Google Lunar X Prize

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Google Lunar X Prize(グーグル・ルナ・エックスプライズ,略称GLXP)は、Xプライズ財団によって運営され、Googleがスポンサーとなり開催されている民間による最初の月面無人探査を競うコンテストの名称である。

概要[編集]

2004年に民間による最初の「有人弾道宇宙飛行」を競うコンテストAnsari X Prizeが開催された。このコンテストではスペースシップワンが高度100kmの有人宇宙飛行に成功し、賞金1,000万ドルを獲得した。

次なる目標として、Xプライズ財団は民間が開発した無人探査機月面を探査することを提案し2007年9月にアメリカでコンテストがスタートした。コンテスト期間は2015年12月31日まであったが、2014年12月に期限を1年延長して2016年12月31日までとすることにした [1]。その間に規定の条件をクリアしたチームに最高賞金2000万ドルが与えられる。

賞金[編集]

賞金総額は3000万ドル(約30億円)に及ぶ。

優勝:2000万ドル
2016年12月31日までに月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の画像、動画、データを地球に送信したチームに贈られる。
ただし、政府または国家主導の月面探査機が先に着陸した場合、賞金は1500万ドルに減額される。
準優勝:500万ドル
優勝チームの次に同様の指定ミッションを成功させた場合に贈られる。
ボーナスミッション
上記に加え以下のミッションを成功させた場合、それぞれ特別賞金が加算される。ただし、複数成功させた場合でも上限は400万ドルである。
アポロ・ヘリテージ・ボーナス(400万ドル)
アポロ計画で月面に残した機器を撮影する。
ヘリテージ・ボーナス(100万ドル)
アポロ計画以外の過去の宇宙開発で月面に残した痕跡を発見する。→(月にある人工物の一覧
レンジ・ボーナス(200万ドル)
着陸地点から5000m以上走行する。
サバイバル・ボーナス(200万ドル)
月面の夜を乗り切る。(月面は14日昼間が続いた後、14日間太陽が当たらない夜の期間になり温度は-170℃の厳しい環境になる。)
ウォーター・ディテクション・ボーナス(400万ドル)
月面で水または氷を発見する。
ダイバーシティ賞(100万ドル)
個性的な設計を行ったチームに贈られる。


マイルストーン賞(中間賞)
中間賞は2013年11月にXPRIZE財団とGoogleが発表したもので、順調に開発を進めているチームを経済的にサポートし、更なる投資や認知を上げることを目的としている。そのために、月面ミッション達成で授与される総額3,000万ドルの賞金に加え、総額1,000万ドルを新たに中間賞として設定した[2]
中間賞の候補チームは2014年2月に発表された[3]。中間賞の発表は2015年1月26日に行われる予定。

参加チーム[編集]

当初は34チームが参加していたが、予算等の都合によりこれまでに12チームが撤退、あるいは他チームと合併し、現在は22チームとなっている。 アメリカドイツイタリアルーマニアマレーシアなど様々な国籍からなり、企業、大学が参加している。日本からも唯一、「Hakuto/ハクト」が参加している。

当初は日欧混合のチーム「ホワイト・レーベル・スペース」として活動していたが、ランダーの開発を担当していた欧州チームが撤退したため、日本単独のチームとなり、2013年7月に「白兎」に由来する「ハクト」にチーム名が変更された [4]

チーム名 探査機名
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Astrobotic Red Rover
イタリアの旗 イタリア Team Italia ASCENSIO MACHINAE AD LUNAM ITALICA ARTE
国際混合チーム FREDNET Armstrong-1
ルーマニアの旗 ルーマニア ARCA European Lunar Explorer
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Moon Express MoonEx-1
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 STELLAR Stellar Eagle
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 JURBAN JOHLT
マレーシアの旗 マレーシア Independence-X ILR-1
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Omega Envoy Sagan
国際混合チーム Synergy Moon Tesla
国際混合チーム Euroluna ROMIT
日本の旗 日本 Hakuto 未定
ドイツの旗 ドイツ Part-Time Scientists Asimov Jr.
ロシアの旗 ロシア Selenokhod Selenokhod
スペインの旗 スペイン Barcelona Moon Team 未定
イスラエルの旗 イスラエル Team SpaceIL Sparrow
ハンガリーの旗 ハンガリー Team Puli 未定
ブラジルの旗 ブラジル SpaceMETA 未定
カナダの旗 カナダ Plan B Plan B
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 Penn State Lunar Lion Team Lunar Lion
チリの旗 チリ AngelicvM Dandelion
インドの旗 インド Team Indus HHK1

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “Deadline For $30 Million Google Lunar XPRIZE Extended To End Of 2016”. Google Lunar XPRIZE. (2014年12月16日). http://lunar.xprize.org/press-release/deadline-30-million-google-lunar-xprize-extended-end-of-2016 2014年12月20日閲覧。 
  2. ^ “ハクトがGoogle Lunar XPRIZE中間賞にノミネートされました”. HAKUTO. (2014年2月20日). http://team-hakuto.jp/?p=836 2014年2月23日閲覧。 
  3. ^ “Google Lunar XPRIZE Selects Five Teams to Compete for $6 Million in Milestone Prizes”. Google Lunar XPRIZE. (2014年2月19日). http://www.googlelunarxprize.org/media/press-releases/google-lunar-xprize-selects-five-teams-compete-6-million-milestone-prizes 2014年2月23日閲覧。 
  4. ^ “ホワイトレーベルスペースは チーム「ハクト」になります”. HAKUTO. (2013年7月16日). http://team-hakuto.jp/?p=388 2013年9月4日閲覧。 

外部リンク[編集]