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'''ローレルゲレイロ'''（欧字名:{{lang|en|Laurel Guerreiro}}、[[2004年]][[5月3日]] - ）は[[日本]]の[[競走馬]]。主な勝ち鞍は[[2009年]]の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]、[[スプリンターズステークス]]。
'''ローレルゲレイロ'''（欧字名:{{lang|en|Laurel Guerreiro}}、[[2004年]][[5月3日]] - ）は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[種牡馬]]<ref name="JBIS">{{Cite web |title=ローレルゲレイロ |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000805347/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-14}}</ref>。


[[2009年]]の[[JRA賞最優秀短距離馬]]である。同年の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]（GI）、[[スプリンターズステークス]]（GI）を制し、[[フラワーパーク]]、[[トロットスター]]に続いて史上3頭目となる同一年JRAスプリントGI級競走独占を果たした。
馬名の意味は、[[冠名]]のローレルに、ポルトガル語で戦士を意味するゲレイロから。香港出走時の漢字馬名表記は直訳の「桂冠戰士」。


高松宮記念では、2002年[[ショウナンカンプ]]以来史上2例目の逃げ切りを果たし、2000年優勝馬の父[[キングヘイロー]]とともに、レース史上初めてとなる父仔高松宮記念優勝を成し遂げた。スプリンターズステークスでは、[[ビービーガルダン]]との約1センチメートル差「史上最小差」とも言われる争いを制し、史上初めて二桁着順2連敗からの巻き返しGI優勝も成し遂げた。
== 戦績 ==
=== 2歳 ===
[[2006年]][[6月17日]]デビュー戦となった[[函館競馬場]]の[[新馬|新馬戦]]では[[本田優]]が騎乗し、単勝1.8倍の1番人気に応え初勝利を挙げた。ちなみに、このレースが2006年初の2歳新馬戦であり、2006年デビューの中で、勝ち上がり1番乗りであった。次走はオープンクラスの[[ラベンダー賞]]に出走し1番人気に支持されるも3着となった。このレースでは[[藤田伸二]]に乗り替わっていた。重賞初挑戦となった第38回[[函館2歳ステークス]]では、再び本田優が騎乗し5番人気ながら2着となった。続く第41回[[デイリー杯2歳ステークス]]では人気どおりの2着となり、初のGIとなった第58回[[朝日杯フューチュリティステークス]]では7番人気と低評価ながら2着となり、安定した走りで2歳を終えた。


=== 3歳 ===
== デビューまで ==
[[2007年]]、第41回[[シンザン記念]]に2番人気で出走し3着、第16回[[アーリントンカップ]]ではラベンダー賞以来の1番人気に支持されるも2着となった。第67回[[皐月賞]]では、[[主戦騎手]]だった本田優が調教師に転向し、暴力事件からの[[騎乗停止]]明けで騎乗馬がいなかった藤田伸二がラベンダー賞以来6レースぶりに騎乗するも、9番人気と低評価で結果も6着に終わった。


=== 村田牧場 ===
第12回[[NHKマイルカップ]]では得意の1600m、大本命不在のレースとあって単勝5.5倍ながら1番人気に支持されるもゴール前[[ピンクカメオ]]にかわされ2着だった。続く[[東京優駿]]では藤田が[[フィニステール (競走馬)|フィニステール]]に騎乗するため[[池添謙一]]に乗り替わりとなったが、13着に敗れた。
北海道新冠町の村田牧場は、1930年創業の老舗牧場である<ref name="優駿-2009-7-65">『優駿』2009年7月号 65頁</ref>。1989年に分場を開設して競走馬生産に本腰を入れ、その1期生である[[ユキノビジン]]である<ref name="優駿-2009-7-66">『優駿』2009年7月号 66頁</ref>。牧場が長年血を育んできた背景のあるユキノビジンは、[[岩手競馬]]でデビューした後、中央競馬に移籍して、1993年牝馬クラシック戦線に加わり、[[ベガ (競走馬)|ベガ]]には及ばなかったもの、[[桜花賞]]と[[優駿牝馬]]（オークス）で共に2着となった<ref name="優駿-2009-7-66" />。その後、秋初戦の[[クイーンステークス]]（GIII）で[[ホクトベガ]]他を下して、重賞初勝利。村田牧場は、これが中央競馬のサラブレッド平地重賞初優勝だった。ユキノビジンはまもなく引退し、牧場に戻り繁殖牝馬になったが、残した産駒は不振に終わる<ref name="優駿-2009-7-66" />。牧場の他の生産馬も大出世を遂げるには至らず、届きかけたGIタイトルから長い間遠ざかっていた<ref name="優駿-2009-7-66" />。


=== 誕生までの経緯 ===
休養を挟んで、短距離1200m戦の[[キーンランドカップ]]に出走。しかし最後は粘れず11着に敗れた。その後再び1600mの[[富士ステークス]]に出走するも10着に敗れた。次に[[第24回マイルチャンピオンシップ]]に出走するも、ここでも15番人気で16着と再び大敗した。しかし続く[[阪神カップ]]では、スタートから逃げる形でレースを進め、そのまましぶとく4着に粘った。


=== 4歳 ===
==== ビッグテンビー ====
ビッグテンビーは、村田牧場で生産された、父[[テンビー]]、母モガミヒメ、母系を遡ると2代母はモガミポイント、4代母は[[クリヒデ]]の牝馬である<ref name="優駿-2011-8-90">『優駿』2011年8月号 90頁</ref>。クリヒデは1962年、牝馬ながら[[天皇賞（秋）]]を制したほか、繁殖牝馬としても活躍し母や祖母として、1968年[[カブトヤマ記念]]を制したクリアヤメ、1980年[[北海道3歳ステークス]]を制したビッグディザイアー、1982年高崎大賞典を制したウインビクトリーなどを送り出していた<ref name="優駿-2011-8-90" />。モガミポイントは、[[早来町]]のマルゼン橋本牧場で生産された[[マルゼンスキー]]産駒であり<ref>『優駿』2008年5月号 85頁</ref>、[[ブービー賞]]11着から5馬身差勝利や、2戦連続二桁着順からの勝利など、戦績にムラがある馬だった<ref name="優駿-2011-8-90" />。
[[2008年]]、[[東京新聞杯]]から始動すると、前走同様に逃げ、最後は後方集団の追い込みをクビ差だけ凌いで、ようやくデビュー戦以来の2勝目を待望の重賞勝利で飾った。続く[[阪急杯]]では[[四位洋文]]に乗り代わったがまたも逃げでクビ差辛くも逃げ切り勝利、重賞を連勝した。


父のテンビーは、1992年[[ジャン・リュック・ラガルデール賞|グランクリテリウム]]を優勝したイギリス産であり、引退後、種牡馬として日本に輸入される。村田牧場代表の村田繁實が設立に尽力し、要職を担っていた優駿スタリオンステーションで繋養されていた<ref name="優駿-2009-7-65" /><ref name="優駿-2009-7-66" /><ref>{{Cite web |title=優駿スタリオンステーション 種牡馬 -2022- のご案内 |url=https://www.yushun-company.com/stallion/ |website=優駿 |access-date=2022-09-14 |language=ja}}</ref>。ビッグテンビーは、日本における初期のテンビー産駒であり、種牡馬の成功といった意味でも、村田や馬産地の大きな期待を集めていた<ref name="優駿-2009-7-65" />。
その後は[[マイラーズカップ]]出走を視野に入れていたが、高松宮記念に出走することになった。レースでは好スタートから先頭に立ち、そのまま逃げ切りを狙うも、最後は粘りきれず4着だった。レース後の4月2日、JRAより右橈骨遠位端骨折と発表され休養に入ることが発表された<ref>{{Cite web|publisher=ラジオNIKKEI|url=http://www.radionikkei.jp/keiba/entry-147427.html|title=ローレルゲレイロ、骨折が判明|accessdate=2022-08-20}}</ref>。


村田の自己所有、栗東の[[梅内忍]]厩舎からデビューしたビッグテンビーは、高い素質があった。その通り、2000年9月の新馬戦を、藤田伸二が騎乗し3馬身半で勝利する<ref name="優駿-2009-7-65" /><ref name="JBIS-ビッグテンビー">{{Cite web |title=競走成績：全競走成績｜ビッグテンビー |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000324318/record/?sort=ymd&page=1&order=A |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-14}}</ref>。しかしその後に故障し、1年以上戦線を離脱した<ref name="優駿-2009-7-65" />。2001年11月に復帰し2着となるも、再び脚をきたして再休養<ref name="優駿-2009-7-65" />。半年以上経過した2002年7月に再復帰し4着。さらに半年かかって2003年4月の再々復帰16着を以て引退、4戦1勝という成績だった<ref name="優駿-2009-7-65" /><ref name="JBIS-ビッグテンビー" />。高く見込んでいた村田は、ビッグテンビーを牧場の繁殖牝馬とし、その無念を産駒で晴らすことを目指す。引退直後の2003年春、村田によれば「産駒のデビュー前で、手ごろだったから<ref name="優駿-2009-7-66" />」という理由で、初年度の交配相手に[[キングヘイロー]]が選ばれた<ref name="優駿-2009-7-66" /><ref>{{Cite web |title=繁殖牝馬情報：牝系情報｜ビッグテンビー |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000324318/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-14}}</ref>。
休養明け初戦は[[スワンステークス]]に出走。最後の直線で脚を伸ばすが[[マイネルレーニア]]にわずかに届かず、2着だった。そして迎えた[[マイルチャンピオンシップ]]では道中2番手を追走して直線に向かったが、最後で伸び切れず、5着に敗れた。その後は香港へ遠征し、[[香港スプリント]]に出走したが、8着に終わった。


=== 5歳 ===
==== キングヘイロー ====
キングヘイローは、父[[ダンシングブレーヴ]]、母[[グッバイヘイロー]]の牡馬である。父はヨーロッパ、母はアメリカで活躍して日本でまぐわい、北海道新冠町の[[協和牧場]]で誕生した、2頭合わせてGI級競走11勝の良血だった<ref>『優駿』2005年5月号 48頁</ref>。牧場の大きな期待を集めながら、栗東トレーニングセンターの[[坂口正大]]厩舎からデビューし、デビュー3連勝で重賞優勝を果たす<ref>『優駿』2005年5月号 49頁</ref>。1998年クラシック戦線の有力候補に名を連ね、三冠競走を皆勤する。それぞれ3番人気、2番人気、3番人気に推されていたが、[[セイウンスカイ]]、[[スペシャルウィーク]]に敵わず、2着、14着、5着、期待されながら無冠に終わった<ref>『優駿』2005年5月号 50頁</ref><ref name="優駿-2005-5-51">『優駿』2005年5月号 51頁</ref>。
{{Vertical_images_list
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|枠幅=200px
| 1=The 39th Takamatsunomiya Kinen 20090329.jpg
| 2=2009年高松宮記念
| 3=Chukyo Racetrack 07.jpg
| 4=口取り式
| 5=Laurel_Guerreiro_2.jpg
| 6=表彰式
}}
[[2009年]]、2年連続で[[東京新聞杯]]から始動、スタートから逃げるものの、最後の直線で失速し13着と大敗した。次走は連覇がかかった阪急杯に出走、スタートから逃げるものの、最後の直線で[[ビービーガルダン]]に捉えられ2着に終わった。


古馬となった1999年、初戦の[[東京新聞杯]]、[[中山記念]]を連勝して復調するも、[[安田記念]]2番人気11着<ref name="優駿-2005-5-51" />。その後はしばらく凡走し続け、秋11月の[[マイルチャンピオンシップ]]、12月の[[スプリンターズステークス]]に臨み、いずれも好走。しかし、[[エアジハード]]、[[ブラックホーク (競走馬)|ブラックホーク]]に敵わず2着、3着でGIタイトルには届かなかった<ref name="優駿-2005-5-52">『優駿』2005年5月号 52頁</ref>。そして5歳となった2000年、[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]にて、[[ディヴァインライト]]、[[アグネスワールド]]、ブラックホークとの横一線の4頭の争いを、クビ、クビ、ハナ差で抑えて先着。GI初制覇を果たした<ref name="優駿-2005-5-52" />。勝利はこれを最後に遠ざかり、引退後は、優駿スタリオンステーションで種牡馬となる<ref name="優駿-2005-5-54">『優駿』2005年5月号 54頁</ref>。初年度から136頭の繁殖牝馬を集め、以後しばらく三桁の繁殖牝馬を集め続けていた<ref name="優駿-2005-5-54" /><ref>{{Cite web |title=種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）｜キングヘイロー |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000294840/sire/generation/thorough_s/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-14}}</ref>。
[[3月29日]]、第39回[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]に出走。レースはスタートから押して先頭で逃げ、直線では[[スリープレスナイト]]に一端交わされかけたところを再度内から差し返し、そのまま押し切って初のGIレース優勝。レース史上初の父仔制覇を成し遂げた。奇しくも、父[[キングヘイロー]]と同じ7枠13番での勝利であった。


まだ産駒がデビューしていない3年目の2003年春、キングヘイローとビッグテンビーはまぐわう<ref name="JBIS-ビッグテンビー-牝系">{{Cite web |title=繁殖牝馬情報：牝系情報｜ビッグテンビー |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000324318/broodmare/info/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-14}}</ref>。2004年5月3日、北海道新冠町の村田牧場にて、ビッグテンビーの初仔、キングヘイローの3年目産駒である、青鹿毛の牡馬（後のローレルゲレイロ）が誕生する<ref name="JBIS-ビッグテンビー-牝系" />。
続いて[[6月7日]]、第59回[[安田記念]]に出走。GI馬ながらここ最近のマイル戦では精彩を欠いていたためか6番人気の支持を受ける。好スタートからいつものように先団にとりついたが、直線で失速し15着と大敗した。休養を挟んで、[[9月13日]]の[[セントウルステークス]]に出走。好スタートから逃げるものの、直線で失速しブービーの14着と大敗した。


=== 幼駒時代 ===
10月4日、第43回[[スプリンターズステークス]]に出走。レースは第4コーナーを回って先頭に立ち、逃げ込みを図ろうとするところに外から[[ビービーガルダン]]が追い込み、2頭が並んでゴール板を駆け抜けた。レース終了から10分近い写真判定の結果、1cm差でローレルゲレイロが競り勝ち、春の高松宮記念に続いて春秋スプリント王に輝いた{{Efn|2戦続けて2桁着順の馬が平地GIを勝利したのは、グレード制導入以降で初めてであった<ref>{{Cite journal|和書|journal=優駿|issue=2011年8月号|pages=92}}</ref>。}}。


誕生直後、牧場を訪れた[[栗東トレーニングセンター]]の調教師・[[昆貢]]が接近している。昆は、競馬の未来のために、大馬主よりも中小馬主、大牧場よりも中小牧場の活躍に力を貸したいという考えの持ち主だった<ref name="優駿-2008-4-43">『優駿』2008年4月号 43頁</ref>。日高地方の中小牧場を頻繁に訪れては、優良な幼駒を発掘し、中小馬主に購入を仰ぐことというのが、ルーチンだった<ref name="優駿-2008-4-43" />。例えば、価格の安い馬、あまり人気のない種牡馬の産駒を盛んに受け入れ、反対にクラシックで活躍するサンデーサイレンス産駒の管理を自ら断るということが頻繁にあった<ref>『優駿』2011年8月号 89頁</ref><ref>『優駿』2008年7月号 32頁</ref>。そんな中、村田牧場とは、関係者と遠縁であるため、頻繁に訪れていた<ref name="優駿-2009-5-55" />。
その後、2年連続で香港に遠征し、[[12月13日]]の香港スプリントではスタートで出負けし、前半から強引にハナを奪いに行ったが、残り300mから大きく失速し13着に終わった。


昆は、ビッグテンビーの初仔について当初は「初仔だったので小さくて目立たなくて、血統的な華やかさもない<ref name="優駿-2008-4-38">『優駿』2008年4月号 38頁</ref>」と捉えていた。しかし、ある時、放牧地にいるビッグテンビーの初仔が目に留まる<ref name="優駿-2009-5-56">『優駿』2009年5月号 56頁</ref>。その後、牧場を訪れるたびに、その初仔が気になって仕方がなくなってしまった<ref name="優駿-2008-4-38" />。そこで昆は、この初仔の管理を希望する。まず所有してくれる馬主を探す必要があった。しかし、小さく、実績のないキングヘイロー産駒では自信がなく、躊躇して馬主に薦めることができなかった<ref>『優駿』2008年7月号 35頁</ref>。
スプリントGIを春秋連覇したことにより[[JRA賞最優秀短距離馬]]に選出された。


結局、1歳夏、新冠町の牧場が連携して運営するクラブ法人・ローレルレーシングに所有を乞い、了承を得る<ref name="優駿-2008-4-38" />。かくして、ローレルレーシングの所有が決定した<ref name="優駿-2008-4-38" />。ローレルレーシングは、愛馬会法人のローレルクラブで出資会員を募っていた。一口5万円の200口、総額1000万円という価格設定だったが、会員を集めることができず、満口には至らなかった<ref name="優駿-2009-12-77" />。結果的に、生産牧場の村田牧場自ら「かなりの口数<ref name="優駿-2009-12-77" />」（吉沢譲治）買い取って補填し、競走馬デビューにこぎつけていた<ref name="優駿-2009-12-77" />。産駒実績のない父、日本で人気がなくアイルランドに放出された母父、1勝馬の母、その初仔という条件では、「これでは手を出しづらい」（吉沢譲治）という身分だった<ref name="優駿-2009-12-77" />。
=== 6歳 ===
[[2010年]]の緒戦は初のダート戦となる第27回[[フェブラリーステークス]]から始動。スタートから果敢に逃げを打つも直線で一杯になり7着に敗れたが、[[ドバイゴールデンシャヒーン]]への出走を表明した。ドバイゴールデンシャヒーンでは逃げを打ち直線で外から[[キンセールキング]]、[[ロケットマン (競走馬)|ロケットマン]]らにかわされたが、4着と逃げ粘った。


ビッグテンビーの初仔は、ローレルレーシングの冠名「ローレル」に、ポルトガル語で戦士を意味する「ゲレイロ」を組み合わせた「'''ローレルゲレイロ'''」という競走馬名が与えられた<ref>{{Cite web |title=ローレルゲレイロの引退式が行われる {{!}} 競馬ニュース {{!}} 競馬ラボ |url=https://www.keibalab.jp/topics/6354/ |website=www.keibalab.jp |access-date=2022-09-17 |language=ja}}</ref>。
帰国後は、[[8月29日]]の[[キーンランドカップ]]に3番人気で出走。道中中団のインを追走するが直線で伸び切れず8着に敗れた。本番のスプリンターズステークスでは逃げる[[ウルトラファンタジー]]を見る形で追走するも直線で失速し14着と大敗してしまい、連覇はならなかった。


== 競走馬時代 ==
[[10月14日]]に引退を発表<ref>[http://www.sanspo.com/keiba/news/101014/kba1010141910019-n1.htm ローレルゲレイロが引退 今後は種牡馬に] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20101017152508/http://www.sanspo.com/keiba/news/101014/kba1010141910019-n1.htm |date=2010年10月17日 }} サンケイスポーツ 2010年10月14日閲覧</ref>。[[11月20日]]に[[京都競馬場]]にて引退式が行われた。


=== 2-3歳（2006-07年） ===
== 引退後 ==
引退後は[[優駿スタリオンステーション]]で種牡馬となった。


==== "最強の1勝馬" ====
[[2014年]][[5月22日]][[門別競馬場|門別競馬]]第6競走・[[JRA2歳認定競走|JRA認定フレッシュチャレンジ]]で、自身と同じ村田牧場生産のウールーズが産駒初勝利をあげた。
2006年6月17日、2004年産世代最初の[[新馬戦]]である、[[函館競馬場]]の芝1000メートルに[[本田優]]が騎乗しデビューする。先行して直線で抜け出し、突き放した。[[マイネカンナ]]らに3馬身半差をつけて初勝利、世代勝ち上がり一番乗りを果たした<ref>『優駿』2011年8月号 86頁</ref><ref name="優駿-2011-8-87">『優駿』2011年8月号 87頁</ref>。続いて7月22日の函館で連戦し、[[ラベンダー賞]]（OP）に厩舎が重用する[[藤田伸二]]に乗り替わり参戦、1番人気に支持されたが、逃げるエイシンイッテン、外から追い上げるインパーフェクトに封じられて3着だった<ref name="優駿-2011-8-87" />。


そして8月6日、再び函館の[[函館2歳ステークス]]（GIII）で重賞初出走となる。5番人気の支持だった<ref name="優駿-2006-10-86">『優駿』2006年10月号 86頁</ref>。以後、しばらく本田が騎乗する。スタートから1番人気エーシンダームスンに次ぐ2番手を追走したが、ハイペースを刻んだエーシンダームスンが早めに失速。最終コーナーで早めに抜け出す形となっていた<ref name="優駿-2006-10-86" />。後方勢の脚が利く展開の中、直線で粘り、並びかけてきたシャルトリューズを下したが、中団外から追い上げた[[ニシノチャーミー]]にかわされた<ref name="優駿-2006-10-86" />。1馬身4分の1差の2着となる<ref name="優駿-2006-10-86" />。
=== 主な産駒 ===

*2012年産
続いて10月14日、[[デイリー杯2歳ステークス]]（GII）に臨む。新馬戦で5馬身、[[野路菊ステークス]]で2馬身の逃げ切り、無敗の[[スペシャルウィーク]]産駒である[[オースミダイドウ]]が注目されていた<ref name="優駿-2006-10-88">『優駿』2006年10月号 88頁</ref>。オースミダイドウが1.3倍の1番人気に対し、ローレルゲレイロは8.9倍の2番人気だった<ref name="優駿-2006-10-88" />。スローペースの中団をオースミダイドウとともに追走。直線では最も内に潜って進出して追い上げ、先行馬を捉えて抜け出した<ref name="優駿-2006-10-88" />。しかし外から追い込んだオースミダイドウにゴール手前でかわされた。半馬身及ばず、再び2着となる<ref name="優駿-2006-10-88" />。
**シークロム（2015年[[スプリングカップ (岩手競馬)|スプリングカップ]]、[[イーハトーブマイル]]、2016年[[青藍賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001152450/|title=シークロム |publisher=JBISサーチ|accessdate=2018-01-23}}</ref>

*2015年産
それから12月10日、[[朝日杯フューチュリティステークス]]（GI）に臨む。無敗のオースミダイドウが抜けた1番人気、東京スポーツ杯2歳ステークスにて、[[フサイチホウオー]]に敗れ2着3着の[[フライングアップル]]、[[ドリームジャーニー]]が3番人気、2番人気だった。対してローレルゲレイロは、13.4倍の7番人気だった<ref name="優駿-2007-80">『優駿』2007年2月号 80頁</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=yAQUwAoZfWg&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2006年 朝日杯フューチュリティステークス（GI）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}5枠9番から先行、逃げるオースミダイドウを注視しての追走となった。第3コーナーから、逃げ切りを図るオースミダイドウに限りなく接近し、最終コーナーでは、外から並びかける<ref name="優駿-2007-80" />。直線入り口でかわして抜け出したが、オースミダイドウの抵抗も受けながらも先頭をゴール手前まで守り切った<ref name="優駿-2007-80" />。しかし大外から追い込んだドリームジャーニーに2頭まとめて差し切られる<ref>『優駿』2007年2月号 34頁</ref>。オースミダイドウに4分の3馬身差をつけたが、ドリームジャーニーに半馬身敵わず、再三2着となる<ref name="優駿-2007-80" />。
**リンノゲレイロ（2018年筑紫野賞、[[佐賀皐月賞]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001203661/|title=リンノゲレイロ |publisher=JBISサーチ|accessdate=2018-04-23}}</ref>

*2016年産
年をまたいで3歳、2007年1月8日の[[シンザン記念]]（JpnIII）に臨み、[[中京2歳ステークス]]1着、2着の[[ダイワスカーレット]]、[[アドマイヤオーラ]]と対して、ダイワスカーレットに次ぐ2番人気となる<ref name="優駿-2007-3-66">『優駿』2007年3月号 66頁</ref>。中団を追走して直線で追い上げたが、ダイワスカーレットとアドマイヤオーラの先頭争いに加われなかった<ref name="優駿-2007-3-66" />。勝利したアドマイヤオーラに約4馬身、ダイワスカーレットに2馬身半後れを取る3着となる<ref name="優駿-2007-3-66" />。
**アルネゴー（2018年[[黒潮ジュニアチャンピオンシップ]]、[[金の鞍賞]]、2019年[[黒潮皐月賞]]、[[西日本ダービー]]）<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001215862/|title=アルネゴー |work=JBISサーチ|accessdate=2019-11-2}}</ref>

**クルーズラミレス（2019年[[ウイナーカップ]]）
そして2月24日、[[アーリントンカップ]]（JpnIII）に臨み、2戦2勝の[[トーセンキャプテン]]と対する。トーセンキャプテンと共にオッズ2倍台となるが、ローレルゲレイロが1番人気だった<ref name="優駿-2007-4-70">『優駿』2007年4月号 70頁</ref>。人気の2頭は好位を追走し、直線で共に抜け出して後続を突き放し、2頭だけの競り合いを演じていた。競り合いはもつれたが、ゴール手前でわずかにトーセンキャプテンに後れを取った<ref name="優駿-2007-4-70" />。重賞優勝馬[[マイネルレーニア]]などに4馬身差をつけながら、トーセンキャプテンにはクビ差及ばず、再びの重賞2着となる<ref name="優駿-2007-4-70" />。この週で引退だった本田を勝利に導くことができなかった<ref>{{Cite web |title=本田優騎手、最終週は2勝 {{!}} 競馬ニュース |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=18915 |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-14 |language=ja}}</ref>。

続いて、春の3歳GI、クラシックに参戦する。本田の引退により、藤田がしばらく騎乗することとなる。4月15日、第一弾の[[皐月賞]]（JpnI）に臨んだが、9番人気6着だった。そして5月6日、[[NHKマイルカップ]]（JpnI）に臨む。雨中の稍重馬場だった<ref name="優駿-2007-7-66">『優駿』2007年7月号 66頁</ref>。オースミダイドウ、[[きさらぎ賞]]優勝馬[[アサクサキングス]]とともに有力視されたが、2頭ともすでに先着した経験があり、1番人気に推された<ref name="優駿-2007-7-66" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=vXRuzxIjF-A&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2007年 NHKマイルカップ（JpnI）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}スタートから好位を確保し、ハイペースを追走した<ref name="優駿-2007-7-66" />。直線では馬場の中央に展開して追い上げ、先頭に立った<ref name="優駿-2011-8-87" />。内からムラマサノヨートー、シベリアンバードが接近して来たものの、先頭を守ってゴール手前にまで到達する。しかし寸前で大外から追い上げたブービー17番人気の[[ピンクカメオ]]に差し切られた<ref name="優駿-2007-7-66" />。ムラマサノヨートーなどに半馬身差をつけたが、ピンクカメオに半馬身及ばず、再びGI2着となった<ref name="優駿-2007-7-66" />。それから[[東京優駿]]（日本ダービー）に代打・[[池添謙一]]とともに臨んだが、[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]に敗れる13着だった。

ここまでGIや重賞で好走しながら、2勝目を挙げることができなかった{{Efn|この教訓が、翌2008年にクラシック戦線に乗ったディープスカイに活かされた。毎日杯を優勝したディープスカイは、皐月賞を見送り、NHKマイルカップ、東京優駿に出走し、いずれも優勝。いわゆる「変則二冠」を成し遂げている<ref>『優駿』2010年6月号 158-160頁</ref>。}}。そして次第に「最強の1勝馬」と言われるようになる。その称号は3歳のうちに拭い去ることができなかった<ref name="優駿-2011-8-87" /><ref name="スポニチ-骨折">{{Cite web |title=ローレルゲレイロ骨折、復帰は秋以降 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/04/03/kiji/K20080403Z00001460.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-09-15 |language=ja}}</ref>。この後は、夏負けにかかって不調となり大敗を繰り返す<ref>{{Cite web |title=１センチ差大接戦! 春秋連覇だローレルゲレイロ=スプリンターズＳ |url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/200910040004-spnavi |website=スポーツナビ |access-date=2022-09-16 |language=ja}}</ref>。谷川善久によれば「もはや『最強の1勝馬』との声すら聞こえなくなる。まさに"戻ってこない"馬としての姿が、そこにはあった<ref name="優駿-2011-8-88">『優駿』2011年8月号 88頁</ref>」という状況だった。夏の[[キーンランドカップ]]（GIII）で古馬に挑み、1番人気となるも11着、秋は[[富士ステークス]]（GIII）は10着、[[マイルチャンピオンシップ]]（GI）は16着、いずれも好位追走から後退しての敗北だった<ref name="優駿-2011-8-88" />。しかし、暮れの[[阪神カップ]]（GII）では、新馬戦以来の逃げに出て、9番人気ながら4着に残り、復調を見せた<ref>『優駿』2008年2月号 80頁</ref><ref name="優駿-2011-8-88" />。

=== 4歳（2008年） ===
古馬となり、2月2日の[[東京新聞杯]]（GIII）で始動する。[[カンパニー (競走馬)|カンパニー]]、[[エイシンデピュティ]]ら重賞優勝馬と対し、6番人気となる<ref name="優駿-2008-4-80">『優駿』2008年4月号 80頁</ref>。阪神カップ同様にハナを奪い、逃げに出た。中途でアポロノサトリに先頭を譲ったが、直線で一伸びして、アポロノサトリをかわして抜け出した。すぐ外からタマモサポート、大外からリキッドノーツに追い上げを許し、横一線並ばれたが、クビ差最先着を果たした<ref name="優駿-2008-4-80" />。デビュー戦以来1年半ぶりの勝利、重賞初勝利を挙げた<ref name="優駿-2008-4-80" />。1999年優勝の父とともに父仔東京新聞杯優勝を成し遂げた<ref name="優駿-2008-4-81">『優駿』2008年4月号 81頁</ref>。また昆は、これがJRA重賞初勝利だった<ref name="優駿-2008-4-81" />。

続いて3月2日、[[阪急杯]]（GIII）に臨む。ここまで藤田が継続して騎乗していたが、この日は中山で先約に応えていたため、騎乗できなかった<ref name="優駿-2009-5-56" />。そこで、藤田の推薦により、厩舎とは縁のなかった[[四位洋文]]が起用される、以後しばらくは四位が騎乗し続けた{{Efn|この起用をきっかけに、昆と四位に関係が築かれ、ディープスカイの主戦起用に繋がる。}}<ref name="優駿-2009-5-56" /><ref name="優駿-2009-5-57" /><ref name="優駿-2009-5-56" />。GI優勝馬[[スズカフェニックス]]、オープン3勝[[キンシャサノキセキ]]に次ぐ3番人気だった<ref name="優駿-2008-5-84">『優駿』2008年5月号 84頁</ref>。スタートからハナを奪い、再び逃げて平均ペースで引っ張った<ref name="優駿-2008-5-84" />。後続を引き付け、先頭のまま最終コーナーに到達した<ref name="優駿-2008-5-84" />。直線ではスズカフェニックスに接近を許したが逃げ切り、アタマ差先着、重賞連勝を果たした<ref name="優駿-2008-5-84" />。この後は、4月の[[マイラーズカップ]]を目指したが、逃げ馬の[[アストンマーチャン]]などが回避した高松宮記念に臨む<ref>{{Cite web |title=ローレルゲレイロ、高松宮記念へ(14日) |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/44239 |website=競馬ブック |access-date=2022-09-15}}</ref>。逃げる有力馬がいなくなったことからの急転進だった<ref name="優駿-2011-8-90" />。

それから3月30日の高松宮記念では、スズカフェニックスに次ぐ2番人気の支持だった<ref name="優駿-2008-5-78">『優駿』2008年5月号 78頁</ref>。ハナを奪ってハイペースで飛ばし、最終コーナーで[[フサイチリシャール]]に先頭を譲ったが、直線で盛り返した<ref>『優駿』2008年5月号 42-43頁</ref><ref name="優駿-2011-8-89">『優駿』2011年8月号 89頁</ref>。中団、好位、後方から追い上げた[[ファイングレイン]]、キンシャサノキセキ、スズカフェニックスには及ばなかったものの、フサイチリシャールは差し返し4着を確保した<ref name="優駿-2008-5-78" /><ref name="優駿-2011-8-89" />。しかしこの直後に、右橈骨遠位端骨折が判明、半年以上の全治を要するために戦線を離脱、春シーズンが終了する<ref name="優駿-2008-5-84" /><ref name="スポニチ-骨折" />。

秋、11月1日のスワンステークス（GII）で復帰、スズカフェニックス、ファリダットに次ぐ3番人気に推される<ref name="優駿-2009-1-94">『優駿』2009年1月号 94頁</ref>。[[マイネルレーニア]]、[[ステキシンスケクン]]に続く3番手を追走<ref name="優駿-2009-1-94" />。直線で追い上げて、マイネルレーニアに接近したが、かわすことができなかった。半馬身届かず2着となる<ref name="優駿-2009-1-94" />。その後、マイルチャンピオンシップでは3番手追走から直線で抜け出したが、ブルーメンブラット、スーパーホーネット、ファイングレイン、カンパニーにかわされ、5着だった<ref>『優駿』2009年1月号 90頁</ref>。暮れには、外国遠征を敢行し、[[香港スプリント]]（G1）にトウショウカレッジとともに日本調教馬2頭で参戦、単勝29倍の支持だった<ref name="優駿-2009-2-77">『優駿』2009年2月号 77頁</ref>。好スタートから好位を得て、直線に向いて抜け出しを図ったが、伸びず8着敗退となった<ref name="優駿-2009-2-77" />。

=== 5-6歳（2009-10年） ===

==== 高松宮記念 ====
5歳となった2005年、前年に続いて1月31日の東京新聞杯で始動し2番人気、逃げたが、不良馬場が祟って13着<ref>『優駿』2009年3月号 98頁</ref>。それから3月1日の阪急杯では、藤田が舞い戻った。藤田は以後、引退まで騎乗することとなる。参戦するにあたっては、香港遠征の際に、昆が学んだ外国流の馬本位の調教を実践し始めていた<ref name="優駿-2009-5-57">『優駿』2009年5月号 57頁</ref>。これまで常に最も早いタイムで駆けて身体を鍛えるのに重点を置いていたが、外国流の調教は、精神の充実ももたらされることとなった<ref name="優駿-2009-5-57" />。当日は3番人気で臨む<ref name="優駿-2009-5-76">『優駿』2009年5月号 76頁</ref>。再び逃げて直線に向いたが、2番手追走の[[ビービーガルダン]]に捉えられ、1馬身4分の1差の2着だった<ref name="優駿-2009-5-76" /><ref>{{Cite web |title=高松宮でもブチ込む！ビービーガル弾！／阪急杯 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/03/02/kiji/K20090302Z00001440.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-09-15 |language=ja}}</ref>。

3月29日、高松宮記念に臨む。この年は、急遽参戦し敗れた前年を踏まえて、早々と春の目標を高松宮記念に定めていた<ref name="優駿-2009-5-57" /><ref name="日刊-高松宮記念"">{{Cite web |title=ローレルゲレイロ藤田だから逃げ切った／Ｇ１復刻｜極ウマ・プレミアム |url=https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1795644&year=2017&month=03&day=26 |website=p.nikkansports.com |access-date=2022-09-16 |language=ja}}</ref>。阪急杯を前哨戦に使い好走するなど計画を滞りなくこなし、新しい外国流の調整方法も成功するなど、抜かりのない状態での参戦だった<ref name="優駿-2009-5-57" />。相手には、前年秋のスプリンターズステークスを制し目下5連勝中の[[スリープレスナイト]]、前年の高松宮記念を制したファイングレインがいる中、7.6倍の3番人気に推される<ref name="優駿-2009-5-72">『優駿』2009年5月号 72頁</ref>。1番人気は3倍のスリープレスナイト、2番人気は6倍のファリダット、4番人気以降はビービーガルダン、キンシャサノキセキなどと続いていた<ref name="優駿-2009-5-72" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=s7_Lxv7GLFk&t=3s&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2009年 高松宮記念（GI）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}7枠13番からスタートしてハナを奪い、逃げてハイペースで先導<ref name="優駿-2009-5-72" />。先頭を守って最終コーナーを通過した<ref name="優駿-2009-5-55">『優駿』2009年5月号 55頁</ref>。直線では好位追走から抜け出たスリープレスナイトに並ばれて先頭が脅かされたが、終いにもう一伸びして逃げ切った<ref name="優駿-2009-5-55" />。半馬身差をつけて最先着を果たした<ref name="優駿-2009-5-72" />。

GI級競走9度目の挑戦でGI初勝利。2002年、藤田が導いた[[ショウナンカンプ]]以来となる逃げ切り優勝を果たした<ref name="日刊-高松宮記念"" />。また2000年優勝の父に続いて、史上初めてとなる高松宮記念父仔優勝を成し遂げる<ref>『優駿』2009年5月号 73頁</ref>。父仔の枠番はいずれも7枠13番だった<ref name="netkeiba-高松宮記念アラカルト">{{Cite web |title=高松宮記念アラカルト {{!}} 競馬ニュース |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=35304 |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-16 |language=ja}}</ref>。さらにローレルレーシング並びに村田牧場は、これがJRAGI初優勝だった<ref name="netkeiba-高松宮記念アラカルト" />。続いて臨んだ安田記念では同厩舎の1歳下、東京優勝優勝馬の[[ディープスカイ]]と共闘したが、ウオッカに敗れる15着だった<ref name="優駿-2009-9-31">『優駿』2009年9月号 31頁</ref>。

==== スプリンターズステークス ====
その後は、浦河町のグランデファームで放牧となったが<ref name="優駿-2009-9-31" />、放牧中に夏負けして、体調を崩してしまう<ref name="優駿-2009-11-60">『優駿』2009年11月号 60頁</ref>。7月下旬、函館競馬場に入厩し、秋は、もう一つのスプリントGIであるスプリンターズステークスを目指していたが<ref name="優駿-2009-9-31" />、調教ではデビュー前の2歳馬にも先着できないほどの体調だった<ref name="優駿-2009-11-60" />。体調、馬体重が回復しないまま始動戦、9月13日のセントウルステークス（GII）に臨み、スリープレスナイト、[[カノヤザクラ]]、[[サンダルフォン (競走馬)|サンダルフォン]]などと対した。スタートから逃げに出たが直線で後退、14着に敗退していた<ref name="優駿-2009-11-60" /><ref>『優駿』2009年11月号 88頁</ref>。

そして10月4日、スプリンターズステークスに臨んでいる。その日が近づいても、一向に体調が回復していなかった。そこで昆は、上手くいった春の軽い調教法を止めて、従来のように強く促す調教法に戻していた<ref name="優駿-2009-11-63">『優駿』2009年11月号 63頁</ref>。迎えた当日、セントウルステークスは、不調のマイナス6キログラムで大敗していたが、今回はさらに減らしてマイナス4キログラムとなり、馬体重は回復していなかった<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091005-551766.html |title=ゲレイロ次は香港照準/スプリンターズS |access-date=2022-9-16 |publisher=[[日刊スポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20091230023242/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091005-551766.html |archive-date=2009-12-30}}</ref>。調子も「高松宮記念時を100点とするなら、良くて90点といったところ<ref>『優駿』2009年11月号 61頁</ref>」（軍土門隼夫）だったという。

セントウルステークスで2着、前年優勝馬のスリープレスナイトが参戦直前で[[屈腱炎]]を発症して引退していたが、ローレルゲレイロは人気を集めることができず、13.8倍の6番人気だった<ref name="優駿-2009-12-76">『優駿』2009年12月号 76頁</ref>。セントウルステークス優勝の[[アルティマトゥーレ]]、[[キーンランドカップ]]優勝のビービーガルダン、オーストラリアの[[シーニックブラスト]]、前年2着のキンシャサノキセキ、3歳牝馬[[グランプリエンゼル]]が人気で上回っていた<ref name="優駿-2009-12-76" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=ybWADd1ZFJ0&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2009年 スプリンターズステークス（GI）<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}7枠13番からスタートし、促されてハナを奪って逃げ、ハイペースで先導した<ref name="優駿-2009-12-76" />。先頭を守って最終コーナーを通過。直線では逃げ切りを図ったが、好位追走から追い込むビービーガルダンに詰め寄られた<ref name="優駿-2009-12-76" />。ビービーガルダンには勢いがあったが粘って抵抗し、やがて2頭並び立つ競り合いに持ち込む。しばらく続いた競り合いは、均衡を保ったままだった。ほとんど同時に決勝線を通過する<ref name="優駿-2009-12-76" />。

優劣判定は写真判定に持ち込まれたが、10分が経過しても発表されなかった<ref name="優駿-2009-11-63" />。そして入線約12分後、ローレルゲレイロのハナ差、約1センチメートル先着が確定する<ref name="優駿-2009-11-63" />。確定まで12分を要したのは、前年の天皇賞（秋）・ウオッカ、ダイワスカーレットの優劣を分けた13分に匹敵し、1センチメートル差は、前年の天皇賞（秋）の2センチメートル差を上回り、1996年スプリンターズステークス・[[フラワーパーク]]、[[エイシンワシントン]]の優劣に並ぶ、いわゆるGI史上「最小着差」{{Efn|あくまで公に呼ばれているだけであり、正式記録ではない。}}での決着だった<ref name="優駿-2009-11-63" />。

GI2勝目を挙げる。1996年フラワーパーク、2001年[[トロットスター]]以来史上3頭目の同一年のJRAスプリントGI独占<ref name="優駿-2009-12-77">『優駿』2009年12月号 77頁</ref>。それらに2002年2003年にかけて優勝した[[ビリーヴ]]を加え、史上4頭目の両スプリントGI優勝を果たした<ref name="netkeiba-スプリンターズSアラカルト">{{Cite web |title=スプリンターズSアラカルト {{!}} 競馬ニュース |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=40142 |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-17 |language=ja}}</ref>。また父キングヘイローが1999年3着、2000年7着で叶わなかったスプリンターズステークスを優勝<ref name="netkeiba-スプリンターズSアラカルト" />。さらにJRAGIで史上初めて、二桁着順の2連敗からの巻き返し優勝を果たしている<ref name="優駿-2009-12-76" />。入線直後は、ビービーガルダンと安藤勝己が勝利を確信し、検量室前では1着用の枠場に収まって下馬しているが、ローレルゲレイロと藤田は、どちらかわからず、どの枠場でもないところ下馬している<ref name="優駿-2009-11-63" /><ref name="日刊-スプリンターズS">{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091005-551760.html |title=ゲレイロ1cm差戴冠/スプリンターズS |access-date=2022-9-16 |publisher=[[日刊スポーツ]] |archive-date=2009‐10‐8 |archive-url=https://web.archive.org/web/20091008111042/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091005-551760.html}}</ref>。とりあえずの着順が示される検量室のホワイトボードも「9、13」でビービーガルダン優勝を示しているように見えていた<ref name="日刊-スプリンターズS" />。そのため、藤田は「正直負けてると思った<ref name="日刊-スプリンターズS" />」という。対して昆は、不調の中、優勝相当の走りを見せただけでも満足だったという<ref name="優駿-2009-11-63" />。

その後は、前年に引き続き香港スプリントに臨んだが、13着敗退した<ref>{{Cite web |title=ローレルゲレイロは13着敗退/香港スプリント {{!}} 競馬ニュース |url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=42434 |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-16 |language=ja}}</ref>。この年のJRA賞では、全287票中268票を集めて、[[JRA賞最優秀短距離馬|最優秀短距離馬]]に選出された<ref>{{Cite web |title=２００９年ＪＲＡ賞各部門の選考経過、投票結果～カンパニーに特別賞｜競馬実況web｜競馬｜ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-178347.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-16 |language=ja}}</ref>。

==== 引退 ====
6歳となった2010年は、フェブラリーステークスでダートに臨み、7着。続いて[[アラブ首長国連邦]]の[[ドバイワールドカップデー]]、[[ドバイゴールデンシャヒーン]]（[[オールウェザー (競馬)|オールウェザー]]1200メートル）に臨んでいる。実戦で初めて遮眼革を使用していた<ref>『優駿』2010年5月号 48頁</ref>。スタートは出遅れた。それでも拘ってハナを奪取し逃げるも、終いまで持たなかった<ref name="優駿-2010-5-47">『優駿』2010年5月号 47頁</ref>。アメリカの{{仮リンク|キンセールキング|en|Kinsale King}}、シンガポールの[[ロケットマン (競走馬)|ロケットマン]]などに敵わなかったが、粘り4着を確保した<ref name="優駿-2010-5-47" />。この後は放牧し、夏は休養となる<ref>{{Cite web |title=【古馬次走】ローレルゲレイロはキーンランドＣへ - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/08/12/kiji/K20100812Z00002590.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-09-15 |language=ja}}</ref>。

秋は、8月29日のキーンランドカップで始動するも8着。連覇が懸かった10月3日のスプリンターズステークスは14着だった<ref>『優駿』2010年12月号 80頁</ref>。10月14日、競走馬引退を発表<ref>{{Cite web |title=ローレルゲレイロが引退 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/10/14/kiji/K20101014Z00000680.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-09-15 |language=ja}}</ref>。[[11月20日]]、[[京都競馬場]]にて引退式が行われた<ref name="スポニチ-引退">{{Cite web |title=ローレルゲレイロ引退式 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/11/21/kiji/K20101121Z00002290.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2022-09-15 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=ローレルゲレイロの引退式｜競馬実況web｜競馬｜ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-193463.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2022-09-15 |language=ja}}</ref>。同日付で、日本中央競馬会の競走馬登録を抹消する<ref name="スポニチ-引退" />。

== 種牡馬時代 ==
引退後は、父キングヘイローと同じ優駿スタリオンステーションで種牡馬となる<ref name="優駿-2011-8-93" />。初年度となる2011年は、41頭の繁殖牝馬を集めた。その後、48頭、50頭、70頭を経て、5年目となる2015年は79頭の繁殖牝馬を集めた<ref name="JBIS-ローレルゲレイロ-種牡馬成績" />。しかしこれがピークとなり、54頭、12頭と右肩下がりで減少。以後、2021年まで二桁の繁殖牝馬を集めることができていない<ref name="JBIS-ローレルゲレイロ-種牡馬成績" />。

産駒には、地方競馬の重賞優勝馬がいる。シークロムは、[[岩手競馬]]の重賞3勝<ref name="JBIS-シークロム" />。リンノゲレイロは、[[佐賀競馬]]の重賞2勝<ref name="JBIS-リンノゲレイロ" />。アルネゴーは、[[高知競馬]]の重賞4勝<ref name="JBIS-アルネゴー" />。クルーズラミレスは、岩手の[[ウイナーカップ]]を優勝した<ref name="JBIS-クルーズラミレス" />。またアイオライトは、2019年の[[全日本2歳優駿]]（JpnI）で2着となったほか、中央競馬の[[リステッド競走]]であるベテルギウスステークス並びに大沼ステークスを優勝、福島民友カップでは2着となっている<ref>{{Cite web |title=アイオライト |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001229911/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-17}}</ref>。


== 競走成績 ==
== 競走成績 ==
以下の内容は、[[netkeiba.com]]<ref>{{Cite web |title=ローレルゲレイロの競走成績 {{!}} 競走馬データ |url=https://db.netkeiba.com/horse/2004100933/ |website=netkeiba.com |access-date=2022-09-17 |language=ja}}</ref>並びにJBISサーチ<ref>{{Cite web |title=競走成績：全競走成績｜ローレルゲレイロ |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000805347/record/?sort=ymd&page=1&order=A |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-12}}</ref>、『[[優駿]]』<ref name="優駿-2011-8-93" />の情報に基づく。
{|style="font-size: 90%; text-align: center; border-collapse: collapse;white-space:nowrap"
{| style="border-collapse: collapse; font-size: 90%; text-align: center; white-space: nowrap;"
|colspan="3"|年月日
! colspan="3" |競走日
|[[競馬場]]
! nowrap="" |競馬場
|競走名
!競走名
|[[競馬の競走格付け|格]]
!格
|頭<br />数
!距離
|枠<br />番
（馬場）
|馬<br />番
!頭
|colspan="2"|オッズ<br />（人気）
数
|着順
!枠
|[[騎手]]
番
|[[負担重量|斤量]]<br/>[kg]
!馬
|[[競走馬#競走馬の適性|距離]]（[[馬場状態|状態]]）
番
|タイム<br />（[[上がり (競馬)|上り]]3[[ハロン (単位)|F]]）
! colspan="2" |オッズ
|タイム<br />差
（人気）
|勝ち馬/（2着馬）
!着順
!タイム
（上り3F）
!着差
!騎手
!斤量
[kg]
!1着馬
（2着馬）
!馬体重
[kg]
|-
|-
|[[2006年|2006]]
|[[2006年|2006]].
|6.
|{{0}}6.
|[[6月17日|17]]
|[[6月17日|17]]
|[[函館競馬場|函館]]
|[[函館競馬場|函館]]
|[[新馬|2歳新馬]]
|[[新馬|2歳新馬]]
|
|
| nowrap="" |芝1000m（良）
|9
|9
|5
|5
|5
|5
| nowrap="" |{{0}}1.8
|1.8
|（1人）
|{{0}}（1人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
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| nowrap="" | -0.6
|[[本田優]]
|[[本田優]]
|54
|54
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|0:58.5 (34.8)
| -0.6
|（[[マイネカンナ]]）
|（[[マイネカンナ]]）
|448
|-
|-
|
|
|7.
|{{0}}7.
|[[7月22日|22]]
|[[7月22日|22]]
|函館
|函館
|ラベンダー賞
|ラベンダー賞
|{{OP}}
|{{OP}}
|芝1200m（良）
|7
|7
|2
|2
|2
|2
|2.0
|{{0}}2.0
|（1人）
|{{0}}（1人）
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|{{0|-}}0.3
|[[藤田伸二]]
|[[藤田伸二]]
|54
|54
|芝1200m（良）
|1:11.2 (37.3)
|0.3
|インパーフェクト
|インパーフェクト
|450
|-
|-
|
|
|8.
|{{0}}8.
|[[8月6日|6]]
|{{0}}[[8月6日|6]]
|函館
|函館
|[[函館2歳ステークス|函館2歳S]]
|[[函館2歳ステークス|函館2歳S]]
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1200m（良）
|15
|15
|6
|6
|11
|11
|12.2
|12.2
|（5人）
|{{0}}（5人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:10.5 (36.2)
|{{0|-}}0.2
|本田優
|本田優
|54
|54
|芝1200m（良）
|1:10.5 (36.2)
|0.2
|[[ニシノチャーミー]]
|[[ニシノチャーミー]]
|448
|-
|-
|
|
|10.
|10.
|[[10月4日|4]]
|{{0}}[[10月4日|4]]
|[[京都競馬場|京都]]
|[[京都競馬場|京都]]
|[[デイリー杯2歳ステークス|デイリー杯2歳S]]
|[[デイリー杯2歳ステークス|デイリー杯2歳S]]
|{{GII}}
|{{GII}}
|芝1600m（良）
|13
|13
|4
|4
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|5
|8.9
|{{0}}8.9
|（2人）
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|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:34.4 (34.8)
|{{0|-}}0.1
|本田優
|本田優
|55
|55
|芝1600m（良）
|1:34.4 (34.8)
|0.1
|[[オースミダイドウ]]
|[[オースミダイドウ]]
|458
|-
|-
|
|
198行目: 244行目:
|[[朝日杯フューチュリティステークス|朝日杯FS]]
|[[朝日杯フューチュリティステークス|朝日杯FS]]
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1600m（良）
|15
|15
|5
|5
|9
|9
|13.4
|13.4
|（7人）
|{{0}}（7人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:34.5 (35.4)
|{{0|-}}0.1
|本田優
|本田優
|55
|55
|芝1600m（良）
|1:34.5 (35.4)
|0.1
|[[ドリームジャーニー]]
|[[ドリームジャーニー]]
|472
|-
|-
|[[2007年|2007]]
|[[2007年|2007]].
|1.
|{{0}}1.
|[[1月8日|8]]
|{{0}}[[1月8日|8]]
|京都
|京都
|[[シンザン記念]]
|[[シンザン記念]]
|{{JpnIII}}
|{{JpnIII}}
|芝1600m（良）
|10
|10
|5
|5
|5
|5
|3.0
|{{0}}3.0
|（2人）
|{{0}}（2人）
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|1:35.7 (33.7)
|{{0|-}}0.6
|本田優
|本田優
|57
|57
|芝1600m（良）
|1:35.7 (33.7)
|0.6
|[[アドマイヤオーラ]]
|[[アドマイヤオーラ]]
|470
|-
|-
|
|
|2.
|{{0}}2.
|[[2月24日|24]]
|[[2月24日|24]]
|[[阪神競馬場|阪神]]
|[[阪神競馬場|阪神]]
|[[アーリントンカップ|アーリントンC]]
|[[アーリントンカップ|アーリントンC]]
|{{JpnIII}}
|{{JpnIII}}
|芝1600m（良）
|16
|16
|7
|7
|14
|14
|2.4
|{{0}}2.4
|（1人）
|{{0}}（1人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:33.9 (34.7)
|{{0|-}}0.0
|本田優
|本田優
|57
|57
|芝1600m（良）
|1:33.9 (34.7)
|0.0
|[[トーセンキャプテン]]
|[[トーセンキャプテン]]
|468
|-
|-
|
|
|4.
|{{0}}4.
|[[4月15日|15]]
|[[4月15日|15]]
|中山
|中山
|[[皐月賞]]
|[[皐月賞]]
|{{JpnI}}
|{{JpnI}}
|芝2000m（良）
|18
|18
|1
|1
|2
|2
|30.7
|30.7
|（9人）
|{{0}}（9人）
|{{0}}6着
|{{0}}6着
|2:00.2 (34.6)
|{{0|-}}0.3
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝2000m（良）
|2:00.2 (34.6)
|0.3
|[[ヴィクトリー (競走馬)|ヴィクトリー]]
|[[ヴィクトリー (競走馬)|ヴィクトリー]]
|464
|-
|-
|
|
|5.
|{{0}}5.
|[[5月6日|6]]
|{{0}}[[5月6日|6]]
|[[東京競馬場|東京]]
|[[東京競馬場|東京]]
|[[NHKマイルカップ|NHKマイルC]]
|[[NHKマイルカップ|NHKマイルC]]
|{{JpnI}}
|{{JpnI}}
|芝1600m（稍）
|18
|18
|5
|5
|10
|10
|5.5
|{{0}}5.5
|（1人）
|{{0}}（1人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:34.4 (35.6)
|{{0|-}}0.1
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1600m（稍）
|1:34.4 (35.6)
|0.1
|[[ピンクカメオ]]
|[[ピンクカメオ]]
|460
|-
|-
|
|
|5.
|{{0}}5.
|[[5月27日|27]]
|[[5月27日|27]]
|東京
|東京
|[[東京優駿]]
|[[東京優駿]]
|{{JpnI}}
|{{JpnI}}
|芝2400m（良）
|18
|18
|7
|7
299行目: 351行目:
|（13人）
|（13人）
|13着
|13着
|2:26.1 (34.8)
|{{0|-}}1.6
|[[池添謙一]]
|[[池添謙一]]
|57
|57
|芝2400m（良）
|2:26.1 (34.8)
|1.6
|[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]
|[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]
|460
|-
|-
|
|
|8.
|{{0}}8.
|[[8月26日|26]]
|[[8月26日|26]]
|[[札幌競馬場|札幌]]
|[[札幌競馬場|札幌]]
|[[キーンランドカップ|キーンランドC]]
|[[キーンランドカップ|キーンランドC]]
|{{JpnIII}}
|{{JpnIII}}
|芝1200m（良）
|15
|15
|1
|1
|2
|2
|4.9
|{{0}}4.9
|（1人）
|{{0}}（1人）
|11着
|11着
|1:09.4 (35.2)
|{{0|-}}0.8
|藤田伸二
|藤田伸二
|53
|53
|芝1200m（良）
|1:09.4 (35.2)
|0.8
|[[クーヴェルチュール]]
|[[クーヴェルチュール]]
|464
|-
|-
|
|
331行目: 384行目:
|[[富士ステークス|富士S]]
|[[富士ステークス|富士S]]
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1600m（良）
|18
|18
|8
|8
|16
|16
|10.0
|10.0
|（5人）
|{{0}}（5人）
|10着
|10着
|1:33.9 (35.0)
|{{0|-}}0.6
|藤田伸二
|藤田伸二
|54
|54
|芝1600m（良）
|1:33.9 (35.0)
|0.6
|[[マイネルシーガル]]
|[[マイネルシーガル]]
|464
|-
|-
|
|
350行目: 404行目:
|[[マイルチャンピオンシップ|マイルCS]]
|[[マイルチャンピオンシップ|マイルCS]]
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1600m（良）
|18
|18
|7
|7
356行目: 411行目:
|（15人）
|（15人）
|16着
|16着
|1:34.0 (35.6)
|{{0|-}}1.3
|[[和田竜二]]
|[[和田竜二]]
|56
|56
|芝1600m（良）
|1:34.0 (35.6)
|1.3
|[[ダイワメジャー]]
|[[ダイワメジャー]]
|464
|-
|-
|
|
369行目: 424行目:
|[[阪神カップ|阪神C]]
|[[阪神カップ|阪神C]]
|{{JpnII}}
|{{JpnII}}
|芝1400m（良）
|18
|18
|2
|2
|3
|3
|30.3
|30.3
|（9人）
|{{0}}（9人）
|{{0}}4着
|{{0}}4着
|1:20.8 (34.8)
|{{0|-}}0.2
|藤田伸二
|藤田伸二
|56
|56
|芝1400m（良）
|1:20.8 (34.8)
|0.2
|[[スズカフェニックス]]
|[[スズカフェニックス]]
|464
|-
|-
|[[2008年|2008]]
|[[2008年|2008]].
|2.
|{{0}}2.
|[[2月2日|2]]
|{{0}}[[2月2日|2]]
|東京
|東京
|[[東京新聞杯]]
|[[東京新聞杯]]
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1600m（良）
|16
|16
|4
|4
|7
|7
|10.2
|10.2
|（6人）
|{{0}}（6人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:32.8 (34.9)
| -0.0
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1600m（良）
|1:32.8 (34.9)
| -0.0
|（リキッドノーツ）
|（リキッドノーツ）
|470
|-
|-
|
|
|3.
|{{0}}3.
|[[3月2日|2]]
|{{0}}[[3月2日|2]]
|阪神
|阪神
|[[阪急杯]]
|[[阪急杯]]
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1400m（良）
|16
|16
|2
|2
|3
|3
|4.6
|{{0}}4.6
|（3人）
|{{0}}（3人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:20.7 (34.6)
| -0.0
|[[四位洋文]]
|[[四位洋文]]
|57
|57
|芝1400m（良）
|1:20.7 (34.6)
| -0.0
|（スズカフェニックス）
|（スズカフェニックス）
|468
|-
|-
|
|
|3.
|{{0}}3.
|[[3月30日|30]]
|[[3月30日|30]]
|[[中京競馬場|中京]]
|[[中京競馬場|中京]]
|[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]
|[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1200m（良）
|18
|18
|8
|8
|16
|16
|5.9
|{{0}}5.9
|（2人）
|{{0}}（2人）
|{{0}}4着
|{{0}}4着
|1:07.4 (34.0)
|{{0|-}}0.3
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|芝1200m（良）
|1:07.4 (34.0)
|0.3
|[[ファイングレイン]]
|[[ファイングレイン]]
|470
|-
|-
|
|
|11.
|11.
|[[11月1日|1]]
|{{0}}[[11月1日|1]]
|京都
|京都
|[[スワンステークス|スワンS]]
|[[スワンステークス|スワンS]]
|{{GII}}
|{{GII}}
|芝1400m（良）
|16
|16
|4
|4
|7
|7
|8.2
|{{0}}8.2
|（3人）
|{{0}}（3人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:20.0 (34.1)
|{{0|-}}0.1
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|芝1400m（良）
|1:20.0 (34.1)
|0.1
|[[マイネルレーニア]]
|[[マイネルレーニア]]
|472
|-
|-
|
|
464行目: 524行目:
|マイルCS
|マイルCS
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1600m（良）
|18
|18
|1
|1
|1
|1
|10.1
|10.1
|（3人）
|{{0}}（3人）
|{{0}}5着
|{{0}}5着
|1:33.0 (34.8)
|{{0|-}}0.4
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|芝1600m（良）
|1:33.0 (34.8)
|0.4
|[[ブルーメンブラット]]
|[[ブルーメンブラット]]
|478
|-
|-
|
|
483行目: 544行目:
|[[香港スプリント]]
|[[香港スプリント]]
|{{G1}}
|{{G1}}
|芝1200m（良）
|13
|13
|3
|3
|7
|7
| -
|
|
|（6人）
|{{0}}8着
|{{0}}8着
|1:09.2
|{{0|-}}0.5
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|{{仮リンク|Inspiration (horse)|en|インスピレーション (競走馬)|label=Inspiration}}
|芝1200m（良）
|470
|1:09.2
|0.5
|Inspiration
|-
|-
|[[2009年|2009]]
|[[2009年|2009]].
|1.
|{{0}}1.
|[[1月31日|31]]
|[[1月31日|31]]
|東京
|東京
|東京新聞杯
|東京新聞杯
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1600m（不）
|16
|16
|3
|3
|5
|5
|4.4
|{{0}}4.4
|（2人）
|{{0}}（2人）
|13着
|13着
|1:38.7 (39.3)
|{{0|-}}1.8
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|芝1600m（不）
|1:38.7 (39.3)
|1.8
|[[アブソリュート]]
|[[アブソリュート]]
|468
|-
|-
|
|
|3.
|{{0}}3.
|[[3月1日|1]]
|{{0}}[[3月1日|1]]
|阪神
|阪神
|阪急杯
|阪急杯
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1400m（良）
|16
|16
|7
|7
|13
|13
|5.3
|{{0}}5.3
|（3人）
|{{0}}（3人）
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:21.3 (35.6)
|{{0|-}}0.2
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1400m（良）
|1:21.3 (35.6)
|0.2
|[[ビービーガルダン]]
|[[ビービーガルダン]]
|468
|-
|-
|
|
|3.
|{{0}}3.
|[[3月29日|29]]
|[[3月29日|29]]
|中京
|中京
|高松宮記念
|高松宮記念
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1200m（良）
|18
|18
|7
|7
|13
|13
|7.6
|{{0}}7.6
|（3人）
|{{0}}（3人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:08.0 (34.9)
| -0.1
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1200m（良）
|1:08.0 (34.9)
| -0.1
|（[[スリープレスナイト]]）
|（[[スリープレスナイト]]）
|468
|-
|-
|
|
|6.
|{{0}}6.
|[[6月7日|7]]
|{{0}}[[6月7日|7]]
|東京
|東京
|[[安田記念]]
|[[安田記念]]
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1600m（良）
|18
|18
|8
|8
|17
|17
|30.9
|30.9
|（6人）
|{{0}}（6人）
|15着
|15着
|1:35.0 (37.5)
|{{0|-}}1.5
|藤田伸二
|藤田伸二
|58
|58
|芝1600m（良）
|1:35.0 (37.5)
|1.5
|ウオッカ
|ウオッカ
|470
|-
|-
|
|
|9.
|{{0}}9.
|[[9月13日|13]]
|[[9月13日|13]]
|阪神
|阪神
|セントウルS
|セントウルS
|{{GII}}
|{{GII}}
|芝1200m（良）
|15
|15
|3
|3
|5
|5
|8.9
|{{0}}8.9
|（4人）
|{{0}}（4人）
|14着
|14着
|1:09.2 (35.4)
|{{0|-}}1.4
|藤田伸二
|藤田伸二
|59
|59
|芝1200m（良）
|1:09.2 (35.4)
|1.4
|[[アルティマトゥーレ]]
|[[アルティマトゥーレ]]
|464
|-
|-
|
|
|10.
|10.
|[[10月4日|4]]
|{{0}}[[10月4日|4]]
|中山
|中山
|[[スプリンターズステークス|スプリンターズS]]
|[[スプリンターズステークス|スプリンターズS]]
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1200m（良）
|16
|16
|7
|7
|13
|13
|13.8
|13.8
|（6人）
|{{0}}（6人）
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:07.5 (34.6)
| -0.0
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1200m（良）
|1:07.5 (34.6)
| -0.0
|（ビービーガルダン）
|（ビービーガルダン）
|460
|-
|-
|
|
616行目: 684行目:
|香港スプリント
|香港スプリント
|{{G1}}
|{{G1}}
|芝1200m（良）
|14
|14
|13
|13
|11
|11
| -
|
|
|（-人）
|13着
|13着
|1:10.4
|{{0|-}}1.3
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1200m（良）
|1:10.4
|1.3
|[[セイクリッドキングダム|Sacred Kingdom]]
|[[セイクリッドキングダム|Sacred Kingdom]]
|計不
|-
|-
|[[2010年|2010]]
|[[2010年|2010]].
|2.
|{{0}}2.
|[[2月21日|21]]
|[[2月21日|21]]
|東京
|東京
|[[フェブラリーステークス|フェブラリーS]]
|[[フェブラリーステークス|フェブラリーS]]
|{{GI}}
|{{GI}}
|ダ1600m（良）
|15
|15
|7
|7
|13
|13
|34.0
|34.0
|（8人）
|{{0}}（8人）
|{{0}}7着
|{{0}}7着
|1:37.1 (37.9)
|{{0|-}}2.2
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|ダ1600m（良）
|1:37.1 (37.9)
|2.2
|[[エスポワールシチー]]
|[[エスポワールシチー]]
|472
|-
|-
|
|
|3.
|{{0}}3.
|[[3月27日|27]]
|[[3月27日|27]]
|{{small|[[メイダン競馬場|メイダン]]}}
|{{small|[[メイダン競馬場|メイダン]]}}
|[[ドバイゴールデンシャヒーン|ドバイGS]]
|[[ドバイゴールデンシャヒーン|ドバイGS]]
|{{G1}}
|{{G1}}
|[[オールウェザー (競馬)|オ]]1200m（良）
|10
|10
|
|
|4
|4
| -
|
|
|（-人）
|{{0}}4着
|{{0}}4着
|藤田伸二
|57
|AW1200m（良）
|
|
|
|
|藤田伸二
|[[キンセールキング|Kinsale King]]
|57
|{{仮リンク|キンセールキング|en|Kinsale King|label=Kinsale King}}
|計不
|-
|-
|
|
|8.
|{{0}}8.
|[[8月29日|29]]
|[[8月29日|29]]
|札幌
|札幌
|キーンランドC
|キーンランドC
|{{GIII}}
|{{GIII}}
|芝1200m（良）
|16
|16
|1
|1
|2
|2
|8.5
|{{0}}8.5
|（3人）
|{{0}}（3人）
|{{0}}8着
|{{0}}8着
|1:09.1 (34.7)
|{{0|-}}0.7
|藤田伸二
|藤田伸二
|59
|59
|芝1200m（良）
|1:09.1 (34.7)
|0.7
|[[ワンカラット]]
|[[ワンカラット]]
|470
|-
|-
|
|
|10.
|10.
|[[10月3日|3]]
|{{0}}[[10月3日|3]]
|中山
|中山
|スプリンターズS
|スプリンターズS
|{{GI}}
|{{GI}}
|芝1200m（良）
|16
|16
|5
|5
|9
|9
|9.1
|{{0}}9.1
|（5人）
|{{0}}（5人）
|14着
|14着
|1:08.4 (35.1)
|{{0|-}}1.0
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|芝1200m（良）
|1:08.4 (35.1)
|1.0
|[[ウルトラファンタジー]]
|[[ウルトラファンタジー]]
|462
|}
|}

== 種牡馬成績 ==

=== 年度別成績 ===
以下の内容は、JBISサーチの情報に基づく<ref name="JBIS-ローレルゲレイロ-種牡馬成績">{{Cite web |title=種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）｜ローレルゲレイロ |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000805347/sire/generation/thorough_s/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-12}}</ref>。
{| class="wikitable"
!種付年度
!種付頭数
!生産頭数
!血統登録頭数
!出走頭数
!勝馬頭数
!重賞勝馬頭数
![[アーニングインデックス|AEI]]
![[コンパラブルインデックス|CPI]]
|-
!2011
|41
|21
|21
|19
|13
|1
|0.98
|
|-
!2012
|48
|23
|23
|18
|10
|0
|0.50
|
|-
!2013
|50
|31
|30
|27
|21
|0
|0.29
|
|-
!2014
|70
|38
|37
|32
|27
|1
|0.53
|
|-
!2015
|79
|44
|44
|39
|24
|2
|0.38
|
|-
!2016
|54
|27
|26
|24
|19
|0
|0.80
|
|-
!2017
|12
|6
|5
|5
|3
|－
|0.21
|
|-
!2018
|5
|4
|4
|4
|2
|0
|0.70
|
|-
!2019
|3
|1
|1
|1
|1
|－
|1.33
|
|-
!2020
|3
|2
|2
|0
|－
|－
|－
|
|-
!2021
|1
|0
|0
|0
|－
|－
|－
|
|-
! colspan="3" |合計
|193
|169
|120
|4
|0.61
|0.60
|}

* 情報は、2022年9月12日時点。
* 出走頭数、勝馬頭数、重賞勝馬頭数、[[アーニングインデックス]]、[[コンパラブルインデックス]]は、[[平地競走]]に限る。

=== 重賞優勝産駒 ===
地方競馬独自の格付けによる重賞は、競走名の前にアスタリスクを充てる。
*2012年産
**シークロム（牡、母父:[[ラムタラ]]（2015年*[[スプリングカップ (岩手競馬)|スプリングカップ]]、*[[イーハトーブマイル]]、2016年*[[青藍賞]]）<ref name="JBIS-シークロム">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001152450/ |title=シークロム |publisher=JBISサーチ |accessdate=2018-01-23}}</ref>
*2015年産
**リンノゲレイロ（牡、母父:[[タニノギムレット]]（2018年*筑紫野賞、*[[佐賀皐月賞]]）<ref name="JBIS-リンノゲレイロ">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001203661/ |title=リンノゲレイロ |publisher=JBISサーチ |accessdate=2018-04-23}}</ref>
*2016年産
**アルネゴー（牡、母父:[[コマンダーインチーフ]]（2018年*[[黒潮ジュニアチャンピオンシップ]]、*[[金の鞍賞]]、2019年*[[黒潮皐月賞]]、*[[西日本ダービー]]）<ref name="JBIS-アルネゴー">{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001215862/ |title=アルネゴー |work=JBISサーチ |accessdate=2019-11-2}}</ref>
**クルーズラミレス（牡、母父:[[ネオユニヴァース]]（2019年*[[ウイナーカップ]]）<ref name="JBIS-クルーズラミレス">{{Cite web |title=クルーズラミレス |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001220526/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-12}}</ref>


== 血統表 ==
== 血統表 ==
{{競走馬血統表|
{{競走馬血統表5代
|name = ローレルゲレイロ
|name=ローレルゲレイロ
|ref1=<ref name="JBIS-ローレルゲレイロ">{{Cite web |title=血統情報：5代血統表｜ローレルゲレイロ |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000805347/pedigree/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2022-09-14}}</ref>
|inf =
|f = [[キングヘイロー]]<br />1995 鹿毛
|f=[[キングヘイロー]]
|f年=1995
|f毛=鹿毛
|f国=JPN
|ff = *[[ダンシングブレーヴ]]<br />Dancing Brave<br />1983 鹿毛
|f-info=6勝
|fff = [[リファール|Lyphard]]
|ffff = [[ノーザンダンサー|Northern Dancer]]
|fffm = Goofed
|ffm = Navajo Princess
|ffmf = Drone
|ffmm = Olmec
|fm = *[[グッバイヘイロー]]<br />Goodbye Halo<br />1985 栗毛
|fmf = [[ヘイロー (競走馬)|Halo]]
|fmff = [[ヘイルトゥリーズン|Hail to Reason]]
|fmfm = [[コスマー|Cosmah]]
|fmm = Pound Foolish
|fmmf = [[サーアイヴァー|Sir Ivor]]
|fmmm = Squander
|m = ビッグテンビー<br />1998 黒鹿毛
|mf = *[[テンビー]]<br />Tenby<br />1990 鹿毛
|mff = [[カーリアン|Caerleon]]
|mfff = [[ニジンスキー (競走馬)|Nijinsky II]]
|mffm = Foreseer
|mfm = Shining Water
|mfmf = Kalaglow
|mfmm = Idle Waters
|mm = モガミヒメ<br />1992 黒鹿毛
|mmf = *[[カコイーシーズ]]
|mmff = [[アリダー|Alydar]]
|mmfm = Careless Notion
|mmm = モガミポイント
|mmmf = [[マルゼンスキー]]
|mmmm = ポイントメーカー
|ref1= <ref name="ped">{{Cite web|url=http://www.jbis.or.jp/horse/0000805347/pedigree/|title=血統情報：5代血統表｜ローレルゲレイロ|work=JBISサーチ|publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2016-07-11}}</ref>
|mlin =[[リファール系]]
|ref2 =
|flin = セレタ系
|FN = [[1号族|1-b]]
|ref3 = <ref name="ped"/>
|inbr = Northern Dancer 4×5、 Nijinsky 4･5（母系）、[[サーゲイロード|Sir Gaylord]] 5･5（父系）
|ref4 = <ref name="ped"/>
}}
*7代母英月（競走馬名[[テツバンザイ]]、本血統表内ポイントメーカーの曾祖母）は[[1941年]][[優駿牝馬|阪神優駿牝馬]]優勝馬。
*5代母[[クリヒデ]]（本血統表内ポイントメーカーの母）は1962年の[[天皇賞（秋）]]を制している。
*[[競走馬の血統#競走馬の血縁関係|半弟]]にカシノネロ（2005年生、父・[[メイショウドトウ]]）とトキノヤマトボシ（2006年生、父・[[メジロライアン]]）、半妹にマンゴプディング（2007年生、父・[[ムーンバラッド]]）、全弟に[[きさらぎ賞]]2着のリキサンマックス（2008年生）がいる。
*この表以前には[[ファミリーライン|母系]]に[[ボールドラッド (1962年生まれの競走馬)|ボールドラッド]]、[[クリノハナ]]（[[1952年]]（昭和27年）[[皐月賞]]、[[東京優駿]]優勝馬）、[[ダイオライト]]（初代[[中央競馬クラシック三冠|三冠馬]]：[[セントライト]]の父）、[[トウルヌソル]]と掛けられており、7代に渡り内国産が続いている。
*そのほかの主な近親に[[ディープボンド]]（2020年[[京都新聞杯]]、2021年・2022年[[阪神大賞典]]、2021年[[フォワ賞]]）、[[ノースブリッジ (競走馬)|ノースブリッジ]]（2022年[[エプソムカップ]]）がいる。


|ff=[[ダンシングブレーヴ]]
|ff-imp=y
|ff-sub=Dancing Brave
|ff年=1983
|ff毛=鹿毛
|ff国=USA
|ff-info=8勝

|fm=[[グッバイヘイロー]]
|fm年=1985
|fm毛=栗毛
|fm国=USA
|fm-info=11勝

|fff=[[リファール|Lyphard]]
|ffm=Navajo Princess
|ffff='''[[ノーザンダンサー|Northern Dancer]]'''
|fffm=Goofed
|fffff=[[ニアークティック|Nearctic]]
|ffffm=[[ナタルマ|Natalma]]
|fffmf={{ill2|Court Martial|en|Court Martial (horse)}}
||fffmm=Barra
|ffmf=Drone
|ffmm=Olmec
|ffmff='''[[サーゲイロード|Sir Gaylord]]'''
|ffmfm=Cap and Bells
|ffmmf=Pago Pago
|ffmmm=Chocolate Beau

|fmf=[[ヘイロー (競走馬)|Halo]]
|
fmm=Pound Foolish
|fmff=[[ヘイルトゥリーズン|Hail to Reason]]
|fmfm=[[コスマー|Cosmah]]
|fmfff=[[ターントゥ|Turn-to]]
|fmffm=Nothirdchance
|fmfmf=[[コートマーシャル|Cosmic Bomb]]
|fmfmm=[[アルマームード|Almahmoud]]

|fmmf=[[サーアイヴァー|Sir Ivor]]
|fmmm=Squander
|fmmff='''Sir Gaylord'''
|fmmfm=Attica
|fmmmf=[[バックパサー|Buckpasser]]
|fmmmm=Discipline

|mf=[[テンビー]]
|mf年=1990
|mf毛=鹿毛
|mf国=GB
|mf-info=5勝

|mff=[[カーリアン|Caerleon]]
|mfm=Shining Water
|mfff='''[[ニジンスキー (競走馬)|Nijinsky]]'''
|mffm=Foreseer
|mffff='''Northern Dancer'''
|mfffm=[[フレーミングページ|Flaming Page]]
|mffmf=[[ラウンドテーブル|Round Table]]
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=== 出典 ===
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== 参考文献 ==

* 『[[優駿]]』（[[日本中央競馬会]]）
** 2005年5月号
*** 井口民樹「【サラブレッド・ヒーロー列伝（48）】キングヘイロー 険しき道の果てに」
** 2006年10月号
*** 「【重賞プレイバック】第38回函館2歳ステークス（GIII）ニシノチャーミー」
** 2006年12月号
*** 「【重賞プレイバック】第41回デイリー杯2歳ステークス（GII）オースミダイドウ」
** 2007年2月号
*** 岡本光男（日刊スポーツ・関西）「【クローズアップ】第58回朝日杯フューチュリティステークス ドリームジャーニー」
***「【重賞プレイバック】第58回朝日杯フューチュリティステークス（GI）ドリームジャーニー」
** 2007年3月号
*** 「【重賞プレイバック】第41回シンザン記念（GIII）アドマイヤオーラ」
** 2007年4月号
*** 「【重賞プレイバック】第16回アーリントンカップ（GIII）トーセンキャプテン」
** 2007年7月号
*** 「【重賞プレイバック】第12回NHKマイルカップ（JpnI）ピンクカメオ」
** 2008年2月号
*** 「【重賞プレイバック】第2回阪神カップ（JpnII）スズカフェニックス」
** 2008年4月号
*** 芦谷有香「【優駿ロングインタビュー】昆貢 静かに燃やす反骨心」
*** 「【重賞プレイバック】第58回東京新聞杯（GIII）ローレルゲレイロ」
** 2008年5月号
*** 芦谷有香「【クローズアップ】第38回高松宮記念優勝馬 ファイングレイン 師も驚く底知れぬ瞬発力」
*** 「【重賞プレイバック】第38回高松宮記念（GI）ファイングレイン」
*** 「【重賞プレイバック】第52回阪急杯（GIII）ローレルゲレイロ」
** 2008年7月号
*** 優駿編集部「【杉本清の競馬談義（278）】昆貢調教師」
** 2009年1月号
*** 「【重賞プレイバック】ジャパン・オータムインターナショナル 第25回マイルチャンピオンシップ（GI）ブルーメンブラット」
*** 「【重賞プレイバック】第51回毎日放送賞 スワンステークス（GII）マイネルレーニア」
** 2009年2月号
*** 石川ワタル「【ワールドレーシングニュース】香港スプリント インスピレーション」
** 2009年3月号
*** 「【重賞プレイバック】第59回東京新聞杯（GIII）アブソリュート」
** 2009年5月号
*** 軍土門隼夫「【クローズアップ】第39回高松宮記念優勝馬 ローレルゲレイロ 先頭を走り続ける屈強な戦士」
*** 「【重賞プレイバック】第39回高松宮記念（GI）ローレルゲレイロ」
*** 「【重賞プレイバック】第53回阪急杯（GIII）ビービーガルダン」
** 2009年7月号
*** 澤村康「【優駿たちの故郷をたずねて】村田牧場 新冠の大地に80年 積み重ねた歴史に名を刻む」
** 2009年9月号
*** 柴田章利（サンケイスポーツ）「【有力馬たちの夏と、秋への動向を徹底チェック!!】ローレルゲレイロ」
** 2009年11月号
*** 軍土門隼夫「【クローズアップ】第43回スプリンターズS優勝馬 ローレルゲレイロ 困ったときに頼りになる、頭の上がらない存在」
*** 「【重賞プレイバック】サマースプリントシリーズ 第23回セントウルステークス（GII）アルティマトゥーレ」
** 2009年12月号
*** 「【重賞プレイバック】第43回スプリンターズステークス（GI）ローレルゲレイロ」
** 2010年5月号
*** 河村清明「【2010 ドバイワールドCデー】ローレルゲレイロはしぶとく4着に粘った」
** 2010年6月号
*** 河村清明「【サラブレッド・ヒーロー列伝】ディープスカイ 天高く馬肥ゆる"春"」
**2010年12月号
***「【重賞プレイバック】第44回スプリンターズステークス（GI）ウルトラファンタジー」
**2011年8月号
***谷川善久「【優駿激闘譜】ローレルゲレイロ 最後まで諦めない、折れない心」


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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2022年9月18日 (日) 02:56時点における版

ローレルゲレイロ
2007年5月27日 東京競馬場
欧字表記 Laurel Guerreiro[1]
香港表記 桂冠戰士[2]
品種 サラブレッド[3]
性別 牡[4][3]
毛色 青鹿毛[4][3]
生誕 2004年5月3日[4][3]
抹消日 2010年11月20日[5]
父 キングヘイロー[4][3]
母 ビッグテンビー[4][3]
母の父 テンビー[4][3]
生国 日本の旗 日本（北海道新冠町）[4][3]
生産者 村田牧場[6]
生産牧場 村田牧場[4][3]
馬主 株式会社ローレルレーシング[4][3]
調教師 昆貢（栗東）[4][3]
調教助手 上籠三男[7]
厩務員 平岩全宏[8]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀短距離馬（2009年）[4][3]
生涯成績 31戦5勝[4][3]
（日日本日）28戦5勝[4][3]
（日本国外）03戦0勝[4][3]
獲得賞金 4億9172万3600円[4]
（日日本日）4億8248万0000円[9]
（日本国外）0億0924万3600円[9]
WTR S115 / 2009年[10]
勝ち鞍
GI 高松宮記念 2009年
GI スプリンターズステークス 2009年
GIII 東京新聞杯 2008年
GIII 阪急杯 2008年
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ローレルゲレイロ（欧字名:Laurel Guerreiro、2004年5月3日 - ）は、日本の競走馬、種牡馬[3]。

2009年のJRA賞最優秀短距離馬である。同年の高松宮記念（GI）、スプリンターズステークス（GI）を制し、フラワーパーク、トロットスターに続いて史上3頭目となる同一年JRAスプリントGI級競走独占を果たした。

高松宮記念では、2002年ショウナンカンプ以来史上2例目の逃げ切りを果たし、2000年優勝馬の父キングヘイローとともに、レース史上初めてとなる父仔高松宮記念優勝を成し遂げた。スプリンターズステークスでは、ビービーガルダンとの約1センチメートル差「史上最小差」とも言われる争いを制し、史上初めて二桁着順2連敗からの巻き返しGI優勝も成し遂げた。

デビューまで

村田牧場

北海道新冠町の村田牧場は、1930年創業の老舗牧場である[11]。1989年に分場を開設して競走馬生産に本腰を入れ、その1期生であるユキノビジンである[12]。牧場が長年血を育んできた背景のあるユキノビジンは、岩手競馬でデビューした後、中央競馬に移籍して、1993年牝馬クラシック戦線に加わり、ベガには及ばなかったもの、桜花賞と優駿牝馬（オークス）で共に2着となった[12]。その後、秋初戦のクイーンステークス（GIII）でホクトベガ他を下して、重賞初勝利。村田牧場は、これが中央競馬のサラブレッド平地重賞初優勝だった。ユキノビジンはまもなく引退し、牧場に戻り繁殖牝馬になったが、残した産駒は不振に終わる[12]。牧場の他の生産馬も大出世を遂げるには至らず、届きかけたGIタイトルから長い間遠ざかっていた[12]。

誕生までの経緯

ビッグテンビー

ビッグテンビーは、村田牧場で生産された、父テンビー、母モガミヒメ、母系を遡ると2代母はモガミポイント、4代母はクリヒデの牝馬である[13]。クリヒデは1962年、牝馬ながら天皇賞（秋）を制したほか、繁殖牝馬としても活躍し母や祖母として、1968年カブトヤマ記念を制したクリアヤメ、1980年北海道3歳ステークスを制したビッグディザイアー、1982年高崎大賞典を制したウインビクトリーなどを送り出していた[13]。モガミポイントは、早来町のマルゼン橋本牧場で生産されたマルゼンスキー産駒であり[14]、ブービー賞11着から5馬身差勝利や、2戦連続二桁着順からの勝利など、戦績にムラがある馬だった[13]。

父のテンビーは、1992年グランクリテリウムを優勝したイギリス産であり、引退後、種牡馬として日本に輸入される。村田牧場代表の村田繁實が設立に尽力し、要職を担っていた優駿スタリオンステーションで繋養されていた[11][12][15]。ビッグテンビーは、日本における初期のテンビー産駒であり、種牡馬の成功といった意味でも、村田や馬産地の大きな期待を集めていた[11]。

村田の自己所有、栗東の梅内忍厩舎からデビューしたビッグテンビーは、高い素質があった。その通り、2000年9月の新馬戦を、藤田伸二が騎乗し3馬身半で勝利する[11][16]。しかしその後に故障し、1年以上戦線を離脱した[11]。2001年11月に復帰し2着となるも、再び脚をきたして再休養[11]。半年以上経過した2002年7月に再復帰し4着。さらに半年かかって2003年4月の再々復帰16着を以て引退、4戦1勝という成績だった[11][16]。高く見込んでいた村田は、ビッグテンビーを牧場の繁殖牝馬とし、その無念を産駒で晴らすことを目指す。引退直後の2003年春、村田によれば「産駒のデビュー前で、手ごろだったから[12]」という理由で、初年度の交配相手にキングヘイローが選ばれた[12][17]。

キングヘイロー

キングヘイローは、父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイローの牡馬である。父はヨーロッパ、母はアメリカで活躍して日本でまぐわい、北海道新冠町の協和牧場で誕生した、2頭合わせてGI級競走11勝の良血だった[18]。牧場の大きな期待を集めながら、栗東トレーニングセンターの坂口正大厩舎からデビューし、デビュー3連勝で重賞優勝を果たす[19]。1998年クラシック戦線の有力候補に名を連ね、三冠競走を皆勤する。それぞれ3番人気、2番人気、3番人気に推されていたが、セイウンスカイ、スペシャルウィークに敵わず、2着、14着、5着、期待されながら無冠に終わった[20][21]。

古馬となった1999年、初戦の東京新聞杯、中山記念を連勝して復調するも、安田記念2番人気11着[21]。その後はしばらく凡走し続け、秋11月のマイルチャンピオンシップ、12月のスプリンターズステークスに臨み、いずれも好走。しかし、エアジハード、ブラックホークに敵わず2着、3着でGIタイトルには届かなかった[22]。そして5歳となった2000年、高松宮記念にて、ディヴァインライト、アグネスワールド、ブラックホークとの横一線の4頭の争いを、クビ、クビ、ハナ差で抑えて先着。GI初制覇を果たした[22]。勝利はこれを最後に遠ざかり、引退後は、優駿スタリオンステーションで種牡馬となる[23]。初年度から136頭の繁殖牝馬を集め、以後しばらく三桁の繁殖牝馬を集め続けていた[23][24]。

まだ産駒がデビューしていない3年目の2003年春、キングヘイローとビッグテンビーはまぐわう[25]。2004年5月3日、北海道新冠町の村田牧場にて、ビッグテンビーの初仔、キングヘイローの3年目産駒である、青鹿毛の牡馬（後のローレルゲレイロ）が誕生する[25]。

幼駒時代

誕生直後、牧場を訪れた栗東トレーニングセンターの調教師・昆貢が接近している。昆は、競馬の未来のために、大馬主よりも中小馬主、大牧場よりも中小牧場の活躍に力を貸したいという考えの持ち主だった[26]。日高地方の中小牧場を頻繁に訪れては、優良な幼駒を発掘し、中小馬主に購入を仰ぐことというのが、ルーチンだった[26]。例えば、価格の安い馬、あまり人気のない種牡馬の産駒を盛んに受け入れ、反対にクラシックで活躍するサンデーサイレンス産駒の管理を自ら断るということが頻繁にあった[27][28]。そんな中、村田牧場とは、関係者と遠縁であるため、頻繁に訪れていた[29]。

昆は、ビッグテンビーの初仔について当初は「初仔だったので小さくて目立たなくて、血統的な華やかさもない[30]」と捉えていた。しかし、ある時、放牧地にいるビッグテンビーの初仔が目に留まる[31]。その後、牧場を訪れるたびに、その初仔が気になって仕方がなくなってしまった[30]。そこで昆は、この初仔の管理を希望する。まず所有してくれる馬主を探す必要があった。しかし、小さく、実績のないキングヘイロー産駒では自信がなく、躊躇して馬主に薦めることができなかった[32]。

結局、1歳夏、新冠町の牧場が連携して運営するクラブ法人・ローレルレーシングに所有を乞い、了承を得る[30]。かくして、ローレルレーシングの所有が決定した[30]。ローレルレーシングは、愛馬会法人のローレルクラブで出資会員を募っていた。一口5万円の200口、総額1000万円という価格設定だったが、会員を集めることができず、満口には至らなかった[33]。結果的に、生産牧場の村田牧場自ら「かなりの口数[33]」（吉沢譲治）買い取って補填し、競走馬デビューにこぎつけていた[33]。産駒実績のない父、日本で人気がなくアイルランドに放出された母父、1勝馬の母、その初仔という条件では、「これでは手を出しづらい」（吉沢譲治）という身分だった[33]。

ビッグテンビーの初仔は、ローレルレーシングの冠名「ローレル」に、ポルトガル語で戦士を意味する「ゲレイロ」を組み合わせた「ローレルゲレイロ」という競走馬名が与えられた[34]。

競走馬時代

2-3歳（2006-07年）

"最強の1勝馬"

2006年6月17日、2004年産世代最初の新馬戦である、函館競馬場の芝1000メートルに本田優が騎乗しデビューする。先行して直線で抜け出し、突き放した。マイネカンナらに3馬身半差をつけて初勝利、世代勝ち上がり一番乗りを果たした[35][36]。続いて7月22日の函館で連戦し、ラベンダー賞（OP）に厩舎が重用する藤田伸二に乗り替わり参戦、1番人気に支持されたが、逃げるエイシンイッテン、外から追い上げるインパーフェクトに封じられて3着だった[36]。

そして8月6日、再び函館の函館2歳ステークス（GIII）で重賞初出走となる。5番人気の支持だった[37]。以後、しばらく本田が騎乗する。スタートから1番人気エーシンダームスンに次ぐ2番手を追走したが、ハイペースを刻んだエーシンダームスンが早めに失速。最終コーナーで早めに抜け出す形となっていた[37]。後方勢の脚が利く展開の中、直線で粘り、並びかけてきたシャルトリューズを下したが、中団外から追い上げたニシノチャーミーにかわされた[37]。1馬身4分の1差の2着となる[37]。

続いて10月14日、デイリー杯2歳ステークス（GII）に臨む。新馬戦で5馬身、野路菊ステークスで2馬身の逃げ切り、無敗のスペシャルウィーク産駒であるオースミダイドウが注目されていた[38]。オースミダイドウが1.3倍の1番人気に対し、ローレルゲレイロは8.9倍の2番人気だった[38]。スローペースの中団をオースミダイドウとともに追走。直線では最も内に潜って進出して追い上げ、先行馬を捉えて抜け出した[38]。しかし外から追い込んだオースミダイドウにゴール手前でかわされた。半馬身及ばず、再び2着となる[38]。

それから12月10日、朝日杯フューチュリティステークス（GI）に臨む。無敗のオースミダイドウが抜けた1番人気、東京スポーツ杯2歳ステークスにて、フサイチホウオーに敗れ2着3着のフライングアップル、ドリームジャーニーが3番人気、2番人気だった。対してローレルゲレイロは、13.4倍の7番人気だった[39]。

映像外部リンク
2006年 朝日杯フューチュリティステークス（GI）
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

5枠9番から先行、逃げるオースミダイドウを注視しての追走となった。第3コーナーから、逃げ切りを図るオースミダイドウに限りなく接近し、最終コーナーでは、外から並びかける[39]。直線入り口でかわして抜け出したが、オースミダイドウの抵抗も受けながらも先頭をゴール手前まで守り切った[39]。しかし大外から追い込んだドリームジャーニーに2頭まとめて差し切られる[40]。オースミダイドウに4分の3馬身差をつけたが、ドリームジャーニーに半馬身敵わず、再三2着となる[39]。

年をまたいで3歳、2007年1月8日のシンザン記念（JpnIII）に臨み、中京2歳ステークス1着、2着のダイワスカーレット、アドマイヤオーラと対して、ダイワスカーレットに次ぐ2番人気となる[41]。中団を追走して直線で追い上げたが、ダイワスカーレットとアドマイヤオーラの先頭争いに加われなかった[41]。勝利したアドマイヤオーラに約4馬身、ダイワスカーレットに2馬身半後れを取る3着となる[41]。

そして2月24日、アーリントンカップ（JpnIII）に臨み、2戦2勝のトーセンキャプテンと対する。トーセンキャプテンと共にオッズ2倍台となるが、ローレルゲレイロが1番人気だった[42]。人気の2頭は好位を追走し、直線で共に抜け出して後続を突き放し、2頭だけの競り合いを演じていた。競り合いはもつれたが、ゴール手前でわずかにトーセンキャプテンに後れを取った[42]。重賞優勝馬マイネルレーニアなどに4馬身差をつけながら、トーセンキャプテンにはクビ差及ばず、再びの重賞2着となる[42]。この週で引退だった本田を勝利に導くことができなかった[43]。

続いて、春の3歳GI、クラシックに参戦する。本田の引退により、藤田がしばらく騎乗することとなる。4月15日、第一弾の皐月賞（JpnI）に臨んだが、9番人気6着だった。そして5月6日、NHKマイルカップ（JpnI）に臨む。雨中の稍重馬場だった[44]。オースミダイドウ、きさらぎ賞優勝馬アサクサキングスとともに有力視されたが、2頭ともすでに先着した経験があり、1番人気に推された[44]。

映像外部リンク
2007年 NHKマイルカップ（JpnI）
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

スタートから好位を確保し、ハイペースを追走した[44]。直線では馬場の中央に展開して追い上げ、先頭に立った[36]。内からムラマサノヨートー、シベリアンバードが接近して来たものの、先頭を守ってゴール手前にまで到達する。しかし寸前で大外から追い上げたブービー17番人気のピンクカメオに差し切られた[44]。ムラマサノヨートーなどに半馬身差をつけたが、ピンクカメオに半馬身及ばず、再びGI2着となった[44]。それから東京優駿（日本ダービー）に代打・池添謙一とともに臨んだが、ウオッカに敗れる13着だった。

ここまでGIや重賞で好走しながら、2勝目を挙げることができなかった[注釈 1]。そして次第に「最強の1勝馬」と言われるようになる。その称号は3歳のうちに拭い去ることができなかった[36][46]。この後は、夏負けにかかって不調となり大敗を繰り返す[47]。谷川善久によれば「もはや『最強の1勝馬』との声すら聞こえなくなる。まさに"戻ってこない"馬としての姿が、そこにはあった[48]」という状況だった。夏のキーンランドカップ（GIII）で古馬に挑み、1番人気となるも11着、秋は富士ステークス（GIII）は10着、マイルチャンピオンシップ（GI）は16着、いずれも好位追走から後退しての敗北だった[48]。しかし、暮れの阪神カップ（GII）では、新馬戦以来の逃げに出て、9番人気ながら4着に残り、復調を見せた[49][48]。

4歳（2008年）

古馬となり、2月2日の東京新聞杯（GIII）で始動する。カンパニー、エイシンデピュティら重賞優勝馬と対し、6番人気となる[50]。阪神カップ同様にハナを奪い、逃げに出た。中途でアポロノサトリに先頭を譲ったが、直線で一伸びして、アポロノサトリをかわして抜け出した。すぐ外からタマモサポート、大外からリキッドノーツに追い上げを許し、横一線並ばれたが、クビ差最先着を果たした[50]。デビュー戦以来1年半ぶりの勝利、重賞初勝利を挙げた[50]。1999年優勝の父とともに父仔東京新聞杯優勝を成し遂げた[51]。また昆は、これがJRA重賞初勝利だった[51]。

続いて3月2日、阪急杯（GIII）に臨む。ここまで藤田が継続して騎乗していたが、この日は中山で先約に応えていたため、騎乗できなかった[31]。そこで、藤田の推薦により、厩舎とは縁のなかった四位洋文が起用される、以後しばらくは四位が騎乗し続けた[注釈 2][31][52][31]。GI優勝馬スズカフェニックス、オープン3勝キンシャサノキセキに次ぐ3番人気だった[53]。スタートからハナを奪い、再び逃げて平均ペースで引っ張った[53]。後続を引き付け、先頭のまま最終コーナーに到達した[53]。直線ではスズカフェニックスに接近を許したが逃げ切り、アタマ差先着、重賞連勝を果たした[53]。この後は、4月のマイラーズカップを目指したが、逃げ馬のアストンマーチャンなどが回避した高松宮記念に臨む[54]。逃げる有力馬がいなくなったことからの急転進だった[13]。

それから3月30日の高松宮記念では、スズカフェニックスに次ぐ2番人気の支持だった[55]。ハナを奪ってハイペースで飛ばし、最終コーナーでフサイチリシャールに先頭を譲ったが、直線で盛り返した[56][57]。中団、好位、後方から追い上げたファイングレイン、キンシャサノキセキ、スズカフェニックスには及ばなかったものの、フサイチリシャールは差し返し4着を確保した[55][57]。しかしこの直後に、右橈骨遠位端骨折が判明、半年以上の全治を要するために戦線を離脱、春シーズンが終了する[53][46]。

秋、11月1日のスワンステークス（GII）で復帰、スズカフェニックス、ファリダットに次ぐ3番人気に推される[58]。マイネルレーニア、ステキシンスケクンに続く3番手を追走[58]。直線で追い上げて、マイネルレーニアに接近したが、かわすことができなかった。半馬身届かず2着となる[58]。その後、マイルチャンピオンシップでは3番手追走から直線で抜け出したが、ブルーメンブラット、スーパーホーネット、ファイングレイン、カンパニーにかわされ、5着だった[59]。暮れには、外国遠征を敢行し、香港スプリント（G1）にトウショウカレッジとともに日本調教馬2頭で参戦、単勝29倍の支持だった[60]。好スタートから好位を得て、直線に向いて抜け出しを図ったが、伸びず8着敗退となった[60]。

5-6歳（2009-10年）

高松宮記念

5歳となった2005年、前年に続いて1月31日の東京新聞杯で始動し2番人気、逃げたが、不良馬場が祟って13着[61]。それから3月1日の阪急杯では、藤田が舞い戻った。藤田は以後、引退まで騎乗することとなる。参戦するにあたっては、香港遠征の際に、昆が学んだ外国流の馬本位の調教を実践し始めていた[52]。これまで常に最も早いタイムで駆けて身体を鍛えるのに重点を置いていたが、外国流の調教は、精神の充実ももたらされることとなった[52]。当日は3番人気で臨む[62]。再び逃げて直線に向いたが、2番手追走のビービーガルダンに捉えられ、1馬身4分の1差の2着だった[62][63]。

3月29日、高松宮記念に臨む。この年は、急遽参戦し敗れた前年を踏まえて、早々と春の目標を高松宮記念に定めていた[52][64]。阪急杯を前哨戦に使い好走するなど計画を滞りなくこなし、新しい外国流の調整方法も成功するなど、抜かりのない状態での参戦だった[52]。相手には、前年秋のスプリンターズステークスを制し目下5連勝中のスリープレスナイト、前年の高松宮記念を制したファイングレインがいる中、7.6倍の3番人気に推される[65]。1番人気は3倍のスリープレスナイト、2番人気は6倍のファリダット、4番人気以降はビービーガルダン、キンシャサノキセキなどと続いていた[65]。

映像外部リンク
2009年 高松宮記念（GI）
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

7枠13番からスタートしてハナを奪い、逃げてハイペースで先導[65]。先頭を守って最終コーナーを通過した[29]。直線では好位追走から抜け出たスリープレスナイトに並ばれて先頭が脅かされたが、終いにもう一伸びして逃げ切った[29]。半馬身差をつけて最先着を果たした[65]。

GI級競走9度目の挑戦でGI初勝利。2002年、藤田が導いたショウナンカンプ以来となる逃げ切り優勝を果たした[64]。また2000年優勝の父に続いて、史上初めてとなる高松宮記念父仔優勝を成し遂げる[66]。父仔の枠番はいずれも7枠13番だった[67]。さらにローレルレーシング並びに村田牧場は、これがJRAGI初優勝だった[67]。続いて臨んだ安田記念では同厩舎の1歳下、東京優勝優勝馬のディープスカイと共闘したが、ウオッカに敗れる15着だった[68]。

スプリンターズステークス

その後は、浦河町のグランデファームで放牧となったが[68]、放牧中に夏負けして、体調を崩してしまう[69]。7月下旬、函館競馬場に入厩し、秋は、もう一つのスプリントGIであるスプリンターズステークスを目指していたが[68]、調教ではデビュー前の2歳馬にも先着できないほどの体調だった[69]。体調、馬体重が回復しないまま始動戦、9月13日のセントウルステークス（GII）に臨み、スリープレスナイト、カノヤザクラ、サンダルフォンなどと対した。スタートから逃げに出たが直線で後退、14着に敗退していた[69][70]。

そして10月4日、スプリンターズステークスに臨んでいる。その日が近づいても、一向に体調が回復していなかった。そこで昆は、上手くいった春の軽い調教法を止めて、従来のように強く促す調教法に戻していた[71]。迎えた当日、セントウルステークスは、不調のマイナス6キログラムで大敗していたが、今回はさらに減らしてマイナス4キログラムとなり、馬体重は回復していなかった[72]。調子も「高松宮記念時を100点とするなら、良くて90点といったところ[73]」（軍土門隼夫）だったという。

セントウルステークスで2着、前年優勝馬のスリープレスナイトが参戦直前で屈腱炎を発症して引退していたが、ローレルゲレイロは人気を集めることができず、13.8倍の6番人気だった[74]。セントウルステークス優勝のアルティマトゥーレ、キーンランドカップ優勝のビービーガルダン、オーストラリアのシーニックブラスト、前年2着のキンシャサノキセキ、3歳牝馬グランプリエンゼルが人気で上回っていた[74]。

映像外部リンク
2009年 スプリンターズステークス（GI）
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

7枠13番からスタートし、促されてハナを奪って逃げ、ハイペースで先導した[74]。先頭を守って最終コーナーを通過。直線では逃げ切りを図ったが、好位追走から追い込むビービーガルダンに詰め寄られた[74]。ビービーガルダンには勢いがあったが粘って抵抗し、やがて2頭並び立つ競り合いに持ち込む。しばらく続いた競り合いは、均衡を保ったままだった。ほとんど同時に決勝線を通過する[74]。

優劣判定は写真判定に持ち込まれたが、10分が経過しても発表されなかった[71]。そして入線約12分後、ローレルゲレイロのハナ差、約1センチメートル先着が確定する[71]。確定まで12分を要したのは、前年の天皇賞（秋）・ウオッカ、ダイワスカーレットの優劣を分けた13分に匹敵し、1センチメートル差は、前年の天皇賞（秋）の2センチメートル差を上回り、1996年スプリンターズステークス・フラワーパーク、エイシンワシントンの優劣に並ぶ、いわゆるGI史上「最小着差」[注釈 3]での決着だった[71]。

GI2勝目を挙げる。1996年フラワーパーク、2001年トロットスター以来史上3頭目の同一年のJRAスプリントGI独占[33]。それらに2002年2003年にかけて優勝したビリーヴを加え、史上4頭目の両スプリントGI優勝を果たした[75]。また父キングヘイローが1999年3着、2000年7着で叶わなかったスプリンターズステークスを優勝[75]。さらにJRAGIで史上初めて、二桁着順の2連敗からの巻き返し優勝を果たしている[74]。入線直後は、ビービーガルダンと安藤勝己が勝利を確信し、検量室前では1着用の枠場に収まって下馬しているが、ローレルゲレイロと藤田は、どちらかわからず、どの枠場でもないところ下馬している[71][76]。とりあえずの着順が示される検量室のホワイトボードも「9、13」でビービーガルダン優勝を示しているように見えていた[76]。そのため、藤田は「正直負けてると思った[76]」という。対して昆は、不調の中、優勝相当の走りを見せただけでも満足だったという[71]。

その後は、前年に引き続き香港スプリントに臨んだが、13着敗退した[77]。この年のJRA賞では、全287票中268票を集めて、最優秀短距離馬に選出された[78]。

引退

6歳となった2010年は、フェブラリーステークスでダートに臨み、7着。続いてアラブ首長国連邦のドバイワールドカップデー、ドバイゴールデンシャヒーン（オールウェザー1200メートル）に臨んでいる。実戦で初めて遮眼革を使用していた[79]。スタートは出遅れた。それでも拘ってハナを奪取し逃げるも、終いまで持たなかった[80]。アメリカのキンセールキング（英語版）、シンガポールのロケットマンなどに敵わなかったが、粘り4着を確保した[80]。この後は放牧し、夏は休養となる[81]。

秋は、8月29日のキーンランドカップで始動するも8着。連覇が懸かった10月3日のスプリンターズステークスは14着だった[82]。10月14日、競走馬引退を発表[83]。11月20日、京都競馬場にて引退式が行われた[84][85]。同日付で、日本中央競馬会の競走馬登録を抹消する[84]。

種牡馬時代

引退後は、父キングヘイローと同じ優駿スタリオンステーションで種牡馬となる[4]。初年度となる2011年は、41頭の繁殖牝馬を集めた。その後、48頭、50頭、70頭を経て、5年目となる2015年は79頭の繁殖牝馬を集めた[86]。しかしこれがピークとなり、54頭、12頭と右肩下がりで減少。以後、2021年まで二桁の繁殖牝馬を集めることができていない[86]。

産駒には、地方競馬の重賞優勝馬がいる。シークロムは、岩手競馬の重賞3勝[87]。リンノゲレイロは、佐賀競馬の重賞2勝[88]。アルネゴーは、高知競馬の重賞4勝[89]。クルーズラミレスは、岩手のウイナーカップを優勝した[90]。またアイオライトは、2019年の全日本2歳優駿（JpnI）で2着となったほか、中央競馬のリステッド競走であるベテルギウスステークス並びに大沼ステークスを優勝、福島民友カップでは2着となっている[91]。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[92]並びにJBISサーチ[93]、『優駿』[4]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 距離

（馬場）

頭

数

枠

番

馬

番

オッズ

（人気）

着順 タイム

（上り3F）

着差 騎手 斤量

[kg]

1着馬

（2着馬）

馬体重

[kg]

2006. 06. 17 函館 2歳新馬 芝1000m（良） 9 5 5 01.8 0（1人） 01着 0:58.5 (34.8) -0.6 本田優 54 （マイネカンナ） 448
07. 22 函館 ラベンダー賞 OP 芝1200m（良） 7 2 2 02.0 0（1人） 03着 1:11.2 (37.3) -0.3 藤田伸二 54 インパーフェクト 450
08. 06 函館 函館2歳S GIII 芝1200m（良） 15 6 11 12.2 0（5人） 02着 1:10.5 (36.2) -0.2 本田優 54 ニシノチャーミー 448
10. 04 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m（良） 13 4 5 08.9 0（2人） 02着 1:34.4 (34.8) -0.1 本田優 55 オースミダイドウ 458
12. 10 中山 朝日杯FS GI 芝1600m（良） 15 5 9 13.4 0（7人） 02着 1:34.5 (35.4) -0.1 本田優 55 ドリームジャーニー 472
2007. 01. 08 京都 シンザン記念 JpnIII 芝1600m（良） 10 5 5 03.0 0（2人） 03着 1:35.7 (33.7) -0.6 本田優 57 アドマイヤオーラ 470
02. 24 阪神 アーリントンC JpnIII 芝1600m（良） 16 7 14 02.4 0（1人） 02着 1:33.9 (34.7) -0.0 本田優 57 トーセンキャプテン 468
04. 15 中山 皐月賞 JpnI 芝2000m（良） 18 1 2 30.7 0（9人） 06着 2:00.2 (34.6) -0.3 藤田伸二 57 ヴィクトリー 464
05. 06 東京 NHKマイルC JpnI 芝1600m（稍） 18 5 10 05.5 0（1人） 02着 1:34.4 (35.6) -0.1 藤田伸二 57 ピンクカメオ 460
05. 27 東京 東京優駿 JpnI 芝2400m（良） 18 7 13 79.1 （13人） 13着 2:26.1 (34.8) -1.6 池添謙一 57 ウオッカ 460
08. 26 札幌 キーンランドC JpnIII 芝1200m（良） 15 1 2 04.9 0（1人） 11着 1:09.4 (35.2) -0.8 藤田伸二 53 クーヴェルチュール 464
10. 20 東京 富士S GIII 芝1600m（良） 18 8 16 10.0 0（5人） 10着 1:33.9 (35.0) -0.6 藤田伸二 54 マイネルシーガル 464
11. 18 京都 マイルCS GI 芝1600m（良） 18 7 13 78.1 （15人） 16着 1:34.0 (35.6) -1.3 和田竜二 56 ダイワメジャー 464
12. 16 阪神 阪神C JpnII 芝1400m（良） 18 2 3 30.3 0（9人） 04着 1:20.8 (34.8) -0.2 藤田伸二 56 スズカフェニックス 464
2008. 02. 02 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m（良） 16 4 7 10.2 0（6人） 01着 1:32.8 (34.9) -0.0 藤田伸二 57 （リキッドノーツ） 470
03. 02 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m（良） 16 2 3 04.6 0（3人） 01着 1:20.7 (34.6) -0.0 四位洋文 57 （スズカフェニックス） 468
03. 30 中京 高松宮記念 GI 芝1200m（良） 18 8 16 05.9 0（2人） 04着 1:07.4 (34.0) -0.3 四位洋文 57 ファイングレイン 470
11. 01 京都 スワンS GII 芝1400m（良） 16 4 7 08.2 0（3人） 02着 1:20.0 (34.1) -0.1 四位洋文 57 マイネルレーニア 472
11. 23 京都 マイルCS GI 芝1600m（良） 18 1 1 10.1 0（3人） 05着 1:33.0 (34.8) -0.4 四位洋文 57 ブルーメンブラット 478
12. 14 沙田 香港スプリント G1 芝1200m（良） 13 3 7 08着 1:09.2 -0.5 四位洋文 57 Inspiration（英語版） 470
2009. 01. 31 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m（不） 16 3 5 04.4 0（2人） 13着 1:38.7 (39.3) -1.8 四位洋文 57 アブソリュート 468
03. 01 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m（良） 16 7 13 05.3 0（3人） 02着 1:21.3 (35.6) -0.2 藤田伸二 57 ビービーガルダン 468
03. 29 中京 高松宮記念 GI 芝1200m（良） 18 7 13 07.6 0（3人） 01着 1:08.0 (34.9) -0.1 藤田伸二 57 （スリープレスナイト） 468
06. 07 東京 安田記念 GI 芝1600m（良） 18 8 17 30.9 0（6人） 15着 1:35.0 (37.5) -1.5 藤田伸二 58 ウオッカ 470
09. 13 阪神 セントウルS GII 芝1200m（良） 15 3 5 08.9 0（4人） 14着 1:09.2 (35.4) -1.4 藤田伸二 59 アルティマトゥーレ 464
10. 04 中山 スプリンターズS GI 芝1200m（良） 16 7 13 13.8 0（6人） 01着 1:07.5 (34.6) -0.0 藤田伸二 57 （ビービーガルダン） 460
12. 13 沙田 香港スプリント G1 芝1200m（良） 14 13 11 13着 1:10.4 -1.3 藤田伸二 57 Sacred Kingdom 計不
2010. 02. 21 東京 フェブラリーS GI ダ1600m（良） 15 7 13 34.0 0（8人） 07着 1:37.1 (37.9) -2.2 藤田伸二 57 エスポワールシチー 472
03. 27 メイダン ドバイGS G1 オ1200m（良） 10 4 04着 藤田伸二 57 Kinsale King（英語版） 計不
08. 29 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m（良） 16 1 2 08.5 0（3人） 08着 1:09.1 (34.7) -0.7 藤田伸二 59 ワンカラット 470
10. 03 中山 スプリンターズS GI 芝1200m（良） 16 5 9 09.1 0（5人） 14着 1:08.4 (35.1) -1.0 藤田伸二 57 ウルトラファンタジー 462

種牡馬成績

年度別成績

以下の内容は、JBISサーチの情報に基づく[86]。

種付年度 種付頭数 生産頭数 血統登録頭数 出走頭数 勝馬頭数 重賞勝馬頭数 AEI CPI
2011 41 21 21 19 13 1 0.98
2012 48 23 23 18 10 0 0.50
2013 50 31 30 27 21 0 0.29
2014 70 38 37 32 27 1 0.53
2015 79 44 44 39 24 2 0.38
2016 54 27 26 24 19 0 0.80
2017 12 6 5 5 3 － 0.21
2018 5 4 4 4 2 0 0.70
2019 3 1 1 1 1 － 1.33
2020 3 2 2 0 － － －
2021 1 0 0 0 － － －
合計 193 169 120 4 0.61 0.60

重賞優勝産駒

地方競馬独自の格付けによる重賞は、競走名の前にアスタリスクを充てる。

血統表

ローレルゲレイロの血統 （血統表の出典）[94]
　 　 　 　 *Northern Dancer *Nearctic
　 *Natalma
　 Dancing Brave Lyphard *Goofed *Court Martial（英語版）
* ダンシングブレーヴ 　 *Barra
　 　 *Drone *Sir Gaylord
　 1983 鹿毛 USA 　 *Cap and Bells
　 8勝 Navajo Princess *Olmec *Pago Pago
キングヘイロー 　 　 　 *Chocolate Beau
　 　 　 *Hail to Reason *Turn-to
　 　 *Nothirdchance
1995 鹿毛 JPN 　 Goodbye Halo Halo *Cosmah *Cosmic Bomb
6勝 * グッバイヘイロー 　 *Almahmoud
　 　 　 *Sir Ivor *Sir Gaylord
　 1985 栗毛 USA 　 *Attica
　 11勝 Pound Foolish *Squander *Buckpasser
　 　 　 *Discipline
　 　 　 　 *Nijinsky *Northern Dancer
　 *Flaming Page
　 Tenby Caerleon *Foreseer *Round Table
* テンビー 　 *Regal Gleam
　 　 *Kalaglow（英語版） *Kalamoun
　 1990 鹿毛 GB 　 *Rossitor
　 5勝 Shining Water *Idle Waters *Mill Reef
ビッグテンビー 　 　 　 *Midsummertime
　 　 　 *Alydar *Raise a Native
　 　 *Sweet Tooth
1998 黒鹿毛 JPN 　 * カコイーシーズ *Careless Notion *Jester
モガミヒメ 　 *Miss Uppity
　 　 　 *マルゼンスキー *Nijinsky
　 1992 黒鹿毛 JPN 　 *シル
　 3勝 モガミポイント *ポイントメーカー *ボールドラツド
　 　 　 *クリヒデ
父系 リファール系< ノーザンダンサー系<< ダーレーアラビアン系 （出典）[94]
母系 ファミリーナンバー：1-b （出典）[94]
5代内の近親交配 ノーザンダンサー（4×5）ニジンスキー（4×5）サーゲイロード（5×5） （出典）[94]
上記血統表中、4桁の数字は生年を表す。国名は生産国を表す。「*」は日本へ輸入された馬を示す。太字は近親交配が行われていることを示す。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ この教訓が、翌2008年にクラシック戦線に乗ったディープスカイに活かされた。毎日杯を優勝したディープスカイは、皐月賞を見送り、NHKマイルカップ、東京優駿に出走し、いずれも優勝。いわゆる「変則二冠」を成し遂げている[45]。
  2. ^ この起用をきっかけに、昆と四位に関係が築かれ、ディープスカイの主戦起用に繋がる。
  3. ^ あくまで公に呼ばれているだけであり、正式記録ではない。

出典

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  84. ^ a b “ローレルゲレイロ引退式 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年9月15日閲覧。
  85. ^ “ローレルゲレイロの引退式｜競馬実況web｜競馬｜ラジオNIKKEI”. ラジオNIKKEI. 2022年9月15日閲覧。
  86. ^ a b c “種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）｜ローレルゲレイロ”. www.jbis.or.jp. 2022年9月12日閲覧。
  87. ^ a b “シークロム”. JBISサーチ. 2018年1月23日閲覧。
  88. ^ a b “リンノゲレイロ”. JBISサーチ. 2018年4月23日閲覧。
  89. ^ a b “アルネゴー”. JBISサーチ. 2019年11月2日閲覧。
  90. ^ a b “クルーズラミレス”. www.jbis.or.jp. 2022年9月12日閲覧。
  91. ^ “アイオライト”. www.jbis.or.jp. 2022年9月17日閲覧。
  92. ^ “ローレルゲレイロの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2022年9月17日閲覧。
  93. ^ “競走成績：全競走成績｜ローレルゲレイロ”. www.jbis.or.jp. 2022年9月12日閲覧。
  94. ^ a b c d “血統情報：5代血統表｜ローレルゲレイロ”. www.jbis.or.jp. 2022年9月14日閲覧。

参考文献

  • 『優駿』（日本中央競馬会）
    • 2005年5月号
      • 井口民樹「【サラブレッド・ヒーロー列伝（48）】キングヘイロー 険しき道の果てに」
    • 2006年10月号
      • 「【重賞プレイバック】第38回函館2歳ステークス（GIII）ニシノチャーミー」
    • 2006年12月号
      • 「【重賞プレイバック】第41回デイリー杯2歳ステークス（GII）オースミダイドウ」
    • 2007年2月号
      • 岡本光男（日刊スポーツ・関西）「【クローズアップ】第58回朝日杯フューチュリティステークス ドリームジャーニー」
      • 「【重賞プレイバック】第58回朝日杯フューチュリティステークス（GI）ドリームジャーニー」
    • 2007年3月号
      • 「【重賞プレイバック】第41回シンザン記念（GIII）アドマイヤオーラ」
    • 2007年4月号
      • 「【重賞プレイバック】第16回アーリントンカップ（GIII）トーセンキャプテン」
    • 2007年7月号
      • 「【重賞プレイバック】第12回NHKマイルカップ（JpnI）ピンクカメオ」
    • 2008年2月号
      • 「【重賞プレイバック】第2回阪神カップ（JpnII）スズカフェニックス」
    • 2008年4月号
      • 芦谷有香「【優駿ロングインタビュー】昆貢 静かに燃やす反骨心」
      • 「【重賞プレイバック】第58回東京新聞杯（GIII）ローレルゲレイロ」
    • 2008年5月号
      • 芦谷有香「【クローズアップ】第38回高松宮記念優勝馬 ファイングレイン 師も驚く底知れぬ瞬発力」
      • 「【重賞プレイバック】第38回高松宮記念（GI）ファイングレイン」
      • 「【重賞プレイバック】第52回阪急杯（GIII）ローレルゲレイロ」
    • 2008年7月号
      • 優駿編集部「【杉本清の競馬談義（278）】昆貢調教師」
    • 2009年1月号
      • 「【重賞プレイバック】ジャパン・オータムインターナショナル 第25回マイルチャンピオンシップ（GI）ブルーメンブラット」
      • 「【重賞プレイバック】第51回毎日放送賞 スワンステークス（GII）マイネルレーニア」
    • 2009年2月号
      • 石川ワタル「【ワールドレーシングニュース】香港スプリント インスピレーション」
    • 2009年3月号
      • 「【重賞プレイバック】第59回東京新聞杯（GIII）アブソリュート」
    • 2009年5月号
      • 軍土門隼夫「【クローズアップ】第39回高松宮記念優勝馬 ローレルゲレイロ 先頭を走り続ける屈強な戦士」
      • 「【重賞プレイバック】第39回高松宮記念（GI）ローレルゲレイロ」
      • 「【重賞プレイバック】第53回阪急杯（GIII）ビービーガルダン」
    • 2009年7月号
      • 澤村康「【優駿たちの故郷をたずねて】村田牧場 新冠の大地に80年 積み重ねた歴史に名を刻む」
    • 2009年9月号
      • 柴田章利（サンケイスポーツ）「【有力馬たちの夏と、秋への動向を徹底チェック!!】ローレルゲレイロ」
    • 2009年11月号
      • 軍土門隼夫「【クローズアップ】第43回スプリンターズS優勝馬 ローレルゲレイロ 困ったときに頼りになる、頭の上がらない存在」
      • 「【重賞プレイバック】サマースプリントシリーズ 第23回セントウルステークス（GII）アルティマトゥーレ」
    • 2009年12月号
      • 「【重賞プレイバック】第43回スプリンターズステークス（GI）ローレルゲレイロ」
    • 2010年5月号
      • 河村清明「【2010 ドバイワールドCデー】ローレルゲレイロはしぶとく4着に粘った」
    • 2010年6月号
      • 河村清明「【サラブレッド・ヒーロー列伝】ディープスカイ 天高く馬肥ゆる"春"」
    • 2010年12月号
      • 「【重賞プレイバック】第44回スプリンターズステークス（GI）ウルトラファンタジー」
    • 2011年8月号
      • 谷川善久「【優駿激闘譜】ローレルゲレイロ 最後まで諦めない、折れない心」

外部リンク

啓衆社賞
最良スプリンター
優駿賞
スプリンター賞
最優秀スプリンター
JRA賞
最優秀スプリンター
最優秀短距離馬
日本の旗 高松宮記念勝ち馬
   

国際競走指定前：
第01回（1971年） シュンサクオー
第02回（1972年） ジョセツ
第03回（1973年） タケデンバード
第04回（1974年） ハイセイコー
第05回（1975年） イットー
第06回（1976年） フジノパーシア
第07回（1977年） トウショウボーイ
第08回（1978年） ヤマニンゴロー
第09回（1979年） ネーハイジェット
第10回（1980年） リンドプルバン
第11回（1981年） ハギノトップレディ
第12回（1982年） カズシゲ
第13回（1983年） ハギノカムイオー
第14回（1984年） キョウエイレア
第15回（1985年） メジロモンスニー
第16回（1986年） ラグビーボール
第17回（1987年） ランドヒリュウ
第18回（1988年） オグリキャップ
第19回（1989年） メジロアルダン
第20回（1990年） バンブーメモリー

第21回（1991年） ダイタクヘリオス
第22回（1992年） ミスタースペイン
第23回（1993年） ロンシャンボーイ
第24回（1994年） ナイスネイチャ
第25回（1995年） マチカネタンホイザ
第26回（1996年） フラワーパーク
第27回（1997年） シンコウキング
第28回（1998年） シンコウフォレスト
第29回（1999年） マサラッキ
第30回（2000年） キングヘイロー

国際競走指定後：
第31回（2001年） 日本の旗 トロットスター
第32回（2002年） 日本の旗 ショウナンカンプ
第33回（2003年） 日本の旗 ビリーヴ
第34回（2004年） 日本の旗 サニングデール
第35回（2005年） 日本の旗 アドマイヤマックス
第36回（2006年） 日本の旗 オレハマッテルゼ

国際G1昇格後：
第37回（2007年） 日本の旗 スズカフェニックス

第38回（2008年） 日本の旗 ファイングレイン
第39回（2009年） 日本の旗 ローレルゲレイロ
第40回（2010年） 日本の旗 キンシャサノキセキ
第41回（2011年） 日本の旗 キンシャサノキセキ
第42回（2012年） 日本の旗 カレンチャン
第43回（2013年） 日本の旗 ロードカナロア
第44回（2014年） 日本の旗 コパノリチャード
第45回（2015年） 香港の旗 エアロヴェロシティ
第46回（2016年） 日本の旗 ビッグアーサー
第47回（2017年） 日本の旗 セイウンコウセイ
第48回（2018年） 日本の旗 ファインニードル
第49回（2019年） 日本の旗 ミスターメロディ
第50回（2020年） 日本の旗 モズスーパーフレア
第51回（2021年） 日本の旗 ダノンスマッシュ
第52回（2022年） 日本の旗 ナランフレグ
第53回（2023年） 日本の旗 ファストフォース
第54回（2024年） 日本の旗 マッドクール

   

国際競走指定前：
第01回（1967年） オンワードヒル
第02回（1968年） スズハヤテ
第03回（1969年） タケシバオー
第04回（1970年） タマミ
第05回（1971年） ケンサチオー
第06回（1972年） ノボルトウコウ
第07回（1973年） キョウエイグリーン
第08回（1974年） サクライワイ
第09回（1975年） サクライワイ
第10回（1976年） ジャンボキング
第11回（1977年） メイワキミコ
第12回（1978年） メイワキミコ
第13回（1979年） サニーフラワー
第14回（1980年） サクラゴッド
第15回（1981年） サクラシンゲキ
第16回（1982年） ブロケード
第17回（1983年） シンウルフ
第18回（1984年） ハッピープログレス
第19回（1985年） マルタカストーム

第20回（1986年） ドウカンテスコ
第21回（1987年） キングフローリック
第22回（1988年） ダイナアクトレス
第23回（1989年） ウィニングスマイル
第24回（1990年） バンブーメモリー
第25回（1991年） ダイイチルビー
第26回（1992年） ニシノフラワー
第27回（1993年） サクラバクシンオー

国際競走指定後：
第28回（1994年） 日本の旗 サクラバクシンオー
第29回（1995年） 日本の旗 ヒシアケボノ
第30回（1996年） 日本の旗 フラワーパーク
第31回（1997年） 日本の旗 タイキシャトル
第32回（1998年） 日本の旗 マイネルラヴ
第33回（1999年） 日本の旗 ブラックホーク
第34回（2000年） 日本の旗 ダイタクヤマト
第35回（2001年） 日本の旗 トロットスター
第36回（2002年） 日本の旗 ビリーヴ
第37回（2003年） 日本の旗 デュランダル

第38回（2004年） 日本の旗 カルストンライトオ
第39回（2005年） 香港の旗 サイレントウィットネス
第40回（2006年） オーストラリアの旗 テイクオーバーターゲット
第41回（2007年） 日本の旗 アストンマーチャン
第42回（2008年） 日本の旗 スリープレスナイト
第43回（2009年） 日本の旗 ローレルゲレイロ
第44回（2010年） 香港の旗 ウルトラファンタジー
第45回（2011年） 日本の旗 カレンチャン
第46回（2012年） 日本の旗 ロードカナロア
第47回（2013年） 日本の旗 ロードカナロア
第48回（2014年） 日本の旗 スノードラゴン
第49回（2015年） 日本の旗 ストレイトガール
第50回（2016年） 日本の旗 レッドファルクス
第51回（2017年） 日本の旗 レッドファルクス
第52回（2018年） 日本の旗 ファインニードル
第53回（2019年） 日本の旗 タワーオブロンドン
第54回（2020年） 日本の旗 グランアレグリア
第55回（2021年） 日本の旗 ピクシーナイト
第56回（2022年） 日本の旗 ジャンダルム
第57回（2023年） 日本の旗 ママコチャ

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