マリーンズナイター (千葉テレビ放送)
CTCマリーンズナイター(CTC Marines Nighter)は、千葉テレビ放送(チバテレ)のプロ野球ナイター中継の題名。主にQVCマリンフィールドで開催される千葉ロッテマリーンズの主催試合を放送する。
現在は「CTC」の略称はあまり用いられず、電子番組ガイドや新聞などではマリーンズナイターやチバテレマリーンズナイターと呼称されることが多い。
概要
1992年に、ロッテオリオンズが本拠地を川崎球場から千葉マリンスタジアム(現:QVCマリンフィールド)に移し千葉ロッテマリーンズに改名されたのに伴い、東京ケーブルネットワークとの提携で、千葉マリンスタジアムで行われる平日の試合を中心に放送開始(タイトルは『CTCダイナミックスポーツ〔CTC Dynamic Sports〕』。2001年より現タイトルに変更)。以前は他の独立局制作のナイターを番組販売の形でネット受けしていたが、その後千葉マリンスタジアムの映像制作会社・千葉マリンスタジアムビジョンとの提携に変更された。2012年まではJ SPORTSと、2013年度 - 2014年度はFOX SPORTS ジャパンと、2015年からはTBSニュースバードの侍プロ野球と同じ映像を使用する[1]。
2007年度までは4:3の標準画質だったが、千葉マリンスタジアムのテレビカメラがハイビジョン対応に変更されたことにより、2008年度からは千葉マリンスタジアムで行われる試合は全てハイビジョン制作で放送している[2]。2010年度から2011年度途中までのアナログ放送では16:9レターボックスで放送していた。なお、マルチ編成032chで放送される場合は地上デジタル放送の仕様により16:9標準画質となる。
出演者はチバテレ自主制作で、千葉マリンスタジアムで開催される千葉ロッテ主催試合を主に放送するが、自主制作以外では年数本程度で千葉ロッテのビジターゲームである西武ドームの対埼玉西武ライオンズ戦(テレビ埼玉(テレ玉)制作『ライオンズアワー』)や札幌ドームおよび東京ドームの対北海道日本ハムファイターズ戦(GAORA制作『GAORAプロ野球中継』、テレ玉『ヒットナイター』でも放送)を放送するほか、阪神甲子園球場の対阪神タイガース戦(交流戦、サンテレビ制作『サンテレビボックス席』)やナゴヤドームの対中日ドラゴンズ戦(三重テレビ制作『三重テレビナイター』)をそれぞれ放送。ビジターゲームの試合も2013年現在すべてハイビジョンで中継している。しかし、2009年度のビジターゲームの中継はテレ玉制作の対西武戦のみ、2010年度も対西武戦3試合と対中日戦1試合のみ、2012年度は再び対西武戦のみとビジターゲームの中継は年々減少している。
2005年度からは、放送枠はそれほど多くないものの従来のナイターに加え土曜日のデーゲーム中継「CTCサタデーマリーンズ」(土曜日ホームゲームのデーゲーム開催日に限り14:30 - 16:00放送)をスタートしたが、2007年度からは放送されていない。
2005年度までは日曜日にもナイター中継を年数本程度放送(この場合は21:00で終了)していた。その後2006年度から2008年度までは中継していなかったが、2009年度から2013年度までは数試合中継した。
千葉マリンスタジアムのホームゲームに限り、2006年度の中継番組中、5回裏終了後に千葉ロッテのチアサポーター・M☆Splash!!のメンバーが日替わりで登場、千葉マリンスタジアムのイベント情報を紹介する「From☆Splash」のコーナーがあった(対西武戦の場合、テレ玉でも放送されていた)。2007年度はベンチリポーターの紹介のみだった。その後は長らく特にコーナーは設けられていなかったが、2013年度からは番組内で応援メッセージや解説者に対する質問を募集するようになった。
なお、2007年度以降は金曜日の19時に自社制作番組『金曜たぶろっど!』があり、20時の『カラオケトライアル2』が木曜日から移動、また、2007年3月まで月曜夜8時放送の看板番組『チバテレビカラオケ大賞21』が同年4月からの「東名阪ネット6」制作の新番組スタートによる日曜夜9時へそれぞれ移動に伴い金曜日の中継はしない方針となった。その代わり、従来放送しなかった木曜日の中継が増えたため実質的な放送試合数はさほど変わらなかった。その『金曜たぶろっど!』は2008年度で終わり、2009年度からは再び金曜日の放送も復活した。ただし『カラオケトライアル』に変更はないため、開幕戦を含めて2試合のみ放送された。
2014年度は火 - 木曜日のみの放送で、前年度まで行われていた週末の放送は無くなった。
2015年度は火 - 金曜日の放送で合計30試合中継する。
放送時間
2014年度からの基本放送時間は19:00 - 21:30。18:15-19:00と試合が長引いた場合の21:30-最大22:30までの延長放送はマルチ編成の032chで放送を行う。なお、マルチ編成時、031chでは通常通りの番組(18時台は『チュバチュバワンダーランド』およびキッズアニメ枠のアニメ、21:30以降は『NEWSチバ』および韓国ドラマ)が放送される。
雨天中止の場合は、『ちば美彩』(自社制作)や、『日本ふるさと百景』・『仏像大好。』・『温泉女子』(東名阪ネット6共同制作)などの穴埋め番組が編成される。番組スポンサーはそのまま引き継がれるため、通常はスポンサーがつかない『温泉女子』などにも、このケースに限り大量のスポンサーがつくことになる。
2010年度の出来事(マリーンズナイタースペシャル)
この年はクライマックスシリーズを制覇したため、11月4日には特別編「マリーンズナイタースペシャル・日本シリーズ中継」と題し、日本シリーズ第5戦(対中日)を関東地区において地上波独占放送した。これは開局40年目にして初めての日本シリーズ中継であり、独立UHF局(当時)としても25年ぶりの放送ともなった[3][4]。この中継は三重テレビ放送にネットされた。
開局当初もロッテ戦を自主制作
1971年5月1日の千葉テレビ開局当日、同局は14時から17時の時間帯で開局記念特番として東京スタジアムで行われたロッテオリオンズ対東映フライヤーズの試合を生中継した。
解説者
- 倉持明 -現役時代はロッテオリオンズにが長かったが、クラウンライターライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)に途中移籍していた他、現役末期はヤクルトスワローズ(現:東京ヤクルトスワローズ)に在籍した。元AKB48・倉持明日香の父。(石井&倉持のコンビで、「アカン警察」のタイホ判定の素材に用いられたことがある。)
- 初芝清 - ロッテ球団制作中継(TwellV他)解説者兼任
- 立川隆史 - ロッテ球団制作中継解説者兼任
- 薮田安彦 - ロッテ球団制作中継・TBSラジオ(裏送り)解説者兼任(2014年度 -)
- 里崎智也 - ニッポン放送解説者兼任(2015年度 -)
実況アナウンサー・リポーター
当番組では実況・リポーターともフリーアナウンサーが担当している。これは現在、千葉テレビの正・契約社員に男性アナウンサーが在籍していないためである。なお、下記実況担当者のほとんどが全国高等学校野球選手権千葉大会(夏の高校野球)実況を担当しており、かつては『速報!今日の高校野球』にも出演していた。『高校野球ダイジェスト』においても、2013年は瀬尾がMCを担当した。
下記は2014年の実況アナウンサーである。
- 小笠原聖(元秋田朝日放送アナウンサー)
- 黒沢幸司(シオノ事務所所属)
- 西達彦
- 坂倉恒太(かつてはベンチリポート担当)2012年度は担当無し
- 梅中悠介(ジョイスタッフ所属)2013年度より
- 小林習之 2014年度
- 菅野詩朗(元文化放送)
過去
実況
- 石井力(元千葉テレビ放送アナウンサー)2009年度まで(石井&倉持コンビは有名)
- 新納泰一(同 千葉移転初期のころ数試合)
- 藤巻久也(同 千葉移転初期のころ数試合)
- 川原恵輔(千葉移転初期のころ数試合。この他日本ハムが東京ドームを本拠にしていた頃も主管試合担当)
- 松岡俊道
- 関根信宏(ジョイスタッフ所属・元長崎放送アナウンサー)
- 河田浩兒
- 中田秀作(元文化放送アナウンサー)
- 志生野温夫
- 八塚浩(ごく数試合)
- 熊谷龍一(ボイスワークス所属・元鹿児島放送アナウンサー)2011年度まで
- 杉山俊輔(エス・オープロモーション所属)2011年度まで
- 廣瀬隼也(ボイスワークス所属・元福井放送アナウンサー)2012年度
- 瀬尾貴紀(ボイスワークス所属)2013年度
解説
- 小川邦和
- 大村巌(現横浜DeNAベイスターズ一軍打撃コーチ 2005年度まで)
リポーター
ネットワーク配給
- テレ玉(埼玉西武ライオンズ戦)
- tvk[5](セ・パ交流戦・横浜DeNAベイスターズ戦)
- 三重テレビ・岐阜テレビ(同・中日ドラゴンズ戦)
- サンテレビ[6](同・阪神タイガース戦。以前は阪神戦非開催時または権利上中継できない時にオリックス・ブルーウェーブ戦を放送したことがある)
- テレビ北海道[7](テレビ東京系列、北海道日本ハムファイターズ戦の一部)
- 北海道テレビ[8](テレビ朝日系列、北海道日本ハムファイターズ戦の一部)
- 九州朝日放送(テレビ朝日系列、1996年開幕戦の福岡ダイエーホークス戦をチバテレビ制作で同時ネットした)
- BS朝日(BSデジタル放送)『マリーンズライヴ』(2007年度までで供給終了)
脚注
- ^ いずれもテロップを含め球団と千葉マリンスタジアムビジョン制作の公式映像をそのまま使用。スコアテロップは2012年度までは千葉マリンスタジアムビジョンの独自デザインだったが、2013年度 - 2014年度はFOX SPORTS ジャパンの、2015年度はTBSテレビのデザインに準拠した物を千葉マリンスタジアムビジョンが用意して、そのまま使っている)。一部チバテレの独自映像が挿入される。
- ^ 千葉マリンスタジアムビジョン所有のカメラを使用するため、以前はプロ野球中継のみハイビジョンだった。同じ千葉マリンスタジアムで行われる全国高等学校野球選手権千葉大会中継は千葉テレビ放送所有の中継カメラを使用するため、2009年まではSD放送だったが2010年度から千葉マリンスタジアムの試合のみHD、2011年度から全試合HDとなる。
- ^ 日本シリーズ第5戦 地上波独占生中継決定! - 千葉テレビ放送、2010年10月27日
- ^ 独立県域局が最初に日本シリーズを放送したのは1985年の日本シリーズ・阪神タイガース対西武ライオンズの第3・第5試合をサンテレビジョンで中継したもの。ただし、大阪府の民放準キー局(第3戦・朝日放送テレビ、第5戦・讀賣テレビ放送)との並列であった。関東地方地上波独占中継で、かつ関東の独立UHF局による初の中継である。
- ^ 以前は千葉マリンスタジアムで開催のヤクルト主催ゲーム(主に対横浜戦)をtvk主管制作で千葉テレビでも放送したことがある。
- ^ 以前は千葉マリンスタジアムで開催のヤクルト対阪神戦をサンテレビ主管制作で千葉テレビでも放送したことがある。
- ^ テレビ東京の制作協力による独自放送実績はなし。
- ^ 2010年代以降はテレビ朝日の制作協力(球団制作映像と独自映像を併用)で中継している。
関連項目
- CTCダイナミックナイター - 前身番組
- J SPORTS STADIUM - 映像のみ同様。解説・実況は別制作(2012年度で放送終了)
- FOX SPORTS ジャパンBASEBALL CENTER - 映像のみ同様。解説・実況は球団制作(2013年度から2014年度まで)
- TBSニュースバードSAMURAI BASEBALL - 映像のみ同様。解説・実況は球団制作(2015年度より)
- BS12 プロ野球中継 - 映像のみ同様。解説・実況は球団制作(「パ・リーグライブTV」、「SAMURAI BASEBALL」と同内容)
- ラジオ日本マリーンズナイター