「日清ラ王」の版間の差分
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== 概要 == |
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[[1992年]] |
[[1992年]][[9月]]<ref name="Asahi818"/><ref name="i-ramen">[http://i-ramen.net/index/history-cp.html カップ麺の歴史(i-ramen.net)]</ref>から発売され、[[2010年]][[8月]]まで生産された初代は一般的なカップラーメンで採用されている乾燥麺ではなく、[[レトルト食品|レトルト]]パウチされた[[生タイプ麺]]であることが特徴の商品であった。[[日本]]で作られた長期常温保存可能な生タイプ麺のカップラーメンとして「ラ王」は、1991年7月発売の明星食品「夜食亭・生タイプ醤油ラーメン / 味噌ラーメン」に続く商品であった<ref name="i-ramen"/><ref name="nipponstyle-8">[http://www.nipponstyle.jp/column/nttr/column_08.html 新田太郎 戦後ニッポン「ものづくり」流行史 第8回 インスタントラーメン~戦後生まれの「国民食」(ニッポンスタイル)]</ref>(同時期に[[東洋水産]]からも生タイプ麺の製品が発売されていたが、競合商品は夜食亭を含め数年で撤退している)。 |
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初代が生産終了してから1か月も経たない[[2010年]][[8月24日]]、新たに日清独自の[[特許]]技術による[[乾麺|ノンフライ麺]]を採用したラ王が復活すると発表され、[[9月6日]]より2代目が発売された(ただし、これについては批判も多い。[[#2代目発売に関する批判|後述参照]])。 |
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== ラインナップ == |
== ラインナップ == |
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* [[豚骨ラーメン|とんこつ]] |
* [[豚骨ラーメン|とんこつ]] |
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* [[シーフード]]<!--発売時期不明--> |
* [[シーフード]]<!--発売時期不明--> |
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* ラ王ミニ - しょうゆ / みそ / ワンタンめん<ref>{{Cite web|date=1999-11-25|url=http://www.nissinfoods.co.jp/new/99release/991125_2.html|title=ミニカップ入り生タイプラーメン「日清ラ王ミニ しょうゆ / みそ / ワンタンめん」リニューアル新発売のご案内|work=日清食品ニュースリリース|publisher=日清食品|archiveurl=http://web.archive.org/web/20000711084648/www.nissinfoods.co.jp/new/99release/991125_2.html|archivedate=2000年7月11日|accessdate=9月15日|accessyear=2010年}}</ref> |
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* DXラ王 ちゃんぽん<ref>{{Cite web|date=1998-02-15|url=http://www.nissinfoods.co.jp/new/99release/990215.html|title=太い麺とレトルト具材たっぷりの高付加価値商品「DXラ王 ちゃんぽん」|work=日清食品ニュースリリース|publisher=日清食品|archiveurl=http://web.archive.org/web/20000605145804/www.nissinfoods.co.jp/new/99release/990215.html|archivedate=2000年6月5日|accessdate=9月15日|accessyear=2010年}}</ref> |
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* Premier(プレミア) 日清ラ王 - 極厚チャーシュー麺 / 極厚塩とんチャーシュー麺 / 極厚担々チャーシュー麺<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/index.html?kw=Premier&src_type=K&com=%93%FA%90%B4%90H%95i&kw_yr_b=&kw_mn_b=&kw_yr_e=&kw_mn_e= 日清食品ニュースリリース検索「Premier」]</ref>]</ref> |
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* 夏のラ王(夏季限定商品<!--年度不明-->) |
* 夏のラ王(夏季限定商品<!--年度不明-->) |
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* 袋のラ王([[袋麺]]、 |
* 袋のラ王([[袋麺]]、[[生タイプ麺]]<!--発売時期不明-->) |
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* 冷凍 日清ラ王 - しょうゆ / みそ<ref name="nissinfoods-news19980713">{{Cite web|date=1998-07-13|url=http://www.nissinfoods.co.jp/new/98release/980713.html|title=「冷凍カップ麺」市場の創造|work=日清食品ニュースリリース|publisher=日清食品|archiveurl=http://web.archive.org/web/19990210175729/www.nissinfoods.co.jp/new/98release/980713.html|archivedate=1999年2月10日|accessdate=9月15日|accessyear=2010年}}</ref> |
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* ラ王 袋入りレンジ専用 - しょうゆ / みそ<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=284 2001年01月22日<新発売のご案内>「日清ラ王 袋入りレンジ専用しょうゆ / みそ」(日清食品ニュースリリース)]</ref> |
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* ラ王焼そば<!--発売時期不明--> |
* ラ王焼そば<!--発売時期不明--> |
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* ジェットラ王 焼そば<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=586&kw=%A5%E9%B2%A6&src_type=K&com=%C6%FC%C0%B6%BF%A9%C9%CA&kw_yr_b=&kw_mn_b=&kw_yr_e=&kw_mn_e=&p=3 2003年04月14日 <新発売のご案内>「日清ラ王 ジェットラ王 焼そば」(日清食品ニュースリリース)]</ref> |
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* [[ソース]][[焼そば]]([[電子レンジ|レンジ]]ラ王)<ref>レンジラ王 |
* [[ソース]][[焼そば]]([[電子レンジ|レンジ]]ラ王)<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/product/p_2315.html 日清レンジラ王 ソース焼そば(日清食品)]</ref> |
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* [[沖縄そば]]([[沖縄県]]限定商品) |
* [[沖縄そば]]([[沖縄県]]限定商品) |
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* 中華あんかけ([[熱血!平成教育学院]]とのタイアップ) |
* 中華あんかけ([[熱血!平成教育学院]]とのタイアップ) |
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など |
など |
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== 歴史 == |
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=== 初代 |
=== 初代(1992年 - 2010年) === |
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====1億食以上を売り上げる==== |
==== 1億食以上を売り上げる ==== |
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生タイプ時代 |
生タイプ時代の初期は、同タイプ商品市場が急成長したことで<ref name="nipponstyle-8"/>発売2年目の[[1993年]]には約1億5360万個<ref name="Asahi818">{{Cite news|url=http://www.asahi.com/business/update/0816/TKY201008160305.html|title=「追湯式」で別れ惜しむ 日清ラ王、今月で生産終了|newspaper=[[朝日新聞]]|date=2010年8月16日|accessdate=2010年8月18日}}</ref>を売り上げた。また、同年秋には「ラ王」の味わいを家庭で楽しんでもらうべく、生タイプ袋麺『[[桃金ラーメン]]』も発売された([[1990年代]]中盤頃終売)。1998年4月20日に[[希望小売価格]]([[消費税|税抜]])が旧価格の250円から200円に値下げ<ref>{{Cite web|date=1998-05-14|url=http://www.nissinfoods.co.jp/new/98release/980514.html|title=カップ入り生タイプラーメン「夏の ラ王 コク辛」期間限定発売の御案内|work=日清食品ニュースリリース|publisher=日清食品|archiveurl=http://web.archive.org/web/19980610012753/www.nissinfoods.co.jp/new/98release/980514.html|archivedate=1998年6月10日|accessdate=9月15日|accessyear=2010年}}</ref>。同年11月2日には[[冷凍食品|冷凍カップ麺]]シリーズの「冷凍 日清ラ王 しょうゆ / みそ」を発売<ref name="nissinfoods-news19980713"/>。1999年8月2日のリニューアルにて、これまで湯切りが必要だった[[調理法]]が、麺の製法や材料の配合を変更することで、湯切り不要とした調理法に変更<ref>{{Cite web|date=1998-07-21|url=http://www.nissinfoods.co.jp/new/99release/990721.html|title=湯切りなしで、ここまでうまい「日清ラ王 コク旨みしょうゆ / 本格濃厚みそ / 高菜入りとんこつ」リニューアル新発売のご案内|work=日清食品ニュースリリース|publisher=日清食品|archiveurl=http://web.archive.org/web/20000129205455/www.nissinfoods.co.jp/new/99release/990721.html|archivedate=2000年1月29日|accessdate=9月15日|accessyear=2010年}}</ref>。 |
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==== 競合商品の増加・品質向上による優位性の低下と対応策 ==== |
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====優位性崩壊・生タイプ麺としてのラ王の終焉==== |
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[[2000年]]前後から、カップラーメンは[[コンビニエンスストア]]を中心に地方色を強く出した「[[ご当地ラーメン]]」や有名店の味を再現した「[[ご当店ラーメン]]」を取り入れるなどバリエーションが拡大し<ref name="nipponstyle-8"/><ref>[http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100509/acd1005090816004-n2.htm 【日本発 アイデアの文化史】インスタントラーメン(下)(2/2ページ)] - MSN産経ニュース 2010年5月9日</ref>、当時180円以上と区分された高品質・高価格帯の商品群が活性化したことで<ref name="nissinfoods-news20021031"/>、ラ王の競合商品が増えた影響で商品力強化のため下記のように度々リニューアルが行われた。 |
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⚫ | 1990年代末期から2000年代にかけて |
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* 2000年8月21日 - スープを中心に改良<ref name="nissinfoods-news20000731">[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=237 2000年07月31日 <リニューアル新発売のご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2001年8月6日 - 麺を中心に改良<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=338 2001年07月23日 <リニューアル新発売のご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2002年11月18日 - 顧客満足度を満たし品質向上を図るために大幅な内容で行われ、それに伴い再度湯切り必要となったが、新たに「ジェット湯切り」を採用して片手でも可能といった簡便化が進んだり、所要時間が10秒と以前より短縮化するなど、パッケージや調理法を中心とした改良<ref name="nissinfoods-news20021031">[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=527 2002年10月31日 <リニューアル新発売のご案内>「ジェット湯切り」を採用「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2003年9月16日 - 「ジェット湯切り」の利点を活かし、スープを中心に改良<ref name="nissinfoods-news20030916">[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=647 2003年09月01日 <リニューアル新発売&キャンペーンのご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2004年9月21日 - 麺の増量(155g→180g)・スープ・具材の厚味にこだわった改良と大きな「ラ」を表示したパッケージデザインに変更し、同時に希望小売価格(税別)を50円値上げ(200円→250円)<ref name="nissinfoods-news20040823">[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=762 2004年08月23日 <リニューアル新発売のご案内>-めん・スープ・具材の「厚味」にこだわってリニューアル-カップ入り生タイプめん「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」リニューアル新発売のご案内(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2006年1月16日 - 味・香り・食感にこだわって素材選びをした改良と同時に麺の減量(180g→155g)を行うが希望小売価格(税別)は250円と変更無し<ref name="nissinfoods-news20051219">[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=943 2005年12月19日 <リニューアル新発売のご案内>-素材新食感!新日清ラ王-「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」リニューアル新発売のご案内(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2006年9月11日 - 麺を具財の強化を中心に改良<ref name="nissinfoods-news20060828">[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1036 2006年08月28日 <リニューアル新発売のご案内>-つるうまくって、シコうまい!-カップ入り生タイプめん「日清ラ王 鶏ガラコクしょうゆらーめん / 濃厚コクみそらーめん / 炊き出しコクとんこつらーめん」リニューアル新発売のご案内(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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* 2007年9月25日 - この年に誕生15周年を迎え、スープをあっさりとした風味に変更し、麺の風味を最大限に引き出すように改良し同時に希望小売価格(税別)を50円値下げ(250円→200円)<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1207 2007年09月10日 <リニューアル発売のご案内>「日清ラ王」誕生15周年・麺が香る生タイプへ「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」リニューアル発売のご案内(日清食品ニュースリリース)]</ref> |
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* 2008年9月29日 - 麺とスープの風味を改良し同時に希望小売価格(税別)を15円値上げ(200円→215円)<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=1380 2008年09月16日<リニューアル発売のご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)]</ref>。 |
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⚫ | 日清食品においても、1990年代末期から2000年代にかけて『[[日清 麺の達人|麺の達人]]』『[[日清 行列のできる店のラーメン|行列のできる店のラーメン]]』『[[日清具多|具多]]』といった[[乾麺|ノンフライタイプ]]のカップ麺が次々と発売され<ref name="Mycom100728">{{Cite news|url=http://journal.mycom.co.jp/news/2010/07/28/053/|title=カップ麺「日清ラ王」8月に生産終了へ - 30日には追湯(追悼)式典を開催|publisher=マイコミジャーナル|date=2010年7月28日|accessdate=2010年8月6日}}</ref>、ノンフライによって生麺に近い味わいを出す技術が向上したことからラ王の優位性が低下し、2000年代中期以降は売り上げが落ち込んでいた<ref name="Asahi818"/>。 |
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====ラ王 |
==== 生タイプ麺としてのラ王の終焉 ==== |
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[[2010年]][[7月26日]]、[[全国紙]]に「'''ラ王、終わる。'''」と題して、2010年8月末に生産終了する旨の全面広告が掲載され<ref>[http://kaimakulink.seesaa.net/article/157510194.html ラ王終わる!?] - 「買い捲リンク」(2010年8月14日閲覧)。新聞広告が掲載されている。</ref>、初代の終焉が明らかになった<ref>[http://b.hatena.ne.jp/articles/201007/1493 日清ラ王の生産終了が決定、別れを惜しむ“追湯”イベントが7/30開催] - はてなブックマークニュース 2010年7月26日<br/>[http://news.nifty.com/cs/item/detail/hatena-20100726-1493/1.htm 日清ラ王の生産終了が決定、別れを惜しむ“追湯”イベントが7/30開催] - @niftyニュース |
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==== ラ王追湯式典 ==== |
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[[2010年]][[7月30日]]より特設サイト「'''ラ王追湯式典'''」(追悼ならぬ追湯。追'''悼'''にラーメンに注ぐ「[[熱湯|湯]]」をひっかけ、追'''湯'''と表記している。また、[[Twitter]]の「つぶやき」を表す「ツィート」の意味合いも込められている)を開設し、全国のラ王ファンから惜別のコメントをTwitterで募集し、抽せんでラ王1ケース(12個<ref>{{Cite news|url=http://osaka.yomiuri.co.jp/eco/news/20100816-OYO8T00192.htm|title=「ラ王」生産終了…日清食品|newspaper=読売新聞(関西版)|date=2010年8月16日|accessdate=2010年8月18日}}</ref>)が当たるキャンペーンを[[8月20日]]まで開催した。期間中、20万件を超えるツィートが寄せられた。 |
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=== 2代目 |
=== 2代目(2010年 - ) === |
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初代ラ王の生産終了から20日以上が経過した2010年[[8月24日]]、日清食品HDは新技術による独自製法で開発した「次世代ノンフライ麺」を採用した新たな「ラ王」を発売することを発表<ref name="fukkatsu20100825">[http://www.sankeibiz.jp/business/news/100825/bsc1008250504009-n1.htm 復活「ラ王」に自信 日清、次世代ノンフライ技術で「最高の麺」] - [[フジサンケイ ビジネスアイ]] 2010年8月25日<br/>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100824-00000054-fsi-bus_all 復活「ラ王」に自信 日清、次世代ノンフライ技術で「最高の麺」] - [[Yahoo! Japan]]ニュース 2010年8月25日</ref>。9月6日、2代目ラ王が[[関東甲信越地方|関東甲信越]]・[[静岡県|静岡]]地区より発売開始された(他地域は10月4日発売)<ref name="fukkatsu20100825"/>。 |
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「ラ王」のブランド名を復活させた経緯と理由については、新製法の麺を採用したことから別ブランド名も検討されたが「その時代の最新の技術を搭載した最もうまい麺につけるブランドがラ王」と同社専務より説明が行われ<ref name="fukkatsu20100825"/>、名称決定の時期は2010年の春先であった<ref name="it20100825"/>(これらの経緯により一部では批判的な意見もある。[[#2代目発売に対する批判|後述参照]])。 |
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⚫ | 2010年8月から9月にかけて、初代から2代目への移行の際、生産終了などと消費者を煽 |
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⚫ | 2代目ラ王は「太ストレート麺製法」と「3層麺製法」を組み合わせた「'''3層太ストレート製法'''」により、「従来の[[インスタントラーメン]]で実現できなかった麺の太さと新たな食感を実現した」と日清食品HDは説明している。その評価についてはレビューにおいて、一定の肯定的な意見もある<ref name="it20100825"/><ref name="hyouka">[http://getnews.jp/archives/76080 新しい乾麺タイプの『ラ王』を早速食べてみた ] - ガジェット通信 2010年9月9日<br/>[http://rocketnews24.com/?p=46204 新しい『ラ王』は美味しくて画期的だが驚くほどのモノではない] - ロケットニュース24 2010年9月8日<br/>[http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100908_nisshin_rao_old/ あえて旧「ラ王」を食べてみた] - [[GIGAZINE]] 2010年9月8日</ref>が、一方では乾麺を採用したことで生タイプ麺時代にあった特有の食感がなくなり「個性を失った」などのような批判的な意見も寄せられた<ref name="hyouka"/>。 |
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⚫ | 2010年8月から9月にかけて、初代から2代目への移行の際、生産終了などと消費者を煽った上に直近に行われる予定の[[フルモデルチェンジ]]を公表せず、一か月も経たない期間で同ブランド名新商品の発表・発売を行う手法には、消費者からの反発が相次いだ。インターネット上などにおいても「'''[[閉店商法]]だ'''」「'''追湯商法にしてやられた'''」との批判があがっている<ref name="it20100825">{{Cite news|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/25/news087.html|title=「ラ王」1カ月で“復活”に怒りのファンも「閉店商法だ」|work=IT Media News|date=2010年8月25日|accessdate=2010年9月8日}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.j-cast.com/2010/08/26074362.html?p=all|title=「追湯商法にしてやられた」怒ったり、あきれたり「ラ王」1か月足らずでリニューアル「復活」|work=J-CASTニュース|date=2010年8月26日|accessdate=2010年9月15日}}<br/>{{Cite news|url=http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20419675,00.htm|title=「日清食品『ラ王』 追湯式典&復活」のストーリー|work=CNET Japan|date=2010年9月8日}}</ref>。 |
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*2代目ラ王では、パッケージの形が八角形となり、ロゴが黄金色で「日清[改行]ラ王」を表したものに変更される。 |
*2代目ラ王では、パッケージの形が八角形となり、ロゴが黄金色で「日清[改行]ラ王」を表したものに変更される。 |
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* 1998年には[[椎名桔平]]を起用。「ラ族」をテーマに掲げ、全裸でラ王を食べるというCMだった。[[長野オリンピック]]にあわせ、全裸で[[スキージャンプ]]を敢行するシーンを放映、視聴者の反響も大きかったが、不快とする意見も多かった。この意見に対し、スーツ着用のまま温泉に入りラ王を食べるヴァージョンを放送したこともある。 |
* 1998年には[[椎名桔平]]を起用。「ラ族」をテーマに掲げ、全裸でラ王を食べるというCMだった。[[長野オリンピック]]にあわせ、全裸で[[スキージャンプ]]を敢行するシーンを放映、視聴者の反響も大きかったが、不快とする意見も多かった。この意見に対し、スーツ着用のまま温泉に入りラ王を食べるヴァージョンを放送したこともある。 |
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* 1998年の4月から8月まで放映されたCMには、[[小林薫]]と[[hal]]の2人が出演し、「値下げ編」と「札束編」の2バージョンが製作された。 |
* 1998年の4月から8月まで放映されたCMには、[[小林薫]]と[[hal]]の2人が出演し、「値下げ編」と「札束編」の2バージョンが製作された。 |
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* [[2000年代]]において[[松岡昌宏]]・[[琴欧州]]・[[国生さゆり]]・[[岡田義徳]]がCM出演している<ref name="nissinfoods-news20000731"/><ref name="nissinfoods-news20051219"/><ref name="nissinfoods-news20060828"/>。 |
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⚫ | * 2010年9月9日から放送予定だったテレビCMの撮影の際に登山客らに迷惑をかけたことが問題となり報道された<ref>[http://www.47news.jp/news/2010/09/post_20100909183803.html 日清、ラ王の |
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* 2002年11月のリニューアル時は、アニメと実写の融合で表現したCMで、アニメ「[[あしたのジョー]]」の[[キャラクター]]と女性タレントの[[ユンソナ]]が出演<ref name="nissinfoods-news20021031"/>。 |
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* 2003年9月のリニューアル時は、ジェット湯切りをきわ立たせるため、特徴的な湯切りを行うラーメン店「[[中村屋 (ラーメン店)|中村屋]]」・「二天」・「鏡花」の店主が出演<ref name="nissinfoods-news20030916"/>。 |
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⚫ | * 2010年9月9日から放送予定だったテレビCMの撮影の際に登山客らに迷惑をかけたことが問題となり報道された<ref>[http://www.47news.jp/news/2010/09/post_20100909183803.html 日清、ラ王のCM自粛 撮影で登山者足止めに批判] - 共同通信 2010年9月9日<br/>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010090900843 「日清ラ王」のCM中止=槍ケ岳で撮影トラブル] - 時事通信 2010年9月9日</ref>。日清は8月3日[[槍ヶ岳]]山頂でヘリコプターを使いラ王のCMの撮影を行った。その際に山頂手前の険しい山道で登山客を足止めした。撮影に際して環境省の松本自然環境事務所から登山者に迷惑をかけないことと、周辺環境に配慮してヘリコプターを飛ばさないことを事前に求められていた。日清食品は当CMの放送自粛と新たな内容への変更を決定した<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?yr=2010&mn=9&nid=2020 弊社商品のCM撮影に関するお詫び(日清食品)]</ref>。 |
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== タイアップ == |
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== 脚注・出典 == |
== 脚注・出典 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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{{Reflist}} |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2010年9月15日 (水) 14:20時点における版
販売会社 | 日清食品 |
---|---|
種類 | 中華風即席麺 |
販売開始年 | 1992年 |
完成国 |
![]() |
売上 | 約1億5360万食(1993年のデータ) |
関係する人物 |
安藤百福 安藤宏基 中川晋 |
外部リンク | http://www.rao.jp/ |
日清ラ王(にっしんラおう)は、日清食品(日清食品ホールディングスグループ)から発売されているカップラーメンのシリーズ製品。
概要
1992年9月[1][2]から発売され、2010年8月まで生産された初代は一般的なカップラーメンで採用されている乾燥麺ではなく、レトルトパウチされた生タイプ麺であることが特徴の商品であった。日本で作られた長期常温保存可能な生タイプ麺のカップラーメンとして「ラ王」は、1991年7月発売の明星食品「夜食亭・生タイプ醤油ラーメン / 味噌ラーメン」に続く商品であった[2][3](同時期に東洋水産からも生タイプ麺の製品が発売されていたが、競合商品は夜食亭を含め数年で撤退している)。
初代が生産終了してから1か月も経たない2010年8月24日、新たに日清独自の特許技術によるノンフライ麺を採用したラ王が復活すると発表され、9月6日より2代目が発売された(ただし、これについては批判も多い。後述参照)。
ラインナップ
現在発売されているもの(2代目ラ王)
過去に発売されていたもの(初代ラ王)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Nissin_Raou.jpg/250px-Nissin_Raou.jpg)
- しょうゆ
- みそ
- とんこつ
- シーフード
- ラ王ミニ - しょうゆ / みそ / ワンタンめん[4]
- DXラ王 ちゃんぽん[5]
- Premier(プレミア) 日清ラ王 - 極厚チャーシュー麺 / 極厚塩とんチャーシュー麺 / 極厚担々チャーシュー麺[6]]</ref>
- 夏のラ王(夏季限定商品)
- 袋のラ王(袋麺、生タイプ麺)
- 冷凍 日清ラ王 - しょうゆ / みそ[7]
- ラ王 袋入りレンジ専用 - しょうゆ / みそ[8]
- ラ王焼そば
- ジェットラ王 焼そば[9]
- ソース焼そば(レンジラ王)[10]
- 沖縄そば(沖縄県限定商品)
- 中華あんかけ(熱血!平成教育学院とのタイアップ)
など
歴史
初代(1992年 - 2010年)
1億食以上を売り上げる
生タイプ時代の初期は、同タイプ商品市場が急成長したことで[3]発売2年目の1993年には約1億5360万個[1]を売り上げた。また、同年秋には「ラ王」の味わいを家庭で楽しんでもらうべく、生タイプ袋麺『桃金ラーメン』も発売された(1990年代中盤頃終売)。1998年4月20日に希望小売価格(税抜)が旧価格の250円から200円に値下げ[11]。同年11月2日には冷凍カップ麺シリーズの「冷凍 日清ラ王 しょうゆ / みそ」を発売[7]。1999年8月2日のリニューアルにて、これまで湯切りが必要だった調理法が、麺の製法や材料の配合を変更することで、湯切り不要とした調理法に変更[12]。
競合商品の増加・品質向上による優位性の低下と対応策
2000年前後から、カップラーメンはコンビニエンスストアを中心に地方色を強く出した「ご当地ラーメン」や有名店の味を再現した「ご当店ラーメン」を取り入れるなどバリエーションが拡大し[3][13]、当時180円以上と区分された高品質・高価格帯の商品群が活性化したことで[14]、ラ王の競合商品が増えた影響で商品力強化のため下記のように度々リニューアルが行われた。
- 2000年8月21日 - スープを中心に改良[15]。
- 2001年8月6日 - 麺を中心に改良[16]。
- 2002年11月18日 - 顧客満足度を満たし品質向上を図るために大幅な内容で行われ、それに伴い再度湯切り必要となったが、新たに「ジェット湯切り」を採用して片手でも可能といった簡便化が進んだり、所要時間が10秒と以前より短縮化するなど、パッケージや調理法を中心とした改良[14]。
- 2003年9月16日 - 「ジェット湯切り」の利点を活かし、スープを中心に改良[17]。
- 2004年9月21日 - 麺の増量(155g→180g)・スープ・具材の厚味にこだわった改良と大きな「ラ」を表示したパッケージデザインに変更し、同時に希望小売価格(税別)を50円値上げ(200円→250円)[18]。
- 2006年1月16日 - 味・香り・食感にこだわって素材選びをした改良と同時に麺の減量(180g→155g)を行うが希望小売価格(税別)は250円と変更無し[19]。
- 2006年9月11日 - 麺を具財の強化を中心に改良[20]。
- 2007年9月25日 - この年に誕生15周年を迎え、スープをあっさりとした風味に変更し、麺の風味を最大限に引き出すように改良し同時に希望小売価格(税別)を50円値下げ(250円→200円)[21]
- 2008年9月29日 - 麺とスープの風味を改良し同時に希望小売価格(税別)を15円値上げ(200円→215円)[22]。
日清食品においても、1990年代末期から2000年代にかけて『麺の達人』『行列のできる店のラーメン』『具多』といったノンフライタイプのカップ麺が次々と発売され[23]、ノンフライによって生麺に近い味わいを出す技術が向上したことからラ王の優位性が低下し、2000年代中期以降は売り上げが落ち込んでいた[1]。
生タイプ麺としてのラ王の終焉
2010年7月26日、全国紙に「ラ王、終わる。」と題して、2010年8月末に生産終了する旨の全面広告が掲載され[24]、初代の終焉が明らかになった[25]。2010年7月28日、日清食品はラ王の生産終了を発表[23]。初代ラ王の生産は、当初発表の8月末予定より前倒しの8月2日をもって終了した[26]。
ラ王追湯式典
2010年7月30日より特設サイト「ラ王追湯式典」(追悼ならぬ追湯。追悼にラーメンに注ぐ「湯」をひっかけ、追湯と表記している。また、Twitterの「つぶやき」を表す「ツィート」の意味合いも込められている)を開設し、全国のラ王ファンから惜別のコメントをTwitterで募集し、抽せんでラ王1ケース(12個[27])が当たるキャンペーンを8月20日まで開催した。期間中、20万件を超えるツィートが寄せられた。
2代目(2010年 - )
初代ラ王の生産終了から20日以上が経過した2010年8月24日、日清食品HDは新技術による独自製法で開発した「次世代ノンフライ麺」を採用した新たな「ラ王」を発売することを発表[26]。9月6日、2代目ラ王が関東甲信越・静岡地区より発売開始された(他地域は10月4日発売)[26]。
「ラ王」のブランド名を復活させた経緯と理由については、新製法の麺を採用したことから別ブランド名も検討されたが「その時代の最新の技術を搭載した最もうまい麺につけるブランドがラ王」と同社専務より説明が行われ[26]、名称決定の時期は2010年の春先であった[28](これらの経緯により一部では批判的な意見もある。後述参照)。
2代目ラ王は「太ストレート麺製法」と「3層麺製法」を組み合わせた「3層太ストレート製法」により、「従来のインスタントラーメンで実現できなかった麺の太さと新たな食感を実現した」と日清食品HDは説明している。その評価についてはレビューにおいて、一定の肯定的な意見もある[28][29]が、一方では乾麺を採用したことで生タイプ麺時代にあった特有の食感がなくなり「個性を失った」などのような批判的な意見も寄せられた[29]。
2代目発売に関する批判
2010年8月から9月にかけて、初代から2代目への移行の際、生産終了などと消費者を煽った上に直近に行われる予定のフルモデルチェンジを公表せず、一か月も経たない期間で同ブランド名新商品の発表・発売を行う手法には、消費者からの反発が相次いだ。インターネット上などにおいても「閉店商法だ」「追湯商法にしてやられた」との批判があがっている[28][30]。
パッケージ・ロゴデザイン
- 初代ラ王は、発売当初からパッケージの形は一貫して丸型で、ロゴタイプも麺の太さを強調するかのように、白い縁取りのある赤色の太文字を使用してきた。ただし、パッケージのデザインは18年間で幾度か変更されている。特徴あるデザインとして、2004年のリニューアル時には大きな変更があり全面にわたる大きな「ラ」の字が表示されたパッケージデザインを採用した[18]。
- 2代目ラ王では、パッケージの形が八角形となり、ロゴが黄金色で「日清[改行]ラ王」を表したものに変更される。
CM
- 発売当初から、TBS、フジテレビ、テレビ朝日などの深夜番組帯のメインスポンサーとして、どの番組にも『日清ラ王』と提供クレジットされていた[31]。
- 初代CMキャラクターは、元プロボクサーで俳優の赤井英和と、俳優でミュージシャンの金山一彦。ライオンが登場するCMも作られた。
- 1996年には、Jリーグプレイヤーであった前園真聖と中田英寿が競演したCM「ラ王へ行こう」篇が作られた。
- 1998年には椎名桔平を起用。「ラ族」をテーマに掲げ、全裸でラ王を食べるというCMだった。長野オリンピックにあわせ、全裸でスキージャンプを敢行するシーンを放映、視聴者の反響も大きかったが、不快とする意見も多かった。この意見に対し、スーツ着用のまま温泉に入りラ王を食べるヴァージョンを放送したこともある。
- 1998年の4月から8月まで放映されたCMには、小林薫とhalの2人が出演し、「値下げ編」と「札束編」の2バージョンが製作された。
- 2000年代において松岡昌宏・琴欧州・国生さゆり・岡田義徳がCM出演している[15][19][20]。
- 2002年11月のリニューアル時は、アニメと実写の融合で表現したCMで、アニメ「あしたのジョー」のキャラクターと女性タレントのユンソナが出演[14]。
- 2003年9月のリニューアル時は、ジェット湯切りをきわ立たせるため、特徴的な湯切りを行うラーメン店「中村屋」・「二天」・「鏡花」の店主が出演[17]。
- 2010年9月9日から放送予定だったテレビCMの撮影の際に登山客らに迷惑をかけたことが問題となり報道された[32]。日清は8月3日槍ヶ岳山頂でヘリコプターを使いラ王のCMの撮影を行った。その際に山頂手前の険しい山道で登山客を足止めした。撮影に際して環境省の松本自然環境事務所から登山者に迷惑をかけないことと、周辺環境に配慮してヘリコプターを飛ばさないことを事前に求められていた。日清食品は当CMの放送自粛と新たな内容への変更を決定した[33]。
タイアップ
「ラ王」からは、これまでにタイアップ商品も発売された。
- パチスロ北斗の拳の版元であるパチスロメーカー大手のサミーへOEM供給する形で発売された「日清ラ王×北斗ラオウ」がその一つ。パチンコホールでのみ限定提供された。その後、サミーのタイアップを外れてセブン-イレブンなどでも一般発売された。
- 2008年暮れから2009年春にかけて、フジテレビ系の教養クイズ番組『熱血!平成教育学院』[34]とのタイアップにより、受験生応援商品として「日清ラ王 中華あんかけ」が発売された。「中華あんかけ」のオリジナルCMがフジテレビ系列限定で放映された。カップの蓋には「平成教育学院」のキャラクターである「勉強小僧」が表示されている。
その他
- 『ひみつのアラシちゃん!』(TBS系)では、アイドルグループ・嵐のリーダー・大野智のドッキリ企画に「日清魔王」というパロディ商品が登場した。
- クリス松村が『ラ王』のファンであり、初代ラ王が生産終了の際、ブランドがなくなると思い、大量に買い込んでしまったというエピソードを自らのブログで綴っている[35]。
関連商品
- 日清のごんぶと - 初代ラ王の技術を採用した太麺カップうどん(現在も継続して発売)。
- 日清Spa王 - 初代ラ王の技術を採用したカップスパゲティ(現在も継続して発売)。
- 桃金ラーメン - 1993年に発売された生タイプの袋入りラーメン(CMには佐竹雅昭と川合千春が出演。現在は終売)。
関連項目
脚注・出典
- ^ a b c “「追湯式」で別れ惜しむ 日清ラ王、今月で生産終了”. 朝日新聞. (2010年8月16日) 2010年8月18日閲覧。
- ^ a b カップ麺の歴史(i-ramen.net)
- ^ a b c 新田太郎 戦後ニッポン「ものづくり」流行史 第8回 インスタントラーメン~戦後生まれの「国民食」(ニッポンスタイル)
- ^ “ミニカップ入り生タイプラーメン「日清ラ王ミニ しょうゆ / みそ / ワンタンめん」リニューアル新発売のご案内”. 日清食品ニュースリリース. 日清食品 (1999年11月25日). 2000年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。9月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ “太い麺とレトルト具材たっぷりの高付加価値商品「DXラ王 ちゃんぽん」”. 日清食品ニュースリリース. 日清食品 (1998年2月15日). 2000年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。9月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ 日清食品ニュースリリース検索「Premier」
- ^ a b “「冷凍カップ麺」市場の創造”. 日清食品ニュースリリース. 日清食品 (1998年7月13日). 1999年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。9月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ 2001年01月22日<新発売のご案内>「日清ラ王 袋入りレンジ専用しょうゆ / みそ」(日清食品ニュースリリース)
- ^ 2003年04月14日 <新発売のご案内>「日清ラ王 ジェットラ王 焼そば」(日清食品ニュースリリース)
- ^ 日清レンジラ王 ソース焼そば(日清食品)
- ^ “カップ入り生タイプラーメン「夏の ラ王 コク辛」期間限定発売の御案内”. 日清食品ニュースリリース. 日清食品 (1998年5月14日). 1998年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。9月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ “湯切りなしで、ここまでうまい「日清ラ王 コク旨みしょうゆ / 本格濃厚みそ / 高菜入りとんこつ」リニューアル新発売のご案内”. 日清食品ニュースリリース. 日清食品 (1998年7月21日). 2000年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。9月15日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ 【日本発 アイデアの文化史】インスタントラーメン(下)(2/2ページ) - MSN産経ニュース 2010年5月9日
- ^ a b c 2002年10月31日 <リニューアル新発売のご案内>「ジェット湯切り」を採用「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)
- ^ a b 2000年07月31日 <リニューアル新発売のご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)
- ^ 2001年07月23日 <リニューアル新発売のご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)
- ^ a b 2003年09月01日 <リニューアル新発売&キャンペーンのご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)
- ^ a b 2004年08月23日 <リニューアル新発売のご案内>-めん・スープ・具材の「厚味」にこだわってリニューアル-カップ入り生タイプめん「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」リニューアル新発売のご案内(日清食品ニュースリリース)
- ^ a b 2005年12月19日 <リニューアル新発売のご案内>-素材新食感!新日清ラ王-「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」リニューアル新発売のご案内(日清食品ニュースリリース)
- ^ a b 2006年08月28日 <リニューアル新発売のご案内>-つるうまくって、シコうまい!-カップ入り生タイプめん「日清ラ王 鶏ガラコクしょうゆらーめん / 濃厚コクみそらーめん / 炊き出しコクとんこつらーめん」リニューアル新発売のご案内(日清食品ニュースリリース)
- ^ 2007年09月10日 <リニューアル発売のご案内>「日清ラ王」誕生15周年・麺が香る生タイプへ「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」リニューアル発売のご案内(日清食品ニュースリリース)
- ^ 2008年09月16日<リニューアル発売のご案内>「日清ラ王 しょうゆ / みそ / とんこつ」(日清食品ニュースリリース)
- ^ a b “カップ麺「日清ラ王」8月に生産終了へ - 30日には追湯(追悼)式典を開催”. マイコミジャーナル. (2010年7月28日) 2010年8月6日閲覧。
- ^ ラ王終わる!? - 「買い捲リンク」(2010年8月14日閲覧)。新聞広告が掲載されている。
- ^ 日清ラ王の生産終了が決定、別れを惜しむ“追湯”イベントが7/30開催 - はてなブックマークニュース 2010年7月26日
日清ラ王の生産終了が決定、別れを惜しむ“追湯”イベントが7/30開催 - @niftyニュース 2010年7月26日 - ^ a b c d 復活「ラ王」に自信 日清、次世代ノンフライ技術で「最高の麺」 - フジサンケイ ビジネスアイ 2010年8月25日
復活「ラ王」に自信 日清、次世代ノンフライ技術で「最高の麺」 - Yahoo! Japanニュース 2010年8月25日 - ^ “「ラ王」生産終了…日清食品”. 読売新聞(関西版). (2010年8月16日) 2010年8月18日閲覧。
- ^ a b c “「ラ王」1カ月で“復活”に怒りのファンも「閉店商法だ」”. IT Media News. (2010年8月25日) 2010年9月8日閲覧。
- ^ a b 新しい乾麺タイプの『ラ王』を早速食べてみた - ガジェット通信 2010年9月9日
新しい『ラ王』は美味しくて画期的だが驚くほどのモノではない - ロケットニュース24 2010年9月8日
あえて旧「ラ王」を食べてみた - GIGAZINE 2010年9月8日 - ^ “「追湯商法にしてやられた」怒ったり、あきれたり「ラ王」1か月足らずでリニューアル「復活」”. J-CASTニュース. (2010年8月26日) 2010年9月15日閲覧。
“「日清食品『ラ王』 追湯式典&復活」のストーリー”. CNET Japan. (2010年9月8日) - ^ その後『日清Spa王』『日清 麺の達人』等にクレジットが変遷する。現在は『(Nissinマーク)日清食品』とクレジットしている。
- ^ 日清、ラ王のCM自粛 撮影で登山者足止めに批判 - 共同通信 2010年9月9日
「日清ラ王」のCM中止=槍ケ岳で撮影トラブル - 時事通信 2010年9月9日 - ^ 弊社商品のCM撮影に関するお詫び(日清食品)
- ^ 日清食品は同番組の筆頭スポンサーの一社である。
- ^ “クリス松村が「ラ王」買いすぎた、歴史が終わると思い“旧ラ王”山積み。”. Narinari.com. (2010年9月2日) 2010年9月8日閲覧。
外部リンク
- 日清ラ王 - ブランドサイト
- 日清ラ王生タイプに「王位継承者」あらわる! - 初代ラ王販売終了時の公式サイト「ラ王追湯式典」のURLを引き続き使用