アンダースコア
アンダースコア(underscore, under score)は、文字や文字列の下に強調のために線を引くことである。また、空白に対しそれを行った約物も同じように呼ばれる。横書きにおいて使われるもので、縦書きにおいてはオーバーライン(傍線)が使われる。
アンダーライン (low line) 。日本ではアンダーバー(under bar)と呼ばれることもあるが,これは和製英語である。JIS X 0201では「アンダライン」となっている。一般の表記法としてのアンダーラインについては、下線を参照。
アスキーのコードは95 (5FH)。
もともとは、タイプライターで下線(アンダーライン)を引くために設けられたものである。すなわち、文字を打った後で、アンダースコアを重ね打ちすることで、アンダーラインを表現していた。1色のタイプライターではほとんど唯一の強調法であった。また、活字においてはイタリック体を用いる箇所も、タイプライターではアンダースコアによって表していた。
コンピューターにおける用法
現在のコンピューターにあっても、テキストだけで強調を表現したいとき、アンダースコアが用いられることがある。また、_ABC_ のように入力されたテキストを ABC のように表示するソフトもある(もっともMSワードでは、同様のことをすると ABC のようにイタリック体になってしまう)
アンダースコアはアスキーなどの文字コードですべての大文字よりもあとに来るので、並べ替えをするときに最後に置きたい項目の最初にこのアンダースコアを置く、というような用法がある。たとえば、「_ABC」は、「ZBC」よりもあとに並べ替えられる。
また、インターネットのURLやメールアドレスのようなスペースが使えないところで、かわりにアンダースコアを置くことが行われる。ただし、それらのうちドメイン名部分にはアンダースコアを用いることはできず、用いることができるのはハイフンマイナスである(RFC 1034)。
一方、ほとんどのプログラミング言語にあっては、ハイフンマイナスが負号と同一であるためにハイフンを負号以外の意味の所に置くことができないので、ハイフンの代わりに用いられる。また、ひとつの語の中にスペースを置くことのできないプログラミング言語では、スペースの代わりに用いることも行われる。これらの場合、他の方法としてはキャメルケースがある。
日本語では、_o_ のような顔文字に用いられることがある。
自然言語における用法
アンダースコアはアフリカやネイティブアメリカンのいくつかの言語において、ダイアクリティカルマークとして用いられる。また、アラブ語とヘブル語のローマ字において、アンダードットの代用に使われることがある。
符号位置
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
_ | U+005F |
1-1-18 |
_ _ |
アンダーライン |
_ | U+FF3F |
1-1-18 |
_ _ |
アンダーライン(全角) |