テクノポリス2000-20
テクノポリス2000-20(TECHNOPOLIS 2000-20)とは、日本の音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」が1980年に行った、初の日本国内ツアーの名称。
解説
- タイトルはツアー開催の年が2000から20を引いた1980であったためである[1]。
- このツアーを主催したのはアルファレコードではなく、当時YMOの所属事務所ヨロシタ・ミュージックである。
- このツアーでは、オープニングにスポンサーだった富士写真フィルムのTVスポットが放映されたのち、"INTRO"(楽曲/セットリスト上の表記/未発表作)からスタートした。この未発表の楽曲は、坂本龍一のアルバム『左うでの夢』に収録されている曲「Venezia」に似ていると言われるが、現在のところ未確認[1]。なお、坂本はこの曲の存在を覚えていなかった[1]。YMOのコピーバンド「Yセツ王」によってカバーされCD化がされている。
サポートメンバー
- 松武秀樹(Musical Advertising Corps)
- 橋本一子
- 大村憲司
- 藤本敦夫
- 鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)
- 藤井丈司(ヨロシタ・ミュージック)
- 4月1日。藤井のギターの実力は、コードを奏でる程度であったため、坂本がそれをカバーするようにいつもより目立つ演奏を行った。
衣装
- YMOメンバーのコスチュームは、1960's調の通称コンポラ(コンテンポラリー)風スタイリング[2]であった。
- 4月13日東京NHKホール公演のアンコールで演奏された「コズミック・サーフィン」では赤い人民服に着替えた。
音源
- このツアーに関するCDは商品化されていない。ただし、FM放送による公演の放送、初のテレビでの演奏が行われ、このテレビ出演時の映像が後に「TV-YMO」として発売されている。
FM放送
- 5月4日 19:15-20:10 NHK-FM(55分番組)
- 放送曲目:
- MC:襟川恵子(放送オープニング)(観客の拍手、シンセの音のチェック音等で番組開始、会場内の音をバックに、会場にいる雰囲気でMC挨拶、及び会場の雰囲気の紹介などからライブ放送へ)
- BEHIND THE MASK
- LA FEMME CHINOISE
- RYDEEN
- MC:襟川恵子(放送曲目紹介、バンドの紹介、海外での活躍の紹介、放送曲目紹介)
- SOLID STATE SURVIVOR
- DAY TRIPPER
- MC:襟川恵子(メンバー紹介など、放送曲目紹介)
- FIRECRACKER
- TECHNOPOLIS
- MC:襟川恵子(簡単にテクノポップの紹介、作曲から曲を演奏する迄のプロセスの紹介、バンドの紹介解説、放送曲目紹介)
- CITIZENS OF SCIENCE
- TONG POO
- MC:襟川恵子(アンコールがあり、ステージ上の紹介では、「赤い人民服で登場など」と紹介。曲紹介と「時間が来る迄聞きましょう」と曲の放送)
- COSMIC SURFIN'(曲終盤、ライブ演奏の音量を下げ、曲をBGMとして、放送エンディングの襟川恵子のアナウンスが入り、再び曲へ。その後、曲フェードアウト 番組終了(番組構成:あずまたつお)
- 放送曲目:
テレビ
公演
- 3月21日 愛知県勤労会館
- 3月31日 仙台市民会館
- 4月1日 秋田県民会館
- 4月4日 広島郵便貯金ホール
- 4月5日 福岡市民会館
- 4月7日 毎日ホール
- 4月8日 毎日ホール
- 4月9日 神戸国際会館
- 4月11日 京都会館
- 4月13日 NHKホール
- 4月15日 札幌厚生年金会館
- 4月23日 日本武道館
- 5月7日 東京厚生年金会館
関連項目
- トランス・アトランティック・ツアー(最初の世界ツアー)
- FROM TOKIO TO TOKYO(2度目の世界ツアー)
- ウィンター・ライヴ1981(2度目の国内ツアー)
- 1983 YMOジャパンツアー(最後の国内ツアー)