「山形屋」の版間の差分
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* 株式会社 |
* 株式会社ベルグ(山形屋食堂株式会社より社名変更) |
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* 株式会社クーダイニング |
* 株式会社クーダイニング |
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* 丸岩電機株式会社 |
* 丸岩電機株式会社 |
2009年6月26日 (金) 20:09時点における版
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
892-8601 鹿児島県鹿児島市金生町3番1号 |
設立 |
1917年(大正6年)6月15日 (株式会社山形屋呉服店) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 7340001004414 |
事業内容 | 百貨店業 |
代表者 | 岩元 修士(代表取締役社長) |
資本金 | 9億8,800万円 |
売上高 |
連結:670億1,521万4千円 単独:554億2,947万3千円 (2008年2月期) |
総資産 |
連結:476億1,758万9千円 単独:279億8,479万9千円 (2008年2月期) |
従業員数 |
連結:1,141人 単独:883人 (2008年2月29日現在) |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 |
金生産業(株) 49.5% (株)山形屋情報システム 14.1% 岩元 純吉 2.9% 岩元 修士 2.9% (2008年2月29日現在) |
外部リンク | www.yamakataya.co.jp |
株式会社山形屋(やまかたや、英称:YAMAKATAYA Co., Ltd.)は、鹿児島県鹿児島市に本店を置く老舗百貨店。鹿児島市の本店を中心に鹿児島・宮崎といった南九州でドミナント展開している。子会社の山形屋ストア・山形屋ショッピングプラザは鹿児島県内と、宮崎県内で単独店舗や、グループ百貨店内のテナントとして出店している。
店舗
店舗ごとに一企業として独立している。
歴史
創業は宝暦元年(1751年)。創業者は近江商人の血を受け継ぐ現在の山形県庄内地方の北前船商人で、薩摩藩主の許可を得て開業した鹿児島城下で唯一の呉服商が現在の店舗の前身といわれる(鹿児島本店1号館の壁面に山形屋呉服店のレリーフが掲げられている)。
デパートメントストアー化したのは明治時代中頃、近代的なデパート館は大正時代の始めと、他の地方中核都市に比べて先駆けており、神戸以西初のデパートであり、3大老舗の三越・高島屋・大丸などと肩を並べる程の伝統がある。
1920年(大正9年)と1927年(昭和2年)の大恐慌時に、破格売出と通常決済により鹿児島の顧客のみならず全国的な信用を問屋から得たため、鹿児島市の天文館に立地する旗艦店である鹿児島本店の商品力は昔から格段に強い。一極集中のため、商圏規模からいえば共存できるはずの丸屋は1973年に三越の資本参加を受け1983年に系列会社の鹿児島三越(2004年に本社に合併、三越鹿児島店、2009年5月6日閉店)となるなど苦戦した。高島屋(大阪に本社を置く同名の百貨店とは無関係)は、道路拡張により店舗の一部が撤去された事情もあり1974年に百貨店業態を解消し、1975年より専門店ビル・タカプラ(当初は高島屋プラザ)に改装している。
また、岡山の天満屋と同様に鹿児島本店には、いわさきコーポレーションのバスターミナル(山形屋バスセンター)を併設しており、駅ビルでこそないもののステーションデパートのような側面も持ち、現在でも本店は九州屈指の収益力を誇る。
本店の正面を通る鹿児島市電との関係であるが、市電建設用地取得が難航しているのを見かねた大正時代の社主が自社の敷地の一部を無償で用地として差し出した。それにより早期の全線開業が成し得られ、開業まもない百貨店も市電に乗って物見遊山気分で訪れる客が市中から集まりたいそう繁盛したとの事である。
東洋経済新報の2003年度の調査では鹿児島本店の総店舗面積における坪当たりの収益率は全国の百貨店の中でベスト20位以内にランクインしており、首都圏や近畿圏などの有力店と堂々と肩を並べる結果となっていた。
かつては、昔の島津氏の勢力圏そのままに沖縄県から宮崎県、熊本県人吉市までの店舗網を誇ったが、地場資本であるリウボウ等との競合に敗れ、沖縄県那覇市牧志にあった沖縄山形屋は77年の歴史を閉じ、1999年8月31日に撤退した。
特色
鹿児島本店1号館の外観は1999年に昭和初期の増床完了後の姿(ルネサンス調)が復元され、夜間はライトアップされる。建物内部も曲線をもつ柱や梁などが復元されており、1号館1階は高い天井とシャンデリア、柱には大理石の化粧貼りが施されている。最上階には今では珍しくなったデパート直営の大食堂が健在であり、屋上には遊園地がある。1階には無料給茶機や個別空調を完備した休憩室が設けられている。
山形屋各店における店内放送のチャイムは「アルプスの牧場」で、国鉄の20系客車でも使用されていたものと同じである。
経営状況
現状
山形屋は長年にわたり、ふるさとの総合百貨店として地域で愛されてきた。地元には目立った競合店がなく、また古くから多様な商業集積が行われている地域である福岡市・北九州市小倉・長崎市・熊本市といった九州北部から影響や交流も皆無に近かったため、事実上の一人勝ちの状況が何十年も続いてきた。
しかしながらインターネット社会が到来し、以前に比べ年を追うごとに高度な商品情報が氾濫するようになり、消費の高度化・多様化しつつある現状を迎えた。また、2011年に予定されている九州新幹線の全線開通後の都市間競争に備えて一時はアミュプラザ鹿児島への出店を計画していたが、断念した。
九州新幹線開業後、駅ビルに競合店が入り一時は客足を奪われたものの、一方で地元商店街との協力調和と地域活性化を図り、バス・鹿児島市電(路面電車)の利用で鹿児島中央駅から天文館方面に向かう消費者が増えて相乗効果で客足は戻りつつある。
対策
Template:経営問題 まずグループ各店の再編強化に着手、第一弾として2006年6月、国分山形屋を「きりしま国分山形屋」として改編、新築移転した。同店は鹿児島県初のテナント誘致にも成功し、また鹿児島県内百貨店で初めて電子マネーEdyカードの利用が可能となった。また九州最大級の売場面積のイオン宮崎ショッピングセンター(現イオンモール宮崎)と競合する宮崎山形屋も、新館を2006年9月12日に増床。2007年3月末に全館リニューアルを完了した。
さらには鹿児島市南部のロードサイド(産業道路)に続々進出する大型商業施設(スクエアモール鹿児島宇宿、フレスポジャングルパーク、イオン鹿児島ショッピングセンターなど)の進出への対抗策として、九州新幹線が全線開通する2011年までに、鹿児島本店の増床を行う予定。2007年8月に計画概要が発表され、続いて10月に詳細を発表した。増床計画の概要は以下の通り。
- 2008年3月着工、2011年春に完工予定。投資額は100億円。
- 現3号館を新2号館として建て替え、売り場面積を16,000m2増やす。
- 現2号館と新2号館を地下と3階から5階のフロアで一体化させ、間を通る市道を廃止して山形屋所有とする(ただし、鹿児島市と山形屋は歩行者が24時間通行できるように管理者協定を結んでいる)。
- 新2号館は地下1階地上7階で、延べ床面積40,000m2、売り場面積27,000m2、イベント広場(約500m2)を設ける。
- 新2号館北側に5号館を新築(地下1階地上6階、延べ床面積4,000m2)、現3号館内の事務所やエネルギー設備、新2号館地下の物流センターの出入り口を設ける。
- 完工後の全館の延べ床面積は77,000m2。
- 計画のうち、事務所やエネルギー設備が入る新2号館は既に着工し、今秋完成の予定。
- 新2号館の建設に加え、現3号館の取り壊しは延期する。
- 空いた土地や建物の活用策は今後検討する。
不祥事
2007年3月から8月の間、通信販売で「地鶏」と表示した商品を260人に販売したが、地鶏ではなくブロイラーを使用していた事が判明した(購入者に対して謝罪し、代金の返還や別の商品への差し替えを行った)。原因は「担当者の入力ミス」としている。
同年10月25日、宮崎県の東国原英夫知事は「この時期(※)に、『単純なミスだった』という説明で済むのか?」と疑問を呈したうえで、「今後、このような事がないようにしてほしい」と述べた。なお、商品には東国原知事をデフォルメしたキャラクターのイラストが使用されており、このイラストの扱いについても検討すると述べている。
※ミートホープ、赤福餅、比内鶏などにおいて、食品の表示に関する類似事件が続発していることを指すと思われる(事件の詳細は、それぞれの項目を参照)。
“鹿児島唯一”の責任
2009年5月6日、1892年(明治25年)創業の「丸屋」を買収して営業されてきた三越鹿児島店が閉店したことにより、山形屋の本店は鹿児島県内で唯一の“百貨店”(日本百貨店協会加盟店)となった。北九州市の井筒屋同様、本拠域内にライバル店が不在という状況になったのである。
これによって今後、山形屋は百貨店としては鹿児島県内で独占状態になるため、法規制がこれまで以上に厳しくなり、その分、求められる社会的責任も増大することが予想される。九州内で山形屋と同じ地位にあるのは大分県のトキハであるが、トキハは本店以外にも県内2店舗を日本百貨店協会に加盟させている。山形屋は鹿児島以外の店舗では宮崎市の子会社が加盟しているだけである。
サテライトショップ・外商出張所
- (霧島地区にはきりしま国分山形屋、北薩地区には川内山形屋があるが、外商は山形屋の管轄である)
- サテライトショップ谷山
- サテライトショップ姶良
- 東京事務所 台東区上野
おもな関連会社
- 山形屋商事株式会社
- 株式会社山形屋友の会
- 金生産業株式会社
- 株式会社山形屋物流サービス
- 山形屋産業開発株式会社
- 山形屋パーキング株式会社
- 株式会社山形屋情報システム
- 株式会社山形屋工作所
- 株式会社ワイズ
- 株式会社ベルグ(山形屋食堂株式会社より社名変更)
- 株式会社クーダイニング
- 丸岩電機株式会社
- 丸岩工業株式会社
- 南菱冷熱工業株式会社
- 宮崎南菱冷熱株式会社
- 株式会社トウェンティ・ワン
- マルイワテクノ株式会社
合弁事業
交通
- 鹿児島市電「朝日通」電停より徒歩約1分
- 鹿児島市営バス・鹿児島交通・いわさきバスネットワーク・南国交通・ジェイアール九州バス各線「金生町」下車すぐ
山形屋バスセンター
鹿児島交通のバスターミナル。以下の路線が始発便として運行される。それ以外は金生町停留所を利用。
- 5番線(七ツ島線):七ツ島一丁目(天文館・谷山電停・交通安全センター経由、1便のみ谷山港経由)
- 6番線(慈眼寺団地線):慈眼寺団地(天文館・郡元・谷山駅経由、1便のみ生協病院経由)
- 7番線(慈眼寺団地線):国際大学・慈眼寺団地(天文館・郡元・谷山駅経由)
- 8番線(中山団地線):中山団地中央・ふれあいスポーツランド(天文館・竹ノ迫・希望ヶ丘・中山団地経由)
- 14番線(大学病院線):大学病院(天文館・郡元・脇田経由)
- 16番線(鴨池港線):県庁・鴨池港(大門口・交通局前経由)
- 71番線(伊集院線):伊集院(天文館・中草牟田・下伊敷・犬迫経由)
- 72番線(塚田線):塚田(天文館・中草牟田・下伊敷・犬迫経由)
- 指宿線:指宿・山川桟橋(中央駅・谷山駅・平川・喜入経由)
- 枕崎線(特急):川辺・枕崎(中央駅・谷山駅経由)
- 枕崎線(普通):川辺高校・枕崎(中央駅・谷山駅経由)
- 加世田線(準急):伊作・加世田(中央駅・谷山駅経由、谷山駅より普通)
- 加世田線(スーパー特急):加世田(中央駅・南薩横断道路経由)
- 加世田線(普通):伊作(大門口・谷山駅経由)
- 加世田線(普通):大坂・加世田(大門口・谷山駅・白川経由)
- 知覧線:知覧(特攻観音入口)(中央駅・谷山駅・平川経由)
- 知覧線:知覧(大門口・谷山駅・平川経由)
- 大隅線:志布志(仙巌園・加治木団地・検校橋・牧之原・岩川経由、牧之原から急行)
- 大隅線:牧之原(仙巌園・加治木団地・検校橋経由)
関連事項
- 丹下梅子 - 生誕地が山形屋鹿児島本店1号館付近。ブロンズ胸像がある。
- 小泉純也 - 以前丁稚奉公していた。
- 金生饅頭
- 『希望のリボン』 - 南日本放送のラジオ番組、開局当初からの長寿番組で最初から一社のみ冠スポンサー。