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'''Google Play'''(グーグル プレイ)は、[[Google]]によって提供される、主に[[Android]]端末向けデジタルコンテンツ([[アプリケーションソフトウェア|アプリケーション]]・[[映画]]・[[音楽]]・[[本|書籍]]など)の配信サービス<ref name="k-tai20120410">[http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/keyword/20120410_525283.html 第559回:Google Play とは - ケータイ Watch]</ref>。[[2012年]]3月6日に「Android Market」を「Google Play」に改名し、「Google eBookstore」「[[Google Play Music]]」といったサービスも統合して誕生した<ref name="k-tai20120410" />。
'''Google Play'''(グーグル プレイ)は、[[Google]]によって提供される、主に[[Android]]端末向けデジタルコンテンツ([[アプリケーションソフトウェア|アプリケーション]]・[[映画]]・[[音楽]]・[[本|書籍]]など)の配信サービス<ref name="k-tai20120410">[http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/keyword/20120410_525283.html 第559回:Google Play とは - ケータイ Watch]</ref>。[[2012年]]3月6日に「Android Market」を「Google Play」に改名し、「Google eBookstore」「[[Google Play Music]]」といったサービスも統合して誕生した<ref name="k-tai20120410" />。


== Google Play Store ==
== Google Play ストア ==
Google Play Store アプリが提供されており、利用者は世界中の個人や企業の開発者が開発したアプリを入手することができる。2012年3月6日にAndroid Market アプリから名称を変更した。
Google Play ストア アプリが提供されており、利用者は世界中の個人や企業の開発者が開発したアプリを入手することができる。2012年3月6日にAndroid Market アプリから名称を変更した。


無料アプリや買い切り型の有料アプリがあり、アプリ内課金機能を利用することもできる。有料アプリを購入しても、[[ダウンロード]]から2時間以内であれば返品して払い戻しを受けることができる<ref>[http://www.google.com/support/androidmarket/bin/answer.py?hl=jp&answer=134336 Android マーケット ヘルプ - アプリケーションの返品]</ref>。1度購入したアプリは[[Googleアカウント]]に紐付けられ、どの端末にも何回でもインストールすることができる。パソコンから「Google Play Store」にアクセスすることもできる。[[パーソナルコンピュータ|PC]]でコンテンツを選択すると、[[Googleアカウント]]に登録されている指定した端末へ自動でダウンロードされ、[[インストール]]される。
無料アプリや買い切り型の有料アプリがあり、アプリ内課金機能を利用することもできる。有料アプリを購入しても、[[ダウンロード]]から2時間以内であれば返品して払い戻しを受けることができる<ref>[http://www.google.com/support/androidmarket/bin/answer.py?hl=jp&answer=134336 Android マーケット ヘルプ - アプリケーションの返品]</ref>。1度購入したアプリは[[Googleアカウント]]に紐付けられ、どの端末にも何回でもインストールすることができる。パソコンから「Google Play Store」にアクセスすることもできる。[[パーソナルコンピュータ|PC]]でコンテンツを選択すると、[[Googleアカウント]]に登録されている指定した端末へ自動でダウンロードされ、[[インストール]]される。

2017年7月5日 (水) 07:32時点における版

Google Play
URL play.google.com
言語 英語フランス語イタリア語ドイツ語スペイン語日本語ポルトガル語インドネシア語韓国語中国語タイ語インタフェース
タイプ アプリケーション配布・動画配信・音楽配信・電子書籍配信・端末販売など
運営者 Google Inc.
設立者 Google Inc.
登録 必要
開始 2008年10月23日 (15年前) (2008-10-23)(Android Marketとして)
2012年3月6日 (12年前) (2012-03-06)(Google Playとして)

Google Play(グーグル プレイ)は、Googleによって提供される、主にAndroid端末向けデジタルコンテンツ(アプリケーション映画音楽書籍など)の配信サービス[1]2012年3月6日に「Android Market」を「Google Play」に改名し、「Google eBookstore」「Google Play Music」といったサービスも統合して誕生した[1]

Google Play ストア

Google Play ストア アプリが提供されており、利用者は世界中の個人や企業の開発者が開発したアプリを入手することができる。2012年3月6日にAndroid Market アプリから名称を変更した。

無料アプリや買い切り型の有料アプリがあり、アプリ内課金機能を利用することもできる。有料アプリを購入しても、ダウンロードから2時間以内であれば返品して払い戻しを受けることができる[2]。1度購入したアプリはGoogleアカウントに紐付けられ、どの端末にも何回でもインストールすることができる。パソコンから「Google Play Store」にアクセスすることもできる。PCでコンテンツを選択すると、Googleアカウントに登録されている指定した端末へ自動でダウンロードされ、インストールされる。

有料アプリを販売、購入できる国に制限がある[3]。すべてのAndroid端末がマーケットにアクセスできるわけではなく、Googleが定めた基準-Compatibility Definition Document (CDD)[4]-に従った端末であることが必要である。基準は毎バージョンごとに改定される。また一部の機種は基準に適合するが、Google Playがインストールされていない。

統合開発環境 (IDE) として「Android Studio」が用意された[5]Google Analyticsにも対応した[6]

支払い

購入代金の支払いは、Google ウォレットを通じてクレジットカードなどで行うか、プリペイドカードの『Google Play ギフトカード』を購入して支払いに充てる。

セキュリティ

Androidでは、アプリはサンドボックスと呼ばれる隔離された環境で実行され、特に権限を与えない限りはシステム上の機能を利用することはできない。個々のアプリには「SDカードの読み書き」や「位置情報の取得」などの権限が設定されており、ユーザーはインストール時にどれだけの権限を必要とするアプリなのかを確認できる。セキュリティソフトベンダー各社から、Android向けのアンチウイルスソフトが販売されている。Googleのオープンソース責任者は「Android、iOS、およびResearch in Motionの『BlackBerry』OSにはアンチウイルスソフトウェアは必要ない」と述べ、モバイル用アンチウイルスソフトの業者を強く非難している[7][8][9]

アプリは「Bouncer」と呼ばれるマルウェア分析サービスにより事前審査をしているが、開示された情報からユーザー自身が判断を下す方針になっている。Googleによる審査は必要最低限の内容についてしか行われない[10]。アダルトアプリや広告遮断アプリは削除される[11]。アダルトについては「露骨な性的表現」は禁止だったが、2014年3月末には「エロチックなコンテンツ」の禁止と「ポルノを含む、もしくは、ポルノを宣伝するアプリは禁止」となった[12]

アプリ数の推移

Google公式発表数とAndroLib推定値[13]にずれがある。

  • 2008年10月23日Android Market開始。
  • 2010年6月、アプリの総数がまもなく8万に到達(AndroLib推定)[14]
  • 2010年7月、アプリの総数がまもなく10万に到達(AndroLib推定)[15]
  • 2010年10月、10万に到達(Google発表)[16]
  • 2011年1月、Androidアプリの総数が20万を超えていると推定(AndroLib推定)[17]
  • 2011年5月、アプリ数が20万とGoogleが発表[18]。AndroLib推定値は30万。
  • 2011年7月、アプリ数が40万と推定(AndroLib推定)。
  • 2011年12月、アプリ数が60万と推定(AndroLib推定)。なお、AndroLib推定値は60万到達後はあまり増えなくなっている。
  • 2012年3月6日、Android MarketからGoogle Playに名称変更。
  • 2012年6月、アプリ数が60万とGoogleが発表[19]
  • 2012年9月、累計ダウンロード数250億件、67万5,000本とGoogleが発表[20]
  • 2013年7月31日、9億台の端末が利用され、アプリ数100万・累計DL数500億、売上の67%が米国外(日本はトップ5に入る)、1人当たりの売上は昨年比2.5倍に増えたとGoogleが発表[21]
  • 2014年4月16日、アプリの売上ではゲームが90%を占める[22]
  • 2014年5月、無料アプリからの収益(アプリ内課金)が98%を占める[23]
  • 2014年9月、日本のゲームアプリの売上は米国の2倍となった[24]

コンテンツ配信

「アプリ&ゲーム」の他に次のデジタルコンテンツが提供される。

Google Play ブックス

電子書籍販売サービス。日本では2012年9月25日にサービスが開始された。「Google Play ブックス」というアプリを利用する必要がある。電子書籍のフォーマットにはPDFEPUBを採用している。また、一部地域では電子教科書の販売を「Google Play Textbooks」として展開している。

Google Play ムービー& TV

動画配信サービス(ビデオ・オン・デマンド)。Google Play上で動画を購入またはレンタルをし、「Google Play ムービー」というアプリで閲覧することが出来る。動画の種類はコメディー、ドラマ、アニメーション、アクション、ドキュメンタリーなどがある。利用できる国は日本の他、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、スペイン、フランスである。

Google Play ミュージック

楽曲購入および音楽ストレージを提供するサービス。「Google Play ミュージック」というアプリを利用する。Galaxy Nexusなど一部の機種ではプリインストールされている。日本では、楽曲の配信は利用できないが、このアプリを使ってGoogle Play Music上に保存した曲、外部メモリや内蔵メモリに転送した曲を聴くことが出来る。また、個別楽曲の販売の他に「Google Play Music All Access」という定額制音楽配信サービスも提供している。

Google Play ニューススタンド

ニュース記事アプリ[25]。「Google Currents」と「Google Play Magazine」が統合された[26]

端末販売

Googleのブランドを入れ込んだグローバルモデルスマートフォンタブレットスマートウォッチ周辺機器アクセサリー(端末の専用ケースや充電器)などの販売を行っている。

Google Playで販売されているブランドを記述(初期のモデルにはGoogle Playで販売されていないモデルも含まれる)。

Google Play Services

「Google Play開発者サービス」は他のアプリに機能を提供する中心となるサービスであり、自動的に配信されアンインストールできない[27]。OSが古い端末でも、このサービスが更新されれば機能を提供できるため、「Googleの新しいプラットフォーム」ともいわれる[28]

Google Play Games

Google Play GamesはiOSでいうGame Centerに当たり、Google+を使ったソーシャル機能などが提供される(開発者はGoogle Play game servicesのAPIを使う)[29]。Google Play Gamesは、一部のゲームにおいてマルチプレーヤー型ゲーム、実績、リーダーボードが対応されているものがある。

Google Play for Education

教育向けのGoogle Playであり、教育関係者が使うことを想定している[30]

Googleカメラ

Android 4.4以降に対応したカメラアプリ[31]

Chrome リモート デスクトップ

Android 4.0以降に対応したリモートデスクトップアプリ[32]

Android デバイス マネージャー

iOSでいうiPhoneを探すに当たり、紛失・盗難された端末を探したり、遠隔操作でロックまたはデータを削除できる[33]

類似サービス

Google Play Storeを経由しないアプリの配布も認められている。そのため、通信キャリアが運営するマーケット(例えば、dマーケットau Market、SoftBankピックアップ)、端末ベンダーが運営するマーケット(Samsung Apps)、それ以外のサードパーティによるマーケット(AppBrain、andronavi、AndroApp、qiip、Tegra Zone)のように多数のアプリマーケットが開設されている。

脚注

  1. ^ a b 第559回:Google Play とは - ケータイ Watch
  2. ^ Android マーケット ヘルプ - アプリケーションの返品
  3. ^ グーグル、Google Play Storeで有料アプリケーションを売買できる国を拡大[リンク切れ]
  4. ^ Android Compatibility
  5. ^ Eclipse ADTに代わるIDEとなるか? Android Studioの基礎知識
  6. ^ 気になるユーザー統計を手軽に取れちゃうGoogle Analytics
  7. ^ AV-TEST、Android向けマルウェア対策ソフトの再評価結果を公開 -INTERNET Watch
  8. ^ Test Report: Anti-Malware solutions for Android[リンク切れ]
  9. ^ グーグルのオープンソース責任者、モバイル用ウイルス対策ソフト業者を非難
  10. ^ Android マーケットのデベロッパー向けコンテンツ ポリシー
  11. ^ Google Playで広告遮断アプリが相次ぎ削除、セキュリティ企業は「懸念」
  12. ^ アダルト系アプリ一斉排除で悲鳴
  13. ^ Android Market statistics from AndroLib, Androlib, Android Applications and Games directory
  14. ^ GaApps (2010年6月14日). “Android Market、アプリの総数がまもなく8万に到達”. 2010年10月10日閲覧。
  15. ^ GaApps (2010年7月12日). “Android Market、登録アプリ数がまもなく10万に到達。数は十分、今後の目標は更なる質の向上”. 2010年10月10日閲覧。
  16. ^ Twitter (2010年10月26日). “One hundred thousand apps in Android Market.”. 2010年10月26日閲覧。
  17. ^ http://freesoftweb.blog61.fc2.com/blog-entry-657.html
  18. ^ Google I/O、モバイル関連は「Android@Home」など盛りだくさん - ITmedia ニュース
  19. ^ Androidアプリの登録数は60万本で20億本ダウンロード――Google I/Oで発表 - ITmedia ニュース
  20. ^ [1]google Play hits25 billion downloads
  21. ^ 「Google Play」、1人当たりの課金額は昨年比2.5倍 「パズドラ」は韓国・米国でも好調
  22. ^ Google Play、依然ダウンロード数でiOS App Storeを上回る―売上高でも差を詰める
  23. ^ 有料アプリは売れない! GooglePlayの収益は98%が無料アプリから
  24. ^ 【CEDEC 2014】世界を牽引する日本のゲームアプリ市場 GooglePlayの売上は米国の2倍
  25. ^ Google、Android向けニュースアプリ「Google Playニューススタンド」公開
  26. ^ 米Google、「Google カレント」を「Google Play マガジン」と統合へ
  27. ^ いつの間にかAndroidスマホ・タブレットにインストールされる「Google Play開発者サービス」の知られざる役割【吉川英一の「スマホのちょっと深いとこ」】
  28. ^ Androidの断片化加速も、98%以上の機種にGoogleのデフラグ効果!?
  29. ^ Google、マルチプレイヤーゲームハブ「Google Play Games」を発表
  30. ^ Googleが教育コンテンツのアプリストア「Google Play for Education」発表
  31. ^ グーグル、「Google Camera」アプリをリリース--「Photo Sphere」などに対応
  32. ^ 米Google、Android版リモートデスクトップアプリの提供を開始 ~スマホから自宅PCへの簡単アクセスを可能に
  33. ^ Google、Android端末を探す「Android デバイス マネージャー」を公開

関連項目

配信サービス

外部リンク