きまぐれオレンジ☆ロード
きまぐれオレンジ☆ロード | |
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ジャンル | 少年漫画 |
漫画 | |
作者 | まつもと泉 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 1984年15号 - 1987年42号 |
発表期間 | 1984年 - 1987年 |
巻数 | 単行本 全18巻 愛蔵版 全10巻 文庫版 全10巻 |
話数 | 156+2 |
アニメ | |
監督 | 小林治 |
シリーズ構成 | 寺田憲史 |
キャラクターデザイン | 高田明美 |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
製作 | 東宝 スタジオぴえろ |
放送局 | 日本テレビおよび系列局 |
放送期間 | 1987年4月6日 - 1988年3月7日 |
話数 | 全48話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『きまぐれオレンジ☆ロード』は、まつもと泉による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。「週刊少年ジャンプ」で1984年15号から1987年42号まで全156話が連載された(ただし1986年15号から1987年11号までの約1年間休載)。また特別編157話「パニックin 銭湯!の巻」がスーパージャンプ1996年10号に、158話「ほんでもって とーめー恭介!の巻」が週刊プレイボーイ1999年44号に掲載された。ジャンプコミックス版全18巻、愛蔵版、文庫版全10巻。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
超能力一家の長男の春日恭介は、父の隆、双子の妹まなみとくるみの4人家族。恭介は超能力が使えること以外には目立たない中学生。
超能力は春日家だけの秘密なので、超能力がバレるたびに春日家は転校を繰り返していた。くるみが100メートルを3秒で走ったために、春日一家が7度目の転校をした場面から物語は始まる。
そして7度目の転校で引っ越した街を散策していた恭介は、赤い麦藁帽子をかぶった少女、鮎川まどかに出会い、一目惚れ。だが後日、まどかは学園一のスケバン少女で男子からも恐れられている同級生と知る。恭介とは初対面であるかのような態度のまどかに戸惑う恭介。最悪の再会をした二人だったが、次第に惹かれあっていく。
そんな中、まどかと姉妹のような仲で同じくスケバンの檜山ひかるは、人気のない放課後の体育館で、バスケットボールを超能力を使って超ロングシュートを決めた恭介を目撃し、一目惚れ。そして積極的に恭介にアタックをしたひかるを、まどかは応援すると言う。いつのまにか同級生からはカップルとして認知されるが、それでも恭介はまどかのことが気になっているようだ。
こうして3人の関係は奇妙な三角関係へと発展してしまったのだった。
原作について
連載当初のキャッチコピーが「POP&LITE」であったことからもわかるように、かわいらしい絵柄と優柔不断な主人公が出てくるラブコメ調ストーリーは、「ジャンプ」というよりも当時「うる星やつら」で人気が高かった「少年サンデー」的な作品であった。これはまつもとの担当だった高橋俊昌の好みと編集方針が、まつもとの持つポップ志向と合致したためである。高橋は当時の「週刊少年ジャンプ」において鳥嶋と並んで数少ない反硬派路線の推進者であった。本作はたちまち人気を博し当時大ブームだったラブコメを好む読者を「ジャンプ」へ引き付けることに成功した。
まつもとは連載中に原因不明の体調不良に度々襲われるようになり、長期休載を余儀なくされたことがある。休載前と連載再開後の一時期では絵柄が大きく異なるため、当時のアシスタントの「萩原一至が作画を担当していた」と噂された。しかし実際にはまつもとが執筆不能となった時に一時的に萩原が作画を担当したのみであり、また萩原も連載終了前にまつもとのスタジオを去っていて、まつもと本人もこの噂を公式ファンブック内で否定している。なお、まつもとの体調不良の原因は、2004年になって脳脊髄液減少症であったことが判明している。
単行本化にあたってはかなり加筆修正されている。特に最終巻、最終話は大幅になされている。さらに愛蔵版発行時にも加筆修正されており、連載時、JC(ジャンプコミックス)時、愛蔵版は最終回が全て違っている。
登場人物
- 春日恭介(かすが きょうすけ)
- 声 - 古谷徹
- 1969年11月15日生まれ。本作の主人公であり、超能力一家・春日家の長男。高陵学園中等部3年に転校してきた。転校後の初登校前日に長く続く階段でまどかに出会い、一目惚れした。優しい性格だが優柔不断でもあり、それが奇妙な三角関係を長引かせることになる。それ以外にも恭介の周辺の人物にはトラブルメーカーが多く、よく自身が振り回されたり、まどかとの仲を無意識または意識的に邪魔されることも多い。勉強もスポーツも苦手な方である。後に今のまどか、ひかるの外見的要素を形成した張本人だということが明らかになる。使える代表的な超能力は、サイコキネシス(念動力)、テレポーテーション(瞬間移動、人・物)、クレヤボヤンス(遠隔透視)、プレコグニション(予知夢)、ヒュプノシス(自己催眠)、タイムワープ(過去、未来に移動。ただ自分の意志通りには使えず、偶発的に発動される)など。テレパシーは駄目なのがミソ。自身や他人がピンチになると、これらの超能力を使って乗り切ってしまうことがある(かえって裏目に出ることもある)。下戸であり、酒には弱く2杯でベロベロに酔ってしまう。その上、酒癖が悪く酔っ払うと周囲の人間に絡んで暴言を吐くなど、普段からは考えられないような行動に走る。[1]また、まなみによれば結構ズボラなところもあるとのこと。
- 鮎川まどか(あゆかわ まどか)
- 声 - 鶴ひろみ
- 1969年5月25日生まれ。初登場時、高陵学園中等部3年。長い黒髪の美少女で、恭介とはクラスメート。学内一の不良として恐れられており、学内では孤高に近い存在だったが、恭介と出会い徐々に本来のやさしさを取り戻す。恭介に好意を持つようになるが、妹のように可愛がるひかるも恭介に好意を持ってしまい二人の間で悩まされることになる。性格が大人っぽく落ち着いているが、ミステリアスでつかみ所がなく若干きまぐれなところがある。顔が良くスタイルも抜群、頭脳明晰でスポーツ万能、料理・裁縫などもうまく、さらには非常に高い音楽的素養を持つという、ほぼ完璧に近い多方面への才能を持つが、幽霊や怪談が苦手という一面を持っている。音楽家の両親は海外に住んでおり、年の離れた姉(声:富沢美智恵(TV:セリフは一言)→川村万梨阿(劇場版、OVA))と2人暮らし。姉が結婚してからは一人で大きな洋館に住んでいる。幼い頃はトレーナーに半ズボン、ショートカット、サッカーボールが友達というようなボーイッシュな外見であったが、ある人物と出会ったことが切っ掛けで、女の子らしい服を着るようになり、女の子らしく振る舞うようになっていった。
- 檜山ひかる(ひやま ひかる)
- 声 - 原えりこ
- 1971年11月15日生まれ。初登場時、高陵学園中等部1年。恭介、まどかとは2学年下でまなみとくるみの同級生。まどかの幼馴染であり、一人っ子であるためまどかを姉のように慕っている。そのため、兄弟姉妹がいる恭介やまどかに対して、一人っ子であることに一種の負い目のようなものを感じている。超能力をこっそり使っている姿を偶然見かけたことで、スーパースポーツマンという誤解から恭介に好意を抱くようになる。異性へのアプローチも非常に積極的で、所構わず恭介に抱きつく。まどかと見た目も性格も正反対のタイプであり、単純素直で明朗活発、場を明るくするムードメーカーなところもある。ボーイッシュな栗色のショートヘアに右目下の泣きボクロが特徴。勉強はあまり出来ず、くるみとどっこいどっこい。二人で追試を受けたことも。音痴であり、歌がヘタ。まどか同様最初は不良だったが、恭介に出会ったことで時々不良っぽい言動は出るものの、改心した。その明るい性格から小松や八田、くるみなどの恭介の周辺人物からも気に入られ、受け入れられている。幼少のころは女の子らしい服装にスカート、肩までのセミロングなどかわいらしい外見であったが、ある人物と出会ったことが切っ掛けで、ショートカットのボーイッシュへと変わっていった。
- 春日まなみ(かすが まなみ)
- 声 - 富沢美智恵
- 恭介の2学年下の妹の1人。くるみとは双子で姉の方。常識人でしっかりもの。誰にでも優しく、母親のいない春日家の母親代わりで家事は全部一人でこなしている。髪型はポニーテールで(但し髪型を変えたことがある)眼鏡をかけている。滅多なことでは超能力を使わない。ただし、たまにそういう生活に窮屈さを感じて変装して遊びに行ったことがある。
- 春日くるみ(かすが くるみ)
- 声 - 本多知恵子
- 恭介の2学年下の妹の1人。まなみとは双子で妹の方。まなみとは対称的におてんばで子どもっぽく、好奇心旺盛。春日家の問題児で、何度も恭介やまなみを振り回した。今回の引越しの要因を作った張本人でもある。催眠術も使う(主に恭介にかける)。髪型はセミロング。何かがあるたびに超能力を使ってしまう。家事炊事の腕前は壊滅的で、シチューを作る時に野菜を切らずにそのまま入れてしまうほど。ただし、まなみがいなくなったときには自分から家事炊事をするなど、やる時にはやるタイプ。
- 春日隆(かすが たかし)
- 声 - 富山敬
- 恭介の父で写真家。初登場時40歳。まなみ、くるみが産まれた直後に妻のあけみを亡くし、男手1つで3兄妹を育てた。一家の超能力はあけみから遺伝したものであり、隆にはその能力はない。非常に温和な性格。ただし、子供が見過ごせないやんちゃをした時には叱咤するなど、叱る時はビシッと叱るタイプ。仕事は風景専門のカメラマンであり、特に女性は被写体にしない主義だが、まどかやひかるにモデルを頼んだことも。
- おじいちゃん
- 声 - 緒方賢一
- 恭介の母方の祖父で田舎で暮らしている。性格はおちゃめ。恭介がまどか達を連れて遊びに行くことが時々ある。田舎でくらしているせいか、超能力を日常茶飯事に使うことに慣れてしまっているたっめ、うっかりまどか達の前でも使ってしまい恭介は苦労する。妻(声 - 鈴木れい子)も超能力が使え、その能力は強い。
- 小松整司(こまつ せいじ)
- 声 - 難波圭一
- 恭介のクラスメート。非常に明るい性格。スケベで、学園の女子生徒の情報にやたら詳しい。度々くるみやまなみにちょっかいを出すが、ほとんど相手にされない。まどかを不良と見て嫌っている。学校の昼食時に販売される「幻のカツサンド」が大好物。幼少期は成績優秀であり、同年代の女の子にももてていた。タイムワープした恭介に興味がありながらも手を出せなかったエッチな本を手渡された時食い入るように見ていた。
- 八田一也(はった かずや)
- 声 - 龍田直樹
- 恭介のクラスメート。眼鏡をかけている。小松の悪友であり、小松同様にスケベ。ちなみにジャンプ連載時には同姓同名のアシスタントがいた。新きまぐれオレンジ☆ロードでは八田"和也"の名で人気漫画家になっている。
- 松岡先生(まつおか)
- 声 - 塩沢兼人
- 高陵学園の教師。恭介たちの中学3年時の担任を務めた。
- マスター
- 声 - 屋良有作
- まどかのバイト先である喫茶店「ABCB(あばかぶ)」のマスター。恭介とまどかの気持ちを察していて、二人を陰ながら応援している。まどかにとっては、父親代わりな面もある頼れる大人の男性。天然パーマで口髭と顎鬚をたくわえている。
- 火野勇作(ひの ゆうさく)
- 声 - 菊池正美
- 初登場時、高陵学園中等部1年。空手2段。天然パーマ。まどかとひかるの幼馴染であり、その当時自分がいじめられると助けてくれたひかるに好意を抱いている。ひかるが熱をあげる恭介をやたらとライバル視する。恭介より年下だが彼に対する先輩意識はなく、呼び捨てしている。ただし、男と女の関係についてはほとんど知らないお子様な一面もある。喧嘩の腕前もそれほど強くなく、誤解による行き違いからまどかを狙ってきたスケバン軍団の前に、ひかると共に叩きのめされている。
- 一弥(かずや)
- 声 - 坂本千夏
- 恭介のいとこであかねの弟。顔は恭介そっくり。恭介の超能力に加え(原作ではテレポーテーションは使えないことを想起させる描写あり)、恭介には使えないテレパシーの能力を持ち、その他の超能力の威力も恭介よりかなり強い。マセていてエッチな少年。テレパシーによって恭介やまどかの気持ちをある程度わかっているため、その仲を進展させようとしてトラブルの引き金になることも。テレビアニメでは春日家と同じマンションの隣の部屋に住んでいる(一弥以外の家族は声を含めて全く登場しない)が、原作、OVAでは別の場所に住んでいる。
- あかね
- 声 - 松井菜桜子
- 恭介のいとこで一弥の姉。男勝りな性格。超能力は、任意のターゲット一人に催眠術をかけ自分を別の人間に見せる(ターゲット以外の周辺の人達には影響しない)というユニークなもの(原作ではターゲットが一人に限られるのがミソなのだが、OVAでは小松、八田の2人に同時に使うシーンがある)。同性愛の気があり、同性のまどかに惚れて独り占めを図り、そのためか恭介とひかるをくっつけようと余計な世話を焼いたりして、トラブルの要因となる。アニメではテレビシリーズには登場せず、OVA『ハリケーン!変身少女あかね』『思いがけないシチュエーション』のみに登場。原作とアニメでは髪型が異なっている。原作ではセミロングの髪だが、アニメではサイドが短くボク少女になっていて、ボーイッシュさが強調されていた。
- ジンゴロ
- 声 - 緒方賢一
- アニメと続編小説のみに登場するオリジナルキャラクター。春日家の飼い猫。一家(大抵はくるみ)の超能力の被害に遭うことが多い。外見は太った白地に茶色のブチ。好物はフライドフィッシュ。寝る時は恭介のベッドで寝ている。別れた母猫を恋しく思っている。
- 広瀬さゆり
- 漫画のみに登場するキャラクター。ツインテールの美少女で、自分の外見に誇りをもっている。趣味は美男子ハンティング。男の目が全員自分に向いていないと気がすまない性格で、男の前だと猫をかぶってぶりっ子を演じる。まどかの噂を聞いて一方的にライバル視し、まどかばかり見ていて自分に目を向けない恭介をハンティングのターゲットにする。
- 鳥羽達郎
- 漫画のみに登場するキャラクター。恭介達の学校に赴任してきた、学校出たての若い保健体育の先生。ひかるのいとこであるが、ひかるやまどかには嫌われている。女生徒に人気がある容姿(いわゆるイケメン)だが、性格は何かとそそっかしく優柔不断。お坊ちゃん育ちで世間知らずの奥手。幼少より両親にエッチなものから遠ざけられ、男女の営みのことも知らない程。授業で使う保健体育の教科書の生殖に関する項目は、両親によって「赤ちゃんはコウノトリが運んできます」と書かれたページに差し替えられている。足はまどかよりも速く100mを10秒台で走るなどスポーツは万能。
- 杉ひろみ
- 漫画のみのキャラクター。高校1年生の秋、恭介たちのクラスに転校してきたクラスメイト。ショートカットの活発な女の子。恭介とは転校する前にいた中学校でも一緒だった(その頃の髪は長かったらしい)。恭介の過去のエピソードをクラスで暴露するなど、悪友と呼べる存在。初登校時は前の学校の制服と思われる服装でその後はセーラー服を着用している。
- 原田真一
- 漫画のみのキャラクター。リーゼントヘアで女生徒から人気がある。ひかるのことが好きで、勇作とはライバルだが殴り合いのケンカはいつも勇作に負けている。
- 早川みつる
- 声 - 松本保典
- 漫画、OVA、続編小説に出てくるキャラクター。本名は早川和人。女性に人気抜群のアイドル。まどかを狙っていたこともあったが、高校の時からの同級生で恋人のしおりがいる。まどかに音楽才能を見出し、芸能界に誘う。
- しおり
- 声 - 水谷優子
- みつるの同級生で恋人。
- ミチ
- 声 - 折笠愛
- あかねの友。
- チエ
- 声 - こおろぎさとみ
- あかねの友。
- 星すみれ
- 声 - 山本百合子
- アニメ版のみに出てくるキャラクター。かつて、夜道で不良男子学生たちに襲われそうになったところを、まどかに助けられて以来のことを慕うようになる。ひかる以上に積極的ではあるが、例の一件で大の男嫌いになってしまい同性ばかりにアタックするようになる。また自分の願望を達成させるためなら手段を選ばず、まどかの家に住み込み前提で押しかけたり、恋敵(?)ともいえる恭介にレイプ未遂の濡れ衣を着せ、一時は破局寸前にまで追い込み仲を裂こうとするが失敗に終わった。だが、その後はひかるにアタックをするなど相変わらずなようである。
キーとなるアイテムや場所
作中、いくつかの小道具が、それぞれの思い出や関係に影響している。ここではその中でも特に象徴的なものを記述する。
- 真っ赤な麦わら帽子
- 全編を通して、恭介とまどかの思い出となる、麦わら帽子。まどかにとって、初恋の人にもらった大切なものであり、恭介にとって、まどかとの出会いを象徴する帽子である。
- タバコ
- 当初ひかるとともにタバコを吸っていたまどかの心情の変化をもっとも表しているのが、タバコにまつわる細かなエピソードである。
- 100段階段
- 本シリーズの最初と、最後に描かれた階段。実在するのかは明らかにされていない(100段をやや超える似た外観を持つ階段は横浜市緑区と保土ヶ谷区の区境に実在するが関連は不明ではある。しかしながらOVA第2話で、鮎川家の住所は神奈川県横浜市という描写あり)。
テレビアニメ
1987年4月6日から1988年3月7日まで、毎週月曜日19:30 - 20:00で日本テレビおよびその系列局にて放送された。2008年には日テレプラスでもスタートして2011年9月からはフジテレビNEXTでも放送開始された。CSでは以前にキッズステーションなどでも放送されており、地上波では地方局を合わせ何度も再放送されている。
オープニング、エンディングは、何カットも切った映像を使ったり、アニメのセル画をコピー機にかけたり、砂アニメを使用したりした、当時としてはユニークなものであった。
本作のヒロイン鮎川まどかは「アニメージュ」誌主催の1988年『第10回アニメグランプリ』女性キャラクター部門で1位を飾った。1987年の「アニメディア」(学研)の女性キャラ人気投票で1位に輝いている。さらに「アニメージュ」では放送終了後も何回もランクインされていた。
主役を演じた声優の古谷徹は常々、今まで演じた中で最も気に入っている作品とキャラクターに、本作と春日恭介を上げている[2][3]。まどか役の鶴ひろみも同様に鮎川まどかに入れ込んで、同じ髪型にするほどのお気に入りだったという[4]。
放送中には、毎月1日と15日に内容が更新されるテレホンサービスがNTTによって実施されていた[5]。
日本国外でも放送が行われ、フランスではアニメが「Max et Compagnie」のタイトルで放送された。吹き替えに伴い登場人物は現地の名前に置き換えられている(恭介→Maxime、まどか→Sabrina、ひかる→Pamela、など)[6]。
アニメでは以下の設定が原作と異なっている。
- アニメではマスコット的キャラにもなっている、ジンゴロという太ったネコが春日家に飼われている。
- アニメの放送の一年間は、恭介、まどかが中学3年生の設定である。
- アニメではまどかがサックスを吹くシーンが度々登場する。それはまどかの心情を描いていたが、サックスを吹いているシーンで視聴率が明確に下がるためこのようなシーンはすぐになくなった[7]。
- アニメではまどかがケンカの時にピックを投げて武器にする事があり、ピックを収納するベルトを持っている。その為なのか、昔のまどかを知っている不良から「ピックのまどか」と呼ばれることがある。
- 原作ではまどかの家は大きな洋館だが、アニメでは普通の洋風の家になっている。
スタッフ
- 原作 - まつもと泉
- 企画 - 布川ゆうじ、藤原正道
- プロデューサー - 堀越徹、河野秀雄、深草礼子
- シリーズ構成 - 寺田憲史
- 総作画監督 - 後藤真砂子
- キャラクターデザイン - 高田明美
- 美術監督 - 小林七郎(第1話 - 第9話)、中村光毅、三浦智(第10話 - 第48話)
- 撮影監督 - 金子仁
- 音響監督 - 松浦典良
- 音楽 - 鷺巣詩郎
- 監督 - 小林治
- タイトルアニメーション - 望月智充、平野俊弘、垣野内成美、森川滋、飯面雅子、三原武憲、下田正美、後藤真砂子、後藤隆幸
- 企画制作 - 日本テレビ ※「日本テレビ」が「企画制作」という形でクレジットされたのは初。
- 製作 - 東宝、スタジオぴえろ
- 著作 - (C)まつもと泉 / 集英社・日本テレビ・東宝・ぴえろ
主題歌
オープニングテーマ
- 『ナイトオブサマーサイド(NIGHT OF SUMMERSIDE)』歌 - 池田政典(第1話 - 第19話)
- 『オレンジ・ミステリー』歌 - 長島秀幸(第20話 - 第36話)
- 『鏡の中のアクトレス』歌 - 中原めいこ(第37話 - 第48話)
エンディングテーマ
- 『夏の蜃気楼(ミラージュ)』歌 - 和田加奈子(第1話 - 第19話)
- 『悲しいハートは燃えている』歌 - 和田加奈子(第20話 - 第36話)
- 『Dance in the memories』歌 - 中原めいこ(第37話 - 第48話)
挿入歌
- 『サルビアの花のように』歌 - 和田加奈子
- 『危険なトライアングル』歌 - 池田政典
- 『ジェニーナ』歌 - 和田加奈子
- 『ふり向いてマイ・ダーリン』歌 - 藤代美奈子
- 『アゲイン』歌 - 藤代美奈子
- 『ブレイキングハート』歌 - 坪倉唯子
- 『NIGHT & DAY』歌 - BLUEW
CDアルバム
- 「きまぐれオレンジ☆ロード」サウンド・カラー1
- 「きまぐれオレンジ☆ロード」サウンド・カラー2
- 「きまぐれオレンジ☆ロード」サウンド・カラー3
- 「きまぐれオレンジ☆ロード」シンギング・ハート
- 「きまぐれオレンジ☆ロード」Loving Heart
放送リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 転校生!恥ずかしながら初恋します | 寺田憲史 | 小林治 | 小林和彦 | 重国勇二 | 1987年 4月6日 | |
2 | あの娘にちょっぴり レモンのキスを | 須田裕美子 | 柳田義明 | 4月13日 | |||
3 | 気分はゆれて ローリング初デート | 郷満 | 杉山東夜美 | 4月20日 | |||
4 | ひかるちゃん!? お騒がせのC体験 | 富田祐弘 | 池上和彦 | 玉野陽美 | 深大寺三十郎 | 4月27日 | |
5 | 2人のひみつ、とまどいアルバイト | 寺田憲史 | 松園公 | 八幡正 | 5月4日 | ||
6 | あいつがライバル、恋の中間試験 | 大橋志吉 | 中村孝一郎 | 重国勇二 | 5月11日 | ||
7 | まどかの私生活!? 口づけスパーク色 | 富田祐弘 | 森川滋 | 高倉佳彦 | 5月18日 | ||
8 | 君は笑顔!渚のシャッターチャンス | 寺田憲史 | 新林実 | 貴志夫美子 | 5月25日 | ||
9 | くるみちゃん デートの仕方教えます | 富田祐弘 | 須田裕美子 | 柳田義明 | 6月1日 | ||
10 | 予知夢!? ひかるちゃんが 死んじゃう | 寺田憲史 | 松園公 | 杉山東夜美 | 6月8日 | ||
11 | 鳴らさないで!ウエディングベル | 静谷伊佐夫 | 森川滋 | 渡辺真由美 | 6月15日 | ||
12 | アメリカ留学!サヨナラまどか | 寺田憲史 | 中村孝一郎 | 林桂子 | 6月22日 | ||
13 | 視線集中!ひかるちゃん大変身 | 大橋志吉 | 池上和彦 | 新林実 | 高倉佳彦 | 6月29日 | |
14 | 予知夢!まどかと恭介ついに破局! | 寺田憲史 | 松園公 | 貴志夫美子 | 7月6日 | ||
15 | まどかの決心!三角関係にピリオド | 富田祐弘 | 石井文子 | 佐々木和宏 | 柳田義明 | 7月13日 | |
16 | 信じる信じないUFOを見たまどか | 大橋志吉 | 森川滋 | 後藤隆幸 | 7月20日 | アニメオリジナル | |
17 | 夏の誘惑!いきなりダブルデート | 静谷伊佐夫 | 新林実 | 林隆文 | 7月27日 | ||
18 | まどか挑戦!幽霊海岸の大波伝説 | 寺田憲史 | 須田裕美子 | 林桂子 | 8月3日 | ||
19 | 二人の体験!禁じられた恋の島 | 安濃高志 | 高倉佳彦 | 8月10日 | |||
20 | ひかる目撃!合宿は危険がいっぱい | 富田祐弘 | 松園公 | 貴志夫美子 | 8月17日 | ||
21 | 恭介ピンチ!嵐が丘の甘いささやき | 中村孝一郎 | 柳田義明 | 8月24日 | |||
22 | 大人の関係!? まどか秘密の朝帰り | 寺田憲史 | 池上和彦 | 八幡正 | 8月31日 | ||
23 | 恭介まどか大ゲンカ!恋の二人三脚 | 大橋志吉 | 森川滋 | 林隆文 | 9月7日 | ||
24 | 一弥登場!パニックキッドにご用心 | 富田祐弘 | 飛羽たかゆき | 林桂子 | 9月14日 | ||
25 | あぶない自己暗示!恭介くん変身す | 静谷伊佐夫 | 新林実 | 高倉佳彦 | 9月21日 | ||
26 | 子供になった恭介!まどかに大接近 | 寺田憲史 | 中村孝一郎 | 柳田義明 | 9月28日 | ||
27 | ねらわれたまどか!恭介男の証明 | 大橋志吉 | 松園公 | 貴志夫美子 | 10月5日 | ||
28 | 危険な決心!まなみちゃんの大冒険 | 富田祐弘 | 飛羽たかゆき | 林桂子 | 10月12日 | ||
29 | 泣くなジンゴロ!愛と青春の発情期 | 寺田憲史 | 森川滋 | 林隆文 | 10月19日 | アニメオリジナル | |
30 | 木の葉物語!くるみの初恋・地獄編 | 大橋志吉 | 中村孝一郎 | 柳田義明 | 10月26日 | ||
31 | まどかと勇作!青春かけおち行進曲 | 富田祐弘 | 横山広行 | 貴志夫美子 | 11月2日 | ||
32 | 誕生日は二度来る!?時をかける恭介 | 新林実 | 山本哲也 | 11月9日 | |||
33 | 妖しのまどか!キノコで本音120% | 大橋志吉 | 飛羽たかゆき | 小林和彦 | 林桂子 | 11月16日 | |
34 | ルーツパニック不思議の里のまどか | 寺田憲史 | 安濃高志 | 林隆文 | 11月23日 | ||
35 | カメラでエッチ!ロボット恭ちゃん | 森川滋 | 貴志夫美子 | 11月30日 | |||
36 | さらば恭介!ビデオに写った超能力 | 静谷伊佐夫 寺田憲史 |
中村孝一郎 | 柳田義明 | 12月7日 | アニメオリジナル | |
37 | オレンジ任侠伝! まどか吹雪の対決 | 富田祐弘 | 松園公 | 渡辺真由美 | 12月14日 | ||
38 | 恭介時間旅行! 3度目のクリスマス | 大橋志吉 | 須田裕美子 | 林桂子 | 12月21日 | ||
39 | まどかに催眠術! 恭介あぶない正月 | 寺田憲史 | 横山広行 | 山本哲也 | 1988年 1月4日 | ||
40 | 初夢だよ! 大怪獣ジンゴロの逆襲 | 新林実 | 千明孝一 | 1月11日 | アニメオリジナル | ||
41 | 動けないまどか! 恭介のフシギ時計 | 静谷伊佐夫 | 中村孝一郎 | 柳田義明 | 1月18日 | ||
42 | モテモテのまどか! 恭介ついに告白 | 大橋志吉 | 上村修 | 鈴木吉男 | 林隆文 | 1月25日 | |
43 | 傷心のひかる! 追いかけて冬海岸 | 富田祐弘 | 森川滋 | 山本哲也 | 2月1日 | アニメオリジナル | |
44 | 恋のお味? 恭介地獄のバレンタイン | 寺田憲史 | 松園公 | 貴志夫美子 | 2月8日 | ||
45 | ひかる死す そして誰もいなくなった | 大橋志吉 | 須田裕美子 | 小林和彦 | 林桂子 | 2月15日 | |
46 | 白銀の一夜! 二人ぼっちでゴンドラ | 富田祐弘 | 上村修 | 新林実 | 林隆文 | 2月22日 | |
47 | さよならの予感 まどかの初恋を探せ | 寺田憲史 | 森川滋 | 山本哲也 | 2月29日 | ||
48 | 恋つかまえた そしてダ・カーポ | 望月智充 | 後藤隆幸 | 3月7日 |
OVA
テレビシリーズのビデオ版は放送した日本テレビの関連会社であるバップから発売元となっていたが、OVA版は製作の東宝の関連会社である東宝ビデオが発売元になった。テレビ版と話が繋がっておらず、テレビ版の最終回で、15歳の鮎川まどかは、春日恭介が超能力者である事を知ってしまうが、15~17歳の世界を描いたOVAでは、鮎川まどかは、春日恭介が超能力者である事を知らない設定になっている。
なお、第2期の4本の作品は、『きまぐれオレンジ☆ロード もぎたてスペシャル』としてビデオリリース前の1989年12月16日より劇場公開されており、『アニメージュ』誌のパーフェクトデータではOVAではなく劇場公開のアニメ映画として扱っている[8]。
1989年まではベータマックス方式でも発売されていたが、1990年からはベータマックスでの発売はなくなり、VHS方式とレーザーディスクだけの発売となった[9]。
第1期(1989年)
- 白い恋人たち(1989年2月15日レンタル開始、3月1日セル開始)
- ハワイアン・サスペンス(1989年3月15日レンタル開始、4月1日セル開始)
- オープニング曲 - 『鏡の中のアクトレス』歌:中原めいこ
- エンディング曲 - 『Dance in the memories』歌:中原めいこ
第2期(1989年)
- 吾輩は猫であったり おサカナであったり(1989年12月27日)
- ハリケーン! 変身少女あかね(1990年2月1日)
- 恋のステージ=HEART ON FIRE! 〈春はアイドル!〉(1990年5月1日)
- 恋のステージ=HEART ON FIRE! 〈スタア誕生!〉(1990年7月1日)
- ※日付はいずれもビデオリリース日
第3期(1991年)
- 思いがけないシチュエーション(1991年1月18日)
- ルージュの伝言(1991年1月18日)
- オープニング曲 - 『チューズ・ミー』歌 - 坪倉唯子
- エンディング曲 - 『もうひとつのイエスタデイ』歌 - 和田加奈子
劇場版アニメ
あの日にかえりたい
ストーリー
原作ともテレビアニメとも異なる、恭介、まどかの大学受験の時期を中心に描かれたもう一つのストーリー。高校の卒業も迫り、恭介、まどかは受験勉強に、ひかるは、卒業イベントのための稽古に明け暮れていた頃、ふとしたきっかけで、恭介とひかるは、初めての事故ではないキスを交わす。そのときから、三人でいることが当たり前だった恭介、まどか、ひかるの間に変化が訪れていく。
鮎川まどかは、春日恭介が超能力者である事を知っているかどうか不明。そもそもこの作品中には(回顧シーンを含めて)超能力を使ったり、超能力が話題になるシーンが全く無い。
なお、この作品は原作者のまつもと泉も酷評しており、「まどかならひかるをたてて去るはず」とコメント、自らのウェブサイトでも「原作から離れたパラレルワールドと考えてほしい」と記述している。
一方、恭介役の古谷徹にとっては一番好きなエピソードで、恭介の行動にも共感したと述べている[10]。また、原作を離れて単独作品としてみれば、リアリティのある青春ものアニメ映画として名作であることも確かである。
スタッフ
- 脚本 - 寺田憲史
- 監督 - 望月智充
- 作画監督 - 後藤真砂子
- 美術監督 - 三浦智
- 撮影監督 - 金子仁
- 音楽 - 鷺巣詩郎
- 音響監督 - 松浦典良
- 製作 - 東宝、スタジオぴえろ
- 主題歌 - 『あの空を抱きしめて』歌 - 和田加奈子
- 挿入歌 - 『鳥のように』歌 - 和田加奈子、『不確かなI LOVE YOU』歌 - 和田加奈子
もぎたてスペシャル
OVA第2期の「吾輩は猫であったりおサカナであったり」「ハリケーン!変身少女あかね」「恋のステージHEART ON FIRE!春はアイドル」「恋のステージHEART ON FIRE!スター誕生」の短編4作品を劇場公開したもの。ビデオリリースに先駆けて、1989年12月16日より、東京のテアトル池袋、大阪の玉造東宝の2館で興行が行われた。
新きまぐれオレンジ☆ロード
1996年11月2日に東宝系で公開。正式タイトルは『新きまぐれオレンジ☆ロード capricious orange road そして、あの夏のはじまり』。
ストーリー
小説「新きまぐれオレンジ☆ロード」を映画化した作品。1994年22歳になった恭介は学生カメラマンとしてボスニア内戦の現場に行っていた。そこで事故に遭ってしまう。同じ時、3年前の19歳の恭介が交通事故に遭ってしまいその衝撃で19歳の恭介の魂が22歳の恭介を時の無い空間へと飛ばしてしまい、19歳の恭介も3年後の世界へタイムワープしてしまう。その3年後の世界で20歳になったひかると再会。まどか、恭介、ひかるの三角関係が再び…。
鮎川まどかは、春日恭介が超能力者である事を知っている設定になっている。
スタッフ
- 原作 - まつもと泉 寺田憲史
- 脚本 - 寺田憲史
- 監督 - 湯山邦彦
- 演出 - 石原立也
- キャラクターデザイン - 後藤隆幸
- 作画監督 - 木上益治
- 美術監督 - 小林七郎
- 撮影監督 - 福島敏行
- 音楽 - 梶浦由記
- 製作 - きまぐれオレンジ☆ロード製作委員会
- 主題歌 - 『DAY DREAM〜そばにいるよ』歌 - Agua
- 挿入歌 - 『LOVE IS POWER』歌 - 工藤亜紀、『DON'T BE AFRAID』歌 - Agua
小説
著者 まつもと泉 寺田憲史 『III』のみ後藤隆幸
- 新きまぐれオレンジ☆ロード そして、あの夏のはじまり
- 新きまぐれオレンジ☆ロードII ピラミッド殺人ミステリー(1995年発表)
- 新きまぐれオレンジ☆ロードIII まどかのシークレットメモリー(1997年発表)
少年ジャンプ・スペシャルアニメ
1985年、「ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント」用として製作された。その後のテレビ版、OVA版、劇場版とはキャスト、スタッフともに異なる部分がある。イベントは全国を行脚する形で行われ、イベント後各地の放送局で放送され、後にレーザーディスク、ビデオの発売も行われた。同時上映は、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。また、このアニメのサントラ盤で原作者のまつもと泉がドラムを実際に演奏している曲がある。
ストーリー
夏休みに沖縄に来た3人の物語。原作では冬にスキーに行くストーリーだが、夏のストーリーに変更された。
声の出演
スタッフ
- 原作 - まつもと泉
- プロデューサー - 大野実(読売広告社)、伏川政明(ぴえろ)
- 監修 - 小林治
- 監督 - 望月智充
- 脚本 - 伊藤和典
- キャラクター・デザイン - 高田明美
- 作画監督 - 後藤真砂子
- 美術監督 - 中村光毅
- 音響監督 - 藤山房延
- 音響製作 - ザック・プロモーション
- 製作 - スタジオぴえろ
- 音楽 - 米光亮、斉藤毅
ラジオドラマ
1995年10月8日から1996年4月6日にかけ、會川昇脚本によって『きまぐれオレンジロードOriginal』がラジオドラマ化された。1995年から1996年にビクターエンタテインメントによって全5巻のCDとして発売された。
声の出演
- 春日恭介(声 - 堀川亮)
- 鮎川まどか(声 - 桜井智)
- 檜山ひかる(声 - 今井由香)
- 春日くるみ(声 - 本井英美)
- 春日まなみ(声 - 宮村優子)
- マスター(声 - 三陽五郎)
- 小松整司(声 - 岩田光央)
- 八田一也(声 - 山崎たくみ)
- 火野勇作(声 - 上田祐司)
ゲームソフト
- きまぐれオレンジロード〜夏のミラージュ〜:1988年、マイクロキャビンより発売。PC-9801シリーズ、PC-8801シリーズ、MSX2。アドベンチャーゲーム。3.5インチのフロッピーディスクで提供された。
- ゲームのために新たに用意されたストーリーだが、原作の有名な場面もふんだんに盛り込まれている。
- ゲームの難易度は高くないが、広瀬さゆりのデートの誘いを2度断らずに受けると、「二人でジェットコースターに乗っているシーン」でゲームが終了する。
パラレルワールド
原作、アニメ、映画とすべて三角関係の終了スタンスが異なっており、キャラクターの性格付けなどの違いから、原作中でも登場する、一種のパラレルワールドとする向きもある。
補足
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- 略称はきまオレ、KOR (Kimagure Orange Road) 。
- 主役はあくまで恭介で話も彼中心に動くが、まどかはこの作品での顔と言ってもいい役割をしており、漫画では殆どの表紙を、アニメではオープニング、エンディング、売られる殆どの商品のビジュアルを飾った。
- アニメ第1話から6話まではエンディングではまどか役の鶴がトップクレジットになっており、主人公である恭介役の古谷は2番目だった。第7話目よりトップクレジットは古谷となった。
- まつもと泉がCOMIC ON vol.1で、ジャンプ連載前の初期設定でひかるの兄がいたという事を発表していた。名前は「檜山研二」。恭介より一つ年上で、恭介が転校してきたとき(中3)高陵学園高等部1年で、暴走族のリーダーであったとのこと。しかもなんとまどかの恋人という設定であった。
- アニメの第3期エンディングテーマである『Dance in the memories』が、TBS系ドラマ『パパは年中苦労する』の中で流れている。なお、ドラマの内容と本作の内容に関連性はない。
- ジャンプ創刊40周年記念となった2008年 No.43号に付録の大判ポスターには歴代ジャンプの主役キャラが描かれているが、本作からは、春日恭介ではなく、鮎川まどかが描かれている。
出典
- ^ 前の学校で一緒だった杉ひろみによれば、酒乱で有名だったと語っている。
- ^ 古谷徹『ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生』角川書店、2009年、p.100
- ^ 「声優古谷徹氏、北京で日本アニメの魅力を語る」 日本新華僑通信社 2007年10月17日
- ^ 古谷、2009年、p.139
- ^ 「『ジリオン』『きまオレ』テレホンサービス大好評」『アニメージュ』1987年12月号、p.48
- ^ →仏WikipediaのMax et Compagnieのページ
- ^ 寺田憲史『ルーカスを超える アニメ・ゲームビジネス創作術』小学館、2000年
- ^ リスト制作委員会編『アニメポケットデータ2000』徳間書店、2000年、p.65
- ^ 「OVA DATA BOOK 1993」『アニメV』1994年2月号第1付録、学研
- ^ 古谷、2009年、p.103
外部リンク
- WAVE STUDIO Homepage - 原作者 まつもと泉の公式サイト
- オレンジロード - ぴえろ - アニメ制作会社公式サイト
- きまぐれオレンジ☆ロード DVD-BOX発売! - 【東宝サイト】
日本テレビ系 月曜19:30 - 20:00 【本番組よりアニメ枠】 |
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