コンテンツにスキップ

琵琶湖ホテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
琵琶湖ホテル
琵琶湖ホテル
琵琶湖ホテル
ホテル概要
正式名称 琵琶湖ホテル
設計 竹中工務店
施工 竹中工務店・錢高組京阪エンジニアリングサービスJV[1]
運営 京阪ホテルズ&リゾーツ
階数 1 - 13階
レストラン数 7軒
部屋数 175室
延床面積 24,000 m²
駐車場 155台
最頂部 約60 m[2]
開業 1934年10月27日
最寄駅 京阪石山坂本線京津線びわ湖浜大津駅
JR湖西線大津京駅
JR琵琶湖線東海道本線大津駅
最寄IC E1 名神高速道路大津IC
位置 北緯35度0分37.1秒 東経135度52分5.5秒 / 北緯35.010306度 東経135.868194度 / 35.010306; 135.868194座標: 北緯35度0分37.1秒 東経135度52分5.5秒 / 北緯35.010306度 東経135.868194度 / 35.010306; 135.868194
公式サイト 琵琶湖ホテル 公式サイト
テンプレートを表示
株式会社琵琶湖ホテル
Biwako Hotel
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
520-0041
滋賀県大津市浜町2-40
設立 1934年2月17日
法人番号 5160001001679 ウィキデータを編集
事業内容 ホテル及び宴会場食堂レストラン売店
代表者 稲地利彦
資本金 1億5,000万円
従業員数 77名
主要株主 京阪ホールディングス 100%
主要子会社 琵琶湖ホテルサービス 100%
特記事項:株式会社琵琶湖ホテルは2016年10月1日付で吸収合併され解散。
テンプレートを表示

琵琶湖ホテル(びわこホテル)は、京阪グループ京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社が運営するホテル滋賀県大津市に所在する。

2016年平成28年)9月まで当ホテルを運営した株式会社琵琶湖ホテルは、同年10月1日付で京都タワー株式会社に吸収合併され、京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社となった。

概要

[編集]
初代琵琶湖ホテル(現:びわ湖大津館

1934年昭和9年)、外国人観光客を誘致する国策(鉄道省国際観光局)のもと、国際観光ホテル(国策ホテル)として創業した[3]ヘレン・ケラージョン・ウェインらが宿泊したことでも知られている。

第二次世界大戦後、駐留アメリカ軍専用ホテルとして接収され、接収解除後も1957年(昭和32年)10月まで駐留軍専用ホテルとして使用された。自主営業再開にあたり民間資本導入が必要と考えた滋賀県が京阪電鉄に資本協力を求め、京阪電鉄も株式を引き受け1972年(昭和47年)8月には株式会社琵琶湖ホテルの筆頭株主となり、翌1973年(昭和48年)10月には滋賀県より32万株を譲り受け、発行株式の51パーセントを占め子会社化した。

株式会社琵琶湖ホテルの株式は、店頭株式市場(現在の東京証券取引所スタンダード)に1963年(昭和38年)7月から登録されていたが、日々の出来高が少ないことを理由に1993年平成5年)3月で店頭株式登録が取り消された。後に完全子会社化されている。

ホテルの営業以外に北陸自動車道賤ヶ岳SA1986年(昭和61年)11月21日よりレストランを営業。2008年(平成20年)5月21日よりホテル京阪ユニバーサルタワー内のレストラン・宴会場の営業を受託している。

過去には琵琶湖汽船のミシガン・ビアンカの船内営業を受託していた他、瀬戸大橋京阪フィッシャーマンズワーフのレストランを営業していた。

沿革

[編集]

年表

[編集]

浜大津への移転

[編集]

創業以来の建物は1998年平成10年)8月24日付けで閉鎖され、同年10月1日大津港と浜大津駅(現・びわ湖浜大津駅)の間に造られた「浜大津アーカス」の隣(現在地)に移転開業した。現在の建物は建築家シーザー・ペリの設計(直接の設計ではなくデザイン)で地上13階建て[1][2]。移転に合わせて旧ホテル敷地に有ったヘレン・ケラーの植樹したの古木も移送されたが[注 1]、後の検証でこの桜の木をヘレン・ケラーが植樹したという根拠はなかったといわれている。移植されたその桜の木は後に枯れてしまった。

浜大津への移転後、敷地・建物を大津市が取得し、敷地は柳が崎湖畔公園になった。1934年(昭和9年)竣工の旧本館はRC造近代和風建築であり、修復されて、2002年(平成14年)に「びわ湖大津館」としてオープンし公式サイトのている。

シンボルマーク

[編集]

グラフィックデザイナー松永真がデザインしたもの[6]。シンボルマークは、白地に「琵琶湖とそれを取り巻く四季おりおりの風」を曲線を駆使した青色水色の2つの形状を組み合わせて表現している[6]

館内構成

[編集]

公式サイトの「フロアマップ」を基に再構成[7]。5階から上を客室としているが、最上級客室は4階に設けられている[7]

設備 備考
13 屋上展望台(ルーフトップテラス) (※「屋上アウトドアバーベキュー 星」は季節限定営業[8]
12 上級客室(プレミア・ラグジュアリーフロア アクア[9] スイートルーム(ロイヤルスイート・ジュニアスイート[9])併設
11  
10 普通客室(デラックスフロア ルミナ[9]  
9  
8  
7  
6 普通客室(スーペリアフロア ナチュラ[9]  
5 和宴会場併設
4 温泉(瑠璃温泉 るりの湯[10] 最上級客室(プレミア・ラグジュアリーフロア ビスタ[9])併設
3 チャペル・小宴会場 大宴会場併設
2 フロント・ロビー・ショップ・クラブラウンジ レストラン・中宴会場・屋外ガーデンプール(夏季のみ)[11]併設
1 駐車場美容院フローリスト・プール受付  
付記
  • クラブラウンジは最上級客室・上級客室(計45室。うち4室は最上級客室[9])に宿泊される方のみ利用することができる(※未就学児を除く)[12]
  • レストラン(5店舗)・カフェ(1店舗)・バー(1店舗)はすべて2階に集約されている[7][13]

アクセス

[編集]
鉄道
自動車
  • 名神高速道路大津ICより約5分[14]
    • (駐車場:155台収容(※身障者用スペースを含む)[14]

周辺

[編集]

その他

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ (桜の木が大きすぎて道路を運べず、ハシケに載せて湖上輸送された)
  2. ^ (同作の撮影協力は琵琶湖汽船(※ミシガンでのシージャックがメインとなっているため)となっているが、江若交通の路線バス車も劇中に映る)

出典

[編集]
  1. ^ a b 琵琶湖ホテル・浜大津アーカス”. Jun Mitsui & Associates Inc. Architects. 光井純 アンド アソシエーツ 建築設計事務所 / ペリ クラーク アンド パートナーズ ジャパン (1998年). 2022年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  2. ^ a b 琵琶湖ホテルの歴史”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  3. ^ 砂本文彦 (2008). 『近代日本の国際リゾート 一九三〇年代の国際観光ホテルを中心に』. 青弓社 
  4. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、144頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』p152
  6. ^ a b About us - 琵琶湖ホテルについて”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  7. ^ a b c フロアマップ”. Facility - 施設紹介. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  8. ^ Outdoor BBQ - 屋上アウトドアバーベキュー星”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  9. ^ a b c d e f Rooms - 客室紹介”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  10. ^ Spa - 瑠璃温泉 るりの湯”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  11. ^ Garden Pool - ホテル館内 ガーデンプール”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  12. ^ lub lounge - クラブラウンジについて”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  13. ^ Restaurant - レストラン”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月18日閲覧。
  14. ^ a b c d Access - アクセス”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  15. ^ 無料シャトルバスのご案内”. 琵琶湖ホテル. 2023年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。 “(※アーカイブ出典は2023年8月8日時点)”
  16. ^ 2階正面玄関前およびウッドデッキ改修工事のお知らせ”. 琵琶湖ホテル (2023年2月8日). 2023年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  17. ^ 石原プロモーションDVD&Blu-ray公式(2013年2月3日投稿)”. Twitter (2013年2月3日). 2023年8月18日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]