谷口真由美

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谷口 真由美
(たにぐち まゆみ)
人物情報
生誕 (1975-03-06) 1975年3月6日(47歳)[1]
国籍 日本の旗 日本
出身校 大阪国際大学政治経済学部
和歌山大学大学院経済学研究科
大阪大学大学院国際公共政策研究科
配偶者
両親 谷口龍平(父親)
子供 2児[2]
学問
研究分野 人権の国際的保障
性と生殖に関する健康と権利(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)
ジェンダー
生命倫理
人口問題
主な受賞歴 大阪大学 実践教育センター 共通教育賞(2006 - 2009年)[3]
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谷口 真由美(たにぐち まゆみ、1975年3月6日[1] - )は、日本の法学者で、大阪大学非常勤講師大阪芸術大学客員准教授。メディア・講演活動のマネジメント業務を三桂に委託している。

近鉄ラグビー部の選手(ポジションはフルバック)やコーチだった谷口龍平(近畿日本鉄道の元社員)の長女。この縁で、2019年6月[4] から2021年6月[5] まで、公益社団法人日本ラグビーフットボール協会の理事を務めていた。理事への就任後は、ジャパンラグビートップリーグなどに代わる地域密着型プロラグビーリーグ(JAPAN RUGBY LEAGUE ONE)の制度設計に従事。2020年1月から2021年2月までは、新リーグ法人準備室長を兼務していた[6]

来歴[編集]

大阪府大阪市で出生。実父・龍平の近鉄ラグビー部コーチ時代に、実母も同部独身寮(東大阪市近鉄花園ラグビー場内)の寮母を務めていた関係で、6歳(1981年)から16歳(1991年)までは寮内で家族やラグビー部の選手と一緒に生活していた[7]大阪府立清水谷高等学校在学中の1992年に阪神甲子園球場で開催された第64回選抜高等学校野球大会の期間中には、『球春!センバツ甲子園』(MBSテレビが放送していた大会ダイジェスト番組)の企画で、「セブンティーンリポーター」(現役高校生代表)として出場校の選手や応援団の取材を任されていた。

1997年3月に大阪国際大学政経学部(国際人権法)を卒業すると、1999年3月に和歌山大学大学院経済学研究科修士課程、2004年3月に大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程を修了した。取得学位は、修士経済学)と博士(国際公共政策)。

博士号の取得後は、法政大学現代社会法研究所の客員研究員、部落解放・人権研究所の理事などを経て、2004年4月から2011年3月まで母校の大阪国際大学で法政経学部の専任講師を務めた。2005年4月からは、大阪大学実践教育センターの非常勤講師として、「日本国憲法」の講義を担当。講義冒頭15分を授業遅刻防止のために始めた「DJ真由美の恋愛相談」で、憲法に絡めながら学生の恋愛相談などに乗ったことで人気を博した。

2011年4月から、大阪国際大学グローバルビジネス学部准教授に就任。同月から2014年12月までは、公益財団法人世界人権問題研究センター研究第4部(女性の人権)部長を兼務していた。その一方で、2012年9月には、「全日本おばちゃん党」(インターネット上で活動する女性グループ)を創設[8]。2019年12月に解散するまで、代表代行を務めた。

上記の経歴からラグビーへの造詣が深く、2018・2019年度以降のナイターオフ期間に「ムキムキ!!ノーサイド劇場」(ABCラジオ[9] へレギュラーで出演したほか、ラグビー関連のトークショーやシンポジウムにも随時登場。2019年1月からは、「アザレア・セブン」(ラグビー日本代表サントリーサンゴリアスヤマハ発動機ジュビロで監督を歴任した清宮克幸静岡県袋井市に創設した女子7人制ラグビーチーム)の理事を務めている[10]

2019年3月に大阪国際大学を退職してからも、法学者として、メディアなどで発言や提言を続けていた。その一方で、同年6月から日本ラグビーフットボール協会の理事へ就任。日本国内で初めて開催された2019年秋のラグビーワールドカップの運営に携わった。さらに、同大会の開催を契機にジャパンラグビートップリーグの再編構想が協会内で浮上したことを受けて、2020年1月15日付で新リーグ法人準備室の室長に就任した(詳細後述[11]

日本ラグビーフットボール協会理事への就任後から協会関連の職務で多忙を極めていることを背景に、2020年3月末でメディアでの活動を終了するとともに、テレビ・ラジオのレギュラー番組を一斉に降板する意向を表明。同年4月以降は、生活の拠点を大阪に置き続けながら、新リーグの発足に向けた職務を優先していた[12]。ただし、大阪大学で非常勤講師を引き続き務めるほか、同月1日付で大阪芸術大学の客員准教授へ就任。日本ラグビー協会理事への在任中も、「ムキムキ!!ノーサイド劇場」など、ラグビー関連のメディアへ露出することがあった[13]。2021年6月18日付で非常勤理事としての任期を満了したことに伴って、翌19日付で理事を退任。退任後は、「法学者」としてメディアでの活動を徐々に再開している。

法学者としての主張[編集]

選択的夫婦別姓制度について賛成する。「なんで人の生活にそこまで口を出すねん、という話やと思います。他人のすることに対して、かまわないとあかんことと、かまったらあかんことの区別ができてないんと違いますか? 今はむしろ、かまわないとあかんはずのことのほうが放置されてて『それあんたは関係ないやろ』っていうことに、かまいたがる人が多い気がします。」と述べている[14]

日本ラグビーフットボール協会理事としての活動[編集]

理事への在任中には、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(リーグワン)の立ち上げに従事。法人準備室長と審査委員長を兼務しながら、同リーグへ参加する意向を表明した24チームを1 - 3部リーグへ振り分けるための審査などを担当していた。

谷口が参加していた日本ラグビーフットボール協会の理事会では当初、ホームスタジアムの確保状況、事業や選手育成などの側面、直近のリーグ成績などの審査項目に沿ったチームの振り分け(各項目の採点に基づく順位付け)を審査委員会へ全面的に委任。順位付けの結果を会長の森重隆(元・ラグビー日本代表選手および福岡県立福岡高等学校ラグビー部監督)が承認することによって、チームの振り分けを確定させることが決まっていた。しかし、過去の実績や日本ラグビー界への貢献度よりリーグワンの設立に向けた事業計画を重視する審査委員会の方針に、参加予定チームの一部が反発。審査委員会による審査結果を検証する目的で、森が会長直轄の諮問委員会を立ち上げる事態に至った[15]

現に、日本ラグビーフットボール協会が2021年2月17日に開催した理事会では、法人準備室長を岩渕健輔専務理事(谷口と同時に理事へ就任した元・プロラグビー選手)に兼務させる人事案を了承。谷口はこの人事に伴って法人準備室長を退任したが、退任後も審査委員長や理事としての職務を続けていた[6]。しかし、実際には前述した諮問委員会が、審査委員会と参加予定チームの間で合意されていない評価要素(参加予定チームの競技力に対する点数配分の変更など)を独自に加味[15]。審査委員会の判断をおおむね尊重しながらも、トップリーグのラスト(2020/21)シーズンで複数の参加予定チームの最終順位が同じだったことを踏まえて、最終承認を前に戦績面での計算方法を変更した。諮問委員会がこの方法を基に改めて採点した結果、審査委員会が「リーグワンの1部に相当」と判断したチームと「2部に相当」と判断したチームの一部で採点順位が入れ替わったものの、再計算後の順位を基にチームの振り分け案(1部は12チーム、2・3部は各6チーム)を承認した[16]

審査委員会は、リーグワンにおけるチームの振り分けが確定したことを受けて、2021年6月で解散。解散のタイミングが非常勤理事としての谷口の任期満了と重なったことに伴って、谷口は理事職も1期限りで退任した[15]。その一方で、日本ラグビーフットボール協会では、谷口以外の審査委員の氏名や採点の最終結果を公表しない方針を打ち出している[17]

なお、森はリーグワンの発足を機に、リーグのトップ(初代理事長)も兼務。リーグワン初代理事の池口徳也は、「参加予定チームに対する評価項目の点数化に審査委員会の裁量が入る余地があった」として、「今後は、参加チームの評価に明確な基準を設けながら、Jリーグ(プロサッカー)やBリーグ(プロバスケット)のようなチームライセンス制度に昇華させる」という方向性を谷口の理事退任後に示している[18]

一方の谷口は、リーグワン開幕の翌月(2022年2月1日)に『おっさんの掟 「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」』という著書を小学館新書から刊行。ラグビーへの愛情やリーグワンを応援する思いを交えつつも、リーグワンの発足をめぐる日本ラグビーフットボール協会の内部事情や、「年齢・性別・外見を問わず『おっさん』(他人の話を聞いたり自分が間違っていても謝ったりしない独善的な人物)が幅を利かせるラグビー界の外部から非常勤扱いで起用された女性理事」という立場で感じた協会の問題に苦言を呈している。谷口によれば、執筆へ至った最大の動機は、「(変化を拒む『おっさん』の)封建的な価値観によって日本の組織や社会全体で同時多発的に起きている問題を、私が日本ラグビーフットボール協会での経験を語ることで浮き彫りにできるのではないか」という問題意識にあったという[19]

もっとも、2022年8月には、日本ラグビーフットボール協会が谷口を譴責に処したことが報じられた。この処分については、「職務上知り得た情報を書籍(『おっさんの掟』)で不特定多数に公開することによって、リーグワンを巡る内部審査の公平性に疑義を生じさせた」という判断から、「『内部情報の漏洩』とみなされる事案については(既に任期を終えている)元・理事も処分の対象になる」という内規を適用したことによるとされている。協会側は処分の詳細を公表していないが、谷口によれば、「『おっさんの掟』は『公益財団法人である日本ラグビーフットボール協会がコンプライアンス不全に陥っていることに関する内部告発』との認識に沿って執筆したもので、協会側から『真実ではない』と指摘された記述は一箇所もない」という。さらに、「理事への在任中は(理事として提示した)改革プランをさまざまな形で妨害されたばかりか、(このような妨害に)反論する機会も、常に『内輪の論理』だけで動いている内部の状況を周り(外部)に説明できる機会も与えられなかった」として、この処分に異議を唱えている[20][21]

出演番組[編集]

テレビ[編集]

  • サンデーモーニングTBSテレビ)コメンテーター
    • 2020年3月まで出演した後に、当時従事していた日本ラグビーフットボール協会での職務を優先すべく一時休演。同協会の理事を2021年6月で退任したことを機に、出演を再開している。
過去に出演した主な番組

ラジオ[編集]

過去のレギュラー番組
ゲスト

コラム[編集]

  • 現代のことば(京都新聞)2011年4月 - 2013年3月

著書[編集]

単著[編集]

共著[編集]

  • 『国際人権法概論』(有信堂、2005年)ISBN 978-4842040479
  • 『コンメンタール女性差別撤廃条約』(尚学社、2010年)ISBN 978-4860310776
  • 『シリーズ生命倫理学 生殖医療』(丸善出版、2012年)ISBN 978-4621084830
  • 『レクチャー ジェンダー法』(法律文化社、2012年)ISBN 978-4589034076
  • 『新・資料で考える憲法』(法律文化社、2012年)ISBN 978-4589034182
  • 谷口真由美、荻上チキ津田大介、川口泰司『ネットと差別扇動: フェイク/ヘイト/部落差別』(解放出版社、2019年)ISBN 978-4759211030
  • 前川喜平・谷口真由美『ハッキリ言わせていただきます!黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題』(集英社、2019年) ISBN 4-08-786110-4

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 女性自身 (2013年7月1日). “党員3千人以上!正義の味方「全日本おばちゃん党」とは”. 光文社. 2021年2月28日閲覧。
  2. ^ オッサンメディアはそろそろ終焉を迎える(かも)”. 独立メディア塾 (2014年3月1日). 2016年2月19日閲覧。
  3. ^ 社納葉子 (2012年1月15日). “法と市民をつなぐ法学者 谷口真由美さん”. ふぇみん. 2013年1月19日閲覧。
  4. ^ 2019年度、2020年度 役員人事のお知らせ(日本ラグビー協会2019年6月29日付ニュースリリース)
  5. ^ 公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 2021年度~2024年度評議員 2021年度理事・役員決定のお知らせ(日本ラグビー協会2021年6月19日付ニュースリリース)
  6. ^ a b ラグビー新リーグ準備室長退任  背景にチーム側の不満”. 朝日新聞デジタル (2021年3月10日). 2021年3月10日閲覧。
  7. ^ 戦後70年――「憲法」から平和を考える パルシステムの産直”. 生協 (2015年8月7日). 2016年2月19日閲覧。
  8. ^ “全日本おばちゃん党:始動 日本の女性を中心に世界各国、フェイスブックで「党員」5000人超 谷口真由美さんに聞く”. 毎日新聞. (2012年12月5日). http://mainichi.jp/feature/news/20121205ddm013040013000c.html 2013年1月20日閲覧。 
  9. ^ 『伊藤史隆のラジオノオト』や『堀江政生のほり×ナビ』第1部など、ナイターオフ帯番組の金曜日18時台に放送されている関西ラグビーフットボール協会提供のコーナー。谷口は、『ラジオノオト』の「シーズン2」(2018年度)および、日本ラグビーフットボール協会理事就任後の「シーズン3」(2019年度)に、同番組の本編と合わせてレギュラーで出演していた。
  10. ^ “「アザレア・セブン」創設 エコパ拠点、女子7人制ラグビー”. 静岡新聞. (2019年1月30日). http://www.at-s.com/sports/article/shizuoka/594290.html 2019年3月15日閲覧。 
  11. ^ “新リーグ、来秋開始を決定 選手のプロ化前提とせず―ラグビー”. 時事通信社. (2020年1月15日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011501183&g=spo 2020年1月17日閲覧。 
  12. ^ “ラグビー新リーグ企業以外も参加可、清宮氏覚悟示す”. 日刊スポーツ. (2020年1月28日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202001280000780.html 2020年3月21日閲覧。 
  13. ^ “ラグビー新リーグ 開幕22年にずれ込む? 谷口理事「21年初秋は難しい」”. スポーツニッポン. (2020年5月12日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/05/12/kiji/20200512s00044000027000c.html 2020年9月18日閲覧。 
  14. ^ 「谷口真由美さんに聞く」マガジン9、2016年11月23日。
  15. ^ a b c “不透明さに憤りの声 ラグビー新リーグ1、2部選考で”. 朝日新聞デジタル. (2021年7月14日). https://digital.asahi.com/articles/ASP7C420RP79UTQP03Z.html 2021年7月14日閲覧。 
  16. ^ “新リーグ順位、最終盤で変更 部替わったチームも 日本ラグビー協会”. 朝日新聞デジタル. (2021年7月15日). https://digital.asahi.com/articles/DA3S14974552.html 2021年7月15日閲覧。 
  17. ^ “ラグビー新リーグ概要発表へ チームの採点は非公開に”. 朝日新聞デジタル. (2021年7月16日). https://digital.asahi.com/articles/ASP7H7SBSP7HUTQP02C.html 2021年7月16日閲覧。 
  18. ^ “来年開幕、ラグビー「リーグワン」 パナ・サントリーなど、1部はTLから”. 朝日新聞デジタル. (2021年7月16日). https://digital.asahi.com/articles/DA3S14977503.html 2021年7月16日閲覧。 
  19. ^ “日本ラグビー協会の元理事、谷口真由美さんが著書出版 「リーグワン」の裏側などを綴る”. サンケイスポーツ. (2022年2月1日). https://www.sanspo.com/article/20220201-5PHDWERS35MFNJAB3ZC6IMVPDI/ 2022年2月2日閲覧。 
  20. ^ “谷口真由美元理事を処分 内部情報漏えいで 日本ラグビー協会”. 毎日新聞社. (2022年8月19日). https://mainichi.jp/articles/20220819/k00/00m/050/266000c 2022年8月20日閲覧。 
  21. ^ “日本ラグビー協会に谷口真由美・元理事が猛反論「彼らは常に内輪の論理で動いている」”. 週刊ポスト. (2022年8月28日). https://www.news-postseven.com/archives/20220828_1787915.html?DETAIL 2022年8月28日閲覧。 

外部リンク[編集]

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