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'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''(きょうのほんこん、あすのたいわん、あさってのおきなわ |
'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''(きょうのほんこん、あすのたいわん、あさってのおきなわ {{Lang-zh-hant|今日香港,明日臺灣,後天沖繩}} [[広東語]]([[香港語]]): 今日香港,明日台灣,後日沖繩)とは、中国に対する[[香港]]と[[台湾]]の政治、[[安全保障]]、経済、自治権、[[民族主義]]、[[サイレント・インベージョン|浸透工作]]等の情勢は沖縄にも影響を及ぼすという言論である。 |
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[[ひまわり学生運動]]、[[雨傘運動]]で使われた[[今日の香港、明日の台湾]]が日本語に輸入された。 |
[[ひまわり学生運動]]、[[雨傘運動]]で使われた[[今日の香港、明日の台湾]]が日本語に輸入された。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[2019年-2020年香港民主化デモ]]、その後の[[新冷戦|米中新冷戦]]、中国海警局の武器使用権限を明記した「海警法」の施行<ref>{{Cite web |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021022800224&g=pol |title=政府、対中姿勢強める |
[[2019年-2020年香港民主化デモ]]、その後の[[新冷戦|米中新冷戦]]、中国海警局の武器使用権限を明記した「海警法」の施行<ref>{{Cite web |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021022800224&g=pol |title=政府、対中姿勢強める 海警法懸念、自民が主導 時事ドットコム 2021年03月01日07時38分 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月30日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210430053952/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021022800224&g=pol }}</ref>など東アジア情勢が緊迫する中、日本にこの用語が輸入され、[[今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄]]というスローガンとして、著名人、新聞の中で使用されるようになっている<ref>{{Cite web |url=https://jinf.jp/feedback/archives/26862 |title=今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄 太田文雄(元防衛庁情報本部長) |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427182616/https://jinf.jp/feedback/archives/26862 }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://special.sankei.com/a/international/article/20190828/0002.html |title=アーカイブされたコピー |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526141701/https://special.sankei.com/a/international/article/20190828/0002.html }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201028/for2010280004-n1.html |title=中国が侵攻なら台湾「戦う」 世論調査8割が回答 米国、ミサイルなど新たに武器売却へ (2/2ページ)-ZakZak 20210521閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年3月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210302163857/https://www.zakzak.co.jp/soc/news/201028/for2010280004-n1.html }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://ironna.jp/article/16712?p=2 |title=バイデン政権で失う、トランプが築いた「台湾国家承認」への道標 『ロバート・D・エルドリッヂ』 20210503閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210503235618/https://ironna.jp/article/16712?p=2 }}</ref>。台湾では繁体字で'''今日香港,明日台灣,後天沖繩'''でありニュースで取り上げられている<ref name ="yazaki_taiwan1">{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=jVdEmuKYu4E |title=精彩片段》矢板明夫:會有長久的進展...【年代向錢看】20200918 (9:40秒) 20210515閲覧 |accessdate=2021年5月15日 |archivedate=2021年5月15日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210515134521/https://www.youtube.com/watch?v=jVdEmuKYu4E }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://indsr.org.tw/tw/News_detail/2216/%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E8%88%B9%E8%89%87%E9%95%B7%E6%9C%9F%E7%8F%BE%E8%B9%A4%E9%87%A3%E9%AD%9A%E5%8F%B0%E4%B9%8B%E8%A9%95%E6%9E%90#_ftnref2 |title=中國船艇長期現蹤釣魚台之評析 非傳統安全所 王尊彥助理研究員 關鍵字:釣魚台、防衛白皮書、中國海警 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429220025/https://indsr.org.tw/tw/News_detail/2216/%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E8%88%B9%E8%89%87%E9%95%B7%E6%9C%9F%E7%8F%BE%E8%B9%A4%E9%87%A3%E9%AD%9A%E5%8F%B0%E4%B9%8B%E8%A9%95%E6%9E%90#_ftnref2 }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.storm.mg/article/2178093?page=1 |title=蔡英文勝選撼動東亞政治板塊每日媒《現代經濟》:今年南韓沖繩選戰、習近平訪日都值得觀察 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429154807/https://www.storm.mg/article/2178093?page=1 }}</ref>。'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''以外には、[[新疆ウイグル再教育収容所]]をふまえ'''昨日のウイグル、今日の香港、明日の台湾'''<ref>{{Cite web |url=https://www.sankei.com/world/news/191209/wor1912090022-n1.html |title=香港デモ半年 反政府から反中へ抵抗運動続く 当局の「テロ」認定でウイグル化も |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年1月28日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210128112734/https://www.sankei.com/world/news/191209/wor1912090022-n1.html }}</ref>、'''今日の香港、明日の台湾、明後日の日本'''<ref>{{Cite web |url=https://www.tokyoheadline.com/531090/ |title=今日の香港は明日の台湾、そして明後日の日本(下)【長島昭久のリアリズム】今日の香港は明日の台湾、そして明後日の日本(下) |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429160106/https://www.tokyoheadline.com/531090/ }}</ref>などの応用例も見られる。 |
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ネット上では、[[五星紅旗]]を身につけた「死に神」が、[[ウイグル]]や[[チベット]]、[[香港]]、[[台湾]]、[[沖縄]]、[[北海道]]と書かれた扉をノックしていくイラストも出回っている<ref>{{Cite web |url=https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210514/for2105140001-n2.html |title=(2/2ページ)ケント・ギルバート |
ネット上では、[[五星紅旗]]を身につけた「死に神」が、[[ウイグル]]や[[チベット]]、[[香港]]、[[台湾]]、[[沖縄]]、[[北海道]]と書かれた扉をノックしていくイラストも出回っている<ref>{{Cite web |url=https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210514/for2105140001-n2.html |title=(2/2ページ)ケント・ギルバート ニッポンの新常識(2021.5.14) 20210602閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年5月17日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210517011136/https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210514/for2105140001-n2.html }}</ref>。 |
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==日本国内での言及== |
==日本国内での言及== |
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[[産経新聞出版]]書籍編集部では'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''として[[門田隆将]]の討論番組をyoutubeで公開した<ref>[https://www.facebook.com/sankeibooks1/posts/2650304344982180/ 産経新聞出版書籍編集部 2019年7月4日 今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄。。]</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=8K8iwH675TE |title=年末年始特別企画!【今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄まとめSP】 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210503124703/https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=8K8iwH675TE&feature=youtu.be }}</ref>。 |
[[産経新聞出版]]書籍編集部では'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''として[[門田隆将]]の討論番組をyoutubeで公開した<ref>[https://www.facebook.com/sankeibooks1/posts/2650304344982180/ 産経新聞出版書籍編集部 2019年7月4日 今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄。。]</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=8K8iwH675TE |title=年末年始特別企画!【今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄まとめSP】 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210503124703/https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=8K8iwH675TE&feature=youtu.be }}</ref>。 |
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[[太田文雄]]によれば、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報に「2006年3月4日に沖縄では住民投票が行われ、その結果75%の住民が独立を求め中国との自由交流の再開を要求、残りの25%が日本への帰属だが自治を求めた」との記事が掲載された。[[太田文雄]]は[[中国人による沖縄県への認識]]を'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''の語に言及しながら語っている<ref>{{Cite web |url=https://jinf.jp/feedback/archives/26862 |title=今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄 |
[[太田文雄]]によれば、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報に「2006年3月4日に沖縄では住民投票が行われ、その結果75%の住民が独立を求め中国との自由交流の再開を要求、残りの25%が日本への帰属だが自治を求めた」との記事が掲載された。[[太田文雄]]は[[中国人による沖縄県への認識]]を'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''の語に言及しながら語っている<ref>{{Cite web |url=https://jinf.jp/feedback/archives/26862 |title=今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄 太田文雄(元防衛庁情報本部長) |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427182616/https://jinf.jp/feedback/archives/26862 }}</ref>。[[環球時報]]の[[琉球独立運動|沖縄独立]]に関する記事は、[[唐淳風]]による論が元となっている。また、中国には沖縄が中国領だと主張する[[中華民族琉球特別自治区準備委員会]]という団体もあり<ref>{{Cite web |url=https://jp.reuters.com/article/idJP00093300_20180312_00620180311 |title=赤ペンキ騒動の党、沖縄の「国連認定」反日組織とも接触 (2018年3月12日) 20210512閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月12日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210512150221/https://jp.reuters.com/article/idJP00093300_20180312_00620180311 }}</ref>、チベット出身の[[ペマ・ギャルポ]]も自身の動画の中で[[中華民族琉球特別自治区準備委員会]]に触れている<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=Q636koRTbA0 |title=ペマ・ギャルポのつぶやき(51)琉球を返せという中国。沖縄が自治区に。(2011/11/29) 20210512閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月12日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210512150227/https://www.youtube.com/watch?v=Q636koRTbA0 }}</ref>。 |
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[[長島昭久]]は、香港情勢に触れながら'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''の語を引用し[[自由で開かれたインド太平洋戦略]]の重要性を主張した<ref>{{Cite web |url=https://www.tokyoheadline.com/531090/ |title=今日の香港は明日の台湾、そして明後日の日本(下)【長島昭久のリアリズム】 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429160106/https://www.tokyoheadline.com/531090/ }}</ref>。 |
[[長島昭久]]は、香港情勢に触れながら'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''の語を引用し[[自由で開かれたインド太平洋戦略]]の重要性を主張した<ref>{{Cite web |url=https://www.tokyoheadline.com/531090/ |title=今日の香港は明日の台湾、そして明後日の日本(下)【長島昭久のリアリズム】 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429160106/https://www.tokyoheadline.com/531090/ }}</ref>。 |
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[[2020年]][[11月17日]]、アジア地方議員フォーラム実行委員会の主催で、英国の[[パトリック・スプラント]](Mr.Patrick Sprunt)元英国外務省職員、台湾{{ill2|林晋章|zh|林晉章}}(元台北市議員)、沖縄[[砥板芳行]]([[石垣市]]議会議員)、[[中山泰秀]](衆議院議員・防衛副大臣)、[[櫻井よしこ]]らの討論による「香港・台湾・沖縄を考えるフォーラム」が開催されている<ref name = "h_t_ok">[https://www.youtube.com/watch?v=UyZTpDVucog 「香港・台湾・沖縄を考えるフォーラム」(令和 |
[[2020年]][[11月17日]]、アジア地方議員フォーラム実行委員会の主催で、英国の[[パトリック・スプラント]](Mr.Patrick Sprunt)元英国外務省職員、台湾{{ill2|林晋章|zh|林晉章}}(元台北市議員)、沖縄[[砥板芳行]]([[石垣市]]議会議員)、[[中山泰秀]](衆議院議員・防衛副大臣)、[[櫻井よしこ]]らの討論による「香港・台湾・沖縄を考えるフォーラム」が開催されている<ref name = "h_t_ok">[https://www.youtube.com/watch?v=UyZTpDVucog 「香港・台湾・沖縄を考えるフォーラム」(令和2年11月17日公開)]</ref>。 |
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そこで、砥板芳行(石垣市議会議員)は台湾とは尖閣諸島をめぐり軋轢もあったが平和的な解決に持ち込めたことに触れ、中国も人権、法の支配など国際協調主義に導くべきだとした。一方、[[パトリック・スプラント]]は'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''は順番が違い、[[尖閣諸島]]が先であろうと予想した<ref name = "h_t_ok" />。 |
そこで、砥板芳行(石垣市議会議員)は台湾とは尖閣諸島をめぐり軋轢もあったが平和的な解決に持ち込めたことに触れ、中国も人権、法の支配など国際協調主義に導くべきだとした。一方、[[パトリック・スプラント]]は'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''は順番が違い、[[尖閣諸島]]が先であろうと予想した<ref name = "h_t_ok" />。 |
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[[黄文雄 (評論家)|黄文雄]]は「香港の次は台湾、その次に中国は沖縄を狙っています」と明言している<ref>{{Cite web |url=https://www.mag2.com/p/news/462162/3 |title=台湾併合と沖縄占領は2年以内。香港を潰した中国が危険な賭けに出る理由 -台湾の次は「沖縄」。日本は人民解放軍を撃退できるか |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2020年11月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20201101021956/https://www.mag2.com/p/news/462162/3 }}</ref>。 |
[[黄文雄 (評論家)|黄文雄]]は「香港の次は台湾、その次に中国は沖縄を狙っています」と明言している<ref>{{Cite web |url=https://www.mag2.com/p/news/462162/3 |title=台湾併合と沖縄占領は2年以内。香港を潰した中国が危険な賭けに出る理由 -台湾の次は「沖縄」。日本は人民解放軍を撃退できるか |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2020年11月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20201101021956/https://www.mag2.com/p/news/462162/3 }}</ref>。 |
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[[蔡英文]]後援会の[[趙中正]]は「共産党の牙は香港の次に必ず台湾に向き、その次は日本だ。今日の香港で起きていることは明日の台湾、明後日の沖縄で起きうる」と指摘した<ref>{{Cite web |url=https://special.sankei.com/a/international/article/20190828/0002.html |title=「今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄」 |
[[蔡英文]]後援会の[[趙中正]]は「共産党の牙は香港の次に必ず台湾に向き、その次は日本だ。今日の香港で起きていることは明日の台湾、明後日の沖縄で起きうる」と指摘した<ref>{{Cite web |url=https://special.sankei.com/a/international/article/20190828/0002.html |title=「今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄」 蔡英文氏応援の在日組織トップに聞く(2019.8.28) 20210526閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526141701/https://special.sankei.com/a/international/article/20190828/0002.html }}</ref>。 |
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[[2021年]][[5月18日]]、[[日本ウイグル協会]]理事の[[レテプ・アフメット]]は、香港国際連帯キャンペーン、[[ミルクティー同盟]]の討論会において'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''というフレーズに対し、「中国共産党の都合のために、何百万という人を拘束したり、拷問したり、伝統文化を壊したり、内部でそういうことをしてきた政権というのは、そういうことを外部にもやります。甘く見ないで欲しい」と述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=9CJef5xd1qI |title=[TOKYO] Solidarity Night for Hong Kong Democracy (20210518) 55:29秒 20210523閲覧 |accessdate=2021年5月23日 |archivedate=2021年5月23日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210523112453/https://www.youtube.com/watch?v=9CJef5xd1qI }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.janic.org/blog/2021/05/07/hong_kong_event/ |title=香港民主化運動とミルクティー同盟-香港国際連帯キャンペーン 20210523閲覧 |accessdate=2021年5月23日 |archivedate=2021年5月23日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210523112455/https://www.janic.org/blog/2021/05/07/hong_kong_event/ }}</ref>。 |
[[2021年]][[5月18日]]、[[日本ウイグル協会]]理事の[[レテプ・アフメット]]は、香港国際連帯キャンペーン、[[ミルクティー同盟]]の討論会において'''今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄'''というフレーズに対し、「中国共産党の都合のために、何百万という人を拘束したり、拷問したり、伝統文化を壊したり、内部でそういうことをしてきた政権というのは、そういうことを外部にもやります。甘く見ないで欲しい」と述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=9CJef5xd1qI |title=[TOKYO] Solidarity Night for Hong Kong Democracy (20210518) 55:29秒 20210523閲覧 |accessdate=2021年5月23日 |archivedate=2021年5月23日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210523112453/https://www.youtube.com/watch?v=9CJef5xd1qI }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.janic.org/blog/2021/05/07/hong_kong_event/ |title=香港民主化運動とミルクティー同盟-香港国際連帯キャンペーン 20210523閲覧 |accessdate=2021年5月23日 |archivedate=2021年5月23日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210523112455/https://www.janic.org/blog/2021/05/07/hong_kong_event/ }}</ref>。 |
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===リベラル言論による言及=== |
===リベラル言論による言及=== |
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リベラル言論においては、香港、台湾、沖縄はそれぞれ、中国政府と日本政府により自治権を奪われているといった文脈で[[在日米軍|在日米軍基地問題]]や[[普天間基地移設問題]]と関連して語られることが多い。[[2020年]][[7月11日]]に行われた「香港×台灣×沖縄の若者と考える 「[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|香港国家安全維持法]]」をめぐって」 の、[[阿古智子]]、[[伯川星矢]]、[[小松俊]]、[[元山仁士郎]]の参加したオンライン討論会では、[[元山仁士郎]]は沖縄の自治権を主張した<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=pFQE3hD-0pI |title=7/11 |
リベラル言論においては、香港、台湾、沖縄はそれぞれ、中国政府と日本政府により自治権を奪われているといった文脈で[[在日米軍|在日米軍基地問題]]や[[普天間基地移設問題]]と関連して語られることが多い。[[2020年]][[7月11日]]に行われた「香港×台灣×沖縄の若者と考える 「[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|香港国家安全維持法]]」をめぐって」 の、[[阿古智子]]、[[伯川星矢]]、[[小松俊]]、[[元山仁士郎]]の参加したオンライン討論会では、[[元山仁士郎]]は沖縄の自治権を主張した<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=pFQE3hD-0pI |title=7/11 香港×台灣×沖縄の若者と考える 「香港国家安全維持法」をめぐって |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427185737/https://www.youtube.com/watch?v=pFQE3hD-0pI }}</ref>。 |
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[[2021年]][[4月3日]]、「香港、台湾、沖縄、そして「日本」-新たな世界を夢想するオンライン対話」では、[[呉叡人]]、[[松島泰勝]]、[[深尾葉子]]、[[駒込武]]が討論した。[[松島泰勝]]は[[琉球民族]]の自己決定権を主張した一方、呉叡人は現実主義として[[自由で開かれたインド太平洋戦略]]を支持した<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=tgilPUYSr4A |title=香港、台湾、沖縄、そして「日本」-新たな世界を夢想するオンライン対話(4月3日) |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月28日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210428003153/https://www.youtube.com/watch?v=tgilPUYSr4A&feature=youtu.be }}</ref>。 |
[[2021年]][[4月3日]]、「香港、台湾、沖縄、そして「日本」-新たな世界を夢想するオンライン対話」では、[[呉叡人]]、[[松島泰勝]]、[[深尾葉子]]、[[駒込武]]が討論した。[[松島泰勝]]は[[琉球民族]]の自己決定権を主張した一方、呉叡人は現実主義として[[自由で開かれたインド太平洋戦略]]を支持した<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=tgilPUYSr4A |title=香港、台湾、沖縄、そして「日本」-新たな世界を夢想するオンライン対話(4月3日) |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月28日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210428003153/https://www.youtube.com/watch?v=tgilPUYSr4A&feature=youtu.be }}</ref>。 |
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==海外での言及== |
==海外での言及== |
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[[2019年]][[9月3日]]、香港メディアの[[香港01]]は漫画家[[清水ともみ]]の『私の身に起きたこと とあるウイグル人女性の証言』の漫画を紹介し、{{仮リンク|Mihrigul Tursun|en|Mihrigul Tursun}}の[[新疆ウイグル再教育収容所]]での体験を取り上げた。ネット民の間で'''今日のウイグル、明日の香港、明日の沖縄'''という言葉が広まっていると紹介した<ref>{{Cite web |url=https://www.hk01.com/%E9%96%8B%E7%BD%90/370695/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%86%B1%E5%82%B3%E6%BC%AB%E7%95%AB%E6%8F%8F%E7%B9%AA%E7%B6%AD%E5%90%BE%E7%88%BE%E6%97%8F%E4%BA%BA%E6%95%85%E4%BA%8B-%E7%B6%B2%E6%B0%91-%E6%85%98%E6%B3%81%E8%AE%93%E4%BA%BA%E9%9B%A3%E4%BB%A5%E7%BD%AE%E4%BF%A1 |title=日本熱傳漫畫描繪維吾爾族人故事 |
[[2019年]][[9月3日]]、香港メディアの[[香港01]]は漫画家[[清水ともみ]]の『私の身に起きたこと とあるウイグル人女性の証言』の漫画を紹介し、{{仮リンク|Mihrigul Tursun|en|Mihrigul Tursun}}の[[新疆ウイグル再教育収容所]]での体験を取り上げた。ネット民の間で'''今日のウイグル、明日の香港、明日の沖縄'''という言葉が広まっていると紹介した<ref>{{Cite web |url=https://www.hk01.com/%E9%96%8B%E7%BD%90/370695/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%86%B1%E5%82%B3%E6%BC%AB%E7%95%AB%E6%8F%8F%E7%B9%AA%E7%B6%AD%E5%90%BE%E7%88%BE%E6%97%8F%E4%BA%BA%E6%95%85%E4%BA%8B-%E7%B6%B2%E6%B0%91-%E6%85%98%E6%B3%81%E8%AE%93%E4%BA%BA%E9%9B%A3%E4%BB%A5%E7%BD%AE%E4%BF%A1 |title=日本熱傳漫畫描繪維吾爾族人故事 網民:慘況讓人難以置信 (2019-09-03 15:25) 20210527閲覧 |accessdate=2021年5月26日 |archivedate=2019年9月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20190903103948/https://www.hk01.com/%E9%96%8B%E7%BD%90/370695/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%86%B1%E5%82%B3%E6%BC%AB%E7%95%AB%E6%8F%8F%E7%B9%AA%E7%B6%AD%E5%90%BE%E7%88%BE%E6%97%8F%E4%BA%BA%E6%95%85%E4%BA%8B-%E7%B6%B2%E6%B0%91-%E6%85%98%E6%B3%81%E8%AE%93%E4%BA%BA%E9%9B%A3%E4%BB%A5%E7%BD%AE%E4%BF%A1 }}</ref>。 |
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[[2020年]][[1月13日]]、{{仮リンク|風傳媒|zh|風傳媒}}は[[NATO]]により強く結束された[[ヨーロッパ]]の[[安全保障]]と、[[日米安保条約]]、[[米韓相互防衛条約]]、[[ANZUS]]、[[台湾関係法]]など個別に安全保障の条約や法律が結ばれ、[[日韓秘密軍事情報保護協定|GSOMIA]]破棄に関する問題が起きる東アジアとの情勢の違いにふれ、[[今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄]]のフレーズが日本で広まっていると報道した<ref>{{Cite web |url=https://style.yahoo.com.tw/%E8%94%A1%E8%8B%B1%E6%96%87%E5%8B%9D%E9%81%B8%E6%92%BC%E5%8B%95%E6%9D%B1%E4%BA%9E%E6%94%BF%E6%B2%BB%E6%9D%BF%E5%A1%8A-%E6%97%A5%E5%AA%92-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B6%93%E6%BF%9F-%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%8D%97%E9%9F%93%E6%B2%96%E7%B9%A9%E9%81%B8%E6%88%B0-%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E8%A8%AA%E6%97%A5%E9%83%BD%E5%80%BC%E5%BE%97%E8%A7%80%E5%AF%9F-113001662.html |title=蔡英文勝選撼動東亞政治板塊?日媒《現代經濟》:今年南韓沖繩選戰、習近平訪日都值得觀察 (2020年01月13日) 20210526閲覧 |accessdate=2021年5月26日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526110345/https://style.yahoo.com.tw/%E8%94%A1%E8%8B%B1%E6%96%87%E5%8B%9D%E9%81%B8%E6%92%BC%E5%8B%95%E6%9D%B1%E4%BA%9E%E6%94%BF%E6%B2%BB%E6%9D%BF%E5%A1%8A-%E6%97%A5%E5%AA%92-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B6%93%E6%BF%9F-%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%8D%97%E9%9F%93%E6%B2%96%E7%B9%A9%E9%81%B8%E6%88%B0-%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E8%A8%AA%E6%97%A5%E9%83%BD%E5%80%BC%E5%BE%97%E8%A7%80%E5%AF%9F-113001662.html }}</ref>。 |
[[2020年]][[1月13日]]、{{仮リンク|風傳媒|zh|風傳媒}}は[[NATO]]により強く結束された[[ヨーロッパ]]の[[安全保障]]と、[[日米安保条約]]、[[米韓相互防衛条約]]、[[ANZUS]]、[[台湾関係法]]など個別に安全保障の条約や法律が結ばれ、[[日韓秘密軍事情報保護協定|GSOMIA]]破棄に関する問題が起きる東アジアとの情勢の違いにふれ、[[今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄]]のフレーズが日本で広まっていると報道した<ref>{{Cite web |url=https://style.yahoo.com.tw/%E8%94%A1%E8%8B%B1%E6%96%87%E5%8B%9D%E9%81%B8%E6%92%BC%E5%8B%95%E6%9D%B1%E4%BA%9E%E6%94%BF%E6%B2%BB%E6%9D%BF%E5%A1%8A-%E6%97%A5%E5%AA%92-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B6%93%E6%BF%9F-%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%8D%97%E9%9F%93%E6%B2%96%E7%B9%A9%E9%81%B8%E6%88%B0-%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E8%A8%AA%E6%97%A5%E9%83%BD%E5%80%BC%E5%BE%97%E8%A7%80%E5%AF%9F-113001662.html |title=蔡英文勝選撼動東亞政治板塊?日媒《現代經濟》:今年南韓沖繩選戰、習近平訪日都值得觀察 (2020年01月13日) 20210526閲覧 |accessdate=2021年5月26日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526110345/https://style.yahoo.com.tw/%E8%94%A1%E8%8B%B1%E6%96%87%E5%8B%9D%E9%81%B8%E6%92%BC%E5%8B%95%E6%9D%B1%E4%BA%9E%E6%94%BF%E6%B2%BB%E6%9D%BF%E5%A1%8A-%E6%97%A5%E5%AA%92-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B6%93%E6%BF%9F-%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%8D%97%E9%9F%93%E6%B2%96%E7%B9%A9%E9%81%B8%E6%88%B0-%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E8%A8%AA%E6%97%A5%E9%83%BD%E5%80%BC%E5%BE%97%E8%A7%80%E5%AF%9F-113001662.html }}</ref>。 |
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[[2021年]][[3月28日]]、[[香港]]の英字誌、[[サウスチャイナ・モーニング・ポスト]]は中国が台湾を攻撃した際は日本にある[[在日米軍|米軍基地]]も攻撃される可能性を指摘した<ref>{{Cite web |url=https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3127189/how-japan-could-find-itself-dragged-conflict-between-us-and?utm_source=Twitter&utm_medium=share_widget&utm_campaign=3127189 |title=How Japan could find itself dragged into a conflict between US and China over Taiwan (20210328) 20210526閲覧 |accessdate=2021年5月26日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526100455/https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3127189/how-japan-could-find-itself-dragged-conflict-between-us-and?utm_source=Twitter&utm_medium=share_widget&utm_campaign=3127189 }}</ref>。 |
[[2021年]][[3月28日]]、[[香港]]の英字誌、[[サウスチャイナ・モーニング・ポスト]]は中国が台湾を攻撃した際は日本にある[[在日米軍|米軍基地]]も攻撃される可能性を指摘した<ref>{{Cite web |url=https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3127189/how-japan-could-find-itself-dragged-conflict-between-us-and?utm_source=Twitter&utm_medium=share_widget&utm_campaign=3127189 |title=How Japan could find itself dragged into a conflict between US and China over Taiwan (20210328) 20210526閲覧 |accessdate=2021年5月26日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526100455/https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3127189/how-japan-could-find-itself-dragged-conflict-between-us-and?utm_source=Twitter&utm_medium=share_widget&utm_campaign=3127189 }}</ref>。 |
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[[2021年]][[5月18日]]、[[劉仲敬]]は[[今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄]]のスローガンに対して、'''昨日の上海、一昨日の南粤'''であるとし[[諸夏主義]]で国を取り戻すことが極東の安定につながるとした<ref>{{Cite web |url=https://megalodon.jp/2021-0526-1836-00/https://twitter.com:443/LiuZhongjing/status/1394609507737784323 |title=昨日上海,前日南粤 |
[[2021年]][[5月18日]]、[[劉仲敬]]は[[今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄]]のスローガンに対して、'''昨日の上海、一昨日の南粤'''であるとし[[諸夏主義]]で国を取り戻すことが極東の安定につながるとした<ref>{{Cite web |url=https://megalodon.jp/2021-0526-1836-00/https://twitter.com:443/LiuZhongjing/status/1394609507737784323 |title=昨日上海,前日南粤-諸夏復國才是穩定遠東局勢的唯一出路,大蜀民國才是諸夏自由的必要保障。|accessdate=2021年5月26日 |archivedate=2021年5月26日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210526094015/https://megalodon.jp/2021-0526-1836-00/https://twitter.com:443/LiuZhongjing/status/1394609507737784323 }}</ref>。 |
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==中国による浸透工作== |
==中国による浸透工作== |
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1967年には[[六七暴動]]で、中国共産党の影響下にある住民を中心にした暴動が発生したが、[[周恩来]]が「長期的な利益から香港を回収しない方針」を明らかにしたことから収束した。 |
1967年には[[六七暴動]]で、中国共産党の影響下にある住民を中心にした暴動が発生したが、[[周恩来]]が「長期的な利益から香港を回収しない方針」を明らかにしたことから収束した。 |
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[[1997年]][[7月1日]]の[[香港主権移譲]]後には、香港メディアの中国資本による買収や中国系企業の広告主への配慮により報道内容の親中国化が進んでいた<ref>八九六四 「天安門事件」は再び起きるか 安田 峰俊 |
[[1997年]][[7月1日]]の[[香港主権移譲]]後には、香港メディアの中国資本による買収や中国系企業の広告主への配慮により報道内容の親中国化が進んでいた<ref>八九六四 「天安門事件」は再び起きるか 安田 峰俊 第五章「天安門の変質」番外3 【本土派】サイモン・シン P224</ref>。 |
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最終的には、反中国政府寄りの報道は[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]とネットメディア[[立場新聞]]など少数になったが、[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]は2021年には創業者[[黎智英]]が逮捕され禁固刑になるなど圧力を極度に強まっていた<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/e6be7352cc4a5ab60377b09898f3b937ecae4b3a |title=民主派香港紙の創業者ら8人に禁錮の追加刑 2021/5/28(金) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602214226/https://news.yahoo.co.jp/articles/e6be7352cc4a5ab60377b09898f3b937ecae4b3a }}</ref>。[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]は最終的に[[2021年]][[6月24日]]で廃刊となった<ref>[https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65800 さようなら「リンゴ日報」、香港で報道の自由が終わりを告げる日 本格化する香港メディアへの弾圧 2021.6.24]</ref><ref>[https://www.sankei.com/article/20210624-VKKDUHGZVZKXHJW5R5SWMYXZ5Q/ 蘋果日報、最後の朝刊を発行 |
最終的には、反中国政府寄りの報道は[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]とネットメディア[[立場新聞]]など少数になったが、[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]は2021年には創業者[[黎智英]]が逮捕され禁固刑になるなど圧力を極度に強まっていた<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/e6be7352cc4a5ab60377b09898f3b937ecae4b3a |title=民主派香港紙の創業者ら8人に禁錮の追加刑 2021/5/28(金) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602214226/https://news.yahoo.co.jp/articles/e6be7352cc4a5ab60377b09898f3b937ecae4b3a }}</ref>。[[蘋果日報 (香港)|蘋果日報]]は最終的に[[2021年]][[6月24日]]で廃刊となった<ref>[https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65800 さようなら「リンゴ日報」、香港で報道の自由が終わりを告げる日 本格化する香港メディアへの弾圧 2021.6.24]</ref><ref>[https://www.sankei.com/article/20210624-VKKDUHGZVZKXHJW5R5SWMYXZ5Q/ 蘋果日報、最後の朝刊を発行 100万部 2021/6/24 09:09]</ref>。 |
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[[2014年]]の[[雨傘運動]]では、香港デモ鎮圧の切り札はスパイ活動であり、[[中国軍]]が香港に設けた盗聴の拠点から電話内容や電子メールを傍受し、[[民主派 (香港)|民主派]]議員に本国の尾行要員を張り付けるなどをしていた実態が明らかとなった<ref>{{Cite web |url=https://www.sankeibiz.jp/express/news/141216/exd1412160000001-n1.htm |title=香港デモ鎮圧の切り札は「スパイ」だった |
[[2014年]]の[[雨傘運動]]では、香港デモ鎮圧の切り札はスパイ活動であり、[[中国軍]]が香港に設けた盗聴の拠点から電話内容や電子メールを傍受し、[[民主派 (香港)|民主派]]議員に本国の尾行要員を張り付けるなどをしていた実態が明らかとなった<ref>{{Cite web |url=https://www.sankeibiz.jp/express/news/141216/exd1412160000001-n1.htm |title=香港デモ鎮圧の切り札は「スパイ」だった 電話やメール傍受…徹底監視 (2014.12.16 10:01) 20210603閲覧 |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2021年6月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210603025450/https://www.sankeibiz.jp/express/news/141216/exd1412160000001-n1.htm }}</ref>。 |
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[[2019年]]に[[中国共産党]]スパイで[[オーストラリア]]に亡命した[[王立強]]は香港の[[亜洲電視]]の幹部が[[人民解放軍]]の要職を兼務しているとし、香港メディアは毎年、[[中国共産党]]から5000万人民元の出資を受けて支配されていると告発した<ref>{{Cite web |url=https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58489 |title=世界を揺るがす自称「中国共産党スパイ」の大暴露 (2019.12.5) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215412/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58489 }}</ref>。 |
[[2019年]]に[[中国共産党]]スパイで[[オーストラリア]]に亡命した[[王立強]]は香港の[[亜洲電視]]の幹部が[[人民解放軍]]の要職を兼務しているとし、香港メディアは毎年、[[中国共産党]]から5000万人民元の出資を受けて支配されていると告発した<ref>{{Cite web |url=https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58489 |title=世界を揺るがす自称「中国共産党スパイ」の大暴露 (2019.12.5) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215412/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58489 }}</ref>。 |
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[[王立強]]は香港の高等教育機関への浸透は主要な活動の一つであり、奨学金、旅行助成金、同窓会組織、教育基金を使って、中国大陸の出身の学生を香港での浸透に利用する。[[中国共産党]]は、一部の学生を学生団体に参加させ、[[香港独立]]を支持するふりをさせ、独立派の社会活動家の情報を入手し、個人や家族の経歴を開示させるなどの活動を行っていた<ref name="tachiba_ou1" >{{Cite web |url=https://beta.thestandnews.com/politics/%E9%A7%90%E6%B8%AF%E5%A4%A7%E9%99%B8%E9%96%93%E8%AB%9C%E8%AE%8A%E7%AF%80-%E5%8F%B0%E7%81%A3%E7%AF%87-%E7%B6%B2%E8%BB%8D%E6%94%B6%E8%B2%B7%E5%82%B3%E5%AA%92%E9%87%91%E6%8F%B4-%E5%8A%A9%E5%9C%8B%E6%B0%91%E9%BB%A8-2018-%E5%8B%9D%E9%81%B8-%E6%97%BA%E6%97%BA-%E6%98%AF%E4%B8%BB%E8%A6%81%E7%9B%9F%E5%8F%8B |title=【駐港大陸間諜變節 |
[[王立強]]は香港の高等教育機関への浸透は主要な活動の一つであり、奨学金、旅行助成金、同窓会組織、教育基金を使って、中国大陸の出身の学生を香港での浸透に利用する。[[中国共産党]]は、一部の学生を学生団体に参加させ、[[香港独立]]を支持するふりをさせ、独立派の社会活動家の情報を入手し、個人や家族の経歴を開示させるなどの活動を行っていた<ref name="tachiba_ou1" >{{Cite web |url=https://beta.thestandnews.com/politics/%E9%A7%90%E6%B8%AF%E5%A4%A7%E9%99%B8%E9%96%93%E8%AB%9C%E8%AE%8A%E7%AF%80-%E5%8F%B0%E7%81%A3%E7%AF%87-%E7%B6%B2%E8%BB%8D%E6%94%B6%E8%B2%B7%E5%82%B3%E5%AA%92%E9%87%91%E6%8F%B4-%E5%8A%A9%E5%9C%8B%E6%B0%91%E9%BB%A8-2018-%E5%8B%9D%E9%81%B8-%E6%97%BA%E6%97%BA-%E6%98%AF%E4%B8%BB%E8%A6%81%E7%9B%9F%E5%8F%8B |title=【駐港大陸間諜變節 - 台灣篇】網軍+收買傳媒+金援 助國民黨 2018 勝選 「旺旺」是主要盟友 -立場新聞 (2019/11/23) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215223/https://beta.thestandnews.com/politics/%E9%A7%90%E6%B8%AF%E5%A4%A7%E9%99%B8%E9%96%93%E8%AB%9C%E8%AE%8A%E7%AF%80-%E5%8F%B0%E7%81%A3%E7%AF%87-%E7%B6%B2%E8%BB%8D%E6%94%B6%E8%B2%B7%E5%82%B3%E5%AA%92%E9%87%91%E6%8F%B4-%E5%8A%A9%E5%9C%8B%E6%B0%91%E9%BB%A8-2018-%E5%8B%9D%E9%81%B8-%E6%97%BA%E6%97%BA-%E6%98%AF%E4%B8%BB%E8%A6%81%E7%9B%9F%E5%8F%8B }}</ref>。[[銅鑼湾書店]]事件での関与も暴露した。 |
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[[2021年]] |
[[2021年]]4月、カナダへ移住した[[香港人]]の{{仮リンク|周竪峰|zh|周竪峰}}は香港民主派たちへのスパイ活動を迫られており、「『中国を背景に持つ人物』からの要請を受けた」と述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.thetimes.co.uk/article/hong-kong-protest-leader-ernie-chow-ordered-to-spy-for-beijing-96ds5fh6m |title=Hong Kong protest leader Ernie Chow ‘ordered to spy for Beijing’Tuesday April 27 2021, 12.01am BST, The Times |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2021年6月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210603025846/https://www.thetimes.co.uk/article/hong-kong-protest-leader-ernie-chow-ordered-to-spy-for-beijing-96ds5fh6m }}</ref>。 |
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[[2021年]][[5月10日]]には、[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|国家安全法違反]]という理由で9冊の書籍が香港の公共図書館から撤去された(詳細は「[[香港と台湾での禁書]]」参照)。 |
[[2021年]][[5月10日]]には、[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|国家安全法違反]]という理由で9冊の書籍が香港の公共図書館から撤去された(詳細は「[[香港と台湾での禁書]]」参照)。 |
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台湾には、[[中華人民共和国]]による[[両岸統一]]を主張する政党、[[中華統一促進党]]や団体の{{仮リンク|中華愛国同心会|zh|中華愛國同心會}}などが存在し、[[中国共産党]]の影響を受けているとされ[[反浸透法]]が成立した背景の一つとなっている。 |
台湾には、[[中華人民共和国]]による[[両岸統一]]を主張する政党、[[中華統一促進党]]や団体の{{仮リンク|中華愛国同心会|zh|中華愛國同心會}}などが存在し、[[中国共産党]]の影響を受けているとされ[[反浸透法]]が成立した背景の一つとなっている。 |
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ネットメディアの{{仮リンク|新頭殼|zh|新頭殼}}は、2012年3月の[[福建省]]長が台湾を訪問した際、福建省政府とアモイ市が[[中国時報]]に対して行った「報道の買い付け」の実態を暴露した<ref name="taiwan_sinto1">{{Cite |
ネットメディアの{{仮リンク|新頭殼|zh|新頭殼}}は、2012年3月の[[福建省]]長が台湾を訪問した際、福建省政府とアモイ市が[[中国時報]]に対して行った「報道の買い付け」の実態を暴露した<ref name="taiwan_sinto1">{{Cite journal|和書|author=川上桃子 |title=台湾マスメディアにおける中国の影響力の浸透メカニズム |journal=日本台湾学会報 |issn=1344-9834 |publisher=日本台湾学会『日本台湾学会報』編集委員会 |year=2015 |month=sep |issue=17 |pages=91-109 |naid=40020625574 |url=http://jats.gr.jp/journal/pdf/gakkaiho017_05.pdf |format=PDF}}</ref>。 |
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[[台湾]]と中国の[[福建省]]は文化が比較的似ていることから、[[中国共産党中央統一戦線工作部]]の台湾向けの拠点になっているとされる<ref>{{Cite web |url=https://www.mjib.gov.tw/FileUploads/eBooks/8b78ec4d0d2147d5b2a71fb976cef156/Section_file/b441414dedaf439e8dd8765d02808874.pdf |title=中共設立平潭實驗區的統戰意圖與分析 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602213946/https://www.mjib.gov.tw/FileUploads/eBooks/8b78ec4d0d2147d5b2a71fb976cef156/Section_file/b441414dedaf439e8dd8765d02808874.pdf }}</ref>。 |
[[台湾]]と中国の[[福建省]]は文化が比較的似ていることから、[[中国共産党中央統一戦線工作部]]の台湾向けの拠点になっているとされる<ref>{{Cite web |url=https://www.mjib.gov.tw/FileUploads/eBooks/8b78ec4d0d2147d5b2a71fb976cef156/Section_file/b441414dedaf439e8dd8765d02808874.pdf |title=中共設立平潭實驗區的統戰意圖與分析 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602213946/https://www.mjib.gov.tw/FileUploads/eBooks/8b78ec4d0d2147d5b2a71fb976cef156/Section_file/b441414dedaf439e8dd8765d02808874.pdf }}</ref>。 |
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=== 沖縄 === |
=== 沖縄 === |
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[[2016年]]、日本の[[公安調査庁]]は、沖縄の日本からの分離運動を中国が支援しているとする報告書を表した。中国は大学及び調査センターを通じて沖縄の日本からの独立を目指して闘う集団とつながりを持っているという<ref>{{Cite web |url=https://jp.sputniknews.com/japan/201612273187143/ |title=沖縄分離運動を中国が支援? |
[[2016年]]、日本の[[公安調査庁]]は、沖縄の日本からの分離運動を中国が支援しているとする報告書を表した。中国は大学及び調査センターを通じて沖縄の日本からの独立を目指して闘う集団とつながりを持っているという<ref>{{Cite web |url=https://jp.sputniknews.com/japan/201612273187143/ |title=沖縄分離運動を中国が支援? 公安調査庁が発表 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年4月30日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210430015737/https://jp.sputniknews.com/japan/201612273187143/ }}</ref>。 |
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中国には、[[琉球独立]]を支持する[[唐淳風]]といった学者や、[[中華民族琉球特別自治区準備委員会]]という中国による沖縄の領有化を主張する団体が存在する<ref name ="voa_okinawa" />。 |
中国には、[[琉球独立]]を支持する[[唐淳風]]といった学者や、[[中華民族琉球特別自治区準備委員会]]という中国による沖縄の領有化を主張する団体が存在する<ref name ="voa_okinawa" />。 |
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米シンクタンク、[[戦略国際問題研究所]]によれば「日本における中国の影響力は他の民主主義国に比べて限定的」であるが、注力は沖縄であり中国官製メディアの[[環球時報]]、[[人民日報]]などが、日本の沖縄主権に疑問を投げかける論文を何度も掲載していると述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.epochtimes.jp/p/2020/07/60113.html |title=日本における中国の影響力 |
米シンクタンク、[[戦略国際問題研究所]]によれば「日本における中国の影響力は他の民主主義国に比べて限定的」であるが、注力は沖縄であり中国官製メディアの[[環球時報]]、[[人民日報]]などが、日本の沖縄主権に疑問を投げかける論文を何度も掲載していると述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.epochtimes.jp/p/2020/07/60113.html |title=日本における中国の影響力 注力は「沖縄」=米有力シンクタンク(2020年07月28日) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215436/https://www.epochtimes.jp/p/2020/07/60113.html }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://ironna.jp/article/15652 |title=アメリカも警告、沖縄に蔓延する中国「思想侵略」にはこう戦え『仲村覚』 (2020/08/21) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602214626/https://ironna.jp/article/15652 }}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200813/pol2008130004-n1.html |title=「沖縄独立」に中国暗躍! 外交、偽情報、投資で工作…米有力シンクタンク“衝撃”報告書の中身 (2020.8.13) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602214324/https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200813/pol2008130004-n1.html }}</ref>。 |
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[[2019年]] |
[[2019年]]7月、[[日本沖縄政策研究フォーラム]]の[[仲村覚]]は、[[ロバート・カジワラ]]が[[2019年]]6月の[[国連人権理事会]]で「日本は琉球人の大量虐殺を隠すため沖縄戦を利用した」と発言した<ref> |
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{{Cite web |url=https://www.sankei.com/politics/news/190906/plt1909060036-n1.html |title=沖縄知事、虐殺隠蔽発言に「意見する立場ではない」 |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2019年11月21日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191121015847/https://www.sankei.com/politics/news/190906/plt1909060036-n1.html }} |
{{Cite web |url=https://www.sankei.com/politics/news/190906/plt1909060036-n1.html |title=沖縄知事、虐殺隠蔽発言に「意見する立場ではない」 |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2019年11月21日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191121015847/https://www.sankei.com/politics/news/190906/plt1909060036-n1.html }} |
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</ref><ref name = "seiron_nakamura1">2019年9月号 正論 |
</ref><ref name = "seiron_nakamura1">2019年9月号 正論 歴史戦③ 狼煙上げた「琉球人大虐殺」説 中村 覚 P232-P239</ref>ことに対し、2012年から[[琉球独立運動]]に関し中国の影響を指摘し、[[スリランカ]]でメディアについて中国の影響が強まっていることにも触れた<ref>[https://www.nicovideo.jp/watch/so35420650 {{Wayback|url=https://www.nicovideo.jp/watch/so35420650 |date=20210313200055 }} 【我那覇真子「おおきなわ」#78】仲村覚~また国連か!ロバート梶原氏による「琉球トンデモ論」を検証する<nowiki>[桜R1/7/19]</nowiki>]</ref>。 |
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一方、在日中国人が沖縄に定住し、米軍基地や自衛隊基地などの周辺の土地を購入する現象も、中国の沖縄掌握を研究している防衛省や自衛隊、学者たちの注目を集めている。 |
一方、在日中国人が沖縄に定住し、米軍基地や自衛隊基地などの周辺の土地を購入する現象も、中国の沖縄掌握を研究している防衛省や自衛隊、学者たちの注目を集めている。米国議会の米中経済安全保障調査委員会による2016年3月の報告書でも、中国は沖縄の親中派勢力を支援することで[[琉球独立運動|沖縄の独立運動]]を推進しているだけでなく、中国のスパイが沖縄に潜入して独立運動を推進・参加していると指摘されている<ref name ="voa_okinawa">{{Cite web |url=https://www.voacantonese.com/a/cantonese-gl-japan-ssm-okinawa-island-20810301-ry/4275977.html |title=日本欲部署沖繩地對艦導彈部隊戒備中國 | website = [[ボイス・オブ・アメリカ|美國之音]]粵語網 | date = 2018年3月2日 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月15日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210615173000/https://www.voacantonese.com/a/cantonese-gl-japan-ssm-okinawa-island-20810301-ry/4275977.html | language = 粵語(広東語) }}</ref>。 |
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[[2021年]] |
[[2021年]]6月、[[尖閣諸島]]で漁を行う[[仲間均]]石垣市議員が、インターネット上で「政府の支援を受けた攻撃者」からGmailアカウントのパスワードを盗まれそうになったとツイッターで明かした<ref name ="nakama_hack1">[https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/15868 【金波銀波】尖閣諸島周辺海域へ出漁している…(2021/6/15)]</ref>。過去には、香港の[[自決派|民主自決派]]の[[黄之鋒]]<ref name ="nakama_hack1" /><ref>[https://inews.hket.com/article/2679584/%E3%80%90%E7%B6%B2%E7%B5%A1%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%80%91%E9%BB%83%E4%B9%8B%E9%8B%92%E6%8C%87%E9%9B%BB%E9%83%B5%E8%A2%AB%E6%84%8F%E5%9C%96%E5%85%A5%E4%BE%B5%E3%80%80Gmail%EF%BC%9A%E5%85%A5%E4%BE%B5%E8%80%85%E6%88%96%E5%8F%97%E5%88%B0%E6%9F%90%E4%BA%9B%E6%94%BF%E5%BA%9C%E6%94%AF%E6%8F%B4 【網絡安全】黃之鋒指電郵被意圖入侵 Gmail:入侵者或受到某些政府支援 科技(16:15 2020/06/25) 20210616閲覧]</ref>や[[香港本土派]]の[[梁頌恆]]<ref>[https://beta.thestandnews.com/politics/%E6%A2%81%E9%A0%8C%E6%81%86%E9%99%B3%E5%81%A5%E6%B0%91%E6%94%B6google%E9%80%9A%E7%9F%A5-%E6%94%BF%E5%BA%9C%E6%94%AF%E6%8F%B4%E5%85%A5%E4%BE%B5%E8%80%85%E6%88%96%E6%AD%A3%E8%A9%A6%E5%9C%96%E7%AB%8A%E5%AF%86%E7%A2%BC 梁頌恆涂謹申陳健民收Google通知:政府支援入侵者或正試圖竊密碼(2016/11/23 - 15:00) 20210616閲覧]</ref>、海外のジャーナリストや著名な大学教授などが同じ攻撃を受けている<ref>{{Cite web |url=https://www.news24.jp/articles/2021/06/12/04888538.html |title=尖閣諸島に向かう仲間市議に“政府支援型”のサイバー攻撃 背後にいるのは…6/12(土) 10:00配信 20210616閲覧 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月13日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210613100645/https://www.news24.jp/articles/2021/06/12/04888538.html }}</ref>。 |
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===日本本土=== |
===日本本土=== |
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[[2021年]][[4月20日]]、[[宇宙航空研究開発機構]]など国内約200の企業や研究機関へのサイバー攻撃に関与した疑いとして、元[[中国人]]留学生の[[中国共産党]]員が書類送検された。中国[[人民解放軍]]のサイバー攻撃専門部隊「 |
[[2021年]][[4月20日]]、[[宇宙航空研究開発機構]]など国内約200の企業や研究機関へのサイバー攻撃に関与した疑いとして、元[[中国人]]留学生の[[中国共産党]]員が書類送検された。中国[[人民解放軍]]のサイバー攻撃専門部隊「61419部隊」の関与が疑われている<ref>{{Cite web |url=https://www.sankei.com/article/20210420-DLFVMRACUROP5A5XSYRDCFCBDI/ |title=軍から「国に貢献しろ」 サイバー攻撃関与疑いの元中国留学生(2021/4/20) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602213657/https://www.sankei.com/article/20210420-DLFVMRACUROP5A5XSYRDCFCBDI/ }}</ref>。 |
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[[2019年]][[12月25日]]には、東京地検が秋元司衆院議員を統合型リゾート施設事業の中国企業からの収賄で逮捕した<ref>[https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-12-25/Q31HE3T1UM1801 東京地検が秋元司衆院議員を逮捕、IR巡り約370万円の収賄容疑 2019年12月25日 9:50]</ref>。そこには、古くからある日中友好団体が聞きなれない新しく組織された日中友好団体の関係も指摘されている<ref>[https://www.excite.co.jp/news/article/Tablo_tablo_17598/ 姿を現さない『謎の女』 |
[[2019年]][[12月25日]]には、東京地検が秋元司衆院議員を統合型リゾート施設事業の中国企業からの収賄で逮捕した<ref>[https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-12-25/Q31HE3T1UM1801 東京地検が秋元司衆院議員を逮捕、IR巡り約370万円の収賄容疑 2019年12月25日 9:50]</ref>。そこには、古くからある日中友好団体が聞きなれない新しく組織された日中友好団体の関係も指摘されている<ref>[https://www.excite.co.jp/news/article/Tablo_tablo_17598/ 姿を現さない『謎の女』 秋元司議員逮捕で次第に膿が出てきたか IRカジノ構想に食い込もとしたアヤシイ団体 TABLO2020年1月8日 11:05]</ref>。 |
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=== その他 === |
=== その他 === |
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[[オーストラリア]]の学者、[[クライブ・ハミルトン]]は中国によるオーストラリアの浸透策を扱った[[サイレント・インベージョン]]を執筆した。 |
[[オーストラリア]]の学者、[[クライブ・ハミルトン]]は中国によるオーストラリアの浸透策を扱った[[サイレント・インベージョン]]を執筆した。 |
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[[サイレント・インベージョン]]は台湾向けの中国語版を出版する際に台湾の出版社が中国当局の圧力を受けたという<ref>{{Cite web |url=https://www.epochtimes.jp/p/2018/07/35094.html |title=中国浸透工作の暴露本、台湾で出版頓挫 |
[[サイレント・インベージョン]]は台湾向けの中国語版を出版する際に台湾の出版社が中国当局の圧力を受けたという<ref>{{Cite web |url=https://www.epochtimes.jp/p/2018/07/35094.html |title=中国浸透工作の暴露本、台湾で出版頓挫 圧力か(2018年07月31日) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215442/https://www.epochtimes.jp/p/2018/07/35094.html }}</ref>。オーストラリアの中国語メディアは3分の2以上が中国政府によって介入をうけ[[中国共産党中央統一戦線工作部]]が関わっているとされた<ref>{{Cite web |url=https://www.epochtimes.jp/p/2020/12/65551.html |title=豪中国語メディア、3分の2以上が中国共産党の支配下=同国情報機関が調査 (2020年12月06日) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215909/https://www.epochtimes.jp/p/2020/12/65551.html }}</ref>。 |
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オーストラリアに亡命した[[王立強事件]]では[[香港]]と[[台湾]]、[[オーストラリア]]のすべてで潜入工作や妨害工作に関与したことを王立強は認めた<ref>{{Cite web |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3256359 |title=豪に亡命希望のスパイは「無職の逃亡者」 中国、信用失墜狙いか (2019年11月24日) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215533/https://www.afpbb.com/articles/-/3256359 }}</ref>。[[2019年]]のオーストラリアでは、中国当局がメルボルン在住の[[中国人]]を100万豪ドルで[[ビクトリア州]]のチホルム議会選挙区の選挙に立候補させようとした[[中国当局によるオーストラリア議会への浸透疑惑事件]]が注目された<ref name="BBC">{{cite news|title=Australia investigates alleged Chinese plot to install spy MP|trans-title=澳洲就中國懷疑企圖安插間諜成為國會議員的秘密計劃作出調查|url=https://www.bbc.com/news/world-australia-50541082|accessdate=2019-11-27|language=en|work=[[英國廣播公司新聞|BBC新聞]]|date=2019-11-25|archive-date=2019-12-02|archive-url=https://web.archive.org/web/20191202151827/https://www.bbc.com/news/world-australia-50541082|dead-url=no|archivedate=2019年12月2日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191202151827/https://www.bbc.com/news/world-australia-50541082}}</ref><ref name="AUSABC">{{cite web |title=ASIO investigating reports of Chinese plot to install agent in Parliament |trans-title=澳洲安全情報組織就中國懷疑企圖安插間諜成為國會議員的報道作出調查 |date=2019-11-26 |url=https://www.abc.net.au/news/2019-11-25/asio-says-its-taking-allegations-of-suspicious-death-serious/11733532 |accessdate=2019-11-27 |language=en |publisher=[[澳大利亞廣播公司]]新聞 |archive-date=2019-11-27 |archive-url=https://web.archive.org/web/20191127020222/https://www.abc.net.au/news/2019-11-25/asio-says-its-taking-allegations-of-suspicious-death-serious/11733532 |dead-url=no |archivedate=2019年11月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191127020222/https://www.abc.net.au/news/2019-11-25/asio-says-its-taking-allegations-of-suspicious-death-serious/11733532 }}</ref><ref name="TheTelegraph">{{cite news |author=焦萬尼 |
オーストラリアに亡命した[[王立強事件]]では[[香港]]と[[台湾]]、[[オーストラリア]]のすべてで潜入工作や妨害工作に関与したことを王立強は認めた<ref>{{Cite web |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3256359 |title=豪に亡命希望のスパイは「無職の逃亡者」 中国、信用失墜狙いか (2019年11月24日) 20210601閲覧 |accessdate=2021年6月1日 |archivedate=2021年6月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210602215533/https://www.afpbb.com/articles/-/3256359 }}</ref>。[[2019年]]のオーストラリアでは、中国当局がメルボルン在住の[[中国人]]を100万豪ドルで[[ビクトリア州]]のチホルム議会選挙区の選挙に立候補させようとした[[中国当局によるオーストラリア議会への浸透疑惑事件]]が注目された<ref name="BBC">{{cite news|title=Australia investigates alleged Chinese plot to install spy MP|trans-title=澳洲就中國懷疑企圖安插間諜成為國會議員的秘密計劃作出調查|url=https://www.bbc.com/news/world-australia-50541082|accessdate=2019-11-27|language=en|work=[[英國廣播公司新聞|BBC新聞]]|date=2019-11-25|archive-date=2019-12-02|archive-url=https://web.archive.org/web/20191202151827/https://www.bbc.com/news/world-australia-50541082|dead-url=no|archivedate=2019年12月2日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20191202151827/https://www.bbc.com/news/world-australia-50541082}}</ref><ref name="AUSABC">{{cite web |title=ASIO investigating reports of Chinese plot to install agent in Parliament |trans-title=澳洲安全情報組織就中國懷疑企圖安插間諜成為國會議員的報道作出調查 |date=2019-11-26 |url=https://www.abc.net.au/news/2019-11-25/asio-says-its-taking-allegations-of-suspicious-death-serious/11733532 |accessdate=2019-11-27 |language=en |publisher=[[澳大利亞廣播公司]]新聞 |archive-date=2019-11-27 |archive-url=https://web.archive.org/web/20191127020222/https://www.abc.net.au/news/2019-11-25/asio-says-its-taking-allegations-of-suspicious-death-serious/11733532 |dead-url=no |archivedate=2019年11月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191127020222/https://www.abc.net.au/news/2019-11-25/asio-says-its-taking-allegations-of-suspicious-death-serious/11733532 }}</ref><ref name="TheTelegraph">{{cite news |author=焦萬尼・托里 |title=Australia investigates 'China plot to plant spy in Parliament' as Scott Morrison insists 'not naive' to threat |trans-title=正當史葛・摩利臣堅持澳洲對國家面對的威脅不持有天真態度時,澳洲當局就中國安插間諜成為國會議員的秘密計畫作出調查 |url=https://www.telegraph.co.uk/news/2019/11/25/australia-investigates-china-plot-plant-spy-parliament-scott/ |accessdate=2019-11-27 |language=en |work=[[?日電訊報]] |date=2019-11-25 |archive-date=2019-11-29 |archive-url=https://web.archive.org/web/20191129120532/https://www.telegraph.co.uk/news/2019/11/25/australia-investigates-china-plot-plant-spy-parliament-scott/ |dead-url=no |archivedate=2019年11月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20191129120532/https://www.telegraph.co.uk/news/2019/11/25/australia-investigates-china-plot-plant-spy-parliament-scott/ }}</ref>。 |
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[[カナダ]]では2015年に{{仮リンク|譚耕|zh|谭耕}}が中華人民共和国の出身者として初めて下院議員に当選した<ref name="canada_china_sintou1">中国vs.世界 呑まれる国、抗う国 (PHP新書) 安田 峰俊 |
[[カナダ]]では2015年に{{仮リンク|譚耕|zh|谭耕}}が中華人民共和国の出身者として初めて下院議員に当選した<ref name="canada_china_sintou1">中国vs.世界 呑まれる国、抗う国 (PHP新書) 安田 峰俊 第八章 vs.カナダ 選挙を用いた浸透工作 P175</ref>。しかし、2018年1月に中国人ビジネスマンの資金供与を受ける形で中国渡航を行ったことや、中国大使館への口利きを行っていたこと、さらにはしばしば中国に赴き中国共産党の政府関係者と接触したいたことなどがスキャンダルとなった<ref name="canada_china_sintou1" />。 |
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[[パンダの爪]]が執筆された背景でもある。 |
[[パンダの爪]]が執筆された背景でもある。 |
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一方、[[先島諸島]]、特に[[八重山諸島]]では[[尖閣諸島]]問題が身近であるという背景があり、香港での民主派の弾圧は「石垣市の尖閣諸島周辺で日本の漁業者を威嚇し、自国の権益を拡大しようとする中国公船の活動に通じるものがある。」と[[八重山日報]]は言及している<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/1e3752a8548b06b3da435c51f7d871dce5570587 |title=【視点】沖縄も対岸の火事でない香港問題 2020/12/5(土) 10:14 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429201751/https://news.yahoo.co.jp/articles/1e3752a8548b06b3da435c51f7d871dce5570587 }}</ref>。また、沖縄の基地反対派が「条例改正を求める中国政府の強権的な姿勢は、米軍普天間飛行場の辺野古移設を強行する日本政府と同じだ」と主張していることに対し、報道の自由の有無の観点から「沖縄の基地反対運動と香港の民主化運動は全く背景が異なる」と言及している<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7591 |title=【視点】沖縄と香港 全く環境が違う 2019/6/19 八重山日報 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429123815/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7591 }}</ref>。 |
一方、[[先島諸島]]、特に[[八重山諸島]]では[[尖閣諸島]]問題が身近であるという背景があり、香港での民主派の弾圧は「石垣市の尖閣諸島周辺で日本の漁業者を威嚇し、自国の権益を拡大しようとする中国公船の活動に通じるものがある。」と[[八重山日報]]は言及している<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/1e3752a8548b06b3da435c51f7d871dce5570587 |title=【視点】沖縄も対岸の火事でない香港問題 2020/12/5(土) 10:14 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429201751/https://news.yahoo.co.jp/articles/1e3752a8548b06b3da435c51f7d871dce5570587 }}</ref>。また、沖縄の基地反対派が「条例改正を求める中国政府の強権的な姿勢は、米軍普天間飛行場の辺野古移設を強行する日本政府と同じだ」と主張していることに対し、報道の自由の有無の観点から「沖縄の基地反対運動と香港の民主化運動は全く背景が異なる」と言及している<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7591 |title=【視点】沖縄と香港 全く環境が違う 2019/6/19 八重山日報 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429123815/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7591 }}</ref>。 |
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[[2020年]][[5月8日]]中国公船2隻が日本漁船を尖閣諸島の領海内で追尾する事件があった<ref>{{Cite web |url=https://www.asahi.com/articles/ASN593CGWN59UTIL003.html |title=中国公船2隻、日本漁船に接近し追尾 |
[[2020年]][[5月8日]]中国公船2隻が日本漁船を尖閣諸島の領海内で追尾する事件があった<ref>{{Cite web |url=https://www.asahi.com/articles/ASN593CGWN59UTIL003.html |title=中国公船2隻、日本漁船に接近し追尾 尖閣沖の領海 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427192715/https://www.asahi.com/articles/ASN593CGWN59UTIL003.html }}</ref>。これに対し、[[玉城デニー]]沖縄県知事は「中国が沖縄を侵略している事実はありません」とTwitterで発信した<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/12051 |title=八重山日報 2020/5/31 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429131900/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/12051 }}</ref>。[[仲新城誠]]は[[沖縄本島]]の世論やメディアが[[宮古島]]、[[八重山諸島]]島の[[先島諸島]]住民に冷淡である理由は[[琉球王国]]時代の[[人頭税]]から続く離島差別も関係していると述べている<ref>{{Cite web |url=https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/200703/plt20070320000022-n1.html |title=中国の脅威を軽視!? 玉城知事がツイート「中国が沖縄を侵略している事実はありません」 沖縄の大手メディアが全く問題視しないワケ2020.7.3 20:00 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月29日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210429222505/https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/200703/plt20070320000022-n1.html }}</ref>。 |
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沖縄県議会でも石垣市区選出の[[大浜一郎]]は「知事は前知事から離島軽視も引き継いでいるのか。『与那国は知事からネグレクト(無視)されている』という寂しい声が聞こえた。チムグクルは八重山に向けられているのか」と述べており、沖縄本島と先島諸島には[[尖閣諸島]]問題をめぐり溝が含まっているとされる<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7858/2 |title=【視点】県政と離島 深まる溝 八重山日報 2019/7/6 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427192719/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7858/2 }}</ref>。 |
沖縄県議会でも石垣市区選出の[[大浜一郎]]は「知事は前知事から離島軽視も引き継いでいるのか。『与那国は知事からネグレクト(無視)されている』という寂しい声が聞こえた。チムグクルは八重山に向けられているのか」と述べており、沖縄本島と先島諸島には[[尖閣諸島]]問題をめぐり溝が含まっているとされる<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7858/2 |title=【視点】県政と離島 深まる溝 八重山日報 2019/7/6 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427192719/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7858/2 }}</ref>。 |
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沖縄県議会でも保守と革新の対立の中で「中国から侵略されるぞ」とヤジが飛ぶ状況になっている<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=VFDZ3L9nWn0 |title=【LIVE】「沖縄の政治」琉球プライム vol.4 -沖縄羅針盤- |
沖縄県議会でも保守と革新の対立の中で「中国から侵略されるぞ」とヤジが飛ぶ状況になっている<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=VFDZ3L9nWn0 |title=【LIVE】「沖縄の政治」琉球プライム vol.4 -沖縄羅針盤- 翁長雄治発言 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月4日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210504210553/https://www.youtube.com/watch?v=VFDZ3L9nWn0 }}</ref>。 |
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[[八重山日報]]は[[2020年]][[11月28日]]社説で「沖縄がこれまで以上に主体的に尖閣諸島の情報発信に取り組み、さらには香港や新疆ウイグル自治区などの人権問題を追及し、台湾との連携強化を叫べば、尖閣を狙う中国に対する確実な牽制になる。」と主張した<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/13860 |title=【視点】尖閣 |
[[八重山日報]]は[[2020年]][[11月28日]]社説で「沖縄がこれまで以上に主体的に尖閣諸島の情報発信に取り組み、さらには香港や新疆ウイグル自治区などの人権問題を追及し、台湾との連携強化を叫べば、尖閣を狙う中国に対する確実な牽制になる。」と主張した<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/13860 |title=【視点】尖閣 沖縄が主体的に発信を (2020/11/28) 20210519閲覧 |accessdate=2021年5月19日 |archivedate=2021年5月19日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210519071653/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/13860 }}</ref>。[[2020年]][[12月5日]]には「香港の次は台湾」、「台湾有事は沖縄有事」と指摘する声を紹介している<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/13938 |title=【視点】沖縄も対岸の火事でない香港問題 (2020/12/5) 20210519閲覧 |accessdate=2021年5月19日 |archivedate=2021年5月19日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210519071650/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/13938 }}</ref>。 |
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== 尖閣諸島と離島防衛 == |
== 尖閣諸島と離島防衛 == |
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=== 中国軍の先島諸島周辺展開 === |
=== 中国軍の先島諸島周辺展開 === |
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[[第一列島線]]越えを目標として、中国海軍が先島諸島周辺に爆撃機や空母を派遣している。 |
[[第一列島線]]越えを目標として、中国海軍が先島諸島周辺に爆撃機や空母を派遣している。 |
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中国[[H-6_(航空機)|H-6]]爆撃機が初めて[[沖縄本島]]-[[宮古島]]間を通過したのは[[2013年]] |
中国[[H-6_(航空機)|H-6]]爆撃機が初めて[[沖縄本島]]-[[宮古島]]間を通過したのは[[2013年]]7月であり、その後[[2020年]][[2月9日]]までに通算55回となる<ref>{{Cite web |url=http://www.jwing.net/news/21384 |title=中国H-6爆撃機4機が沖-宮間を通過、今年度5回目(2020.02.10) 20210517閲覧 |accessdate=2021年5月17日 |archivedate=2021年5月17日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210517102829/http://www.jwing.net/news/21384 }}</ref>。 |
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中国海軍の[[空母]][[遼寧 (空母)|遼寧]]が最初に[[沖縄本島]]-[[宮古島]]間を航行したのは、[[2019年]] |
中国海軍の[[空母]][[遼寧 (空母)|遼寧]]が最初に[[沖縄本島]]-[[宮古島]]間を航行したのは、[[2019年]]6月であり、その後[[2020年]][[4月11日]]までに4回目航行している。 |
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=== 尖閣諸島への領海侵犯 === |
=== 尖閣諸島への領海侵犯 === |
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{{main|尖閣諸島周辺海域における中国船による領海侵入等の問題}} |
{{main|尖閣諸島周辺海域における中国船による領海侵入等の問題}} |
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[[2021年]] |
[[2021年]]5月現在、毎月3回程度の頻度で中国公船は領海侵入を繰り返している<ref>{{Cite web |url=https://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/senkaku/senkaku.html |title=尖閣諸島周辺海域における中国海警局に所属する船舶等の動向と我が国の対処(海上保安庁) 20210517閲覧 |accessdate=2021年5月17日 |archivedate=2021年5月17日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210517102826/https://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/senkaku/senkaku.html }}</ref>。 |
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== 軍事、地政学観点 == |
== 軍事、地政学観点 == |
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英国王立防衛安全保障研究所の日本特別代表[[秋元千明]]によれば、地政学観点からは、沖縄は中国海軍が「沖縄県の宮古島と沖縄本島の間の広い海域を抜けるルート」となるため、中国が沖縄県の一部の領有を主張する背景には太平洋進出の拠点を確保しようとする軍事的思惑があることは間違いないとしている<ref>{{Cite web |url=https://wedge.ismedia.jp/articles/-/10404 |title=戦略の地政学―中国の海洋進出を阻む沖縄― |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427203620/https://wedge.ismedia.jp/articles/-/10404 }}</ref>。 |
英国王立防衛安全保障研究所の日本特別代表[[秋元千明]]によれば、地政学観点からは、沖縄は中国海軍が「沖縄県の宮古島と沖縄本島の間の広い海域を抜けるルート」となるため、中国が沖縄県の一部の領有を主張する背景には太平洋進出の拠点を確保しようとする軍事的思惑があることは間違いないとしている<ref>{{Cite web |url=https://wedge.ismedia.jp/articles/-/10404 |title=戦略の地政学―中国の海洋進出を阻む沖縄― |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月27日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210427203620/https://wedge.ismedia.jp/articles/-/10404 }}</ref>。 |
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[[2019年]] |
[[2019年]]6月には日本から元自衛艦隊司令官の[[香田洋二]]、米国から元在沖海兵隊外交政策部次長の[[ロバート・D・エルドリッヂ]]、台湾から元国防部長の{{ill2|蔡明憲|zh|蔡明憲}}、警察大学教授の[[李明崚]]の日本、米国、台湾の軍事専門家でのフォーラムが開催され、中国が台湾に侵攻する場合、先島諸島に軍事攻撃を行うと予想も想定された<ref>{{Cite web |url=https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7690 |title=連携で中国に対抗を 日米台の安保専門家がシンポ 八重山日報 2019/6/25 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月20日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210520033042/https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/7690 }}</ref>。 |
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[[江崎道朗]]は香港と台湾の関係から自衛隊の南西シフトと宮古島、石垣島への自衛隊配備について説明した<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=WSvQLLsqPyY |title=【生田のいくバズ】Part20-② 今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄!? |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501200123/https://www.youtube.com/watch?v=WSvQLLsqPyY&feature=youtu.be }}</ref>。 |
[[江崎道朗]]は香港と台湾の関係から自衛隊の南西シフトと宮古島、石垣島への自衛隊配備について説明した<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=WSvQLLsqPyY |title=【生田のいくバズ】Part20-② 今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄!? |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501200123/https://www.youtube.com/watch?v=WSvQLLsqPyY&feature=youtu.be }}</ref>。 |
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[[中山泰秀]]防衛副大臣は米シンクタンク、ハドソン研究所のリモート討論で台湾を友達よりもより親密な「家族」だと形容し、「台湾に何か起これば、それは沖縄県に直接的に影響を与える」と述べた<ref>[https://japan.cna.com.tw/news/apol/202106290002.aspx 中山副防衛相「台湾は兄弟で家族」=米シンクタンクの討論で言及【政治】 2021/06/29 13:19]</ref><ref>[https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-06-28/japan-defense-official-outlines-threat-from-more-assertive-china Japan Defense Official Outlines Threat From More Assertive China By Brody Ford 2021年6月29日]</ref><ref>[https://udn.com/news/story/6811/5564554 「台日是兄弟」 日本防衛副大臣:必須覺醒 保衛「民主國家」2021-06-29 06:49]</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=NI02hGua97Y The Transformation of Japan’s Security Strategy 2021/06/29]</ref>。中華人民共和国外務省報道官は「日本は台湾問題の言動に注意すべき」と抗議した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/aeb2a72484c3fac29721b7b11f4b96213f759ae0 中国外務省報道官「日本は台湾問題の言動に注意すべき」6/30(水) 11:34]</ref>。 |
[[中山泰秀]]防衛副大臣は米シンクタンク、ハドソン研究所のリモート討論で台湾を友達よりもより親密な「家族」だと形容し、「台湾に何か起これば、それは沖縄県に直接的に影響を与える」と述べた<ref>[https://japan.cna.com.tw/news/apol/202106290002.aspx 中山副防衛相「台湾は兄弟で家族」=米シンクタンクの討論で言及【政治】 2021/06/29 13:19]</ref><ref>[https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-06-28/japan-defense-official-outlines-threat-from-more-assertive-china Japan Defense Official Outlines Threat From More Assertive China By Brody Ford 2021年6月29日]</ref><ref>[https://udn.com/news/story/6811/5564554 「台日是兄弟」 日本防衛副大臣:必須覺醒 保衛「民主國家」2021-06-29 06:49]</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=NI02hGua97Y The Transformation of Japan’s Security Strategy 2021/06/29]</ref>。中華人民共和国外務省報道官は「日本は台湾問題の言動に注意すべき」と抗議した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/aeb2a72484c3fac29721b7b11f4b96213f759ae0 中国外務省報道官「日本は台湾問題の言動に注意すべき」6/30(水) 11:34]</ref>。 |
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[[2021年]][[7月5日]]、[[麻生太郎]]副総理兼財務相は香港に対する中国の強権的統治に対し「同じことが台湾で起きない保証はないと考えると、台湾の次は沖縄」「台湾海峡は石油に限らず日本の多くの輸出入物資が通る」と述べた<ref>[]</ref><ref>[https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/781495 中国強権「台湾の次は沖縄」 |
[[2021年]][[7月5日]]、[[麻生太郎]]副総理兼財務相は香港に対する中国の強権的統治に対し「同じことが台湾で起きない保証はないと考えると、台湾の次は沖縄」「台湾海峡は石油に限らず日本の多くの輸出入物資が通る」と述べた<ref>[]</ref><ref>[https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/781495 中国強権「台湾の次は沖縄」 麻生財務相が講演で持論 2021年7月6日]</ref>。これに対し、[[環球時報]]国際版のGlobal Timesは「日本が中国のレッドラインを越える限り、人民解放軍は反撃するしかない。」とした<ref>[https://www.globaltimes.cn/page/202107/1228036.shtml Japan will dig its own grave if it crosses red line of Taiwan question By Song Zhongping Published: Jul 07, 2021 12:38]</ref>。[[2021年]][[7月6日]]、中国外務省の[[趙立堅]]副報道局長は「誤っており、危険だ」「一部の(日本の)政治家は今日もまだ台湾に欲を持っている。歴史から教訓を得ていないことを見せている」と述べた<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASP78014JP76UHBI01R.html 中国政府、麻生氏の「台湾」発言に抗議 「誤りで危険」 北京=高田正幸2021年7月8日]</ref><ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/0638f10b54568425a069e13789822b76bcfe8d02 中国外交部「日本の一部政治家、台湾に欲…以前の中国でない」 7/7(水) 12:03]</ref>。台湾の外交部の[[欧江安]]報道官は6日、国際社会や各界の友人が台湾海峡の平和と安定に引き続き関心を寄せているとして歓迎する立場を示した<ref>[https://japan.cna.com.tw/news/apol/202107060006.aspx 麻生副総理、台湾有事なら「日米で防衛」 外交部「歓迎」【政治】 2021/07/06 18:01]</ref><ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/2c2af91b3d301ec64ab74a9b1dda8683bef1e6ae 麻生氏、台湾有事「日米で防衛」発言が波紋 台湾「歓迎する」立場示す 中国「強烈な不満と断固たる反対」表明 7/7(水) 16:56]</ref>。 |
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[[防衛研究所|日本防衛省防衛研究所]]主任研究員山口信治は[[ボイス・オブ・アメリカ]]のインタービューに「中国が東シナ海や南シナ海で頻繁に行っている軍事演習は、日本に大きなプレッシャーを与えており、その結果、日本の当局者は、中国が強引に台湾に侵攻してきた場合、日本も参戦しなければならないという考えを受け入れている」「台湾海峡で戦争が起こった場合、地理的に最初の対応をしなければならないため、沖縄は重要な舞台である。 |
[[防衛研究所|日本防衛省防衛研究所]]主任研究員山口信治は[[ボイス・オブ・アメリカ]]のインタービューに「中国が東シナ海や南シナ海で頻繁に行っている軍事演習は、日本に大きなプレッシャーを与えており、その結果、日本の当局者は、中国が強引に台湾に侵攻してきた場合、日本も参戦しなければならないという考えを受け入れている」「台湾海峡で戦争が起こった場合、地理的に最初の対応をしなければならないため、沖縄は重要な舞台である。さらに、軍事的な観点からも、第一列島線の重要性が増しています。米中の対立が深まれば深まるほど、沖縄の戦略的重要性は高まる。」と述べた<ref name ="voa_okinawa_twoki1">[https://www.voachinese.com/amp/Japan-to-protect-Taiwan-while-bearing-burden-of-Okinawa-bases-20210709/5959532.html “台湾有事,就是日美有事”,冲绳的战略作用日益凸显 2021年7月9日 10:48]</ref>。 |
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山口信晴は、日米台の三国間軍事協力の必要性はすでに明らかになっているという<ref name ="voa_okinawa_twoki1" />。 |
山口信晴は、日米台の三国間軍事協力の必要性はすでに明らかになっているという<ref name ="voa_okinawa_twoki1" />。また、第一列島線の戦略的重要性や、中国が台湾海峡に大規模な侵攻を仕掛けてくる可能性が高まっていることを踏まえ、中国の侵略を抑止するためには、日米台の緊密な協力が必要であると述べた<ref name ="voa_okinawa_twoki1" />。 |
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[[沖縄国際大学]]の[[野添文昭]]は、[[ボイス・オブ・アメリカ]]とのインタビューで、「中国の軍事力の増大に伴い、西太平洋における米国の軍事的優位性は以前とは異なるものになっており、日本との軍事協力が不可欠であり、その中でも沖縄は最も影響を受けやすいと述べた。 |
[[沖縄国際大学]]の[[野添文昭]]は、[[ボイス・オブ・アメリカ]]とのインタビューで、「中国の軍事力の増大に伴い、西太平洋における米国の軍事的優位性は以前とは異なるものになっており、日本との軍事協力が不可欠であり、その中でも沖縄は最も影響を受けやすいと述べた。台湾で有事が発生した場合、日米政府間で協議の上、沖縄の基地からの反撃が必然的に行われ、その後、中国による嘉手納基地へのミサイル攻撃や沖縄各地へのサイバー攻撃が行われる。」と述べた<ref name ="voa_okinawa_twoki1" />。 |
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台湾の[[蔡英文]]は2019年以降、日台間で安全保障対話を開始したいとの意向を示しており、日本の新内閣が発足した昨年、[[岸信夫]]防衛大臣は産経新聞を通じて、日米台で安全保障対話を開始することを期待すると述べた<ref name ="voa_okinawa_twoki1" />。 |
台湾の[[蔡英文]]は2019年以降、日台間で安全保障対話を開始したいとの意向を示しており、日本の新内閣が発足した昨年、[[岸信夫]]防衛大臣は産経新聞を通じて、日米台で安全保障対話を開始することを期待すると述べた<ref name ="voa_okinawa_twoki1" />。 |
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[[2021年]][[7月7日]]、前[[統合幕僚長]][[河野克俊]]は「日本は世界の安全保障の最前線にあり、台湾海峡問題の平和的解決が最大の前提条件だが、困ったときには台湾を支援することが日本の国益になる」「また、中国の海洋侵略に対抗するために、日本、米国、インド、オーストラリアが協力する枠組みである[[日米豪印戦略対話]](Quad)の意義は、経済関係や互恵関係よりも、中国の海軍力を封じ込め、中国に価値観の変更を迫る軍事的な意味合いが強い」と述べた<ref>[https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/3595480 |
[[2021年]][[7月7日]]、前[[統合幕僚長]][[河野克俊]]は「日本は世界の安全保障の最前線にあり、台湾海峡問題の平和的解決が最大の前提条件だが、困ったときには台湾を支援することが日本の国益になる」「また、中国の海洋侵略に対抗するために、日本、米国、インド、オーストラリアが協力する枠組みである[[日米豪印戦略対話]](Quad)の意義は、経済関係や互恵関係よりも、中国の海軍力を封じ込め、中国に価値観の変更を迫る軍事的な意味合いが強い」と述べた<ref>[https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/3595480日前統合幕僚長:支援台灣 符合日本的國益 2021/07/07 17:33]</ref>。 |
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== 香港から沖縄への移住者 == |
== 香港から沖縄への移住者 == |
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[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|香港国家安全維持法]]施行以降は、将来への不安や懸念から国外避難を決断し、沖縄移住を選択する人もいるという。移住コンサルティング会社の万国津梁(テイ・ダニエル社長)によれば、沖縄は香港とも地理的に近く、子弟が進学するインターナショナルスクールの費用が東京のそれよりも安くあがることも、沖縄への移住を選ぶ動機の一つである<ref>{{Cite web |url=https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1195533.html |title=香港から県内移住続々 |
[[中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法|香港国家安全維持法]]施行以降は、将来への不安や懸念から国外避難を決断し、沖縄移住を選択する人もいるという。移住コンサルティング会社の万国津梁(テイ・ダニエル社長)によれば、沖縄は香港とも地理的に近く、子弟が進学するインターナショナルスクールの費用が東京のそれよりも安くあがることも、沖縄への移住を選ぶ動機の一つである<ref>{{Cite web |url=https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1195533.html |title=香港から県内移住続々 国安法施行影響 将来に不安や懸念 2020年9月23日 05:40 琉球新報 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501042458/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1195533.html }}</ref>。また、移住したアート製作者の中には、沖縄が自由であることを挙げる者もいる<ref>{{Cite news|title=「沖縄には自由がある」香港のアーティストが脱出先に選んだ事情と苦労【WEB限定】|date=2020-09-28|url=https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1193252.html|accessdate=2021-05-05|language=ja|newspaper=[[琉球新報]]|archivedate=2021年5月1日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501171913/https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1193252.html}}</ref>。 |
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[[2020年]][[8月31日]]、沖縄も含めた日本への[[香港人]]の受け入れに関し、[[自由民主党]][[衆議院]]議員の[[杉田水脈]]は日本には[[スパイ防止法]]がないため、香港人活動家支援に必要であると述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=YQfTwARIWcQ |title=香港人活動家支援とスパイ防止法 (2020/08/31) 20210603閲覧 |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2021年6月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210603030530/https://www.youtube.com/watch?v=YQfTwARIWcQ }}</ref>。 |
[[2020年]][[8月31日]]、沖縄も含めた日本への[[香港人]]の受け入れに関し、[[自由民主党]][[衆議院]]議員の[[杉田水脈]]は日本には[[スパイ防止法]]がないため、香港人活動家支援に必要であると述べた<ref>{{Cite web |url=https://www.youtube.com/watch?v=YQfTwARIWcQ |title=香港人活動家支援とスパイ防止法 (2020/08/31) 20210603閲覧 |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2021年6月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210603030530/https://www.youtube.com/watch?v=YQfTwARIWcQ }}</ref>。 |
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== 香港から台湾への移住者 == |
== 香港から台湾への移住者 == |
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2021年現在、台湾は香港からの移民を歓迎している。2020年5月には、中華民国総統[[蔡英文]]が香港の企業や市民の受け入れ姿勢を示し、翌月には[[大陸委員会]]によって香港市民の移民窓口機関である「[[台港服務交流弁公室]]」が設置された<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/ecda9f64ed46cbdf871fea39a4d9e28cda81355f?page=4 |title=「今の香港人はすべてに疑心暗鬼になっている」なぜ日本への移住が増えたのか 4/30(金) 6:12配信 文集オンライン 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501042731/https://news.yahoo.co.jp/articles/ecda9f64ed46cbdf871fea39a4d9e28cda81355f?page=4 }}</ref><ref>{{Cite news|title=香港の留学生や企業を支援 |
2021年現在、台湾は香港からの移民を歓迎している。2020年5月には、中華民国総統[[蔡英文]]が香港の企業や市民の受け入れ姿勢を示し、翌月には[[大陸委員会]]によって香港市民の移民窓口機関である「[[台港服務交流弁公室]]」が設置された<ref>{{Cite web |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/ecda9f64ed46cbdf871fea39a4d9e28cda81355f?page=4 |title=「今の香港人はすべてに疑心暗鬼になっている」なぜ日本への移住が増えたのか 4/30(金) 6:12配信 文集オンライン 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501042731/https://news.yahoo.co.jp/articles/ecda9f64ed46cbdf871fea39a4d9e28cda81355f?page=4 }}</ref><ref>{{Cite news|title=香港の留学生や企業を支援 台湾が交流事務所立ち上げ|date=2020-06-18|url=https://www.sankei.com/world/news/200618/wor2006180036-n1.html|accessdate=2021-05-05|newspaper=[[産経新聞]]|archivedate=2021年5月12日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210512121455/https://www.sankei.com/world/news/200618/wor2006180036-n1.html}}</ref>。同年、香港から台湾に移住・亡命した市民は1万人以上に登り、2019年の移住人数のほぼ2倍を記録した<ref>{{Cite web |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3330110 |title=香港から1万人以上が台湾移住、2020年 前年のほぼ2倍 2021年2月4日 16:28 AFP 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210501112400/https://www.afpbb.com/articles/-/3330110 }}</ref>。一方、台湾国内では、香港人の台湾への移住に関しては警戒する声がある<ref name="appledaily_tw">{{Cite web |url=https://hk.appledaily.com/china/20200708/XMYAYRDMUKG3IXB6JUBR2UCA5A/ |title=【港版國安法●專題】港人湧台!台灣人恐共諜滲透 學者:紅色資本才是最大憂慮: 2020.07.08 08:24 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年5月7日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210507212603/https://hk.appledaily.com/china/20200708/XMYAYRDMUKG3IXB6JUBR2UCA5A/ }}</ref>。「台湾に移住した香港人が台湾を反共の拠点として利用しており、香港人が台湾に定住することで不動産価格が高騰し、台湾人の仕事が奪われることではなく、香港人の台湾定住により、中国共産党スパイの台湾に潜入する政治的・安全保障なリスクである」と言う声もある<ref name="appledaily_tw" />。 |
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台湾で活動する香港出身の評論家、{{仮リンク|鄭立|zh|鄭立}}は、中国から台湾へと嫁いだ香港移民が、[[中国共産党]]による急進的な[[両岸統一]]を支持する{{仮リンク|中国生産党|zh|中國生產黨}}を結成し、台湾の立法会に立候補したことに触れて、「(中国)共産党勢力の侵略は世界中に広まり、台湾においても不安事項である」と述べた。葉承彥は「台湾は独立国であり、[[台湾独立]]に共感しない香港人の台湾定住を歓迎しない」と語った<ref name="appledaily_tw" />。 |
台湾で活動する香港出身の評論家、{{仮リンク|鄭立|zh|鄭立}}は、中国から台湾へと嫁いだ香港移民が、[[中国共産党]]による急進的な[[両岸統一]]を支持する{{仮リンク|中国生産党|zh|中國生產黨}}を結成し、台湾の立法会に立候補したことに触れて、「(中国)共産党勢力の侵略は世界中に広まり、台湾においても不安事項である」と述べた。葉承彥は「台湾は独立国であり、[[台湾独立]]に共感しない香港人の台湾定住を歓迎しない」と語った<ref name="appledaily_tw" />。 |
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これは、台湾で中国の干渉阻止する[[反浸透法]]が成立<ref>{{Cite web |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3261816 |title=台湾で中国の干渉阻止する「反浸透法」成立、総統選迫る中 2020年1月1日 AFP 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月30日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210430212422/https://www.afpbb.com/articles/-/3261816 }}</ref>した背景となっており、[[クライブ・ハミルトン]]の[[サイレント・インベージョン]]が執筆された背景とも重なっている。 |
これは、台湾で中国の干渉阻止する[[反浸透法]]が成立<ref>{{Cite web |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3261816 |title=台湾で中国の干渉阻止する「反浸透法」成立、総統選迫る中 2020年1月1日 AFP 20210430閲覧 |accessdate=2021年5月12日 |archivedate=2021年4月30日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210430212422/https://www.afpbb.com/articles/-/3261816 }}</ref>した背景となっており、[[クライブ・ハミルトン]]の[[サイレント・インベージョン]]が執筆された背景とも重なっている。 |
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台湾の住民の大半は自分を[[中国人]]ではなく[[台湾人]]だと思っており。これに対し香港では、自分を[[中国人]]だと考える[[香港人]]が少なくないことへの不信感がある<ref>{{Cite web |url=https://www.sankei.com/article/20201228-TE3C2NTRYVLNJBGDEWO4KXVN34/ |title=香港からの亡命実態を公表しない台湾当局 |
台湾の住民の大半は自分を[[中国人]]ではなく[[台湾人]]だと思っており。これに対し香港では、自分を[[中国人]]だと考える[[香港人]]が少なくないことへの不信感がある<ref>{{Cite web |url=https://www.sankei.com/article/20201228-TE3C2NTRYVLNJBGDEWO4KXVN34/ |title=香港からの亡命実態を公表しない台湾当局 意外に冷たい市民 (2020/12/28) 20210603閲覧 |accessdate=2021年6月3日 |archivedate=2021年6月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210603024140/https://www.sankei.com/article/20201228-TE3C2NTRYVLNJBGDEWO4KXVN34/ }}</ref>。 |
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== 台湾と沖縄の関係 == |
== 台湾と沖縄の関係 == |
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===日本統治時代(台湾)(1895年 - 1945年)=== |
===日本統治時代(台湾)(1895年 - 1945年)=== |
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[[日本統治時代の台湾]]には、与那国と台湾の間には国境がなかったこともあり、[[八重山諸島]]には台湾系の移民もおり映画『海の彼方』として映画にもなっている<ref>{{Cite web |url=https://cinefil.tokyo/_ct/17108890 |title=1930年代、石垣島へ渡った台湾移民ー80年を超えて探し求めるアイデンティティー、人生最後の里帰りの旅を描くドキュメンタリー映画『海の彼方』 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月13日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210613141809/https://cinefil.tokyo/_ct/17108890 }}</ref>。戦前は沖縄の八重山の人にとって近いのは沖縄本島でも、九州でもなく台湾で台北であり就職のほか、急病人も台北に運ばれた<ref name="taiwan_yaeyama1" >{{Cite web |url=https://hamada.u-shimane.ac.jp/research/organization/near/41kenkyu/kenkyu20.data/20-05_kamizuru.pdf |title=「周辺」にみる国民国家の拘束性 |
[[日本統治時代の台湾]]には、与那国と台湾の間には国境がなかったこともあり、[[八重山諸島]]には台湾系の移民もおり映画『海の彼方』として映画にもなっている<ref>{{Cite web |url=https://cinefil.tokyo/_ct/17108890 |title=1930年代、石垣島へ渡った台湾移民ー80年を超えて探し求めるアイデンティティー、人生最後の里帰りの旅を描くドキュメンタリー映画『海の彼方』 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月13日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210613141809/https://cinefil.tokyo/_ct/17108890 }}</ref>。戦前は沖縄の八重山の人にとって近いのは沖縄本島でも、九州でもなく台湾で台北であり就職のほか、急病人も台北に運ばれた<ref name="taiwan_yaeyama1" >{{Cite web |url=https://hamada.u-shimane.ac.jp/research/organization/near/41kenkyu/kenkyu20.data/20-05_kamizuru.pdf |title=「周辺」にみる国民国家の拘束性1―台湾人の八重山観光を通して―上水流久彦 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月13日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210613141823/https://hamada.u-shimane.ac.jp/research/organization/near/41kenkyu/kenkyu20.data/20-05_kamizuru.pdf }}</ref>。戦後、国境ができるにつれ文化的交流も疎遠になっていった<ref name="taiwan_yaeyama1" />。 |
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===南京国民政府、国民党一党時代(1945年 - 1996年)=== |
===南京国民政府、国民党一党時代(1945年 - 1996年)=== |
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第二次大戦末期には[[中国国民党]]は、まだ台湾に移動していなかった。英国の最高機密文書「ウルトラ」によるとカイロ会談で、蒋介石とルーズベルトが密談し、ルーズベルトは蒋介石に「日本を敗戦に追いやった後、琉球群島をすべて中国にあげようと思うが、どう思うか」と何度も聞き、蒋介石は[[国共内戦]]の関係から断ったが、後に後悔を語ったという<ref>{{Cite web |url=https://www.sankei.com/article/20161029-XGREIVKVNRJT3A3QIKQUSHJRME/ |title=(2016/10/29 06:00) 20210617閲覧 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月24日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210624201035/https://www.sankei.com/article/20161029-XGREIVKVNRJT3A3QIKQUSHJRME/ }}</ref>。 |
第二次大戦末期には[[中国国民党]]は、まだ台湾に移動していなかった。英国の最高機密文書「ウルトラ」によるとカイロ会談で、蒋介石とルーズベルトが密談し、ルーズベルトは蒋介石に「日本を敗戦に追いやった後、琉球群島をすべて中国にあげようと思うが、どう思うか」と何度も聞き、蒋介石は[[国共内戦]]の関係から断ったが、後に後悔を語ったという<ref>{{Cite web |url=https://www.sankei.com/article/20161029-XGREIVKVNRJT3A3QIKQUSHJRME/ |title=(2016/10/29 06:00) 20210617閲覧 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2021年6月24日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210624201035/https://www.sankei.com/article/20161029-XGREIVKVNRJT3A3QIKQUSHJRME/ }}</ref>。 |
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その後、1941年から1948年には[[喜友名嗣正]]は中華民国のスパイとして工作機関「琉球革命同志会」を立ち上げ[[久米三十六姓]]の歴史や[[中華民族]]の概念を用いながら[[大中華主義]]の観点から中華民国による沖縄吸収工作を行っている<ref>{{Cite |
その後、1941年から1948年には[[喜友名嗣正]]は中華民国のスパイとして工作機関「琉球革命同志会」を立ち上げ[[久米三十六姓]]の歴史や[[中華民族]]の概念を用いながら[[大中華主義]]の観点から中華民国による沖縄吸収工作を行っている<ref>{{Cite journal|和書|author=石井明 |title=中国の琉球・沖縄政策 : 琉球・沖縄の帰属問題を中心に |journal=境界研究 |issn=2185-6117 |publisher=北海道大学スラブ研究センター内 グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」 |year=2010 |issue=1 |pages=71-96 |naid=120005743196 |doi=10.14943/jbr.1.71 |url=https://hdl.handle.net/2115/61324 |ref={{石井|2010}} }}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=齋藤道彦 |title=蔡璋と琉球革命同志会・1941年~1948年 |journal=中央大学経済研究所年報 |issn=0285-9718 |publisher=中央大学経済研究所 |year=2015 |issue=46 |pages=551-565 |naid=120006639109 |url=http://id.nii.ac.jp/1648/00007177/}}</ref>。当時の[[中国国民党]]は日本への[[沖縄返還]]まで[[カイロ宣言]]と[[ポツダム宣言]]による沖縄の地位の解決を主張し続けていた<ref>尖閣問題の起源―沖縄返還とアメリカの中立政策 尖閣問題の起源―沖縄返還とアメリカの中立政策 第4章 沖縄返還交渉とアメリカの「中立政策」アメリカ政府に対する中華民国政府の圧力</ref>。 |
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===[[総統民選期の中華民国|総統民選期後]]から現在(1996年 - 現在)=== |
===[[総統民選期の中華民国|総統民選期後]]から現在(1996年 - 現在)=== |
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与那国島では台湾との交流特区を計画したが制度の壁にぶつかって実現しなかった<ref>{{Cite web |url=https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/649704 |title=「首里城には怨念を感じる」離島から見た首里の姿に記者苦悩 |
与那国島では台湾との交流特区を計画したが制度の壁にぶつかって実現しなかった<ref>{{Cite web |url=https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/649704 |title=「首里城には怨念を感じる」離島から見た首里の姿に記者苦悩 那覇中心の視点問い直す(2020年10月18日 10:28) 20210613閲覧 |accessdate=2021年6月26日 |archivedate=2020年12月30日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20201230021338/https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/649704 }}</ref>。沖縄から台湾へ進学する学生も増えており台湾大学進学コースを用意する予備校もある<ref>[https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1805/31/news082.html 沖縄から台湾へ、大学進学者が急増 なぜ? 3年間で20倍 (2018年05月31日 12時38分 公開) 20210613閲覧]</ref>。 |
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==関連項目== |
==関連項目== |
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*[[今日の香港、明日の台湾]] |
* [[今日の香港、明日の台湾]] |
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*{{ill2|今日の台湾、明日の香港|zh|今日臺灣,明日香港}} |
* {{ill2|今日の台湾、明日の香港|zh|今日臺灣,明日香港}} |
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*[[ひまわり学生運動]] |
* [[ひまわり学生運動]] |
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*[[雨傘運動]] |
* [[雨傘運動]] |
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*[[2019年-2020年香港民主化デモ]] |
* [[2019年-2020年香港民主化デモ]] |
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*[[沖縄タイムス]] |
* [[沖縄タイムス]] |
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*[[八重山日報]] |
* [[八重山日報]] |
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*[[中国人による沖縄県への認識]] |
* [[中国人による沖縄県への認識]] |
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*[[普天間基地移設問題]] |
* [[普天間基地移設問題]] |
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*[[彼らが最初共産主義者を攻撃したとき]] |
* [[彼らが最初共産主義者を攻撃したとき]] |
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*[[ドミノ理論]] |
* [[ドミノ理論]] |
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== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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=== 出典 === |
=== 出典 === |
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[[Category:尖閣諸島|*]] |
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2021年7月25日 (日) 00:33時点における版
今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄(きょうのほんこん、あすのたいわん、あさってのおきなわ 繁体字中国語: 今日香港,明日臺灣,後天沖繩 広東語(香港語): 今日香港,明日台灣,後日沖繩)とは、中国に対する香港と台湾の政治、安全保障、経済、自治権、民族主義、浸透工作等の情勢は沖縄にも影響を及ぼすという言論である。
ひまわり学生運動、雨傘運動で使われた今日の香港、明日の台湾が日本語に輸入された。
今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 今日香港,明日臺灣,後天沖繩 |
簡体字: | 今日香港,明日台湾,後天冲绳 |
拼音: | jīn rì xiāng gǎng,míng rì tái wān,hòu tiān chōng shéng |
注音符号: | ㄐㄧㄣ ㄖˋ ㄒㄧㄤ ㄍㄤˇ , ㄇㄧㄥˊ ㄖˋ ㄊㄞˊ ㄨㄢ , ㄏㄡˋ ㄊㄧㄢ cㄏㄨㄥ ㄕㄥˊ |
発音: | ジンリーシャンガン、ミンリータイワン、ホウティアンチョンシェング |
広東語拼音: | gām yaht hēung góng,mìhng yaht tòih wāan,hauh yaht chūng sìhng |
概要
2019年-2020年香港民主化デモ、その後の米中新冷戦、中国海警局の武器使用権限を明記した「海警法」の施行[1]など東アジア情勢が緊迫する中、日本にこの用語が輸入され、今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄というスローガンとして、著名人、新聞の中で使用されるようになっている[2][3][4][5]。台湾では繁体字で今日香港,明日台灣,後天沖繩でありニュースで取り上げられている[6][7][8]。今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄以外には、新疆ウイグル再教育収容所をふまえ昨日のウイグル、今日の香港、明日の台湾[9]、今日の香港、明日の台湾、明後日の日本[10]などの応用例も見られる。
ネット上では、五星紅旗を身につけた「死に神」が、ウイグルやチベット、香港、台湾、沖縄、北海道と書かれた扉をノックしていくイラストも出回っている[11]。
日本国内での言及
保守言論による言及
産経新聞出版書籍編集部では今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄として門田隆将の討論番組をyoutubeで公開した[12][13]。
太田文雄によれば、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報に「2006年3月4日に沖縄では住民投票が行われ、その結果75%の住民が独立を求め中国との自由交流の再開を要求、残りの25%が日本への帰属だが自治を求めた」との記事が掲載された。太田文雄は中国人による沖縄県への認識を今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄の語に言及しながら語っている[14]。環球時報の沖縄独立に関する記事は、唐淳風による論が元となっている。また、中国には沖縄が中国領だと主張する中華民族琉球特別自治区準備委員会という団体もあり[15]、チベット出身のペマ・ギャルポも自身の動画の中で中華民族琉球特別自治区準備委員会に触れている[16]。
長島昭久は、香港情勢に触れながら今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄の語を引用し自由で開かれたインド太平洋戦略の重要性を主張した[17]。
2020年11月17日、アジア地方議員フォーラム実行委員会の主催で、英国のパトリック・スプラント(Mr.Patrick Sprunt)元英国外務省職員、台湾林晋章(元台北市議員)、沖縄砥板芳行(石垣市議会議員)、中山泰秀(衆議院議員・防衛副大臣)、櫻井よしこらの討論による「香港・台湾・沖縄を考えるフォーラム」が開催されている[18]。 そこで、砥板芳行(石垣市議会議員)は台湾とは尖閣諸島をめぐり軋轢もあったが平和的な解決に持ち込めたことに触れ、中国も人権、法の支配など国際協調主義に導くべきだとした。一方、パトリック・スプラントは今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄は順番が違い、尖閣諸島が先であろうと予想した[18]。
アンドリー・ナザレンコは、「チェチェンやジョージアでロシアを止められなかったから、今はウクライナに「前線」がある。香港で中共を止められなかったから、今は台湾が危機にさらされている。台湾まで倒れたら、次の戦場は尖閣と沖縄。友好国・民族を見殺しにしてしまえば、いずれか自分も同じ運命を辿る」「沖縄でクリミアと同じ形式の「国民投票」(≒敵国軍によって実施され、敵国兵に銃を向けられながら「投票」が行われ、国際監視団の入場が拒否され、外国人の投票権が認められ、敵国軍が票を数え結果を発表する)が行われたら、99.9%が中国への編入に賛成する結果になる」と述べた[19][20]。
黄文雄は「香港の次は台湾、その次に中国は沖縄を狙っています」と明言している[21]。
蔡英文後援会の趙中正は「共産党の牙は香港の次に必ず台湾に向き、その次は日本だ。今日の香港で起きていることは明日の台湾、明後日の沖縄で起きうる」と指摘した[22]。
2021年5月18日、日本ウイグル協会理事のレテプ・アフメットは、香港国際連帯キャンペーン、ミルクティー同盟の討論会において今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄というフレーズに対し、「中国共産党の都合のために、何百万という人を拘束したり、拷問したり、伝統文化を壊したり、内部でそういうことをしてきた政権というのは、そういうことを外部にもやります。甘く見ないで欲しい」と述べた[23][24]。
リベラル言論による言及
リベラル言論においては、香港、台湾、沖縄はそれぞれ、中国政府と日本政府により自治権を奪われているといった文脈で在日米軍基地問題や普天間基地移設問題と関連して語られることが多い。2020年7月11日に行われた「香港×台灣×沖縄の若者と考える 「香港国家安全維持法」をめぐって」 の、阿古智子、伯川星矢、小松俊、元山仁士郎の参加したオンライン討論会では、元山仁士郎は沖縄の自治権を主張した[25]。
2021年4月3日、「香港、台湾、沖縄、そして「日本」-新たな世界を夢想するオンライン対話」では、呉叡人、松島泰勝、深尾葉子、駒込武が討論した。松島泰勝は琉球民族の自己決定権を主張した一方、呉叡人は現実主義として自由で開かれたインド太平洋戦略を支持した[26]。
海外での言及
2019年9月3日、香港メディアの香港01は漫画家清水ともみの『私の身に起きたこと とあるウイグル人女性の証言』の漫画を紹介し、Mihrigul Tursunの新疆ウイグル再教育収容所での体験を取り上げた。ネット民の間で今日のウイグル、明日の香港、明日の沖縄という言葉が広まっていると紹介した[27]。
2020年1月13日、風傳媒はNATOにより強く結束されたヨーロッパの安全保障と、日米安保条約、米韓相互防衛条約、ANZUS、台湾関係法など個別に安全保障の条約や法律が結ばれ、GSOMIA破棄に関する問題が起きる東アジアとの情勢の違いにふれ、今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄のフレーズが日本で広まっていると報道した[28]。
2020年9月18日、産経新聞、台北支局長の矢板明夫は台湾メディアの年代電視台に出演し、正論の2020年1月号増刊 台湾危機を紹介しながらこの語に触れた[6]。
2021年3月28日、香港の英字誌、サウスチャイナ・モーニング・ポストは中国が台湾を攻撃した際は日本にある米軍基地も攻撃される可能性を指摘した[29]。
2021年5月18日、劉仲敬は今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄のスローガンに対して、昨日の上海、一昨日の南粤であるとし諸夏主義で国を取り戻すことが極東の安定につながるとした[30]。
中国による浸透工作
香港
1967年には六七暴動で、中国共産党の影響下にある住民を中心にした暴動が発生したが、周恩来が「長期的な利益から香港を回収しない方針」を明らかにしたことから収束した。
1997年7月1日の香港主権移譲後には、香港メディアの中国資本による買収や中国系企業の広告主への配慮により報道内容の親中国化が進んでいた[31]。 最終的には、反中国政府寄りの報道は蘋果日報とネットメディア立場新聞など少数になったが、蘋果日報は2021年には創業者黎智英が逮捕され禁固刑になるなど圧力を極度に強まっていた[32]。蘋果日報は最終的に2021年6月24日で廃刊となった[33][34]。
2014年の雨傘運動では、香港デモ鎮圧の切り札はスパイ活動であり、中国軍が香港に設けた盗聴の拠点から電話内容や電子メールを傍受し、民主派議員に本国の尾行要員を張り付けるなどをしていた実態が明らかとなった[35]。
2019年に中国共産党スパイでオーストラリアに亡命した王立強は香港の亜洲電視の幹部が人民解放軍の要職を兼務しているとし、香港メディアは毎年、中国共産党から5000万人民元の出資を受けて支配されていると告発した[36]。
王立強は香港の高等教育機関への浸透は主要な活動の一つであり、奨学金、旅行助成金、同窓会組織、教育基金を使って、中国大陸の出身の学生を香港での浸透に利用する。中国共産党は、一部の学生を学生団体に参加させ、香港独立を支持するふりをさせ、独立派の社会活動家の情報を入手し、個人や家族の経歴を開示させるなどの活動を行っていた[37]。銅鑼湾書店事件での関与も暴露した。
2021年4月、カナダへ移住した香港人の周竪峰は香港民主派たちへのスパイ活動を迫られており、「『中国を背景に持つ人物』からの要請を受けた」と述べた[38]。
2021年5月10日には、国家安全法違反という理由で9冊の書籍が香港の公共図書館から撤去された(詳細は「香港と台湾での禁書」参照)。
台湾
台湾には、中華人民共和国による両岸統一を主張する政党、中華統一促進党や団体の中華愛国同心会などが存在し、中国共産党の影響を受けているとされ反浸透法が成立した背景の一つとなっている。
ネットメディアの新頭殼は、2012年3月の福建省長が台湾を訪問した際、福建省政府とアモイ市が中国時報に対して行った「報道の買い付け」の実態を暴露した[39]。 台湾と中国の福建省は文化が比較的似ていることから、中国共産党中央統一戦線工作部の台湾向けの拠点になっているとされる[40]。
中国ビジネスに依存している旺旺集団の蔡衍明は、中国時報グループを2008年に買収した。その後、中国寄りの報道が急増したことが指摘されている[39]。中国時報グループの中天電視は、監督機関「国家通訊伝播委員会」から報道内容に関する処罰を複数回受け、2018年の高雄市長選の際に対中融和路線を主張する韓国瑜候補に関する内容が9割を超えていたことなどがあった。2020年12月には6年ごとの放送免許の更新が認められなかった[41]。
王立強は韓国瑜を選挙で当選させ最終的に中国共産党が台湾を支配することに貢献するために、龔青という人物が台湾の選挙を操作する責任者であったと語った。台湾の選挙を操作するための作戦として、2018年に民進党を攻撃するためのネット企業に資金を提供し、20万以上のネットアカウントを作成して韓国瑜のファングループを立ち上げたり、学生グループなどを組織したとした。中天、中視、東森、TVBSなどに15億元以上を投資し、中時旺旺が主要な味方であるとした[37]。
沖縄
2016年、日本の公安調査庁は、沖縄の日本からの分離運動を中国が支援しているとする報告書を表した。中国は大学及び調査センターを通じて沖縄の日本からの独立を目指して闘う集団とつながりを持っているという[42]。 中国には、琉球独立を支持する唐淳風といった学者や、中華民族琉球特別自治区準備委員会という中国による沖縄の領有化を主張する団体が存在する[43]。
米シンクタンク、戦略国際問題研究所によれば「日本における中国の影響力は他の民主主義国に比べて限定的」であるが、注力は沖縄であり中国官製メディアの環球時報、人民日報などが、日本の沖縄主権に疑問を投げかける論文を何度も掲載していると述べた[44][45][46]。
2019年7月、日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚は、ロバート・カジワラが2019年6月の国連人権理事会で「日本は琉球人の大量虐殺を隠すため沖縄戦を利用した」と発言した[47][48]ことに対し、2012年から琉球独立運動に関し中国の影響を指摘し、スリランカでメディアについて中国の影響が強まっていることにも触れた[49]。
一方、在日中国人が沖縄に定住し、米軍基地や自衛隊基地などの周辺の土地を購入する現象も、中国の沖縄掌握を研究している防衛省や自衛隊、学者たちの注目を集めている。米国議会の米中経済安全保障調査委員会による2016年3月の報告書でも、中国は沖縄の親中派勢力を支援することで沖縄の独立運動を推進しているだけでなく、中国のスパイが沖縄に潜入して独立運動を推進・参加していると指摘されている[43]。
2021年6月、尖閣諸島で漁を行う仲間均石垣市議員が、インターネット上で「政府の支援を受けた攻撃者」からGmailアカウントのパスワードを盗まれそうになったとツイッターで明かした[50]。過去には、香港の民主自決派の黄之鋒[50][51]や香港本土派の梁頌恆[52]、海外のジャーナリストや著名な大学教授などが同じ攻撃を受けている[53]。
日本本土
2021年4月20日、宇宙航空研究開発機構など国内約200の企業や研究機関へのサイバー攻撃に関与した疑いとして、元中国人留学生の中国共産党員が書類送検された。中国人民解放軍のサイバー攻撃専門部隊「61419部隊」の関与が疑われている[54]。 2019年12月25日には、東京地検が秋元司衆院議員を統合型リゾート施設事業の中国企業からの収賄で逮捕した[55]。そこには、古くからある日中友好団体が聞きなれない新しく組織された日中友好団体の関係も指摘されている[56]。
その他
オーストラリアの学者、クライブ・ハミルトンは中国によるオーストラリアの浸透策を扱ったサイレント・インベージョンを執筆した。 サイレント・インベージョンは台湾向けの中国語版を出版する際に台湾の出版社が中国当局の圧力を受けたという[57]。オーストラリアの中国語メディアは3分の2以上が中国政府によって介入をうけ中国共産党中央統一戦線工作部が関わっているとされた[58]。 オーストラリアに亡命した王立強事件では香港と台湾、オーストラリアのすべてで潜入工作や妨害工作に関与したことを王立強は認めた[59]。2019年のオーストラリアでは、中国当局がメルボルン在住の中国人を100万豪ドルでビクトリア州のチホルム議会選挙区の選挙に立候補させようとした中国当局によるオーストラリア議会への浸透疑惑事件が注目された[60][61][62]。
カナダでは2015年に譚耕が中華人民共和国の出身者として初めて下院議員に当選した[63]。しかし、2018年1月に中国人ビジネスマンの資金供与を受ける形で中国渡航を行ったことや、中国大使館への口利きを行っていたこと、さらにはしばしば中国に赴き中国共産党の政府関係者と接触したいたことなどがスキャンダルとなった[63]。 パンダの爪が執筆された背景でもある。
沖縄県内で意見差
沖縄の中でも論調が異なる。特に離島と沖縄本島において意見差が大きいとされる。沖縄タイムスでは、香港を取材した大袈裟太郎の「右か左かじゃなくて、自由対不自由。個人の権利を守る闘いだから辺野古と全く一緒なんだよ。一緒にやろうよ」という言葉を引用している[64]。
一方、先島諸島、特に八重山諸島では尖閣諸島問題が身近であるという背景があり、香港での民主派の弾圧は「石垣市の尖閣諸島周辺で日本の漁業者を威嚇し、自国の権益を拡大しようとする中国公船の活動に通じるものがある。」と八重山日報は言及している[65]。また、沖縄の基地反対派が「条例改正を求める中国政府の強権的な姿勢は、米軍普天間飛行場の辺野古移設を強行する日本政府と同じだ」と主張していることに対し、報道の自由の有無の観点から「沖縄の基地反対運動と香港の民主化運動は全く背景が異なる」と言及している[66]。
2020年5月8日中国公船2隻が日本漁船を尖閣諸島の領海内で追尾する事件があった[67]。これに対し、玉城デニー沖縄県知事は「中国が沖縄を侵略している事実はありません」とTwitterで発信した[68]。仲新城誠は沖縄本島の世論やメディアが宮古島、八重山諸島島の先島諸島住民に冷淡である理由は琉球王国時代の人頭税から続く離島差別も関係していると述べている[69]。
沖縄県議会でも石垣市区選出の大浜一郎は「知事は前知事から離島軽視も引き継いでいるのか。『与那国は知事からネグレクト(無視)されている』という寂しい声が聞こえた。チムグクルは八重山に向けられているのか」と述べており、沖縄本島と先島諸島には尖閣諸島問題をめぐり溝が含まっているとされる[70]。
沖縄県議会でも保守と革新の対立の中で「中国から侵略されるぞ」とヤジが飛ぶ状況になっている[71]。
八重山日報は2020年11月28日社説で「沖縄がこれまで以上に主体的に尖閣諸島の情報発信に取り組み、さらには香港や新疆ウイグル自治区などの人権問題を追及し、台湾との連携強化を叫べば、尖閣を狙う中国に対する確実な牽制になる。」と主張した[72]。2020年12月5日には「香港の次は台湾」、「台湾有事は沖縄有事」と指摘する声を紹介している[73]。
尖閣諸島と離島防衛
保釣運動
尖閣諸島については、中国以外に台湾と香港でも保釣運動と呼ばれる尖閣諸島の民間活動が存在する。 香港では保釣行動委員会、台湾でも複数の団体が存在する。
香港民族主義、台湾民族主義が高まり、大中華主義への抵抗感が若者を中心に出ていることにより、中国、香港、台湾間での保釣活動での連携は弱くなってきている。
自衛隊離島奪還訓練
2021年5月17日には、先島諸島への攻撃を想定し自衛隊、フランス陸軍、米海兵隊で離島奪還の訓練を行った[74]。 それ以前にも、米軍と自衛隊の共同訓練が何度も行われている。
中国軍の先島諸島周辺展開
第一列島線越えを目標として、中国海軍が先島諸島周辺に爆撃機や空母を派遣している。 中国H-6爆撃機が初めて沖縄本島-宮古島間を通過したのは2013年7月であり、その後2020年2月9日までに通算55回となる[75]。
中国海軍の空母遼寧が最初に沖縄本島-宮古島間を航行したのは、2019年6月であり、その後2020年4月11日までに4回目航行している。
尖閣諸島への領海侵犯
2021年5月現在、毎月3回程度の頻度で中国公船は領海侵入を繰り返している[76]。
軍事、地政学観点
英国王立防衛安全保障研究所の日本特別代表秋元千明によれば、地政学観点からは、沖縄は中国海軍が「沖縄県の宮古島と沖縄本島の間の広い海域を抜けるルート」となるため、中国が沖縄県の一部の領有を主張する背景には太平洋進出の拠点を確保しようとする軍事的思惑があることは間違いないとしている[77]。
2019年6月には日本から元自衛艦隊司令官の香田洋二、米国から元在沖海兵隊外交政策部次長のロバート・D・エルドリッヂ、台湾から元国防部長の蔡明憲、警察大学教授の李明崚の日本、米国、台湾の軍事専門家でのフォーラムが開催され、中国が台湾に侵攻する場合、先島諸島に軍事攻撃を行うと予想も想定された[78]。
江崎道朗は香港と台湾の関係から自衛隊の南西シフトと宮古島、石垣島への自衛隊配備について説明した[79]。
中山義隆石垣市長は、尖閣諸島が中国に占領された場合、尖閣諸島を起点に挟み撃ちにして中国が台湾を軍事攻撃する可能性に島田勝也、浦添市長の松本哲治との対談の中で言及した[80]。
中山泰秀防衛副大臣は米シンクタンク、ハドソン研究所のリモート討論で台湾を友達よりもより親密な「家族」だと形容し、「台湾に何か起これば、それは沖縄県に直接的に影響を与える」と述べた[81][82][83][84]。中華人民共和国外務省報道官は「日本は台湾問題の言動に注意すべき」と抗議した[85]。
2021年7月5日、麻生太郎副総理兼財務相は香港に対する中国の強権的統治に対し「同じことが台湾で起きない保証はないと考えると、台湾の次は沖縄」「台湾海峡は石油に限らず日本の多くの輸出入物資が通る」と述べた[86][87]。これに対し、環球時報国際版のGlobal Timesは「日本が中国のレッドラインを越える限り、人民解放軍は反撃するしかない。」とした[88]。2021年7月6日、中国外務省の趙立堅副報道局長は「誤っており、危険だ」「一部の(日本の)政治家は今日もまだ台湾に欲を持っている。歴史から教訓を得ていないことを見せている」と述べた[89][90]。台湾の外交部の欧江安報道官は6日、国際社会や各界の友人が台湾海峡の平和と安定に引き続き関心を寄せているとして歓迎する立場を示した[91][92]。
日本防衛省防衛研究所主任研究員山口信治はボイス・オブ・アメリカのインタービューに「中国が東シナ海や南シナ海で頻繁に行っている軍事演習は、日本に大きなプレッシャーを与えており、その結果、日本の当局者は、中国が強引に台湾に侵攻してきた場合、日本も参戦しなければならないという考えを受け入れている」「台湾海峡で戦争が起こった場合、地理的に最初の対応をしなければならないため、沖縄は重要な舞台である。さらに、軍事的な観点からも、第一列島線の重要性が増しています。米中の対立が深まれば深まるほど、沖縄の戦略的重要性は高まる。」と述べた[93]。
山口信晴は、日米台の三国間軍事協力の必要性はすでに明らかになっているという[93]。また、第一列島線の戦略的重要性や、中国が台湾海峡に大規模な侵攻を仕掛けてくる可能性が高まっていることを踏まえ、中国の侵略を抑止するためには、日米台の緊密な協力が必要であると述べた[93]。
沖縄国際大学の野添文昭は、ボイス・オブ・アメリカとのインタビューで、「中国の軍事力の増大に伴い、西太平洋における米国の軍事的優位性は以前とは異なるものになっており、日本との軍事協力が不可欠であり、その中でも沖縄は最も影響を受けやすいと述べた。台湾で有事が発生した場合、日米政府間で協議の上、沖縄の基地からの反撃が必然的に行われ、その後、中国による嘉手納基地へのミサイル攻撃や沖縄各地へのサイバー攻撃が行われる。」と述べた[93]。
台湾の蔡英文は2019年以降、日台間で安全保障対話を開始したいとの意向を示しており、日本の新内閣が発足した昨年、岸信夫防衛大臣は産経新聞を通じて、日米台で安全保障対話を開始することを期待すると述べた[93]。
2021年7月7日、前統合幕僚長河野克俊は「日本は世界の安全保障の最前線にあり、台湾海峡問題の平和的解決が最大の前提条件だが、困ったときには台湾を支援することが日本の国益になる」「また、中国の海洋侵略に対抗するために、日本、米国、インド、オーストラリアが協力する枠組みである日米豪印戦略対話(Quad)の意義は、経済関係や互恵関係よりも、中国の海軍力を封じ込め、中国に価値観の変更を迫る軍事的な意味合いが強い」と述べた[94]。
香港から沖縄への移住者
香港国家安全維持法施行以降は、将来への不安や懸念から国外避難を決断し、沖縄移住を選択する人もいるという。移住コンサルティング会社の万国津梁(テイ・ダニエル社長)によれば、沖縄は香港とも地理的に近く、子弟が進学するインターナショナルスクールの費用が東京のそれよりも安くあがることも、沖縄への移住を選ぶ動機の一つである[95]。また、移住したアート製作者の中には、沖縄が自由であることを挙げる者もいる[96]。
2020年8月31日、沖縄も含めた日本への香港人の受け入れに関し、自由民主党衆議院議員の杉田水脈は日本にはスパイ防止法がないため、香港人活動家支援に必要であると述べた[97]。
香港から台湾への移住者
2021年現在、台湾は香港からの移民を歓迎している。2020年5月には、中華民国総統蔡英文が香港の企業や市民の受け入れ姿勢を示し、翌月には大陸委員会によって香港市民の移民窓口機関である「台港服務交流弁公室」が設置された[98][99]。同年、香港から台湾に移住・亡命した市民は1万人以上に登り、2019年の移住人数のほぼ2倍を記録した[100]。一方、台湾国内では、香港人の台湾への移住に関しては警戒する声がある[101]。「台湾に移住した香港人が台湾を反共の拠点として利用しており、香港人が台湾に定住することで不動産価格が高騰し、台湾人の仕事が奪われることではなく、香港人の台湾定住により、中国共産党スパイの台湾に潜入する政治的・安全保障なリスクである」と言う声もある[101]。
台湾で活動する香港出身の評論家、鄭立は、中国から台湾へと嫁いだ香港移民が、中国共産党による急進的な両岸統一を支持する中国生産党を結成し、台湾の立法会に立候補したことに触れて、「(中国)共産党勢力の侵略は世界中に広まり、台湾においても不安事項である」と述べた。葉承彥は「台湾は独立国であり、台湾独立に共感しない香港人の台湾定住を歓迎しない」と語った[101]。
香港での反中運動や台湾・香港関係を研究している中央研究院台湾史研究所の呉叡人は、「台湾は過去に中国共産党の浸透度が高かったことがあり、それが台湾人の心にある種の恐怖感を生み出している」と語った[101]。
これは、台湾で中国の干渉阻止する反浸透法が成立[102]した背景となっており、クライブ・ハミルトンのサイレント・インベージョンが執筆された背景とも重なっている。
台湾の住民の大半は自分を中国人ではなく台湾人だと思っており。これに対し香港では、自分を中国人だと考える香港人が少なくないことへの不信感がある[103]。
台湾と沖縄の関係
日本統治時代(台湾)(1895年 - 1945年)
日本統治時代の台湾には、与那国と台湾の間には国境がなかったこともあり、八重山諸島には台湾系の移民もおり映画『海の彼方』として映画にもなっている[104]。戦前は沖縄の八重山の人にとって近いのは沖縄本島でも、九州でもなく台湾で台北であり就職のほか、急病人も台北に運ばれた[105]。戦後、国境ができるにつれ文化的交流も疎遠になっていった[105]。
南京国民政府、国民党一党時代(1945年 - 1996年)
第二次大戦末期には中国国民党は、まだ台湾に移動していなかった。英国の最高機密文書「ウルトラ」によるとカイロ会談で、蒋介石とルーズベルトが密談し、ルーズベルトは蒋介石に「日本を敗戦に追いやった後、琉球群島をすべて中国にあげようと思うが、どう思うか」と何度も聞き、蒋介石は国共内戦の関係から断ったが、後に後悔を語ったという[106]。 その後、1941年から1948年には喜友名嗣正は中華民国のスパイとして工作機関「琉球革命同志会」を立ち上げ久米三十六姓の歴史や中華民族の概念を用いながら大中華主義の観点から中華民国による沖縄吸収工作を行っている[107][108]。当時の中国国民党は日本への沖縄返還までカイロ宣言とポツダム宣言による沖縄の地位の解決を主張し続けていた[109]。
総統民選期後から現在(1996年 - 現在)
与那国島では台湾との交流特区を計画したが制度の壁にぶつかって実現しなかった[110]。沖縄から台湾へ進学する学生も増えており台湾大学進学コースを用意する予備校もある[111]。
関連項目
- 今日の香港、明日の台湾
- 今日の台湾、明日の香港
- ひまわり学生運動
- 雨傘運動
- 2019年-2020年香港民主化デモ
- 沖縄タイムス
- 八重山日報
- 中国人による沖縄県への認識
- 普天間基地移設問題
- 彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
- ドミノ理論
脚注
出典
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