアー・モリーナ
2010年代	10 ヤディアー・モリーナ 11 ヤディアー・モリーナ 12 ヤディアー・モリーナ 13 ヤディアー・モリーナ 14 ヤディアー・モリーナ 15 ヤディアー・モリーナ 16 バスター・ポージー 17 タッカー・バーンハート 18 ヤディアー・モリーナ 19 J.T.リアルミュート
2020年代	20 タッカー・バーンハート 21 ジェイコブ・スタリングス 22 J.T.リアルミュート 23 ガブリエル・モレノ
投手一塁手二塁手三塁手遊撃手外野手

表話編歴野球イスラエル代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	ブラッド・オースマス
コーチ	マーク・ロレッタアンドリュー・ローレインマット・マーティン
投手	10 ブレット・ロリン 12 ジャスティン・シャーマー 14 エリック・ベーガー 16 アロン・レイクマン 21 マックス・パールマン 22 ショロモン・リペツ 25 ジェフ・カプラン 26 ジェレミー・ゴールド 27 デビッド・コルビン 28 ジョシュ・ゼイド 29 ジェフ・ウラウブ 32 ダン・ロゼム 35 リチャード・ブレイアー 36 デビッド・コップ
捕手	22 ニック・リックレス 37 チャールズ・カトラー
内野手	2 ジョシュ・サティン 3 ジャック・マーダー 6 コディ・デッカー 7 ジェイク・レマーマン 9 ベン・オルロフ 33 ケイシー・ヘザー 34 ネイト・フレイマン
外野手	1 アダム・グリーンバーグ 15 ショーン・グリーン 23 ロビー・ウィドランスキー 24 ベン・グエズ 31 ジョク・ピーダーソン

経歴