チャレンジリーグ (バレーボール)
チャレンジリーグは、日本の社会人バレーボール・Vリーグの下部リーグで、V・チャレンジリーグIとV・チャレンジリーグIIからなる。
概要
元々は日本実業団バレーボールリーグとして行われていた。その後Vリーグへの参加を目指すチームへの登竜門という位置づけから、1998-99年シーズン以後大会名がV1リーグと改められた。
2006年より参加チームが日本バレーボールリーグ機構の一員となった。これに伴い名称がチャレンジリーグに改められた。
試合は原則として、プレミアリーグと同じように4チームずつ1組(6チーム1組の場合あり)で2会場に分かれる「セントラル方式」で争うが、2007-2008年シーズンは8チームが1つの会場にまとまって開催する、集中セントラル開催が行われたほか、男子・女子参加全18チーム(当時)が東京体育館に全集結する集中セントラルマッチ「東京フェスティバル」も2月2日・2月3日に行われた。
2007-2008年シーズンは男子10チーム・女子8チームで行われたが、2009-2010年シーズン以降は、プレミアリーグチーム数削減及び参加チームの休部等により、男子11チーム・女子12チームで行われる。
2012年1月、女子の準加盟チームのJAぎふを条件付き(2011/12シーズンの全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会=地域リーグ決勝大会に優勝、ないしはそれに準ずる成績を収めた場合)で、2012/13シーズンからチャレンジリーグに昇格させることを内定したと発表[1]。新チームの昇格は4シーズンぶり。
2012年4月、三洋電機レッドソアと健祥会レッドハーツが経営難を理由に、2011/12シーズン限りでVリーグ機構から退社することを表明した[2]。さらに同年5月、Befcoビービースターズの休部による退社が発表された[3]。
2012/13シーズンは男子11、女子10チームの2回戦総当たりで行われた。2014/15シーズンからは、3-2-1方式の勝ち点制が導入された[4]。
2015年2月2日、日本バレーボールリーグ機構は2015/16シーズンからチャレンジリーグを従来の1部のみのリーグから、8チームからなる「VチャレンジリーグI(プレミアの2部相当)」と「VチャレンジリーグII(同3部相当)」の2部リーグ構成とすると発表。準加盟チームにも門戸を広げるとした。これに伴い2014/15年度のリーグ戦において、8位以上は「チャレンジIに残留」、9位以下のチームは「チャレンジIIへ自動降格」するものとされた[5]。
2015/16シーズンからは、Vプレミアリーグと同じく3回戦総当たり方式となる(VチャレンジリーグII女子はチーム数が5チームのため4回戦総当たり)。また、準加盟クラブについては基本的にチャレンジⅡのみの参加で、チャレンジIに昇格するには正会員資格を得なければならない(日程表のチャレンジマッチの件にも、「チャレンジIの8位とチャレンジIIの1位チームの対戦で、チャレンジIIの優勝が準加盟である場合は入れ替え戦を行わない」とする説明がある)[6]。
参加チーム
チャレンジリーグI
男子
チーム | チーム所在地 | ホームタウン / サブホームタウン |
練習体育館 | ||
---|---|---|---|---|---|
自治体 | 位置 | 施設名 | 所在地 | ||
つくばユナイテッドSun GAIA | 茨城県つくば市 | 北緯36度4分40.9秒 東経140度6分54.9秒 | 茨城県つくば市 | 筑波大学球技体育館 | つくば市 |
埼玉アザレア | 埼玉県川越市 | 北緯35度54分57.9秒 東経139度28分56秒 | 埼玉県坂戸市 / 川越市 |
さいたま市立浦和高等学校 | さいたま市 |
警視庁フォートファイターズ | 東京都新宿区 | 北緯35度41分42.3秒 東経139度43分33.1秒 | 東京都新宿区 | ||
東京ヴェルディ | 東京都稲城市 | 北緯35度37分55.2秒 東経139度31分1.8秒 | 東京都 | 筑波大学附属高校体育館 | 文京区 |
富士通カワサキレッドスピリッツ | 神奈川県川崎市 | 北緯35度35分0.2秒 東経139度38分23.8秒 | 神奈川県川崎市 | 富士通川崎総合体育館 | 川崎市 |
大同特殊鋼レッドスター | 愛知県名古屋市 | 北緯35度4分45.8秒 東経136度54分44.7秒 | 愛知県名古屋市 | 大同特殊鋼星崎工場体育館 | 名古屋市 |
トヨタ自動車サンホークス | 愛知県豊田市 | 北緯35度3分8.4秒 東経137度9分28.8秒 | 愛知県豊田市 | トヨタスポーツセンター | 豊田市 |
大分三好ヴァイセアドラー | 大分県大分市 | 北緯33度13分2.6秒 東経131度43分19.8秒 | 大分県大分市/ 大分県 | TOTO大分工場体育館 | 大分市 |
女子
チーム | チーム所在地 | ホームタウン / サブホームタウン |
練習体育館 | ||
---|---|---|---|---|---|
自治体 | 位置 | 施設名 | 所在地 | ||
仙台ベルフィーユ | 宮城県仙台市 | 北緯38度15分43.2秒 東経140度52分36.2秒 | 宮城県仙台市 | 富谷スポーツセンター | 富谷町 |
柏エンゼルクロス | 千葉県柏市 | 北緯35度51分34.1秒 東経139度58分20.8秒 | 千葉県柏市 | ||
KUROBEアクアフェアリーズ | 富山県黒部市 | 北緯36度52分51.2秒 東経137度25分39.8秒 | 富山県黒部市 | 黒部市総合体育センター | 黒部市 |
PFUブルーキャッツ | 石川県かほく市 | 北緯36度43分32秒 東経136度42分23.3秒 | 石川県かほく市 | PFU体育館 | かほく市 |
JAぎふリオレーナ | 岐阜県岐阜市 | 北緯35度25分34.1秒 東経136度45分41秒 | 岐阜県岐阜市 | JAぎふアグリパーク鈴ヶ坂 | 岐阜市 |
JTマーヴェラス | 大阪府大阪市 | 北緯34度42分11.6秒 東経135度29分22.3秒 | 大阪府大阪市 | JTバレーボール部体育館 | 西宮市 |
大野石油広島オイラーズ | 広島県広島市 | 北緯34度24分22.8秒 東経132度27分26.4秒 | 広島県広島市 | 大野石油店本社ビル | 広島市 |
フォレストリーヴズ熊本 | 熊本県熊本市 | 北緯32度46分21.3秒 東経130度42分19.3秒 | 熊本県熊本市 | 走潟地区体育館 | 宇土市 |
チャレンジリーグII
男子
★は準加盟チーム。
チーム | チーム所在地 | ホームタウン / サブホームタウン |
練習体育館 | ||
---|---|---|---|---|---|
自治体 | 位置 | 施設名 | 所在地 | ||
千葉ゼルバ★ | 千葉県千葉市 | 千葉県千葉市 | |||
東京トヨペット・グリーンスパークル | 東京都港区 | 北緯35度38分21.8秒 東経139度44分44.3秒 | 東京都 | ||
VC長野トライデンツ★ | 長野県上伊那郡南箕輪村 | 長野県上伊那郡南箕輪村/飯田市 | |||
きんでんトリニティーブリッツ | 大阪府大阪市 | 北緯34度42分52.9秒 東経135度30分31.4秒 | 大阪府大阪市 | きんでん学園 | 西宮市 |
近畿クラブスフィーダ | 大阪府八尾市 | 北緯34度38分48.5秒 東経135度35分49.2秒 | 大阪府東大阪市 | 近畿大学記念会館 | 東大阪市 |
兵庫デルフィーノ | 兵庫県尼崎市 | 北緯34度45分15.2秒 東経135度26分15.6秒 | 兵庫県 | ||
奈良NBKドリーマーズ★ | 奈良県奈良市 | 奈良県奈良市/大和郡山市 |
女子
★は準加盟チーム。
チーム | チーム所在地 | ホームタウン / サブホームタウン |
練習体育館 | ||
---|---|---|---|---|---|
自治体 | 位置 | 施設名 | 所在地 | ||
プレステージ・インターナショナルアランマーレ★ | 山形県酒田市 | 山形県酒田市 | |||
群馬銀行グリーンウイングス★ | 群馬県前橋市 | 群馬県 | |||
GSSサンビームズ | 東京都中央区 | 北緯35度41分11.7秒 東経139度46分31.2秒 | 東京都中央区 / 群馬県安中市 |
||
ブレス浜松★ | 静岡県浜松市 | 静岡県浜松市 | |||
トヨタ自動車ヴァルキューレ | 愛知県豊田市 | 北緯35度3分8.4秒 東経137度9分28.8秒 | 愛知県豊田市 | トヨタスポーツセンター | 豊田市 |
歴代優勝チーム
実業団リーグ
回 | 年度 | 男子優勝チーム | 女子優勝チーム |
---|---|---|---|
1 | 1969年 | 旭化成 | 富士フイルム |
2 | 1970年 | 住友金属 | 三洋電機 |
3 | 1971年 | 東レ九鱗会 | 三洋電機 |
4 | 1972年 | 新日本製鉄 | 富士フイルム |
5 | 1973年 | 住友軽金属 | 倉紡倉敷 |
6 | 1974年 | 東レ九鱗会 | 倉紡倉敷 |
7 | 1975年 | 旭化成 | 倉紡倉敷 |
8 | 1976年 | 松下電器 | 久光製薬 |
9 | 1977年 | サントリー | 久光製薬 |
10 | 1978年 | サントリー | 日本電気 |
11 | 1979年 | 神戸製鋼 | 三洋電機 |
12 | 1980年 | 住友軽金属 | 久光製薬 |
13 | 1981年 | 神戸製鋼 | イトーヨーカドー |
14 | 1982年 | 住友軽金属 | 三洋電機 |
15 | 1983年 | 日本電気 | 久光製薬 |
16 | 1984年 | 神戸製鋼 | ダイエー |
17 | 1985年 | 住友金属 | 日本電装 |
18 | 1986年 | 神戸製鋼 | 久光製薬 |
19 | 1987年 | 東レ九鱗会 | 東芝京浜 |
20 | 1988年 | 松下電器 | 東洋紡 |
21 | 1989年 | 象印 | 小田急 |
22 | 1990年 | 日新製鋼 | 久光製薬 |
23 | 1991年 | NKK | 東洋紡 |
24 | 1992年 | 日新製鋼 | 日本電気関西 |
25 | 1993年 | 住友金属 | 日本電装 |
26 | 1994年 | 日新製鋼 | 東芝 |
27 | 1995年 | NEC・HE | 日本電装 |
28 | 1996年 | 住友金属 | 東芝 |
29 | 1997年 | 豊田合成 | 日立佐和 |
V1リーグ
回 | シーズン | 男子優勝チーム | 女子優勝チーム |
---|---|---|---|
1 | 1998/99 | 日立国分 | JTマーヴェラス |
2 | 1999/00 | NCI | 東北パイオニア |
3 | 2000/01 | 豊田合成トレフェルサ | 日立佐和リヴァーレ |
4 | 2001/02 | 豊田合成トレフェルサ | 日立佐和リヴァーレ |
5 | 2002/03 | 東京ガス | JTマーヴェラス |
6 | 2003/04 | FC東京 | KUROBEアクアフェアリーズ |
7 | 2004/05 | FC東京 | 三洋電機大阪 |
8 | 2005/06 | 三好循環器科EKG大分 | トヨタ車体 |
V・チャレンジリーグ
シーズン | 男子優勝チーム | 女子優勝チーム |
---|---|---|
2007/08 | FC東京 | 三洋電機大阪 |
2007/08 | FC東京 | 健祥会レッドハーツ |
2008/09 | FC東京 | PFUブルーキャッツ |
2009/10 | ジェイテクトSTINGS | 日立佐和リヴァーレ |
2010/11 | ジェイテクトSTINGS | 上尾メディックス |
2011/12 | つくばユナイテッドSun GAIA | 日立リヴァーレ |
2012/13 | ジェイテクトSTINGS | 上尾メディックス |
2013/14 | 警視庁フォートファイターズ | デンソー・エアリービーズ |
2014/15 | 大分三好ヴァイセアドラー | JTマーヴェラス |
V・チャレンジリーグI
シーズン | 男子優勝チーム | 女子優勝チーム |
---|---|---|
2015/16 | 富士通カワサキレッドスピリッツ | JTマーヴェラス |
V・チャレンジリーグII
シーズン | 男子優勝チーム | 女子優勝チーム |
---|---|---|
2015/16 | VC長野トライデンツ | トヨタ自動車ヴァルキューレ |
脚注
- ^ 日本バレーボールリーグ機構. “準加盟チーム 『JAぎふ』 のV・チャレンジリーグ昇格の内定について”. 2012年1月24日閲覧。
- ^ 参考文献・三洋電機レッドソアの解散について・健祥会レッドハーツの退社について(いずれもVリーグ公式サイト参照)
- ^ Vリーグ機構. “Befcoビービースターズの休部について”. 2012年5月9日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2014/15シーズンから採用するVリーグ新開催方式について”. 2014年4月14日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2015/16V・チャレンジリーグ リーグ再編成のお知らせ”. 2015年2月2日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2015/16V・チャレンジリーグ男女大会 日程・会場決定のお知らせ”. 2015年7月24日閲覧。
関連項目
- 日本バレーボールリーグ機構
- チャレンジリーグ (バレーボール)の成績一覧(2014/15シーズンまで)
- V・チャレンジリーグIの成績一覧(2015/16シーズンから)
- V・チャレンジリーグIIの成績一覧(2015/16シーズンから)
- プレミアリーグ (バレーボール) - 1部リーグ
- 地域リーグ (バレーボール) - Vリーグの事実上4部(2014-15年度までは3部)的な位置付けだが、主催はJVLではない