クリーム (食品)

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ホイップクリーム
クリーム(fluid, heavy whipping)
100 gあたりの栄養価
エネルギー 345 kcal (1,440 kJ)
2.79 g
糖分 0.11 g
食物繊維 0 g
37 g
飽和脂肪酸 23.032 g
一価不飽和脂肪酸 10.686 g
多価不飽和脂肪酸 1.374 g
2.05 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(51%)
411 μg
チアミン (B1)
(2%)
0.022 mg
リボフラビン (B2)
(9%)
0.11 mg
ナイアシン (B3)
(0%)
0.039 mg
ビタミンB6
(2%)
0.026 mg
ビタミンB12
(8%)
0.18 μg
ビタミンC
(1%)
0.6 mg
ビタミンD
(5%)
27 IU
ビタミンE
(7%)
1.06 mg
ビタミンK
(3%)
3.2 μg
ミネラル
カルシウム
(7%)
65 mg
鉄分
(0%)
0.03 mg
マグネシウム
(2%)
7 mg
リン
(9%)
62 mg
カリウム
(2%)
75 mg
ナトリウム
塩分の可能性あり)
(3%)
38 mg
亜鉛
(2%)
0.23 mg
他の成分
水分 57.71 g
コレステロール 137 mg

成分名「塩分」を「ナトリウム」に修正したことに伴い、各記事のナトリウム量を確認中ですが、当記事のナトリウム量は未確認です。(詳細

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
クリーム(fluid, heavy whipping)(100g中)の主な脂肪酸の種類[1]
項目 分量(g)
脂肪 37
飽和脂肪酸 23.032
6:0(カプロン酸 0.71
8:0(カプリル酸 0.413
10:0(カプリン酸 0.928
12:0(ラウリン酸 1.039
14:0(ミリスチン酸 3.721
16:0(パルミチン酸 9.732
18:0(ステアリン酸 4.484
一価不飽和脂肪酸 10.686
16:1(パルミトレイン酸 0.829
18:1(オレイン酸 9.308
多価不飽和脂肪酸 1.374
18:2(リノール酸 0.836
18:3(α-リノレン酸 0.538
クリーム(whipped, cream topping, pressurized)
100 gあたりの栄養価
エネルギー 257 kcal (1,080 kJ)
12.49 g
糖分 8 g
食物繊維 0 g
22.22 g
飽和脂肪酸 13.831 g
一価不飽和脂肪酸 6.418 g
多価不飽和脂肪酸 0.825 g
3.2 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(24%)
188 μg
チアミン (B1)
(3%)
0.037 mg
リボフラビン (B2)
(5%)
0.065 mg
ナイアシン (B3)
(0%)
0.07 mg
ビタミンB6
(3%)
0.041 mg
ビタミンB12
(12%)
0.29 μg
ビタミンC
(0%)
0 mg
ビタミンD
(3%)
16 IU
ビタミンE
(4%)
0.64 mg
ビタミンK
(2%)
1.9 μg
ミネラル
カルシウム
(10%)
101 mg
鉄分
(0%)
0.05 mg
マグネシウム
(3%)
11 mg
リン
(13%)
89 mg
カリウム
(3%)
147 mg
ナトリウム
塩分の可能性あり)
(1%)
8 mg
亜鉛
(4%)
0.37 mg
他の成分
水分 61.33 g
コレステロール 76 mg

成分名「塩分」を「ナトリウム」に修正したことに伴い、各記事のナトリウム量を確認中ですが、当記事のナトリウム量は未確認です。(詳細

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

クリーム英語: cream)は、脂肪たんぱく質が濃縮した濃厚で、白色や薄黄色の液体。原則的に牛乳の成分からできたものである。また、乳等省令では「生乳、牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分が18.0%以上にしたもの」と定義されている。

分類[編集]

生乳、牛乳を分離して取り出した「乳脂肪のみ」を原料としたクリームで、容器に「種類別:クリーム」と表示されているクリームが一般に「生クリーム」といわれ、商品名で「純生」等と記載されているものもある。

一方、乳脂肪に植物油脂等の「植物性脂肪」や乳化剤、安定剤等の「添加物」を加えたクリームで、容器に「種類別:乳又は乳製品を主要原料とする食品」と表示されているクリームもあり、その中で乳脂肪と植物性脂肪を混合したものは、「コンパウンドクリーム」とも呼ばれている。

その他、用途目的で脂肪分により18%~30%のもの(ライトクリーム)は「コーヒー用」、30%~48%のもの(ヘビークリーム)は「ホイップ用」に分類される。

イギリスでは、脂肪分により、シングルクリーム(またはクリーム)18%、ダブルクリーム48%、クロテッドクリーム55%などに分けられている。

ホイップクリームとの比較[編集]

欧米では、脂肪分(クリーム)を取り除いた低脂肪(脱脂)牛乳がダイエットなどの理由から人気(普通の牛乳より販売高が高いこともある)があるため、その影響でクリームの価格が安い。日本では、逆に特濃牛乳など、脂肪分の多い牛乳の人気が高いため、クリームを取った牛乳の多くを捨てなければならず、結果として日本ではクリームの値段が高い。

このため、植物油を泡立て、クリームと似たような形状と色にした“ホイップ(クリーム)”という代替品ができている。真のホイップクリーム(Whipped cream) はクリームをホイップした(泡立てた)だけの物なので、商品にはホイップクリームという表示はされていない。模造品のホイップクリームとの区別が明確になるように、本物のクリームを生クリームと俗称する。また、アングロアメリカでも「クールウィップ英語版」という模造ホイップクリームがクラフトフーヅから販売されており、泡立てる必要がなくホイップ状態が長期間持続する簡便性から広く普及している。

クリームをホイップさせる場合には、氷水でボウルを冷やしながら撹拌する。脂肪をなるべく融点以上の温度にさらさないためである。脂肪が融点以上になると流動性が高まり、形成された泡が崩れやすくなってしまう。例えば、乳脂肪はバターに見られるように常温で固体である。ホイップ用の脂肪酸の成分をみると融点の高い飽和脂肪酸が多く含まれており、パルミチン酸ステアリン酸ミリスチン酸はいずれも室温で固体である融点の高い脂肪酸が多く含まれている。植物油でホイップを作る場合には室温で固体である融点の高いヤシ油パーム油が利用されている。

作り方[編集]

精製していない乳を加熱殺菌した後、放置したり冷却すると上にクリームが分離してくる。これを使うのが原始的な方法。

牛乳からはそれほど取れないが、牛乳よりも乳脂肪分の多い水牛乳からは多く取れる。水牛乳のクリームはナイフで切れるほど濃厚であり、トルコ語カイマクkaymak)と呼ばれる。中東では、デザートに添えるクリームには水牛乳のクリームが好まれる。

クリームから作られる製品[編集]

  • バター - 激しく攪拌すると脂肪分が分離してバターになる。
    • ギー - 精製バターとも呼ばれる。澄ましバターの一種。バターから水分と乳蛋白を取り除いたもの。バターを低温で加熱撹拌して水分を蒸発させ、乳蛋白を沈澱させてから上澄みを取ったもの。
  • アイスクリーム - クリームのみ、またはミルクと混ぜて作られる。
  • サワークリーム - 生クリームを乳酸発酵したもの。

使用法[編集]

クリームのまま

ホイップクリーム

  • 固く泡立て、砂糖ココアなどを加え、ケーキなどのお菓子の飾りつけなどに使うことが多い。
  • コーヒーにいれると、ウィンナ・コーヒーになる。
  • アングロアメリカでは、「レディ・ウィップ」(Reddi-wip)というスプレー缶入りのホイップクリームが市販されている。

脚注[編集]

  1. ^ USDA National Nutrient Database

関連項目[編集]