30-30クラブ
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30-30クラブ(the 30-30 club)とはメジャーリーグベースボールにおいて、シーズンに30本以上の本塁打と30個以上の盗塁を同時に記録した選手の集団。 パワーとスピードの両方を兼ね備えた者のみが達成可能な記録である。
第1号は1922年のケン・ウィリアムズだが、当時はベーブ・ルースに代表されるようにパワーベースボール全盛の時代で、この記録はあまり重要性を持たず、その後30年以上にわたって達成者が居なかった。
1969年から1978年にかけて、ボビー・ボンズが5度達成し、この記録のパイオニアとも言える存在となった。 そして、1983年にデール・マーフィーがこの記録を達成してMVPを獲得した頃から注目されるようになった。
その後、パワーとスピードを兼ね備えた選手がもてはやされることとなり、先述マーフィーは史上6人目(11回目)の達成者であったが、1987年から2008年にかけての22年間で、27人が延べ42回達成している。
目次 |
30-30達成者 [編集]
2012年終了時点での達成者は下記の通り。
| 達成順 |
年度 |
受賞選手 |
回数 |
所属チーム |
本塁打 |
盗塁 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1922 | ケン・ウィリアムズ | セントルイス・ブラウンズ[1] | 39 | 37 | |
| 2 | 1956 | ウィリー・メイズ | ニューヨーク・ジャイアンツ | 36 | 40 | |
| 3 | 1957 | ウィリー・メイズ | 2度目 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 35 | 38 |
| 4 | 1963 | ハンク・アーロン | ミルウォーキー・ブレーブス | 44 | 31 | |
| 5 | 1969 | ボビー・ボンズ | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 32 | 45 | |
| 6 | 1970 | トミー・ハーパー | ミルウォーキー・ブルワーズ | 31 | 38 | |
| 7 | 1973 | ボビー・ボンズ | 2度目 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 39 | 43 |
| 8 | 1975 | ボビー・ボンズ | 3度目 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 32 | 30 |
| 9 | 1977 | ボビー・ボンズ | 4度目 | カリフォルニア・エンゼルス | 37 | 41 |
| 10 | 1978 | ボビー・ボンズ | 5度目 | シカゴ・ホワイトソックス →テキサス・レンジャーズ |
31 | 43 |
| 11 | 1983 | デール・マーフィー | アトランタ・ブレーブス | 36 | 30 | |
| 12 | 1987 | ダリル・ストロベリー | ニューヨーク・メッツ | 39 | 36 | |
| 13 | 1987 | エリック・デービス | シンシナティ・レッズ | 37 | 50 | |
| 14 | 1987 | ハワード・ジョンソン | ニューヨーク・メッツ | 36 | 32 | |
| 15 | 1987 | ジョー・カーター | クリーブランド・インディアンス | 32 | 31 | |
| 16 | 1988 | ホセ・カンセコ | オークランド・アスレチックス | 42 | 40 | |
| 17 | 1989 | ハワード・ジョンソン | 2度目 | ニューヨーク・メッツ | 36 | 41 |
| 18 | 1990 | バリー・ボンズ | ピッツバーグ・パイレーツ | 33 | 52 | |
| 19 | 1990 | ロン・ガント | アトランタ・ブレーブス | 32 | 33 | |
| 20 | 1991 | ハワード・ジョンソン | 3度目 | ニューヨーク・メッツ | 38 | 30 |
| 21 | 1991 | ロン・ガント | 2度目 | アトランタ・ブレーブス | 32 | 34 |
| 22 | 1992 | バリー・ボンズ | 2度目 | ピッツバーグ・パイレーツ | 34 | 39 |
| 23 | 1993 | サミー・ソーサ | シカゴ・カブス | 33 | 36 | |
| 24 | 1995 | バリー・ボンズ | 3度目 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 33 | 31 |
| 25 | 1995 | サミー・ソーサ | 2度目 | シカゴ・カブス | 36 | 34 |
| 26 | 1996 | バリー・ボンズ | 4度目 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 42 | 40 |
| 27 | 1996 | バリー・ラーキン | シンシナティ・レッズ | 33 | 36 | |
| 28 | 1996 | ダンテ・ビシェット | コロラド・ロッキーズ | 31 | 31 | |
| 29 | 1996 | エリス・バークス | コロラド・ロッキーズ | 40 | 32 | |
| 30 | 1997 | バリー・ボンズ | 5度目 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 40 | 37 |
| 31 | 1997 | ジェフ・バグウェル | ヒューストン・アストロズ | 43 | 31 | |
| 32 | 1997 | ラリー・ウォーカー | コロラド・ロッキーズ | 49 | 33 | |
| 33 | 1997 | ラウル・モンデシー | ロサンゼルス・ドジャース | 30 | 32 | |
| 34 | 1998 | アレックス・ロドリゲス | シアトル・マリナーズ | 42 | 46 | |
| 35 | 1998 | ショーン・グリーン | トロント・ブルージェイズ | 35 | 35 | |
| 36 | 1999 | ジェフ・バグウェル | 2度目 | ヒューストン・アストロズ | 42 | 30 |
| 37 | 2000 | ラウル・モンデシー | 2度目 | ロサンゼルス・ドジャース | 33 | 36 |
| 38 | 2000 | プレストン・ウィルソン | フロリダ・マーリンズ | 31 | 36 | |
| 39 | 2001 | ボビー・アブレイユ | フィラデルフィア・フィリーズ | 31 | 36 | |
| 40 | 2001 | ホゼ・クルーズ・ジュニア | トロント・ブルージェイズ | 34 | 32 | |
| 41 | 2001 | ブラディミール・ゲレーロ | モントリオール・エクスポズ | 34 | 37 | |
| 42 | 2002 | アルフォンソ・ソリアーノ | ニューヨーク・ヤンキース | 39 | 41 | |
| 43 | 2002 | ブラディミール・ゲレーロ | 2度目 | モントリオール・エクスポズ | 39 | 40 |
| 44 | 2003 | アルフォンソ・ソリアーノ | 2度目 | ニューヨーク・ヤンキース | 38 | 35 |
| 45 | 2004 | ボビー・アブレイユ | 2度目 | フィラデルフィア・フィリーズ | 30 | 40 |
| 46 | 2004 | カルロス・ベルトラン | カンザスシティ・ロイヤルズ → ヒューストン・アストロズ |
38 | 42 | |
| 47 | 2005 | アルフォンソ・ソリアーノ | 3度目 | テキサス・レンジャーズ | 36 | 30 |
| 48 | 2006 | アルフォンソ・ソリアーノ | 4度目 | ワシントン・ナショナルズ | 46 | 41 |
| 49 | 2007 | デビッド・ライト | ニューヨーク・メッツ | 30 | 34 | |
| 50 | 2007 | ジミー・ロリンズ | フィラデルフィア・フィリーズ | 30 | 41 | |
| 51 | 2007 | ブランドン・フィリップス | シンシナティ・レッズ | 30 | 32 | |
| 52 | 2008 | グレイディ・サイズモア | クリーブランド・インディアンス | 33 | 38 | |
| 53 | 2008 | ハンリー・ラミレス | フロリダ・マーリンズ | 33 | 35 | |
| 54 | 2009 | イアン・キンスラー | テキサス・レジャーズ | 30 | 31 | |
| 55 | 2011 | マット・ケンプ | ロサンゼルス・ドジャース | 39 | 40 | |
| 56 | 2011 | ライアン・ブラウン | ミルウォーキー・ブルワーズ | 33 | 33 | |
| 57 | 2011 | ジャコビー・エルズベリー | ボストン・レッドソックス | 32 | 39 | |
| 58 | 2011 | イアン・キンスラー | 2度目 | テキサス・レジャーズ | 32 | 30 |
| 59 | 2012 | マイク・トラウト | ロサンゼルス・エンゼルス | 30 | 49 | |
| 60 | 2012 | ライアン・ブラウン | 2度目 | ミルウォーキー・ブルワーズ | 41 | 30 |
エピソード他 [編集]
- 一塁手…ジョー・カーター(一塁84試合・外野62試合の兼任)、ジェフ・バグウェル。
- 二塁手…アルフォンソ・ソリアーノ(4回目の2006年の40-40は外野手としての達成)、ブランドン・フィリップス、イアン・キンスラー。
- 三塁手…トミー・ハーパー、ハワード・ジョンソン、デービッド・ライト。
- 遊撃手…バリー・ラーキン、アレックス・ロドリゲス、ジミー・ロリンズ、ハンリー・ラミレス。
- 最多はボビーとバリーのボンズ親子で各5回。以下、ソリアーノ4回、ハワード・ジョンソンが3回。2回は現時点で7人。
- ボンズ親子は現時点で唯一の親子での達成者でもある。
- 「50-50クラブ」は達成者が居ない。異なる年度で50盗塁、50本塁打を片方ずつ達成しているのは下記の二人のみ。
- バリー・ボンズ(1990年に53盗塁、2001年に73本塁打。)
- ブラディー・アンダーソン(1992年に53盗塁、1996年に50本塁打。)
- 「30-50クラブ」(30本塁打50盗塁)は2人達成者が居る(1987年エリック・デービス、1990年バリー・ボンズ)。
- その逆の「50-30」は達成者が居ない(「30-30」達成者の中では、1997年のラリー・ウォーカーの49本塁打が最多)。
- 「50-20」は達成者が4人おり、ウィリー・メイズ、ブラディー・アンダーソン、ケン・グリフィー・ジュニア、アレックス・ロドリゲスが達成している。
- 表には含まれないが、「20-80」の達成者は2人(3回)居る。
- リッキー・ヘンダーソン(1985年:24本塁打80盗塁、1986年:28本塁打87盗塁)
- エリック・デービス(1986年:27本塁打80盗塁)
- 同じチームで同一シーズンに複数の「30-30」達成者が出たのは下記の2チーム(詳細は上表参照)。
- 1987年のニューヨーク・メッツ(ダリル・ストロベリー、ハワード・ジョンソン)。
- 1996年のコロラド・ロッキーズ(ダンテ・ビシェット、エリス・バークス)。
- 1991年、ハワード・ジョンソンは30-30と同時に30失策を記録し、史上初(現時点で唯一)の「30-30-30」達成者(?)となった。
- ナ・リーグ所属チームの選手が多く、2009年までの達成者の中で、ア・リーグ所属チームの選手は11人がのべ13回達成しているのみである。(ソリアーノがヤンキース・レンジャース時代に1人で3回達成している。シーズン途中にリーグをまたいで移籍した1978年のボビー・ボンズと2004年のベルトランは除く。)
- 2011年のカーティス・グランダーソンは史上初の40本塁打、10三塁打、25盗塁を達成した。
- 2012年のマイク・トラウトは史上初の新人での達成者となった。
40-40クラブ [編集]
「40-40クラブ」(40本塁打40盗塁)というのもあり、こちらは1988年のホセ・カンセコが第1号。 2007年までに4人の達成者が居る。(表内で太字で掲載。)
関連項目 [編集]
- トリプルスリー(日本プロ野球における3割30本30盗塁)
- 300-300クラブ
脚注 [編集]
- ^ 現在のボルチモア・オリオールズ
外部リンク [編集]
- 30-30 Club at Baseball-Almanac(英語)
- The 30-30 Club at Baseball Evolution(英語)
- MSNBC.com - Soriano Joins 30-30 Club for Fourth Time(英語)