「ディシディア ファイナルファンタジー (アーケードゲーム)」の版間の差分
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|ファイナルファンタジーXV |
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2018年10月19日 (金) 18:01時点における版
ジャンル | 対戦アクションゲーム |
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対応機種 | アーケード |
開発元 | コーエーテクモゲームス(Team NINJA) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
シリーズ | ファイナルファンタジーシリーズ |
人数 | 1人 - 6人 |
稼働時期 | 2015年11月26日[1] |
システム基板 | PlayStation 4 |
その他 | NESiCA対応 |
『ディシディア ファイナルファンタジー』(DISSIDIA FINAL FANTASY)は、スクウェア・エニックスより発売されたアーケードゲーム。2015年11月26日稼働開始[1]。
概要
『ファイナルファンタジーシリーズ』の20周年記念として初作が発売され、シリーズの歴代キャラクターが闘い合うクロスオーバータイトルとして続いてきた『ディシディア ファイナルファンタジー』シリーズをベースとしたアーケード作品。稼働時点で約28年の歴史を持つファイナルファンタジーシリーズとして、初のアーケード用タイトル[2]である。「ジャパン アミューズメントエキスポ 2015」にて発表された。
スクウェア・エニックスの社内開発であった旧作と異なり、実開発はコーエーテクモゲームスの「Team NINJA」が行っている。また、プラットフォームにはPlayStation 4をアーケード用にカスタマイズしたものがコアシステムに使用されている[3]。
PlayStation Portableで発売されていた旧作からは世界観やストーリーが一新され、バトルシステムも3on3方式に変更されている[4]。
2016年8月27日に初の公式イベントとして「ディシディア夏祭り」が開催、同イベントにおいて本作の関連タイトルとなるスマートフォン用ゲームアプリ『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』が発表された[5]。
2017年にコンシューマへの移植を発表、『ディシディア ファイナルファンタジー NT』のタイトルで2018年1月11日にPlayStation 4用ソフトとして発売された。
基本システム
筐体は本作品オリジナルのものを使っており、左右にあるレバーにそれぞれPlayStation 4のコントローラーを左右に割ったような形状のコントローラーが取り付けられている。一部ボタン名は異なるが、基本的に旧作からボタンの位置と行えるアクションの関係は変更されていないため、ディシディアシリーズ旧作のプレイヤーも違和感なく移行できるとしている。また、左右レバーの中間には、『ファイナルファンタジー』シリーズの象徴である「クリスタル」を模した形状の大きなボタン「召喚ボタン」が設置されており、これを押し込むことで操作キャラクターに召喚の詠唱を行わせる(後述)。
一部の店舗では対戦内容をUSBメモリに動画保存することができ、保存した動画はプレイヤーズサイトに記載されているガイドラインの範疇で動画サイトへのアップロードが認められている[6]。
戦闘システム
戦闘は3人のチーム(作中では、原作シリーズに倣って「パーティー」と呼称する)の2チーム対戦で行う。自分チームのキャラクターの攻撃で、相手チームのキャラクターのHPを0にした場合、そのキャラクターは「戦闘不能」となり一定時間戦闘に参加不能になる。相手チームのキャラクターをのべ3回戦闘不能にし、相手チームの「勢力HP」をなくすことで自チームの勝利となる。4分の制限時間が存在し、この時間内に両チームとも勝利条件を満たせなかった場合は引き分けとなり、戦績上は両チームともに敗北した扱いとなる。
戦闘におけるダメージの与え方については旧作の形式をそのまま踏襲しており、攻撃にはブレイブポイントを奪い取る「ブレイブ攻撃」と、HPにダメージを与える「HP攻撃」の2種類がある。HP攻撃を命中させた際はその時点でキャラクターが持っているブレイブがそのままHPへのダメージ量となる点、ブレイブ攻撃で相手のブレイブを0未満にすると「BREAK」状態にすることができ、相手をBREAK状態にしたキャラクターはプールされたブレイブポイントを得られる点も旧作と同様である。一方、「クリティカル」による偶発的なダメージ補正の削除、高いブレイブを持っているキャラクターへの攻撃時に発生するダメージ補正など、対戦方式の変化に伴ったいくつかの変更が行われている。
各キャラクターは「HEAVY」「SPEED」「SHOOT」「UNIQUE」の4タイプのいずれかに属しており、以下のような特徴を持っている。
- HEAVY……各ブレイブ攻撃における「カット値」と呼ばれる有効度が高く、攻撃同士がかちあった際に押しやすい。一方、機動力はやや低い。
- SPEED……機動力が高く、ヒット&アウェイ型の戦法に向く。一方、攻撃の威力は若干低めに設定されている。
- SHOOT……遠距離攻撃を多数持ち、攻撃可能範囲の広さに優れる。一方、攻撃のカット値が低いため押し負けやすく、近接キャラクターに攻められた際に弱い。
- UNIQUE……他のキャラクターにはない、特殊な能力を持っている。戦闘中に、特定条件でキャラクターの性能が変化するものが多い。
各タイプは性能の指標の他に対戦のマッチングに影響し、チーム内で同じタイプのキャラクターが2人選出されないことを優先してマッチングが行われる。
多対多の対戦形式に変更されたことに伴い、シリーズ旧作に存在したシステム要素のうち、条件を満たすことでパワーアップした状態「EXモード」やそれに伴う大技「EXバースト」、別のキャラクターを一時的に戦闘に参加させる「アシスト」は廃止された。
一方、旧作で「召喚石」として使用することができた「召喚獣」のシステムは大きく様変わりしている。対戦前にチーム内の多数決で使用する召喚獣を選び、対戦中に相手プレイヤーへの攻撃や、マップに配置される「召喚コア」への攻撃で蓄積される「召喚ゲージ」を溜め切った後、プレイヤーが筐体中央にある「召喚ボタン」を押し続けることによって召喚獣が登場する。召喚獣の登場ムービーが流れた後、召喚獣は実際にキャラクターとして対戦フィールド上を移動し、相手プレイヤーに対して自動的に攻撃を行う。一定量の攻撃を行った後、召喚獣は威力の高い固有技を放ってフィールドから消滅する。また、それぞれの召喚獣は召喚した際の攻撃とは別に、召喚する前及び召喚した後でチーム内のプレイヤーに自動的に付与される効果を持つ。
育成・カスタマイズ要素
プレイヤーと、各々のキャラクターそれぞれにレベルが存在し、対戦毎にプレイヤーと操作したキャラクターの経験値が溜まってレベルが上昇する。プレイヤーレベルが特定の値になると新しいEXスキルを、キャラクターレベルが特定の値になると新しいHP攻撃を使えるようになる。後になって覚えるものほど性能が高いということはなく、選択肢を増やすのみにとどめるとしている。
なお、旧作と異なり、アーケードゲームとして性能格差を作らないため、どちらのレベルを上げても、パラメータや機動力、攻撃威力といった基礎的な性能が上がることはない。どのキャラクターについても補助効果を除いた値はHPが3500、初期ブレイブが1000で固定されている。
また、6人のプレイヤーが存在するため混乱して競技にならなくなるという理由から[7]、攻撃技のカスタマイズは大幅に制限が掛けられている。ブレイブ攻撃については、各々のキャラクター毎に完全に固定されて付け外しの要素がなくなった。HP攻撃については、キャラクター毎に1種類しかセットできないようになり(ヴァンのみ例外)、地上時と空中時で別の技をセットすることもできなくなった。
キャラクターの容姿カスタマイズに関しては旧作の姿勢を受け継いでおり、旧作で「アナザーフォーム」と呼ばれていた衣装などの異なる別モデルはプレイヤーズサイトで「フォーム」として 購入することができる。本作では「フォーム」のほか、キャラクターの持っている武器である「ウェポン」を購入して付け替えることができる(キャラクター性能には影響しない)。
登場人物
プレイヤーキャラクターとして選べるキャラクター数は、稼働開始時点で『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーXIV』までの『ファイナルファンタジー』シリーズ発売済ナンバリング作品から各1名ずつ、合計14名であった。ここで選出されたキャラクターは、全てその作品の主人公、またはオンライン作品の主人公側NPC(旧作でいう「コスモス側」のキャラクター)である。なお、製作中である『ファイナルファンタジーXV』からの追加も考えてはいるが、まずは同作の発売後の話になると述べられている[7]。
稼働後も1ヶ月半~2ヶ月程度に1名のペースで定期的なアップデート追加を行うとしており[6]、現在のキャラクター数は31名となっている。エースの参戦時より、イベント「神々の闘争」が開催時は、同イベントでの報酬として追加キャラクターが先行開放され、一定期間後に一般開放される形がとられていたが、ゴルベーザの参戦時の闘争をもって同形式は廃止となり(ノクティス参戦時は神々の闘争は開催されなかった)、ヴェイン参戦時以降は神々の闘争開始と同時に一般開放され、そのまま新キャラで闘争に参加することも可能となっている。
製作陣は、今後前作『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』までのプレイアブルキャラクターは全て登場させたいと考えており[7]、最終的にはトータル50名を目指すとしている[8]。
登場人物一覧
キャラクター名の★表示は、ディシディア ファイナルファンタジーシリーズ旧作に登場していなかった本作からの新規キャラクターであることを表す。
ステージ
本作に登場するステージは、『コーネリア』や『ミッドガル』など原作に象徴的(物語の序盤で登場するなど)かつ、一目で見てどの作品なのかが分かる場所を優先的に選んでいる。
勢力HPが残り1つになった時、召喚獣の帰還時、残り時間が1分未満のいずれかの条件を満たした場合、原作の重要イベントを再現した特別な演出に変化する。
例:FFIのステージ『コーネリア』の演出 『空が暗黒に包まれる(FFIのオープニングの再現)』
FFVIIのステージ『ミッドガル』の演出 『ミッドガルにメテオが出現する(FFVIIのエンディングの再現)』
ただし、FFXIVのステージ『ポルタ・デクマーナ』のみ例外で、1人でも戦闘不能になるか残り時間が2分30秒未満になるとステージが変化する。
PSP版のステージに搭載されていたギミック『デジョントラップ』は廃止され、落とし穴の地形がなくなった。
ステージ一覧
登場作品 | ステージ名 | 終盤演出 | 追加時期 |
---|---|---|---|
ファイナルファンタジー | コーネリア | ||
ファイナルファンタジーII | パンデモニウム | ||
ファイナルファンタジーIII | 浮遊大陸 | ||
ファイナルファンタジーIV | 月の渓谷 | ||
ファイナルファンタジーV | 次元の狭間 ラストフロア | ||
ファイナルファンタジーVI | ナルシェ周辺 | ||
ファイナルファンタジーVII | ミッドガル | ||
ファイナルファンタジーVIII | 約束の場所 | ||
ファイナルファンタジーIX | アレクサンドリア城下町 | ||
ファイナルファンタジーX | ビサイド島 | ||
ファイナルファンタジーXI | 天輪の場 | ||
ファイナルファンタジーXII | 王都ラバナスタ | ||
ファイナルファンタジーXIII | 聖府首都エデン | ||
ファイナルファンタジーXIV | ポルタ・デクマーナぷ | ||
ファイナルファンタジーXV | 王都インソムニア | ||
ファイナルファンタジータクティクス | オーボンヌ修道院 | ||
ファイナルファンタジー零式 | 魔導院 噴水広場 |
ディシディア ファイナルファンタジー NT
ジャンル | 対戦アクションゲーム |
---|---|
対応機種 | PlayStation 4 |
開発元 | コーエーテクモゲームス(Team NINJA) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プロデューサー | 間一朗 |
ディレクター | 鯨岡武生 |
シナリオ |
野島一成(原案) 板室紗織 |
人数 | 1人 - 6人 |
発売日 | 2018年1月11日[9] |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
『ディシディア ファイナルファンタジー NT』(DISSIDIA FINAL FANTASY NT)は、2018年1月11日にスクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 4専用の対戦アクション。アーケード版の内容に新要素を加えてPS4用に移植された。
PS4版の主な要素
- クラスマッチ
- 全国のプレイヤーと3vs3の対戦が可能なモード。
- ストーリー
- アーケード版では語られなかった物語を見ることができる。ストーリーの解放にはメモリアが必要で、プレイヤーレベルのアップなどで入手できる。中にはバトルが発生する箇所もある。
- ラッシュバトル
- 敵と連戦する一人専用のバトルモード。
- ショップ
- ギルを消費してスキンやBGMなどを購入できる。
- トレジャー
- キャラクターのレベルアップなどで入手できるアイテム。スキン・アイコン・BGMがランダムで入手できる。
- コアバトル
- ラッシュバトルやルームマッチで選択できる新たなバトル形式。相手チームのコアを攻撃し、先にコアのHPを0にし破壊したチームが勝者となる。コアの付近に同じチームのキャラクターが一人でもいる場合、コアにバリアが貼られダメージが通らない状態になる。そのため、相手チームのコアにダメージを与えるには相手のキャラクターを攻撃するなどしてコア付近から遠ざける必要がある[10]。パーティメンバーは戦闘不能になっても何度でも復活できる。
- 召喚獣バトル
- ストーリーを進めると、召喚獣とのボス戦闘になることがある。ボスは高いHPを持ち、攻撃範囲の広いブレイブ攻撃やHP攻撃を使用してくる。通常の状態ではHP攻撃を当ててもダメージを与えることができず、ブレイブ攻撃を何度か当て続けてスタン状態になっている間のみHPにダメージを与えることができる。また、HPが半分になるとパターンが変化し、より強力な攻撃を使用してくるようになる。勢力HPはプレイヤーキャラが戦闘不能になった時のみ減少し、自身が3回戦闘不能になると敗北となる。それ以外のパーティメンバーは何度でも復活できる[11]。
脚注
出典
- ^ a b “【先出し週刊ファミ通】アーケード版『ディシディア ファイナルファンタジー』の稼動日が決定!!(2015年10月22日発売号)”. エンターブレイン (2015年10月20日). 2015年10月21日閲覧。
- ^ “【速報】『FF』シリーズ初のアーケードタイトル『ディシディア ファイナルファンタジー』が発表【JAEPO 2015】”. エンターブレイン (2015年2月19日). 2015年2月19日閲覧。
- ^ “『ディシディア ファイナルファンタジー』驚きの発表をまとめたリリースが到着(1/2)”. エンターブレイン (2015年4月12日). 2015年4月12日閲覧。
- ^ “AC版『ディシディア ファイナルファンタジー』は前2作とは世界観も異なり、バトルシステムも一新した完全新作【JAEPO 2015】”. エンターブレイン (2015年2月19日). 2015年2月19日閲覧。
- ^ “【動画追加】スマホ向けRPG『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』が発表”. エンターブレイン (2016年8月27日). 2016年8月28日閲覧。
- ^ a b “『ディシディア ファイナルファンタジー』初心者の館 カオス勢の制作にはすでに着手! 鯨岡Dに聞く今後の調整内容と、プレイヤーからの質問への回答20連発(最新情報)”. エンターブレイン (2015年12月28日). 2016年6月5日閲覧。
- ^ a b c “電撃 - AC『ディシディアFF』インタビューで登場予定のキャラクター数が判明。クラウドの顔は○通り作った!?” (2015年4月21日). 2016年6月5日閲覧。
- ^ “電撃 - AC『ディシディアFF』正式稼働時の使用キャラ数は14体。ロケテに行く人必見の知識&テクニックも”. 株式会社KADOKAWA (2015年4月14日). 2016年6月5日閲覧。
- ^ “【速報】『ディシディア ファイナルファンタジー NT』プレイステーション4で2018年初頭、世界同時発売決定!!”. エンターブレイン (2017年6月7日). 2017年6月8日閲覧。
- ^ “動画解禁! 『ディシディア ファイナルファンタジー NT』各種バトルの模様をお届け!!”. ファミ通.com (2017年12月23日). 2018年1月11日閲覧。
- ^ “『ディシディアFF NT』一足先に“召喚獣バトル”と“コアバトル”を体験! プレイ動画のチェックも”. 電撃PlayStation (2017年12月24日). 2018年1月11日閲覧。