Love again (globeのアルバム)
『Love again』 | ||||
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globe の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1998年3月1日 - 1998年3月25日[1] tetsuya komuro sequence 1103st, 1105st SEDIC STUDIO SOUND VALLEY Baybridge Studio SONY MUSIC STUDIOS (L.A.) RECORD PLANT (L.A.) Bunkamura Studio(マスタリング) | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | avex globe | |||
プロデュース | TETSUYA KOMURO | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(邦楽) | ||||
globe アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988064700035(1998年) EAN 4542114506963(2012年) | ||||
『Love again』収録のシングル | ||||
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『Love again』(ラヴ・アゲイン)は、globeの3枚目のフルアルバム。1998年3月31日発売。発売元はavex globe。
解説
[編集]前作『FACES PLACES』から約1年、当時の日本記録を打ち立てる大ヒットとなったデビューアルバム『globe』からちょうど2年となる日に発売された3枚目のアルバム。前作までと異なり、同時発売のシングル『Love again』を含む2作しかシングルは収録されていない。
アルバムタイトルは当初「そろそろ日本も終末的なエッジ感が出てきたのではないか」という考えから『edge』にするつもりだったが、小室哲哉が日本に帰国後、東京で街を歩いているカップルを見かけた際に「もう一度ふたりの愛情を確かめ合いたい」という雰囲気が伝わってきたので『Love again』に変更した[2]。
シングル「Can't Stop Fallin' in Love」からの流れで「恋に落ちる」「恋に嵌ってしまう」距離の近い男女をアルバムのコンセプトにした。但しそれは「不倫」等の悪い意味ではなく、「恋に嵌る前→嵌りかけ→嵌った後→恋愛」を時間軸で考えて、それをアルバムタイトルに反映させている。「一度別れた二人がまた元の鞘に納まる」「別の人との新しい恋愛が始まる」とどちらでも取れるようにし、「恋に嵌る」「愛情を注ぐ」ことをもう一度行うことを歌詞の全体のテーマにしている[1]。マーク・パンサーは「友情・愛情・人情等全ての『情』がこのアルバムに入っている」と称している[3]。
ベーシックとなるバックトラックは「究極の宅録」をテーマに、事前にロサンゼルスの小室の当時の自宅の地下の50人程入る映画館で小室・岩佐の2人で機材を持ち込んで制作されて、出来上がったデータを東京に送って東京で歌録りを進めていたが[4]、バレンタインデーまでは深く考えていなかった。本格的なレコーディングに入ったのは1998年3月1日に小室が日本に帰国してからのことであり、10日で全ての音の素材を録音して、3月25日にマスタリングを完了させた。小室は「音楽プロデューサーとして周囲をまとめる力、作品を形にする力を再認識したアルバム」と振り返っている[3][1]。
ミキシングするときのイメージは「ボーカルを前面に出さず、3人がそこに並んでいる」感じを出すようにした[3]。
ノンクレジットだが、音色作りにマークも参加している。自身は「完全分業制の音楽ユニットから、共同作業のバンドへと一歩踏み込めた」と語っている[5]。
アルバムのための曲として、マークは「G9」という楽曲を制作した。内容は「ザ・クラッシュの様なイントロで始まり、途中でオアシスの様な調子になり、ニルヴァーナの雰囲気で終わる」展開だったが、収録されなかった[5]。
小室はKEIKOに対し、小学生から耳の肥えた大人まで幅広く聴いてもらうためという意図で「あまり上手く歌いすぎない様に」「原曲が生まれた時の成長する前・初々しさとプロが持つテクニカルさの中間をイメージして欲しい」とリクエストした[1]。
収録曲
[編集]全作詞: 小室哲哉・MARC(#1,#13は除く)、全作曲・編曲: 小室哲哉。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「before dark」 | |
2. | 「UNDER Your Sky」 | |
3. | 「Love again」 | |
4. | 「You are the one」 | |
5. | 「Nothing ever makes me happy」 | |
6. | 「two keys」 | |
7. | 「I'm bad」 | |
8. | 「Watching everything」 | |
9. | 「I'm still alone」 | |
10. | 「Open Wide」 | |
11. | 「Wanderin' Destiny」 | |
12. | 「creatures」 | |
13. | 「end of 3rd element」 | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]- before dark
- インストゥルメンタル。「アルバムの序章」として位置づけた[3]。
- UNDER Your Sky
- Love again
- 本作と同時発売の12thシングル。
- You are the one
- 「こねっと」名義で発表したシングル曲のglobeバージョン。
- 歌詞カード等に記載は無いものの、一部では[globe version]と表記されている。
- 小室が個人的にお気に入りの楽曲であり、カラオケで歌う感覚でレコーディングを行った[3]。
- 制作当時のアメリカでは自動車でもスタジオでもオルタナティブ・ヒップホップが鳴っていたため、その影響が大きいアレンジになっている[6]。
- Nothing ever makes me happy
- two keys
- テーマは「恋が終わったばかりで、恋の残像が鮮明に残っている様子」を描いた[3]。
- メロディ・アレンジの全体的な構成は「『GONNA BE ALRIGHT』の続編」と称している[7]。
- 小室はタイトルについて「『2つの鍵』だけで色々な連想や深読みができる。好きなタイプ」と好意的に振り返っている[7]。
- I'm bad
- Watching everything
- I'm still alone
- Open Wide
- 歌詞・楽曲共にカリフォルニアの雰囲気を出すようにした[3]。そのために「Is this love」「UNDER Your Sky」の世界観・路線を踏襲し、ゆったりとしたブレイクビーツとメロディアスな展開を押し出した[7]。
- Wanderin' Destiny
- creatures
- end of 3rd element
- インストゥルメンタル。「3枚目の区切り」という位置づけである[3]。
- 小室は「キース・ジャレットのあのフレーズはどういうものなのかな?」と思いながら、即興演奏で制作した[7]。
- 『globe』『FACES PLACES』のインストゥルメンタルの頭文字がそれぞれ「g」「l」「o」「b」「e」となる様に付けられている。
クレジット
[編集]レコーディングメンバー
[編集]スタッフ
[編集]- Mixed : EDDIE DELENA (Tracks#2,3,6,8,9,11,12,13)
- Mixed : 小室哲哉 (Tracks#1,4,5,7,10)
- Mastered : 上田佳子
- Recorded : 若公俊広, まつむらしげる, Troy Yen Gonzaiez, Steve Sykes
- Vocal Directed : 佐野健二
- Synthesizer Programming : 村上章久
- Musical Equipement Technician : 岩佐俊秀
- Production Management : おりもとゆいち, さとうけんしょう, にしむらちから
- Production Coordinated : さとうきみ, うえかたてつや, めいわにりき
- A&R Chief : 柳和実
- A&R : ごとうけんご
- A&R Assisted : むろまさたか
- Executive Produced : 松浦勝人
- Executive Supervisor : やまだえいじ
- General Produced : 林真司, おおしたかつろう
- Publicist : 遠藤正則
- Art Direction : Tycoon Graphics
リリース履歴
[編集]No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 1998年3月31日 | avex globe | CD | AVCG-70003 | 1位 | |
2 | 2012年3月21日 | avex infinity | CD | AQCD-50696 | 「マスターピース・シリーズ」。期間限定生産廉価盤、紙ジャケット仕様[8] |
- 上記の他に、2016年12月21日に96kHz/24bitのハイレゾリューションオーディオとして鈴木浩二の手によりリマスタリングされ、配信リリースされた[9]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ぴあ 編『小室哲哉ぴあ globe編』ぴあ、2015年。ISBN 978-4-8356-2511-9。
出典
[編集]- ^ a b c d 「ぴあ」1998年6月1日号「アーティストファイル150 globe」84P-85Pより。
- ^ 小室哲哉、中谷彰宏『プロデューサーは次を作る ビジネス成功22の方程式』飛鳥新社、1998年、45頁。ISBN 4-87031-346-4。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1998年5月号「globe featuring MARC & KEIKO Just Like Fallin' in Love Again」51P-53Pより。
- ^ ぴあ 2015, p. 69.
- ^ a b ソニー・マガジンズ刊『ギターブック』1998年6月号「globe 3人の“愛情”が奇跡を生み出す瞬間」39Pより。
- ^ a b ぴあ 2015, p. 80.
- ^ a b c d e f g h i ぴあ 2015, p. 81.
- ^ エイベックス初となる復刻版シリーズ“マスターピース・シリーズ”が発売! - CDジャーナルより。
- ^ globe 20周年イヤーを記念したハイレゾリリース&期間限定フラッシュプライス! e-onkyo music NEWS 2016年12月22日閲覧